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教科 ・領域教育専攻 言語系(英語)コース 徐 欣 1.研究の動機及び自的 現在の中国では,小学校での英語教育の 公式開始学年は第 3学年と設定されたが, 国内各地の多様な現状をふまえ,一部の先 進地域(北京市,上海市など)では小学 1年 から開始されている。 但し,かなりの農村 部の小学校では条件が整わず英語教育の実 施に至っておらず,中学校 1年生から開始 するのが実情である。また,農村部での実 施状況を把握するのは困難で,時間割に載 せ報告されていてもそのとおり実施されて いない状況も少なくない。遠隔の農村部で は,視聴覚教材によって教員の人材不足, 力量不足を補いつつ児童に学習への興味を 持たせ,所定の学習を進めることが計画さ れている。 一方,日本では文部科学省が,平成
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年 度より小学校5・6年生で,週1コマ「外国 語活動j を実施することとなった。外国語 活動においては,音声を中心に外国語に慣 れ親しませる活動を通じて,言語や文化に 指導教員 兼 重 昇 ついて体験的に理解を深めるとともにs 積 極的にコミュニケーションを図ろうとする 態度を育成し,コミュニケーション能力の 素地を養うことを目標として様々な活動を 行うこととされている。 私は研究生として来日し,多くの日本の 小学校で外国語活動を観察した。そこでは, たくさんの児童が英語学習に高い関心を持 っていると感じた。積極的に友だちゃ外国 からのゲストとコミュニケーションを図ろ うとする姿が印象的で,授業を楽しんで、い るように思えた。もちろん, 日本と中国で は領域,教科という違いなど様々な条件が 異なるが,それぞれの条件のもと,児童は 英語学習に対してどのような学習動機をも っているのかに非常に興味を持つにいたっ た。現在,中国の小学校児童を対象とした 英語学習動機に関しする調査研究はあまり ない。また,農村部の小学校の実態を調査 したものはほとんどない。そこで,本研究 では,中国農村部の小学生の英語学習動機 司 U 1 1 つ 山を調査するとともにp 日本の小学生の事態 生から 6年生に進むにつれて強くなるが, との比較を通してp 相違点と.類似点を明ら 日本の小学生は