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. 繰越利益等超過純資産控除項目額が発生した事業年度における取扱い () 取扱いの概要 その事業年度において 以下の算式により計算される繰越利益等超過純資産控除項目額がある場合 90% 超要件の分母の金額である配当可能利益の額の計算上 当該金額を控除することとされました ( 算式 ) 繰越利益等超過

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(1)

投資法人に係る 2016 年度税制改正について

April 2016

In brief

2016 年度税制改正法案が 2016 年 3 月 29 日に国会で可決・成立し、3 月 31 日に公布された当該改正に 係る政省令とともに、4 月 1 日に施行されました。 2016 年度税制改正においては、投資法人の支払配当等の額が配当可能利益の額の 90%を超えていることと する要件における配当可能利益の額の計算について、「繰越利益等超過純資産控除項目額」として、原則と して純資産控除項目の額のうち前期繰越利益の額を超える部分の金額を控除する等の調整措置が講じられ ました。当該改正は、投資法人が施行日以後に支払う配当等の額について適用することとされているため、4 月 1 日以降に配当等の額を支払うすべての投資法人に対して適用される点に留意が必要となります。

In detail

1. 繰越利益等超過純資産控除項目額に係る改正の概要 投資信託及び投資法人に関する法律(以下、「投信法」)上、利益とは貸借対照表上の純資産額が出資総額 等の合計額を上回る場合において、当該純資産額から当該出資総額等の合計額を控除して得た額(以下、 「投信法上の利益」)とされています。 支払配当等の額が配当可能利益の額(または配当可能額)の 90%を超えていることとする要件(以下、「90%超 要件」)について、利益超過分配を行わない場合、分子となる配当等の額の支払額は投信法上の利益と解さ れる一方で、分母となる配当可能利益の額については、投資法人の計算に関する規則(以下、「計算規則」) の規定による税引前当期純利益金額として表示された金額を基礎として所定の調整を加えた金額とされてい ます。 前年度の 2015 年度税制改正において、投資法人が行う金銭の分配のうち、計算規則に規定する「一時差 異等調整引当額」の増加額に相当する金額を配当等の額として取り扱い、投資主において課税される一方、 当該投資法人において損金算入することが可能となり、また、「一時差異等調整積立金」の積立額を配当可 能利益の額から控除することとする措置が行われ、投資法人の税会不一致に係る 90%超要件の判定につい て手当が行われています。 しかしながら、繰延ヘッジ損失等の純資産控除項目が生じ、投信法上の利益が税引前当期純利益を大きく 下回る場合には、引き続き、90%超要件を満たさなくなるおそれが生じていたため、「繰越利益等超過純資産 控除項目額」として、2016 年度税制改正において、原則として純資産控除項目の額のうち前期繰越利益の 額等を超える部分の金額を配当可能利益の額から控除する等の調整措置が講じられました。

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2. 繰越利益等超過純資産控除項目額が発生した事業年度における取扱い (1) 取扱いの概要 その事業年度において、以下の算式により計算される繰越利益等超過純資産控除項目額がある場合、90% 超要件の分母の金額である配当可能利益の額の計算上、当該金額を控除することとされました。 (算式) 繰越利益等超過純資産控除項目額 = ①純資産控除項目額 - (②繰越利益等の額 - ③税務上留保 が認められている積立金等の当期取崩額) (2) 用語の意義 上記(1)における用語の意義は、それぞれ以下の通りとなります。なお、法令上の用語に拠らず、便宜的に名 称を付しているものもあります点ご留意ください。 ① 純資産控除項目額 貸借対照表において区分された純資産控除項目(計算規則に規定する評価・換算差額等、新投資口予約 権、新投資口申込証拠金および自己投資口の合計額がゼロを下回る場合の、その下回る部分の金額)をい います。 ② 繰越利益等の額 以下の金額の合計額をいいます。 (ア) 前期繰越利益の額 (イ) 当該事業年度終了の日における貸借対照表において任意積立金に区分された金額(目的取崩しの 額として損益計算書において表示された金額がある場合には、当該金額を加算した金額)(以下、 「任意積立金の額」) (ウ) 当該事業年度に係る金銭分配計算書において買換特例圧縮積立金の積立額に細分された金額の うち、買換特例圧縮積立金個別控除額に相当する金額および一時差異等調整積立金の積立額に 細分された金額 ③ 税務上留保が認められている積立金等の当期取崩額 当該事業年度において配当可能利益の額に加算される、以下の金額の合計額をいいます。 (ア) 控除済負ののれん発生益の額がある場合における、いわゆる 100 年償却の規定により加算される 金額 (イ) 買換特例圧縮積立金の取崩額のうち買換特例圧縮積立金個別控除額を基礎とし算定される一定の 金額 (ウ) 一時差異等調整積立金の取崩額

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3. 翌事業年度以後の取扱い (1) 取扱いの概要 上記 2.の規定により、繰越利益等超過純資産控除項目額を配当可能利益の額の計算上控除した事業年 度の翌事業年度以後、純資産控除項目減少額があり、かつ、純資産控除項目超過繰越利益額があるときは、 以下の金額のうち、最も少ない金額を配当可能利益の額に加算することとなります。 ① 純資産控除項目減少額 ② 純資産控除項目超過繰越利益額 ③ 前期繰越利益および任意積立金の額の合計額 ④ 繰越利益等超過純資産控除項目控除額 (2) 用語の意義 上記(1)における用語の意義は、それぞれ以下の通りとなります。なお、法令上の用語に拠らず、便宜的に名 称を付しているものもあります点ご留意ください。 ① 純資産控除項目減少額 当該各事業年度の純資産控除項目額(以下、「期末純資産控除項目額」)が当該各事業年度の前事業年度 の純資産控除項目額を下回る場合のその下回る部分の金額 ② 純資産控除項目超過繰越利益額 以下に掲げる金額の合計額(上記 2.(2)②(ウ)の金額を含み、当該各事業年度において配当可能利益の 額に加算される上記 2.(2)③の金額を除きます)が期末純資産控除項目額を超える場合のその超える部分 の金額をいいます。 (ア) 当該各事業年度の前期繰越利益の額および任意積立金の額(上記 2.(2)②(ア)および(イ)の金 額)の合計額から、下記(イ)および(ウ)の金額を除いた金額 (イ) 控除済負ののれんのうち、当該各事業年度前の事業年度において配当可能利益の額の計算上加 算されていない金額 (ウ) 買換特例圧縮積立金個別控除額および一時差異等調整積立金の積立額のうち、当該各事業年度 前の事業年度において取崩により配当可能利益の額に加算されていない金額 ③ 前期繰越利益の額および任意積立金の額の合計額 上記 3.(2)②(ア)の金額をいいます。つまり、前期繰越利益の額および任意積立金の額のうち税務上留保 が認められている積立金等の額を除外した額の合計額となります。 ④ 繰越利益等超過純資産控除項目控除額 前事業年度以前に配当可能利益の額から控除された上記 2.の繰越利益等超過純資産控除項目額のうち、 配当可能利益の計算上加算されていない金額

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4. 適用時期 上記の規定は、投資法人が施行日以後に支払う配当等の額について適用し、投資法人が施行日前に支払 った同項に規定する配当等の額については、なお従前の例によることとされています。したがって、2016 年 4 月 1 日以後に配当等の額を支払う投資法人について、本件改正の規定が適用される点に留意が必要です。 5. 投資法人に関するその他の改正 繰越利益等超過純資産控除項目額に係る改正以外に、投資法人に関して、主として以下のような改正が行 われています。 (1) 特定の資産の割合が総資産の 50%を超えていることとする要件における特定の資産のうち匿名組合契 約等に係る権利について、主として対象資産に対する投資として運用することを約するものに限ることと されました。対象資産とは、投信法施行令第 3 条第 1 号に掲げる資産のうち匿名組合契約等に基づくも の以外のものおよび同条第 2 号から第 7 号までに掲げる資産をいいます。 (2) 上記の特定の資産の割合が総資産の 50%を超えていることとする要件について、再生可能エネルギー 発電設備を特例特定資産として特定の資産に含めることができる期間が、再生可能エネルギー発電設 備を最初に賃貸の用に供した日から 20 年(改正前:10 年)以内に終了する各事業年度とされました。な お、投資法人が締結している匿名組合等の目的である事業に係る財産としての当該匿名組合契約等に 基づいて出資を受ける者による取得等一定のものについても、特例対象資産の取得として本制度の対 象とされています。 (3) 投資法人におけるみなし配当発生事由の範囲について、投資法人に関する法制上予定されていない、 分割型分割および組織変更が除外されました。 上記(1)から(3)の規定は、投資法人の施行日以後に開始する事業年度分の法人税について適用されます。

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