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2012年10月から12月まで大学の秋学期に合わせ
て、彦根キャンパス生協前広場で5回にわたって、「滋賀
大マルシェ−環境こだわり農産物秋の収穫祭−」を開催
しました。社会連携研究センターとNPO法人彦根景観
フォーラムの共催で、企画運営は、経済学部学生で構成
される「滋賀大学農業ビジネス研究会」メンバーがあた
りました。大学キャンパスでのマルシェの開催は全国で
もほとんど例がなく、多くのマスコミにもとりあげられ
ました。
私が滋賀大学に赴任したのは平成24年4月。地域に
根差した活動をしたいと思い、民間企業からの転身でし
た。滋賀県はその立地の良さから基幹工場や物流セン
ターが立地する工業県です。しかしながら、グローバル
化が進展するなかで将来的には生産機能の縮小も危惧
されています。一方、農業を見ると、近江米、近江牛、近
江茶などが有名ですが、高齢化が進み、農業生産額はじ
り貧です。私はここに農業の産業化のチャンスがあるの
ではないかと考えています。わが国の農林漁業の生産
額は約8兆円ですが、加工、流通を含めると約100兆円
の市場になります。すぐれた農業経営者や民間企業に
よって、新しい技術やノウハウを活用し、生産、加工、流
通の連携を強めていくことで、農業を成長産業にできる
のではないかと考えています。
私は赴任後まず、県内の生産者を訪問し、ビジネスの
現状と課題を聞くことを始めました。そこでわかったこ
とは、すぐれた経営者は顧客の声を聞き、自分のオリジ
ナルな商品をつくり、持続的な経営を行っていること、
消費者と直接につながり、さらなる成長をしたいという
ことでした。たまたま滋賀県農政水産部の食のブランド
推進課を訪問した折、県では減農薬減肥料での「環境こ
だわり農業」を進めているが消費者の認知が課題で、大
学が何かしていただければ応援したいとのことでした。
彦根キャンパスは学部、院生約3,000人、教職員数
百人を有しており、街なかに立地しています。構内で生
産者と消費者を結びつけることができるのではないか、
学生にも農業のことを考えてもらう良い機会になるの
ではないかと考えました。「滋賀大学農業ビジネス研究
会」(現在もメンバー募集中)をたち上げたところ、10
名ほどが集まり、マルシェの企画を練り上げました。滋
賀大マルシェのロゴも学生が考えました。
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滋賀大マルシェを契機に成長産業としての
農業の可能性を探る
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マルシェは金曜日の午後に実施しています。週末は自
炊のチャンスだからです。出店者はダイレクトメールで
募りました。第1回は10月5日(金)。最初は4店の出店
でしたが、しだいに出店者も増えていきました。普段お
目にかかれない滋賀県産の新鮮で安全な野菜や、珍し
い加工品がならびました。私たちは滋賀大マルシェの理
念としてつぎの5点を掲げています。
マルシェに訪れる方は、学生、教職員、近所の方々で
す。お店を回りお気に入りの野菜を買ったり、スープや
お菓子などを食べたり、のんびりと楽しんでいます。野
菜を食べ比べる「利き野菜」も大好評です。
出店者にも喜ばれています。学生など若い世代に自社
の名前や商品を知ってもらう良い機会になるからです。
新商品のテストマーケティングの場にもなります。あちこ
ちで、生産者と買い手が会話を楽しんでいます。
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滋賀大マルシェについては継続を望む声が高いの
で、平成25年度も継続することとしました。春、秋学期
の第1金曜日11:30∼14:30の開催です。ぜひ一度立
ち寄ってみてください。また、彦根市の協力を受けて大
学近くで農園を運営することも始めています。こうした
大学独自の活動を積み重ねるとともに、県内の農業経
営者や異業種の経営者、自治体担当者との連携を進め、
農業を成長産業にしていくためのプラットフォームを形
成していきたいと思っています。
なお、滋賀大マルシェの実施にあたっては、滋賀県食
のブランド推進課、滋賀大学学生支援課の皆様には多大
な支援をいただきました。ここに感謝の意を表します。
社会連携研究センター教授 石井 良一
滋賀大マルシェ
特 集
全国でも珍しい大学構内での
農産物直売市「滋賀大マルシェ」始まる
季節の新鮮野菜やユニークな加工品が大集合、
「利き野菜」も大人気
一. 学生や消費者に、環境や健康にこだわった農業や
農産物を理解してもらう場です
一. 商品の価値を伝える場です
一. 知ること、見ること、買うことが楽しい場です
一. さまざまな商品や売り方の試行実験の場です
一. 学生も運営に関わり、生産者や農業ビジネスを
学ぶ場です
滋賀大マルシェ、滋賀大農園、
環境こだわりアグリビジネスネットワーク
お客さんも学生も楽しそうです 真っ赤なトマトが美味しそう 新鮮な野菜にお客さんも釘付け
農家の方との語り合い
ミシガン大学生も協力
「利き野菜」
滋賀大マルシェの良い点
なかなか手に入らない
地場産の野菜である
野菜が新鮮で美味しい
安全な野菜に限っている
ので安心感がある
加工品が美味しい、
おもしろい
生産者が直接販売して
いるのが良い
毎回驚きと発見がある
利き野菜がおもしろい
大学構内でやっている
のが良い
その他
60.0
0.0
n=37
10.0 20.0 30.0 40.0 50.0
27.0
54.1
37.8
45.9
35.1
13.5
51.4
37.8
2.7
第5回Xmasチョコベジ利き野菜