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経済学部推薦入学生に対するMoodleを用いた入学前教育とその成果 利用統計を見る

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(1)

経済学部推薦入学生に対するMoodleを用いた入学前

教育とその成果

著者

澤口 隆, 児玉 俊介

著者別名

Sawaguchi Takashi, Kodama Shunsuke

雑誌名

経済論集

38

2

ページ

143-165

発行年

2013-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00004227/

(2)

東 洋大 学 「経済 論 集」38 巻2 号 2013 年3 月

経済学部推薦入学生に対するMoodle を用いた入学 前教育とその成果(1)

滓  口

隆 ・児  玉  俊

目 次 1. は じ め に 2. 先 行 事 例 3. 実 施 概要 3.1 学 習 管 理シ ス テ ム (Moodle ) 3.2 教 材 (UPO-NET ) 3.3 学 習 ス ケジ ュ ール 3.4 小 テ スト (中 間お よ び 最 終 テ スト )4. 結果 4.1  学 習 の 継続 結 果 4.2  各教 材 の 問題 得点 と小 テ ス ト 得点4.3 アン ケ ート 結 果 5. 分 析 5.1 TOEIC 成 績 5.2  重 回 帰 分析 6. 先行 事例 と の 比較 7. ま とめ 1 。 は じ め に 高等 学校卒業者 数のbO% 以上が大 学・短大な どの高等 教育機 関へ進 学する“ユニ バーサル ・アク セ ス 時代 を迎えた 日本では、2008年のリー マンショッ ク以 降 の構造的 不況や学 生の就職率 の低下 も伴って、 大学卒業 生の質 の保証と 即戦力となる グロ ーバル 人材の育 成が大学 教育に求め られてい る。 中央 教育審 議会 が2008年 に公表し た 「学 士課 程 教育の 構築 に向 けて」(答 申) では、 学士 課程 教育におけ る方針 の明確化 が提言さ れ、 教育課程 の体系化と 単位制度 の実質化、 入学者の受け 入れ (1 ) 本 論 は、 平 成24 年 度 「教 育 改 革ICT 戦 略 大 会 」( 私 立 大 学 情 報 教 育 協 会 ) で の 報 告 「Moodle を 用い た 入 学 前 教 育 とそ の 効 果 」 に 基づ い て い る が 、 大 幅 な 加 筆 修 正 を 加 え て い る 。

(3)

方 針 な ど の 改 善 が 求 め ら れて い る ( 中 央 教 育 審 議 会online: 1217067.htm)。 一 方 、全 大 学 入 学 者 ( 約60 万 人 ; 平 成23 年 度 ) のう ち 、 約26 万 人 (44% ) がAO ・ 推 薦 入 試 によ る 入 学 で あ る 現 状 にお い て 、 高 校3 年 生12 月 か ら4 月 の 大 学 入 学 ま で の 約4 ヶ 月 間 の学 力 の 維 持 と 多 様 な 学 生 を 大 学 で の 学 習 に 移 行 さ せ る こ と が 問 題 に な っ て い る 。 朝 日 新 聞 と 河 合 塾 が 行 っ た、「ひ ら く  日 本 の 大 学 」 の ア ン ケ ー ト 結 果 に よ る と 、 全 体 で は 約6 割 の大 学 で 何 ら か の 形 で 入 学 前 教 育 が 行 わ れ て い る ( 朝 日 新 聞 ・ 河 合 塾,2011, 2012a,b,c)。 入 学 前 教 育 の目 的 は、 ① 高 校 ま で の学 習 の 確 認 ・向 上 、 ② 大 学 で 必 要 な 基 礎 知 識 の 習 得 、 ③ 大 学 で 必 要 な 文 章 表 現 な ど ア カ デ ミ ッ ク ス キ ル の修 得、 が 挙 げ ら れ、 そ れ ぞ れ の 実 施 割 合 は 、 ①39 %、 ②45 %、 ③16 % で あ る 。 た だ し 、 ① は 国 公 立 大 の50 % が 挙 げ て い る の に 対 し 、 私 立 大 で は37 % で あ っ た 。 具 体 的 な 教 育 内 容 は 、 ① で は 、 各 教 科 の 問 題 集 を 入 学 予 定 者 に 与 え 、 提 出 さ せ る と い う 通 信 教 育 方 式 が 一 般 的 だ が 、 春 休 み 期 間 な ど に 集 中 し て 大 学 に 通 学さ せ る 対 面 教 育 や 合 宿 研 修 を 実 施 し て い る と こ ろ も あ る。 ② で も、 文 献 を 指 定 し て レ ポ ート や 小 論 文 を 課 し 添 削 す る と い う 通 信 教 育 方 式 が 多 い 。 こ れ ら 通 信 教 育 方 式 の 発 展 とし て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し たe ラ ー ニ ン グ の 利 用 が 挙 げ ら れ る が 、 上 記 ア ン ケ ー ト 結 果 か ら は 、e ラ ー ニ ン グ を 実 施し て い る のは 、 入 学 前 教 育 を 実 施 し て い る 大 学 の1 割 強 程 度 と 見 ら れ る 。 本 論 は 、2010 年 度 か ら 東 洋 大 学 経 済 学 部で 始 め たe ラ ーニ ン グ を 利 用 し た 入 学 前 教 育 に つ い て 、 予 備 的 な 調 査 と 考 察 を 行 う こ と が 目 的 で あ る 。 我 々が 入 学 前 教 育 に 至っ た 理 由 は 、 以 下 のよ う で あ る。 高 等 教 育 に お け る 専 門 的 な 経 済 学 の修 得 に は 数 学 的リ テ ラ シ ー が 欠 か せ な い が 、 経 済 学 部 入 学 者 の 多 く は 高 校 時 代 に 数 学 を 苦 手 と し て い た 、 い わ ゆ る 私 立 文 系 学 生 が 多 く 、 基 礎 的 数 学 力 の 低 下 と 個 人 差 の 拡 大 か 著 し い 。 そ こ で、 東 洋 大 学 経 済 学 部 で は 入 学 後 に 必 要 と な る 基 礎 的 学 力 をAO ・ 推 薦 入 試 合 格 後 も 維 持 ま た は 必 要 で あ れ ば 補 填 す る た め に 数 学 ・ 英 語 ・ 国 語 の 入 学 前 教 育 を 行 う こ と に し た 。 し か し 、 東 洋 大 学 の よ う に 推 薦 入 学 予 定 者 が 全 国 か ら 集 ま る 総 合 大 学 で は 、 入 学 前 に 合 格 者 全 員 を 大 学 キ ャン パ ス に 集 め る 形 式 の 集 合 教 育 は 難し い 。 そ こ で 、 イ ン タ ー ネ ット を 使 っ た 学 習 支 援 シ ス テ ム を 活 用 す る 入 学 前 教 育 を 実 施し た 。 我 々 の 場 合 は ダ イ レ ク ト に イ ン タ ー ネ ッ ト の Table l 。 入 学 前 教 育 を 行 っ て い る 大 学 数 ( 朝 日 新 聞 一河 合 塾, 2011よ り 作 成 ) 入学前教育を実施 う ちe ラ ー ニ ン グ で 実 施 大学単位 学 部 単 位 国 立

10

12

2

公 立

5

6

1

私 立

111

147

15

126

165

18

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経済学部推薦入学生に対するMoodleを川いた入学前教育とその成果 利 用を 計画し たが、他 大学の事 例を見ると必 ずし も直線的で はない。 また、入 学前教育の目的 も若 干 異なって いる。 そこで、 我 々の立ち位 置を 明らかにするた めにも、 先行事例 を幾つか見る ことに す る。 2 。 先 行 事 例 1 ) 愛 知 大 学 ・ 千 歳 科 学 技 術 大 ( 川 西 ほ か, 2008 ) 両 校 が 入 学 前 教 育 を 行 う 目 的 は 、1 つ は 高 校 で の 未履 修 分 野 対 策 と し て の 補 修 (リ メ デ ィ ア ル ) 教 育 、 す な わ ち 大 学 で 必 要 な 基 礎 知 識 ・ 基 礎 学 力 の 習 得 で あ る 。 し か し 、 も う1 つ の目 的 と し て 、 生 徒 に 「継 続 性 の あ る 学 習 を 行 わ せ る こ と 」 が 挙 げ ら れ て い る。 推 薦 入 試 で 入 学 が 決 まっ て し ま う と 、 そ の段 階 で 学 習 を せ ず 無 為 に 過 ご す こ と に な り 、 学 習 に 対 す る 習 慣 ・ 意 欲 ・ 動 機 付 け が 低 下し て し ま う 。 こ の 結 果 、 将 来 の中 退 者 や 留 年 生 を 生 み 出 す こ と を 回 避 す る た め と 考 え ら れ る 。 も ち ろ ん、 こ れ を 実 現 す る た め に は 、 大 学 側 も 手 段 を 講じ な け れば な ら な い 。 そ こ で 両 校は 、 ま ず 自 ら 積 極 的 に学 習 を 行 っ て い る 学 習 者 向 け に、 学 習 内 容 と 学 習 方 法 の 質 問 を 受 け 付 け る こ と と し 、 連 絡媒 体 と し て 、 電 話 や メ ー ル を 活 用 し た。 し か し 質 問 の 大 半は 、 自 宅 や 高 校 で 思 う よ う に 使 え な い 、ID 、URL が わ か ら ず ロ グ イ ン で き な い と い っ た 問 い 合 わ せ で あ り 、 教 科 の 内 容 に 関 す る 質 問 は1 イ牛も な か っ た と のこ と で あ る 。 次 に 、 学 習 履 歴 に 基 づ き 、2 週 間 未学 習 と 判 断 さ れ る 学 習 者 宛 て に 未 学 習 の 理 由 を アン ケ ート 形 式で 問 う 手 紙 や メ ー ル を 高 校 と 学 生 の 自 宅 に 送り 、 学 習 し て い な い 理 由 を 返 信 さ せ た 。 さ ら に 数 学 に つ い て は 、 教 育 方 針 や 教 育 内 容 、 具 体 的 には 、 学 習 単 元 を 事 前 に 提 示 し 、 単 元 当 た り の 学 習 期 間 を 示 し 、 生 徒 に 学 習 動 機 を 与 え よ う と し て い る。 以 上 の 結 果 、 教 育 ポ リ シ ー に 沿っ た 学 習 コ ー ス の中 で 定 期 的 な 学 習 指 導 を 行 う こ と は 、 学 習 の継 続 性 に と り 極 め て 有 効 で あ る こ と が わ か り 、70 %以 上 の 生 徒 に 対 し 、 持 続 性 を 伴 うe-Leaming を 活 用 し た 入 学 前 教 育 を 行 え た とし て い る 。 た だ し 、 数 学 に つ い て は 、 学 習 前 の 事 前 テ スト と 入 学 後 の ク ラ ス 分け テ ス ト と 比 較 し た と こ ろ 、 入 学 前 教 育 に 学 力 向 上 に 関 す る 明 確 な 効 果 が あ る と ま で は 断 言 で き な い と し て い る 。 2 ) 鳥 取 大 学 (森 川, 2008 ; 放 送 大 学ICT 活 用 ・ 遠 隔 教 育 セ ン タ ー, 2009 ; 森 川 ほ か, 2011) 合 格 者 の 基 礎 学 力 の 底 上 げ = 補 習 教育 と 合 格 者 の 不 安 払 拭 を 目 的 と し て 、 以 前 は 通 信 添 削 を 実 施 し て い た が 、 平 成20 年 度 か ら、 業 者 の 作 成 教 材(2) を 利 用し たe ラ ー ニ ン グ シ ス テ ム に 移 行 し て い る 。 教 育 コ ン テ ン ツ の 購 入 で は な く 、 業 者 の サ ー バ ー で 管 理 さ れ て い る コ ン テ ン ツ を 学 習 者 が ロ グ イ ンし て 利 用 す る。 こ の シ ス テ ム の採 用 理 由 と し て 、 以 下 が 挙 げ ら れ て い る 。

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① 学 習 実 態 を リ ア ル タ イ ム に 把 握 可 能 。 ② 生 徒 個 人 に メ ー ル で コ メ ント を 送 付 可 能 。 ③ 大 学 自 体 に よ る 課 題 作 成 は あ ま り に も 負 担 が 大。 サ ー バ ー 管 理 の必 要 無 し 。 ④ 教 科 ( 科 目 ) が 豊 富 。 e-leaming の 実 施 教 科 は 学 科 に よ り 異 な る が 、 英 語 は 全 学 科 で 実 施 し て い る 。 ま た 、1 日 の 必 要 な 学 習 時 間 を3 時 間、 入 学 ま で に200 ∼250 時 間 の 学 習 を 想 定し て い る 。 効 果 を 比 較 す る た め、 入 学 前 教 育 合 宿 時 と 入 学 後1 週 間 の時 点 に 、 英 語 、 数 学 (文 系 と 理 系 で 内 容 相 違 )、 国 語 ・ 理 科 か ら1 科 目 で プ レ ー ス メ ン ト テ ス ト(3) を 実 施し た 。 そ れ ぞ れ の 学 科 で 実 施 科 目 が 異 な る た め、 学 習 効果 は2 回 実 施 し た プレ ー ス メ ント テ スト 間 で の 英 語 の 偏 差 値 の 変 化 を 検 討 し て い る 。 eラ ー ニ ン グは 学 力 維 持 や 向 上 に 一 定 の効 果 の あ る こ と が 判 っ た が、 学 習 状 況 と 成 績 に 関 係 が 見 ら れ、 最 初 か ら 最 後 ま で 一 定 のペ ー ス で 行 っ た 生 徒 で は 成 績 は 低 下 し な か っ た が、 学 習 に ム ラ の あ る 生 徒 で は ば らつ き が あ る 、 と い う 結 果 を 得 て い る 。 ま た、e ラ ー ニ ン グ を 実 施し て い な い 学 生 は 、 入 学 後 の 取 得 単 位 数 が 平 均 の 半 分で あ り 、 学 習 習 慣 と 関 係 が あ る とさ れ て い る 。 留 意 点 と し て 挙 げ ら れ て い る の は 、 第1 に 、 初 年 度 で は 生 徒 の ア ク セ ス 状 況 を 余 り チ ェ ッ ク せ ず 、 学 習 状 況 を リ ア ル タ イ ム で 把 握 し 生 徒 に コ メ ント を 発 信 で き る シ ス テ ム で あ る の に ほ と ん ど 活 用 さ れ な か っ た こ と で あ る 。 次 年 度 に は チ ュ ー タ ー を 配 置し 効 果 が 有 っ た の で 、e ラ ー ニ ン グ は モニ タ リ ン グ や メン タリ ン グ が 重 要 と 述 べ ら れ て い る 。 第2 に 、 高 校 と 大 学 の 双 方 が 協 力 し て 生 徒 を フ ォロ ー す る こ と の 重 要 性 で あ る 。 第3 に e ラ ー ニ ン グ を 導 入 し た 本 来 の 目 的 は 、「ど の 学 生 の 基 礎 学 力 が 不 足 し て い る か 」、「ど の学 生 が 自 主 的 に 学 習 で き る 能 力 を 身 に 付 け て い る か 」 を 見 つ け る こ と に あ る が 、 入 学 前 教 育 で 得 ら れた 情 報 を 実 際 に 教 え る 学 部 や 学 科 の 教 員 に 伝 え 、 入 学 後 の フ ォ ロ ー があ っ て 初 めてe ラ ー ニ ン グ の導 入 が 補 修 教 育 と し て 機 能 す る こ と で あ る 。 3 ) 琉 球 大 学 ( 名 嘉 村, 2012) 利 用 シ ス テ ム は 鳥 取 大 と 同 じe ラ ー ニ ン グ 教 材 で あ り 、 採 用 理 由 も 鳥 取 大 と ほ ぼ 同 じ で あ る が 、 追 加 的 に 以 下 の よ う な 特 徴 を 評 価 し て い る 。 (1 ) 教 材 購 入 型 に 比 べ て 初 期 コ スト が 格 段 に 安 く 、 常 に 最 新 の コ ン テ ン ツ が 利 用 で き る。 (2 ) 教 材は フ ラ ッ シ ュ を 用 い たWeb-Based Training コ ン テ ン ツ で 、 簡 単 な クリ ッ ク操 作 で 学 習 を 進 め る 自 学 自 習 方 式 で、 画 像 、 ア ニ メ ーシ ョ ン の 活 用 で 通 常 の 書 籍 な ど と 比 較 し て 理 解 し や す い。 (3 ) 学 習 後 に 演 習 問 題 で 到 達 度 が 確 認 で き 、 間 違 っ た 問 題 の 内 容 を 再 度 学 習 す る こ と が 簡 単 に で

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経済学部推薦入学生に対するMoodleを用いた入学前教育とその成果 き る。 また、 最後に修 了テスト が準備されてお り、到達 度の総合評 価を行え る。 e ラーニ ングの実 施によ り一定 の効 果が上がった が、課題は以 下 の二点 に まと められている。 (l)e-Leaming は 教 材 とし て の 情報 量や 理 解し や すさ で 従来 の 紙 媒体 の 教 材よ り優 れ てい る 。 し か し、 自 学 自 習方 式 の最 大 の 課題 「学 習 者 の 意 識が 低 い と 継 続 でき な い」 と いう 点 は 、e-Leaming で も変 わりはな い。 そ れに対す る実施側 の対応は、 定 期的なス クーリン グの実施及 び管 理機 能を活 用し て の進 捗把握 と学 習者 への指 導だ が、現 状で は十 分な対 応は できて いな い。 (2) 利用し たe-Leaming シス テムは、業 者のサー バー 上のシス テムを活用 するもの だが、 アカウ ント管 理コスト が 固定費とし て必要で、 加えて 教材利用 費が 各科目とも 学習者単位で 必要にな る。教 材活用 費自 体は安価 だが、契約 数が少ないと 固定 費の影 響が大きくな り費用対 効果を低 く抑えてし まう。 ここまで先 進事例を駆け 足で見た が、そ れらには共通点 と相違点 がある。共 通点 としては、 a )e ラーニン グは学力 維持や向 上に一定 の効果 がある。 b ) 学習状況 と成績 に関 係が見 られるが、根 本的 には生徒 の学習習 慣と関係 があ るか。 c ) 自学自習方 式の最大 の課題 「学習者の意 識が低いと継 続できな い」 という点 は、e-Learning で も変わりはな い。そ れに対す る実施側の対 応は、モニ タリ ン グ(進捗把握)や メンタリ ング (指導) が重要。 を 挙げられよう。 次 節以降では我 々の事例 を見ていく が、先行 事例 の困難を 解消してい る部分と、 同様なこ とに悩 まさ れている面があ る。事 例を紹介しつ つ触れていく ことにしよ う。 3 。 実 施 概 要 平 成24 年 度 入 学 予 定 の推 薦 入 学 合 格 者 に 対 し て 行 っ た 入 学 前 教 育 の 概 要 は 以 下 の 通 り で あ る 。 実施期 間:2011 年12月12日 から2012年3 月25日まで の15週間 実施科 目:TOEIC スタート、 リ メデ ィアル数学、 大学生力検 定 実 施方 法:オ ープ ンソ ース 学習管 理システ ム(Moodle) を用い た、イ ンタ ーネット 利 用eラーニ ン グシス テムを通じて の学習 と小テスト の実施 対象 生徒:経済学 部全学科 に入学の 決まった推薦生 (Table 1 ) な お 、 東 洋 大 学 経 済 学 部 は、 経 済 学 科 ( 入 学 定 員230 名)、 国 際 経 済 学 科 (同175 名)、 総 合 政 策 学

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科 (同170名) の3 学科 体制をとってお り、そ れぞれ の学 科で推薦入 試方式も 異な るた め、Table 2 の区分に 分け て推薦 入学 生の入学 前教育取 組状況など を考察す る。 Table 2 。 入学前教育に取り組んだ経済学部推薦入試別生徒数 推 薦 種 別 学科 人 数 指 定 校 経 済 35 名 国際経済 13 名 総合政策 32 名 スポ ーツ 優 秀 選手 経 済 27 名 AO 総 合 政 策 lO 名 牛 久 高 校 経 済 7 名 国際経済 12 名 総合政策 18 名 姫 路 高 校 経 済 3 名 合 計 157名 3。1 学 習 管 理 シ ス テ ム (Moodle )

イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し たe ラ ー ニ ン グ 入 学 前 教 育 の 学 習 管 理 に は 、学 習 管 理 シ ス テ ム (LearningManagement System: LMS ) の1 つ で あ る [Moodle ] を 利 用 し た 。Moodle は 、1999 年 か らMartinDougiamas

に よ っ て 開 発 が 進 め ら れ 、GNU/GPL ライ セ ン ス で 配 布 さ れ て い る オ ー プ ン ソ ー スLMS

で あ る (Moodle, online: index.php)。 公 式 サ イ ト で は、Course Management System (CMS )と い う 呼 称

が用 い ら れて お り 、コ ー ス管 理 の 柔 軟 性 と 機 能 の充 実 さ が 特 徴 で あ る(Fig. 1 )。米 国 に お け るe ラ ー

ニ ン グ に 関 す る 標 準 化 推 進 団 体ADL (Advanced Distributed Learning)に よ っ て 定 義 ・公 開 さ れ て い るSCORM

に も 対 応し て い る 。

東 洋 大 学 経 済 学 部 で は 、2010 年 度 か らMoodle を 活 用 し た 学 習 支 援 シ ステ ム を 学 内 で 独 自 に 管 理

し て い る 。 TEES (Toyo univ., faculty of Economics, E-leaming System)と 名 付 け ら れ た こ の シ ス テ ム

を活 用 し て 、 経 済 学 基 礎 科 目 の 学 習 支 援 と ブ レ ン デ ィ ッ ド ラ ー ニ ン グ を 実 践 し て い る (児 玉 ほ か 、20H )。 3.2 教 材 (UPO-NET ) 今 回 の 入 学 前 教 育 で は 、 放 送 大 学ICT 活 用 ・ 遠 隔 教 育 セ ン タ ー が 運 営 す る 事 業 「 オ ン ラ イ ン 学 習 大 学 ネ ッ ト ワ ー ク」( 通 称UPO-NET ) が 配 信 す る 教 材 を 利 用 し た 。UPO-NET は 、 高 等 教 育 機 関 な ど が 特 に 必 要 とし て い る、 基 礎 教 育 、 初 年 次 教 育 、 リ メデ ィ ア ル 教 育、 キ ャ リ ア 教 育 な ど の 教育 内 容 を、e ラ ーニ ン グ 教 材 とし て 開 発し 、 こ れ を 有 償 ・ 無 償 で 提 供 し て い る(Table 3 )。 教 材 はUPO-NET の 配 信 サ ー バ か ら 配 信 さ れ る が 、 学 習 履 歴 や 成 績 は 大 学 の 学 習 管 理 サ ー バ

(8)

経済 学 部 推薦 入学 生 に対 するMoodle を 用 い た 入学 前 教 育と そ の 成果 t味 B . μ R K i w I 堵 t植 U t h 活 動 }叫 ○・吐 ! 礎ノ . − ラ ム 口い アノ 7 湾 - 一ラム a 檎奮 C Q な ,・刄丿 J■ . ' n ン @ 皿 コファイし jj 心nm φn.向n から私 をc 以にぬする l ブロフj・イル コースカテゴリ . lぺて ' - "ー‘ ; 一疋 │ - - - = - - - = - =¶ - - - = -= - - = = ・ 3 ) ∼=。 ' - - ?・ り 酋える ,ニ リ し祠≫ミ H の y a H 新 ニュ ース     ー ウ ィ ーク リ ー アウ ト ライ ン

ra 終試験のお勾らせi 3/19-3/25の週ic. 三角関取(2KI)から 最終週までに孚

習し た内容の試験を行います。しうかり復習をし ておいてく?cS い. なお、 3 / 2 5 で 事 前 教育 サ イ だ iい 。 ag 先生乱らのおM ら-.^ 12.「12 - 12りf. 禰細at の復習 嶮 式の計算 1?'i5一抱‘2"i ¥ 浹r> ●1 丿方こJ.と乏立方tユ丿 峡1 次不等翁 12.' 麗- 01/1 ●2 次方fJ式川 ¥? 衣方r?衣(3) ov 忿- 01/a ¥ 同数とグシフつ簒!答 申2 八ia弧と そのグラフ } ?次司政のiS大・最小 o',刀 ,ovり5 } £丿同数のグッフとxり の友盲刄 申2 次m 数のグラフと2 次不了式 OV 5fi - 01・27 } 図乙の芯思 呻'^-心のユ角比 R 学ワデぷヽE 吾ホの吸町 乙う い次不等it) まで Fig. 1 . Moodle を 用 い た コ ー ス 画 面 例 野 i , い '・ピリ ク 恥 追加 " ' i Q . 。, ( 新 しい ニ ュ ―ス はあ O S せ ん ' ) 直 i &イ 夕ト     ‘ 厦 近の イベ ン ト はあ り ま せ □   ん。 ノ二 ン ダー ヘ移 動する 。。 4 i しし イベ ン [ , □   最妊の 活魯│ 加 1 2 尽 1 3 月 3 5 臼 1火 哺 臼) K . ! Q 以来 の m m 弓江 の活 動衣 紐 □   丑終ロ グイ ンよ り更 斯さ れた もの はおり s t r ん。 □ 口 口 Table 3 . UPO-NET 配 信 教 材 一 覧 (2012 年12 月 現 在 ) 数 学・理科 有 償・無 償 iPad対 応 リメディア ル 数 学 有 償 ○ リメディア ル 物 理 有 償 ○ リメディア ル 化 学 有 償 O リメディア ル 生 物 有 償 O PC 関 連 有 償・無 償 iPad対 応 情 報 処 理 技 術者 能 力 認 定 試 験 有償 ○ Officeソフトウェア2010 操 作シミュレ ーション 版 有 償 × PC 入 門 文 字 入 力・インター ネット 有 償 × PC 入 門 ハ ードウ ェア・OS 有 償 × PC 入 門 ネットワ ーク・情 報 セキ ュリティ 有 償 × PC 入 門 アプリ ケー ション・Windows7 有 償 × ワー プロソフトWord 有 償 × プレ ゼン テー ション ソフトPowerPoint 有 償 × 表 計 算 ソフトExcel 有 償 × C 言 語 スキ ル 判 定 無 償 X C++ 言 語 スキ ル 判 定 無 償 × Java 言 語 スキ ル 判 定 無 償 × Linuxス キ ル 判 定 無 償 × 組 込 み シ ステム ス キル 判 定 無 償 × 大 学 生 スキ ル 有 償・無 償 iPad対 応 アカデミツクスキ ル 無 償 × 大 学 生 力 検 定 有 償 ○ 学 び 直 す 日 本 語 無 償 ○ 英 語 有 償・無 償 iPad対 応 リメディア ル 英 語 有 償 × Health Talk 有 償 ○

English Quest INTRO 有 償 ○ English Quest BASIC 有 償 ○ English Quest PLUS 有 償 ○

TOEICR スタート 有 償 ○ TOEICR テ ストター ゲット400 有 償 ○ TOEICR500 有 償 × TOEICR600 有 償 × TOEICR700 有 償 × 英 語 ワ ード マジック 有 償 × キャリ ア・検 定 支 援 有 償・無 償 iPad対 応 ビ ジ ネスコンプラ イアン ス検 定 有 償 ○ コミュニ ケー ション 検 定 有 償 ○ 誰 でもわ か るビジ ネ スマ ナ ー 有 償 × ニュー ス 時 事 能 力 検 定 有償 ○ 大 学 生 力 検 定 有 償 ○ 日 本語 検 定 有償 ○ SP!2・CAB ・GAB 有 償 ○ 私 の 就 職 活 動 0B ・OG に 聞く 無 償 ○ 学 び 直 す 日 本 語 無 償 ○ 教 員向 け 有 償・無 償 iPad対 応 実 践インストラクシヨナ ル デ ザ イン 無 償 × (LMS ) に のみ 保存・ 管 理 がさ れる た め、 効 率 的なe ラ ーニ ン グ 教材 の 配信 と個 人 情報 の 保護 が 両立 で きる。 教 材 はSCORM 準 拠 教材 とし て 制 作さ れてお り、Moodle にUPO-NET が 提 供す るモ

(9)

ジ ュ ー ル を 組 み 込 んで 利 用 す る 。 Table 3 に 記 載 し た 教 材 群 は 、 元 々Flash で 作 成 さ れ て い た た め 、Flash

Playerが 動 作 し な いiPad で は 学 習 が で き な かっ た が、 同 一 教 材 をHTML5 で 書 き 直 し たiPad 対

応 教 材 化 か 順 次 進 め ら れ て い る 。

大 学 で 経 済 学 を 学 ぶ に は 、 中 学 ・ 高 校 時 代 の 基 礎 的 な 数 学 を 理 解し て い る こ と が 必 要 で あ り 、 ま た 、 東 洋 大 学 経 済 学 部 で は 習 熟 度 別 英 語 科 目 の ク ラ ス 分 け にTOEIC IP テ ス ト を 利 用 し て い る こ と な ど か ら 、UI )O-NET 教 材 の う ち 、TOEIC ス タ ー ト 、 リ メ デ ィ ア ル 数 学 、 大 学 生 力 検 定 、 の3 つ の 学 習 教 材 を 活 用 し た (Fig. 2)。 有 償 教 材 の 利 用 料 は 、1 科 目1 学 生 (6 ヶ 月 間 )200 円 (1 科 目 あ た り で500 人 を 超 え る 人 数 分 は 一 人 当 た り100 円 ) と な っ て い る 。157 名 の 推 薦 生 か12 月 か ら 翌3 月 ま で の4 ヶ 月 弱 、3 教 科 を 学 習 す る 教 材 利 用 料 の総 額 は 、157 名×200 円×3 科 目 =94,200円 で あ る。 TOEIC ヌ:タ ー ル TOEI ぴX コ ア'300∼勿∂か ベ ノムの 学 座 考 試 い ろ い ろ な タ イ プ の 周 息 を 濯 ぎ な が らTOEI ぴ テ ズ/ ヽの 局泡魏 応でだ 舘力. X コ ア邱θご/冷吠 恋 贋 砿 が でき るよ うご 尿 意 よ力 窓 首 存 で す。 ゲズ ニ ン ダ 穴 ぜ 政 謳 鼎 舎 位 丈 や 写 首 蒼窓 乙 吼える ヱ ク ササ イ ズ 々 ど の 周 暫 を農 え ごり ま す。 ゲメ デ ィ アノ恥齢学 々ノ 勿 荷 編 、‘ 兪 か 首 # 未が 貧 者 ・ 居 座 考 を 彫 力r: 丈 学 の疫 窟 をざ 雁 ずるよr- 舒悲 鵬 ぶし要 と 考 友 石力 石/肩 却 巍ず 刀 大 学 皿/ の皿 顛 蒼理 猷 着 さ か る ご と 蒼 学 亘S 腰 と レ 了 卵 首 九 大 学生 力 検 定 オ 学 で孚 ぷ 遮 必ご 必 要 崔 忽 黙 首 荒 原 鼎 座 麗 力な ど の アカ デ ミ ッ ク ス キル を 測 定 し 、 学 習 す る窓 砂 の首 部 で す; 薄 雲 の訪 み 書 ま、 丈 学 史 ご と わ こ ど の 首 毒 や皿 皿 の皿 ・蚕 齢 の/厚 唐 蒼催 瓦 了方 々、 か ら のオ 学 全力 を 湯池 す る と と も に、 必 要 な 力 を か てる ご と の でき る 首 が で す。(

全 てUPO-NET 配 信 教 材 一 覧, online: index.htmlよ り 引 用)

3。3 学 習 ス ケ ジ ュ ー ル 各 学 習 教 材 は 、 単 元 毎 に10 題 程 度 の 問 題 群 か ら 構 成 さ れ て お り 、3 つ の コ ー ス そ れ ぞ れ に つ い て 週 に1 単 元 (リ メ デ ィ アル 数 学 は 学 習 内 容 が 多 い た め 週2 な い し3 単 元 )ず つ 学 習 を 進 め る (Table4 )。 教 材 は 毎 週 月 曜 日 に 公 開 さ れ 、 計 画 的 に 学 習 を 進 め る よ う に 配 慮 し て い る 。 た だ し 、 当 該 週 が 過 ぎ た ら 解 答 が で き な い よ う に す る よ う な 制 限 は 設 け な かっ た 。 こ れ は 、 こ れ ま で の 経 験 か らe ラ ー ニ ン グ で は 反 復 演 習 によ る 知 識 定 着 が 重 要 で あ る こ と ( 児 玉 ほ か,2011) 、 生 徒 が 学 校 行 事 な ど で ど う し て も そ の 週 に 解 答 で き な い 場 合 な ど が 想 定 さ れ る こ と か らで あ る 。

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経済学部推薦入学生に対するMood 】eを用いた人学前教育とそ の成果 : 2 .欠関 夕 ア= ( : i− 3 ) ^ の グ ラフ 1 3 . 1・ = X 2 の グ ラ フ を 干 行 i 5 勤し た も の で す , と の よ うに 平 行 侈 動 し たも の で す か 。こ の 間 数 の グ ラ フ S i M び ' i さい 。 I   C ア 1       { イ 1         ミウ j         ' ヱ I " I     j     /     X     フ       ■ !/

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☆レ 八i /

円 凶M 口 i E 解 上 の 写真 を旦 て、 ・ , w r i t i n g e r e a d i r n エッ クをつ け まし よ う. i     - ■ f e t e nin g 一 一 一一 Fig.2.UPO-NET 教 材 の 表示 例 (リ メ デ ィ ア ル 数 学 とTOEIC ス タ ー ト ) 3。4 小テ ス ト (中 間 お よ び 最 終 テ スト ) UPO-NET の各 教 材 は、 そ れ ぞ れ の 設 問 毎 に 個 別 に 正 答 お よ び 解 説 が 表 示 さ れ る た め 、 学 習 者 が 自 学 自 習 す る た め の 教 材 と し て は 優 れ て い る 。 し か し 、 正 答 が 表 示 さ れ る と い う こ と は、 生 徒 が 真 に 理 解 を し て い な く て も、 一 旦 で た ら め な 解 答 を 人 力 し 、 正 答 の 確 認 後 、 そ の 答 え を 再 度 入 力 す る こ と で 、 学 習 履 歴 上 は 全 問 に 正 答 し た よ う に 装 う こ と が 可 能 で あ る 。 つ ま り 、UPO-NET の 教 材 を 学 習 さ せ る だ け で は 、 自 習 し 理 解 し た う え で 正 答 ま で た ど り つ い た の か ( 学 習 効 果 が あ っ た)、 理 解 で き て い な い が 形 式 上 正 答 し て い る だ け な の か (学 習 効 果 が な い ) の 区別 を 、 管 理 者 側 か 判 断 で き な い 。 そ こ で 、15 週 の 学 習 期 間 を3 つ に 分 け、5 週 間 で 学 ん だ 内 容 に 関 し てMoodle の 小 テ ス ト 機 能 を 利 用 し だ 中 間 お よ び 最 終 テ スト ’を 実 施 し た (Table 4 )。 試 験 問 題 は 、 当 該 期 間 の 自 習 題 と 同 レ ベ ル の問 題 をMoodle の 問 題 バ ン ク に 登 録 し て お き 、 生 徒 が 小 テ スト に ア ク セ ス す る 毎 に、 問 題 バ ン ク か ら10 題 が ラ ン ダ ム に 出 題 さ れ る 形 式 とし た 。 生 徒 は 期 間 中 何 度 で も 小 テ スト に 解 答 で き 、 繰 り 返し 受 験 を し た 場 合 は、 最 高 得点 が 記 録 さ れ る よ う 設 定し た 。 こ の設 定 に よ っ て 、 先 に 述 べ た 反 復 練 習 へ の動 機 付 け を 与 え 学 習 効 果 を 高 め よ う と 考 え た。 4 。 結 果 4.1 学習の継 続結果 入学 予定 学科お よ び推 薦入 試種別 に、入 学 前教育 の活用 状況、 問 題得 点、 小テスト 得 点の 結果

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Table 4. 学 習 ス ケ ジ ュ ー ル

TOEIC

スタート リメディアル数 学 大学 生力検 定

大学生 力検 定1 12/ 12 − 12/ 18 LESSON I SAMPLE QUESTIONS 基本の 復習, 式の計 算

12/ 19 − 12/ 25 LESSON 2 DAILY UFE 実数, 1次方 程式と連 立方程 式. 1次 不等式 大学生 力検定2 12/26 −01/1 LESSON 3 PLACES 2次方 程式(1). 2次方 程式(2) 大学生 力検定3 01/2 −01/8 LESSON 4 PEOPLE & PROFESSIONS 関 数とグラフの 基礎, 2次関 数とそのグラフ. 2 次関 数の最 大・最小 大学生 力検定4 01/9 −01/15 LESSON 5 THINGS AROUND US 2次関 数のグラフとX軸の 共有 点, 2 次関数のグラフと2 次 不等式 大学生 力検定5 01/ 16 − 01/ 22 LESSON 6 EXPRESSING IDEAS 図 形の 基礎,鋭 角の三 角比 大学生 力検定6

第1回中間テスト(12/!2 t/15までに学習した内容〉

01/ 23 − 01/ 29 LESSON 7 ACTION 三 角比の 相互 関係,三 角形 への応 用 大学生 力検定フ 01/30 −02/5 LESSON 8 SITUATIONS 整 式の除 法と分 数式. 2 次方程 式,高 次方程 式・恒等 式 大学生 力検定8 02/6−02/12 LESSON g DESCRIBING THINGS 点と座 標,直 線の方 程式 大学生 力検定9 02/ 13 − 02/ 19 LESSON 10 COMPANY&BUSINESS 円, 軌跡と領域 大学生 力検定10 02/ 20 − 02/ 26 LESSON 11 MARKETING 三角 関数, 三角 関数の 性質とグラフ 大学生 力検定11

第2回中間テスト(1/16∼2/19までに学習した内容)      ノ゛

02/27 −03/4 LESSON 12 EDUCATION&OTHERS 加 法定理, 指数 法則と指 数の拡張 大学生 力検定12 03/5 −03/11 LESSON 13 ENTERTAINMENT 対 数,指 数関数と対 数関 数の応 用 大学生 力検定13 03/ 12−03/ 18 LESSON 14 PRACTICE TEST 微 分係数と導関数, 導関数 の応 用 大学生 力検定14

03/ 19 − 03/ 25 不定 積分と定 積分, 定積分と面積 大学生力 検定15 最終テスト(2/27∼3/25までに学習した内容)       j l ・、 デ ー タ をTable 5 に ま と め る。 こ こ で 、15 週 最後 ま で 学 習 を 継 続 し た 生 徒 数 と は 、 最 終 週 (15週 目 ) ま で の 全 て の 問 題 演 習 お よ び 小 テ スト に 解 答 を し た 人 数 で あ る。 問 題 得点 平 均 は 、 そ れ ぞ れ の 教 材 の15 週 分 の 得点 合 計 点 の 推 薦 種 目 別 生 徒 毎 の平 均点 で 、 得 点 割 合 も 併 記 し て あ る。 小 テ スト 得 点 平 均 は 、3 回 実 施し た 小 テ ス ト ( 各10 点 、30 点 満 点 ) の 得 点 の 推 薦 種 目 別 生 徒 毎 の 平 均 点 と そ の 得点 割 合 で あ る 。 15週 に 渡 る3 科 目 の 自 習 教 材 の解 答 状 況 をFig. 3 に ま と め る 。 こ こ で の 縦 軸 は 人 数 で あ る が 、 全 問 解 答 者 (満 点 ) だ け で は な く 、当 該 週 に1 問 で も 解 答 をし た 場 合 は 、問 題 に 取 り 組 ん だ と判 断 し 、 人 数 と し て 加 算 し て い る 。 学 習 の進 捗 管 理 に 関し て は 、 生 徒 の 自 主 性 に ま か せ る こ と と し 、 大 学 側 か ら 学 習 状 況 が 芳 し く な い 生 徒 な ど に 対 し て 、 期 間 途 中 で 学 習 を 促 す な ど の 連 絡 は 行 わ な か っ た 。 し か し 、TOEIC ス タ ー ト お よ び 大 学 生 力 検 定 で は 約67% 、 リ メデ ィ ア ル 数 学 で は 、 約60% の生 徒 が 、 最 終 週 まで 学 習 を 継 続 す る 結 果 と な っ た 。推 薦 種 別 毎 に 見 る と 、全 体 的 に70% 以 上 の 学 生 が 最 後 ま で 取 り 組 ん で い る が 、 ス ポ ー ツ 優 秀 選 手 推 薦 ( 経 済 学 科 ) と 姫 路 高 校 が 約30% と 低い 取 組 結果 と な っ た 。 4。2 各 教材 の問題得点と小テ スト得点 教 材は 何度 でも 学習 が可 能で あり、 また、3.4節で も説 明し た通り、 真 に 理解し て いなく と も、 解 説ととも に表示さ れる 正答を再 度人力するこ とで、 得点 とし て記 録で きるた め、問 題得点 合 計だ けで は学生 の理解度を適 切に測れな い。そこで実 施した 教材の演習 (自習)問 題の得点 合計と小 テ

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経 済 学 部 推薦 入 学 生に 対 するMoodle を用 い た 入 学前 教 育 とそ の 成 果Table

5 。 入 学 前 教 育 結 果

推薦種別 学科 人数(人) 15

週最後まで学習を継続した生徒数 問題得点平均 小テスト得点平均

TOEICスタートリメディアル奴学 大学生力検定 TOEICスタート(360点満点) リメディアル数学(670点満点) 大学生力検定(240点満点) TOEIC点満点) リメディアル数学(30スタート(30 点満点) 大学生力検定(30点溝点) 指定校

経済 35 27 (77.1≫ 23 (65. 76) 27 (77 15)305.4 (85.3=i)672.8(85.5a 222,0(92. 5";) 21.4 (71.35)17.9 (59. 7',)23.8 (59.7<Si)

国瞭経済13 13 (1005.)13 (lOOffl13 (looM 357.4r ’( 9 8 . 8 S ) 651.2(97、K) 240.0(1005) 23.8 (79.3M16-9 (56. it) 26、5 (56、3%) 総合政策32 23 (71. 9S) 20 (62. 5S) 23 (71. 9S 290.9 (81.3≪ 506.9(75. 7S) 208、5 (86. 95) IB.9 (63S) 15.2 {50. 7S) 21,9 (50. TH) スボ 経済 27 7 (25. 95) 8 (29 6!-)8 (29.6S)179. I (505) 362.7(54,K) 157.4(65. 6S)7.6 (25.35)5.0 (19.7S) 12.4 (19、1%) AO 総合政策 10 7 <7陶 7 (70S) 7 (70≫ 270.9 (75.7%)533.0(79. 6S) 191 7(79.9M 17.4 (585) 16.1 (53. 7S) 20-8 (53.1%) 牛久

経済 7 5 (71.4!,)4 (57. IS) 6 (85. 7SJ 269.3 (75.2S)542.7(8I ≪’2 2 4 . 0 (93. 3 12.4r(41.3S) 11.4’am 16.6 (1S旬

国際経済12 9 (7陶 8 (66.74) 9 (754) 275.8 (77S) 512.4(76. 5%)’2 2 0. 5 (91.9S)13.4 (44.7S)9.4 (31.31) 16.8 (31.3%) 総合政策18 14 (77、陶 12 (66.75) 13 (72. 2H 310.4 (86. 7S) 553.3’(82.65)220 4(91. ft) iG.I (53. 75) 12.5 (41.珀 20.7 W.1%) 姫路 経済 3 1 (33.3!i)1 (33 3S) 1 (33 3S141.7 (39.6M254.7(331) 160.0(66.7S)61 (20.3M6.9 (2 ≫) 14,7 (23%) 合計 157 106 (67≪.1 96 (60. ea 107 (67 79266、8 (74.5%)498、8(74. 55)205、0 (85.≪) 15.2 (50.7S)12.5 (41. 7% 19.4 (4i.;'!i) ( 人 数)::1 25 20 15 10 TOE −C ス タ ー ト リ メ デ ィ ア ル 数 学 .=・..'y゛‥‥‥‥‥:: ト' ・'  ・ 四 ・ ・'・""・K. 士 三 二: ………,:……… .,.二]…… ム ……:…… ………:j 男J ﹁J 20 15 0   5 1 0 30 25 20 15 10 5 大 学 生 力 検 定 0 召 雲1 §sslass2s6sIoj w rj   ” ’ CM <M C゛  ゜ 凡 例 → 一 経済    指定校(35 名 ) べ汗国際経済   指定校(13 名 ) 。1.総合政策   指定校(32 名 )4 ← 経済  スポーツ優秀(27 名 ) ← 総合政策  AO (10 名) ‥経済    牛久(7 名 ) " 心、・・国際経済   牛久(12 名 ) 総合政策   牛久(18 名 ) ………・・・。-経済    姫路(3 名 )

i  ? ? ? ・ i l て0]0)(PCMCF)(D のO(D‥1  1 1 y 1 `1の つ 卜 鴎IMO>

CMOJOJ T- 回 貨CMCM 祠COCO Fig. 3. 学 習 生 徒 数 の15 週 の 推 移 スト の得点合 計をFig. 4 に まとめる。こ こで 教材毎に合 計得点が 異なる ため、演習 問題、 小テスト 得点 ともに100%に標 準化 して表 す。 問題得点割 合は 、全体 的に80% 以 上の得点 が達 成されてい るが、ス ポーツ優秀 および 姫路高校が50% 前後と低い数字 となっ ている。 小テ スト 得点 割合は、姫 路を除く 推薦種別 全てにおい て、大学

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生 力 検 定 が 最 も 高 く、 次 い で 、TOEIC ス タ ー ト 、 リ メ デ ィ ア ル 数 学 、 の順 に 得 点 率 の 低 く な る 傾 向 が あ る 。 大 学 生力 検 定 は 内 容 が 実 質 的 に 国 語 で あ る こ と を 考 え る と 、 国 語 〉英 語 〉数 学 と い う 順 序 に な り 、 一 般 的 に は 経 済 学 部 は 文 系 学 部 と し て 認 識 さ れ て い る こ と を考 え る と、 東 洋 大 学 へ の入 学 生 の 特 性 を 端 的 に 表 し て い る と 見 ら れ る 。 問 題 得 点 割 合 と 小 テ スト 得点 割 合 の 相 関 (Fig. 5 ) を 見 る と 、 問 題 得 点 割 合 が 高 い ほ ど 、 小 テ スト 得 点 の 割 合 も 高 い 傾 向 が あ り 、 問 題 得 点 割 合 も 生 徒 の まじ め さ と か 勤 勉 度 な ど を 測 っ て い る よ う に は 見 ら れ る。 入 試 方 式 間 で は 、 相 対 的 に は 、 指 定 校 →AO → 牛 久 → ス ポ ー ツ 優 秀 → 姫 路 、 の 順 に 得点 割 合 が 下 が っ て い る 。 指 定 校 推 薦 入 学 者 は 評 定 平 均4.0 以 上 の 成 績 優 秀 者 で あ る か ら、 こ の 順 位 は 当 然 の 結 果 と 言 え る が、 学 科 間 で 差 が つ く 理 由 は 不 明 で あ る 。 問 題 得 点 割 合 %   %   % 0 0 9 0   8 0 1 心  ︷Et ミ E  t 0% 小 テ スト 得 点 割 合 100% 90% 匹  ミ  作 E  作  E E  t 0% ・TOEIC ス タ ー ト (360 点 満 点) むリ メ デ ィ ア ル数学 (670 点 満 点) ・大 学 生 力 検 定 (240 点満点) ・TOEIC スタート (30 点満点) ・リメディアル数学 (30 点満点) ・大学生力検定 (30 点満点) Fig. 4. 問題得点 割合 と小テ スト 得点 割合

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経 済 学 部推 薦 人 学生 に対 す るMoodle を 用 い た人 学 前 教 育 と そ の成 果 ' i     o     s       i     i       ' i     i     i       i     i     i タ テ ス ト 得 点 割 合 ︵ T O E I C ス タ ー ト ︶ 小 テ ス ト 得 点 割 合 ︵ リ メ デ ィ ア ル 数 学 ︶ 100 % %  %  ‰  %  %  % S  % % %9080706050403020100 s ' : i 5 i ° s s s 5     * ' ≪ '     i ° ・ ' 小 テ ス ト 得 点 割 合 ︵ 大 学 生 力 検 定 ︶ 10 %0%

丿==jM=--W=---―W ミ-m ミミマ ミミミ=y・ミ-r--・--皿四-i −−−皿〃・---・-■・lJ〃 ミ=`・`I=

lj-0% 10% zmi 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 問 題 得 点 割 合 (TOEIC ス タ ー ト ) ?……‘“"? ¨・ ・'・"'¨'●・ ''・ 0% i ?i 20% 30% 40≫。50%, 60% 70% 80% 90% 100% 問 題 得 点 割 合( リ メ デ ィ ア ル 数 学) 0% 10 %20% 30 %AO %50 %60 %70% 80%90% 100% 問題得点割合(大学生力検定) Fig. 5. 問 題 得 点 割 合 と 小 テ ス ト 得 点 割 合 の 相 関 4。3 アン ケ ー ト 結 果 入 学 前 教 育 に 取 り 組 ん だ 推 薦 生 の 学 習 時 間 や 学 習 環 境 な ど を 把 握 す る た め 、 最 終 週 にMoodle の ア ン ケ ー ト 機 能 を 利 用 し て 、 ア ン ケ ー ト を 実 施 し た 。 15項 目 の 選 択 式 回 答 (Fig. 6 ) と 、2 項 目 の 記 述式 回 答 (Fig. 7 ) で あ る 。 こ れ ら の ア ン ケ ート 結 果 か ら 、生 徒 は 主 に 「自 宅 の パソ コ ン を 使 っ て 、平 日 ま た は 週 末 の 夜 間 に、 週1 ∼2 時 間 の 時 間 の 学 習 を 行 っ た 」 こ と が 読 み 取 れ る 。 教 材 の 問 題 数 お よ び 難 易 度 に 関し て は 、 リ メデ ィ ア ル 数 学 で 「多 す ぎ る 、 や や 多 い 」、「難 し す ぎ る 、 や や 難 し い 」 と の 回 答 数 が 全 体 の7 割 を 超 え て お り 、 負 荷 が 大 き かっ た よ う で あ る 。 ま た 、 入 学 前 教 育 に 対 す る 評 価 と し て 、Q 「あ な た の学 力 向 上 に 関 し て、 事 前 教 育 は 効 果 が あ っ た と 思 い ま す か ?」 に対 し て は 、 肯 定 的 回 答 ( 大 き な

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効果 があ った、 ある程 度効果 があっ た) が75% 、Q 「あ なたは 事 前教育に取 り組 んで良 かっ た と思 い ますか ?」 に対しては 、肯定的 回答 (大 変よかっ た、どち らかという とよかった) が86% と、 非 常 に満足 度が高いこ とが読み取れ る。 問題点 としては、 数学 の解答を入力す る際の 記号や数字 の 変 換 にスト レ スを感じてい るよ うであ る。 事 前 学 習 は 主 にい つ 行 い まし た か?( 複 数 回 答 可) 平 日 ( 朝 ) . 平 日 ( 星 ): 平 日 ( 夜 ): 週 末 ( 朝 ) ; 週 末 ( 高 : 週 末 ( 夜 ) : 0 1 0 2 0 3 0 4 0   5 0 り どのような 機器を 使って 回答しまし たか?( 複 数 回答 可) ン  ン  末  他 二 回 ○ 2 0 4 0 6 0 閲 70 1 0 0   1 2 0 課 題 は毎週 スケジュールとおりに回 答 できまし たか? 0 10 20 30 40 50 60 リメ ディア ル 数 学 の 難 易 度 に つ いて ● し す ぎる : や や 蕭 し A y . 適 切 で ある : − や や 簡 単 : 簡 単 す ぎ■ 5 ; D  10 20 30 40 50 a 辨 十 事 前学 習 は主 にどこで 行いました か? (複 数回 答 可) o  2 } 40  60 80  100 1 2 0 ″  ` 友 人 宅: そ の * 平均して 週にどの 位の 時 間、事 前学 習に 取り組みまし たか? 一 こ こ ’− 一 一 ’ ○ 5 1 0 20 25 30 35 40 リメ ディア ル 数 学 の 問 題 量 に つ いて

0 10 20 − 40 50 60 大 学生 力 検定 の問題 量について 一 多 す ぎ る : − や や 多 い : 適 切 で あ る : 少 な す ぎ る : 0 Fig. 6  入 学 前 教 育 に 関 す る ア ンケ ー ト 結 果

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経 済 学 部 推薦 入 学 生 に対 す るMoodle を 用い た 入 学 前 教育 と そ の成 果 大 学生 力検 定の 難易 度について 爾 単 す ぎ る : − や や 簡 単 ’ 適 切 で ある ソ や や 難 し い : 難し す ぎ る − 一 一

-卜 ÷ ]

0 1 0   2 0   3 0   4 0   5 0 6 0 7 0   8 0 TOEIC スタートの 難易 度について0 10  20  30  40

こI

50 あ な た の 学 力 向 上 に 関 し て 、 事 前 教 育 は 効 果 が あ っ た と 思 い ま す か? 0 10 20 30 40 50 60 70 8D TOEIC スタートの問 題量 について0 10  a)  30  40 一 多 すぎ る : − や や 多 い : 適 切 であ る : 少 な すぎ る: 中 間2 回 、最mi 圓 の 計3 回 の テ ストを 行い まし た.あな た はど のように取り組 みました か? ○ 50 1 0   2 0   3 0   4 0   5 0 満 点 が 取 れる よう . 何 度 も練 り S し 取 り 岨 ん だ : , そ れ ぞ れ 数 回 取り 組 ん だ ; − そ れ ぞ れ 1 回 だ け 回 答し た ーや ら な か った

事前教育のシステムは使いやすかったですか? 0 ID 20 30 40 BO 60 70 80 90 使いやすかった 一 大 き な 効 果 が あ った ■ ■十 丿 丿丿 卜 φ i lり 卜 4 1 1 − あ まり 効 果 は な か った . まっ たく効 果 は aか った. − わ か らな い: li“│ …………ト 」‘│  ̄  ̄[ ̄  ̄l に □ 良 かっ たと 思 いま す か? 0 10 20 30 40 50 60 70 80 一 大 変 良 か っ た. ど ちら かと い うと良 か っだ 4  ̄ 丁 卜l  l j I i I や り たくな か っ た : Fig. 6. ( つ づ き ) 入 学 前 教 育 に 関 す る ア ン ケ ー ト 結 果

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Q 「使 いにく かっ た」と 答え た方は、 具体的にど のよ うな点 が使 いにく かった ですか ? エ ラーが多 かっ た テ スト で時 々問 題の 答えが 選択肢 に無 かったり 重 複し てい たりし てい た点や 、数 学の解 説が時 々わ かりづ らかっ た点。 数 字や記 号や漢 字など の変 換が効 率悪い 自 分の家は イン ター ネット の接続 環境か 悪かっ たの で.ペ ージを 表示 させる のに苦 労し まし た 。場合によ って は1 回ペー ジを 表示させ るの にio 分 以 上か かっ たこ ともあ りまし た。 PC に慣れ てなか った ので操 作が 難し かっ たで す 時 々、エラ ーか出 てロ グイ ン出来な いこ とがあ った ため。 使い やすかっ たを 選択し まし たが、 定 期テスト 時のTOEIC スタ ート で はリ スニン グが聞け ない こと が多 々あ り ました。 解 説と答え が違う 時があ り まし た。 ロ グインする のが いちい ち めんどく さい。 数学 の問題 で回 答の仕方 が 面倒だっ た。 PC で の課題 配布  キ ーボード が打ち づらい 全 体として は、 使いや すか った ので すか・・ ・ テ スト で答え を選択 する 時、 選択肢 が表 示さ れなか ったり 、 読めな い記 号・で 表示 され たりし ま し た。 また、 問題 が表示さ れな い時 もあり まし た。 パソコ ンでや らなき やな ので 課題を 持ち運 びでき ない ところ が不 便 スマ ート フ ォンが ない と自宅 でし かで きず、 不 便だと思 う。 また、 スマ ート フ ォン では英 語の 音声を 聞く ことが 出来 なかっ たた めやり ずら かっ た。 スマ ー ト フ ォンで、 数学 の解 説や問 題の 一部が 小さくて 見えな いと ころが あっ た。そし て、 やり たいの に接続 できな いと きが多 々あり 大変 だった 。 数学 の解答する とき 数字 や文字 が 入力しづ らかっ た サイト が重い 解答 欄の移動をENTER でで きず、 いちい ちマ ウス でクリ ッ クす る必 要がある とこ ろ。 一問 でも不 正解かあ ると 記 入し た 回答が すべて 消える こ と。 数学の 計算を する際 に、 別紙で 計算し た答 えをパ ソコ ンで 入力する 作業が 少し やりにく いと 思い まし た。 Q. そ の他の 感想や 意見な どを 教えて くだ さい。 今まで 教わっ ていて 、必 ず出 来なけ れば ならな い問 題ば かりな のに 、出来 ない 問題が 多く 、自 分の無 知さ に驚き を感じ まし た。 そんな 中、 この 事 前教 育で 学 力を 取り戻 すこと ができ 、中 には文 学作品 など の新し い知 識も得る こと ができ。 とて も嬉し かっ たで す。 他 大学 でも同 様の 事前課 題を 課し て い る大 学か ほ とんど です が,東 洋 大学のよ う にイン ター ネット 経由 で解 答をする 大学 は聞い たこ とがあ り ません でし た。郵 送料 等の負 担や時 間の 無駄が な い ので、 友 達 から 羨ましが られ ました。 勿 論自 分も嬉し かっ たです。 そし て 事前課題 です が.多 少誤 字脱字 が多い 気がし まし た。 また、毎 週月 曜日か ら始 まる 事前教 育 です が、月 ∼水 位まで 「利 用でき ませ ん」と ざか れて いな がらも 、木・ 金頃に なっ てい きなり 利用 できる よう になる こと があり まし た。そ の よう なこ と は やめ ていた だきた いで す。 い よい よ4 月か らは 貴 大学でお 世 話になり ます。 自 分の目 標 である 道にし っかり と たどり 着け るよう 精進し て 参 りま すの で、 ど うかご 鞭挺の 程よろ しくお 願い 致し ます。 最後 になり まし たが、 貴大学 の益 々のご 発展を お祈り 申し 上げ ます。 数 学が得 意ではな い ので 事前に 勉強で きてよ かつた です。 ま れに、 うまく 接続で きない とき があっ た。 基 礎を復習 でき て良か った。 指定 校推 薦で合格し て から 入学 までの 間に 全く 勉強し な いとい うこと になら なく て良か ったと 思う。 E ラ ーニン グシス テム のお かげ で 大学 に入学 する 前に苦 手な 数学を予 習する 事が出 来てよ かっ たで す。 PC でや る のはいい と思 うが、 キー ボードと マウ スを 交互 に多用 するのが 非効 率的。 事 前教育 をイン ター ネット を使 ってや ると 初めて 知っ たと きは 驚き まし たが 、キ ーボ ードで の打ち 込 みは. 勉強だ けでな く タイピ ング の練習 に もなっ た の で 一石二鳥 だっ たと 思い ます。 数学は 「 教科 書」 が 付い ていてく れた のがあ りか たか った です。 物事 を計 画的に 進める こと の 大切さ も知り まし た。 今 後 の学 習に も生かし てい きたい と思い ま す。 高 校が家 庭研修 に入る と 生活リ ズムが 崩れ てし まう心 配があ った ので 、この 事前 教育を 一日 のうち 集中し て できる 時間 を 作る こと ができ たの でよ かっ たと 思い ます。 大学 生力検 定は 、知 らない 言葉 や使い 方が たく さんあ りと てもお もしろ かっ たで す。私 はど ちら かとい うと 国語が 得意 で、 数学が 苦 手な方 で す が基 礎を 振り返り なが ら. 過去 の授業 の ノート を 見な がら 数学 の問題 に取り 組むこ とが 出来 たの でポイ ント 確認が でき てよか った です。 英語 は、 楽し みな がら できて 、特にリ スニ ン グができ る事 がとて もいい と思 いまし た。 大学生 になっ たら やり たいこ とや知 りたい こと がたく さんあ り ます。 事前 教育 で家庭 研修 期間を 有効に 使う ことが でき たと思 いま す。 テスト で 数学と英 語の 問題 の中に、 問題 や選択 肢が 表示さ れてい ない のに解 答しな ければ いけな い ものが 結構あ った ので改 善し てほし いで す。 事 前教育あ つてよ かつ たです。 あり がと うご ざいまし た。 苦手な 数学 ではつ まづい てし まい まし た が、 全体的 にみて 大きな 成果を 得る ことが でき まし た。 この 経済学 部の事 前学習 で、 勉強 する習 慣をつ ける ことが 出来て 、良か った です。 解説もし っ かりとし てい て、 分かり やす かった です。 しか し、 テ スト の 問題 で正しく 答え ている のに 、不 正解にな っ ていて、 点 数が違っ ている こと も有り ました 。 大変 でし た ! 毎週毎 週新し い課 題が出 てく るの で勉 強面でさ ぼる ことなく 生 活するこ とが できた のでよ かっ たと思 いま す。 この度 は事 前教育 の開始 が遅く なり ,大 学の ほう にいろ いろご 迷惑を おかけ し て申し 訳ござ いま せんでし た。 大学 生力検 定が一 番進 めやす かっ たです。

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経 済学 部 推 薦 入 学生 に 対 するMoodle を 用 い た 入学 前 教 育 とそ の成 果 数学は 忘れ ている ところ があ つだの で、 確認で きてよ か つたと 思う。 自分 には、 まだ まだ勉 強不足な こと がたく さ んある と認識 でき たので、 大学 が始 まる まで の期 間で さらに 努力し てい こうと 思い まし た。 大変 だった のです が、 復習に もなりよ かっ たで す。 少し 量が多く て大 変な 部分はあ りまし た か、た めにな るこ ともあ りまし た。 今まであ や ふやにし てき た問題 をし つかり と学 ぶこ とが出来 た 適当 に答えを 入 力し て も回 答が出 てくる から 問題 の意 味が 成されて いな いと 思った。 し たがっ てこ の課 題はや る意 義はあ るの かと私 は疑 問に 思い 、 不 要だ と 感じ た。 事前 教育に取 り組 んだお 陰で進 路決定 後 も学習 する時 間が 計画的 にとれ 、進 学に必 要な 基礎知 識を復 習する こと ができ とて も良かっ た です。 自 分は 推薦で 貴学 科に 入った ので、 大学生 とし ての知 識を 補うの にとて も有効 であっ たと 、私は 思い ます。 今まで の復習 ができ てよ かつた。 英 語を 取り組 む機 会か増 えた のでよか つた と思い ます 。 事前学習 があ ったお かげ で、卒 業して から 全く 勉強をし ない とい うこと かなか った ので、や って 良か ったと 思い ました。 大学に 入る 前の準 備とし て、 この取 り 組みは 非常 に有 意義だ ったと 思い ます。 日程 通りに 進め られな かっ たこ ともあ り まし た が、無 事に 全課程 を 終 わら せ る ことが 出来 、良かっ たで す。この 事前学 習を 無駄 にせず 、大学 生活の 素養とし て活 かして いき たいと 思っ ており ます。 これか ら始 まる大 学生活 にお い ても、 さ らなる 向 上を 目指し 頑張 り ます。 あ り がとう ござ いまし た。 Fig. 7. 記 述 式 アン ケ ート 結 果

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5 。 分 析 5.1 TOEIC 成 績 東 洋 大 学 経 済 学 部 で は、1 年 時 必 修 の 英 語 科 目 で 習 熟 度 別 の ク ラ ス 編 制 を 組 む た め 、 入 学 後 す ぐ の ガ イ ダ ン ス時 に プ レ ー ス メ ント テ スト と し てTOEIC IP テ ス ト を 全 員 が 受 験 す る 。 こ のTOEICIP テ ス ト の 成 績 と、 入 学 前 教 育TOEIC ス タ ート の小 テ スト の 成 績 (合 計30 点 ) と を 比 較し た (Fig.8 )。 こ こ で 、 小 テ ス ト 得 点 率 が ゼ ロ 、 す な わ ち 事 前 教 育 を 実 質 的 に や ら な か っ た 学 生 お よ びTOEICIP テ ス ト を受 験し て い な い 学 生22 名 を 除 い た135 名 を 対 象 と し て い る 。 分 散 が 大 き く 線 形 回 帰 のR2 値 も0.27351 と 低 い た め 明 確 な 相 関 が あ る と は い え な い が、TOEIC IP ス コ ア が400 点 を 超 え る6 名 は 、 い ず れ も 小 テ ス ト で25 点 以 上 (80%) 以 上 の 成 績 を お さ め て い る こ と が わ か る。 小 テ スト の 得 点 割 合 が80% を 超 え る 学 生 で も 、TOEIC IP テ ス ト の 合 計 得 点 が495 点 か ら195 点 ま で 分 散 す る こ と は 、 小 テ ス ト の 成 績 は 英 語 能 力 そ の も の を 表 し て はお らず 、 後 述 す る よ う に 勤 勉 さ や 継 続 性 な ど 、 対 象 者 の 学 習 態 度 を 反 映 し て い る 可 能 性 が あ る 。 5。2 重 回 帰 分 析 経 済 学 部 経 済 学 科 で は 、 入 学 時 に 数 学 の プ レ ー ス メ ン ト テ スト を 実 施し て 、1 年 時 の 経 済 数 学 科 目 で 能 力 別 の ク ラ ス 編 成 を 行っ て い る 。 ま た 、1 年 前 期 必 修 科 目 で あ る 「 経 済 学 入 門A 」 で は 、 中 間 テ スト お よ び 期 末 テ ス ト を 実 施 し て い る。 今 回 の 入 学 前 教育 の 効 果 を 測 定 す る た め に 生 徒 の 質 が 揃 っ て い る と見 な さ れ る 指 定 校 推 薦入 試 生 を 対 象 に 、 こ れ ら 入 学 後 のテ スト の成 績 と 入 学 前 教 育 の 結 果 ( 小 テ スト 得 点 ) を 用 い た 重 回 帰 分 析 を 行 っ た (Table 6 )。 こ こ で 、 プ レ ー ス メ ント テ ス ト 100% E  E 70 °i 60% 5O'!i 40% 30% 20% 10% 0% R2 =0.27351 0    100   200   300   400   500   600   700 Fig. 8. 入 学 時TOEIC IP の結 果 と 、 入 学 前 教 育TOEIC ス タ ー ト の 小 テ ス ト 得 点

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経 済 学部 推 薦 人学 生 に対 するMoodle を 用 い た人 学 前 教 育と そ の 成果

Table 6 。 入 学 前 教 育 の結 果 (PreScore ) と 数 学プ レ ー ス メ ン ト テ ス ト (PlaceScore ) お よ び 経 済 学 入 門 演 習 テ ス ト 成 績 (EconScore ) の 重 回 帰 分 析

Pre

Score

P beeScore

EconScore

PreScore

1

P bceScore

0.256

1

EconScore

0.548

0.471 1

回 帰 統 計 重相 関R 重決 定R2 補正R2 標準 誤差 観測 数

0.6460.4170.37715.05432

係数

標 準 誤 差

t

P 一値

切片PreScoreP bceScore

19.69833.5082.271

11.12010.7590.942

1.7713.1142.411

0.0870.0040.022

の 成 績 をPlaceScore、「 経 済 学 入 門A 」 の 成 績 合 計 をEconScore 、 入 学 前 教 育 の3 科 目 の 小テ スト 平 均 得 点 率 をPreScore と す る 。 ま ず 、Pre ScoreとPlaceScore の2 変 数 間 の 相 関 係 数 は0.256と 予 想 よ り か な り 低 く 、 多 重 共 線 性 は 考 慮 し な く と も 良 い と 言 え る 。 小 テ ス ト 、 す な わ ち 事 前 教 育 で の 学 習 や 得 た 知 識 が 入 学 直 後 の プ レ ー ス メ ン ト に 反 映 さ れ る と 考 え れ ば 、一 見 、両 者 は 強 い 相 関 を 持っ て い る よ う に 見 え る 。 し か し 、 小 テ スト は 実 質1 学 期 に 等し い15 週 間 に 渡 る 結 果 で あ り 、 プ レ ー ス メ ント テ スト は1 回 限 り の 結 果 で あ る か ら 、 前 者 は 勤 勉 さ や 継 続 性 な ど 対 象 者 の 学 習 態 度 を 反 映 し 、 後 者 は そ の 時 点 で の 知 識 を 表 し て い る と 見 ら れ 、 そ れ ぞ れ 対 象 者 の 異 な っ た 面 を 計 っ て い る と 考 え ら れ る 。

こ の こ と 考 慮 に 入 れ て 結 果 を 見 る と、EconScore を 目 的 変 数 、PreScore とPlaceScore を 説 明 変 数 と し た 時 の 重 相 関 は0.646、 重 決 定 係 数 は0.417と 高 い と は 言 え な い が 、 効 果 を 否 定 す る ほ ど 低 く は な く 、t 値 は そ れ ぞ れ、3.11 お よ び2.41 と 高 い 。 ま た 、EconScore に 対 す るPreScore とPlaceScore の 相 関 係 数 は0.548 と0.471で あ る か ら 、 入 学 後 の 経 済 学 の 修 得 (EconScore ) に 対 し て、 入 学 前 教 育 (PreScore) は 一 定 の効 果 を 与 え た と 考 え る こ と が で き る 。 た だ し 、 こ の 結 果 が、 当 初 想 定 し て い た よ う に 、 事 前 教 育 で の 学 習 が [ 経 済 学 入 門A ] の成 績に 影 響 し た と 見 る べ き な の か 、 そ れ と も 事 前 教 育 の 小 テ スト で ハ イ ス コ アを 取 る 勤 勉な 生 徒 だ か ら良 い 成 績 を 取 っ た のか 、 い ず れ を 示し て い る か は 明 か で は な い 。 プ レ ー ス メ ント テ スト の 結 果 や 生徒 の 固 有 の学 力 な ど を 考 慮 し た 上 で、 再 度 分 析 し 直 す 必 要 が あ る と 考 え ら れ る 。 また 、 今 後 の 経 済学 部 の教 育 課 程 の 有 り 様 を 検 討 す る た め に は 、 こ れ ら 生 徒 ( 学 生 ) の 今 後 の 学 習 結果 に つ い て 追 跡 調

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査 を 実 施 し 、 事 前 教 育 の 効 果 と 入 学 後 の 教育 と の 関 連 を 見 て い く 必 要 が あ る。 6. 先 行 事 例 と の 比 較 他 大 学 の 事 例 と 比 較 す る と 、 入 学 前 教 育 に対 す る 我 々 の 目 的 は 、 高 校 ま で の 学 習 の確 認 ・ 向 上 、 大 学 で 必 要 な 基 礎 知 識 の 習 得 に 分 類 で き 標 準 的 と 言 え る 。 教 育 効 果 に つ い て も 、 現 段 階 で は 、e ラ ー ニ ン グ の利 用 は 学 力 維 持 や 向 上 に 一 定 の 効 果 が あ る 、と い う点 で は 一 致 す る 。学 習 が 続 か な い 、 あ る い はし よ う とし な い 生 徒 が 一 定 割 合 存 在 す る 点 も 同 じ で あ る 。 学 習 状 況 あ る い は 学 習 習 慣 と 成 績 の 関 連 に つ い て は、 入 試 方 式 と の関 連 か ら 何 ら か の 関 係 は 予 想 さ れ る が 、 デ ー タ も 少 な い た め 現 段 階 で は 確 定 的 な 結 論 は 得 ら れ て い な い 。 先 行 事 例 と 異 な る の は 、 ま ず 教 材 の 選 定 理 由 に つ い て で あ る 。 先 行 事 例 で も、e ラ ー ニ ン グ の 実 施 に あ だ っ て の 優 良 な 教 材 の 選 定 ま た は 作 成 の 困 難 さ 、多 く の 物 的 ・ 人的 資 源 や 時 間 の 必 要 性 が 述 べ ら れ て い た 。 我 々 はUPO-NET の 配 信 教 材 を 利 用 す る こ と で こ れ を 解 決し た 。 し か し 、 コ ス ト 面 だ け で は な く、 我 々 に は、 学 部 ・ 学 科 のカ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー に 立 脚 し た 別 の理 由 が あ っ た 。 1 ) 入 学 後 に 利 用 す るTEES を 事 前 に 利 用 す れ ば 、 操 作 を 覚 え る こ と が で き 、 無 用 に 幾 つ も のe ラ ー ニ ン グ シ ス テ ム を 導 入 す る よ り も効 率 的 で あ る 。 2 ) 経 済 学 部 推 薦 入 学 生 に 対 す る 入 学 前 教 育 と し て、 数 学 の 復 習 を し っ か り さ せ た い。UPO-NET の 配 信 教 材 「リ メ デ ィ ア ル 数 学 」 は 内 容 が 豊 富 で あ る 上 に 、 大 学 側 で 出 題 教 材 を 取 捨 選 択 で き る た め、 生 徒 の 理 解 度 や 到 達 目 標 な ど に 合 わせ て 学 習内 容 を 柔 軟 に 設 置 で き る。

3 ) 英 語 (TOEIC ) の 教 材 も 目 標 点 数 ご と に、TOEIC ス タ ー ト 、TOEIC400 、TOEIC500,TOEIC600,TOEIC700

と 、 難 易 度 が 多 数 準 備 さ れ て い る 。 東 洋 大 学 で は 、 全 学 的 にTOEIC IP テ スト の 無 料 受 験 を 実 施し た り 、 こ の 結 果 を 能 力 別 英 語 ク ラ ス の プレ ー ス メ ント テ ス ト とし て 活

用 し て い る こ と か ら 、TOEIC の 自 習 用 教 材 が 充 実 し て い るUI )O-NET は 適 合 的 で あ る 。

以 上 のメリ ット をさ らに拡 大す るた めには、 学 部の 基礎科 目であ る 「基礎 数学」「経済 数学I 」 との 連携強 化を 挙げたい 。鳥 取大学 でe ラーニン グ を 導入し た目的 とし て、個 々の生 徒の 学習 状 況の把 握が挙げ られ、さ らに把握し た情報を実際 に教える 学部・学 科の教員に 伝え、入学後 にフ ォ ローし て初 めてe ラーニ ン グ導入 が補習 教育とし て機 能する とある。(4)こ れは 、我 々が、学 部 内 (4 ) 先 行 事 例 の 多 く は ○ ○ 大 学 × × セ ン タ ー のよ う に 、 学 部 ・ 学 科 と 別 組 織 の主 催 が 多 い。 こ の 場 合、 入 学 前 教 育 の 成 果 が 学 部 ・ 学 科 教 育 に 活 用 さ れ な か っ た り 、 学 部 ・ 学 科 の 教 育 課 程 と 整 合 的 で 無 い 可 能性 も あ る 。 学 部 ・ 学 科 が セ ン タ ー に 「丸 投 げ 」 で は 効 果 は 上 が らな い し 、 入 学 前 教 育 の 意 義 も 低 下 し よ う 。

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経済学部推薦入学生に対するMoodleを用いた入学 前教育とその成果 の 基 礎 科 目 演 習 か ら 得 た 知 見 で あ る 「科 目 間 の 有 機 的 結 合 の 重 要 性」 と 全 く 同 じ で あ る 。 入 学 前 教 育 の 効 果 を さ ら に 上 げ る た め に は、 数 学 だ け で は な く 、 英 語 や 大 学 生 力 に つ い て も 、e ラ ーニ ン グ 上 の 問 題 選 定 、 講 義 科 目 か ら 入 学 前e ラ ー ニ ン グヘ の フ ィ ー ド バ ッ ク を 、 関 連 教員 が 行 う べき と 考 え ら れ る。 実 は 、 こ の よ う に 学 部 教 育 と の 関 連 で 改 善 を 指 摘 で き る 点 が 、 先 行 事 例 と の 第2 の 相 違 で あ る 。 先 行 事 例 で は 少 な く と も入 学 後 教 育 と の関 連 で の分 析 は 無 い よ う で あ り 、 あ く ま で 入 学 直 後 ま で の 範 囲 に と ど ま っ て い る 。 こ れ に 対 し 我 々 の 事 例 で は 、 入 学 後 の 専 門 科 目 へ の 影 響 に よ っ て 入 学 前 教育 の 効 果 を 計 ろ う とし て い る 。 今 回 は 明 確 な 結 果 を 出 せ て い な い が 、 関 連 科 目 担 当 教 員 の 協 力 を 仰い で よ り 精 密 な 分 析 を 行 え ば 、 学 部 ・ 学 科 教育 と 入 学 前 教 育 の 有 機 的 結 合 も 可 能 と 予 想 さ れ る 。

第3 に 異 な る の は 、 学 部 内 向 け に 運 営 さ れ て い るMoodle ベ ー ス のe ラ ー ニ ン グ シ ス テ ム (TEES ) の 利 用 によ り 、 新 た に シ ス テ ム を 準備 す る こ と な く 、e ラ ー ニ ン グ を 用 い た 入 学 前 教 育 が 実 現 で き た こ と で あ る 。 他 大 学 で は サ ー バ ー 管 理 の 大 変 さ な ど も 述 べ ら れ て い る が 、 我 々 は 既 にTEES を 運 営 し て お り 、 か な り の 低 費 用 と 短 時 間 で 導 入 が 可 能 で あ っ た 。 し か も 、 こ れ は 、 4 ) 理解 度を 確認 する ため の独自 の小テ ストを、Moodle の小 テスト 機 能を使っ て実 施可能 であ る。 と い う 選 定 理 由 に つ な が る 。 自 前 の テ ス ト で あ る か ら 生 徒 の 進 捗 状 況 や 理 解 度 に 応 じ て 変 更 で き 、 さ ら に 現 段 階 で は 未 着 手 だ が 、 入 学 以 降 のe ラ ー ニ ン グ 教 材 と の 一 貫 性 を 持 た せ る こ と も で き る 。こ の こ と か ら は 、サ ー バー 管 理 や コ ン テ ン ツ 作 成 を 自 前 で で き る 体 制 の メ リ ッ ト を 強 調 し た い 。 先 行 事 例 と の 第4 の 相 違 は、 モ ニ タリ ン グ ( 進 捗 把 握 ) や メ ン タ リ ン グ (指 導) を し な かっ た こ と があ る。 他 大 学 で 共 通 に 触 れ ら れ て い る の が 、 自 学 自 習 方 式 の 最 大 の 課 題 で あ る 「学 習 者 の 意 識 が 低い と 継 続 で き な い 」 と い う こ と で あ る 。(5)先 行 事 例 と 比 較 す る と 、 学 習 進 捗 率 で は 、 本 学 の 結 果 は 他 大 学 の 事 例よ り も高 い よ う に 見 ら れ る 。 も ち ろ ん 、 使 用 教 材 が 異 な る た め 同 列 に 論 じ ら れ な い が、 こ の 点 で も 我 々 は 効 率 的 な 入 学 前 教 育 を 実 現 で き た と 考 え ら れ よ う 。 た だし 、 入 試 方 式 の 違 い によ っ て 学 習 意 識 に 違 い が あ る た め、 個 別 の メ ン タ リ ン グ は 今 後 の 重 要 課 題 で あ る 。 以 上、先 行 事 例 と の 比 較 を 進 め て き た が、そ れ ら で 強 調さ れ て い る が 忘 れ ら れ が ち な こ と と し て 、 札 幌 学 院 大 学 (2008 ) で 述 べ ら れ て い た、「 入 学 前学 習 の 重 要 度 が 増 す と 、 コ ン テ ン ツ 教 材 の 内 容 と 、 そ れ に 関 わ る 教 職 員 の 関 与 の度 合 い が 重 要 にな る の は 間 違 い な く 、 一 部 の 教 員 が 無 計画 に 作 成 (5 ) むし ろ 、 児 玉 ほ か (2011) で 触 れ た が 、 ア メ リ カ の 事 例 や 学 部 内 で の 経 験 も 示 すよ う に, e-Leaming だ か らこ そ 「 学 習 者 の 意 識 が 低 い と 継続 で き な い 」 と 言う べ き で は な い か 。

Table  4. 学 習 ス ケ ジ ュ ー ル へ TOEIC スタート リメディアル数 学 大学 生力検 定 心 大学生 力検 定112/ 12 − 12/ 18 LESSON I SAMPLE QUESTIONS基本の 復習, 式の計 算 12/ 19  − 12/ 25 LESSON 2 DAILY UFE 実数, 1次方 程式と連 立方程 式. 1次 不等式 大学生 力検定2 12/26 −01/1 LESSON 3 PLACES 2 次方 程式(1). 2次方 程式(2) 大学生 力検定3 0
Table 6 。 入 学 前 教 育 の結 果 (PreScore ) と 数 学プ レ ー ス メ ン ト テ ス ト (PlaceScore ) お よ び 経 済 学 入 門 演 習 テ ス ト 成 績 (EconScore ) の 重 回 帰 分 析

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