1 資料Ⅶ
民間収益事業に関する基本条件
1.設置の根拠 事業者は、PFI法第11条の2第2項又は国有財産法第18 条第2項第1号若しくは同 条第6項の規定に基づき、国が事業者に行政財産を貸し付け、又は使用を許可すること によって、PFI事業の民間収益事業を実施することができる。 2.基本方針 事業者は、国と盛岡第2地方合同庁舎整備等事業の事業契約(以下「事業契約」とい う。)を締結し、自らの収益に資する施設(以下「民間収益施設」という。)を自らの 費用と責任において設計、建設、工事監理、所有、維持管理、運営することができる。 この場合、民間収益施設において発生すると想定されるリスクを本事業から分離し、そ のリスクを事業者自らがその責において負担すること、及び民間収益事業は独立採算で あって国が支払うPFI事業費を民間収益事業の費用に充当しないことを条件とする。 リスクの切り離しのための方策については、応募者からの提案を求める。 なお、民間収益事業は、国有財産の有効活用の観点から、事業者からの要望提案があ れば計画敷地の余剰容積の活用を可能とするものであり、設置を義務づけるものではな い。 3.民間収益事業の実施条件等 (1)民間収益施設の整備、維持管理及び運営を実施する場合(敷地の一部に堅固な建物 等を設置して行う場合) 事業者は、民間収益事業を行うにあたり、国有財産法第18条第2項第1号の規定に 基づいて、事業用定期借地権により国から敷地を借り受ける。 国と事業者は、国有財産有償貸付合意書における規定事項を内容とする国有財産有 償貸付契約を公正証書により締結する。 また、民間収益事業の用に供する土地を国が分筆するための測量、図面作成等は、 事業者の負担とする。 具体的な利用条件等は以下のとおりである。詳細は「行政財産を使用又は収益させ る場合の取扱いの基準について(昭和33年1月7日蔵管第1号)」(資料Ⅶ-1)(以下 「行政財産使用基準」という。)を参照すること。 ① 民間収益施設の使用目的 民間収益施設は事業者の提案による。なお、次の用途の施設については、民間収 益施設として設置することができない。る等周囲に迷惑を及ぼすような用途 イ 風俗営業又はそれに類する用途、犯罪に関わる又は助長する用途、公序良俗に 反する用途、その他街区の品位や価値を損なう用途 ② 民間収益施設の敷地に関する条件 国は、事業者に限り、民間収益施設に係る敷地を借地借家法第23条に基づく事業 用借地として貸し付ける。 ③ 施設の権利に関する条件 事業者が第三者と施設の賃貸借契約を締結する場合は、事前に書面にて国の承認 を得るものとする。 また、事業者は、国有財産有償貸付契約に定める期間を超えて第三者と施設の賃 貸借契約を締結することはできない。 事業者は、国の承諾を得た上で、第三者に民間収益事業の運営を委託することが できる。 事業者は、本事業が終了するまで、民間収益施設を第三者に譲渡することができ ない。ただし、本事業の継続にあたりやむを得ないと国が合理的に判断する場合は この限りではない。また、本事業の終了以降は、国の承諾を得た上で、民間収益施 設を第三者に譲渡することができる。 ④ 敷地の貸付期間 国有財産有償貸付契約の貸付開始時期は、民間収益施設に係る工事着手前とする。 貸付期間は10年以上30年未満とし、貸付終了の日を民間収益事業の終了日とする。 ⑤ 貸付料 貸付権利金は、免除する。 貸付料は、民間精通者の意見価格等により国が設定する。 貸付料は、年4回の前払いとし、3年毎に改定する。 なお、急激な社会経済状況の変化により、貸付料の見直しが合理的であると判断 される場合においては、貸付料を改定する。 ⑥ 事業内容等の変更 施設の改変(軽微な変更を除く)、運営事業内容の変更、施設の賃貸借契約を結ぶ 第三者の変更を行う場合には、事業者は事前に国の書面による承認を得るものとす る。 ⑦ 国への報告義務 事業者が、事業提案に基づいて民間収益事業を実施しているか、健全な民間収益 施設の運営を行っているかどうかを確認するため、事業者は、国に対して以下の報 告を行うものとする。
3 ア 施設整備に関する報告 イ 施設利用状況に関する報告(基本的には半年に一度) ウ 財務に関する報告(基本的には半年に一度) ⑧ 貸付期間終了時の措置 国と事業者は、貸付期間終了の2年以上前に終了時の民間収益施設の措置につい て協議を開始するものとする。 貸付期間終了後、事業者は自らの負担により、借り受けた土地を国が指定する期 日までに民間収益施設を解体・撤去し、本庁舎敷地と一体的な活用が可能な状態に して返還する。 ⑨ 国の帰責事由による中途解除 貸付期間中に国において公共用、公用又は国の企業若しくは公益事業の用に供す るため必要が生じたときは、国は国有財産有償貸付契約を解除することがある。こ の場合、事業者は、これによって生じた損失の補償を求めることができる。 ⑩ 事業者の帰責事由による中途解除 事業者が、国の了解なく事業提案と異なる施設整備や運営、行政財産使用基準に 違反した運営を行っている場合には、国は事業者に対して改善勧告を行う。事業者 の違反等が著しく、国の改善勧告後も事業者において改善が認められない場合には、 国は事業者に通知を行うことにより、民間収益事業を終了させることができる。 ⑪ その他 建築基準法上の接道要件とは別に、民間収益施設へアクセスする通路の一部とし て本庁舎敷地内通路を共用する場合は、国は当該部分を事業者に使用許可する。な お、この場合、当該部分の維持管理費用は国と事業者とで折半して負担する予定で ある。 (2)民間収益施設の整備、維持管理及び運営を実施する場合(本庁舎との合築により行 う場合) 事業者は、民間収益事業を行うにあたり、PFI法第11 条の2第2項の規定に基づ き、定期借地権により国から敷地を借り受ける(地上権の設定は認めない)。 国と事業者は、国有財産有償貸付合意書における規定事項を内容とする国有財産有 償貸付契約を公正証書により締結する。 具体的な利用条件等は以下のとおりである。詳細は行政財産使用基準を参照のこと。 ① 民間収益施設の使用目的 民間収益施設が本庁舎との区分所有建物であることに鑑み、民間収益施設の使用 目的は行政財産である本庁舎の用途又は目的を妨げない範囲とする。 なお、次の用 途については、民間収益施設として設置することができない。 ア 騒音・振動・塵埃・視覚的不快感・悪臭・電磁波・危険物等を発生又は使用す
イ 風俗営業又はそれに類する用途、犯罪に関わる又は助長する用途、公序良俗に 反する用途、その他街区の品位や価値を損なう用途 ② 民間収益施設の敷地に関する条件 国は民間収益施設に係る敷地を事業者に限り借地借家法第22条に基づく定期借地 権として貸し付ける。 ③ 施設の権利に関する条件 事業者が第三者と施設の賃貸借契約を締結する場合は、事前に書面にて国の承認 を得るものとする。 また、事業者は、国有財産有償貸付契約に定める期間を超えて第三者と施設の賃 貸借契約を締結することはできない。 事業者は、国の承諾を得た上で、第三者に民間収益事業の運営を委託することが できる。 事業者は、本事業が終了するまで、敷地の転貸や民間収益施設の第三者への譲渡 はできない。ただし、本事業の継続にあたりやむを得ないと国が合理的に判断する 場合はこの限りではない。また、本事業の終了以降は、国の承諾を得た上で、民間 収益施設を第三者に譲渡することができる。 ④ 敷地の貸付期間 国有財産有償貸付契約の貸付開始時期は、当該民間収益施設を含む一棟の建物の 工事着工前とする。 貸付期間は50年とし、貸付終了の日を民間収益事業の終了日とする。 ⑤ 貸付料 貸付権利金は、免除する。 貸付料は、民間精通者の意見価格等により国が設定する。 貸付料は、年4回の前払いとし、3年毎に改定する。 なお、急激な社会経済状況の変化により、貸付料の見直しが合理的であると判断 される場合においては、貸付料を改定する。 ⑥ 事業内容等の変更 施設の改変(軽微な変更を除く)、運営事業内容の変更、施設の賃貸借契約を結ぶ 第三者の変更を行う場合には、事業者は事前に国の書面による承認を得るものとす る。 ⑦ 国への報告義務 事業者が、事業提案に基づいて民間収益事業を実施しているか、健全な民間収益 施設の運営を行っているかどうかを確認するため、事業者は、国に対して以下の報 告を行うものとする。
5 ア 施設整備に関する報告 イ 事業内容及び施設利用状況に関する報告(基本的には半年に一度) ウ 財務に関する報告(基本的には半年に一度) ⑧ 国有財産有償貸付契約期間終了時の措置 国と事業者は、貸付期間終了の2年以上前に終了時の民間収益施設の措置につい て協議を開始するものとする。 貸付期間終了後、事業者は自らの負担及び責任により民間収益施設部分を解体・ 撤去するか、解体・撤去に必要な費用相当額を国に支払い、民間収益施設部分を国 に無償譲渡することとする。 ⑨ 国の帰責事由による中途解除 貸付期間中に国において公共用、公用又は国の企業若しくは公益事業の用に供す るため必要が生じたときは、国は国有財産有償貸付契約を解除することがある。こ の場合、事業者は、これによって生じた損失の補償を求めることができる。 ⑩ 事業者の帰責事由による中途解除 事業者が、国の了解なく事業提案と異なる施設整備や運営、行政財産使用基準に 違反した運営を行っている場合には、国は事業者に対して改善勧告を行う。事業者 の違反等が著しく、国の改善勧告後も事業者において改善が認められない場合には、 国は事業者に通知を行うことにより、民間収益事業を終了させることができる。 ⑪ 施設整備に関する留意点 本庁舎と民間収益施設は、主玄関を共用することは認めるが、本庁舎利用者の動 線と民間収益施設利用者の動線は基本的には分離すること。縦動線(エレベーター、 階段)についても、基本的には専用動線とすること。 建築設備の計画にあたっては、可能な限り、引き込み、機器、系統を分けること。 設計変更に関する費用負担は次のとおりとする。 ア 国又は事業者が設計変更を行うことで、相手方も設計変更を行わなければなら なくなる場合には、その設計変更に要する費用は起因者の負担とする。 イ 設計変更の原因が国、事業者のいずれの責にも帰すことができない事由による 場合には、その設計変更に要する費用は各自が負担する。その際、共用部分の設 計変更に要する費用は、原則として国と事業者が各々の専用部分の比率に基づい て負担する。 ウ 設計変更以外の事由による工事費の増加についても、上記ア及びイの考え方に 基づいて国と事業者が負担する。 国が本庁舎の登記を行う場合の費用は国が負担する。 ⑫ 維持管理・運営に関する留意点 維持管理業務及び運営業務のうち共用部分については、区分所有者によって構成
共有部分の火災保険料は、原則として国と事業者が各々の専用部分の比率に基づ いて負担する。 ⑬ その他 建築基準法上の接道要件とは別に、民間収益施設へアクセスする通路の一部とし て本庁舎敷地内通路を共用する場合は、国は当該部分を事業者に使用許可する。な お、この場合、当該部分の維持管理費用は国と事業者とで折半して負担する予定で ある。 (3)本庁舎又は本事業の敷地の一部を一時的に使用する場合 事業者は、民間収益事業を行うにあたり、国有財産法第18条第6項の規定に基づき 使用許可を受けて、本庁舎又は本事業の敷地を一時的に使用することができる。 具体的な利用条件等は以下のとおりである。詳細は行政財産使用基準を参照のこと。 ① 民間収益施設の使用目的 民間収益施設の内容については、行政財産である本庁舎又は本事業の敷地に関す る公共性、公益性、中立性に反せず、一時的又は限定的な活用であることにより公 務遂行上支障が生じないような事業内容であることが求められる。 ② 国への報告義務 事業者が、事業提案に基づいて民間収益事業を実施しているか、健全な民間収益 施設の運営を行っているかどうかを確認するため、事業者は、国に対して以下の報 告を行うものとする。 ア 施設整備に関する報告 イ 事業内容及び施設利用状況に関する報告(基本的には半年に一度) ウ 財務に関する報告(基本的には半年に一度) 4.民間収益事業からの撤退等 事業者は、合理的な理由があり、かつ当該終了が国の行政財産の用途及び目的を妨げ ず、終了にあたり国が費用を負担することが一切必要ないと国が判断する場合には、民 間収益事業を中止することができる。この場合の民間収益施設の取り扱いについては事 業者の帰責事由による中途解除の例による。 また、民間事業者は、事前に国の同意を得た上で、民間収益施設の使用目的を変更す ることができる。 5.民間収益事業に係る契約の構成 (1)民間収益事業に係る国有財産有償貸付契約 国と事業者との間で、民間収益事業に係る土地の貸付に関する国有財産有償貸付契 約を締結する場合には、同貸付契約において本資料に記載した条件等について規定す
7 る。また、事業契約の解除は民間収益事業の終了事由となることを規定する。 (2)事業契約 本事業の事業契約には、原則として民間収益事業に関する規定を含まないものとす るが、民間収益事業に係る国有財産有償貸付契約の解除は事業契約の解除事由となる こと等を規定する。 なお、上記4.の場合には、国は事業契約を解除しない。