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表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

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(1)

◇ 日 時 平成30年1月31日(水)6校時 ◇ 学年・組 第1学年2組(男子20名,女子19名,計39名) ◇題材観 本題材は,中学校学習指導要領技術・家庭編第3節家庭分野において, C「衣生活・住生活と自立」 (3)衣生活,住生活などの生活の工夫 ア 布を用いた物の製作を通して,生活を豊かにするための工夫ができること。 身近な衣服の材料である布を用いた簡単な衣服や小物を製作することを通して,衣生活や住生活 を豊かにするための工夫ができるようにする。 と位置付けられている。 実習で扱う題材については,完成後に活用することにより自分や家族の生活がより豊かになるよう, 授業内や学校生活の中での利用を考え,技術・家庭の教科書類をまとめて入れることのできるクラッチ バッグを採用した。技術・家庭の教科書類は3年間使用し,実習を行う調理室や被服室へも持ち運ぶた め痛みやすいので,長く使うことができるような丈夫な布を使い製作するが,卒業後はバックインバッ グなど,様々な用途での使用が想定できる題材で,ねらいにも適していると考える。 ◇生徒観 本校1年生197名を対象に事前アンケート調査を実施した。 「家庭分野の学習が得意である。」と肯定的な回答をした生徒は82%おり,関心の高さがうかがえる (表1)。クロス集計において,「ミシン縫いが得意である。」と肯定的な回答をした生徒は,全員「家庭 分野の学習が得意である。」と肯定的な回答をしている。しかし,「ミシン縫いが得意ではない。」と否定 的な回答をした生徒の31%が,「家庭分野の学習が得意ではない。」と回答している。 〔表1〕 とても あてはまる あてはまる あまり あてはまらない あてはまらない 家庭分野の学習が得意である。 11% 71% 13% 5% ミシン縫いが得意である。 0% 34% 47% 19% ミシンの所有や使用頻度については,「家庭にミシンがない。」「ミシンはあるが,ほとんど使用してい ない。」生徒は63%であった(表2)。学校でのミシン縫いの授業が単発的に終わっていることや,ア ンケート結果から,ミシン縫いについては家庭での技能の定着が難しい状況にあることがわかる。 【考え・基礎知識】 手縫いやミシン縫いなど の基礎的・基本的な知識や 技能を活用することがで きる。 【つながり】 教え合いの活動を通して, 製作活動に対する苦手意 識を克服する。 【応用・広がり】 製作の工夫としてアレ ンジを加え,オリジナ ル作品を完成させ,活 用の喜びにつなげる。 題材について 家庭科 第1学年 府中町立府中中学校 指導者 濱野綾子 題 材 名 思考力・判断力・表現力,主体性,他者と関わる力

生活を豊かにするために

-授業道具をひとまとめ!クラッチバッグを製作しよう-

本題材で育成する資質・能力

(2)

〔表2〕 家庭にミシンがあり,家族(自分を含む)が使用している。 37% 家庭にミシンはあるが,ほとんど使用していない。 26% 家庭にミシンがない。 37% ◇指導観 1年生にとって,中学校に入学して初めての被服製作題材である。小学校の家庭科でも布を用いた製 作を行ってきているが,授業後,一度もミシンを使っていないという生徒も多い。ミシン縫いに苦手意 識をもっている生徒も多いという実態から,生徒の製作能力にはかなりの個人差があると考えられる。 全員を完成に導くことは容易なことではないが,他者との生活経験の違いを踏まえた上でペアを設定し たり,手順や実物見本,視覚的機器を用いたりして学習形態を工夫し,基礎的・基本的な知識及び技能 を身に付けさせたい。 製作する際に使用するミシンについては,小学校での学習を踏まえて,使用前の点検,使用後の手入 れとしまい方,簡単な調整方法などを指導する。ミシンの操作については,姿勢や動作が作業の正確さ や能率に関係すること,作業環境の整備が安全に影響することなどにも触れるようにする。 製作にあたっては,全体の見通しをもち,どのような手順で進めていくか計画できるようにする。た だ単に手順に沿って作業をすすめていくのではなく,完成品から製作方法や縫い方を考えたり,製作過 程においてもペアで相互評価を行い,互いのできあがりを認め合ったり,アドバイスをし合ったりする ことで,作品をよりよい物にしようとする意欲につなげていきたい。 また,使用する材料の布は,作る過程において触れたときには温かさをも伝える。作品の出来ぐあい も大切であるが,この作る過程において芽生えるであろう「心の豊かさ」を大切にできるよう,指導し ていきたい。 ○クラッチバッグの製作を通して,生活を豊かにするための工夫をしようとしている。 (生活を工夫し創造する能力) ○習得した基礎的・基本的な知識と技能などを発展させ,効果的に活用して,クラッチバッグを製作す ることができる。 (生活の技能) 題材の目標 指導の系統 小学校家庭 中学校技術・家庭(家庭分野) C衣生活・住生活と自立 (3)衣生活・住生活などの生活の工夫 ◆ア 布を用いた物の製作を通して,生活を豊 かにするための工夫ができること。 ※C(1)のウの事項と関連させて扱う ようにしたり,小学校で学習した内容 Cに関する基礎的・基本的な知識と技 能などを発展させ,効果的に活用した り製作ができるようにする。 C 快適な衣服と住まい (3)生活に役立つ物の製作 ◆ア 布を用いて製作するも物を考え,形などを工夫 し,製作計画を立てること。 ◆イ 手縫いや,ミシンを用いた直線縫いにより目的に 応じた縫い方を考えて製作し,活用できること。 ※C(1)衣服の着用と手入れ,C(2)快適な 住まい方と関連させる。 ◆ウ 製作に必要な用具の安全な取扱いができること。 ※第3の3(1),(2)にある実習の指導の配慮 事項を十分参考にするようにする。

(3)

ア 生活や技術への 関心・意欲・態度 イ 生活を工夫し 創造する能力 ウ 生活の技能 エ 生活や技術について の知識・理解 ①製作に関心をもち, 意欲的に取り組んで いる。 ②製作過程において, ペアで相互評価を行 い,互いのできあが りを認め合ったり, アドバイスをし合っ たりしている。 ①完成品から製作手順 や縫い方を考え,計 画や作業について課 題をもち,工夫しよ うとしている。 ②アレンジを加え,活 用に向けてよりよい 作品にしようとして いる。 ①ミシンの基本操作を 教え合い,正しく安 全に基礎的なミシン の操作ができる。 ②裁縫道具やミシンを 正しく取り扱い,安 全に作品を製作する ことができる。 ①ミシンを使用する前後 の点検,簡単な調整の方 法について理解してい る。 ②製作に必要な基礎的・基 本的な知識を身に付け ている。 本校で育成する資質・能力 題材で目指す生徒の姿 スキル 思考力・判断力・表現力 思 ①裁縫道具やミシンを正しく取り扱い,安全 に作品を製作しようとしている。 ②製作に必要な基礎的・基本的な知識を身に 付けている。 ③アレンジを加え,活用に向けてよりよい作 品にしようとしている。 ○収集した情報,獲得した知識・技能を適切 に活用しながら問題を解決していく思考 ○情報の選択,解決方法の比較・選択をして 結論を決定していく意思決定 ○伝える相手や状況に応じた表現 意欲 ・態度 主体性 主 ①製作に関心をもち,意欲的に取り組んでい る。 ○自ら気づき,考え,実行しようとする力 価値観 ・倫理観 他者と関わる力 他 ①完成品から製作手順や縫い方を考え,計画 や作業について課題をもち,工夫しようと している。 ②ミシンの基本操作を教え合い,正しく安全 に基礎的なミシンの操作ができる。 ③製作過程において,ペアで相互評価を行 い,互いのできあがりを認め合ったり,ア ドバイスをし合ったりしている。 ○他者の立場や意見を受け止め,協働して課 題解決に生かそうとする力 時 学習内容 評 価 関 思 技 知 評価規準 (評価方法) 資質・能 力の育成 1 「ミシン糸かけ大会(ペ ア部門)で優勝しよう」 ・ミシンの基本操作を確 認する。 ◎ ○ ・ミシンを使用する前後の点検,簡単な調整 の方法について理解している。 〔エ①〕(行動観察) ・ミシンの基本操作を教え合い,正しく安全 に基礎的なミシンの操作ができる。 〔ウ①〕(行動観察,ワークシート) ス① 他② 2 「クラッチバッグの製作 計画を立てよう」 (本時) ○ ◎ ○完成品から製作方法や縫い方を考え,計画 や作業について課題をもち,工夫しようと している。 〔イ①〕(行動観察,ワークシート) ○製作計画を立てることができる。 〔エ②〕(製作計画表) 他① ス② 題材の評価規準 育成しようとする資質・能力と本題材とのかかわり 指導と評価の計画(全6時間) 整理・分析(1時間) 課題の設定・ 情報の収集(1時間)

(4)

・製作計画表を作成する。 3 「クラッチバッグを製作 しよう」 ・ミシンを用いてクラッ チバッグを製作する。 ○ ○ ◎ ・製作に関心をもち,意欲的に取り組んでい る。 〔ア①〕(行動観察,自己評価カード) ・ミシンの基本操作を教え合い,正しく安全 に基礎的なミシンの操作ができる。 〔ウ①〕(行動観察,ワークシート) ・毎時間,ペアで相互評価を行い,作品をよ りよい物にしようとしている。 〔ア②〕(製作品,自己評価カード) 主① ス① 他③ 3 4 「アレンジを加え,オリ ジナル作品にしよう」 ・アレンジを加え,振り 返りをする。 ◎ ○ ・アレンジを加え,活用に向けてよりよい作 品にしようとしている。 〔イ②〕(製作品) ・互いのできあがりを認め合い,学習のまと めや振り返りをさせる。 〔ア②〕(行動観察,ワークシート) ス③ 他③ ◇本時の目標 「クラッチバッグの製作計画を立てよう」 ◇学習の流れ 学習活動 配慮を要する生徒への支援(◆) 指導上の留意点(◇) 評価規準 教科の指導いい事項 資質・能力 (評価方法) 1 本時のめあてを確認する。 (5分) 2 完成品から製作手順など を考える。 (15分) ◇「作品の製作途中で…」を聞いて,小学生の とき自分にこのような経験があるか,もしく は,このような場面を見たことがあるか質問 する。 ◇本時のめあてを確認する。 ◇完成品を提示し,製作手順などを考えさせ る。 ①製作工程数を知らせる。 ②キーワード(表,ウラ,わき,袋口,ミシ ン縫いする,アイロンで折るなど)を提示 する。 ③キーワードを全て使用させ,ワークシート の工程表を完成させる。 ◆グループ全員が活動できるよう,役割分担を させる。 完成品から製作方法 や縫い方を考え,計 画や作業について課 題をもち,工夫しよ うとしている。 〔イ①〕 (行動観察,ワーク シート) 他① 本時の学習(2時間目/全6時間) めあて クラッチバッグの製作計画を立てよう 実 行(3時間) まとめ・創造・表現 ・振り返り(1時間)

(5)

3 グループで考えた手順で 作ってみる。(15分) 4 全体に発表する。(10分) 5 振り返りをする。(5分) 6 次時の確認をする。 ◇グループで考えた手順で製作させる。 ①布を折ったり,ミシン縫いしたりしている 箇所は,両面テープを使用させる。 ②手順の変更がある場合は,ワークシートの 工程表を訂正させる。 ◇全体の見通しをもち,どのような手順で進め ていくか確認させる。 ◇自己評価カードにクラッチバッグの製作手 順など,分かったことを記入させる。 製作計画を立てるこ とができる。 〔エ②〕 (発表,製作計画表) ス② 題材の終末における評価 ◇パフォーマンス課題 2人で1台のミシンを使用し,3時間でクラッチバッグを完成させよう。 ◇評価の指標(B規準) ペアやグループでつまずきを教え合い,時間内にクラッチバッグを完成することができる。 板書計画 本時のめあて クラッチバッグの製作計画を立てよう 逆からの発想! 1 完成品を見て,製作手順を考える。 製作工程表 〔キーワード〕○○,△△,… ① ② … 2 自分たちの考えた手順で作ってみる。 〔グループごとの配付物〕布,両面テープ 3 手順に訂正はないか。 4 正しい手順を確認する。 5 製作工程表,完成! 振り返り 次時の持参物 裁縫道具,教科書,ノート,ファイル 完成品 生徒のまとめ例 実物の完成品を見たので,どんな物を作るのかが分かった。小学生のときは,作り方の順番を自 分たちで考えることはなかったが,今日はみんなで順番を考えたので,よく分かった。 作品の製作途中で… 先生:「今から縫い方の説明するので,前に来てください。」 「やり方がよく見える所に立って,説明をよく聞いて ください。」 (生徒に作り方を説明する。) (作り方の説明が終わる。) 先生:「それでは自分の席に戻って,作業を始めてください。」 生徒:「先生!先生!わからん!」 先生:「えっ?今,説明したのに,聞いてなかったの?」 生徒:「もういい。じゃあ,作らん。」 先生:「………。」 〔改善策〕 全体の見通しをもってから製作に取り組むといいのでは? ↓ でも,毎年,製作前に作り方は全部教えているけれど? ↓ 先生の説明を聞くだけでは記憶に残りにくいかも? ↓ ペアやグループで作り方を考えてみるのは? プロジェクターで投影

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