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12 前 田 ひろみ 梶 山 曜 子 図 1 平 成 26 年 度 フード 商 品 企 画 (1 年 後 期 開 講 ) のシラバス 3 結 果 及 び 考 察 (1) 音 戸 ちりめん についての 文 献 調 査 6 12) 対 象 者 が 文 献 調 査 を 行 った 結 果, 音 戸 ちりめん

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(1)

1 緒     言  広島県の気候風土は県内に豊富な食材を産出し,豊か な食生活を享受することのできる地域である。特に瀬戸 内海という海からの幸は,外海に面した他県とは異なり, 繊細な味わいの水産物を産している。  広島県で獲れる魚の1位は「かたくちいわし」,2位は 「シラス」であり,呉市のシラス漁獲高は 1,057 tで県内 シェア53.4%を占めている1)。特に音戸・倉橋水域では 良質な「シラス」が獲れ,「音戸ちりめん」という全国的 なブランドとして有名であるが,近年全国的にも「シラ ス」の消費量は少なくなっており2),広島県でも同様な 傾向が見られる3)。  食生活の洋風化や食嗜好の多様化により,従来の料理 方法だけにたよった販売では,消費量はさらに減少し, 「音戸ちりめん」ブランドの維持までも難しくなると推察 される。愛好していた世代層の高齢化による減少に加え, 若い世代層の魚離れ現象が進んでおり4),若者が好んで食 べる料理の中で「音戸ちりめん」を積極的に使用するこ とが消費拡大につながると考えられる。  さらに若者が「音戸ちりめん」を認知することによっ て,次世代への認知につながり,ブランドの維持やブラ ンド力の回復が可能になると考える5)。  そこで本研究では,若者自身が若者の目線から「音戸 ちりめん」を使用した新メニューを開発することを目的 とする。それらを開発することによって,若者の「音戸 ちりめん」への認知度向上や消費拡大につなげるための 示唆を得たい。 2 方     法 (1) 研究対象者  広島文化学園短期大学コミュニティ生活学科の授業科 目,「フード商品企画(1年後期開講)」(図1)の受講生 7名,および「メニュープランニング(2年後期開講)」 の受講者26名。 (2) 研究時期  平成26年9月から平成27年1月にかけて,おもに授業 の中で学生個人およびグループへの課題研究の形式で 行った。 (3) 研究内容  研究するに当たり,受講者全員に当研究のオリエン テーションを行い研究の目的を明らかにした後,①~④ の内容で実施した。  ①「音戸ちりめん」についての文献調査  ②ちりめんじゃこを使用した既存料理の検索分析  ③「音戸ちりめん」を使用した新メニューの開発・提案, 調理実習,試食,検証,レシピシート作成  ④「音戸ちりめん」加工工場への現地研修

音戸ちりめんを使った若者向け新メニューの開発

前田ひろみ

*・梶山 曜子

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Key words:音戸ちりめん Ondochirimen,かたくちいわし Engraulisjaponicus,しらす Whitebait, メニュー開発 Menu development,若者向け Foryoung people

* 広島文化学園短期大学コミュニティ生活学科 ** 広島文化学園大学学芸学部子ども学科

(2)

3 結 果 及 び 考 察 (1)「音戸ちりめん」についての文献調査  対象者が文献6–12)調査を行った結果,「音戸ちりめん」 について次のことを認知した。 ・音戸ちりめんは漂白していない自然の風味で全国的 に知られている。安芸いりこの中の音戸ちりめんと して名高く,広島の土産物や贈答品として珍重され ている。 ・潮の香が混ざったゆたかな味わいと,ビタミン Dや カルシウムの供給源として優れている。 ・ちりめんじゃこは酢や梅干,かんきつ類と一緒に食 べると,カルシウムの吸収をよくする栄養成分が含 まれている。 ・原料は体長1.5~2 cm のシラスと呼ばれるいわし (主にカタクチイワシ)の稚魚がほとんどをしめ,6 月から9月末頃まで漁が行われる。 ・水揚げされたシラスは港と直結した加工場で約3分 ゆで,1時間ほど乾燥機で水分を飛ばして乾燥させ 出荷する。 ・スピーディな処理が品質のよいちりめんを作る。 (2) ちりめんじゃこを使用した既存料理の検索分析  「メニュープランニング」受講者(2年生)26名が平成 26年12月にちりめんじゃこを使った料理および料理写真 を全国的に一人4~6個検索し,料理の出現数を検討した。  結果,回答数146件のうち44件(30.1%)ご飯ものがし め,その内訳は混ぜご飯,丼,炒飯の順で上位となり, 炊 き 込 み,寿 司,卵 か け ご 飯 と 続 い た。佃 煮 も16件 (11.0%)の回答があり,ご飯と一緒に食べていると思わ れる。次に粉もの(チヂミ,お好み焼,ピザ,うどん, 焼きそば,パン)が14件(9.6%),特にパスタについて 12 前田ひろみ・梶山 曜子 図1 平成26年度「フード商品企画(1年後期開講)」のシラバス

(3)

は粉ものとは別に集計を行った結果,12件(8.2%)の出 現を見た。揚げ物と和え物がそれぞれ10件(6.8%),サ ラ ダ 8 件(5.5%),酢 の 物 と 炒 め 物 が そ れ ぞ れ 7 件 (4.8%),ト ッ ピ ン グ や ソ ー ス と し て の 使 用 が 6 件 (4.1%),煮物が5件(3.4%),焼き物が3件(2.1%) であった。その他の4件にはソフトクリーム,餅,煎餅 などの回答となった(図2)。  さらにこれらの料理を調理手法の観点から分類した結 果,ご飯もの,粉もの,酢の物,和え物,サラダ(なま 物),佃煮,煮物という昔から家庭でよく食べられている ような料理が80%をしめている(図3)。ちりめんという 伝統食材は従来の使用法の域から出ることが難しいこと がうかがえた。 (3) 「音戸ちりめん」を使用した創作料理の開発・提 案,調理実習,試食,レシピシート作成  同じ受講者が一人1個の音戸ちりめんを使ったオリジ ナルメニューの提案を行った。結果はパスタ料理が 40.0%をしめ,若者のパスタ好きがはっきり現れた(図 4)。さらにご飯ものの内訳は丼,混ぜご飯とともにドリ アがあがっている。揚げ物では5名中4名がかき揚げを 提案した。その他5件の内訳は,サラダのトッピングと しての使用や,キッシュ,パン,お好み焼き,卵焼きへ の混ぜ込みが提案された。現代の若者の食生活における 洋風化や油脂摂取量の多さの傾向が認められた(図4)。  「フード商品企画」の受講者(1年生)6名は,11月か ら「音戸ちりめん」についての研究を実施し,続いて 「音戸ちりめん」を使った料理・菓子の検索を行い,オリ ジナルメニューの創作に取り組んだ。一人4~8個のメ ニューをプランニングし,受講者全員で意見交換を行い ながら,一人2個のメニューに絞り込んだ。12月~1月 には調理実習を実施し,完成した料理の写真撮影,試食 会,検証を行った。さらにレシピの精査を行い,洗練さ れたレシピシートを完成させた(図5~図15)。なお,開 発したこれらのレシピは,地域活性化研究報告会で発表 し,呉市の関係部署に配布された。 13 音戸ちりめんを使った若者向け新メニューの開発 図2 ちりめんを使用した料理の出現率(回答数146) 図3 ちりめんを使用した料理の調理手法による分類(回答数146) 図4 ちりめんを使用した開発メニューにおける料理の分類(回答数25)

(4)

14 前田ひろみ・梶山 曜子 図5 ちりめんを使用したレシピ(1) 図6 ちりめんを使用したレシピ(2) ƪǓNJǜƨƬǀǓȁȂȟ1 ᯛศ ᮦ ᩱ  㸯ᯛศ ⡿⢊ ኱ 3 ⷧຊ⢊ 50g 㭜ࡀࡽࢫ࣮ࣉࡢ⣲ ᑠ 1/2 ࡋࡻ࠺ࡺ ᑠ 1 Ỉ 130cc ࡈࡲἜ ኱ 4 ࡓࡲࡈ 1 ಶ ࡕࡾࡵࢇ 20g ࢽࣛ 60g ேཧ 30g ⓑ㧥ࢿࢠ 50g ࢝ࣜ࢝ࣜࡕࡾࡵࢇ 㹥 [⨾࿡ࡋ࠸௜ࡅࢲࣞ] ࡋࡻ࠺ࡺ ࣭ࣞࣔࣥỒ ྛ኱ 1 ◁⢾ᑠ 1 ⓑࡍࡾࡈࡲᑠ 1 ࣏ࣥ㓑኱ 1 ୍࿡၈㎞Ꮚ సࡾ᪉ ձ ࣮࣎ࣝ࡟⡿⢊ࠊⷧຊ⢊ࠊ㭜ࡀࡽࢫ࣮ࣉࡢ⣲ࢆධࢀ࡚ࡼࡃΰࡐࡿࠋ ղ ࢽࣛࡣᩳࡵ࡟ษࡿࠋேཧࡣ⣽ࡃ༓ษࡾࠋ ձ࡟ධࢀࡿࠋ ճ ࣇࣛ࢖ࣃࣥ࡟ࡈࡲἜࢆ⇕ࡋ࡚⏕ᆅࢆὶࡋ୰ⅆ࡛↝ࡃࠋ մ ࢺࢵࣆࣥࢢ࡟ⓑ㧥ࢿࢠ࡜࢝ࣜ࢝ࣜࡕࡾࡵࢇࢆୖ࡟ࡢࡏࡿࠋ 図7 ちりめんを使用したレシピ(3) ƪǓNJǜƨƬǀǓƓڤLj໲Ɩ᧙ᙱ᫘ 1 ேศ ᮦ ᩱ  㸯ᯛศ ࢟ࣕ࣋ࢶ     100g ᒣⰞ     40g ࡓࡲࡈ     1 ಶ ࠿ࡲ࠶ࡆࡕࡾࡵࢇ  30g ㇜⫗ⷧษࡾ    3 ᯛ ᑠ㯏⢊ 50g ᮏࡔࡋ ᑠࡉࡌ 1/4 Ỉ ኱ 3 ࢝ࣜ࢝ࣜࡕࡾࡵࢇ 㹥 సࡾ᪉ ձ࢟ࣕ࣋ࢶࢆ㣗࡭ࡸࡍ࠸ࡼ࠺࡟ࡁࡊࡴࠋ ղ࠾ዲࡳ↝ࡁ⢊࡟ࡍࡗࡓᒣⰞ࡜࠿ࡲ࠶ࡆࡕࡾࡵࢇ࡜ࡓࡲࡈࢆධࢀࡼࡃΰࡐࡿࠋ ճỈࢆ኱2 ຍ࠼ࡿࠋ մ࠾ዲࡳ↝ࡁࡀ↝ࡅࡓࡽ─࡟┒ࡾࢯ࣮ࢫࢆ࠿ࡅ㟷ࢿࢠ࡜࢝ࣜ࢝ࣜࡕࡾࡵࢇࢆ ࢺࢵࣆࣥࢢࡍࡿࠋ 図8 ちりめんを使用したレシピ(4)

(5)

15 音戸ちりめんを使った若者向け新メニューの開発 図9 ちりめんを使用したレシピ(5) 図11 ちりめんを使用したレシピ(7) όẼụỜỮׇ ܇ ᴾ ίᾁʴ Ў ὸόᴾ Ὁࡕ ࡾ ࡵ ࢇ ࡸ ࡸ ◳ ࡵ   㸱 㸮 Jᴾ Ὁᮌ ⥥ ㇋ ⭉       㸯 㸮 㸮 㹥  Ὁ∦ ᰩ ⢊         㸯 㸮 㹥  Ὁ༸            㸯 ಶ  Ὁ୕ ࡘ ⴥ  㸦 㣭 ࡾ     ᑡ ࠎ  Ὁࡺ ࡎ   㸦 㣭 ࡾ 㸧     ᑡ ࠎ  όẝỮᴾ ᵆᾁʴ Ў ᵇόᴾ ᴾ Ὁ◁ ⢾         ኱ ࡉ ࡌ 㸱 Ὁ㓺 Ἔ         ኱ ࡉ ࡌ 㸱 Ὁ㓇          ኱ ࡉ ࡌ 㸰 Ὁࡔ ࡋ Ồ   㸰 㸮 㸮 㹫 㹪 ẼụỜỮׇ܇ỉẝỮẦẬᴾ ᴾ Ṽ஬ ૰ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ Ṽ˺ ụ૾ ᴾ ῍ẼụỜỮׇ ܇ ῍ᴾ ձ ࡕࡾ ࡵࢇ ࡜ᮌ ⥥ ㇋⭉ ࢆΰ ࡐࡿ ᴾ ղ 㸯࡟ ༸ࢆ ຍ࠼ ࡘ ࡞ࡄ ճ ୍ ཱྀ ࢧ ࢖ ࢬ ࡟ ศ ࡅ ࠊ ୸ ࡵ ࡿ մ ⇕ࡋ ࡓἜ ࡛ᥭ ࡆ ࡿ յ 㸲ࢆ ࣮ࣜ ࢻ࣌ ࣮ ࣃ࣮ ࡢୖ ࡟⨨ ࡁ෭ ࡲ ࡋࠊ ─࡟ ┒ࡾ ࡘࡅ ࡿ ࠋ ն సࡗ ࡓ࠶ ࢇࢆ ࠿ ࡅࠊ ௙ୖ ࡆ࡟ ୕ࡘ ⴥ ࡜ࡺ ࡎ஌ ࡏࠊ ᏶ᡂ ࠋ ῍ẝỮ῍ᴾ ձ ࣎ ࣮ ࣝ ࡟ ᮦ ᩱ ࢆ ඲ ࡚ ධ ࢀ ࠊ ΰ ࡐ ࡿ ղ 㸯 ࢆ 㘠 ࡟ ධ ࢀ ୰ ⅆ ࡛ ⇕ ࡋ ࠊ ᫬ ࠎ ࠿ ࡁ ΰ ࡐ ࡿ ճ ࢺ ࣟ ࣑ ࡀ ࡘ ࠸ ࡓ ࡽ ฟ ᮶ ୖ ࡀ ࡾ ࠋ 図13 ちりめんを使用したレシピ(9) 図12 ちりめんを使用したレシピ(8) Ṽ஬ ૰ ᴾ ίᾀ὿̾ Ў ὸᴾ Ὁࡕ ࡾ ࡵ ࢇ ࡸ ࡸ ◳ ࡵ   㸯 㸳 㹥 ᴾ Ὁ้ ࡳ ࢳ ࣮ ࢬ       㸱 㸮 㹥  Ὁ㟷 ࢿ ࢠ         㸯 㸮 㹥  Ὁ㣯 Ꮚ ࡢ ⓶        㸯 㸯 ᯛ  ὉẺủᾉ࣏ ࣥ 㓑 ࡞ ࡝  ẼụỜỮểἓὊἌỉ੬ậ᫮܇ᴾ ᴾ ᴾ Ṽ˺ ụ૾ ᴾ ձ 㟷 ࢿ ࢠ ࡣ ⣽ ࠿ ࡃ ษ ࡾ ࠊ ࣞ ࣥ ࢪ ࡛   ࡵ 㸦 ⣙ 㸯 ศ 㸧 ᰂ ࡽ ࠿ ࡃ ࡋ ࡚ ࠾ ࡃ ࠋ  ղ ձ ࡢ 㟷 ࢿ ࢠ ࡟ ࢳ ࣮ ࢬ ࠊ ࡕ ࡾ ࡵ ࢇ ࢆ ຍ ࠼ ΰ ࡐ ࡿ ࠋ  ճ ղ ࢆ 㣯 Ꮚ ࡢ ⓶ ࡛ ໟ ࡴ  մ ⇕ ࡋ ࡓ Ἔ ࡛ ᥭ ࡆ ࢀ ࡤ ᏶ ᡂ ࠋ   ۻ ࣏ ࣥ 㓑 ࢆ ௜ ࡅ ࡚ 㣗 ࡭ ࡿ ࡜ ࠾ ࡍ ࡍ ࡵ ࡛ ࡍ ۻ  図10 ちりめんを使用したレシピ(6)

(6)

(4)「音戸ちりめん」加工工場への現地研修  平成26年12月22日,呉地域オープンカレッジネット ワーク会議の代表学生とともに,知識の深化を図るため に,音戸へおもむき現地研修を行った。川口商店の加工 工場を見学し,あわせて聞き取り調査(図16)を行った。  さらに川口商店が経営するちりめん食堂において,人 気メニューの「釜あげちりめん丼」を試食した(図17)。  聞き取り調査の結果を以下に示す。 ・シンプルで家庭的な料理が音戸ちりめんのよさを引 き立たせる。ご飯,しょうゆとよく合う。 ・消費者は年配の方(40~70歳)が中心で,若い世代 はほとんどいない。 ・地域的には,呉市および広島県内の消費者中心であ るが,全国的にも分布している。 ・昔と比べると少量個別包装になっている。 ・塩分は昔に比べると低く少なってきている。季節に よっても調整している。夏場は塩分を高めにしてい る。消費者ニーズにあわせて研究している。 ・四季にあわせた料理メニューの開発をしたい。若者 向け新メニューの開発を期待する。 ・これからも,ソウルフードでありたい。 4 要     約  「音戸ちりめん」ブランドの維持のために,若者自身が 若者の目線から「音戸ちりめん」を使用した新メニュー を開発することを目的とした研究を行った結果,次のよ うな示唆が得られた。 16 前田ひろみ・梶山 曜子 図15 ちりめんを使用したレシピ(11) ݿⶈ᰿ࡢ኱ⴥᕳࡁ  ⶈ᰿ࡢࡣࡉࡳᥭࡆ 㹼ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫ㹼ݿ  㸺ᮦᩱ㸼 㸰ேศ ⶈ᰿       㸯ᮏ  ࣭ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫ   㔩ᥭࡆࡕࡾࡵࢇ  㸴㹥   ኱ⴥ㸦ࡳࡌࢇษࡾ㸧 㸰ᯛ   ⦎ࡾᱵ    ኱ࡉࡌ㸯   ◁⢾     ᑠࡉࡌ㸱   㓇      ᑠࡉࡌ㸰  ⡿⢊        㐺㔞  ኳ࡫ࡽ⢊  ⸴ሷ    㸺సࡾ᪉㸼 ⶈ᰿ࡢ኱ⴥᕳࡁ 㸯㸬 ⶈ᰿ࡣཌࡉ㸱㹼㸳㹫㹫࡟ษࡗ࡚㟁Ꮚࣞࣥࢪ࡛㸱㸮㹼㸲㸮⛊ࡄࡽ࠸ ࡵࡿࠋ 㸰㸬 ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫࡢᮦᩱࢆΰࡐྜࢃࡏࡿࠋ㸦◁⢾ࡣዲࡳ࡛ቑῶ㸧 㸱㸬 ኱ⴥࡢ∦㠃࡟ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫࢆሬࡗࡓࡶࡢࢆ㸯㸰࡟ษࡗࡓⶈ᰿࡟ᕳࡃࠋ 㸲㸬 ኳ࡫ࡽ⢊ࢆࡘࡅࠊἜ࡛㸲ࠊ㸳ศᥭࡆࡿࠋ  㸺సࡾ᪉㸼  ⶈ᰿ࡢࡣࡉࡳᥭࡆ 㸯㸬 ⶈ᰿ࡣཌࡉ㸱㹼㸳㹫㹫࡟ษࡗ࡚㟁Ꮚࣞࣥࢪ࡛㸱㸮㹼㸲㸮⛊ࡄࡽ࠸ ࡵࡿࠋ 㸰㸬 ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫࡢᮦᩱࢆΰࡐྜࢃࡏࡿࠋ㸦◁⢾ࡣዲࡳ࡛ቑῶ㸧 㸱㸬 ⶈ᰿ࠊ኱ⴥࠊᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫࠊ኱ⴥࠊⶈ᰿ࡢ㡰࡟ࡣࡉࡴࠋ 㸲㸬 ࡘ࡞ࡂ࡛⡿⢊ࢆⶈ᰿࡜኱ⴥࡢ㛫࡟ࡘࡅࡿࠋ 㸳㸬 ኳ࡫ࡽ⢊ࢆࡘࡅࠊἜ࡛㸲㸪㸳ศᥭࡆࡿࠋ  図16 音戸ちりめん加工工場での聞き取り調査の様子 図17 ちりめん食堂の釜揚げちりめん丼 図14 ちりめんを使用したレシピ(10) ݿ኱᰿ࢫࢸ࣮࢟㹼ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫῧ࠼㹼ݿ  㸺ᮦᩱ㸼 㸰ேศ ኱᰿  㸯ษࢀ㸦㸱㹡㹫㸧™㸰  ࣭ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫ 㔩ᥭࡆࡕࡾࡵࢇ 㸯㸮㹥 ኱ⴥ㸦ࡳࡌࢇษࡾ㸧 㸰ᯛ ⦎ࡾᱵ    ኱ࡉࡌ㸯 ◁⢾     ᑠࡉࡌ㸱 㓇      ᑠࡉࡌ㸰 ࣭࠶ࢇ ∦ᰩ⢊   ኱ࡉࡌ㸯 㓺Ἔ    ኱ࡉࡌ㸯 ᩱ⌮㓇   ኱ࡉࡌ㸯 ◁⢾  ኱ࡉࡌ㸱㹼㸲 Ỉ     ኱ࡉࡌ㸵    ࣮࢜ࣜࣈ࢜࢖ࣝ ኱ࡉࡌ㸰 ࡳࡘࡤ      㐺㔞   ࡺࡎ㸦༓ษࡾ㸧  㐺㔞   㸺సࡾ᪉㸼 㸯㸬 ኱᰿ࡣཌࡵ࡟⓶ࢆࡴࡁࠊཌࡉ㸱㹡㹫ࡢ㍯ษࡾ࡟ࡍࡿࠋ 㸰㸬 ᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫࡢᮦᩱࢆΰࡐྜࢃࡏࡿࠋ㸦◁⢾ࡣዲࡳ࡛ቑῶ㸧 㸱㸬 ࣇࣛ࢖ࣃࣥ࡟࣮࢜ࣜࣈ࢜࢖ࣝࢆධࢀ୰ⅆ࡛㸯㹼㸰ศ↝ࡃ㍍ࡃሷ࣭ࡇࡋࡻ࠺ࢆࡍࡿࠋ 㸲㸬 ↝ࡁⰍࡀࡘ࠸ࡓࡽ⿬㏉ࡋࠊ⵹ࢆࡋ࡚㸰㹼㸱ศ↝ࡃࠋ 㸳㸬 ࠶ࢇࡢㄪ࿡ᩱࢆΰࡐྜࢃࡏࠊ㘠࡛ ࡵࡿࠋ 㸴㸬 ኱᰿ࡢ࠶ࡽ⇕ࢆ࡜ࡗ࡚─࡟┒ࡾࠊ࠶ࢇࢆ࠿ࡅࡳࡘࡤࠊᱵࡕࡾࡵࢇࢯ࣮ࢫࠊ ࡺࡎࢆ஌ࡏࡿࠋ    

(7)

 まず,「音戸ちりめん」を使用した既存メニューは,ご 飯ものがほとんどで,従来の使用法の域から出ることが 難 し い こ と が 示 唆 さ れ た。次 に,若 者 が 開 発 し た メ ニューはパスタ料理が40%を占め,「音戸ちりめん」を洋 風料理に使用し,比較的油脂摂取量の多いメニューとし て提案することで,若者に好まれることが明らかになっ た。さらに,若者が「音戸ちりめん」について文献調査 やメニュー分析・開発,および現地研修をしたことに よって「音戸ちりめん」の認知度が高まることが示唆さ れた。  以上のことから,若者が「音戸ちりめん」のメニュー 開発を行うことによって,若者自身の「音戸ちりめん」 の認知度向上や消費拡大へのきっかけになることは明ら かになったが,さらに消費拡大につなげるためには若者 のみならず,児童・生徒やその保護者及び高齢者など, 幅広い世代へ対象者を広げていく必要があることが示唆 された。今後は「音戸ちりめん」に対する認知度や嗜好 意識,食べる頻度などを幅広い世代に調査し,世代間に よる「音戸ちりめん」に対する意識の違いを明らかにし たい。それらの結果から,さらに現代の食生活や食嗜好 にあった新メニュー開発を行い,「音戸ちりめん」ブラン ドの維持やブランド力の回復に貢献していきたいと考え る。 謝     辞  本研究を行うにあたり,聞き取り調査へのご協力なら びに食商品試料をご提供いただいた川口商店様,終始ご 助言いただいた広島生涯学習センター講師 末廣芙美子 様に深く感謝申し上げます。  また,本研究は呉地域オープンカレッジネットワーク 会議より平成26年度「地域活性化研究助成金交付」を受 けて行いました。 文     献 1) 中四国農政局 HP「農林水産統計調査公表結果(広島県)」 http://www.maff.go.jp/chushi/info/toukei/34hiroshima/2 011年(2015年9月閲覧)

2) 農林水産省 HP「水産物流通統計年報」

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/suisan_ryutu/

santi_ryutu/(2015年9月閲覧)

3) 農林水産省 HP「水産加工統計調査」

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/suisan_ryutu/

suisan_kakou/(2015年9月閲覧)

4) 農林水産省 HP「漁業センサス」

http://www.maff.go.jp/j/tokei/census/fc/index.html (2015年9月閲覧) 5) ひろぎん経済研究所経済調査部「広島県の食文化と地域お こし」(2011) 6) 矢野 泉・副島久実・田中秀樹・川端 徹・平林直樹「広 島県における水産物産地市場に関する一考察」広島大学農 業水産経済研究(11),65–78,2004–03 7) 水産庁 HP「第18回太平洋広域漁業調整委員会資料 カタ クチイワシの資源・漁業及び資源管理について」

http://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_kouiki/taiheiyo/pdf/ t

18-3-1.pdf(2014年10月閲覧)

8) 中四国農政局 HP「海に感謝して…広島──瀬戸内の豊か な恵みを未来へ──」

http://www.maff.go.jp/chushi/info/toukei/34hiroshima/ pdf/11-hiro03.pdf(2014年10月閲覧)

9) 広島県歯科医師会食育推進 HP「夏の瀬戸内の幸 音戸ち りめん」

http://www.hpda.or.jp/syokuiku/01nature/14.html(2014 年10月閲覧) 10) 社団法人広島栄養士会「ひろしまの四季食彩──伝えたい 味 新しい味──」中国新聞社 p.87(1996) 11) 広島県農政部「ひろしまふるさとの味百選」佐々木印刷  p.140(1982) 12) 広島県食文化グループ「事例研究から見た広島県の伝統料 理(第2報)」一般社団法人日本調理科学会ポスターセッ ション要旨集(2014) 17 音戸ちりめんを使った若者向け新メニューの開発 Summary

We studied thatyoung people developed by themselvesthe new menu using “Ondochirimen”forthe purpose of maintaining abrand value of“Ondochirimen”.Asaresult,the following suggestion wasprovided.

Atfirst,asforthe existing menu using “Ondochirimen”,mostwere staple food.Itwassuggested thatitwasdiffi -cultto go outofthe framesofthe conventionaldirection forusing “Ondochirimen”.

Then,40% ofnew menusdeveloped by young people were pasta.We recognized thatyoung people preferred fatty menus.

In addition,itwassuggested thatthe young people’sawarenessof“Ondochirimen”increased by literature survey and menu analysisand developmentforthe “Ondochirimen”and the localtraining by themselves.

参照

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