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株式:マーケット・フォーカス

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小型ロケット・小型衛星ビジネスに注目

日本でも小型ロケットの開発、打ち上げ事業に取り組む企業が増え始めている。 2018年2月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げに成功した全長約9.5メー トルと電柱サイズのロケット「SS-520」の製造には、キヤノン電子(7739)が飛行を制 御する装置で参画。同社はIHI(7013)子会社のIHIエアロスペース、清水建設 (1803)等と17年8月に設立した共同出資会社「新世代小型ロケット開発企画」で、 小型ロケット打ち上げサービスの事業化を目指している。また、18年1月にJAXAが 打ち上げに成功した小型ロケット「イプシロン」は、IHIエアロスペースが機体システ ムの開発・製造を担当。同ロケットの打ち上げは13年9月、16年12月に続いて3機連 続の成功で、本格運用に向けた技術検証をほぼ終えた。さらにベンチャー企業の 動きでも、実業家の堀江貴文氏らが創業したインターステラテクノロジズが今春にも SS-520とほぼ同サイズのロケット「MOMO」の打ち上げを目指している。

小型ロケット事業を

手がける日本企業が

増える

世界では、低コストで開発可能な超小型~小型衛星(以下、小型衛星)を用いたサービスや、

その打ち上げのための小型ロケットの開発・製造に取り組むベンチャー企業が増加

日本でも、世界の小型衛星打ち上げ需要の拡大見込みに加え、2018年11月の「宇宙活動

法」の本格施行を前に、小型ロケット事業等に参入する企業が増え始めている

国内の関連銘柄では、キヤノン電子、IHI、NEC等。海外銘柄では、米ベンチャー企業のワン

ウェブと小型衛星の設計・生産で連携している欧州エアバスが挙げられる

マーケット・フォーカス

株式:日本株、欧州株

投資情報部 半杭 亮一郎 ロケット名 (開発・製造) ファルコン9 (米スペースX) H2A (JAXA、三菱重工業) イプシロン (JAXA、IHIエアロスペース) SS-520 (JAXA等) MOMO (インターステラテクノロジズ) 全長(m) 70 53 26 9.5 10 打ち上げ費用 約68億円 約100億円 40億円超(目標30億円) 約5億円 5,000万円以下(注) (注)衛星打ち上げ用は5億円以下目標 出所:各種資料よりみずほ証券作成 日米の主なロケットの全長および打ち上げ費用 70m 60m 50m 40m 30m 20m 10m

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2014/19/18   出所:各種資料よりみずほ証券作成 小型衛星を使った衛星通信と既存の衛星通信(イ メージ図) 地 球 小型衛星を使った 衛星通信 既存の衛星通信の例 上空約1,100km~1,200km 上空約36,000km ・多数の小型衛星で 地球全体をカバー ・通信遅延少ない ・通信速度速い ・少数の大型衛星で 地球全体をカバー ・通信遅延多い ・通信速度遅い 米インテルサット等 が展開 米ワンウェブや 米スペースXが 事業化を目指す 小型ロケット事業への参入が相次ぐ背景には、重さが100キログラム前後という小 型衛星の打ち上げ需要が今後拡大すると見込まれていることがある。世界では、低 コストで開発可能な小型衛星を大量に打ち上げ、世界中どこでもインターネットが使 える環境の整備を目指す動きがあるほか、地上を撮影して得られた観測データを解 析し、利用するビジネスが立ち上がりつつある。衛星画像の活用が期待されるシー ンとして、例えば、広大な農場における作物の育成状況の管理、森林の火災や違 法伐採の監視、さらに画像から人口が集中する都市を予測して都市開発につなげ る等の動きが挙げられる。また、店舗の駐車場に停車している車の数を定点撮影し て業績予測に活用したり、石油タンクを上空から撮影し続けることで世界中の石油 備蓄量を推計し、同先物取引や需給調整に生かそうとする取り組み等もある。 小型衛星は1機当たりの機能が限られているため、大量に打ち上げて機能を補う 必要がある。小型衛星を宇宙に運ぶのに、大型のロケットで複数の衛星を相乗りさ せるケースもあるが、打ち上げ時期や軌道を自由に選べないデメリットがある。一 方、小型ロケットなら小型衛星の打ち上げに特化しており、低コストで頻繁に打ち上 げることが可能。打ち上げ費用をみると、日本の大型ロケット「H2A」が約100億円で 打ち上げ回数制限もあるのに対し、SS-520は約5億円と大幅に安い。 技術革新によりロケットや衛星に使われる機器・部材の小型化、高性能化、低コス ト化が進んだことで、かつては国家事業だった宇宙開発が民間企業にも手が届くも のとなってきている。一部報道によると、世界には宇宙ベンチャー企業が約1,000社 あるともいわれる。特に米国では2000年代以降、米航空宇宙局(NASA)が火星探 査等に集中する一方、宇宙輸送等は民間に任せる方針を打ち出して技術を開放。 そこに多くのベンチャー企業が宇宙ビジネスに参入するようになった経緯がある。小 型衛星を用いたサービスや小型ロケットの開発・打ち上げ事業も、主にベンチャー 企業によって担われている。

世界的な小型衛星を

利用したビジネスの

拡大が同打ち上げ需

要を押し上げ

世界では多くのベン

チャー企業が宇宙ビ

ジネスに参入

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日本でも、ここに来て民間企業がロケット打ち上げや衛星事業に参入しやすい環 境づくりが進展している。具体的には、企業が宇宙開発する際のルールを定めた 「宇宙活動法」が2016年に成立し、18年11月に本格施行。これにより、国はロケット の機能や関連施設の体制等に関する一定の安全基準に基づき、企業によるロケッ トや衛星の打ち上げを1回ごとに審査して許可を与えるほか、万が一、事故が起こっ た場合には保険でカバーできない損害について国も賠償金の一部を負担する措置 が講じられる。事故の際の国による補償に加え、事業化のための安全基準が明示さ れることで、企業は自社の技術や体制をどう強化すれば参入可能になるか道筋を つけられ、宇宙ビジネスに取り組みやすくなるとみられている。 小型ロケットや小型衛星ビジネスにかかわる主な国内銘柄としては、キヤノン電子 やIHI、NEC(6701)等が挙げられる。キヤノン電子は、同社が7割出資する「新世代 小型ロケット開発企画」において、小型ロケットの自社開発のほか、和歌山県に専用 の発射場の建設も計画しているもようで、打ち上げサービスまで一貫して手掛けるこ とを目指している。ロケット発射場が完成すれば民営として日本初。IHIは、子会社

日本でも11月に「宇

宙活動法」が本格施

行、企業が宇宙事業

に参入しやすくなる

小型ロケットや小型

衛星ビジネスに関連

する主な銘柄

2,439 2,709 2,857 3,025 3,300 3,229 3,290 0 1,000 2,000 3,000 4,000 10 11 12 13 14 15 16 (億ドル) (年) 世界の宇宙産業売上高推移 (年次:2010~2016) 出所:米宇宙財団の資料よりみずほ証券作成 メーカー 担当部位 IHIエアロスペース ▶ システム開発、機体製造 ▶ 第1段、第2段、第3段固体モータ ▶ 固体モータサイドジェット ▶ 小型液体推進系 川崎重工業 ▶ フェアリング 日本航空電子工業 ▶ 慣性センサユニット ▶ 横加速度計測装置 三菱重工業 ▶ 第2段ガスジェット装置 NEC ▶ 計測通信系機器 ▶ 誘導制御計算機 三菱プレシジョン ▶ レートジャイロパッケージ 日本飛行機 ▶ 伸展ノズル用スプリング 明星電気 ▶ ロケット搭載カメラ 出所:日本政策投資銀行の資料よりみずほ証券作成 イ プシ ロンロケット製造の参画企業と 担当部位

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2014/19/18 IHIエアロスペースがイプシロンロケットの次号機から製造を一手に請け負うプライム コントラクターとして参画するとも伝えられている。現在はJAXAが工程や品質管理 等の製造の全責任を負い、同社が製造の実務を担っている。NECは、2018年1月に 初の自社所有の小型衛星「ASNARO(あすなろ)-2」をイプシロンロケットで打ち上 げ。同衛星で撮影した画像を国内外の政府機関や企業等に販売するサービスを9 月にも始める方針で、中東での油田監視等の需要を見込む。また、イプシロンロ ケットの部材供給メーカーには、川崎重工業(7012)等がある。 一方、海外銘柄については、2018年1月に小型ロケット「エレクトロン」の打ち上げ に成功した米ロケットラボ等、宇宙ビジネスの新たな流れといえる小型ロケット・小型 衛星の開発・利用ビジネスを手がけるのは未上場のベンチャー企業が多い。大手 航空・宇宙企業では、欧州エアバス(AIR)が大量の小型衛星を使い世界中のどこ でもネット接続できる通信網の構築を目指す米ワンウェブに出資および衛星の設 計・製造で連携している等の取り組みがある。ワンウェブには日本のソフトバンクグ ループ(9984)も出資する。 NEC(6701) 小型衛星「ASNARO-2」で宇宙利用サービスに参入。衛星画像を国内外で販売へ 日本航空電子工業(6807) ロケット・衛星搭載機器を手掛ける。イプシロンロケットに慣性センサユニット等を供給 三菱重工業(7011) 宇宙関連事業を幅広く展開。イプシロンロケットにガスジェット装置を供給 川崎重工業(7012) イプシロンロケットで衛星を格納するフェアリングの設計・製造を担当 IHI(7013) 子会社がイプシロンロケット全体のシステム開発、機体製造を担当 キヤノン電子(7739) IHI子会社等との共同出資会社で小型ロケットの開発や専用の発射場建設を計画 ソフトバンクグループ(9984) 小型衛星利用サービスのベンチャー企業である米ワンウェブに出資 エアバス(AIR) 宇宙機器産業の世界大手。米ワンウェブと小型衛星の生産で協業 (注)上記銘柄はみずほ証券が任意に選定したもの 出所:各種資料よりみずほ証券作成 小型ロケット・小型衛星ビジネスの主な関連銘柄

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商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-180302-26 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料 をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税 込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。 詳細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金 に対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別 途手数料および諸費用はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券 取引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。

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