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在宅老人の転倒に関する調査法の検討

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Academic year: 2021

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平成8年11月15日 第43巻 日本公衛誌 第11号 983

在宅老人の転倒に関する調査法の検討

芳賀

安村

誠司

新野

直明

上野

春代

太島美栄子

樋口

洋子

 本研究の目的は,地域老人を対象とする転倒調査において過去1年のretrospectiveな方法がどの程度信頼 できるかを明らかにすることにある。過去1年間の思い出し法による転倒発生と3ヵ月ごとに計4回に分け て調査した場合の転倒発生の一致度に関して検討した。対象は新潟県中里村に住む65歳以上の住民のうち, 4回の調査すべてに応じた男女799人である。調査は1992年から1993年にかけて実施され,次のような結果 が得られた。 ① 3ヵ月毎調査による年間転倒発生率は19.0%,過去1年間の思い出し法によるそれは,19.1%であっ た。 ② 両調査間で転倒発生の有無が一致した割合は98.9%,カッパ係数(κ)は0.96であった。 ③ 重いケガを伴うような転倒でも1年間の思い出し法では極く少数ではあるが転倒の申告を忘れる者も 見られた。 ④ 調査前1年間に転倒歴がある者は,ない者に比し調査法による不一致の割合が大きい傾向にあった。  いずれにしても今回の調査では基本的には両調査法の一致度は高く,転倒発生の有無の検討には過去1年 のretrospectiveな方法でもおおむね信頼できるデータが得られるものと考えられた。 Key words : 転倒,調査法,老人,地域

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