Ⅳ 調布市ちょうふの里 第1 基本方針 利用者一人ひとりの人権を尊重し、尊厳ある暮らしを支援し、安心して過ごし ていただけるよう職員が一体となってサービスを提供していく。平成30年度は 介護報酬の改正とともに制度改正があり、地域包括システムの推進や介護サービ スの安定性・持続可能性の確保など現行の運営体制の変更が見込まれる中、改正 内容への対応及び円滑に適応できるよう体制を整えていく。また、利用者及び利 用者家族が混乱を招かないようわかりやすい説明を心掛ける。 人材確保については近年体制が整いつつあり、関係機関との連携を充実させ、 より一層の安定を目指す。不足しがちな職種については、情報収集や募集形態の 見直しを行い対応する。 また、法人全体の募集状況も把握し、相互に情報を交換することでより効果的 に人材を確保していく。介護職場においては体力を要する業務が多く、介護機器 の有効活用など職員間で意見交換、検討し、補助機器等を導入することで職員の 負担軽減を図る。 実習生の受け入れについては、各養成機関との連携が定着しつつあり、近年、 人材不足が深刻化する中、実習者が職員として採用に至ったケースが数年続いて おり、人材確保の一助となっている。養成機関からも、採用実績のある施設への 見学など要望もあり、効率的な人材確保に繋がっており、安定的に受け入れを行 っていく。 第2 経営目標 各事業の目標値を以下のとおり定め、安定的な事業運営を行う。 短期入所生活介護事業(単独型ショートステイ)及び通所介護事業については、 ここ数年の実績を踏まえ、達成可能な目標値とした。 また、近隣の施設の状況も勘案し目標値を設定した。 ⑴ 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 利用率 96.0% ⑵ 短期入所生活介護事業(単独型ショートステイ) 利用率 97.0% ⑶ 通所介護事業 利用率 85.0% ⑷ 通所介護事業(認知症対応型) 利用率 80.0% ⑸ 居宅介護支援事業 ケアプラン作成数 141件/月 予防プラン作成数 10件/月 ⑹ 訪問介護事業 サービス提供時間数 610時間/月 障害サービス提供時間数 70時間/月
第3 重点事項 1 管理課 ⑴ 食事サービスの安定的提供 平成29年度に食事調理業務委託業者から、平成29年度末をもって業務終 了の通知が提出された。他の調理業務委託業者に業務の依頼を試みたところ、 平成30年度当初から対応できる業者が見当たらず、年度当初から利用者の食 事を提供するため、委託形式から直営方式に転換した。作業手順及び事務処理 等直営により、業務の増加が考えられるが、関係機関や他施設との情報交換に より円滑な運営に繋げていく。調理においても多種多様な方法を研究し、安定 的、効率的な食事提供を行っていく。人材の確保については、様々な媒体を活 用して募集を行っていく。 栄養業務については、利用者の多様化する食事ニーズに対し、栄養士の体制 をより一層充実させ、多職種連携により利用者個々に適した栄養ケアマネジメ ントを展開していく。 ⑵ 防災設備の更新 開設から20年以上経過し、各設備の更新時期が到来している。なかでも、 防災設備に関しては人命に関わることから優先的に更新を実施している。既に、 火災報知器や感知器を含めた火災報知設備については更新を行っており、今年 度は市と協議し、消防訓練時に音割れなどの状況が認められた非常用放送設備 について更新を予定している。 また、その他の防災設備についても状態を確認しつつ、優先順位をつけて更 新をしていく。 ⑶ 周辺施設における国際イベントへの対応 周辺のスポーツ施設において1年後にラグビーワールドカップ、2年後に東 京オリンピックと国際的イベントが予定されている。国際的なイベントである ことから、様々な問題が想定されるため、警察などの機関から情報を収集する とともに、近隣施設と協力して会議等を開催し、防犯対策を検討する。 2 福祉課 ⑴ 利用者の尊厳の尊重 利用者一人ひとりの尊厳を保持し、利用者が「今できること」を大切にし たケアプランの作成に努める。 また、利用者の想いを尊重したケアを実践及び検証し、利用者個々の生活 課題改善、解決に繋げていく。 ⑵ 利用者支援の充実 ア 集団訓練や日常生活訓練などを生活の中に取り入れ、利用者の有する能力 の維持向上、相互の交流も図るとともに、年中行事やレクリエーションを通
じて、日々の楽しみや目的のある生活づくりを目指す。 イ 福祉用具や電動ベッドの更新を行い、安心で安楽な生活環境の提供を行う とともに、スライディングボード等の補助機器を導入し自立支援と介護量の 軽減を図りながら、利用者にも職員にも安全で負担の少ない環境をつくる。 ウ 感染症に関するこれまでの経験を教訓に、マニュアルの活用や改訂、職場 内研修等を行い感染症予防に取り組む。また、ヒヤリハットや事故報告を活 用し、事故要因の分析と対策を講じ再発防止に努め、利用者の安全、安心を 守り、介護の質の向上と事故の予防を一体的に取り組む。 ⑶ 職員・人材育成の充実 ア 職種や職能レベルに合わせた外部研修へ積極的に参加し、資質・技術の向 上を目指す。また、職種別会議や課内研修等の機会を活用しながら研修で得 た知識・技術の共有を図り、サービスの向上に努める。 イ 広く開かれた施設として、介護実習、体験学習や就労支援を受入れ、福祉 人材の育成を担うとともに、ボランティア等の受け入を行い、様々な主体と の連携を促進し地域貢献につながる取り組みをすすめる。 ⑷ 利用者家族との連携 ア 各種行事等への家族参加を積極的に働きかけ、利用者の日々の生活を協働 で支えることで相互理解と情報共有に努める。また、面会やカンファレンス の機会を通じて家族のニーズや思いに理解を深め、利用者にとって充実した 生活となるよう支援する。 イ 平成30年度介護保険制度改正を把握し、利用者及び家族に対し正しく情 報を提供、周知することにより、混乱なくサービスが継続できるよう努める。 また、改正にあたって必要な事務手続きなどについて、調布市と連携し遺 漏のないようにすすめていく。 3 高齢者在宅サービスセンター ⑴ 通所部門 ア 活動内容の充実 利用者一人ひとりのニーズに応えられる多様な活動プログラムを実施し、 幅広いサービスを提供する。また、他事業所で受け入れが困難な利用者の積 極的な受け入れに努めるとともに、医療的ニーズの強い利用者の受け入れに ついても可能な限り対応していく。 イ 家族連携の強化 家族が一緒に参加できるプログラムを設定し、介護のみならず、利用者 の生活全般を一緒に考えられる場となるように努める。 ウ 在宅生活の継続への支援 在宅生活の継続に繋がるプログラムを提供し、身体状況や精神状況の悪化
防止に努める。また、在宅で入浴が困難な利用者の清潔等を確保するために、 「安心」で「快適」な入浴サービスの提供に努める。 エ 安心・安全の配食と安否確認の実施 配食サービスについては、アレルギー、感染症や食中毒に十分に注意を 払い、利用者が安心して食べられる食事を提供する。また、同時に利用者の 安否確認を行い、緊急時の早期発見等に努める。 オ 介護保険制度改正への対応 介護保険制度が平成30年度4月より改正されることに伴い、変更点を正 確に把握し、改正後も利用者・家族が安心してサービスを継続利用できるよ う努める。 ⑵ 短期入所部門 ア 個別ケアの充実と家族との信頼関係の構築 (ア) 個別介護相談会の実施 利用者の24時間の様子を知る利点を活かし、他施設にはない独自性 のある取り組みとして、今後の在宅介護への不安や介護、看護に関する 悩みに幅広く応えられるよう計画的に個別介護相談会を企画し、介護、 看護の視点からのアドバイスを行う。 (イ) 利用者、家族ニーズの把握 満足度調査を継続していくことで、利用者、家族のニーズから求めら れる課題を探り、更なるサービスの向上に繋げるための取り組みを行っ ていく。 (ウ) リスクマネジメント 日々変化する利用者の認知症状の進行や身体機能の低下に注視し、常 にその方に合った声掛けや援助をチーム一丸となって模索するととも に、居室内環境の整備を図ることで可能な限り事故の防止に努める。 イ 人材の育成 個々の職員の目標を明確にし、熟練した職員とペアを組んで担当業務を行 うことで経験の浅い職員の育成に繋げているが、それに加えて未経験な担当 業務も積極的に分担していくことで幅広い視野を持った職員の育成に努め る。 また、感染症対策をはじめショートステイ事業に合わせた介護、看護技術 や防災に対する備え等を計画的に勉強会に盛り込むことで職員の意識を高 めるとともに、職員全体の底上げを図る。 ウ 安定的な事業運営 定期利用者の施設入所や介護保険制度改正による3割負担者の利用控え による利用率の低下に備え、これまで以上に各居宅介護支援事業所への営業 活動や空床情報の配信に努めるとともに、これまで同様、緊急ショートの受
け入れを積極的に行い、利用率の向上や公設としての使命を果たしていく。 また、介護保険制度改正にともない、利用者が安心してサービスを継続で きるよう変更内容の正確な把握と説明に努めていく。 4 地域支援課 ⑴ 地域包括支援センター ア 介護保険改正への対応 平成30年度の制度改正に対しては、改正内容等の情報収集に努めるとと もに、改正の影響が大きく予測される通所介護、訪問介護や福祉用具などの サービス基盤の動向や各事業所の経営、運営方針等を把握していく。 利用者及び家族、関係者等への情報提供も的確に行っていく。 イ 総合相談支援業務の充実 高齢者の総合相談窓口として、多様化する相談に対応できるよう「包括 的・継続的ケアマネジメント」、「虐待防止・権利擁護」、「介護予防支援」な どの地域包括支援センターの基本的な機能に加え、「認知症支援・医療福祉 連携」については重点的に取り組んでいく。 ウ 関係機関との連携強化 「地域包括ケアシステム」の構築に向けた取り組みについては、地域包括 支援センターが中核となって、「地域ケア会議」や「関係者会議」を企画・ 開催していく。実際の支援困難ケースや医療依存の高いケースへの協働支援 に対応できるよう、地域の医療機関や福祉機関との他職種連携の強化を図る。 また、支援を必要とする高齢者を早期に発見し、地域の高齢者が、住み慣 れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくことができるよう、こ れまで培ってきた地域における関係者とのネットワークを十分に活用して いく。介護保険のサービスにとどまらず地域における適切な保健・医療・福 祉サービス、関係機関または各制度の利用に繋げていくなどの支援を行って いく。 さらに、地域支え合い推進員や地域福祉コーディネーターとの連携により、 地域づくりを進めるとともに、介護保険外の生活支援サービスや元気高齢者 の活動の情報を支援に活かしていく。 ⑵ 居宅介護支援事業所 ア 介護支援専門員の資質の向上 利用者が自立した日常生活を営むのに必要な専門的知識や技術を向上さ せるため、個別の研修計画を作成し、計画的に施設内外の研修に参加してい く。 また、平成30年度から本格的にケアプラン適正化事業が開始されること になり、その対応をするとともに、それぞれの介護支援専門員が気づきや学
びを深め、より一層「利用者本位」の居宅ケアプランが作成できるように努 めていく。 イ 経営の安定 「新規」、「終結」と出入りの多い状況ではあるが、経営の安定化を図るた め、ケアプランの作成件数を最大限確保していく。 また、「特定事業所加算Ⅱ」が継続して、取得できるよう事業所の体制を 整備しつつ、必要な算定要件を厳守した上で、自立支援型、機能向上型の視 点からサービス担当者会議やモニタリングを行い、質の高いケアマネジメン トを実施する。 さらに、「特定事業所加算Ⅱ」の加算要件に追加された、介護支援専門員 の実務研修の実習の受け入れや他法人が経営する居宅介護支援事業所との 連携や勉強会などを企画、実施していく。 ⑶ 訪問介護事業所 ア 適切なサービスの提供と経営の安定 利用者と家族のニーズを把握するとともに、居宅ケアプランに沿った訪問 介護計画書を適時に作成し、適切なサービスを提供する。 また、利用者のニーズに合わせ、迅速に新規の獲得を行うとともに利用回 数の増加に繋げることで総援助時間の増加を図り、収支の安定に努める。 イ 人材の確保と育成 最重要課題として、早急に労働環境が改善できるように、さまざまな媒体 を使って登録ヘルパーの必要人員を確保していく。 また、隔月に実施しているヘルパー研修の内容を充実させ、法令順守の大 切さや介護技術などの学びを深めていく。