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100歳を迎えたリーダビリティー研究:その誕生から最新動向まで

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2017-IFAT-124 No.12 2017/2/10. 100 歳を迎えたリーダビリティー研究:その誕生から最新動向まで 野本忠司 国文学研究資料館 ・総合研究大学院大学 [email protected]. 要旨 リーダビリティー研究とは文章の読み易さを数値で捉える「指標」の開発を目指した学問であるが, その歴史は意外に古く,今からほぼ 100 年前の 1920 年頃に米国で産声を上げた.文体分析に計量 的な手法を取り入れた研究は,早くは 19 世紀末に現れるが,いずれも純粋に学問的な関心に根付 いたものであり,社会の衆目を集めるような存在ではなかった.しかし,20 世紀の初頭に起きた 革命,戦争などの大きな社会な変動,混乱が,大量の人口の移動を誘発し,リーダビリティー研究 を要請する環境を出現させた.ヨーロッパから米国に移民,難民が津波のように押し寄せ,彼らを 教育する上で適切な教科書を選ぶことが切実な問題になったのである.決して,リーダビリティー 研究が学問的に重要であると認識されたからではない. 第 2 次世界大戦の最中においても,兵士に対する正確な情報伝達の必要性から,リーダビリ ティーに関する研究は盛んに行われ,1950 年頃には現在でも広く用いられている Flesh-Kincaid,. Fox, Gunning などの指標が誕生した.リーダビリティー研究の隆盛を支えたのは戦争であったと 言っても過言でない. リーダビリティー研究はその後,現在に至るまで大きなパラダイムシフトを経験している.本講 演ではその内容と,変革を後押した社会的,学術的な背景を解説する.講演後半では,研究の最新 動向とリーダビリティーを用いた応用事例をいくつか紹介する.. ⓒ 2017 Information Processing Society of Japan. 1.

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