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教師・保護者の連携促進プログラムの開発的研究 -教師集団の協働による応答的コミュニケーションの実現をねらいとして-

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Academic year: 2021

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教 師 ・ 保 護 者 の 連 携 促 進 プ ロ グ ラ ム の 開 発 的 研 究 一教師集団の協働による応答的コミュニケーションの実現をねらいとして-学 校 教 育 専 攻 学 校 改 善 コ ー ス 坂 幸 子

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.研究の目的 本研究は、子どもの状況や課題について教師 と保護者の聞に応答的なコミュニケーションが 成立することこそが、学校・家庭の連携の基盤 的条件であると捉え、①その実現を促す通信シ ステムの改善、②保護者との応答的コミュニケ ーションの成立を支援する教員系郎裁の構築をね らいとしたプログラムの開発とその効果を検証 しようとするものであるD すなわち、本研究では、以下のことを実現す るプログラムを開発し試行した。 ①学級通信を保護者との応答的コミュニケーシ ョンのチャンネルとして活用することを可能 にするための改善 ②保護者とのコミュニケーションの成立を阻害 している組織的要因である教師の個業性を解 消するための学年会におけるコミュニケーシ ョンの質と形態の変革

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応答的プログラムの開発 (1)教師-保護者問、保護者同士の関係の変革一 通信システムの改善一 通信を学年や学級の状況や連絡事項を伝達す るとしづ役割だけでなく、学校と保護者をつな ぐ媒体として捉え、保護者との応答を成立させ る。そのため、以下の通信の改善を試みた。 ①保護者の関心に対応した具体性、課題性、評 価性の高い情報の発信 ②保護者からの情報発信を促すための返信要求 指導教官 佐 古 秀 一 と通信欄の設定による応答性の確保 ③保護者からの返信に対する的確な応答 ④互いの応答の確認と発展性のあるコミュニケ ーション成立のための通信ファイルの活用 ⑤保護者間の関係を築くための他の保護者の考 えの伝達 これらの工夫により、教師からの率直な情報 の開示による教師・保護者間での情報の共有、 それによる保護者の教育関心の喚起と情報発信 の促進がなされると予想した。 コミュニケーションの 座盟主 保 護 者 の 教 育 関 心 の 喚 起・情報発信の促進 座筆盟盟主去 保護者の要望や意見の収集、教 師・保護者η応答刀雅保、保護者 主渉力町する学審のねらい、内容、 協力の内容 コミュニケーションの 肉容の昆体性(聞心対応 血 情報の提供・情報0現 有 率直な情事初湯陪Tミ 通信内容の長特牲・課圏全・評価 性、子ども・騨市・保護者のコミ ュニケーションの成;立 (個言。糟掛 (姐信の工掲) 《保護者η意掛) (2)教師聞の関係の変革-学年会の改善一 これまでの学年教師問のコミュニケーション を行事計画や教科内容の検討といった断片的で、 事務的な内容だけでなく、保護者の関心や要 望・期待、児童理解、学級経営の理解など、学 年教師問で学級の状況を交流・共有し、対応策 の検討、対応を支援する学年会の運営・展開を 導入することを試みた。このような学年教師問 の関係を通し、教師の閉鎖的な役割意識を協働 意識へ転換し、保護者との応答もより積極的に なることを予想した。 円 h u つ L

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プログラムの実施 本研究では、 H小学校の第4学年の3学級を 対象に1学期間プログラムを実施した。 その結果、プログラムの構想に基づいた学級 通信(学年通信を含む)は、 1組では 6回、 2 組では 16回、 3組では 12回発行された。保護 者の応答率(fu答者率)は、それぞれ、67%、590/0、 91%で、あった。 学年会は、フォーマルな会合で、は、連絡調整 や指導の計画が中心で、あったが、インフォーマ ルな会合で、は、指導法や子どもの情報、保護者 への対応、通信内容や返信について話し合われ るようになった。

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プログラムの効果 (1)学級通信による応答的なコミュニケーシヨ ンの成立可能性 本研究で構想したような通信の改善によって、 通信回数などの相違はあるものの、幅広い保護 者との応答的なコミュニケーションを実現する ことが示されたD また、保護者は潜在的に学校 に対する情報発信志向を有していることも調査 結果から示唆された。保護者の情報発信を受容 するのではなく、教師が通信を通して、具体的 な情報を提供し、返信要求などを行うことで、 保護者の情報発信阻害の低減が図られることが わかった。

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応答性を活性化させるための学級通信のあ り方 保護者の連携意識の形成には、学級通信によ るコミュニケーションの成立状況と関連してい ることが示された。 ①通信の頻度が少なく、応答的なコミュニケー ションが弱し、状況では、保護者は、教師に対 する親近感を低め、保護者の学校教育に対す る関心を潜在化させ、学校と保護者の役割を 分離して考えるような傾向をもたらす。 ②通信の頻度が高くても、応答的なコミュニケ ーションを作り上げることを教師が十分に行 えない場合は、保護者の関心と教師の情報発 信との問のギャッフ。を大きくし、保護者に教 師の対応に対する不満をもたらし、親近感を 低下させる。 ③保護者に対する率直で応答的なコミュニケー ションが成立する場合には、教師に対する親 近感が高まるばかりでなく、学校教育に対す る積極的な関与や参加意識もある程度高まる。 以上のことが、本研究の結果から示唆された。 これらのことから、それぞれの教師が保護者と のヨミュニケーションをどのように築き、情報 や課題を共有するかが、保護者の学校に対する 連携意識に大きく影響することがわかったO (3)学年会におけるコミュニケーションの変容 フォーマルな会合に関しては、プログラムに おいて構想したコミュニケーションを促すこと は困難で、あった。しかし、インフォーマルな会 合では、子どもの情報や通信の内容や返信、保 護者への応答が話題となった。ただし、コミュ ニケーションの双方向性や相互支援の成立に関 して、課題を残した。

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今後の課題 本研究では、学校と保護者の連携を教師レベ ルで、実施し、教師・保護者間の応答的なコミュ ニケーションが通信を通して実現することが実 証されたD また、教師問の協働が保護者との応 答性を高めるためにかなり重要な意味を持って いることや学校のコミュニケーション・システ ムの整備が必要であることがわかった。本研究 の結果に基づいて、学年レベルの通信をより応 答的なものに切り替えていくことが今後の方向 として示された。

参照

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