降今日に至る迄約20年閣の内視鏡検査症例に就いて 検討しようと思う。当教室では従来 Killian氏術式を 採?ていたが,最:近は気管支鏡検査には主としてJa・ ckson氏術式に依っている。
症例は269例(391回)である。其の内A)食道
鏡検査102例(158回),B)結核を除く喉頭,気管 支鏡検査63例(99回),C)肺結核患者の気管麦鏡検査104例(127回)である。A)は大部分異物で
64例(68回),食道癌11例(17回),食道狭窄6 例(49回),食道炎6例(10回),病変を認めないもの15例(18回)B)は気道異物9例,気道腫瘍12
例(41回),急性喉頭炎(仮性クルeプを含む)13例,喉頭,気管ヂフテリー10例(12回),肺壊疸3例
(10回),其の他16例であるQC)結核性気管気管 支炎は,小野氏分類に従えば工型31例(29.8%), ■型17例(16.3%),皿型18例(17.3%),F型3 丁目2。9%),混合型11例(10.6%)で,気管支拡張 工例(0,9%),無所見23例(22.1%)であった。其 の内気管支病変ある12例にst. myの気管内注入療 法を試みて認むべき効果を挙げ得た。 19・クロロマイセチン耐門門チフス菌κりいて (第二報)(細菌) 小林千鶴
クロロマイセチン耐性腸チフス菌に就いて第「報に 引続き次の如き成績をえた。 1.光電比色計(東方電機501型)を用いて原株 と耐性菌の発育曲線を比較してみると,50γ/ccクvロ マイセチン二三腸チフス菌の発育曲線は原株のそれに 比してLag phaseが延長し, Stationary phaseに 於けるoptical dencityは原品の約65%であった。 2.耐性株はクロロマイセチン入培地では普通培地 より発育が悪く依存菌になり難いと思われた。 3.50γ/ccクロロマイセチン耐性腸チフス菌の復帰 は普通寒天斜面で継代した場合約20代目はじまり, 55代でも乙原株感性の2倍を有していた。単個集落に 就いての復帰は集落の型をこは関係はないが同一復帰代 数の集落間でも相当差が認められた0 4.復帰株35代は鞭毛を再現し活渡なる運動を営 み,穿刺培養の結果出域と同様の強い湖棚を示し,糖 分解試験も原油と同様となった。 2C. ストレプトマイシン爾性腸チフス菌}ζ就 いて(第害報)(細菌) 須子田キヨ
細菌が諸種の抗生物質の耐性を獲得し,漸次その耐 性を高めて行く事は周知g)事実である。私はストレプ トマイシン(以下SMと略す)耐性腸チフス菌につ いて,次の如き笑験を行った。即ちSM耐性菌は形 態学的に著しい変化を示し,発育は不良で,特に普通 寒天培地に於いては48時間で小集落を形成し,運動 の減弱及び鞭毛の消失は特に穿刺培養に於いて著明に 認められ,糖の分解は数種の糖に僅かに遅延する事を 認めたのみであった。猶SM耐性菌のマウスに対す る毒性は減弱していた。叉SM加州地中に於いて腸 チフス菌がSM耐性を得て発育増書する際に, SM を分解するのではないかとの考えのもとに,培地中のSMの力価の変動をCup法によって検定したが,培
地に於けるSMの分解は認められなかった。 21.インフルxンザ菌に関する研究(第1報) インフルエンザ菌に於ける抗生物質の試験 管内作用 中 西 清 子 (細菌)(演) 舟橋と志子 松 居 節 子 私共は脳膜炎:より分離したインフルエンザ菌2株に 就いて諸種の抗生物質に対する試験管内作用を検し次 の成績を得た。. 即ち各種抗生物質:の発育阻止はTerramycin及び Chlo「omycetinに於いては5γ1cc, Aureon}ycinに 於ては 10γ/cc, streytomycin }こ於て(t 50γ/cc, Penicillinに於いてにO.2u/ccであった。 lsonicoci. nicacid Hydrazidに於いては100}’1ccで猶発育阻止 を認める事が出来なかった。 22. 中止 23. 限局照射と全颪照射とによる EIRG 波形の相違 (生理)(演) 冨田及び船石は網膜の全面照射により 大きな陰性電圧に先行して小さな陽性刺棘が存在する 事,叉之がStrychnineによって著明に増大する事を 認め,之が網膜干渉現象に基因するものではないかと の推論に到達している。 私共はこの推論の当否を検する意味で厳密な限局照 飯 田 浩一子 原 正EIRG中の
一一 24 一25 射を次にのべる如き方法で試みた。即ち先ず単線の細 長いfilamentを有する光源を之と平行した縦のsiit を備えた箱に納め,このslitから出る光を直角プリ ズムを介して顕微鏡の接眼側から対物側へと逆に送る 事により極めて縮小されたsiitの像を得る事が出来 る。次にこの直角プリズムをmicro・adjusterにより 顕微鏡の軸を軸として廻転せしめることにより,映像 を横に僅かつつ移動せしめる事が出来る。今映像面に 微小電極を挿入した食用蛙の網膜をおいて直角プリズ ムを廻転すると,slitの映像が丁度電極部位を横切る 疇にだけEIRGが検出される。次にslitを上下から 黒紙で次第に覆ってEIRGを証明しうる一点丈を残 す。この様にして極めて小さな限局照射光がえられ る。 以上の如き方法によって検した結果,陽性刺縣は完レ 全に消失し,全面照射を用いればstrychnineによっ て極めて著明な陽性亡婦が認められる時期に於いても 限局照射によっては全く之を検出しえない事を確め得 た。この成績は先の推論を肯定するものであると同隠 に,EIRGが網膜の極めて限局された部位の活働に基 因したものである事を示している。 24.散瞳を標示とする小騒の研究 (慶大生理) 岡 本 歌 子 小脳の化学刺戟により自律系の変化が起り,中でも 著明に散腫が起ることは既に屡く演者の報告したとこ ろであるが,今回はこの散瞳を標示として小脳皮質の 自律性活現の性質を守るために行った実験について報 告する。 1)・小脳性散瞳の神経麦配は交感,副交感復支配で あり,グルタミy酸旧藩の場合には交感神経麦配が多 く,クエン酸刺戟による時は交感,副交感両神経の復 旧酉己による。 2) 小脳拙戦化学:物質中,フマール酸,グルタミン 酸,クエン酸等により夫々ニカルボン酸,アミノニカ ルボン酸,三カルボγ酸を代表させてその反応部位の 拡がりをみると,下図の如き関係が出てくる。即ちブ マe一・ル酸では新小脳の一部,雛ili織蓑の部のみが反応 し,グルタミン酸では輪唱の部も更に反応し,更 に又クエン酸になると旧小脳の一部Tuber及Ver− misを除く全上表面が反応するようになる。しかしこ op蔀でも物質の濃度を高めると反応するようになる。 即ち散瞳復現部位は刺戟物質により異り,叉濃度によ っても異るものである。 3)面これら三領野間には何ら最終共通領野の関係 はない。 4)更に叉確率論的に散瞳の発現頻度をみてゆくと 確率はフー?・一一ル酸,グルタミン酸,クー・ン:酸の順に大 になってゆく。即ち一定小葉についても化学物1質によ り,散瞳の生起確率は異るものである。一 5)従って三種の化学物質が,フマール酸,グルタ ミy酸,クエン酸め順に二三能力を増し,一方皮質部 位はフマPル酸領野,グルタミン酸領野,クエン酸領 野というように閾値の上昇があるものと理解される。 6)最後に塩酸,酸,アルカリ,葡萄糖,アセチe・ ルコリン,一カルボン自評は散瞳作罵を持たない事 実がある。故に上記小脳性散瞳物質の作用機転は糖代 謝Tcサイクル並びにアセチ”ルコリン代謝に直接 に結びつくものでなく,興奮と関係する未知機能代謝 .の存在を思わせるものである。