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マルクス経済学と限界分析 (三)

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Academic year: 2021

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単位あたり 生産費 優位 中位 劣位

第5節

いわゆる市場価値(市場生産価格)論と限界分析

第1項 複数の生産条件と限界分析 個別的な資本企業は利潤率の最大化を求めて競争を行うが,その際,異なる商品を生産する異部 門間の利潤率を比べて,より高い利潤率の部門に移動することによって,結果的に利潤率均等化の 傾向が生じる。このような競争のためには,それぞれの部門の利潤率が比較対照できなければなら ない。 ところが,それぞれの部門内においては,個々の資本企業は均質の生産条件ではなく,さまざま な生産条件のもとで生産を行っており,それに応じて同部門内でも利潤率は均質ではないことにな る。 それでは,異部門間の利潤率を比較することはどうして可能なのであろうか。それぞれの産業部 門の商品市場においては,商品価格は裁定取引によって一定の収束性をもっており,それに対応し て市場価格を規定する標準的な生産条件が存在すると考えられる。この標準的な生産条件が異部門 間の利潤率を比較する基準となる。このような問題を考察してきたのが,いわゆる市場価値(市場 生産価格)論2) である。 いわゆる市場価値(市場生産価格)論においては,通常,同一部門内に上位,中位,下位の三つ の生産条件が並存していると仮定される。生産条件に優劣があるということは,同量の生産資本が 生産する同量の商品の生産費,または商品一個あたりについてみれば費用価格に差があるというこ とである(図:5―1参照)。 ところで,通常は優位,中位,劣位の三条件が仮定されるが,もちろん,これはいくらでも数を 増やしてもかまわないものである。そこで,小刻みに生産条件が並存していると考えれば,右上が りに階段状となる図が描かれる。 JEL 区分:B00,B13,B14,B51

Keyword : Marxian Politcal Economy, marginal analysis, Uno Kozo

図:5―1

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