• 検索結果がありません。

オーチヤードグラスにおける秋休眠性の遺伝率

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "オーチヤードグラスにおける秋休眠性の遺伝率"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

J

.

Hokkaido Grass

l

.

Sci. 26: 50-51 (1992)

オーチヤードグラスにおける秋休眠性の遺伝率

嶋田

徹 ・ 加 藤

帝・小池正徳(帯広畜産大学)

緒 .=. 日 秋休眠性と耐寒性の高い関連性は、多くの作物について知られているが、著者らもオーチヤード グラスで、両形質問に高い相関(r

=

0.85*けを認めている。秋休眠性は最終刈り取り後の再生 草の伸長量により評価でき、測定が耐冬性や耐凍性よりはるかに簡単であるO 耐冬性選抜に対する 標識形質として秋休眠性の利用が検討されるべきである。ただ、過剰な秋休眠性は草収量を減少さ せることが指摘されているので、秋休眠性と耐冬性の生理的、遺伝的な関連に関する基礎的知見の 解明がそのための前提であるO 本研究では、親子回帰から遺伝率を推定し、秋休眠i性の遺伝につい て検討した。 材科と方法

先に秋休眠性の品種内変異をみた4品種 (Kitam ido ri、Leikund、Tammisto、Kay)のそ れぞれから、休眠性について上位6個体、下位6個体を選ぴ、袋掛けにより自殖種子を得た。 1991 年4月 9日、乙れらの種子を温室のポットに播き自殖後代を養成した。あわせて株分けにより親個 体の栄養系を養成した。 6月1日、乙れらの個体を実験圃場に畦幅60、株間30cmで、品種毎に移植し た。各自殖系および各栄養系からの1個体、計24個体を1畦に割付け、これを 1反復として、全部 で8反復した。 4品種のうちKitamidoriとLeikundについては、 1対の親子系統が揃わなかった ため供試系統は11親子対、計22系統となった。肥料としてN-P-Kでそれぞれ7-14-8 g / nf に相当する量を造成の際に化成肥料で施用した。追肥は行わなかった。刈取りは8月20日と10月5 日の2回行った。葉身長の調査は、 l回目および2回目の刈取りからそれぞれ5日後および39日後 (11月13日)に行い、それぞれを夏伸長量および秋伸長量とした。 結果と考察 秋の葉伸長量の親子関係は図1のようで あった。 Key以外の3品種では親子相関は 有意に大きく、回帰係数はKitamidori、 Leikund、TammistoでそれぞれO.55、 O. 56、O.63とほぼ同じ大きさであった。こ れら 3品種を込みにして求めた回帰係数も 0.67と類似な値を示した。本材料のような 親子関係にある親子から求めた回帰係数は、 そのまま狭義の遺伝率の推定値であること が知られている。ただこの場合、親子の共 分散に優性分散が1/8含まれているので、 2日r Kitamidori Le幻rUOO

= 0 8 4 4 3 /

E

:

:

[

j

o

/

-y = 5.51 + 0.56 X r = 0.89 舌

!

12

../

y

/

.

o ....u /CJJ&

1

Tarrmisto ぬy =y工5.49+ 0.07 X r = -0.08 y = 4.30 + 0.63 X r = 0.74 24 /

叶 £

42

叶 /

0・'~00-' _ .

.

0

8 12 16 20 24 28 8 12 16 20 24 28 F耳 目tal 1eaf 1er唱吐1 (団) 図1. 秋の葉伸長量の親子回帰 n U F h u

(2)

北海道草地研究会報 26: 50-51 (1992)

もし優性分散が大きいときには、過大評価になる乙とが指摘されている。得られた遺伝率はいずれ

もかなり大きく、優性分散の寄与が無視できるほど小さいと仮定できれば、葉伸長量 l乙基ずく休眠

性の選抜が極めて有効であることが予想された。秋における葉伸長量は、休眠性だけでなく、遺伝 子型本来の伸長能力によっても影響される。事実、秋伸長量と夏伸長量との間で相関を求めると、

Kitamidori、Leikund、Tammistoでそれぞれ

.

o

534*、 0.657*ヘ 0.638叫の有意な相関係 数が得られた。そこで秋伸長量/夏伸長量をもとめ、すなわち、夏伸長量で重みずけをした秋伸長 量をもとめ、あらためて親子間で回帰係数を 求めた。回帰係数は、Kitamidori、Laikund、 Tammistoでそれぞれ0.91、O.58、O.73で、 Kitamidori. Tammisto において遺伝率の著 しい増加が認められた。ちなみに親子相関係 数はそれぞれO.91**、 0.89*ヘ O.89**と いずれも極めて高かった。 親および後代系統における高葉身長群と低 葉身長群の個体頻度分布を各品種について求 めた。 Leikundについてこれを示すと図2の ようであった。乙の場合、親における群平均 値聞の差は選抜差の、後代における群平均値 聞の差は遺伝的獲得量の推定値であるO 獲 得 量 / 選 抜 差 は 、 狭 義 の 遺 伝 率 の 推 定 値 を 与 える。このようにして推定された遺伝率は、

Kitamidori、Leikund、Tammistoでそれ

40 30 20 ~ 10 百畠富咽 田40 20 10 Prog田y 13.1 16.8

"

"

工3.9 20.2 v v h2(n)= 0.58 工.eaf 1佳昭社1 (田) O. 61、O.59、0.71であった。 図2. Leikundの親および自殖後代系統における また、本実験では親栄養系について8反復 高葉伸長個体群と低葉伸長個体群の頻度分布 を設けた。乙の反復した栄養系分散を用いて広義の遺伝率を推定することが出来るO 得られた遺伝 率を他に得られた遺伝率と共に一括して示すと表lのようであるO 全体的にみて秋休眠性の狭義の 遺伝率は0.6-0.7であることが認められる。親の遺伝子型分散から推定された広義の遺伝率が 0.7-O. 8であった 1. 種々の方法で推定された秋の葉伸長量の遺伝率 乙とからみて、遺伝 子型分散のほとんど 親栄養系 秋伸長の 夏伸長で補正 が相加的であること の遺伝子型分散 親子回帰から の親子回帰された秋伸長 が推定される。乙の から から ことから、秋伸長性 Kitamido 0.70 0.55 0.91 の変異は、比較的少 Leikund 0.81 0.56 0.58 数の主動遺伝子によ Tammisto 0.69 0.63 0.73 り主に支配されてい Three cvs 0.78 0.67 0.88 る乙とが仮定された。 - 51 __:_ 選 抜 効 果 から 0.61 0.59 0.71

参照

関連したドキュメント

BAFF およびその受容体の遺伝子改変マウスを用 いた実験により BAFF と自己免疫性疾患との関連.. 図 3 末梢トレランス破綻における BAFF の役割 A)

その産生はアルドステロン合成酵素(酵素遺伝 子CYP11B2)により調節されている.CYP11B2

 ヒト interleukin 6 (IL-6) 遺伝子のプロモーター領域に 結合する因子として同定されたNF-IL6 (nuclear factor for IL-6 expression) がC/EBP β である.C/EBP

• 家族性が強いものの原因は単一遺伝子ではなく、様々な先天的要 因によってもたらされる脳機能発達の遅れや偏りである。.. Epilepsy and autism.2016) (Anukirthiga et

今日のお話の本題, 「マウスの遺伝子を操作する」です。まず,外から遺伝子を入れると

第四章では、APNP による OATP2B1 発現抑制における、高分子の関与を示す事を目 的とした。APNP による OATP2B1 発現抑制は OATP2B1 遺伝子の 3’UTR

[Publications] Taniguchi, K., Yonemura, Y., Nojima, N., Hirono, Y., Fushida, S., Fujimura, T., Miwa, K., Endo, Y., Yamamoto, H., Watanabe, H.: "The relation between the

マーカーによる遺伝子型の矛盾については、プライマーによる特定遺伝子型の選択によって説明す