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鳴門教育大学学術研究コレクション

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Academic year: 2021

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メディア観の育成を目指したメディアリテラシー教育に関する研究

ー メ デ ィ ア の 情 報 読 解 と 思 考 に 着 目 し て 一 学校教育専攻 総合学習開発コース 小 林 建 太 1.問題の所在 これまで、のメディアリテラシー教育では,コ ミュニケーションを活発にするために,情報を 受信・発信する能力の双方を鍛え,メディアを 活用することが呂的とされてきた。 このような教育では,メディアに関する表面 的な内容を中心に取り扱っており,情報社会の 進展に伴って生まれる新たなメディアに対して 無防備である。そのため,常に問題発生後に対 処することになり,解決策として対症療法的な 方法ばかりが選択され根締句な解決が望めなし、 この原因のひとつは,自分にとってのメディ アや情報とは一体何であるのかとしづ価値観の 育成がされていないことである。 2.研究の目的と方法 (1 )研究の目的 メディアや情報についての価値観を深める ことは,新たなメディアの流行に惑わされず, 変わらない本質を見定めることに繋がり,上 述した問題を角殺し得ると考えられる。そこ で,高校生,大学生・大学卒完生,会社員を対 象として,次の3点を目的に研究を行った。 1.メディアをどのように捉え,メディア にどのように接しているのかを明らか にする。 2.メディアに対してどのような価値観 (メディア観〉を抱いているのかを明ら かにする。 3.メディア観を踏まえた上で,メディア に関する教育の在り方を提案する。 指導教員 藤 村 裕 一 (2)研究の方法 ①一次調査 高校生,大学生・大学卒完生,会社員を対象 とした質問紙調査を実施し,メディアの利用 実態や自分にとって重要なメディア,メディ アを介した周囲の人との関係について調査分 析した。

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②二次調査 一次調査を分析考察した結果を踏まえて, 質問項目を更新した。また,新たに5段隣平 定法による質問を追加した。百説教団

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布地 域も拡大した。

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3.コンピュータリテラシー教育中心のメヂィ ア教育 質問紙調査の結果から,高校生は,メディア に関する教育を受けている実感をもっていると 明らかになったO しかし,実際に行われている 教育の内容は,コンピュータやソフトウェアの 操作が中心であり,メディア観を深める教育に まで、至っていない現状が明らかになったo 4.情報機器に偏重したメディア観 メディアというと「携帯電話J

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テレビJ

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パ ソコン」などの情報機器のみを想像する先入観 があることも明らかになった。 自らにとって重要なメテ、イアについても,上 記の3種類に「インターネットJを加えただけ で,回答がほぼ出尽くしてしまい,メディアに 対するイメージが極めて限定されたものである ということが明らかになった。

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-33-5. 揚帯電話のメディア観 メディアと自分と周囲の入との関係の図示及 び5段階評定法の結果を分析考察し3 携帯電 話・対面・インターネットのメディア観として 次の事柄が明らかになった。 携帯謡音のメディア観は,携帯露首を一方向 で使っているかどうか,携帯電話を恵、苦しく感 じるかどうかとの相関関係が見られなかった。 また,携手書電話を積極的・双方向・身近な人物 と使う群は,対面関係、においても良好な関係を 築いていることが明らかになった。さらに,携 帯寵苦を受け身で使う群ほど,対面関係におけ る他者との心的距離は遠くなり,その関係は無 機質なものになる傾向が見られた。 携帯電話に束縛され,携帯電話を受け身で使 う群は,携帯電話を通した関係によって対面関 係を埋め合わせしている傾向が見られた。ま た携帯電話に束縛されると感じる群は,対面 関係について否定的な感情をもっ傾向があり, 対面を通した人間関係を悪化させ得ると明ら かになった。 メディアに対する正負の感情は,情報機器を 操作可能かどうかlこよって決定づけられ,メデ ィア観の形成に影響を与えていることが知ら れた。携帯電話に対するメディア観は,携帯電 話の必要性を感じるかどうかと,携帯電話を使 いこなせるかどうかに強く依存している。 6. 対面のメディア観 対面関係、における他者との心的距離は,自分 自身の行動によって調整可能であるが,対面関 係を否定的に捉えて,対面関係を避けようとす る群は,対面積係に限らずコミュニケーション そのものを忌避する傾向が見られた。 対面関係に安らぎを感じる群は,人間関係調 整能力が際立っており,対面関係のみならず, 他のメディアを介した人間関係についても良 -34-好に維持できる傾向が見られた。 7.インターネットのメヂィア観 インターネットを介した人間関係は,相手が 不特定である場合が多いためE 人の姿が見え ず3 関係が希薄化しやすい傾向が見られた。ま た,インターネットを介した人間関係を一方向 だと感じる群はインターネットを不必要なメ ディアだと捉える傾向が見られた。 インターネットを情報源であると捉える群 は,インターネットを積極的に活用できるが, 時間的な余裕を失っていることとの相関関係 が明らかになったO 同様に,インターネットに 対して信懸性があると捉える群は,情報機器の 扱いに長けていると推察されるが,時間的余裕 を失っていることと相関関係が見られた。 8. メディアに関する教育の在り方 (1 )携帯電話のメディア観を育成する上で配 慮すべき事項

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勝帯寵活を双方向・積極的に使う群は,対 面関係においても良好な関係、を築く。 @携帯電話をもっ意義を考えさせ,受け身で 使わないように商議する。 ③メデ、イアに対する正負の感情は,情報機器 を使いこなせるかどうかに依存している。

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対面のメディア観を育成する上で配癒す ベき事項 ①対面関係、を避ける群は,コミュニケーショ ン全搬を避ける傾向がある。 ②良好な対面関係、を構築できる群は,他のメ ディアを介してもその関係を泰樹寺できる。 (3)パソコンによるインターネットのメディ ア観を育成する上で配慮すべき事項 ①メディアから身を守る方法を教育する必要 がある。 ②インターネットを情報源として使う群は, 却って時間的余裕を失う傾向がある。

参照

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