避 難
1986伊豆大島からの全島民避難
島原市仮設住宅→
避けられない避難の長期化
南日本新聞(2001.3.5)
復興と今後の防災
3.噴火クライシスが過ぎてから
今回の噴火では泥流・噴石・地殻変動により,
道路・地下埋設のライフライン・住宅等が被害を 受けた。噴火が終息に向かい始めるのをまって,
行政は復興計画を立て始めた。単なる被災区 域の復旧に留まらず,今後の噴火で同様の災 害が起こる可能性を減らすという視点も盛り込 まれた。そのために今従来のマップの見直しが 進められている。復興に向けての土地利用の ゾーニングや幹線道路網の再構築にもマップに 示された火砕流・火砕サージの危険区域の線
引きが大きく影響している。 改定準備中の火山防災マップの下図
1995年版防災マップに対する修正意見の まとめ(北海道庁による)
土地利用計画に使われた防災マップ情報
(北海道庁資料より)
新国道路線計画に使われた防災マップ情報
(北海道開発局記者発表資料)
(北大宇井教授から拝借したスライド)
4. マップに関わる火山専門家の役割
2001.4.17読売新聞北海道版朝刊 今回の噴火対応で火山専門家はマップを作っただけでは済ま
されないことが明白となった。噴火とその後始末に際しては多 様な防災対応を影で支える立場の火山専門家が必要となる。
観測と学術研究に集中しているだけでは済まない。マップが有 効に活用されるためには平素から火山専門家が行政や住民の 防災意識を高めるための情報発信を行うことも大事である。
地震学会・火山学会共催のこどもサマースクール
(200.9.1朝日新聞北海道版朝刊)
(北大宇井教授か ら拝借したスライド)
生活復興
火山災害は長期 にわたる
住居だけでなく生 業も失うことがある
農業・観光業など
災害復旧など土木 面だけではダメ
火山活動の周期
に見合った利活用
火山防災の問題点
噴火予知
マグマ上昇は捕捉可能
• 地震と地殻変動
終息予測は困難
• マグマ溜まりの形や容積 すらわからない
各火山の履歴重要
ハザードマップ
噴出口特定できず
• GIS化して臨機応変
噴火直前になれば被害 想定可能
住民生活
活火山山麓は観光地
離島の集落は火山の 中腹より上に立地
• 災害と隣り合わせ
避難の長期化避けら れない
• 心身の健康問題
生活手段や土地家屋 失う恐れもある
• 社会的経済的制度的 支援必要
学問と火山災害
火山地質学と火山防災
個々の火山には個性
噴火様式
噴火活動推移のパターン
ハザードマップ作成
これらは防災に不可欠 の情報
長期予報は可能か
?
活動に周期性があるか
マグマ成因論や火山岩 岩石学だけは不十分
火山地質学
患者の体質・持病・病 歴などを知っている
地球物理的手法
検温・X線検査など患 者の現状把握は得意
火山工学
火山に関する基本 事項
火山の概要
噴火様式
火山災害工学
火山災害様式
二次的影響
火山災害予測
災害防止・復旧対策
その他付随事項
火山噴火予知
災害教育と法規
火山の恵み・共存
理学・工学・農学・環 境科学・社会科学・
医学・法学・経済学 などを総合した横断 的領域
(社)土木学会火山工学研 究小委員会(1995)
学者災害(学災)
太田一也
(1993)
:「雲仙普賢岳災害で思うこと―
災害科学って何だろう?」,
災害科学研究通 信No.48
研究者達の現地活動の一部は,時として住民 にも混乱をもたらし学災(学者災害)とも呼ば れている.
あまりにも現実離れした仮定に基づいた結論
結果論としての論評やただ危険だとの情報
具体的にどのように危険なのか,頼りになる役に 立つアドバイス
被災地のニーズとはあまりにもかけ離れている
冷たい火山学から暖かな火山学へ
より実践的なアドバイスを
櫻島爆發記念碑
住民ハ理論ニ信頼
セズ,異変ヲ認知ス
ル時ハ,未前ニ避
難ノ用意尤モ肝要ト
シ,平素勤倹産ヲ
治メ,何時変災ニ
遭モ路途ニ迷ハザ
ル覚悟ナカルベカ
ラズ
死都日本
加久藤カルデラ爆発
九州壊滅的被害