1. エレベータの視覚障がい者対応
視覚障が い者対応
⾒やすく
⾒つけやすく
わかりやすく
液晶ディスプレイ
*各社の⼯夫
音声案内システム
*各社共通仕様
点字プ レート
*各社共通仕様
浮き出しボタン
*各社共通仕様
発音ボタン
*各社共通仕様
操作や状態把握をしやすくする⾊々な⼿段を提供(メ ーカ 毎に⼯夫)
識別しやすい配⾊
⾊弱者でも識別できる
シンプ ルな書体
判読性が⾼い
できるだけ⼤きな⽂字
判読性が⾼い
1.1 ⾒やすくするための⼯夫
【液晶ディスプレイ】
視覚障が い者対応
⾒やすく
⾒つけやすく
わかりやすく
1
2
3
一般的な
デジタル式
表示
エレベータ 運⾏状況の 案内表⽰⼿段として、液晶ディ スプ レイを採⽤
点字プ レート
ボタンの近くに設置して
⾒つけやすく
浮き出しボタ ン
点字が読めなくても
識別しやすい
1.2 ⾒つけやすくするための⼯夫
視覚障がい者対応
見やすく
見つけやすく
わかりやすく
1mm
1
2
点字プ レートだけに頼るの ではなく、浮き出し⽂字でわかりやすくする
発⾳ボタ ン
押した時に⾳が鳴る
ことでわかる
押し込み式ボタ ン
押し込んだ感触でわかる
(ストロークを確保)
1.3 登録できたかわかりやすくする⼯夫
視覚障が い者対応
⾒やすく
⾒つけやすく
わかりやすく
1
2
○
×
Push
ボタン表⾯
ボタンが操作されたことを、音や感触で理解できるようにする
1.4 次の動作がわかる⼯夫
⾳声案内システム
次に何が起きるかを
メッセージでお知らせ
(例)
・ドアが開閉する時
・⽬的階に到着した時
・地震を感知した時 など
視覚障が い者対応
⾒やすく
⾒つけやすく
わかりやすく
1
エレベータの動きや注意喚起を、音声により利用者に逐次案内
2. 「⾛⾏お知らせ⾳」
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
■ NEW!!
標準装備仕様
潜在ニーズ
*
「状況が
わからなくて不安!!」
*
視覚障がい者ヒアリングによる(当社調べ)
⾳声案内システムの⽋点
「⾔語が中⼼!!」
2.1 開発経緯・⽬的
⾛⾏お知らせ⾳
開発経緯・⽬的
システムの説明
評価試験の紹介
1
2
エレベータ の動きを、よりわかりやすく!
従来の音声案内システムの補完、言語に頼らないアナウンスシステムが必要
5階です
ドアが開きます
上にまいります
ドアが閉まります
⾛⾏中
メ ッセージなし
動い
てる?
上?
下?
聞き逃
した!!
日本語
わから
ない
⾛⾏中に階を通過するたびに
案内⾳を放送する
(⽶国
※1
・台湾
※2
で実施されている)
※1:⽶国⾝体障害者法
(ADA:Americans with Disabilities Act)
※2:台湾⾏政院衛⽣省規定
⽶国
台湾
2.2 システムの説明
-全般
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
(イメージ動画あり)
エレベータの走行中に電子音を放送し、動いていることを報知する
日本向けに音をアレンジ
5階です
ドアが開きます
上にまいります
ドアが閉まります
♪
♪
♪
■健常者
表⽰切替と連動しないと違和感あり!!
(社内健常者モニター結果より)
■全盲者
連動で特に違和感を感じない
(視覚障がい者モニター結果より)
2.2 システムの説明
-放送タイミング
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
3階フロア
2階フロア
1階フロア
【出発階
】
1
♪
♪
1
1
3
♪
♪
♪
♪
♪
♪
2
※表⽰は階間の中間地点で切り替えている
エレベータ内の階名表示の切り替わりと放送を連動させる
2.2 システムの説明
-⾳量
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
50
70
⾳量[dB]
調整可能範囲
62
モ ニ タ ー か ら の 声
十分
聞こえる
健常者
隣のエレベータにまで
聞こえてしまう
視覚障が い者
隣のエレベータにまで
聞こえてしまう
62dBでは
⼤きすぎる
62dBで⼗分だが
できるだけ⼤きく
聴力が低下して
いる人も多い
利用者や設置環境の多様性を考え、8段階の設定を可能に
音量は変更可能にして、聞き逃し対策機能を持たせよう
2.2 システムの説明
-⾳量
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
最初に放送される電子音は、やや大きめに放送する
大きめ
通常⾳量
注意を惹く!!
通常⾳量
♪
♪
♪
大きめのまま
周囲の雑⾳に
掻き消されない!!
2.2 システムの説明
-⾳量
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
大きめ
乗車率が50%以上となった場合は、最初の放送以外もやや大きめに
ガヤガヤ
♪
♪
♪
大きめのまま
上⾏き
下⾏き
上⾏き ⇒ 上がり調⼦
下⾏き ⇒ 下がり調⼦
複数の周波数で⾳を構成
2.2 システムの説明
-⾳⾊
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
3⾳から⾳を構成
上行きと下行きを異なる音色で放送、音を構成する成分にも配慮
2⾳の構成では、上げ/下げ の
区別がつきにくい
※社内評価試験より
特定の周波数帯が
聞こえない⽅がいる
■主な対象者
• 視覚障がい者
• 視⼒が低下した⾼齢者
• ⼦供や⾼齢者(混雑時など表⽰器が⾒えにくい)
■期待する効果
①エレベータが⾛⾏中であることがわかる
②エレベータの⾛⾏⽅向がわかる(上⾏き/下⾏き)
③放送回数を数えることで、エレベータの位置(階数)がわかる
2.2 システムの説明
-効果
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
日本人に限定されない
♪
♪
♪
1
2
3
視覚障がい者だけでなく、様々な利用者にとって動きがわかるように
【搭載した⾛⾏お知らせ⾳(試作品)】
○⾳⾊ :
○⾳量 : 63dB
○放送タイミング : エレベータ内の階名表⽰切替と連動
【アンケート対象者】 当社社員110名(※年齢や性別に偏りなし)
【アンケート⽅法】 選択式 (評定尺度 ⼀部、多肢選択法を含
む)
上⾏き
下⾏き
2.3 評価試験の紹介(⼀部)
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
社内エレベータに「走行お知らせ音」を搭載し、アンケートを実施
はじめてこの機能を聞いたとき、
違和感を感じましたか?
はじめてこの機能を聞いたとき、
違和感を感じましたか?
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
2.3 評価試験の紹介
-アンケート結果
感じた
90%
感じなかった
10%
0 10 20 30 40 50 60 70 80
急に鳴ってび っくりした
携帯電話の呼び 出し⾳と勘違いした
変な⾳に感じた
⾳が ⼤きすぎた
⾳が ⼩さ すぎた
落ち着かなかった
不快に感じた
タ イ ミ ングが 変だった
その他
なぜ鳴っているのかわからなかった
警告⾳かと思った
どんな点で違和感を感じましたか?
どんな点で違和感を感じましたか?
(人)
「目的が不明確」「音色が気に入らない」ことが違和感の原因
ネガティ ブ キーワード
故障したように聞こえる , 警報⾳に聞こえる ,
変な⾳ , おもちゃの⾳ , 何かの⾳と勘違い ,
イライラする , 不安になる , 機械⾳ , ノイズ ,
安っぽい , 無機質 , パルス , 緊張する ,
意図的な⾳に思えない , 短い電⼦⾳ ,
何かを調査している⾳ …
走行お知らせ音
開発経緯・目的
システムの説明
評価試験の紹介
2.3 評価試験の紹介
-アンケート結果
この機能の⾳⾊はどうでしたか?
この機能の⾳⾊はどうでしたか?
まあまあ良い
19%
良い
2%
良くも悪くもない
46%
あまり
良くない
29%
良くない
4%
「音色」の改善が必要 ⇒ 完成品の音色誕生