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冷蔵庫の庫内温度分布

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(1)

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NobuyukiKobayashi

冷蔵庫の庫内温度分布および冷却性能は,内箱の材質と形状,断熱材の熱貫流率および貯蔵庫仰こある各種 部品の位置,形状などによって大きく左右される。 本文は最も一般的な全幅U字形のドア付蒸発器を貯蔵庫内上部に有している小形冷蔵樺において,最近用い ている硬質塩化ビニール樹脂製内箱の材質,およびたな網胡、f用1当起,下げ庇などの形状,また露受皿と内箱 壁とのすき間などが庫内の温度分布および冷却性能にどのように影響するかを無凸荷の状態で検討したもので ある。

1.緒

口 一般にドア付蒸発器を貯蔵庫内上部に設置した冷蔵庫でほ,蒸発 器で冷却された冷気は蒸発器の直下に設置してある露受皿と内箱背 壁とのすき間を通り背壁に沿って庫内に降下する。降【Fする冷気ほ 背壁および庫内の暖気と熱交換して温度が高くなi),ついにほ前部 ドア側に回転して上昇し,露受皿の前方を通って蒸発器へと循環す る。以上のような庫内対流が生ずるので露受+一札と内箱背壁とのすき 問および背壁の温度は庫内の狙度分布および冷却性能に対して重要 な田子となっている。 最近合成樹脂仮の品質およびその成形技術が著しく進歩したの で,従来の鉄板製内箱(以 ̄F鉄内箱と呼ぶ)に代わって合成樹脂製 内箱(以下プラ内箱と呼ぶ)を用いるようになってきた。プラ内箱 ほ鉄内箱よりも製造設備が簡単で容易に製作でき,またたな網など をささえる部ぷ-などを同時に製作できるので安価になり,量産性に 富む利点を有している。プラ内箱ほ鉄内箱に比べて熱容量および熱 伝導率が小さく,さらにたな嗣および霹受皿支持用の凸起,下げ底 などの独自の形状を有しているため,横内の温度分布および冷却性 能は鉄内緒の場合と異なってくる。 本報告は上述した諸国子によって庫内の温度分布および冷却性能 がいかようになるかを小形冷蔵庫について無負荷の状態で検討した 結果を述べたものである。 2.実 験 方 法 2.1測 定 方 法 実験はすべてたな網および蒸発器内の中たなを付けずに無負荷の 状態で行なった。庫内の温度測定は,所望の測定個所に径0・1mm のナイロン糸を格子状に張り,これに径0.1mmの熱電対をつるし て測った。 2.2 供試冷蔵庫 内箱材質の違いによる影響およびプラ内箱たな網支持用凸起の有 無による影響をみるために,第1表に記した冷蔵庫を用いて内箱の みを,従来の平板鉄内箱,凸起のない平板のプラ内箱および凸起付 のプラ内箱の三通りに交換して限度測定を行なノー,た。弟1図は冷蔵 第1表 供試冷蔵庫(RllO2BS形) 項 目 内 総蒸凝圧 発 紆 縮 容 郁器器機 仕 様 95J アルミニュ〉ム製,全幅U字形 背面プレート形 80W,全襟閉形 日立製作所栃木工場 庫の主要、J▲法と況度測定ノ、【こミの位推を示す。舞2図は鉄「勺箱の実験機 を示す。凸起のないプラ内符ほ鉄内持と構造が同じで,内箱を硬質 塩化ビニールの平板で作ったものである。ビ1起付プラ内緒は,舞3 図にホす硬質塩化ビニール板を曲げて作った凸起を,舞4図のよう

埋棒材

遥拝′壬Il几

頻軸器

.JIS指)E 峠内子上之性 J_ ̄t湖機 -41-蒸発器

蒸発器1ミヱドア内板・印は温度測定点

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l L (ノ1)(B)(C) 第1図 主要寸法および温度測定点 第2図 実 験 棟(鉄内箱)

(2)

972 昭和39年6月 l断熱材 / 2R 311 R 3 コ 5R 15 一一⊥ :.・

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N¢ 断熱材 /  ̄¶ 3Il 2R 31t 了㌢堆絹 州別す 第3図 凸 蒸 発 器 内 栢 二削叩!出世 国 第4図 凸 起 の 第2表 供試冷蔵庫(R-103A形)

「ヨ丁ト≡丁-1・・〇ごー

⊥と 項 目 紘 蒸 発 器 凝 縮 器 圧 100J アルミニューム製,全幅U字形 背面プレート形 65W,全密閉形 に冷蔵庫に取り付けたものである。 プラ内箱の下げ底および露受皿と内箱背壁とのすき間の影響を調 べるために,策2表に記したプラ内箱下げ底形の冷蔵庫を使用して 温度測定を行なった。内箱は硬質塩化ビニール板でできており,た な網支持用凸起が付いている。露受皿は奥行の調節できる木製のも のである。第5図は実験機を,葬る図は冷蔵庫の主要寸法と温度測 定点の位置を示す。

3.実験結果および茸察

3・1内箱の材質およびたな網支持用凸起の影響 3.1.1実 験 結 果 鉄内箱,凸起なしプラ箱および凸起付プラ内箱の冷却性能を見 るため外気温度35℃,100V,50c/sで冷却試験を行なった結果を

第46巻 第6号 第5図 実験機(プラ内箱下げ底形) 断熱材 蒸発器ト7 卜て内板 ・印は温度測定点を示

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計章

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ノ 第6図 主要寸法および温度測定∴【ぇ 40 30

≡二…三i

OL---+---- -【-0 1 2 3 fj Fr∃Jりり 第7図 冷 却 外1t温度 35℃ 100\・r,50ワ三 銑内箱 凸起なし7つラ「勺箱 凸起付プラ内相 ー2.5'(、 -3,5′(■ - 41_二 Ⅶ22℃ . _+ 4 5 試 験 弟7図にホす。また同条什下の連続運転状態における同一高さの 岬内朋小柳何の弘t任分布む弟8図にホす。これを船方l如こ通覧し たJiii内中央縦断面の打丘舵分布(第1図の(A)線面と,(B)線画の 各高さにおける温度の平均)を弟9図に示す。さらにこのときの 内箱背壁中央部の温度を弟10図に示す。

(3)

-42-冷

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外;ミ氾度35■t lOO\r,5α一三 川ぷ二1、什十0.5-、--1ぷニ ーー3・5∼ 5ぷ-ニー5・5----7ぷニー7・5-9ぷ 1.5、---3.5し:【i、】粁H叩 弥立皿下向 500 外気温度35℃,100V,抑′三 (.′〓≡与叫竣)富M 蓮≒j ○岨N ほ l=:) 一寸 く=) N

責苛転

■「モ ∈ 唇、互 卜机 主著樟 1≡G 放 内 箱 フラ内符凸起なし プラ1J捕【】1起り 第8国 庫内命横断面の温度分布 E≡=] ∈:≡∃ 臣封 外気温度35℃,100V,50c/s ●印ほJIS指退席内温度ノ亡、i 平均:庫内横断面の平均温度(℃) け:同上の分散

二亡コロ

純】J+打j ⊥上1_? -1.7†1.1 --5.6 4.0 ・2.1■2,2 -2.31.3 400 爪U ∧U 30 20 (…) 小荏〔泣言 1()0 0

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6 -4 2 0 \・、 第10図 内箱背壁中央部の温度(℃) 第4表 冷蔵庫の冷却に影響する熱容量 鉄F勺柁 /一■ ̄ ̄ ̄ 鉄 l勺 (kcal/℃)

箱l

凸走ミ訟蒜ヂ箱

箱韓■■屏皿 卜板材気板 ツ 器 空 発 受 ケ紅執州 内 発 内 ス 内詩蒸鮨バ 北断庫一雄 ∫』 容 執州 0062 5 8 5 2 qU nD 5 史U 7 (U 5 3 7 3 2 9 2 1 ・4 1 <U l nU l l (U り】 (U O (U (U O ハU O (U 几U 7 7 3 十0.卜【1.5■( ̄こ --1.トー3.5=c r--3.トー,・5.打 -5.5∼一7ぷ

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/ / 凸起なLプラl人絹i 2.0 2,3 2.7:2.0 3.4 0.8 4.0:1.2

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⊂二==コ 凸起什7うII、仰 第9図 樺内中央縦断面の温度分布 第3表 熱容量熱伝導率の比較 材 質 鉄 板 硬質塩化ビニール 比 熱 (kcal/kg℃) 0.11 0.24 比 重 7.8 1.4 熱 容 量 (kcal/m3℃) 8.58×102 3.36×102 熱伝導率 (kcal/mll℃) 46 0.14 3.1.2 芳 察 (1)鉄内箱とプラ内箱の材質の相違について (a)冷却性能について 川Ilけ ( 【ゝ二+__0.0、1.0

芸;二三

3,61.6 鉄板と硬質塩化ビニール板の熱伝導率および単位体積 あたりの熱容量を第3表に示す。表からわかるように 硬質塩化ビニール板の熱容量および熱伝導率は鉄板よ り小さいのでプラ内箱は鉄内箱より冷却性能がよいと 考えられる。 この点を理論的に考察してみることにする。運転を 開始してから庫内温度がT℃に達するに要する時間g は,冷蔵庫の冷凍容量Qkcal/hを一定とすると次式 で与えられる。 4・1!1・2

Z=妄10g

Q Q+g(r一了1) (1) 坦+少__ ここに,C‥ 冷蔵樺の冷却に影響する熱容量 (kcal/℃) ∬:熱貫流係数(kcal/h℃) (冷蔵庫全体の熱貰係数) れ:外 気 温 虔(35℃) 冷蔵庫の冷却に影響する熱容量Cほ次式で求めら れ,その計算結果を第4表に示す。

C==C∬取+うー∑Cy恥+CppV

ここに,Cg: lγ方: Cy: Iγy: Cj】: β:

-43一

庫内各部品の比熱 樺内各部品の重量 断熱材の比熱 断熱材の重量 摩内空気の比熱 庫内空気の比重 (kcal/kg・℃) (kg) (kcal/kg・℃) (kg) (kcal/kg・℃) (kcal/m8) (2)(1)

(4)

974 昭和39年6月 立 Ⅴ:有効内容積(m3) 庫内温度が0℃に達するに要する時間を¢=45,鉄内箱の∬ =1,プラ内箱の∬=0・9として(1)式より求めると,鉄内箱は 2時間47分,プラ内箱は1時間49分でプラ内箱の方が58分 早く,冷却速度はプラ内箱の方が早いといえる。 また・弟7図の冷却試験によると到達席内温度は,鉄内箱が -2・5℃,凸起なしプラ内箱は-3.5℃でプラ内箱のほうが1度 低くなっている。 また庫内が0℃になるに要する時間もプラ内箱のほうが約40 分速く,理論値ほどではないが冷却速度ほ早い。 (b)倖内の温度分布について 庫内縦方向の温度分布は,第9図の庫内各横断面の平均温度 を見ると・鉄内箱および凸起なしプラ内箱とも貯蔵凧勺で最も 温度の低い所ほ蒸発器下面と露受皿との間で,庫内,蒸発器内 の順に温度が高くなっている。また樟内は背部を除けば下部よ り上部に行くほど温度が高くなっており,特にプラ内箱では内 箱底部に明確な低温帯がある。 庫内各横断面の温度分布は,舞8図を見ると,露受皿下部で は凧ノ叫]央符部が最も低孤たであり,冷気は主としてここから降 下していると考えられる。 冷気の流れを温度分布図から考えると,第9図の矢印のよう に主として内箱中央背壁部に沿って降下したのち,一つはl勺箱 底部でドア側に回転し,露受皿前方へ上昇する。他の一つほ弟 8図に見るように内箱底部で1ノ勺箱の両側壁側に回転し,露受皿 と内箱側壁とのすき間を通って蒸発器内に戻るものと考えられ る。 内箱背壁部に沿って降下する冷気は,弟9図を見ると,鉄内 箱よりもプラ内箱の方が下まで行き,内箱底部に低温帯を形成 している。これほ弟10図に示す内箱背壁中央部の温度が鉄内 箱よりプラ内箱の方が低いので,プラ内箱は鉄内箱よりも冷気 の降下が容易になるためと考えられる。 上述したように内箱を鉄内箱からプラ内箱にすると内箱背壁 中央部の温度が低くなり,背壁部に沿っての冷気の降下が容易 となる。したがってプラ内箱では,内箱底面まで冷気が降下し, 底面に低温帯を形成することがわかる。 (2)プラ内箱のたな網支持用凸起の影響について (a)冷却性能について 弟7図の冷却試験結果によると到達樺内温度は,凸起なしプ ラ内箱-3・5℃,凸起付-4℃で,凸起付のほうが0.5度低くな っている。 (b)庫内の温度分布について 第8,9図を見ると,庫内縦断面の温度分布の傾向は凸起を付 けても,前述した凸起なしのものと変わらない。ただし凸起を 付けたものは内箱背壁部に沿って降 ̄Fする冷気の幅および内箱 底面付近の低温帯の幅は広くなっている。)これは弟10図に示 した内箱背壁中央部の温度が凸起のないものよりさらに低くな

っているため,背壁部に沿っての冷気の降下が容易となったた

めと考えられる。 庫内各横断面の温度分和の傾向も凸起なしのものと変わらな いが,凸起付の方が凸起の影響により姥内中央部が側壁部より 低温となっている。 上述したように,内箱内壁面に凸起を付けると,凸起のない ものより凸起の影響により内箱背壁中央部の温度が低くなり, 背壁部に沿って降下する冷気の幅および内箱底面付近の低温帯 の幅が広くなることがわかる。

論 30 20 巳10 峯ゴ ヨ 0 -10 -20 第46巻 第6号 外;i温度308c,100V,50% -たな板なし ----たな根付 樺内温度 -4℃ -6℃ 蒸発器中間温度-24℃ U 1 2 3 4 5 時間(h) 第11図 冷却試験(プラ内箱 ̄Fげ底形)

外気温度30℃⊂コ

100V,50P占+0.5℃以上 十0.5、

f≡∃正監]∈≡ヨ

-25℃ 【1・トー3・5℃ -5.トー7.5℃ 1・5℃ -3・トー5・5℃ -7.トー9.5℃ (ヒ七日叫紙)mMm ON寸 ノ ノ.≧鑑 一::: 丁==_ \、、、、詣受皿投影面 + --一二ヽ ==i 後 ■I ヾ J′ こt二_ 別 {岩M ′・′■ノ・、 ̄† ̄1●  ̄=こ ̄ヽ◆†一十_ _■二===:: ̄!  ̄ _r__ t ■二___ゴー一 事-● 二.琵ぜL十′〓00N (∈) 机 忙G〔∵や 道+だア+ 棚板なし 棚板什 第12図 庫内各検断面の温度分布(プラ内箱下げ底形) 3・2 プラ内箱下げ底の影響について プラ内箱 ̄Fげ底の影響を見るために,下げ底部に厚さ2mmの硬 質塩化ビニール枚のたな板を付けたものと付けないものについて, 外気温虔30℃,100V,50c/sで試験した。 3.2.1冷却性能につし、て 冷却試験結果を弟11図に示す。図によれば到達庫内温度はた な板なしが-4℃,たな板付が-6℃で,たな板を付けることに より2度低くなっている。また冷却速度は両者の間で差がなかっ た。 3.2.2 庫内の温度分布について 連続運転状態における同一高さの庫内各横断面の温度分布を弟 12図に示す。これを縦方向に通覧した俸内中央縦断面の温度分布 (弄る図の(A)線面と(B)線面の各高さにおける温度のiF均)を弟 13図に示す。

(5)

ー44-冷

外気温度30℃,100V,50c/s ●印ほJIS指定庫内温圧点

[二二∃

†0.5∼1.5⊃( 平均‥ 肘勺横断面の平均混生(℃)

E≡≡…ヨ

同上の分散

:[二]□三

≡≠=三 5.5-+-7.5て二 -3.2 -3.5 2.7 1.6 2.5 1.1 ーー4.2 1.5 【3.3 1.4

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1.5、一-3.5■1(て -3.5∼-5.5℃ 7.5∼-9.51二

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2.7 -13.0 5.2

中 ̄一二

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\\\、_準拠___ 3 2 1 0 0 0 互空曹心+鮮〓蒜心‥】PO石質耳 (ヒ郎 申 外∼i温性30Dc,100\・7,50(■三 _′′′一◆一一一一蒸発器t勺が叩]i見J空 ←一一一一一●一 20 40 60 80 100 蒜別11叩馴抑とク)すきI邑=nm) 温度 抑仙なし 伽州 第13図 挿内中央縦断面の氾度分布(プラ内和下げ底形) 樺内各横断面の温度分和を弟12図について見ると,露受皿下 部ではたな板の有無に関係なく,畑内中央汚部が最も温度が低 く,冷気は主としてここから降下していると考えられる。ただし たな板付きでは右側壁側が左側よりも高温になっている。 蹄内縦方向の温度分布を第13図の庫内各横断面の平均温度か ら見ると,たな板の有無に関係なく貯蔵庫内で最も温度の低いと ころは蒸発器下面と露受皿との間であり,蒸発器内,庫内の順に 温度が高くなっている。庫内でほ下げ底上部に低温帯があって, 下げ底部に対して明確な温度境界線をつくっている。この低温帯 に対してその下の弧度はたな板なしで約1度,たな板付きでは約 5度高くなっている。またたな板を付けることにより,下げ底部 の温度はたな板なしよi)も約3.5度高くなっており,たな板付下 げ底部は比較的高温で野菜,果物などの貯蔵に適することがわか った。 冷気の流れを阻度分布図より考えると,弟13図の矢印のよう に煮発器から内箱中央背壁部に沿って降下したのち,一つは下げ 底部上面でドア側に回転し,露受皿前方に上昇する。他の一つは 弟12図に見るように,下げ底部上面で内箱の両側壁側に回転し, 露受皿と内箱側壁とのすき間を通って蒸発笥芹内に戻る対流をする ものと考えられる。ただしたな板付きは板なしよりも右側壁側に 回転しと昇する気流も多いものと考えられる。 下げ底上部の低温帯ほ,降下する冷気と下げ底部からの侵入熱 により形成される空気層であると考えられる。したがって熱を伝 えにくいたな板をこの部に設匠すると下げ底部よりの暖気の上昇 が妨げられるので,降下冷気は下まで下がりやすくなり,低温帯 の温度ほ低くなる。また樟内の氾虔も低くなるが,このため【Fげ 底部はかえって高温となるものと考えられる∩ 上述したように内箱を下げ底にすると,下げ底上面に低温帯が でき,その下ほ比較的高温となる。そしてたな板を付けることに ょりこの傾向は大きくなり,たな板付下げ底部は野菜,果物など の貯蔵に適することがわかる。 3.3 露受皿と内箱背壁とのすき間の影響につし、て プラ内箱の下げ庶形冷蔵庫を用い,錨受皿の奥行を伸縮させて, 蕗受皿と内箱背壁とのすき間を変え,外気温皮30℃,100V,50c/s で試験した。 3.3.1冷却性能について 冷却試験における到達庫内温度および冷却速度の速さを見るた め庫内温度が0℃になるに要する時間を測定した結果は舞14図 卜= 第14図 蒸 発 器 内 外気温度30℃,100V,50c/s ●印はJIS指定坪内温度点 平均:庫内横断面の平均温度(℃) α:同上の分散

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叩J (⊃cノJ 【8.3 1.4 -16.0 2.8 【1.0 1.7 -3.3 1.7 ーー1.0 -1.0 -4.0 -∃0.3 0.8 0.9 仇5 0.8 、γ均 温度

[:::コ十0・5℃11一卜

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凝毒紺主 ′ ̄ \亜呈旦越生t句 (a) (l))水Tl珊(イ)のin性1川J 第15図 露受皿と内箱背壁とのすき問5mmの庫内温度分布 に示すとおりである。図によるとすき間を5mmより80mmに大 きくすると,庫内温度は一1℃より一6℃に下がり,また0℃に なるに要する時間も2時間15分より1時間に短くなり,冷却速 度が速くなっている。しかしすき間が80mm以上になると到達庫 内温度および冷却速度とも変化せず一定になっている。 すき間40mmは現在おもにプラ内箱冷蔵蹄に用いられている もので,冷却速度や庫内温度より判断して適当なすき問と考えら れる。 以上のようにすき間を大きくすると,ある範囲内で冷却性能は よくなる。木実験棟では80mmが限界であり,それ以上では変 化が見られなかった。 3.3.2 庫内の温度分布について すき間を変えた場合の蒸発器内のこ平均温度を弟14図に示す。 図によると,すき問を5mmより80mmにするにしたがって蒸 発器内平均温度ほ-8.3℃より【4.2℃に上昇し,すき間が50mm

以上では庫内温度より蒸発器内平均温度の刀が高くなっているよ

すき間を狭くするにしたがって蒸発器内が低温になるのほ,蒸 発器内から庫内へ流れる冷気の量が少なくなり,冷気が蒸発器内 に停滞するためと考えられる。 すき間が5mmの連続運転状態における庫内中央縦断面の温度 分布(第る図の(A)線面と(B)線面の各高さにおける温度の5P均) および露受皿下部の温度分布を弟15図の(a)および(b)に示 す。 庫内縦方向の温度分布は第15図の(a)に示した韓内各横断面

(6)

ー45-976 昭和39年6月

の平均温度によると,庫内で最も温度の低いところほ蒸発器下面 と露受皿との間で,蒸発器内,庫内,下げ底部のIl剛こ温度が高く なっている。 冷気の流れほ温度分布図から考えると,弟】5図の(a)に示す 矢印のように露受皿前方を通り,内箱背部底面に向かって降下す る0それから内箱背壁部に沿って上昇し,弟15図の(b)に示す ように内箱の背部で霞受皿と左右の側壁との間より蒸発器内に戻 ると考えられる。 庫内および下げ底部の温度が高く,下げ底上部に低温荷が見ら jlないのほ,露受皿と内箱背壁とのすき間が狭いため,蒸発器よ り庫内に降下する冷気の熱量が少ないためと考えられる。 上述したように,露受皿と内箱背壁とのすき間を大きくするに したがって蒸発器内の平均温度は高くなる。また露受皿の前方か ら降下する冷気の量ほ減少し,後方より降下するようになる。か つ降下する冷気の熱容量が増加し,庫内の温度が低くなることが わかる。

4.緯

R 無負荷の状態で小形冷蔵庫の庫内の温度分布および冷却性能を検 討した結果を要約すれば次のようになる。 (1)鉄内箱とプラ内箱の材質の違いを見ると,凸起なしプラ内 箱ほ背壁中央部の温度が鉄内箱よりも低く,冷気が降下し やすくなり,内箱底部に低温帯が形成される。また到達庫 内温度はプラ内箱の方が鉄内箱より1度低く,さらに冷却 速度はプラ内箱の方が速くなる。

(40京よりつづく)

畳鰯号J

第46巻 第6号 (2)プラ内箱の内壁面にたな網支持用凸起を付けた場合の影響 を見ると,凸起付のものほ凸起なしよりも内箱背壁中央部 の温度が低くなり,背壁部に沿って降下する冷気の幅およ

び内箱底面付近の低温帯の幅が広くなり∴また,到達庫内

温度は凸起付の方が凸起なしよりも0.5度低かった。 (3)下げ底形冷蔵庫において,下げ底部にたな板を付けたもの と付けないものとの違いを見ると,たな板を付けることに より■Fげ底部の温度ほ約3・5虔高くなり,たな板付下げ底 部ほ比較的高温で野菜,果物などの貯蔵に適している。ま た,到達庫内温度ほたな板付の方がたな板なしより2度低 くなっている。しかし冷却速度には変わりほなかった。 (4)露受皿と内箱背壁とのすき問の影響を見ると,到達庫内温 度ほすき間を5mmより80mmに大きくすると5度低く なり,冷却速度もまた速くなる。しかし蒸発器内の平均温 度ほ逆に4度高くなり,すき間が50mm以上でほ庫内温 度よりも蒸発器内の平均温度のほうが高くなっている。 現在プラ内箱に用いているすき間40mmは庫内温度お よび冷却速度から考えて適当と考えられる。 上述したように,内箱の材質および形状,露受1Imと内箱背壁との すき間などが庫内の温度分布および冷却性能にどのように影響する かをほ接することができた。特に合成樹脂製内箱を採用したほうが 冷却性能がよくなるなど,今後の設計,研究に貴重なる資料を得る ことができた。 参 蔦 文 献 (1)中浜:日本家政学会研究報告Vol.12,No.6(1961)

最近登録された日立製作所の実用新案(その3)

728563 728564 728565 728566 728567 728568 7285(;9 728570 同 期 機 制 動 巻 線 絶 縁 掃除草清掃装置の シ ー ル装置 密 閉 母 線 の 冷 奴 庫 プ ラ ス 床 掃 除 枚 半 自 動交 流 ア ーク 冷 凍 貯 蔵 箱 の 除 摘 草 の 回 転 ブ シ 電 気 床 磨 耗 洗 濯 枚 用 タ オ ノン 掛 け ト ラ ン ジ スク 式両波懲流装置 氏 名 l登録年月日 修俊蔵急事夫郎彦男治平彦治夫志夫治功l進之治治彦博且穣 太 英源 信昭秀宣辛英庄光邦則尚貞共 起 敬義邦光 附藤村野田海 田束椿中崎江 尾倉橋林上崎松崎江崎部沢出 田伊木北斎内丹横伊石山川横坪硯白石松川柏平岩杭州渡田永 38 2 9

_空軍三【

728575 728576 728577 728578 728579 728580 728581 728582 728583 728584 728585 728586 7285S7 728588 728589 728590 728688

ーー46-名 ーク 溶接機の電撃防止装置 交流アーク溶接依の遠隔制御装置 交流アーク溶接機の遠隔制御装置 電 気 電 吉武 脱 水 脱 水 洗 濯 梯 の 脱 水 冷 災 洗 濯 機 機械機械庫 hソ 濯濯絞渾 ラ ー 洗洗 洗蔵 モ ノ レ ー ル ガス供給装置を備えた電子用加速装置 心 電 ス ポ ー ザ ー デ ー ザ ー 電 気 掃 除 機 除 塵 装 置 両用牽引車における車輪切換確認装置 氏 名 l登録年月日 治久治久治久昭治子武武治武也幸陽男茂昭洋雄彦率 英義英義英義光富良 富 純信 隆 重 商弘信 橋島横島橘島本脇松田田脇田星田野山松世口田橋田 古 板 石辛石辛右手杉西小上上西上名亀関村末久溝柴小者 38.12.9 〃 〃 〃一〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃

参照

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5日平均 10日平均 14日平均 15日平均 20日平均 30日平均 4/8〜5/12 0.152 0.163 0.089 0.055 0.005 0.096. 

採取量 一日の揚湯量( m 3 / 日)、ゆう出量( L/min ) 温度 温泉の温度.

RPV 代替温度計は N-10 ノズル内、 RPV 外側壁面より 5cm 程度内 側に設置→既設 RPV 底部温度計と同様に、 RPV

原⼦炉圧⼒容器底部温度 毎時 毎時 温度上昇が15℃未満 ※1 原⼦炉格納容器内温度 毎時 6時間 温度上昇が15℃未満 ※1.

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