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資料 8 地方公共団体における公益通報者保護制度の整備促進について < 説明用資料 > 平成 30 年 4 月

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全文

(1)

地方公共団体における

公益通報者保護制度の整備促進について

<説明用資料>

平成30年4月

(2)

事 業 者

(行政機関を含む) 公益通報 (行政機関への通報) 公益通報 (その他外部への通報)

報道機関、消費者団体 等

(被害の発生・拡大防止のために 必要と認められる者) ・国の行政機関向けガイドライン ・地方公共団体向けガイドライン <外部の労働者等からの通報> (事業者の法令遵守の確保に資する) 民間事業者向けガイドライン (民間事業者の法令遵守の確保に資する) ・国の行政機関向けガイドライン ・地方公共団体向けガイドライン <内部の職員等からの通報> (行政機関の法令遵守の確保に資する)

公益通報者保護制度の概要

<公益通報の対象となる

法令違反行為>

※ 国民の生命、身体、財産等の保護に 関わる法律で、本法及び政令で定めた 法律(平成30年4月1日現在、465 法律)に違反する「犯罪行為」又は 「最終的に刑罰につながる行為」

通報窓口

処分等の権限を

有する行政機関

(捜査機関を含む)

公益通報 (内部通報)

公益通報者

(労働者<公務員を含む>)

<保護の内容>

・解雇の無効

・不利益取扱いの禁止

・労働者派遣契約の解除

の無効

外部窓口

(例)事業者があらかじ め定めた法律事務所 等

内部窓口

(例)社内のコンプライ アンス窓口 等

(3)

公益通報者保護制度における地方公共団体の3つの役割

1 「事業者」としての行政機関

職員等から、行政機関内部の法令違反行為に関する通報を受付ける「事業者」としての立場

※ 公務員の任命権者等は、公益通報をしたことを理由として免職その他不利益な取扱いがされることのな いよう公務員法制を適用しなければならない(法第7条) ※ 書面により通報を受けた事業者は是正結果を通報者に通知するよう努める(法第9条)

2 「権限を有する行政機関」としての行政機関

所管の事業者に勤務する労働者等から、法令違反に関する通報を受付ける「権限を有する行

政機関」としての立場

※ 公益通報を受けた行政機関は必要な調査・適当な措置をとらなければならない(法第10条) ※ 公益通報が誤って権限のない行政機関に対してされたときは権限を有する行政機関を教示しなければな らない(法第11条)

3 「民間事業者の取組を促進支援する主体」としての行政機関

地域の民間事業者の内部通報制度

の整備を促進支援する主体としての立場

※ 内部通報制度の整備促進に向けた事業者の取組を支援するため、地方公共団体を含む行政機関等におい ては、地方消費者行政推進交付金なども活用し、認証等の取得に係る助成や情報提供・研修を行うなど、 事業者の取組を積極的に支援していくことが必要(平成28年3月30日「公益通報者保護制度の実効性 の向上に関する検討会」(座長:宇賀克也東京大学教授)第1次報告書より) ※ 公益通報者保護制度の社会的意義や重要性とともに、リスク管理、企業価値の向上、風通しが良く働き やすい職場環境の整備等にも資するといった(内部通報制度の有する)経営上のメリットを、関係機関 とも協力し、全国の事業者に積極的に周知することが必要(上記報告書より) * 「内部通報制度」とは、公益通報者保護法を踏まえ、不正を知る従業員等からの通報を受け付け、通報者の保護を図りつつ、適切な調査、 是正及び再発防止策等を講じる事業者内の仕組みをいう。 主に通報窓口の設置、内部規程の整備及びそれらの運用からなる。

公益通報者保護制度における地方公共団体の3つの役割

(4)

行政機関における通報・相談窓口の設置状況

(平成29年3月末時点)

府省庁 都道府県 市区町村 内部の職員等からの通報窓口 100% 100% 52.4% 外部の労働者からの通報窓口 100% 95.7% 31.8%

内部の職員等からの通報窓口

外部の労働者からの通報窓口

出典:「平成28年度行政機関における公益通報者保護法の施行状況調査」(消費者庁)

(1)国・都道府県・市区町村別の通報窓口設置率

市区町村では低い水準にとどまっている。

(2)市区町村における通報・相談窓口の設置状況(都道府県別)

都道府県ごとに大きな格差が存在。

(5)

通報を受けた行政機関においても、通報の放置、不適切な調査、通報に係る

秘密の漏えい等の不適切な対応が散見される。

通報を受けた

行政機関(時期)

主な通報経路

不適切な通報対応の種別及び概要

A省(2010年)

団体職員

⇒ A省

○通報の放置

通報から約1年4か月経過後に公益通報の受

理通知を発出、その約2か月後に法違反の是

正指導

B市(2013年)

匿名通報者

⇒ B市

○不適切な調査

通報事実について責任を問われる立場にある

者が、被通報者に対して聞き取りをしたのみで

調査を終了

C区(2013年)

民間事業者従業員

⇒ C区保健所

○不適切な調査

○通報に係る秘密

の漏えい

調査実施時に、被通報者に対し、当該調査が

通報を契機としたものであることを漏えい

D省(2014年)

医療研究プロジェクト研

究員

⇒ D省

○通報に係る秘密

の漏えい

通報者からの通報内容が記載されたメールを

被通報者に転送

E県、F省(2014年)

県立病院医師

⇒ E県、F省

○通報の放置

通報後、2年以上経過した後に調査を開始

G省(2014年)

国立大学准教授

⇒ G省

○通報に係る秘密

の漏えい

被通報者に対し、通報者の氏名を漏えい

I市(2017年)

民間事業者従業員

⇒ I市

○通報に係る秘密

の漏えい

被通報者に対し、通報者の氏名を漏えい

(備考)・各行政機関の第三者委員会報告書や新聞報道等を通じて明らかになった主な事例を掲載。 ・時期は、各行政機関の第三者委員会報告書や新聞報道等により各事例が明らかになった年を記載。

行政機関が不適切な対応を行った主な事例

(法施行後)

(6)

「公益通報者保護法を踏まえた地方公共団体の通報対応に関するガイドライン」の概要

○各地方公共団体における既存の窓口等 の活用 ・内部窓口(職員倫理や労務環境に関する相 談窓口等) ・外部窓口(総合窓口、公聴窓口、消費生活セ ンター・消費生活相談窓口等) ○他の地方公共団体と連携・協力して事 務を行う仕組みの活用(協議会の設置、 機関等の共同設置、事務の委託又は代 替執行等) ② 通報窓口の設置促進 ○公益通報者保護法(平成16年6月公布、平成18年4月施行)を踏まえ、地方公共団体において、内部職員等からの通報及び外部 の労働者等からの通報を適切に取り扱うため、各地方公共団体が取り組むことが求められる基本的事項を定めた指針。 ○地方自治法第245条の4第1項の規定に基づく「技術的な助言」として位置付けられるもの。

2.策定の経緯

○「消費者基本計画」(平成27年3月24日閣議決定)に、制度の見直しを含む必要な検討を早急に行うこと等が盛り込まれたことを 踏まえ、平成27年6月から「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」(座長 宇賀克也 東京大学法学部教授)を開催。 ○検討会「最終報告書」(平成28年12月)において、地方公共団体向けのガイドラインの策定が提言されたことを踏まえ、消費者庁 においてガイドライン(内部・外部)案を策定し、所要の調整を経た上で、平成29年7月31日に公表。

3.主な内容

○通報の放置、不適切な調査、通報に係る秘密の漏えいなど、地方公共団体における不適切な通報対応を防止し、通報に適切に対 応することを促すため、検討会報告書の提言等を踏まえ、以下の事項について規定。 ○平成29年度以降、各地方公共団体において本ガイドラインを踏まえた内部規程の策定・改正等を行った上で、制度の 整備・改善を順次進めていただくよう働き掛けていく予定。

4.今後の予定

③ 地方公共団体に対する援助等 ○消費者庁から各地方公共団体に対する 必要な援助の実施(助言、協力、情報 の提供等) ○都道府県から区域内の市区町村に対す る必要な援助の実施(助言、協力、情 報の提供等) ○都道府県による区域内の市区町村間に おける連絡調整

1.ガイドラインの趣旨

① 制度の適切な整備・運用 ○国の行政機関向けガイドラインに準拠 した適切な取組の推進 ○一層充実した仕組みを整備・運用する ことや、地方公共団体の規模等の実情 に応じた適切な取組を行うことも可能 ○各地方公共団体が策定する条例等に関 する通報にも適切に対応

(7)

◆ 市区町村における公益通報窓口や中小企業における内部通報窓口の整備が

進んでいない現状を踏まえ、窓口設置等に係る取組を促進することが重要。

※公益通報:企業不祥事等により国民生活の安全・安心が損なわれることを防ぐため、事業者内部の労働者が

所定の要件を満たして行う通報。

○県内地方公共団体の通報受付窓口の整備促進

⇒消費者庁及び徳島県の主導により、県内地方公共団体(徳島県及び県内24市町村)

の通報受付窓口を整備(県内地方公共団体の共通窓口を含む)。

○県内事業者の取組促進

⇒消費者庁及び徳島県の主導により県内地方公共団体が、県内事業者による実効性の

高い内部通報制度の整備を促進支援。

・モデル事業の効果の検証、他地域

へ の 展 開 の た め の課 題 の 把 握 ・

分析 等

検証・分析の結果を踏まえ、

全国展開

(全市区町村をカバーできるよう窓口整備を促進

実証フィールド(徳島県等)

公益通報受付窓口(市区町村)及び

内部通報制度(事業者)の整備促進

(8)

【本件に関する問合せ先】 消費者庁消費者行政新未来創造オフィス 088-600-0009・0010・0032 青木・三島・中村 徳島県消費者くらし政策課 088-621-2175 勝間・篠原・岡本

市区町村においては、通報・相談窓口や通報に適切 に対応するための体制の整備が十分に進んでいない。

プロジェクト実施の背景

・市区町村における制度の整備を促進するためのモデル 事業として、徳島県において先駆的に実施

【県内各地方公共団体の通報制度の実効性の向上】 ・通報制度の円滑な運用 →「地方公共団体向けガイドライン」を踏まえ、 各地方公共団体の規模等の実情に応じて通報 制度を円滑に運用 ・より安心して通報できる窓口の整備 →徳島県内の市町村共通の窓口設置の検討等 ・通報制度の評価・改善 →通報制度の運用状況を定期的に評価・点検、 制度の継続的改善 【全国の市区町村における通報窓口の整備率の向上】 ・徳島モデルの検証・評価 →効果の検証、全国展開のための課題の把握等 ・徳島モデルの全国展開 →先進的な取組事例等を全国に展開

国・県・市町村の密接な連携

による取組の推進

【消費者庁と県の連携】 消費者庁から県に対する後方支援 (助言、協力、情報提供等) 【県と市町村の連携】 県のリーダシップによる市町村への支援 ①担当課を決定(徳島県は消費者行政担当課) ②県から市町村幹部に対し、通報・相談窓口 の整備の必要性を丁寧に説明 ③県が具体的な整備・運用の方法を提示 (要綱の雛形の提供等) ④県から他の地方公共団体の運用実績や事例等 を情報提供(市町村の負担感を軽減) 【市町村における取組】 市町村幹部のコミットメントによる着実な取組 ①窓口担当課を決定 ②通報の設置要綱を作成 ③通報・相談窓口の設置を周知、制度を運用

今後の取組

徳島における公益通報者保護制度の整備促進プロジェクト

~県民の安全・安心を守るために~

消費者行政新未来創造プロジェクト

「公益通報者保護制度の整備促進」

徳島県

市町村

(9)

H29年3月 徳島県38位 33.3%

内部の職員等からの通報・相談窓口

外部の労働者からの通報・相談窓口

H29年3月 徳島県41位 12.5% H29年7月 徳島県1位 100% H29年10月 徳島県1位 100% ※グラフは平成29年3月末時点

徳島プロジェクトのこれまでの成果

県内市町村における通報・相談窓口の100%設置を達成!

全国平均 52.4% 全国平均 31.8%

(10)

(国として取り組むべき重要消費者政策への取組)

○ 地方公共団体における

国として取り組むべき

重要な消費者政策

の推進。

⇒ 中期的・計画的な取組を支援

・複数年(3年程度)の取組

・PDCAサイクルによる進捗管理

(消費生活センターの機能の維持・充実)

消費生活センター

における

国の政策推進等へ

の対応力を強化

 国が指定する研修への参加

地方消費者行政強化交付金

国として取り組むべき重要な消費者政策の推進

のため、積極的に取り組む地方公共団体を支援する。

国の政策による制度変更等について正確な情報

を消費生活センターが消費者に提供できるよう

消費生活センターの機能の維持・充実を図る。

○ 引き続き、

どこに住んでいても質の高い相談・救済が受けられるよう体制整備

を支援する。

平成30年度概算決定額 24億円 ※:毎年度の交付金の支出限度額は、各都道府県(管内市町村を含む)の消費者行政予算の総額の2分の1まで(被災4県及び熊本県は3分の2まで)

○ 平成29年度までに『地方消費者行政推進交付金』等を活用し行ってきた消費生活相談体制の整備

等の事業について引き続き支援。

被災4県及び熊本県

においては、

特例的に平成30年度の新規事業の立ち上げ

を支援。

地方消費者行政推進事業(旧地方消費者行政推進交付金)(補助率

: 定額

○ 国として取り組むべき重要消費者政策

 SDGsへの対応

 若年者への消費者教育の推進

 訪日・在日外国人向け相談窓口の整備

 地方公共団体における法執行の強化

 風評被害防止のための取組

○ 国の政策推進等への対応

 ギャンブル等依存症対策

 AV出演強要問題

 成年年齢の引下げ

 軽減税率の導入

地方公共団体 への支援

地方消費者行政強化事業(補助率

: 1/2)

概 要

参照

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