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試験問題

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Academic year: 2021

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全文

(1)

〔注意事項〕 .監督者の指示があるまで,この冊子と解答用紙を開いてはいけません。 .この冊子の問題は ページからなっています。また,解答用紙は 枚,下書用紙は 枚あります。監督者から解答開始の合図があったら,この冊子,解答用紙を確認し, 落丁・乱丁および印刷の不鮮明な箇所などがあれば,手をあげて監督者に知らせなさ い。 .解答用紙には,受験番号を記入する欄がそれぞれ 箇所ずつあります。監督者の指示 に従って,すべての解答用紙(合計 枚)の受験番号欄(合計 箇所)に受験番号を必ず 記入しなさい。 .この冊子の白紙と余白は,適宜計算などに使用してよい。 .解答は,必ず別紙「物理解答用紙」の指定された場所(問題番号や設問の番号・記号な どが対応する解答欄の中)に記入しなさい。その際,特に要求されていなければ,途 中の計算式などを書かずに,問いに対する答えのみを記入しなさい。 .解答用紙の欄外や裏面には何も記入しないこと。 .下書用紙への記入の有無・内容は自由です。 .解答用紙は,持ち帰ってはいけません。 .この冊子および下書用紙は,持ち帰りなさい。 平 成 年 度(後期日程) 入学者選抜学力検査問題

( 分)

(2)

水平な円盤の上面にある物体の運動を考える。円盤中心 O からの距離を r とするとき, ≦ r ≦ R の範囲はなめらかな面で,r > R の範囲は粗い面とする。 円盤が静止しているとき,図 のように,O から小物体 A を速さ V で円盤半径方向に発射 した。A は r = R ( > R )の地点で静止した。A と粗い面との間の動摩擦係数は一定で μ′ とし,重力加速度の大きさを g とする。 ( ) このときの V を求めよ。 ( ) A が発射されてから静止するまでの時間を V ,R ,μ′,g のみを用いて表せ。 次に,r = R の位置に小物体 B を固定し,円盤を上方から見て反時計回りに一定の角速度 ω で回転させた。 ( ) B の質量を M とするとき,B が受ける向心力の大きさを求めよ。 さらに,図 のように,O から小物体 A を速さ V ′で小物体 B に向かって発射した。A が r= R の地点に到達するまでに円盤は角度 θ だけ回転した。 ( ) θ を R ,V ′,ω のみを用いて表せ。 ( ) A は r = R の地点に到達しても B と衝突せず,B から距離 L だけ離れていた。L を R ,V ′,ω のみを用いて表せ。θ は十分に小さく,sin θ ≒ θ と近似できる。 このとき,O にいて円盤とともに回転している観測者からは,小物体 A が,小物体 B の向 きに垂直な見かけの力 F を受けたために B と衝突しなかったように見える。この見かけの力 は一定でコリオリの力とよばれる。 ( ) A の質量が m であるとき,F の大きさを m,V ′,ω を用いて表せ。 ( ) 観測者から見た A の軌跡はどのようなグラフになるか。図 の(ア)∼(カ)から最も適切 なものを つ選択せよ。ただし,観測者から見て B の向きを x 軸の正の向き,その向きに 対して垂直左向きを y 軸の正の向きとする。 (配点率 %)

(3)

粗い面 なめらかな面 小物体 A O 1 小物体 A 小物体 B O ′ 1 O O O O O O 図 図 (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ) (カ) 図

(4)

複数のコイルからなる回路において,全体としての自己インダクタンス(合成インダクタンス) を求める方法を考える。図 に,自己インダクタンス L ,L の つのコイルからなる直列お よび並列回路を示す。コイル L ,L および回路全体にかかる交流電圧をそれぞれ v( t ),

v( t ),v( t ),流れる交流電流を i( t ),i( t ),i( t )とする。ただし,t は時刻を表す。さ らに,時間 Δt の間に,電流 i( t ),i( t ),i( t )がそれぞれ Δi ,Δi ,Δi だけ変化したと する。

( ) 下の文中の空欄(ア)∼(ウ)に当てはまる式を L および L を用いて表せ。

図 (a)の直列回路では,回路の両端にかかる交流電圧 v( t )が L および L にかかる 交流電圧 v( t )と v( t )の和として表され,電流 i( t )が共通に流れるので,

Δi = Δi =Δi となり,

v( t )= v( t )+ v( t )= L ΔiΔt + L ΔiΔt =( L + L )ΔiΔt となる。したがって,直列回路の合成インダクタンス L は次式で表される。

L= L + L ・・・・・・①

一方,図 (b)の並列回路では,全電流は i( t )= i( t )+ i( t )と表され,両端にかか る電圧 v( t )は共通で v( t )= v( t )= v( t )より,L ΔiΔt = L Δi

Δt の関係が得られ

ることから,

Δi

Δt = (ア) ΔiΔtΔiΔt = (イ) ΔiΔt

となる。その結果,v( t )= (ウ) ΔiΔt となるので,並列回路の合成インダクタンス L は LLL ・・・・・・② で表される。以上のように,複数のコイルからなる回路の合成インダクタンスは,複数の抵抗 からなる回路の合成抵抗と同様に求めることができる。以下の問いにおいては,合成インダク タンスの関係式 ①,②を必要に応じて使ってよい。 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 1 ( )1 ( )2 ( )2 1 2 1 2 ( )1 ( )1 ( )2 ( )2

(5)

次に,自己インダクタンス L のコイルおよび電気容量 C のコンデンサーの組み合わせから なる回路を考える。図 (a)および(b)はそれぞれ LC 直列回路および LC 並列回路を示してい る。 ( ) 下の文中の空欄(エ)∼(ク)に当てはまる式を記入せよ。 図 (a)の LC 直列回路において,コンデンサー C の両端にかかる電圧が v( t )= VC msinω t(ただし Vm,ω は定数)であると仮定すると,C に流れる電流 i( t )はC (エ) と表される。同じ電流 i( t )がコイル L に流れることから,L の両端にかかる電C 圧 v( t )は (オ) となる。したがって,LC 直列回路の両端にかかる電圧がL v( t )= vC( t )+ v( t )=L となるのは,角周波数 ω = (カ) のときである(以下,こ の角周波数を ω とおく)。このことは,角周波数が ω のとき,LC 直列回路はインピーダ ンスが の状態(以下これを短絡とよぶ)であることを意味する。 一方,図 (b)は LC 並列回路であり,L に流れる電流が i( t )= IL msinω t(ただし Im は定数)であると仮定すると,L の両端にかかる電圧 v( t )が C にかかるので,C に流れL る 電 流 i( t )はC (キ) と 表 せ る。し た が っ て,LC 並 列 回 路 を 流 れ る 全 電 流 が i ( t )= i( t )+ iC ( t )=L となるのは,ω = ω のときである。これは,角周波数が ω のとき,LC 並列回路はインピーダンス無限大の状態(以下これを開放とよぶ)であることを意 味する。 図 (a)の LC 直列回路において,コイルの自己インダクタンスを L に変えた場合,角 周波数 ω = ω で LC 直列回路のインピーダンスが つまり短絡の状態であるためには,コ ンデンサーの電気容量を (ク) とすればよい。 ( ) ( ) ( ) ( ) (a) (b) ( ) ( )L C L C ( )C ( )L ( ) ( ) C ( ) ( )L 図

(6)

問い( )で説明した考え方に基づいて,図 に示すコイルおよびコンデンサーからなる回路が, どのような状態または素子とみなせるかを考える。図 (a)の最も左の直列回路において,自己 インダクタンス L のコイルは,問い( )の関係式①を用いると,自己インダクタンス L の つのコイルの直列接続とみなすことができる。さらに角周波数 ω = ω のとき,自己インダク タンス L のコイルと電気容量 C のコンデンサーの LC 直列回路が短絡となるので,回路全体 が自己インダクタンス L のコイルとして動作する。 一方,図 (b)の最も左の並列回路において,電気容量 C のコンデンサーは,電気容量 C の つのコンデンサーの並列接続とみなすことができる。さらに角周波数 ω = ω のとき,自 己インダクタンス L のコイルと電気容量 C のコンデンサーの LC 並列回路が開放となるので, 回路全体が電気容量 C のコンデンサーとして動作する。 ( ) 角周波数 ω = ω のとき,図 (a)∼(c)に示すそれぞれの回路は,どのような状態または 素子とみなせるか,最も適切なものを以下の枠内の選択肢から つ選べ。ただし,選択肢には, コイルの場合は自己インダクタンスを,コンデンサーの場合は電気容量の大きさを示している。 ( ) 問い( )で述べた図 (b)の LC 並列回路は,角周波数 ω = ω のとき,開放の状態とし て動作した。同じ回路について角周波数を変化させて ω = ! ω または ω = ω ! とした とき,それぞれ回路は,どのような状態あるいは素子とみなせるか,以下の枠内の選択肢から 最も適切なものを つ選べ。 開放, 短絡, L, LLLLLLCCCCCCC (配点率 %)

(7)

2 2 同じ 動作 2 と の 直列回路 と 2 の 並列回路 LC 直列回路 LC 並列回路 短絡 の場合, 同じ動作 同じ 同じ 動作 同じ 自己インダク タンス のコイル として動作 電気容量 コンデンサー として動作 開放 (a) (b) の場合, 同じ動作 4 2 2 3 2 2 (a) (b) (c) 図 図 (以 上)

参照

関連したドキュメント

問題集については P28 をご参照ください。 (P28 以外は発行されておりませんので、ご了承く ださい。)

注意事項 ■基板実装されていない状態での挿抜は、 破損、

けることには問題はないであろう︒

 筆記試験は与えられた課題に対して、時間 内に回答 しなければなりません。時間内に答 え を出すことは働 くことと 同様です。 だから分からな い問題は後回しでもいいので