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(甕雨気38第繍49覇)
〔学 会〕
東京女子医科大学学会 第192回例会抄録
日 時 昭和49年10月25日(金)午後1時半より
場 所 東京女子医科大学本部講堂
1.加温低張液処理法によるヒトC群第9染色体の染
色反応
(第2解剖)神田 尚俊
加温低張液処理法によって哺乳類♀の2本のX染色体
のうち遺伝的に不活性化していると思われる1本のX染
色体を,特異的に分染することができる(1973,1974,
Kanda).この方法を用い,ヒト末梢血白血球の染色体に
ついて検討した結果,X染色体の特異的分染は観察され
なかったが,A群第1,C三三9,E群第16染色体の二
次狭窄部がギムザ染色で強増した.低張液処理の温度が
50℃のとぎは,上記3対以外の染色体のC−bandもしば
しば観察される.しかし温度を60℃に上げると,C群第
9染色体以外の染色体の強染バンドは消失あるいは不明
瞭になる.また50℃の温度処理で作製した乾燥標本をギ
ムザ染色後,50%エタノールで工0秒∼20秒間分別する
と,同様にC群第9染色体の強染バンドは残るが,A
群,E三三16染色体の旧染バンドは消失しやすい.
このC群第9染色体と,A群第1,E群第16染色体の
二次狭窄部の温度条件の変化による染色反応の差は,最
近の報告から,この部位に存在するSate11ite DNAの差
に基づくものと考えられる.
本研究は本学基礎プール予算の補助により行われたも
のである.
2,アクリロニトリル中毒に関する実験的研究
(第二衛生)0佐藤 稔・石津 澄子
咋年および一…咋年の本学会において,低濃度ANを間
爵舶勺に暴露させたウサギの尿中遊離AN排泄量は暴露
回:数を重ねるごとに増加すること,また,.血中PO2,
PCO、, pHにも影響を及ぼすことを報告した。本年度は
この尿中遊離AN排泄増加現象を究明するために,肝
臓のAN分解能力および,ラジオアイソトープ(H、C=
CHCI4N)によるANの排泄と蓋積の状況を併せ観察し
た.
実験動物はウサギを使用し,20ppm ANを週1回(8
時間)ずつ3回吸入させ,その肝臓のAN代謝能力をみ
ると,ANからCNへ代謝される系も, CNからSCN
への系も,暴露回数を増すごとにその能力が低下するこ
とを見出した.一方,14C−ANの排泄と分布の状態をみ
ると,ANの主要代謝産物はSCNで,主として尿中へ
排泄されることがわかった,また,ANが一度体内に吸
収されると,臓器の蛋白質と強固に結合したAN反応物
として残留することも明らかになった.これらはシアノ
エチレーションにより蛋白質のSH基, NH基と結合し
ているものと推測された.いずれにしてもこの結果,お
そらく,AN分解酵素系にも何らかの影響をあたえ,体
内に吸収されたANが分解されずにそのまま尿中へ排泄
される現象がおこったものと思う.
3.早撃者における冠動脈硬化と心筋障害に関する
2,3の考察
(第一病理)○金田 良夫・今井 三喜:
虚血性心筋障害の原因に関する研究の一環として,40
才以上の剖検例(心弁膜症,心筋硬塞,冠不全等の心疾
患が,生前明らかでなかった173例)につき,心筋の線
維化,冠動脈硬化,心肥大の関係につきしらべた結果を
報告する.
1)冠動脈の狭窄性硬化(冠動脈内腔の25%をこえる
狭窄のあるもの)は62例にみられた.
2)心筋の線維化はまとまった癩痕としてではなく,
血管周囲を主とする間質の線維化として認められるもの
が多く,54例に認められた.
3)心筋線維化は冠動脈の狭窄性硬化,あるいは心肥
大による絶対的,あるいは比較的冠循環不全の結果であ
ることが多くの症例にあてはまる.特に心筋のびまん性
の線維化は心肥大の強い例に多い.
4)心筋線維化が中等度以上で,心肥大冠動脈硬化共
にほとんどない3症例については,それらがいずれも癌
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