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成分分析調査

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Academic year: 2022

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大気中微小粒子状物質検討会 資料編5

東京都環境科学研究所における PM

2.5

成分分析調査

(2)
(3)

目次

1 概要 ... 475

1.1 背景と本調査の目的 ... 475

2 調査方法 ... 475

2.1 測定地点 ... 475

2.2 分析期間と分析検体数 ... 475

2.3 採取方法 ... 476

2.4 分析項目 ... 476

2.5 分析検体数 ... 478

3 結果及び考察 ... 479

3.1 測定結果 ... 479

3.2 分析対象日の季節別平均濃度 ... 483

3.3 分析項目間の相関 ... 487

3.4 高濃度日における状況考察 ... 489

3.4.1 無機元素成分 ... 489

3.4.2 イオン成分・炭素成分を含めたPM2.5成分割合 ... 490

3.4.3 高濃度日における金属比 ... 491

3.4.4 高濃度日における有機成分(レボグルコサン) ... 491

3.5 有機マーカーを含めたレセプターモデルを用いた発生源寄与解析 ... 492

3.5.1 解析方法 ... 492

3.5.2 PMFによる発生源寄与解析(因子プロファイルの可視化) ... 494

3.5.3 PMFによる発生源寄与解析結果 ... 497

4 まとめ ... 498

(4)
(5)

5 東京都環境科学研究所における PM

2.5

成分分析調査

1 概要

1.1 背景と本調査の目的

環境省の「微小粒子状物質(PM2.5)の成分分析ガイドライン」(以下「成分分析ガイド ライン」という。)に基づき東京都が実施した PM2.5 成分分析の結果において、夏季に硫 酸イオン(SO42-)、冬季に硝酸イオン(NO3-)の成分割合が高くなる季節的な特徴が示さ れた。また、年間を通じて有機物(Organic Matter:OM)1の成分割合が高い傾向も確認さ れた。

PM2.5成分分析の実施期間は、成分分析ガイドラインに基づき、春夏秋冬の4季節2週間 程度としている。ただし、気象条件等による変動によっては、調査期間が必ずしも各季節 の代表性を示しているわけではない。また、調査実施の都合上、事前に調査期間を決める ため、必ずしも調査期間にPM2.5が高濃度になる日が含まれるわけではない。

東京都環境科学研究所(江東区新砂)では、研究所屋上において2015年度にPM2.5を毎 日採取し、イオン成分と炭素成分の分析を実施している。

そこで、本調査では、研究所屋上で採取した PM2.5 の無機元素成分及び有機成分の分析 を行い、その分析結果と東京都環境科学研究所で測定したイオン成分及び炭素成分の分析 結果とを併せて活用し、PM2.5濃度への影響を考察することで、今後の PM2.5対策を検討す るための基礎資料とすることを目的とした。

2 調査方法

2.1 測定地点

東京都環境科学研究所(江東区新砂1-7-5)

2.2 分析期間と分析検体数

2015年4月1日から2016年3月31日までの146検体

1 OM(Organic Matter)は、有機炭素(Organic Carbon:OC)とOCに結合している水素や酸素などを含む有

機物。OMは「OC × 1.7」として算出した。OCに乗じる係数について、有機物のエイジングの度合いは地 点(発生源近くや一般環境、バックグラウンド地点)や季節(夏季、冬季等)で異なることから、係数も地 点や季節によって異なる*。ここでは、平均的な状況を考察するため、係数として1.7を用いた。

(6)

2.3 採取方法

PM2.5の採取は東京都環境科学研究所(江東区新砂)の屋上(地上23.5 m)で実施した。

採取にはローボリウムエアサンプラー(Thermo Scientific, FRM2000; ムラタ計測器サービス,

MCAS-SJA)を用い、採取時間は10時から翌9 時の23時間とした。なお、MCAS-SJAに

ついては独立した 2 経路の分粒機構と、それぞれの経路に PM2.5を採取するろ紙を 4 枚セ ットできるオートチェンジャー機能を備えている。本調査では、FRM2000 と MCAS-SJA を同時に稼動することで、1日につき3枚のろ紙にPM2.5試料を採取した。ろ紙については 1ヶ月ごとに準備し、加熱処理済み(450℃、5時間)の石英ろ紙(Pallflex 2500QAT-UP, 47

mmφ)をFRM2000とMCAS-SJAの1経路に使用し、PTFEろ紙(住友電工, WP-500-50, 47

mmφ)を MCAS-SJA のもう 1 経路に使用した。得られた試料は分析するまで-30℃の冷凍

庫で保存した。採取方法の概要と分析対象成分を表2-1に示す。

表 2-1 採取方法の概要と分析対象成分

PM2.5サンプラー FRM2000 MCAS-SJA 吸引流量 16.7 L/min 30.0 L/min 採取時間 10:00~翌9:00(23時間)

採取ろ紙 石英 石英 PTFE

分析項目 イオン成分、炭素成分 有機マーカー 無機元素成分

保存方法 冷凍保存(-30℃)

2.4 分析項目

本調査で分析した項目を表2-2に示す。PM2.5の成分分析は、成分分析ガイドライン及び

「大気中微小粒子状物質(PM2.5)成分測定マニュアル(平成24年4月策定、平成28年4 月改訂 環境省)」(以下「成分測定マニュアル」という。)、「微小粒子状物質(PM2.5)成分 分析における精度管理の目標について(通知)(平成29 年4月環境省)」(以下「成分分析 精度管理目標(通知)」という。)に記載された測定法、精度管理法等に準拠した。

無機元素成分については、表 2-2 に示す分析項目のうち、Si 以外の 31 成分については PTFEろ紙を酸分解した後、ICS-MS(アジレント・テクノロジー, Agilent7700x)を用いて 測定した。Siについては、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(スペクトリス, Epsilon5) を用いて測定した。

イオン成分については、FRM2000で採取した石英ろ紙を4等分し対角1/2片に超純水10 mLを加えて超音波抽出し、孔径0.45 mのディスクフィルターでろ過した後にイオンクロ マトグラフィー(Thermo Scientific, ICS-5000)を用いて分析した。

炭素成分については、FRM2000で採取後の石英ろ紙を1×1 cmのポンチでくり抜き、サ ーマルオプティカル・リフレクタンス法(Sunset, カーボンエアロゾル分析装置)により分 析した。分析プロトコルはIMPROVE法を用い、OCとECをフラクション別に分析した。

有機成分については、MCAS-SJA で採取した石英ろ紙の1/4 を使用し、誘導体化/GCMS 法により分析した。切り出したろ紙は共栓付試験管に入れ、混合内部標準溶液(レボグル コサン-d7:0.0097 μg/μL、フタル酸-d4:0.0117 μg/μL、ケトピン酸:0.0107 μg/μL、パルミ

(7)

(ジクロロメタン:メタノール = 2:1)約5 mLを入れて超音波抽出を2回行った。抽出 液はカートリッジフィルター(PTFE)でろ過しながら別の共栓付試験管に移し、窒素パー ジして乾固直前まで濃縮した。濃縮した試料に混合誘導体化試薬(N,O-ビス(トリメチルシ リル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA):クロロトリメチルシラン(TMCS)=100:1)

50 μL、ピリジン10 μL及びジクロロメタン:ヘキサン(1:1)を約150 μL添加し、70℃

で2時間加温して誘導体化を行った。その後ジクロロメタン:ヘキサン(1:1)を更に200 μL添加して分析用試料とした。誘導体化された試料の1 μLをAgilent社製ガスクロマトグ ラフ-質量分析計(GC: HP7890A,MS: 7000B トリプル四重極)に導入した。化合物の同定 は、それぞれの標準物質のガスクロマトグラム上での保持時間と質量スペクトルを試料中 の物質と比較することにより行った。定量は内部標準法により行い、それぞれの化合物に ついて既知濃度の標準物質とそれぞれの化合物に対応した既知濃度の内部標準物質から、

濃度比と定量イオンのレスポンス比の検量線を作成し、これを用いて定量を行った。レボ グルコサン分析の内部標準としてレボグルコサン-d7、フタル酸分析の内部標準としてフタ ル酸-d4、ピノン酸分析の内部標準としてケトピン酸、リノール酸、オレイン酸の内部標準 としてパルミチン酸-d31、β-シトステロールの内部標準としてエイコサン酸-d39を用いた。

表 2-2 PM2.5成分の分析項目

成分 分析方法 項目数 分析項目

無機元素成分 酸分解/ICP-MS法 32

Na、Al、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、

Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Rb、

Mo、Sb、Cs、Ba、La、Ce、Sm、Hf、

Ta、W、Pb、Si*、Th、Cd、Sn イオン成分 イ オ ン ク ロ マ ト グ

ラフ法 9 Cl-、NO3-、SO42-、Na+、NH4+、K+、 Mg2+、Ca2+、シュウ酸(C2O42-) 炭素成分

サ ー マ ル オ プ テ ィ カル・リフレクタン ス法

2 OC (OC1~OC4)、EC (EC1~EC3)

有機成分 誘導体化/GCMS法 6

ピノン酸、フタル酸、リノール酸、オ レイン酸、β-シトステロール、レボ グルコサン

Siについては、エネルギー分散型蛍光X線分析法を用いた。

(8)

2.5 分析検体数

成分分析ガイドラインに基づく常時監視の PM2.5成分分析期間及び前後 7 日間、加えて PM2.5が高濃度であった日の計146検体について、東京都環境科学研究所(江東区新砂)で 2015年度に捕集したPM2.5ろ紙を対象として分析を実施した(詳細は表 2-3のとおり)。 ・成分分析期間 + 前後1週間の28検体 × 4季節:112検体

・高濃度期間*:34検体

※ 高濃度期間の選定では、東京都内の大気汚染常時監視測定局において 1 局以上で PM2.5日平均値が

35 μg/m3(短期基準相当)を超過する日及びその前後1日の3日間を抽出した。

表 2-3 分析を実施した検体数の内訳(146検体)

検体数

4 1日 2 3 4 5 6日 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

6月 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

7月 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

8月 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日 9 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

11月 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

12月 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

1月 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日 2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

146

成分分析期間 一般局・自排局ともに超過

成分分析期間前後7日間 一般局のみ超過 高濃度イベント期間* 自排局のみ超過

*一般局 or 自排局で都内1局以上短期基準(35 µg/m3)を超過した日の前後1日を含む3日間 その他対象期間

22

10

11

20

9

4 13

27

0

19

11

0

(9)

3 結果及び考察

3.1 測定結果

本調査による無機元素成分の分析結果を図 3-1、図 3-2に示す。

PM2.5質量濃度は、測定地点から約 2.5 km 北に位置する一般環境大気測定局(江東区大 島局)の測定結果を示した。ただし、1月12日、1月13日については江東区大島局のPM2.5 質量濃度が欠測であったため、東京都環境科学研究所屋上の PM2.5 質量濃度を用いた。図 中の日付は測定開始日を示し、検出下限値未満の測定値は0とした。

図 3-1 PM2.5中の無機元素成分濃度

0 10 20 30 40 50 60

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

4/1 4/2 4/5 4/6 4/7 4/16 4/17 4/18 4/26 4/27 4/28 4/29 4/30 5/1 5/2 5/3 5/4 5/5 5/6 5/7 5/8 5/9 5/10 5/11 5/12 5/13 5/14 5/15 5/16 5/17 5/18 5/19 5/20 5/21 5/22 5/23 5/24 5/25 5/26 5/27 PM2.5(μg/m3)

元素成(ng/m3)

0 10 20 30 40 50 60

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

7/7 7/8 7/9 7/15 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 7/21 7/22 7/23 7/24 7/25 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/1 8/2 8/3 8/4 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10 8/11 PM2.5(μg/m3)

元素(ng/m3)

0 10 20 30 40 50 60

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

10/10 10/12 10/14 10/16 10/18 10/20 10/22 10/24 10/26 10/28 10/30 11/1 11/3 11/5 11/7 11/9 12/10 12/16 12/21 12/23 PM2.5(μg/m3)

元素成(ng/m3)

0 10 20 30 40 50 60

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

1/12 1/13 1/14 1/15 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 1/21 1/22 1/23 1/24 1/25 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2 2/3 2/4 2/5 2/6 2/7 2/8 2/9 3/6 3/7 3/8 3/9 PM2.5(μg/m3)

元素成(ng/m3)

Na Al Si K Ca Sc Ti V Cr

Mn Fe Co Ni Cu Zn As Se Rb

Mo Cd Sn Sb Cs Ba La Ce Sm

Hf Ta W Pb Th PM2.5

(10)

図 3-2 PM2.5中の無機元素成分全体に占める各成分の割合

次に、本調査の無機元素成分濃度と、東京都環境科学研究所で測定を行ったイオン成分 濃度、炭素成分濃度を図 3-3に、PM2.5に占める各成分の割合を図 3-4に示す。なお、イオ ン成分との重複を避けるため、無機元素成分からNa、K、Caを除いている。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

4/1 4/2 4/5 4/6 4/7 4/16 4/17 4/18 4/26 4/27 4/28 4/29 4/30 5/1 5/2 5/3 5/4 5/5 5/6 5/7 5/8 5/9 5/10 5/11 5/12 5/13 5/14 5/15 5/16 5/17 5/18 5/19 5/20 5/21 5/22 5/23 5/24 5/25 5/26 5/27

0%

20%

40%

60%

80%

100%

7/7 7/8 7/9 7/15 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 7/21 7/22 7/23 7/24 7/25 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/1 8/2 8/3 8/4 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10 8/11

0%

20%

40%

60%

80%

100%

10/10 10/12 10/14 10/16 10/18 10/20 10/22 10/24 10/26 10/28 10/30 11/1 11/3 11/5 11/7 11/9 12/10 12/16 12/21 12/23

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1/12 1/13 1/14 1/15 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 1/21 1/22 1/23 1/24 1/25 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2 2/3 2/4 2/5 2/6 2/7 2/8 2/9 3/6 3/7 3/8 3/9

Na Al Si K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn As

Se Rb Mo Cd Sn Sb Cs Ba La Ce Sm Hf Ta W Pb Th

(11)

図 3-3 PM2.5成分濃度分(イオン成分、炭素成分、無機元素成分)

Na、K、Caについては、イオン成分との重複を避けるため図中の無機元素成分から除いた。OM

「OC × 1.7」として算出した。1010日はイオン成分、炭素成分が測定できなかったため、欠測と した。

炭素成分:EC + OM、イオン成分:Cl- + NO3 - + SO4

2- + Na+ + NH4

+ + K+ + Mg2+ + Ca2+

無機元素成分:Al + Sc + Ti + V + Cr + Mn + Fe + Co + Ni + Cu + Zn + As + Se + Rb + Mo + Sb + Cs + Ba + La + Ce + Sm + Hf + Ta + W + Pb + Si + Th + Cd + Sn

0 10 20 30 40 50 60

4/1 4/2 4/5 4/6 4/7 4/16 4/17 4/18 4/26 4/27 4/28 4/29 4/30 5/1 5/2 5/3 5/4 5/5 5/6 5/7 5/8 5/9 5/10 5/11 5/12 5/13 5/14 5/15 5/16 5/17 5/18 5/19 5/20 5/21 5/22 5/23 5/24 5/25 5/26 5/27

濃度g/m3)

0 10 20 30 40 50 60

7/7 7/8 7/9 7/15 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 7/21 7/22 7/23 7/24 7/25 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/1 8/2 8/3 8/4 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10 8/11

濃度g/m3)

0 10 20 30 40 50 60

10/10 10/11 10/12 10/13 10/14 10/15 10/16 10/17 10/18 10/19 10/20 10/21 10/22 10/23 10/24 10/25 10/26 10/27 10/28 10/29 10/30 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 11/10 12/9 12/10 12/11 12/15 12/16 12/17 12/20 12/21 12/22 12/23 12/24

濃度g/m3)

0 10 20 30 40 50 60

1/12 1/13 1/14 1/15 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 1/21 1/22 1/23 1/24 1/25 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2 2/3 2/4 2/5 2/6 2/7 2/8 2/9 3/6 3/7 3/8 3/9

濃度g/m3)

EC OM

NH₄⁺ Na⁺

K⁺ Mg²⁺

Ca²⁺ Cl‾

NO₃‾ SO₄²⁻

無機元素成分(Na,K,Caを除く) PM2.5 SO42- CaK+ 2+

NH4+

無機元素成分(Na,K,Caを除く)

NO3- Cl-

Mg2+

Na+ EC OM

* PM2.5

(12)

図 3-4 PM2.5質量濃度に占める各成分の割合

Na、K、Caについては、イオン成分との重複を避けるため図中の無機元素成分から除いた。OM

「OC × 1.7」として算出した。otherは、「PM2.5質量濃度 炭素成分 イオン成分 無機元素 成分」とした。otherが負となる場合は0とした。1010日はイオン成分、炭素成分が測定できな かったため、欠測とした。

炭素成分:EC + OM、イオン成分:Cl- + NO3 - + SO4

2- + Na+ + NH4

+ + K+ + Mg2+ + Ca2+

無機元素成分:Al + Sc + Ti + V + Cr + Mn + Fe + Co + Ni + Cu + Zn + As + Se + Rb + Mo + Sb + Cs + Ba + La + Ce + Sm + Hf + Ta + W + Pb + Si + Th + Cd + Sn

0%

20%

40%

60%

80%

100%

4/1 4/2 4/5 4/6 4/7 4/16 4/17 4/18 4/26 4/27 4/28 4/29 4/30 5/1 5/2 5/3 5/4 5/5 5/6 5/7 5/8 5/9 5/10 5/11 5/12 5/13 5/14 5/15 5/16 5/17 5/18 5/19 5/20 5/21 5/22 5/23 5/24 5/25 5/26 5/27

0%

20%

40%

60%

80%

100%

7/7 7/9 7/15 7/17 7/19 7/21 7/23 7/25 7/27 7/29 7/31 8/2 8/4 8/6 8/8 8/10

0%

20%

40%

60%

80%

100%

10/10 10/11 10/12 10/13 10/14 10/15 10/16 10/17 10/18 10/19 10/20 10/21 10/22 10/23 10/24 10/25 10/26 10/27 10/28 10/29 10/30 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 11/10 12/9 12/10 12/11 12/15 12/16 12/17 12/20 12/21 12/22 12/23 12/24

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1/12 1/13 1/14 1/15 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 1/21 1/22 1/23 1/24 1/25 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2 2/3 2/4 2/5 2/6 2/7 2/8 2/9 3/6 3/7 3/8 3/9

EC OMOM NHNH₄⁺ 4+ NaNa⁺ + KK⁺ + MgMg²⁺ 2+ CaCa²⁺ 2+ ClCl‾ - NONO₃‾ 3- SOSO₄²⁻ 42- 無機元素成分(Na,K,Caを除く) 無機元素成分(NaKCaを除く) other

EC other

(13)

3.2 分析対象日の季節別平均濃度

無機元素成分分析結果の全季節平均と季節別の平均濃度を図 3-5 に、無機元素成分全体 に占める各成分の割合を図 3-6 に示す。本調査では分析対象期間を 3 か月ごとに分け、4 月から6月を春季、7月から9月を夏季、10月から12月を秋季、1月から3月を冬季とし た。全季節平均の平均濃度から、本調査の分析対象日の無機元素成分は、Na、Al、Si、K、

Ca、Fe、Znが主であった。

季節ごとに測定結果を比較すると、無機元素成分濃度の合計は春季が1,405 ng/m3と最も 高く、次いで夏季933 ng/m3、秋季896 ng/m3、冬季800 ng/m3であった。無機元素成分のう ち、春季ではSi の占める割合が高く、夏季ではNaの占める割合が高かった。秋季及び冬 季ではFeが無機元素成分の中で最も多い成分であった。一般にNaは海塩、Al、Si、Ca、

Feは土壌や道路粉じん、Kは植物、Znは廃棄物焼却による排出が主な発生源とされること から、春季で土壌や道路粉じん、夏季で海塩の影響があったことが示唆される。

夏季のNaについては、特に7月16日から7月19日に濃度が高かった(図 3-1)。気象 庁の気象データ(江戸川臨海)2によると、7月の月平均風速が4.8 m/sであったのに対し、

7月16日から7月19日の日平均風速が6.8~8.8 m/s(最多風向:南南西~南南東)であっ た。強い南風により、臨海部では海塩粒子の影響を受けたことが、Na濃度が高かった要因 の一つとして考えられる。

図 3-5 PM2.5無機元素成分分析調査結果 季節別平均濃度

※ 分析対象は、成分分析ガイドラインに基づき常時監視として実施した成分分析期間と同期間及びそ の前後7日間、加えてPM2.5が高濃度であった日の計146日間。

※ 年度で集計し考察を行ったため、季節を以下のように区分し整理した。

春季:4~6月、夏季:7~9月、秋季:10~12月、冬季:1~3月

※ 各季節の検体数nは、春季(n = 27)、夏季(n = 30)、秋季(n = 43)、冬季(n = 33)

※ 全季節平均は、春季から冬季までの期間平均を示す。

2 気象庁 気象データ

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&block_no=0370&year=2015&month=&day=&view 0

5 10 15 20 25

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600

全季節平均 春季 夏季 秋季 冬季

PM2.5g/m3) 濃度(ng/m3

Na Al Si K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe

Co Ni Cu Zn As Se Rb Mo Cd Sn Sb

Cs Ba La Ce Sm Hf Ta W Pb Th PM2.5

(14)

図 3-6 PM2.5無機元素成分分析調査結果 季節別平均濃度 濃度割合

※ 分析対象は、成分分析ガイドラインに基づき常時監視として実施した成分分析期間と同期間及びそ の前後7日間、加えてPM2.5が高濃度であった日の計146日間。

※ 年度で集計し考察を行ったため、季節を以下のように区分し整理した。

春季:4~6月、夏季:7~9月、秋季:10~12月、冬季:1~3月

※ 各季節の検体数nは、春季(n = 27)、夏季(n = 30)、秋季(n = 43)、冬季(n = 33)

※ 全季節平均は、春季から冬季までの期間平均を示す。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

全季節平均 春季 夏季 秋季 冬季

Na Al Si K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn As

Se Rb Mo Cd Sn Sb Cs Ba La Ce Sm Hf Ta W Pb Th

(15)

次に、無機元素成分濃度とイオン成分濃度、炭素成分濃度の全季節平均と季節別の平均 濃度を図 3-7に、PM2.5質量濃度に占める各成分の割合を図 3-8に示す。なお、イオン成分 との重複を避けるため、図中の無機元素成分からNa、K、Caを除いた。

季節ごとにPM2.5成分分析結果を比較すると、春季及び夏季に有機物(OM)及び硫酸イ オン(SO42-)、秋季では有機物(OM)、冬季では有機物(OM)及び硝酸イオン(NO3-)の 割合が高く、成分分析ガイドラインに基づき実施しているPM2.5成分分析期間(14日間)

とおおむね同様の成分割合の傾向を示した。

図 3-7 PM2.5無機元素成分分析調査結果 季節別平均濃度(イオン成分、炭素成分を含む)

※ 分析対象は、成分分析ガイドラインに基づき常時監視として実施した成分分析期間と同期間及びそ の前後7日間、加えてPM2.5が高濃度であった日の計146日間。

※ 年度で集計し考察を行ったため、季節を以下のように区分し整理した。

春季:4~6月、夏季:7~9月、秋季:10~12月、冬季:1~3月

※ 各季節の検体数nは、春季(n = 27)、夏季(n = 30)、秋季(n = 43)、冬季(n = 33)

※ 全季節平均は、春季から冬季までの期間平均を示す。

OMは「OC × 1.7」として算出した。

PM2.5質量濃度は、近隣の一般環境大気測定局(江東区大島局)におけるβ線吸収法を用いたPM2.5

自動測定機から算出した。PM2.5の捕集時間(10時から9時の23時間)における1時間値の平均値 PM2.5質量濃度とした。

Na、K、Caについては、イオン成分との重複を避けるため図中の無機元素成分から除いた。秋季の

1010日はイオン成分、炭素成分が測定できなかったため、欠測とした。

炭素成分:EC + OM、イオン成分:Cl- + NO3 - + SO4

2- + Na+ + NH4

+ + K+ + Mg2+ + Ca2+

無機元素成分:Al + Sc + Ti + V + Cr + Mn + Fe + Co + Ni + Cu + Zn + As + Se + Rb + Mo + Sb + Cs + Ba + La + Ce + Sm + Hf + Ta + W + Pb + Si + Th + Cd + Sn

0 5 10 15 20 25

全季節平均 春季 夏季 秋季 冬季

µg/m3

無機元素成分 SO₄²⁻

NO₃ Cl‾

Ca²⁺

Mg²⁺

K⁺

Na⁺

NH₄⁺

OM EC PM2.5 SO42-

Ca2+

K+

NH4+

無機元素成分

NO3- Cl-

Mg2+

Na+

OM EC

* PM2.5

(16)

図 3-8 PM2.5無機元素成分分析調査結果 季節別平均濃度 濃度分布割合

(イオン成分、炭素成分を含む)

※ 分析対象は、成分分析ガイドラインに基づき常時監視として実施した成分分析期間と同期間及びそ の前後7日間、加えてPM2.5が高濃度であった日の計146日間。

※ 年度で集計し考察を行ったため、季節を以下のように区分し整理した。

春季:4~6月、夏季:7~9月、秋季:10~12月、冬季:1~3月

※ 各季節の検体数nは、春季(n = 27)、夏季(n = 30)、秋季(n = 43)、冬季(n = 33)

※ 全季節平均は、春季から冬季までの期間平均を示す。

OMは「OC × 1.7」として算出した。

Na、K、Ca については、イオン成分との重複を避けるため図中の無機元素成分から除いた。other

は、「PM2.5質量濃度 炭素成分 イオン成分 無機元素成分」とした。otherが負となる場合 0とした。秋季の1010日はイオン成分、炭素成分が測定できなかったため、欠測とした。

炭素成分:EC + OM、イオン成分:Cl- + NO3 - + SO4

2- + Na+ + NH4

+ + K+ + Mg2+ + Ca2+

無機元素成分:Al + Sc + Ti + V + Cr + Mn + Fe + Co + Ni + Cu + Zn + As + Se + Rb + Mo + Sb + Cs + Ba + La + Ce + Sm + Hf + Ta + W + Pb + Si + Th + Cd + Sn

0%

20%

40%

60%

80%

100%

全季節平均 春季 夏季 秋季 冬季

other

無機元素成分 SO₄²⁻

NO₃‾

Cl‾

Ca²⁺

Mg²⁺

K⁺

Na⁺

NH₄⁺

OM EC SO42-

Ca2+

K+

NH4+

無機元素成分

NO3- Cl-

Mg2+

Na+

OM EC other

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