就業構造基本調査の個票データを用いた出産前後の
女性の就業継続に関する要因分析
大島 敬士
†佐藤 朋彦
‡Analysis of Factors Influencing the Women’s Job Continuation Before and After Childbirth
using Micro Data in the Employment Status Survey
OSHIMA Keiji
SATO Tomohiko
本稿は、就業構造基本調査の 2002 年、2007 年、2012 年、2017 年の4回分の個票データを用いて、夫婦と 0歳児一人からなる世帯における出産前後の女性の就業継続に影響を及ぼす要因について分析を行った。 分析の結果、夫の収入水準と妻の有業率の関係性は以前よりも薄れつつあるものの、依然として夫の収入 状況が妻の就業継続に影響を及ぼしていることが確認された。一方で、先行研究で指摘されていた就業継続 を選択する傾向が強い「専門的・技術的職業従事者」は、事務従事者などの他の職業における離職率の低下も あり、就業継続に対する有意な影響はみられなかった。職業による就業継続の選択の違いは以前よりも小さ くなっているといえる。 キーワード:女性の就業継続、夫婦と0歳児一人からなる世帯、就業構造基本調査、ミクロデータIn this paper, we analyzed the factors influencing the women's job continuation before and after childbirth using micro data in the Employment Status Survey.
In conclusion, although the relationship between the husband's income level and the wife's ratio of persons engaged in work is weaker than before, analysis results confirmed that the husband's income levels affects the wife's job continuation as pointed out in previous studies. Whereas, “Professional and engineering workers” who were more likely to choose to continue working didn’t have a significant effect on job continuation due to a decrease turnover rates in other occupations such as “clerical workers”. It’s thought that the difference in the choice of job continuation depending on the occupations is smaller than before.
Key Words: Women's Job Continuation, Household of Couple and Their Child; Zero years old, The Employment Status Survey, Micro Data
† 総務省統計局統計調査部国勢統計課労働力人口統計室
1.はじめに 少子化問題への対応は、以前から日本の重要課題の一つとして挙げられてきた。内閣府(2004) によれば、「平成4年度国民生活白書(経済企画庁(当時))」において、政府の公的文書としては 初めて少子社会の現状や課題の解説・分析がなされた。それから、30 年近く経った現在において も、依然として少子化が日本の重要課題の一つに変わりはない。すでに日本は 2008 年をピークに 人口は減少に転じており、少子化問題は将来の経済問題や年金問題などにも波及する大変重要な 問題となっている。 これまでの出生数を振り返ると、第 1 次ベビーブーム期に当たる 1949 年に 269 万 6638 人と過 去最多となり、第2次ベビーブーム期に当たる 1973 年は 209 万 1983 人となった以降、緩やかな 減少を続けており、2019 年には 86 万 5234 人と前年に比べ5万 3166 人の減少となっている。ま た、合計特殊出生率も 1949 年は 4.32 であったが、1974 年に人口規模を維持するのに必要な 2.06 を下回り、2005 年には 1.26 と最低となった。その後は、緩やかに上昇し、2015 年には 1.46 に上 昇したものの、2019 年は 1.36 と前年に比べて▲0.06 ポイントと4年連続で低下し、12 年ぶりの 低水準となるなど少子化に歯止めがかかっていない1。 少子化をもたらした要因としては、一般的には、非婚化・晩婚化といった結婚行動の変化、夫 婦(又は既婚女性)の出生行動の変化(子がいない夫婦の増加等)、子育て費用の増加等が指摘さ れている。このうち、出生行動の変化に関しては、子を持つ女性が育児のために休業をするなど して離職せずに働き続けることができる環境が重要であり、すでに育児・介護休業法、雇用保険 法の整備・改正や保育施設の整備等の対策が進んでいる。こうした対策等により、女性の就業や その継続化が進めば、人口減少に伴う将来の労働力不足への対応となるだけでなく、仕事と子育 てとの両立の困難が解消されることで、第1子の出産だけでなく、第2子以降の出生も期待され る。さらに、別の視点として、女性活躍の推進の観点からも、結婚・出産等に伴う離職により勤 続年数が比較的短期間になりがちな女性が継続して働き続けられる環境の更なる整備は引き続き 求められているところである。 こうした状況の中で、近年、女性の就業化に進展がみられる。「労働力調査(総務省)2」によれ ば、2009 年と 2019 年の女性の年齢階級(5歳階級)別労働力人口比率を比較すると、全ての年齢 階級において労働力人口比率の上昇がみられる。特に、女性の同比率にみられる M 字型の曲線 (いわゆるM 字カーブ)の底に当たる 30~34 歳及び 35~39 歳における上昇幅が大きく、それぞ れ 10.3 ポイント、11.2 ポイントの上昇となっており、M 字カーブの底が浅くなってきている。 しかしながら、20 代後半から 30 代前半にかけての女性の労働力人口比率には、8ポイント程度 の低下がみられ、依然としてM 字カーブが確認される3。 また、国立社会保障・人口問題研究所(2017)によれば、第1子出産前後の女性が就業を継続す る割合はこれまで4割前後で推移していたが、直近(2010 年~2014 年)では、育児休業制度を利 用して就業を継続した割合が大きく上昇したことで、53.1%にまで上昇している。しかしながら、 第1子出産を機に離職する女性の割合は 46.9%と依然として高く4、現在においても出産は女性の 就業継続の大きな壁となっている。 本稿は、女性の離職が依然として多い出産前後の就業状況について、これまでの先行研究では あまり用いられていない「就業構造基本調査(総務省)」の個票データを用いて、「夫婦と0歳児 一人からなる世帯5」における妻の出産前後の就業状態の変化から就業継続に影響を及ぼす要因の 1 出生数及び合計特殊出生率は、「人口動態調査(厚生労働省)」による結果である。 2 女性の年齢階級別労働力人口比率については、「労働力調査 長期時系列データ(基本集計)」表3(2)を参照されたい。 https://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/03roudou.html 3 米国、フランス、ドイツなどの欧米諸国においては、日本の女性の年齢階級別労働力人口比率でみられるM 字型の曲線 は現在ではみられない。なお、諸外国の労働力人口比率は、ILOSTAT サイト(https://ilostat.ilo.org/)を参照されたい。 4 第1子が1歳以上 15 歳未満の子を持つ初婚同士の夫婦による結果である。 5 当該世帯は、第 1 子を出生した夫婦を多く含むとみられるものの、第1子が世帯外に存在する場合等もあることから、 当該0歳児は必ずしも第1子とは限らない。なお、「人口動態調査」による 2017 年の出生数 946,065 人のうち、出生順 位(同じ母親がこれまでに生んだ出生子の総数を数えた順序)別出生数をみると、第1子は 439,295 人となっている。 一方で、2017 年の「就業構造基本調査」による「夫婦と0歳児一人からなる世帯」の0歳児は 336,200 人となっている。
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分析を目的とする。また、出産前後の妻の就業継続の要因については、詳細は次節で述べるが、 これまで多くの要因が指摘されており、先行研究においても判断が分かれている要因や出生世代 によって、その効果が異なる点も指摘されている。こうしたことから、比較的データとして新し い 2017 年の「就業構造基本調査」の個票データを用いることで、これまで指摘されていた要因に よる効果に変化がないかをみることも本稿の目的とする。 本稿の構成は、以下のとおりである。第2節では、先行研究からみた出産前後の妻の就業継続 に関する要因について述べる。第3節では、本研究で分析に用いた「就業構造基本調査」の概要 を述べ、第4節では、本研究の分析対象を示す。そして、第5節において、出産前後の妻の有業・ 無業の状況について、離職率などの時系列的な推移を確認する。さらに、第6節では、妻の就業 継続の要因について実証分析を行う。最後に、第7節は、本稿のまとめと課題とする。 2.先行研究からみた出産前後の妻の就業継続の要因 出産前後の妻の就業継続に関する先行研究は多数存在しており、そこで指摘されている要因は、 育児休業制度、夫の収入状況、夫婦間の家事の分担、学歴、職業、企業規模など多くの要因が指 摘されている。 まず、育児休業に関して、樋口(1994)は、就業構造基本調査(1987 年)の個票データと産業 別の育児休業を実施する事業所の割合を用いて育児休業制度の継続雇用への効果を調べた結果、 育児休業が就業継続に影響を与えていると指摘している。さらに、今田ら(2006)は、出産女性 の雇用継続について、育児休業制度には単独で雇用継続を高める効果はないが、家族・親族の育 児援助や保育所の利用と組み合わされることで効果があり、若い世代(1961~1975 年生まれ)に おいては、育児休業制度と保育所の組み合わせが重要であると指摘している。また、比較的近年 の報告として、戸田(2012)は、「21 世紀成年者縦断調査」を用いて出産と就業継続の分析を行い、 育児休業制度をはじめとする両立支援策が出産後の就業継続を高めるとしている。 夫の収入水準については、夫の経済状況は特に子育てに手がかかる育児期の女性の就業に影響 を及ぼすことが考えられる。これまでの先行研究によれば、夫の所得水準の高さは育児期の妻の 就業を抑制する効果があると指摘している(新谷(1998)、永瀬(1999)、樋口ら(2016))。 学歴については、高学歴の取得は労働市場における価値を高め、非就業化することによる機会 費用を高めることから、就業を促進させることが考えられる。しかしながら、これまでの先行研 究によってその効果の判断は分かれている。田中(1998)は、1985 年と 1995 年の「社会階層と社 会移動(SSM)」を用いた分析の結果、結婚時から末子誕生年までのフルタイム継続率について、 その学歴の効果を検証しているが、教員を除くと学歴の効果はみられないとしている。また、小 島(1995)は「第 10 回出生動向調査(1992 年実施)」を用いて、第1子乳児期における有配偶女 性の非就業に対するフルタイム就業確率を分析した結果、大学卒がフルタイム就業確率を高める 効果は確認されていない。一方で、比較的若い世代のデータを多く含む「第 11 回出生動向調査 (1997 年実施)」を用いて分析を行った新谷(1998)、永瀬(1999)、仙田(2002)では、高学歴女 性において育児期の就業確率が高い傾向がみられると指摘している。しかしながら、「第4回家庭 動向調査(2008 年実施)」を用いて、女性の結婚前から就いている仕事の離職のタイミングを分析 した菅(2011)では、学歴が出産後の就業継続率を高める効果は確認されていない。 職業や企業規模については、これまでの先行研究では、専門職や現場労務者の就業継続率の高 さと、事務職、販売・サービス職の就業継続率の低さが指摘されている(新谷(1998)、永瀬(1999) 及び仙田(2002))。この専門職の就業継続率の高さに関して、仙田(2002)は女性の集中する教 員、医療関係者、保育関係者などの専門職は、多くが公的なセクターに属していることもあって、 女性の就業を支援する制度が早くから整備されており、育児休業が利用されてきた可能性につい て言及している。さらに、田中(1998)は、専門職の中でも教員の就業継続率の高さについて指 摘している。また、企業規模について、永瀬(2014)は「21 世紀成年者縦断調査」を用いて、小 規模企業よりも 100 人以上の企業の勤務者において、第1子出産後の就業継続が有意に高いこと
を報告している。 夫婦間の家事・育児の分担に関しては、夫の就業時間の長さは、夫が家事・育児時間に充てら れる時間の制約要因として、妻の就業継続に影響を及ぼすことが考えられる。松田(2005)は夫 の家事・育児と妻の就業継続の関係について、妻の就業継続には夫の家事分担率が影響を及ぼし ていると指摘している。また、中野(2009)は、「職業と家庭生活に関する全国調査(労働政策研 究・研修機構)」の 1991 年の個票データを用いて、夫の家事・育児参加と妻の就業の関係につい て同時性を考慮した実証分析を行った結果、夫が家事・育児参加する世帯では妻の就業が促進さ れることを明らかにしている。 3. 使用データ 本稿では、2002 年、2007 年、2012 年及び 2017 年に実施された4回分の「就業構造基本調査」 の個票データを用いて分析を行った。同調査は、日本の就業構造や就業異動の実態、就業に関す る希望などを把握するため、5年ごと6に約 100 万人を対象としている大規模な統計調査である。 このため、分析対象の限定や複数のコントロールを行った上でも、一定のサンプルを確保した状 態で分析が可能である。また、同調査では、標本として抽出された世帯7における 15 歳以上の全て の世帯員のふだんの就業状況等を調査8しており、世帯属性として世帯全体の年間収入などのほか、 15 歳未満の世帯人員についても各歳別に人数を把握している。 4. 分析対象 2000 年から 2017 年までに実施された4回分の就業構造基本調査の個票データから、分析目的 及び当該データの標本分布の状況等を踏まえつつ、出産前後の女性(妻)の就業状態の変化につ いてできるだけシンプルに把握するため、下記の条件を満たす対象世帯に限定し、第5節以降の 集計及び分析を行った。 (分析対象) ・世帯類型:夫婦と0歳児一人からなる世帯9(世帯人員3人) ・妻:20~44 歳10(調査時点) ・夫:有業者(調査時点) ・世帯の年間収入、夫の年間収入、夫の週間就業時間において不詳が存在する世帯は除外 上記の条件に該当する分析対象の世帯数は、2002 年、2007 年、2012 年及び 2017 年において、 それぞれ 422,500 世帯、399,100 世帯、384,100 世帯及び 326,000 世帯となっている。 また、妻の就業状態の変化については、1年前(調査前年)の就業状態を把握する調査事項と 調査時点の就業状態を比較する。そして、「夫婦と0歳児一人からなる世帯」における妻の就業状 6 「就業構造基本調査」は、1956 年(昭和 31 年)から 1982 年(昭和 57 年)までは概ね3年ごと、1982 年(昭和 57 年) 以降は5年ごとに行われており、直近では、2017 年(平成 29 年)調査が行われている。 7 標本の抽出方法及び標本規模(対象)は、2017 年調査では、国勢調査調査区のうち、総務大臣が指定する約3万3千調 査区について、総務大臣の定める方法により市区町村長が選定した抽出単位(世帯が居住することができる建物又は建 物の一部)に居住する約 52 万世帯の 15 歳以上の世帯員約 108 万人となっている。ただし、「外国の外交団、領事団(随 員やその家族を含む。)」、「外国軍隊の軍人、軍属とその家族」、「自衛隊の営舎内又は艦船内の居住者」、「刑務所、拘置所 に収容されている人」及び「少年院、婦人補導院の在院者」については、調査対象から除外されている。 8 調査は 10 月 1 日現在で実施されている。 9 本稿の分析対象である「夫婦と0歳児一人からなる世帯」における0歳児は、調査前年の 10 月2日から調査年の 10 月 1日までに生まれた者である。したがって、子の母親(妻)の就業状態の変化(調査前年と調査時点における変化)を把 握するに当たっては、子の出生日と「就業構造基本調査」の調査日との関係(タイミング)をみることも重要と考えられ るが、同調査では子の出生日は調査しておらず、この点については対応できていない。 10 2002 年から 2017 年までの「就業構造基本調査」において、第4節で示した分析対象のうち妻の年齢階級の条件のみを 外した世帯に占める妻が 20~44 歳の世帯割合はそれぞれ 98.9%、99.4%、99.4%及び 99.5%となっている。
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態を確認することで、事実上、出産前後の妻の就業状態の変化11を把握することが可能となる。 なお、注釈9のとおり分析対象である「夫婦と0歳児が一人からなる世帯」における0歳児は、 調査前年の 10 月2日から調査年の 10 月1日までに生まれた0か月~11 か月の子が含まれてお り、調査前年における妻の妊娠週数は異なる。このため、調査前年に無業者であっても、その数 か月前などに離職し、妊娠時は有業者であった妻が存在しており、こうした妻の状況は、次節以 降の分析では捉えられていないこととなる。例えば、調査前年の半年前から調査前年までに離職 した妻について、従業上の地位・雇用形態別にみると、非正規雇用者が多く含まれている傾向が みられる(付表1)。 (参考)就業構造基本調査(女性と同居する0歳児)と人口動態調査(出生数)の比較 「就業構造基本調査(総務省)」において、(第4節で示した分析対象(4つの条件)に限 定せずに)20~44 歳までの女性と同居している0歳児の合計と「人口動態調査(厚生労働 省)」による 20~44 歳女性の出生数を比較すると、「就業構造基本調査」は「人口動態調査」 に比べ少ない傾向がみられ、両調査の差は 2002 年から 2017 年までで約 1.6~約 2.4 万人12 となっている。また、両調査の乖離率は、同期間において 1.4~2.6%となっている(表1)。 表1 出生数(人口動態調査)と 20~44 歳女性と同居する0歳児の人数(就業構造基本調査) 資料)人口動態調査(厚労省)、就業構造基本調査(総務省) 5. 基本集計の結果(妻の就業状態の変化等) 本節では、第4節で示した分析対象の「夫婦と0歳児一人からなる世帯」について、出産前後 の妻の就業状態の変化や育児休業制度の利用の有無などの状況について、2002 年から 2017 年ま での結果から確認することとする。 なお、第 5.3 節から第 5.7 節までの各属性の離職率等の算出や第6節のプロビット分析におけ る雇用形態や職業の説明変数の設定に当たり、調査時点で無業者の妻の1年前(調査前年)の有 11 本稿における妻の就業状態の変化は、必ずしも子の出産による場合だけとは限らず、結婚や病気の発症等による影響も 含まれていると考えられる。 12 「就業構造基本調査」と「人口動態調査」の差(2002 年から 2017 年までで約 1.6~約 2.4 万人)に関して、「平成 29 年 就業構造基本調査 推計方法」の「表3 全国の推定値の大きさ別標準誤差」によると、就業構造基本調査(2017 年)の 標本誤差は、推定値 100 万人に対して約 1.4 万人となっており、両調査の差は標本誤差よりも大きくなっている。 (参考)「平成 29 年就業構造基本調査 推計方法」:http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2017/pdf/t3-gosajapan.pdf (人、%) 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 2000年 1,190,547 161,361 470,833 396,901 126,409 14,848 1,170,352 2001 1,170,662 157,077 450,013 399,808 127,336 15,047 1,149,281 2002 1,153,855 152,493 425,817 406,482 131,040 16,200 1,132,032 1,115,900 ▲ 16,132 ▲ 1.4 2003 1,123,610 142,068 395,975 408,585 139,489 17,478 1,103,595 2004 1,110,721 136,486 370,220 415,903 150,222 18,790 1,091,621 2005 1,062,530 128,135 339,328 404,700 153,440 19,750 1,045,353 2006 1,092,674 130,230 335,771 417,776 170,775 21,608 1,076,160 2007 1,089,818 126,180 324,041 412,611 186,568 24,553 1,073,953 1,052,400 ▲ 21,553 ▲ 2.0 2008 1,091,156 124,691 317,753 404,771 200,328 27,522 1,075,065 2009 1,070,035 116,808 307,765 389,793 209,706 30,566 1,054,638 2010 1,071,304 110,956 306,910 384,385 220,101 34,609 1,056,961 2011 1,050,806 104,059 300,384 373,490 221,272 37,437 1,036,642 2012 1,037,231 95,805 292,464 367,715 225,480 42,031 1,023,495 1,001,900 ▲ 21,595 ▲ 2.1 2013 1,029,816 91,250 282,794 365,404 229,741 46,546 1,015,735 2014 1,003,539 86,590 267,847 359,323 225,889 49,606 989,255 2015 1,005,675 84,461 262,256 364,870 228,293 52,558 992,438 2016 976,978 82,169 250,639 354,911 223,287 53,474 964,480 2017 946,065 79,264 240,933 345,419 216,938 52,101 934,655 910,700 ▲ 23,955 ▲ 2.6 女性の年齢階級別出生数(人口動態調査) 20~44歳女性 と同居する 0歳児② (就業構造 基本調査) 差 ③(=②-①) 乖離率 (=③/①) 総数 (再掲) 20~44歳 ①
業時の属性(産業、職業等)については、前職に関する調査事項を用いている13。さらに、調査時 点で有業者の妻の1年前における属性については、調査時点の属性を用いている14。 また、第4節で示した分析対象における基本的な属性に関する集計結果については、付表2を 参照されたい。なお、本節以降の集計に当たっては、妻の集計用乗率を用いている。 5.1 妻の就業状態の変化 1年前(調査前年)と調査時点(調査年)の妻の就業状態15をみると、調査時点で無業者の 妻は 2002 年から 2017 年までの間に約 18 万世帯(人)減少する中で、調査時点で有業者から 無業者になった妻は、約5万人減少(2002 年:120,300 人 → 2017 年:70,900 人)している (表2)。 さらに、1年前の妻の就業状態、従業上の地位・雇用形態をみると、正規の職員・従業員(正 規雇用者)は 2002 年から 2007 年にかけて減少した後、2012 年以降は増加がみられ、2002 年 から 2017 年の間に約 2.5 万人増加している。一方で、非正規の職員・従業員(非正規雇用者) は 2012 年以降減少がみられる。また、構成割合をみると、2002 年では全体の約半数を占めて いた無業者の妻は 2007 年以降低下がみられる一方で、正規雇用者は 2002 年以降上昇がみら れ、2017 年では全体の約半数を占めている(表3)。 また、過去1年間の育児休業制度の有無16をみると、2012 年は、1年前に有業者であった妻 245,100 人のうち育児休業制度を利用した者17は 124,900 人(利用割合は 51.0%)となってい る。そして、2017 年の育児休業制度の利用割合は 65.5%と 2012 年に比べ 14.5 ポイント上昇 している。さらに、1年前及び調査時点のいずれも有業者であった妻のうち、育児休業制度を 利用した者の割合は、2012 年は 77.9%、2017 年は 88.5%となっており、10.6 ポイント上昇し ている(表4)。 表2 「夫婦と0歳児一人からなる世帯」における 調査時点と1年前の妻の就業状態別世帯数 13 調査時点で無業者の妻の1年前における属性について前職の情報を利用することは、過去1年間において複数回の離職 を経験している場合も考えられることから、必ずしも1年前の状況とは限らない。しかしながら、「就業構造基本調査」 では、過去の職歴に関して前職のみを把握しており、本稿では前職の情報を利用している。 14 調査時点で有業者の妻には、転職によって1年前と調査時点での勤め先が異なる者が存在することが考えられるものの、 本稿の分析対象の妻の多くは、過去1年間において同じ勤め先で働いている(注釈 23 参照)。ただし、同一の勤め先で あっても、仕事内容等が変わっている場合はあり得るが、この点については「就業構造基本調査」から把握することは できない。 15 1年前及び調査時点においていずれも有業者の妻には、調査時点で休業中の者が含まれているものの、「就業構造基本調 査」では、ふだんの就業・不就業状態を調査するユージュアル方式(有業者方式)を採用していることから、調査時点 で有業者の妻が休業中であるかどうかは把握できない。 16 2012 年の調査票において新設された調査事項による集計結果であるため、2007 年以前の結果は存在しない。 17 調査時点において、ふだん「育児をしていない者」は、調査票の設計上、育児休業制度の利用に関する調査事項(ふだ んの育児の状況)には回答しないこととなっている。ただし、「育児をしていない者」であっても、実際には育児休業を 利用した者が存在する可能性はあると思われる。 (世帯) (世帯) 有業者 無業者 不 詳 有業者 無業者 不 詳 計 422,500 209,200 213,200 0 計 383,100 245,100 138,100 0 有業者 96,200 88,900 7,300 0 有業者 158,400 152,700 5,700 0 無業者 326,200 120,300 205,900 0 無業者 224,800 92,400 132,400 0 (世帯) (世帯) 有業者 無業者 不 詳 有業者 無業者 不 詳 計 399,100 229,400 168,100 1,500 計 326,000 242,400 83,200 500 有業者 112,400 107,400 3,700 1,300 有業者 176,000 171,500 4,500 0 無業者 286,600 122,000 164,400 200 無業者 150,100 70,900 78,700 500 計 1年前の妻の就業状態 調査年 調査年 調査年 調査年 2007年 計 1年前の妻の就業状態 2017年 2002年 計 1年前の妻の就業状態 2012年 計 1年前の妻の就業状態
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表3 妻の1年前の就業状態別世帯数及び構成割合 表4 1年前に有業者であった妻の育児休業制度の利用の有無 5.2 無業者となった妻の1年前の雇用形態 1年前に有業者で調査時点で無業者となった妻の 1 年前の雇用形態をみると、正規雇用者 は、2002 年では 62,600 人であったが、2017 年は 27,800 人と 34,800 人の減少(変化率:▲ 55.6%)となっている。また、非正規雇用者についても、2002 年は 56,300 人であったが、2017 年は 41,100 人と 15,200 人の減少(変化率:▲27.0%)となっている(表5)。 さらに、各年の雇用形態別構成割合をみると、1年前に正規雇用者であった妻は 2002 年が 52.0%であったが、2017 年は 39.2%と 12.8 ポイントの低下となっている(表6)。 表5 1年前に有業者で調査時点は無業者であった妻の 従業上の地位・雇用形態別世帯数 表6 1年前に有業者で調査時点は無業者であった妻の 従業上の地位・雇用形態別構成割合 (世帯、%) 正規雇用者 非正規雇用者 自営業主・ 家族従業者等 2002年 209,200 136,900 68,200 4,100 213,200 2007年 229,400 130,300 95,300 3,800 168,100 2012年 245,100 153,300 88,300 3,600 138,100 2017年 242,400 162,000 76,300 4,100 83,200 2002年 49.5 32.4 16.1 1.0 50.5 2007年 57.7 32.8 24.0 1.0 42.3 2012年 63.9 40.0 23.0 0.9 36.0 2017年 74.4 49.8 23.4 1.3 25.6 構 成 割 合 実 数 1年前(調査前年)の就業状態 有業者 無業者 (世帯、%) 有業者 無業者 有業者 無業者 調査年に有業者の妻 ① 245,100 152,700 92,400 242,400 171,500 70,900 育児をしている 240,700 150,900 89,800 241,200 170,700 70,600 うちこの1年間に育児休業制度を利用 ② 124,900 118,900 6,000 158,700 151,800 6,900 育児をしていない 2,700 1,700 1,000 800 700 100 利用割合=②/① 51.0 77.9 6.5 65.5 88.5 9.7 2017年 一年前に 有業者 一年前に 有業者 2012年 調査年 調査年 (世帯) 正規雇用者 非正規雇用者 自営業主・ 家族従業者等 2002年 120,300 62,600 56,300 1,400 2007年 122,000 47,600 72,500 1,900 2012年 92,400 39,700 51,500 1,200 2017年 70,900 27,800 41,100 2,000 17年-02年 -49,400 -34,800 -15,200 600 有業者 1年前(調査前年) (%) 正規雇用者 非正規雇用者 自営業主・ 家族従業者等 2002年 100.0 52.0 46.8 1.2 2007年 100.0 39.0 59.4 1.6 2012年 100.0 43.0 55.7 1.3 2017年 100.0 39.2 58.0 2.8 17年-02年 - -12.8 11.2 1.6 1年前(調査前年) 有業者
5.3 正規、非正規雇用者別離職率 従業上の地位・雇用形態別に離職率18をみると、2002 年の正規雇用者は 45.9%であったが、 その後は低下し、2017 年には 17.3%となり、出産前後で離職する妻は少なくなっている。 また、非正規雇用者においても、2002 年以降、低下傾向で推移しているものの、正規雇用者 に比べ離職率の水準は高い傾向がみられ、2017 年の離職率は 56.2%と非正規雇用者の半数以 上が出産前後に離職している状況となっている(表7)。 表7 従業上の地位・雇用形態別離職率 5.4 主な産業別離職率 次に、主な産業別19離職率をみると、「製造業」は 2002 年から 2017 年にかけて 56.5%から 17.5%に低下、「卸売業,小売業」は 73.0%から 36.1%に低下し、いずれも 35 ポイント以上 も低下している。特に、2012 年以降の「製造業」の離職率は、他産業と比較してこれまで離職 率の低い水準にあった「医療,福祉」よりも低くなっている。 また、「教育,学習支援業」及び「公務」は、2002 年ではそれぞれ 32.3%、27.4%と他の産 業と比べて低い水準であった。2007 年以降をみると、「教育,学習支援業」では 2012 年までは 離職率の低下がみられたものの、2017 年は 31.7%と 2002 年とほぼ同水準となっている。一方 で、「公務」は 2017 年には 6.6%と非常に低い水準となっている(表8)。 表8 主な産業別離職率 5.5 主な産業、雇用形態別離職率 さらに、「製造業」及び「卸売業,小売業」について、雇用形態別に離職率をみると、「製造 業」の正規雇用者は 42.6%(2002 年)から 7.9%(2017 年)に、非正規雇用者は 90.7%から 32.9%に低下しており、低下幅では非正規雇用者の方が大きい。 一方、「卸売業,小売業」の正規雇用者は 64.7%から 23.9%に、非正規雇用者は 86.4%から 61.9%に低下しており、正規雇用者での低下幅が大きくなっている。しかし、2017 年の離職率 をみると、正規雇用者及び非正規雇用者のいずれも低下しているものの、両者の離職率の水準 差は依然として大きいといえる(表9)。 18 本稿での離職率は、1年前(調査前年)に有業者であった妻のうち、調査時点において無業者となった者の割合である。 19 ここでは、集計対象の妻が多く存在する産業大分類に加え、教員が含まれる「教育,学習支援業」、国家・地方公務員が 含まれる「公務」の結果を示している。なお、他の分類の結果は付表3を参照されたい。また、2002 年及び 2007 年と 2012 年及び 2017 年の結果では、産業分類の改定(2002 年及び 2007 年:第 11 回日本標準産業分類、2012 年及び 2017 年:第 12 回日本標準産業分類)により集計時の産業分類が異なる。 (%) 製造業 卸売業,小売業 教育,学習支援業 医療,福祉 公務 2002年 57.5 56.5 73.0 32.3 44.1 27.4 2007年 53.2 47.1 69.4 34.7 45.1 12.3 2012年 37.7 28.5 52.4 25.0 40.2 23.2 2017年 29.2 17.5 36.1 31.7 25.2 6.6 17年-02年 -28.3 -39.0 -36.9 -0.6 -18.9 -20.8 産業計 (%) 正規雇用者 非正規雇用者 家族従業者等自営業主・ 2002年 57.5 45.9 85.8 19.4 2007年 53.2 36.1 80.3 25.7 2012年 37.7 25.0 64.5 18.5 2017年 29.2 17.3 56.2 22.5 17年-02年 -28.3 -28.6 -29.6 3.1 有業者
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表9 「製造業」及び「卸売業,小売業」の雇用形態別離職率 5.6 主な職業別離職率 主な職業別20離職率をみると、「専門的・技術的職業従事者」は、2002 年から 2017 年にかけ て 40.1%から 20.7%と半数以下に低下している。さらに、「事務従事者」については、64.3% から 25.2%に低下し、2002 年以降、離職率が低い傾向にあった「専門的・術的職業従事者」 と同水準にまで低下している。なお、「販売従事者」及び「サービス職業従事者」については、 離職率は他に比べて高い水準であるものの、2017 年はそれぞれ 36.0%、42.8%にまで低下し ている。さらに、全体的な離職率の傾向をみると、2007 年から 2012 年にかけて大きく低下し ており、職業間の離職率の違いが以前よりも小さくなっている。特に、事務従事者や販売従事 者において離職率が大きく低下している(表 10)。 また、1年前に有業者であった妻について、過去1年間における育児休業制度の利用の有無 を職業別にみると、「専門的・技術的職業従事者」の育児休業制度の利用割合は、2017 年は 73.7%と 2012 年(63.4%)に比べ 10.3 ポイント上昇している。さらに、「事務従事者」では、 2012 年は 54.2%であったが、2017 年は 72.5%(+18.3 ポイント)と「専門的・技術的職業従 事者」と同水準にまで上昇している。なお、「販売従事者」及び「サービス職業従事者」につい ても、2017 年までの5年間で育児休業制度の利用割合は上昇している(表 11)。 表 10 主な職業別離職率 表 11 1年前に有業者であった妻の育児休業制度の利用の有無(2012 年及び 2017 年) 20 ここでは、集計対象の妻が多く存在する職業大分類の結果を示しており、他の分類の結果は付表4を参照されたい。な お、2002 年と 2007 年以降の結果では、職業分類の改定(2002 年:日本標準職業分類(昭和 61 年 12 月改定)、2007 年、 2012 年及び 2017 年:日本標準職業分類(平成 21 年 12 月統計基準設定))により集計時の職業分類が異なる。 (%) 専門的・技術的 職業従事者 事務従事者 販売従事者 サービス 職業従事者 2002年 57.5 40.1 64.3 74.1 67.6 2007年 53.2 34.1 55.2 66.3 63.9 2012年 37.8 25.6 31.8 51.0 56.5 2017年 29.2 20.7 25.2 36.0 42.8 17年-02年 -28.3 -19.4 -39.1 -38.1 -24.8 職業計 (世帯、%) この1年間に育児 休業制度を利用 ② 職業計 245,100 240,700 124,900 2,700 51.9 専門的・技術的職業従事者 69,900 68,800 43,600 1,000 63.4 事務従事者 81,400 80,300 43,500 1,100 54.2 販売従事者 29,200 28,800 13,500 300 46.9 サービス職業従事者 39,800 38,500 12,400 200 32.2 利用割合 =②/① 2012年 一年前に 有業者の妻 ① 育児を している 育児を していない (%) 正規雇用者 非正規雇用者 2002年 73.0 64.7 86.4 2007年 69.4 55.4 88.7 2012年 52.4 32.7 70.7 2017年 36.1 23.9 61.9 17年-02年 -36.9 -40.8 -24.5 卸売業,小売業 (%) 正規雇用者 非正規雇用者 2002年 56.5 42.6 90.7 2007年 47.1 31.6 73.7 2012年 28.5 15.7 65.5 2017年 17.5 7.9 32.9 17年-02年 -39.0 -34.7 -57.8 製造業
5.7 主な職業、雇用形態別離職率 主な職業の離職率を雇用形態別にみると、「専門的・技術的職業従事者」では、正規雇用者は 32.8%(2002 年)から 15.0%(2017 年)に、非正規雇用者は 73.7%から 56.3%に低下してお り、低下幅はほぼ同程度である。しかしながら、正規雇用者と非正規雇用者の離職率の水準差 は依然として大きい。 「事務従事者」では、正規雇用者は 53.4%から 14.2%に、非正規雇用者は 90.7%から 49.6% に低下しており、低下幅はほぼ同程度である。しかし、「専門的・技術的職業従事者」と同様に 正規雇用者と非正規雇用者の離職率の水準差は大きい。 「販売従事者」では、正規雇用者は 64.9%から 20.5%に、非正規雇用者は 87.5%から 58.5% に低下しており、正規雇用者における低下幅が大きくなっている。 「サービス職業従事者」では、正規雇用者は 59.5%から 33.0%に、非正規雇用者は 84.1% から 57.3%に低下しており、低下幅はほぼ同程度である(表 12)。 表 12 主な職業、雇用形態別離職率 6. プロビット分析による要因分析 第5節でみたとおり、「夫婦と0歳児一人からなる世帯」における妻の離職率は、2002 年以降、 低下傾向で推移し、出産後においても働き続ける妻に増加がみられた。しかしながら、2017 年に おいても、依然として約3割は出産後に離職している状況であった。 本節では、出産前後の妻の就業継続(雇用継続21)に関してどのような要因が影響しているのか、 さらに詳しくみるため、プロビット分析を行った。 21 第6節以降では、妻の従業上の地位・雇用形態について、自営業主や家族従事者等を除いた役員を除く雇用者に限定し た妻を分析対象としていることから、厳密には雇用継続が適当である。 (世帯、%) この1年間に育児 休業制度を利用 ② 職業計 242,400 241,300 158,700 800 65.8 専門的・技術的職業従事者 71,500 71,100 52,400 400 73.7 事務従事者 77,700 77,700 56,300 - 72.5 販売従事者 28,300 28,000 16,600 200 59.3 サービス職業従事者 36,200 36,200 17,000 - 47.0 利用割合 =②/① 育児を している 育児を していない 一年前に 有業者の妻 ① 2017年 (%) 正規雇用者 非正規雇用者 2002年 40.1 32.8 73.7 2007年 34.1 25.9 63.8 2012年 25.6 17.4 64.8 2017年 20.7 15.0 56.3 17年-02年 -19.4 -17.8 -17.4 専門的・技術的 職業従事者 (%) 正規雇用者 非正規雇用者 2002年 64.3 53.4 90.7 2007年 55.2 39.5 80.2 2012年 31.8 20.7 59.7 2017年 25.2 14.2 49.6 17年-02年 -39.1 -39.2 -41.1 事務従事者 (%) 正規雇用者 非正規雇用者 2002年 74.1 64.9 87.5 2007年 66.3 39.0 87.7 2012年 51.0 29.6 73.0 2017年 36.0 20.5 58.5 17年-02年 -38.1 -44.4 -29.0 販売従事者 (%) 正規雇用者 非正規雇用者 2002年 67.6 59.5 84.1 2007年 63.9 47.1 83.9 2012年 56.5 56.2 58.8 2017年 42.8 33.0 57.3 17年-02年 -24.8 -26.5 -26.8 サービス 職業従事者
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6.1 分析対象 プロビット分析に用いたデータセットについては、第4節で示した分析対象の条件に加えて、 以下の条件に該当するデータセットを作成した。 (データセットの条件) ・夫婦と0歳児一人からなる世帯(世帯人員3人)。 ・妻は 20~44 歳かつ1年前(調査前年)は有業者。 ・夫は調査時点で有業者。 ・「1年前との就業異動22」のうち、就業継続者23及び離職者の妻。 ・妻の従業上の地位・雇用形態のうち、自営業主、家族従業者、役員、従業上の地位・雇 用形態不詳は除く(正規雇用者及び非正規雇用者が分析対象)。 ・説明変数の(1年前の)雇用形態及び職業として、調査時点で無業者の妻は前職の情報 を用いる。また、調査時点で有業者の妻は、調査時点の情報を用いる。 ・妻の学歴(就学状況及び学校の種類)不詳は除く。 ・妻の職業分類のうち職業分類不能は除く。 ・世帯の年間収入不詳は除く。 ・夫の年間収入不詳は除く。 ・夫の週間就業時間について、以下の者を除く。 不規則的就業(仕事があるとき又は仕事が忙しいときのみに仕事している) 季節的就業(農繁期や盛漁期など特定の季節だけ仕事をしている) 就業時間不詳 6.2 データ対象の基本統計量等 被説明変数(妻の就業継続)は、1年前に有業者であった妻について、調査時点において有 業者を1、無業者を0とする変数である。 また、推定に用いた各説明変数は、次のとおり設定した。 妻の年齢は、調査前年時点の年齢とした。 妻の学歴は、大学・大学院卒業を1、それ以外(小学校・中学校・高等学校・短期大学・ 高等専門学校卒業、在学中、在学したことがない)(ベース)を0としたダミー変数である。 妻の雇用形態は、正規雇用者と非正規雇用者(ベース)の2つのカテゴリーである。 妻の職業24は、「専門的・技術的職業従事者」、「事務従事者(ベース)」、「販売従事者」、「販 売従事者」、「サービス業従事者」、「生産工程従事者」、「その他従事者」のカテゴリーに再編 22 「1年前との就業異動」の集計事項は、「継続就業者(1年前も調査時点と同じ勤め先で就業していた者)」、「転職者(1 年前の勤め先と現在の勤め先とが異なっている者)」、「新規就業者(1年前には仕事をしていなかったが、この1年間に 仕事についた者)」、「離職者(1年前には仕事をしていたが、その仕事をやめて現在仕事をしていない者)」、「継続非就 業者(1年前も現在も仕事をしていない者)」及び「不詳」からなる。 23 第4節で示した分析対象について、例えば、2017 年において1年前及び調査時点で有業者の妻 171,500 人(表2)のう ち、「就業継続者」は 169,300 人、「転職者」は 1,900 人、「不詳」は 300 人となっている。こうしたことから、同分析対 象における1年前及び調査時点で有業者の妻は、ほぼ同じ勤め先で勤務しているといえる。 24 注釈 20 で述べたとおり、2002 年は日本標準職業分類(昭和 61 年 12 月改定)、2007 年、2012 年及び 2017 年は日本標準 職業分類(平成 21 年 12 月統計基準設定)に基づく結果を用いている。このため、プロビット分析を行うに当たっては、 特に分類内容に大きな違いが存在する 2007 年以降の「生産工程従事者」と 2002 年の「技能工,採掘・製造・建設作業 及び労務従事者」の比較可能性を高めるために、「技能工,採掘・製造・建設作業及び労務従事者」のうち、「採掘作業 者」、「建設作業者」、「運搬労務作業者」及び「その他の労務作業者」を「その他従事者」として組替え、その以外の者 は「生産工程従事者」としている。当該組替え等により、2002 年の「その他の従事者」は、「管理的職業従事者」、「保 安職業従事者」、「農林漁業作業者」、「運輸・通信従事者」、「採掘作業者」、「建設作業者」、「運搬労務作業者」及び「そ の他の労務作業者」からなる。また、2007 年、2012 年及び 2017 年の「その他従事者」は、「管理的職業従事者」、「保安 職業従事者」、「農林漁業従事者」、「輸送・機械運転従事者」、「建設・採掘従事者」及び「運搬・清掃・包装等従事者」 からなる。ただし、ここで行った分類の組替えは非常に簡便な処理であり、職業分類の改定に完全には対応していない。 なお、「専門的・技術的職業従事者」、「販売従事者」及び「サービス業従事者」については、両産業分類における職業分 類の結果を組替えは行わずに推定に用いている。
した。 夫の年間収入については、「就業構造基本調査」では、収入階級の選択肢から該当する区分 を選択する方式であり、「300 万円未満(ベース)」、「300~499 万円」、「500~699 万円」及び 「700 万円以上」の4つのカテゴリーに再編した。 夫の週間就業時間についても、年間収入と同様に就業時間の階級の選択肢から該当する区 分を選択する方式であり、ここでは、「43 時間未満(ベース)」、「43~45 時間」、「46~48 時 間」、「49~59 時間」及び「60 時間以上」の5つのカテゴリーに再編した。 地域は、居住地が東京都 23 区とその他の地域(ベース)の2つのカテゴリーである。 なお、地域、夫の年間収入、夫の週間就業時間は、調査時点の情報であり、出産前の状況と は必ずしも一致しない。 表 13 は、出産前後の妻の就業継続に関する推定に用いたサンプルの基本統計量を示してい る。 表 13 出産前後の妻の就業継続に関する推定に用いたサンプルの記述統計量 6.3 推定結果 表 14 は、各調査年において、20~44 歳の妻が出産前後に就業継続したか否かについて諸変 数の及ぼす影響の分析結果である。 妻の学歴は、先行研究では学歴の効果は判断が分かれているが、推定結果をみると、妻の学 歴の高さが就業継続に有意にプラスの影響を与える結果となった。しかしながら、表 1525のと おり 2002 年及び 2007 年については従業者規模を説明変数として追加すると、大学・大学院卒 が比較的多い官公部門においてプラスの効果が有意となり、学歴の有意性はなくなる26。こう したことから、2002 年及び 2007 年については、学歴は就業継続に対する直接的な効果ではな 25 本稿で用いた説明変数以外の候補として、前職の従業者規模(勤め先の企業又は自ら経営する企業の規模について、本 社、本店、支社、工場、営業所など全て含めた企業全体の従業者数及び官公庁等によって区分)がある。これまでの複 数の先行研究(丸山(2001)や仙田(2002)など)において、従業者規模のうち特に官公部門における就業継続の高さ が指摘されている。しかしながら、2012 年の調査票以降、前職の従業者規模を問う調査事項は削除されていることから、 2002 年及び 2007 年のみ推定可能となっている(現職の従業者規模は、引き続き調査されている。)。なお、表 15 の従業 者規模の説明変数を追加した推定では、第 6.1 節で示したデータセットの条件に加えて、従業者規模不詳の者は除外し ている。また、推定に用いたサンプルの記述統計量は、付表5を参照されたい。 26 2012 年及び 2017 年については、注釈 25 で述べたとおり 2012 年の調査事項の変更により従業者規模を説明変数として 用いることはできない。なお、国家・地方公務員などを含む「公務」や教員などを含む「教育、学習支援業」などが説 明変数として使用可能となる「産業」を説明変数として追加した上でプロビット分析を行った場合、学歴の効果には引 き続き有意性がみられる。 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 0.456 0.498 0.489 0.500 0.621 0.485 0.710 0.454 妻の年齢(1年前) 26.440 3.887 27.646 4.220 28.716 4.716 28.915 4.538 0.169 0.375 0.252 0.434 0.329 0.470 0.392 0.488 0.705 0.456 0.619 0.486 0.656 0.475 0.697 0.460 0.422 0.494 0.368 0.482 0.334 0.472 0.332 0.471 専門的・技術的職業従事者 0.278 0.448 0.288 0.453 0.292 0.455 0.311 0.463 販売従事者 0.098 0.297 0.113 0.317 0.118 0.322 0.110 0.313 サービス業従事者 0.090 0.286 0.161 0.368 0.175 0.380 0.154 0.361 生産工程従事者 0.104 0.305 0.056 0.230 0.052 0.222 0.062 0.240 その他従事者 0.009 0.093 0.013 0.115 0.028 0.166 0.032 0.176 0.262 0.440 0.262 0.440 0.269 0.443 0.211 0.408 300~499万円 0.537 0.499 0.498 0.500 0.503 0.500 0.519 0.500 500~699万円 0.158 0.364 0.174 0.379 0.169 0.374 0.212 0.409 700万円以上 0.043 0.204 0.066 0.248 0.060 0.237 0.059 0.235 0.239 0.426 0.218 0.413 0.266 0.442 0.278 0.448 43~45時間 0.125 0.331 0.127 0.333 0.158 0.365 0.164 0.371 46~48時間 0.143 0.350 0.151 0.358 0.148 0.356 0.131 0.337 49~59時間 0.264 0.441 0.265 0.442 0.226 0.418 0.241 0.428 60時間以上 0.229 0.420 0.238 0.426 0.202 0.401 0.186 0.389 0.029 0.168 0.033 0.177 0.029 0.167 0.037 0.189 Sample size 2012年 2017年 夫の年間収入 ref. 300万円未満 2002年 2007年 妻の就業継続(調査時点:有業者=1、無業者=0) 妻の学歴(大学・大学院卒業=1、それ以外=0) 妻の1年前の雇用形態(正規=1、非正規=0) 妻の1年前の職業 ref. 事務従事者 夫の週間就業時間 ref. 43時間未満 1383 1413 1630 1315 地域(東京23区:1、それ以外:0)
12
く、官公部門等を経由した間接的な効果である可能性が示唆される。 妻の職業については、事務従事者を基準とすると、2002 年では、「専門的・技術的職業従事 者」、「生産工程従事者」は就業継続に有意なプラスの効果を与える一方で、「販売従事者」は有 意性はないものの、就業継続にはマイナスの効果を与える結果となった。これらの結果は、第 2節で言及した先行研究と同様の結果が得られた。しかしながら、2007 年以降の「専門的・技 術的職業従事者」をみると、2007 年では引き続き有意性はみられたものの、2012 年以降では 有意性はみられない。また、「販売従事者」については、各年において有意性の有無に違いはあ るものの、新谷(1998)らの先行研究の知見と同様に就業継続にマイナスの効果がみられる状 況は変わっていない。 夫の年間収入については、概ね夫の収入の水準が高くなるにつれて、就業継続を抑制する効 果がみられ、依然として妻の就業継続に影響を与えていることが確認された。ただし、細かく みると、夫の年間収入が 500~699 万円では、各年を通じて有意なマイナスの効果がみられ、 2002 年、2007 年及び 2012 年では、700 万円以上よりもマイナスの効果が大きい。また、700 万 円以上は、年を追うごとに就業継続にマイナスの効果が大きくなっており、2012 年以降は有意 性がみられる。 夫の週間就業時間については、2002 年では、就業時間が長い夫を持つ妻ほど離職してしまう 傾向がみられたものの、2007 年以降は有意性はみられず、2012 年以降においては就業継続に プラスの効果がみられる。 地域については、中村・上田(1997)は都市部であるほど、育児に関する代替手段の利用が競 争的になり利用し難いことや、就業形態や就業機会が豊富であるものの、住宅事情などにより 通勤時間に制約があり良好な就業機会を見つけにくいことなどから、妻の就業にはマイナスに 影響することを指摘している。本稿では、2002 年は就業継続にマイナスの効果となったもの、 有意性はみられなかった。また、2007 年以降はプラスの効果がみられ、特に 2017 年は有意性 がみられる。 表 14 出生前後の妻の就業継続に関するプロビット分析の結果 被説明変数:妻の就業継続(調査年:有業者=1、無業者=0) 限界効果 係数 z値 限界効果 係数 z値 限界効果 係数 z値 限界効果 係数 z値 0.021 0.054 5.085 *** 0.022 0.054 5.740 *** 0.023 0.061 7.617 *** 0.017 0.053 5.565 *** (妻の学歴)ref. 大学・大学院卒業以外 大学・大学院卒業 0.105 0.266 2.588 ** 0.397 1.056 13.710 *** 0.082 0.223 2.864 ** 0.101 0.318 3.617 *** (妻の雇用形態)ref. 非正規雇用者 正規雇用者 0.447 1.305 14.216 *** 0.069 0.172 1.980 * 0.385 1.027 14.112 *** 0.369 1.055 12.423 *** (妻の職業)ref. 事務従事者 専門的・技術的職業従事者 0.180 0.457 5.102 *** 0.130 0.326 3.630 *** 0.049 0.131 1.482 0.020 0.061 0.594 販売従事者 -0.048 -0.124 -0.895 -0.074 -0.186 -1.440 -0.084 -0.218 -1.871† -0.099 -0.285 -2.154 * サービス業従事者 0.018 0.046 0.316 -0.008 -0.019 -0.170 -0.083 -0.218 -2.134 * -0.062 -0.184 -1.514 生産工程従事者 0.119 0.300 2.363 * -0.012 -0.031 -0.180 0.075 0.209 1.286 0.086 0.292 1.669† その他従事者 0.314 0.832 2.051 * 0.354 1.016 2.700 ** 0.062 0.172 0.790 0.040 0.130 0.566 (夫の年間収入)ref. 300万円未満 300~499万円 -0.079 -0.202 -2.215 * -0.007 -0.019 -0.210 -0.069 -0.186 -2.212 * -0.035 -0.107 -1.031 500~699万円 -0.129 -0.338 -2.671 ** -0.098 -0.249 -2.060 * -0.162 -0.420 -3.721 *** -0.156 -0.449 -3.550 *** 700万円以上 -0.069 -0.178 -0.868 -0.083 -0.209 -1.240 -0.146 -0.374 -2.206 * -0.161 -0.449 -2.270 * (夫の週間就業時間)ref. 43時間未満 43~45時間 -0.063 -0.161 -1.266 -0.035 -0.088 -0.690 0.039 0.106 0.967 0.021 0.065 0.526 46~48時間 -0.110 -0.286 -2.330 * -0.041 -0.102 -0.850 -0.014 -0.038 -0.348 0.052 0.168 1.254 49~59時間 -0.117 -0.303 -2.894 ** 0.036 0.090 0.860 0.034 0.093 0.939 0.003 0.010 0.094 60時間以上 -0.154 -0.404 -3.708 *** -0.080 -0.202 -1.880† 0.041 0.112 1.105 0.029 0.090 0.758 東京23区 -0.064 -0.165 -0.723 0.115 0.290 1.380 0.091 0.258 1.172 0.168 0.661 2.620 ** Intercept - -2.377 -7.507 *** - -2.269 -7.740 *** - -2.061 -7.821 *** - -1.670 -5.338 *** Chi square 354.8 335.3 364.0 256.0
Prob > chi square 0.000 0.000 0.000 0.000
McFadden Pseudo R square 0.186 0.171 0.168 0.162
Sample size 1383 1413 1630 1315
Signif. codes:‘***’P < 0.001, ‘**’P < 0.01, ‘*’P < 0.05, ‘†’P < 0.1 (地域)ref. 東京23区以外
2002年 2007年 2012年 2017年
表 15 出生前後の妻の就業継続に関するプロビット分析の結果(従業者規模を追加) 7. まとめと課題 本稿は、「就業構造基本調査」の 2002 年、2007 年、2012 年及び 2017 年の4回分の個票データ を用いて、「夫婦と0歳児一人からなる世帯」における妻の出産前後の就業継続に影響を及ぼす要 因について分析を行った。 その結果、夫の収入水準と妻の有業率の関係性は以前よりも薄れつつある(厚生労働省(2014)) ものの、夫の収入水準の高さが依然として妻の就業継続に影響を及ぼしていることが確認された。 また、先行研究で指摘されていた就業継続を選択する傾向が強い専門職を多く含む「専門的・ 技術的職業従事者」については、2007 年以前では妻の就業継続にプラスの効果が確認されたもの の、2012 年以降では、その効果に有意性はみられなかった。これに関しては、第 5.6 節でみたと おり、「専門的・技術的職業従事者」の離職率は、2017 年においても他の職業に比べて低い水準で はあるものの、他の職業における離職率の低下もみられた。特に、比較的高い水準にあった「事 務従事者」の離職率は、2017 年には「専門的・技術的職業従事者」と同水準にまで低下している など、職業間における離職率の水準差は以前よりも小さくなっている。これは、1991 年の育児休 業法の成立とその後の複数の法改正を経て、育児休業の導入・期間延長、所定労働時間の短縮な どの含む女性が働き続けられる育児環境の整備が進んだことを背景として、これまで就業継続を 選択する傾向が強かった教員や医療関係者、保育関係者などの専門職を含む「専門的・技術的職 業従事者」以外の職業においても、育児休業制度なども利用しつつ、出産後も就業継続を選択す る妻が増えてきたことが要因の一つとして考えられる。こうしたことから、職業による妻の就業 継続の選択の違いは以前よりもみられなくなっているといえる。 本稿では、第1子出産前後の妻を多く含むとみられる「夫婦と0歳児一人からなる世帯」を分 析対象とし、1年前(調査前年)と調査時点の妻の就業状態の比較を行った。第4節で述べたと おり、当該世帯の0歳児は調査時点で0~11 か月の子が含まれており、1年前における妻の妊娠 週数は異なる。このため、妊娠から出産までの離職のタイミングに無視し得ない属性の偏りが存 被説明変数:妻の就業継続(調査年:有業者=1、無業者=0) 限界効果 係数 z値 限界効果 係数 z値 0.020 0.052 4.750 *** 0.020 0.051 5.333 *** (妻の学歴)ref. 大学・大学院卒業以外 大学・大学院卒業 0.046 0.116 1.073 0.027 0.027 0.296 (妻の雇用形態)ref. 非正規雇用者 正規雇用者 0.456 1.324 13.986 *** 1.047 1.047 13.304 *** (妻の職業)ref. 事務従事者 専門的・技術的職業従事者 0.139 0.351 3.729 *** 0.095 0.239 2.558 * 販売従事者 -0.022 -0.056 -0.401 -0.059 -0.149 -1.138 サービス業従事者 0.057 0.143 0.970 0.017 0.042 0.374 生産工程従事者 0.148 0.372 2.858 ** 0.020 0.050 0.296 その他従事者 0.160 0.406 0.902 0.266 0.719 1.939† (妻の従業者規模)ref. 1~29人 30~99人 -0.048 -0.122 -0.971 -0.076 -0.192 -1.595 100~499人 -0.001 -0.002 -0.020 0.021 0.052 0.483 500人以上 0.050 0.125 1.139 0.091 0.228 2.125 * 官公 0.395 1.068 7.202 *** 0.309 0.825 5.741 *** (夫の年間収入)ref. 300万円未満 300~499万円 -0.098 -0.250 -2.687 ** -0.024 -0.059 -0.649 500~699万円 -0.156 -0.410 -3.128 ** -0.110 -0.277 -2.229 * 700万円以上 -0.065 -0.166 -0.779 -0.083 -0.209 -1.212 (夫の週間就業時間)ref. 43時間未満 43~45時間 -0.052 -0.132 -1.011 -0.037 -0.092 -0.702 46~48時間 -0.090 -0.233 -1.855† -0.041 -0.103 -0.839 49~59時間 -0.110 -0.284 -2.638 ** 0.060 0.149 1.397 60時間以上 -0.127 -0.329 -2.944 ** -0.068 -0.172 -1.573 東京23区 -0.053 -0.135 -0.581 0.132 0.335 1.573 Intercept - -2.408 -7.385 *** - -2.258 -7.451 *** Chi square 420.5 381.7
Prob > chi square 0.000 0.000
McFadden Pseudo R square 0.221 0.196
Sample size 1379 1404 Signif. codes:‘***’P < 0.001, ‘**’P < 0.01, ‘*’P < 0.05, ‘†’P < 0.1 (地域)ref. 東京23区以外 2002年 2007年 (妻の年齢)
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在する場合、本稿の分析は必ずしも適切とはいえない可能性がある。こうしたことから、「就業構 造基本調査」では子の出生日を調査していないことを踏まえると、例えば、調査前年以前の一定 期間において離職した妻の存在も踏まえた分析については、今後、検討すべき課題といえる。 また、本稿の分析対象の世帯について、「夫婦、2歳児及び0歳児からなる世帯」といったよう に子供の対象を広げることで、第2子や第3子出産時における妻の就業継続に関する要因につい ても分析が可能である。さらに、妻の就業継続の状況とともに、離職後の再就職の状況を含めた 分析についても必要と考えられる。これらの点についても、今後の課題としたい。 謝辞 本稿の作成に当たっては、玄田有史教授(東京大学社会科学研究所)、総務省統計局統計調査部 労働力人口統計室の職員の方々から多くの貴重なコメントをいただいた。ここに記して深く感謝の 意を表したい。 参考文献 [1] 今田幸子、池田心豪(2006) 「出産女性の雇用継続における育児休業制度の効果と両立支援の 課題」, 『日本労働研究雑誌』 58(3), 34-44. [2] 新谷由里子(1998) 「結婚・出産期の女性の就業とその規定要因:1980 年代以降の出生行動 の変化より」, 『人口問題研究』 58(3), 15-44. [3] 菅啓太(2011)「有配偶女子のワーク・ライフ・バランスとライフコース」, 『人口問題研 究』67(1), 1-23. [4] 仙田幸子(2002)「既婚女性の就業継続と育児資源の関係」, 『人口問題研究』 58(2), 2-21. [5] 国立社会保障・人口問題研究所(2017)『現代日本の結婚と出産 -第 15 回出生動向基本調査 (独身者調査ならびに夫婦調査)報告書- 調査研究報告資料第 35 号 2017 年 3 月』. [6] 田中重人(1998)「高学歴化と性別分業:女性のフルタイム継続就業に対する学校教育の効 果」盛山和夫・今田幸子 (編), 『1995 年 SSM 調査シリーズ 12:女性のキャリア構造とその 変化』, 1-16. [7] 戸田淳仁(2012)「両立支援策の普及実態と両立支援策が出生行動に与える影響」, IPSS Discussion Paper Series, No.2011‒J06.
[8] 内閣府(2004)『平成 16 年版 少子化社会白書』. [9] 中村あい(2009)「夫の家事・育児参加と妻の就業行動-同時決定バイアスを考慮した分析」, 『日本統計学会誌』Vol.39, 121-135. [10] 中村二朗、上田貴子(1997)「出産に伴う既婚女子の離職行動分析」, 『女性労働者の雇用 と賃金に関する調査研究』 第 5 章 153-165, 財団法人労働問題リサーチセンター. [11] 樋口美雄(1994)「育児休業制度の実証分析」, 『現代家族と社会保障』 第 9 章, 181-204 社会保障研究所編 東京大学出版会. [12] 樋口美雄、坂本和靖、萩原里紗(2016)「女性の結婚・出産・就業の制約要因と諸対策の効 果検証 - 家計パネル調査によるワーク・ライフ・バランス分析 -」, 『三田商学研究』 58(6), 29-57, 2016-02. [13] 松田茂樹(2005)「男性の家事・育児参加と女性の就業促進:職種と出生コーホートを手が かりにして」橘木俊詔著『現代女性の労働・結婚・子育て』, ミネルヴァ書房. [14] 丸山桂(2001)「女性労働者の活用と出産時の就業継続の要因分析」, 『人口問題研究』 57(2), 3-18. [15] 永瀬伸子(1999) 「少子化の要因:就業環境か価値観の変化か:既婚者の就業形態選択と出 産時期の選択」, 『人口問題研究』 55(2), 1-18. [16] 永瀬伸子(2014) 「育児短時間の義務化が第1子出産と就業継続、出産意欲に与える影響: 法改正を自然実験とした実証分析」, 『人口学研究』第 37 巻第1号, 27-53. [17] 厚生労働省(2014)『平成 26 年版 労働経済の分析-人材力の最大発揮に向けて-』.
付表1 「夫婦と0歳児一人からなる世帯」の妻の1年前(調査前年) の就業状態別世帯数及び構成割合 <実数> <構成割合> 注)上表は、第4節で示した分析対象による集計結果。 (世帯) 2002年 2007年 2012年 2017年 209,200 229,400 245,100 242,400 正規雇用者 ① 136,500 131,700 158,800 160,400 非正規雇用者 ② 65,600 90,300 79,800 73,100 自営業主・家族従業者等 ③ 7,200 7,300 6,600 8,800 213,200 168,100 138,100 83,200 前職なし 15,600 12,900 9,000 6,300 前職あり 196,700 153,200 127,900 76,900 82,900 62,300 52,300 22,500 前職が正規雇用者 ④ 41,400 24,100 18,100 6,900 前職が非正規雇用者 ⑤ 40,400 37,800 33,400 15,600 前職が自営業主・家族従業者等 ⑥ 1,100 500 800 -900 2,100 1,100 0 177,900 155,800 176,900 167,300 106,000 128,100 113,200 88,700 8,300 7,800 7,400 8,800 うち1年前(調査前年)からその半年前までに離職 前職の有無不詳 有業者 無業者 1年前(調査前年)の妻の就業状態 正規雇用者 (=①+④) 非正規雇用者 (=②+⑤) 自営業主・家族従業者等 (=③+⑥) (%) 2002年 2007年 2012年 2017年 100.0 100.0 100.0 100.0 正規雇用者 ① 65.2 57.4 64.8 66.2 非正規雇用者 ② 31.3 39.4 32.5 30.2 自営業主・家族従業者等 ③ 3.4 3.2 2.7 3.6 - - - -100.0 100.0 100.0 100.0 前職が正規雇用者 ④ 49.9 38.6 34.6 30.7 前職が非正規雇用者 ⑤ 48.7 60.6 63.9 69.3 前職が自営業主・家族従業者等 ⑥ 1.3 0.8 1.5 -60.9 53.4 59.5 63.2 36.3 43.9 38.1 33.5 2.8 2.7 2.5 3.3 正規雇用者 (=①+④) 非正規雇用者 (=②+⑤) 自営業主・家族従業者等 (=③+⑥) うち1年前(調査前年)からその半年前までに離職 有業者 無業者 1年前(調査前年)の妻の就業状態
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付表2 妻の就業状況等別にみた世帯数(夫婦と0歳児一人からなる世帯) 2002年 2007年 2012年 2017年 2002年 2007年 2012年 2017年 2007年 2012年 2017年 2007年 2012年 2017年 422,500 399,100 384,100 326,000 - - - - ▲ 23,400 ▲ 15,000 ▲ 58,100 ▲ 5.5 ▲ 3.8 ▲ 15.1 [妻は(調査時点)有業者]※ 計 88,900 107,400 152,700 171,500 100.0 100.0 100.0 100.0 18,500 45,300 18,800 20.8 42.2 12.3 雇用者(役員を除く) 83,100 101,900 147,400 164,600 93.5 94.9 96.5 96.0 18,800 45,500 17,200 22.6 44.7 11.7 正規の職員・従業員 73,800 84,100 119,100 132,600 83.1 78.4 78.0 77.3 10,300 35,000 13,500 14.0 41.6 11.3 非正規の職員・従業員 9,300 17,800 28,300 32,000 10.4 16.6 18.5 18.6 8,500 10,500 3,700 91.4 59.0 13.1 役員 500 1,900 1,600 900 0.6 1.7 1.0 0.5 1,400 ▲ 300 ▲ 700 280.0 ▲ 15.8 ▲ 43.8 自営業 1,500 2,900 1,900 5,000 1.7 2.7 1.3 2.9 1,400 ▲ 1,000 3,100 93.3 ▲ 34.5 163.2 家族従業者 3,500 700 1,700 1,000 4.0 0.6 1.1 0.6 ▲ 2,800 1,000 ▲ 700 ▲ 80.0 142.9 ▲ 41.2 <妻の勤め先の経営組織> 計(正規の職員・従業員) 73,800 84,100 119,100 132,600 100.0 100.0 100.0 100.0 10,300 35,000 13,500 14.0 41.6 11.3 個人 3,100 3,000 3,700 2,600 4.2 3.5 3.1 2.0 ▲ 100 700 ▲ 1,100 ▲ 3.2 23.3 ▲ 29.7 合名会社・合資会社 100 100 800 1,200 0.1 0.2 0.7 0.9 0 700 400 0.0 700.0 50.0 32,800 37,700 61,500 71,500 44.4 44.8 51.7 53.9 4,900 23,800 10,000 14.9 63.1 16.3 1~999人 17,500 21,900 33,500 42,500 23.6 26.0 28.3 32.1 4,400 11,600 9,000 25.1 53.0 26.9 1000人以上 15,300 15,800 28,000 28,100 20.8 18.8 23.4 21.2 500 12,200 100 3.3 77.2 0.4 官公庁 15,700 23,100 22,300 20,300 21.3 27.4 18.7 15.3 7,400 ▲ 800 ▲ 2,000 47.1 ▲ 3.5 ▲ 9.0 その他の法人・団体 22,100 20,300 29,900 36,000 30.0 24.1 25.0 27.2 ▲ 1,800 9,600 6,100 ▲ 8.1 47.3 20.4 <世帯の年間収入階級別> 計 88,900 107,400 152,700 171,500 100.0 100.0 100.0 100.0 18,500 45,300 18,800 20.8 42.2 12.3 400万未満 7,900 8,400 12,300 8,900 8.9 7.8 8.0 5.2 500 3,900 ▲ 3,400 6.3 46.4 ▲ 27.6 400~599 22,000 24,200 39,800 41,200 24.7 22.5 26.0 24.0 2,200 15,600 1,400 10.0 64.5 3.5 600~799 30,300 28,800 43,100 51,700 34.1 26.8 28.1 30.1 ▲ 1,500 14,300 8,600 ▲ 5.0 49.7 20.0 800~999 15,300 22,200 27,600 38,300 17.2 20.7 18.0 22.3 6,900 5,400 10,700 45.1 24.3 38.8 1000万円以上 13,300 23,800 30,000 31,400 15.0 22.1 19.8 18.3 10,500 6,200 1,400 78.9 26.1 4.7 計(妻が正規の職員・従業員) 73,800 84,100 119,100 132,600 100.0 100.0 100.0 100.0 10,300 35,000 13,500 14.0 41.6 11.3 400万未満 2,900 2,000 2,600 2,500 4.0 2.3 2.2 1.9 ▲ 900 600 ▲ 100 ▲ 31.0 30.0 ▲ 3.8 400~599 16,100 15,900 26,600 24,900 21.9 18.9 22.3 18.8 ▲ 200 10,700 ▲ 1,700 ▲ 1.2 67.3 ▲ 6.4 600~799 27,600 24,600 33,900 41,600 37.4 29.3 28.4 31.4 ▲ 3,000 9,300 7,700 ▲ 10.9 37.8 22.7 800~999 14,500 20,300 26,400 35,600 19.7 24.2 22.1 26.8 5,800 6,100 9,200 40.0 30.0 34.8 1000万円以上 12,600 21,300 29,600 27,900 17.1 25.3 25.1 21.1 8,700 8,300 ▲ 1,700 69.0 39.0 ▲ 5.7 [妻は(調査時点)無業者]※ <妻の1年前の就業状態> 計(1年前は有業者) 120,300 122,000 92,400 70,900 100.0 100.0 100.0 100.0 1,700 ▲ 29,600 ▲ 21,500 1.4 ▲ 24.3 ▲ 23.3 雇用者(役員を除く) 119,000 120,100 91,100 69,000 98.8 98.4 98.7 97.3 1,100 ▲ 29,000 ▲ 22,100 0.9 ▲ 24.1 ▲ 24.3 正規の職員・従業員 62,600 47,600 39,700 27,800 52.1 39.0 42.7 39.3 ▲ 15,000 ▲ 7,900 ▲ 11,900 ▲ 24.0 ▲ 16.6 ▲ 30.0 非正規の職員・従業員 56,300 72,500 51,500 41,100 46.8 59.4 56.0 58.0 16,200 ▲ 21,000 ▲ 10,400 28.8 ▲ 29.0 ▲ 20.2 <妻の離職理由> 計(1年前は有業者) 120,300 122,000 92,400 70,900 100.0 100.0 100.0 100.0 1,700 ▲ 29,600 ▲ 21,500 1.4 ▲ 24.3 ▲ 23.3 育児 87,600 86,800 82,400 64,700 72.8 71.2 89.2 91.3 ▲ 800 ▲ 4,400 ▲ 17,700 ▲ 0.9 ▲ 5.1 ▲ 21.5 結婚 20,100 19,700 5,700 2,700 16.7 16.2 6.1 3.8 ▲ 400 ▲ 14,000 ▲ 3,000 ▲ 2.0 ▲ 71.1 ▲ 52.6 その他 12,600 15,300 4,200 1,900 10.5 12.6 4.5 2.7 2,700 ▲ 11,100 ▲ 2,300 21.4 ▲ 72.5 ▲ 54.8 <夫の週間就業時間別> 計(対象外を除く) 116,900 119,700 90,600 68,100 100.0 100.0 100.0 100.0 2,800 ▲ 29,100 ▲ 22,500 2.4 ▲ 24.3 ▲ 24.8 35時間未満 1,100 2,700 3,400 4,700 1.0 2.3 3.7 6.8 1,600 700 1,300 145.5 25.9 38.2 35~42 19,200 18,700 18,600 13,000 16.4 15.6 20.4 19.0 ▲ 500 ▲ 100 ▲ 5,600 ▲ 2.6 ▲ 0.5 ▲ 30.1 43~48 30,800 33,800 26,300 20,000 26.4 28.2 28.9 29.4 3,000 ▲ 7,500 ▲ 6,300 9.7 ▲ 22.2 ▲ 24.0 49~59 32,200 28,800 20,700 16,400 27.6 24.1 22.7 24.1 ▲ 3,400 ▲ 8,100 ▲ 4,300 ▲ 10.6 ▲ 28.1 ▲ 20.8 60時間以上 33,500 35,700 21,700 14,100 28.7 29.8 23.8 20.7 2,200 ▲ 14,000 ▲ 7,600 6.6 ▲ 39.2 ▲ 35.0 <世帯の年間収入階級別> 計 120,300 122,000 92,400 70,900 100.0 100.0 100.0 100.0 1,700 ▲ 29,600 ▲ 21,500 1.4 ▲ 24.3 ▲ 23.3 200万円未満 5,500 3,300 3,400 2,800 4.6 2.7 3.7 3.9 ▲ 2,200 100 ▲ 600 ▲ 40.0 3.0 ▲ 17.6 200~399 53,400 50,800 43,200 27,700 44.4 41.7 47.0 39.1 ▲ 2,600 ▲ 7,600 ▲ 15,500 ▲ 4.9 ▲ 15.0 ▲ 35.9 400~599 47,600 48,500 35,200 24,700 39.6 39.8 38.0 34.9 900 ▲ 13,300 ▲ 10,500 1.9 ▲ 27.4 ▲ 29.8 600~799 11,500 14,500 7,600 10,600 9.6 11.9 8.2 14.9 3,000 ▲ 6,900 3,000 26.1 ▲ 47.6 39.5 800万円以上 2,200 4,800 2,900 5,100 1.9 3.9 3.1 7.1 2,600 ▲ 1,900 2,200 118.2 ▲ 39.6 75.9 ※ 【集計対象】妻は20~44歳かつ1年前(調査前年)は有業者(調査時点)。夫は有業者(調査時点)。「世帯の年間収入」、「夫の年間収入」、「夫の週間就業時間」において不詳が存在する世帯は除く。 夫婦と0歳児一人からなる世帯 <妻の従業上の地位・雇用形態> 株式会社・相互会社(有限含む) 世帯数 構成割合(%) 5年前比較(世帯数) 5年前比較(増減率:%)