九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
金融革新の源流
坂本, 正
https://doi.org/10.11501/3147778
出版情報:Kyushu University, 1998, 博士(経済学), 論文博士 バージョン:
権利関係:
247
第8章
金融革新と資本信用
1 . 問題の所在,
本市では金融革新のJ�軸的な信用範時を資本信!日として把握し, 伝川論体 系における資本信JtJ範時の珂論的な位置を擬制資本信m範時との関連で考察 することにしたい
この点を|問題にするのは, 第1にf三HJ論体系における資本信m範時の位択 が必ずしもiりj確にされていないからであり, 第2に, 資本信用範時の展開が 擬制資本f, �川範時と帳めて官接な関係にあるためである1
同知のように. f,�m諭体系は「流通時間の11-.陽」と「資本所イfの社的制|恨 のl卜j劫」の2つのい!日�QíじによってL(rIJ的な構築が企てられてきた口 そして この論開I-_IÎIJへの民間を可能にし切り有川、たものこそが, 擬制資本伝川範時 であった 擬制資本伝川は. í資本所有のは的制限の|卜.揚」のi論理系譜kに 析1'1'1され, 抗定された新たなイ,1月j範隔であり, この伝用範時の提起によって はじめて. 2つの論Jlrr系諸の位置が実に明確な形で体系tl�に関係づけられる ことになったからである。
だが. 1111題はそれにもかかわらず, この両者の論珂系譜聞の|付的関連につ いて, これまで卜分な検討がなされてこなかった点にあるといってよいであ ろう口 それは, この問題提起をめぐる議論において, Yj初この2つの論理系 譜の論理段階の十11違を強調することに力点がl宵かれたためであり, そのため 2つの論理系請を卜ー向的に結びつける媒介環にまで、注意が向けられなかった ためである。
私は, この2つの論珂ー系譜を関係づける結節環たる{立慣を市めるものこそ
248 第E部 金融革新の理論と展開
資本信用範鴎であると考える。
資本信用範時もまた信用論の体系化の企ての中で多くの論有によってさま ざまに議論され, 展開された信刑範鴎である。 けれども, 資本信用が擬制資 本信用との関連において信用論体系上向の基軸的な構成概念として取り扱わ れたことはなかった。
そこで本章では, 資本信用範鴎が信用論体系に[11める位置を明らかにし,
資本信用が擬制資本信用といかなる関係にあるかを究明することを課題とし たいのである。
だが, この試みは「流通時間の止揚」と「資本所有の量的制限の止揚」の 2つの論理系譜による信用論体系の上向を信用制度論の展開に則して具体化,
豊富化するとともに, この2つの論理系譜を基礎にした考察Jh去の限界をあ わせて明示することになるだろう。
なぜなら, この2つの論理系譜は分析の基礎視角を信用範時展開の推進要 因に即して, 形態規定的に呈示したものにすぎず, その具体的展開の内容に ついてまで指示したものではないからである。
では, 2つの論理系譜によって構成された信用論体系の継承的展開を阿る ためには, いかなる視角が必要となるのであろうか。
信用論体系における「資本所有の量的制限の止揚」視角のld/向ム擬制資 本信用範酵を措定するにとどまった。 だが, ここで資本信用を信則論体系の 基軸に据え, 資本信用と擬制資本信用との関係を考察し, 信用制度論の展開 を図ることは, I貨幣資本と現実資本j論の視艇を導入することを立味する。
そしてまた「資本所有の量的制限の止揚」たる論理系譜が対象とする理論内 容も, その具体性においては「貨幣資本と現実資本」の蓄積内容の考察を内 実とするものであったはずなのである。
さて, 資本信用は確かに論理的には擬制資本信用の存伝を前提とするもの であり, その意味で擬制資本信用範囲喜の措定が不可欠で、ある。 だが, 証券流 通市場での擬制資本信用の展開を支えるものは資本信用であったし, 証券発 行市場での引受=発行に対しておこなわれる信用供与も資本信用である。 ま た再生産過程の側からの「資本所有の量的制限の止揚Jの要請に対して銀行
第8章 金融革新と資本信用 249
制度の側からの追加資本の供与は資本信用に他ならない つまり, 資本信川 は「貨幣資本と現実資本」の蓄積と密接に関わる基軸的な信用範時なのであっ た。 かくて資本信mと擬制資本信用との関係を論じることは, 信用論体系を
「貨幣資本と現実資本J論の視角から具体化することなのである。
以下, このような観点から信用制度の展開を試みることにしたい
2. 信用論体系と擬制資本信用
(1 ) 株式流通市場と擬制資本信用
擬制資本伝用は「信用形態としての擬制資本Jとして提起された。 では,
擬制資本がなぜ信用形態として把握されることになったのであろうかJ この問題について検討する際, 留意すべき点が2つある。
そのひとつは, I資本所有の量的制限の止揚Jの論理系譜上に擬制資本信 川が措定されたのであるが, I流通時間の止揚Jとは区別された「資本所有 の量的制限の止揚Jが信用の基本規定として, どのような意義をもつもので あるか, という点で、あるυ
これは, I資本所有の世的制限のJl-.揚Jが信用制度といかなる論理的関係 をもっているかにかかわる論点であった。
第2は, 擬制資本信川範時が構想、され, 具体的に展開されている信用制度 の領域が一体何であったか, という点である。
まず第1の点からみていこう。
「資本所有の量的制限の止揚」は, 再生産過程の側における「資本所有の 量的H.ilj限Jをいかに打破すべきか, とし寸資本の要請に対応して展開される もので, 国定資本の増大を契機とする資本の集中・集積の論理の導出と密接
に関わる系譜である。
こうした要請にJ,0えて再生産過程の側で「資本所有の量的制限」を打依し うるのは, 資本結合の完成された企業形態である株式会社にほかならない。
つまり, この論理系譜の特徴は信用制度の展開とは直接に関わりをもたない,
いわば信用制度とは発生の根拠を異にする点にあった。
250 第11 {111 金融革新の理論と展開
だが, 株式会社が資本調述機構として「資本所イjーのほ(I�制限」の打倣に対 応できるのは, 株式流通市場において所有名儀の転-換が述統的に遂行される ためであった M期貨幣資本のつなぎによって長期資本への転換がなされて いるわけで. 株式流通di場こそが資本調達機構としての株式会社の特質を制 度として保障するものだったのである
ところで. 株式流通けi場においては, 株式が利[-うみ資本の投卜対象とな り. 配九が資本選;Lされた価格を株式がもつに七っている。 擬制資本として の株式資本の成,1.で、ある
このように, 第lの論点は, MJil制度と株式会社の関係を問うもので, 株 式流通市場で、成,'Lする擬制資本を本IJ-fうみ資本の投卜対象領域の拡大と捉え る},�.(に}j法上の特質があった 擬制資本を和Jf-うみ資本の運動から犯握し,
その側面ーで擬制資本を伝別措Ij度の展開卜ーに包摂しようとしたのである こうして擬制資本が七月!形態として犯掘されることになった 飯山絡康氏はこの点に|期して次のようにいわれる
「擬制資本がイパ用形態だということは 尚業山川や銀行伝川をい川形態と 規定することとは,
)'i
1:ことなった立l味合いをもっていわれる あるいは,この足異のため, 擬制資本をい)IJ形態として|り!維にしない与え)jも本1I吋に主 配的である このだ児が 擬制資本独,',の巡動すなわち仙栴形成に111米する ものであることはl別"1である 2,J
ir資本のIfHM,イヒjたる擬市lJ1i本の本質は 般的IrØ ,1,,1,の1111i栴形成とはまっ たくことなった, 資本泣冗1uli併としての11lli的形成に求めることができる 版 制資本は, 資本それ,',体が|拘品化されることによって独,',の辺助・流通逆動 (G-A-G')をなすものであって, この運動は, r荷11iiflの姿態変換としての W-G-Wとは, まったくことなる。 すなわち, -)jで、di場1lili怖を資本泣j乙 によって形成しながら, それが吸収する追加n�貨幣資本をしてG-G', す なわち, 利子生み資本たる本質を発揮せしめるのである この過れが他)jで,
擬制資本祉券の流通逆動を実現するということである口
かくて, 証券di場において証券に投じられる貨幣資本は, 証券,',体の阪flJU 資本価格本準を基準として, そのほ(I{Jノk準も規制lされざるをえないι この閑
第8章 金融革新と資本信用 251
係は, 資本還ICの諸要Ikl , とりわけ貨幣市場に形成される 1主的市場手IJ-f-;字 をも法準として成りιっている かくて, 証券に投ぜられる貨幣資本は, た んに証券売れのための追加的資金ではなく, 不IJ ft主み資本たることを予定さ れるIIJ能的貨幣資本としてだということができる したがって, 形態的には うど只としてあらわれるとはいえ, 証券への投卜ーは証券を媒介とした利子生み 資本の貸出の形態として, 逆に, 証券の先去pはそのいい|又として把握されねば ならなし303リ
擬mlJ資本の独r" の運動がG-W-G'の売買差益の取得を推進動凶として 展開されている点に問題があるが, ここで擬制資本が信山形態として把握さ れる恨拠は, 証券への投ド一光却が利一[-'1ご.み資本の貸出一|叶収と形態的にIriJ
-であるとみなされた点にあった
この点に関して深町仰鋼氏は次のように述べられた「
「利[-11:-み証券=擬制資本としての規定における株式の運動が, 証券I↑1・場 におけるrr1'BMd先買という態様を受けとるということは, 手形市場のばあ いよりはいっそう確川たるものとしてあらわれる口 本来, この証券売買の奥 にあるのは, 貨幣資本家の予にある う主叡の貨幣が, その投下部而を株式と いうような証券に求めることによって利[-'主み資本としての逆動を行なうこ となのであるが, 証券市場で、はこの関係は逆転して, 証券のf尚品jとして の光目, 流通がぶ,(lÏ化し, それとjメ対)jÎllJへの本米の貨幣資本の移転は,
r
1荷I\,�jN111liの文払いとしてのみあらわれるにすぎなし\証券市場において かかる転倒的点象が強くあらわれるのは, 証券所イr符への資本還流が, その、lj初の投資先からの川収で、はなく, 必然的にdî場にあらわれる不特定の第:
1'í-たる市1-:券のnし、千二貨幣資本家へのイtf,',:によってしかなされえないという,
たんなる貨幣貸付--llll�)(のばあいとは決定的に異なるところの, 現'長の[1'1
!Ix.
過程の転倒↑tに111米している そしてこの[n]収過杭の転倒性を究械において 規定しているのは, いうまでもなく, 、lj初株式会社に出資された貨幣資本が,
'J� }宅過程におけるlï'îlíι資本を'"心とする現実資本に転化されているという,
41�tl�
}主過程への資本拘束である。 資本拘束にもとづく長期!の資本調達の必要性が, 貨幣資本家の資本形態転換を他 の貨幣資本家への証券代位という転倒
252 第日部 金融革新の理論と展開
した態様においてのみ行なわせるにいたったのである。 しかしこの点では,
さきの手形割引市場における資本の社会的性格の展開が, 究極のところ, 特 定の手形債務者の機能資本運動に制約されざるをえなかったのと異なって,
散在した貨幣資本家の短期的性格の貨幣資本を集中してつなぎあわせ, p額 の長期資本への転成を可能ならしめるという意味において, まさに資本の私 的所有の制限を止揚し社会的性格を実現するものということができる04)
J
強調されているのは, 投下元本が不特定の第ぞ者から!日]収されるという,
より社会化された面に現われる貸付-iul収の転倒性である。
しかし, いずれにせよ, 擬制資本が信用形態をとる論拠は, 手IJ [-うみ資本 の投下対象としての株式が擬制資本の運動として展開される際にポされる,
利子うみ資本との形態的同-'1主であるu その意味での「信用形態としての挺 制資本」にほかならなかった。 したがってここで析出され, 措定されたのは 擬制資本信用の形態規定というべきものだ、ったのであるc
利子うみ資本との形態的!rî] .'性という点だけで信用範時としての展開がな されるわけではない。 擬制資本において私的所有制限が止揚されて, より社 会的性格をもった, 府J+うみ資本との形態的!rï] -性が認められるということ は, 信用制度の中核たる商業銀行の側からの信用領域の拡大が可能になった ことを意味する。 そして提制資本は商業銀行からの信用との関わりにおいて のみ擬制資本信用としての展開がなされうるというべきであろう。
第2の点はすでにI�Jらかであるが, 擬制資本信用が構想され, 展開される 場は具体的には株式流通市場であった。 そしてこのことは, 議論の構成から 発行市場が欠落するという難点をもつことになった口 このため現実資本から 貨幣資本(擬制資本)への転化に伴う創業者利得の位世が不明確なものにな り, 金融市場での貨幣資本蓄積の展開が不卜分なものにならざるをえなかっ たのである5
)。
(2)
擬制資本信用と証券業資本擬制資本は, その運動と展開が利子うみ資本の運動と形態的な同一性をと ることによって, 信用形態を与えられる。 だがここでは単に利子うみ資本の
第8章 金融革新と資本信用 253
高次の展開基盤が析出されただけで, いいかえれば擬制資本信用の形態規定 が与えられたにすぎないp 社会化された信用形態である擬制資本とは, 利f うみ資本との関わりで擬制資本信用の抽象的規定を受けたものなのである。
問題とすべきは利[-うみ資本 '般ではなく, 信用制度の側からの具体的な利 子うみ資本の形態規定であり, 商業銀行による信用形態規定である口 かくて 抽象的規定としての擬制資本信用はそれ自体として高次の社会化された信用 の形態をとるけれども, 信用範鴎として展開しうるためには, 商業銀行から の具体的な信用形態による支持が必要なのである。 この商業銀行からの信用 形態こそ銀行信用からk向した資本信用に他ならないD いいかえれば抽象的 規定としての, 社会化された信用形態である擬制資本は, 資本信用との関わ り, 資本信用の支持によってのみ. はじめて信用制度の側に信用範障として 包摂され, 展開可能となるのである。
また, 擬制資本信川範時の展開のためには, さらに具体的な擬制資本の運 動内符の考察が必要となろう。 なぜなら株式流通市場で、抽象的に規定された,
社会化された信用形態としての擬制資本は, 株式発行市場において現実資本 から擬制資本(貨幣資本)への転ー化によって創出されるからであった。 確か に発行市場の十全な機能は, 株式流通市場の存在を前提として遂行しうると いう論理的関連にあるけれども, 擬制資本の運動内容の分析において発行市 場の機能の考察は不ロI欠だからである。
擬制資本信用の具体的分析において発行市場が重要なことは, 深町氏の汐 のような規定からも明らかであろう。
「この資本証券の『売買jなる現象は, 買手の側からいえばそれが利子生 み資本の運動の対象部面となっていることであり, したがって貨幣資本が,
その本来の運動部面である貸付一同収という領域をこえてその新たな対象部 商を開拓している姿にほかならない。 こんどは売手の側に身を置いて考える と, それは, 売手がすでに資本拠出者として投下し, 拘束されていた資本を,
不特定の第3者への譲渡=売却によって回収するという, 資本回収のより社 会化された形態の確立を意味している。 この資本の拠出者=証券の原始取得 者と継承取得者たる第3者との売買関係において, 資本証券は, 利子生み資
254 第II部 金融革新のF理論と展開
本の運動の対象部面となることによってそのもたらす剰余を資本選止されて 擬制資本形態をあたえられるのである。6I
J
特に後段の規定に�
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Jされたい ここで忽定されているのは, 現実資本へ の拠出者である証券の原始的取得暑が継承取得有・で、ある第3 -X-に証券をうど去11 する過程であり, この過程を通じて剰余が資本還元されて挺ílJiJ資本形態をと ることになるのであった。 これは紛れもなく発行市場で、の現実資本から版制 資本への形態転化の過粍である。 つまりその限りでは擬制資本の考察におい て発行市場機能は決して看過されていたわけではなかった それどころか文 脈から明らかなように, 理論構成の中ではむしろ重要な位置をチえられてい るといってもよいのである けれども擬制資本伝川形態の規定が抽象的内科 にとどまったように, ここでの展開も抽象的であり, 積倒的に発行l↑i場での 擬制資本化に焦点をあてるまでにはでらなかった せっかくのこのような指 摘が, 氏の強調される, 投ド-[,リ収過程における社会化されたいm 形態の a 例証としか扱われかねない印象を与えるのも, その議論のt11,象的内科のため だったのである。それでは擬制資本のH体的な態燥を47察するためには何が必要なのか 擬制資本1,�H1の抽象的規定をH体化するためには, 発行rH場において現'点 資本から擬制資本(貨幣資本)への転化を媒介する貨幣仲介機関の析nJ,が必 要であろう
なぜなら, 株式の引受=発行業務を遂行する貨幣イ",介機関とれ川;jflJ)支との 関係が明らかにされ, こうした貨幣仲介機関が伝川制度の側に編成されるこ とにようて, 擬制資本の伝川形態としての位filtもまた明らかにされうるから である。
こうした貨幣仲介機関のイパrはすで、に刷知のことであるが, 擬制資本伝川 範時の展開との関係において, 貨幣イ'1'介機関を伝川制度Lに析nJ,するという 視角は, はっきりとは定められてはこなかった だが, 証券業務を取り扱う 貨幣仲介機関に再及し, 信川制度的にその位tI'{を翌日論的に展開しようとする 志向が全然なかったわけではなしE。 それにl[lJけての庁IflJ は, いくらかノ示唆さ れてはいたのであるc
第8章 金融tf:新と資本信用 255
深町氏はこうJわれる。 独,1i段階に, 1商業銀行とはlベ日IJされる証券業務 を営む金融媒介機関, またはそれらの機関にたいして証券発行および1正券売 買業務とのかかわりで, 商業銀行システムから金融市場段階で
、のI資金jの
融通ルートが展開されるにいたるのである ドイツJ��!の兼営銀行を -),じ措く とすると, イギリスにおける発行商社としてのマーチャント・パンカ ー, ア メリカにおける投資銀行等の皆場による伝用制度の発展 ・構造変化に智恵す べきである。 これらは, この段階のいわゆる『過剰資金j体制のl七)jにより
手IJ[-1[=.み資本が新たな運動領域を求めることによって生みだされていったも のである。7)
J氏はこれらの金融媒介機関をIr荷業銀行業務とiベ別される銀行業の新たな 態様8
J
と規定されたっ
これらは「金融資本と伝川制度」についての展開の中で述べられたもので あるr
1'[ミ産の集積+資本の調達・集'1'を実現していくためには,
証券流通市場での資本の流動化機構, それを支点とした資本集中機構としての株式会社,
そして社会的に貸付け11]"能な貨幣資本を集中し, 通常の商業銀行業務ーーヒ ルフアデイングではf流通信ijJJにかかわる下形割引業務など一ーをこえて,
|お|定資本い川を供し, あるいは証券発行 ・流通市場に利子生み資本運動を展 開していわゆる証券業務をrlf:�
�む銀行業の新たな態様が ,
金融資本概念の措定 のまえに聞かれていたといわなければならなし」銀行業の新たな形態といっ たものをJ L体的にいえば, ドイツをはじめ大陸諸[Jilでは兼営銀行あるいはイ斤 川銀行, イギリスではIf�業銀行とは別のマーチャント ・ バンカー(発行商ネU,アメリカでは投資銀行などということになるであろう。 ちなみにマーチャン ト ・ パンカー, 投資銀行は, 兼営銀行のばあいとは呉なって, 証券業務を〈4・
むための資金は, dí場を通じて商業銀行システムに仰がなければならなかっ た9)oJ
みられるように, ここでは証券業務を悦む金融媒介機関が, 過剰資本正)j のもとで民間される銀行業の新たな形態, 態依として把握されており, マー
256 第II部 金融革新の理論と展開
チャント ・パンカー, 投資銀行がおこなう証券業務の資金については, 商業 銀行システムに依存する関係にあることが指摘された。
だが. 証券業務がいかなる意味において銀行業の新たな形態, 態様として 展開されてくるのか, といった内平等についての説明はなく, 理論的にはごく 抽象的にその展開方向が指ぷされているにすぎないものであった1010
他方, この問題に対して, 飯出氏は次のように述べられた。
「株式会社形態をとる独市的産業資本は, 貨幣di場からの資本を証券市場 というルートを経て, 調達しうるのであるが, こうした資本調達の形態は,
擬制資本化の過程を拡大しつつなされることになる 証券市場は, 発行・流 通市場とも, そこでの証券流通それ自体のために多額の貨幣資本を必要とす る。 したがって, 擬制資本信用のために貨幣資本が集中されうるE これが,
銀行信用と結合するとき, いわゆる証券金融がなされ, 証券取引資本家が,
その過程に介入する11) oJ
飯田氏はこの議論をさらに次のように展開されたo
「擬制資本の大量的な形成は, その運動の16j有の担い子を生みだす。 それ が, 証券業者・証券業資本である。 この証券業資本は 証券流通ないし発行 の仲介者にとどまるものではなく, 擬制資本伝川の代行与なのである 金融 資本のもとでの産業独占と銀行独l片との融介・癒持の構造は, 証券市場を前 提としてそこで、の擬制資本の運動の伺い手たる証券業資本を11'核とするもの なのである。 それは具体的には諸々の形態で存在し銀行とよばれることもあ れば, 証券会社とよばれることもある。 証券業資本は 証券の大量的供給に 貨幣資本を結びつけると同時に, 円らも, 発行利作, 先口利得(ヒルファデイ ングのf創業利得J)を入手し, それをさらに証券業務に投ずる。 それによっ て資本集中のいっそうの拡大を準備し, 実施させるのである口12)J
その後, íこの証券業資本は, 証券流通ないし発行の仲介者にとどまるも のではなく, 貨幣資本蓄積の担い手として擬制資本信用の代 行者なのであ る。13)Jと再規定され, 信用制度における理論的位間もより明確化されるこ とになったといってよい。
けれども擬制資本信用が抽象的規定であるように, 擬制資本信用の代行お
第8]害 金融卒新と資本信用 257
としての証券業資本もその限りではなお抽象的である。 信用制度論上に証券 業資本がどのように析出されてくるかが改めて問われなければならないので ある14)白
(3)
証券業資本と信用制度擬制資本信用の展開を担う貨幣仲介機関である証券業資本は, どのように 信用制度上に析出されることになるであろうか。
証券業資本はその業務内容から証券取扱資本であり, 貨幣取扱資本のー形 態として展開されてきたといってよい。 証券市場の発展とともに貨幣取扱資 本の業務展開によって獲得された預金貨幣集中機能を基礎に, 証券取扱へと 業務内容を拡大・転化させたものが証券取扱資本である。 証券の引受・発行 と流通に伴う費用の縮減を凶るために, 証券取扱を専一的, 専門的に操作す る資本として証券取扱資本は貨幣取扱資本から展開し, その派生形態として
独自に向立化することになった。
証券取扱資本の基本業務は, 証券の引受・発行の仲介であるが, í資本所 有の量的制限の止揚jの論理系譜上に措定される証券取扱資本にとってその 内実は株式の引受・発行にほかならない。 つまり, 証券取扱資本は株式の引 受・発行において, 現実資本から貨幣資本(擬制資本)への転化を仲介する 貨幣仲介機関として信用制度上に析出されることになったのである口 このよ うに擬制資本の創出, 形成を担う経済機能を果たすものが証券取扱資本であ り, この点で、証券取扱資本は抽象的規定としての擬制資本信用と密接な関わ りをもつものといわねばならなしE。
さて, 証券業務において, 証券引受の保証は貨幣信用の
ー形態である。
そ して証券引受は ・面において貸付との形態的類似性をもつものであるロ その意味で証券取扱資本は貨幣取扱資本のまさしく展開形態そのものであった 証券取扱資本は, その出立時においては自己資本および集中された預金を 原資にして証券引受
・発行業務を遂行する。
けれども論理的には証券取扱い, 特に引受資金の必要性から預金を集中するものである。ところで, 個人企業から株式会社への組織替え時に
,
証券取扱資本が株式258 第日部 念融革新の殉J命と民間
の引受・ 発行を仲介する場合, 株式のIJ I受を '括n取りでおこなえば, これ はj尿剤的には産業資本としての株式会村ーへの111,資である だが. 現実資本と 貨幣資本(擬制資本)への資本の;主化がすでに民間され, 現実資本から11' 幣資本への転化を仲介する証券取扱資本においては, これは経済機能1'i':Jにみ て出資の代符である しかもこの,'H資の代科という '時的な貨幣供給は株式 の発行=光却という本来的業務にとって不可欠なものであるとはいえ, 業務 全体の一契機を構成するにすぎなし、。 したがって. 証券取扱資本にとってリ|
受は ー面において貸付と形態的同ー イ咋をもつことになるとはいえ. 証券取扱 資本にとってこの引受の「貸付」機能が顕荘化してくることはなかった15)
なぜなら, 証券取扱資本にとっての業務1f (1<]は株式の発行=ッヒ1�[Jで‘あり.
引受がそれfJ体としてn \'/_した業務ではないからである また, このように 業務過程の -契機にすぎない引受の1i11JJ機能は,1返消Jに相吋するリ|
受資金のいl収を株式の発行=先去Ilに見いtlJ,さざるをえず, この転倒的形式の 故に引受の111イU機能はi作イ1:化せざるを作なかった そしてMよりも, 発 行市場において証券取扱資本は株式の発行=ッピ去Ilを通じて発行利引J,=日IJ業将 利得を取得しうるのであるから, ここでは1'tH-返消の転倒した形式すらが 併在化することになったのである
ところで, 株式の引受資金はn己資本や市桁肘からの似て伝, 先行会十1:の発 行代わり令の 刊ij帯情=預金といった源泉ではイ〈卜分であり, 引受けた証券 を十円保に商業銀行から貸付けを受けることが不可欠の安nとなる いいかえ ればづ|受の「貸イナ」機能は, I{百業銀行からの証券4'11.保貸付Jこよってはじめて,
信月]制度の側からの支持, 保障を獲科することになるといってよいr そして また商業銀行からの証券利保貸付をrlけることを通じて. 証券取扱資本は1) I 受・ 発行業務の遂行がIIT能になるわけであるから, こうした尚業銀行からの 信用供与=支持機構との関連において証券取扱資本はれ川制度の展開Lに析 11\され包摂されることになったのである
信川市IJ度の展開上に|商業銀行からの伝川供与に文えられて折定される証券 取扱資本は, 引交・ 発行業務によって創業庁利得を取得する 企業計利作の 資本選元であり, ♂折先取り形態である創業者利得の取れ;は, 株式の引受が
第8章 金融革新と資本信用 259
原理的にはW,資であり, したがって株式の原始的取得者としての規定を受け ることに起|刈する ところが引受それn体は, 出資の代特業務として, 形態 的には「貸付'J (I�J経済機能をもつものであるから, づ|受機能と信IJ業fî利得と の関述は希薄になり, 創業者利得を取得しうる本来的な根拠も形骸化される ことになった かくてjjJl:券市場の民間とともに証券市場を経山した独特のL 部構造的利仰としての外観を創業将利得はもつに七る 証券取扱資本はこの 創業将利得の取得許として貨幣資本蓄積の主体として展開をとげてゆく 証 券取扱資本を;Fji論的規定とする証券業資本は, 創業省利伴の取得を資金源泉 に単なる貨幣仲介機関から金融仲介機関へと, 証券業務を基軸に金融的関連 業務へと業務の展開を!刈ってゆくことが可能になった。 このようにして, 商 業銀行からの支持機構のt-,に展開される信m制度の構造変化を担う金融仲介 機関として証券業資本は大きな役割を果たすことになろう この段階に至れ ば, ,ìlE券業資本は|部業銀行の業務拡大, L!IJち第;次商業銀行業務の機能を部 分的に分十11する金融機|則としての側面をむしろ強くもつようになるといわね ばならない1610
3. 資本信用の二重性とその展開構造
(1) 資本信用の展開と擬制資本信用
両業銀行のflllJから擬制資本1,; J1Jの展開を支持し, 証券取扱資本の逆動を1,ミ 川制度の側に包摂しうる伝川形態が資本信用であった 資本伝川はIf Î典的商 業銀行業務のうちにその論則的端緒をもつが17 ) その十全な展開は第:次|荷
業銀行業務においてはじめてみられるものである180
ところで資本伝川は, 擬制資本伝川の形態規定として措定される抽象的な 擬制資本伝川にい川範時としての展開力を与えるものであるが, その論理的 端緒としては擬制資本いmの形態規定を前提とするものであった
なぜなら尚業銀行による追加資本の供l壬はイ{価証券担保貸付の形態で与え られるものであり, ここに資本信山の論理的端緒が析rp,されうるからである
260 第日部 金融革新の理論と展開
つまり証券市場(金融市場)の展開を前提にしてはじめて銀行信用の仁位概 念としての資本信用範障がその存在根拠をもちうるのである。「資本所有の 量的制限の止揚」の論理系譜上に措定される擬制資本信用を論理的前提にし て, 銀行信用は資本信用へと領域を拡大する可能性が与えられたというべき であろう。
深町氏の有価証券担保貸付の規定に示されるように, I資本形態転換とい う規定は所有機能資本内部の問題であるから, もし有価証券が機能資本を構 成する流通資本としての蓄積基金や償却基金などの利殖形態であったばあい には, こうした有価証券担保あるいは売却による現金通貨の人手は, 機能資 本にたいする追加を意味するばあいがある。有価証券担保, さらに仁地など の不動産担保の貸付は資本の追加調達, 事業の拡張のための資本信用要請に 対応する銀行信用供与の様式として金融市場の確立を背景に発展するもので ある。19)J
資本信用は, 本来的あるいは占典的商業銀行業務において, 証券trt保貸付 形式をとった銀行信用として供与される。「資本所有の量的制限のIf:揚」の 要請に対応する銀行信用の展開であり, 資本伝川展開の端緒である。
重要な点は, 資本信用が擬制資本信mを論理的前提として惜定されてくる 信用範障でありながら, 擬制資本信用は資本信用の展開によって信月j制度と 結びつくことが可能になり, 具体性を賦与された信月J範時としてのk向的展 開が可能になるものであるという関係性にあった。 つまり資本信JT]範時が
「信用の基本規定」の2つの論理系譜である, I流通時間の止場 J と 「資本所 有の量的制限の止揚」を論理的に結びつける媒介環としての役割を果たすも のであり, 具体的には銀行信用から擬制資本信用への上In]展開を可能にする 推進力たる位置を占める信用範時だったのである。
資本信用の展開がなされるためには, 減価償却基金等を源泉とする貸イ、I可 能な貨幣資本の源泉の多様化が必要であり, このような再生産過税の構造変 化に対応した商業銀行の側の構造変化が当然のこととして要請されることに なろう。 そしてそれは金融市場(証券市場)の展開を包摂した構造変化でな ければならなし、。 その際 商業銀行の構造変化の展開軸となるものこそ, 短
第8章 金融革新と資本信用 261
期貸付形式をとる証券担保貸付形態での資本信用だったのである。
こうした信用制度的展開に向けてそのノi向を示唆された深町氏はこう言わ れた。
「しかし, こうした資本信用への銀行信用の領域展開も, 銀行信用それÍ]
体の独立の発展としてではなしに, 株式会社制度の 1支化, 証券市場を主要 構成部分とするかたちへの金融市場の発展, そうした基礎のうえでの銀行信 用と擬制資本との関係, からみあいのうちに実現されていくのである。20)
J
ここでは何ら論理的に呈示されてはいないが, まさしく, この「銀行信用と 擬制資本との関係, からみあい」こそが, 資本信用に支持された擬制資本信 用という関係なのである21)。
かくて, 銀行信用の領域拡大における資本信用の比重の増大は, 商業銀行 業務を占典的商業銀行業務から第;次商業銀行業務へと展開させることにな ろう22)。
(2)
資本信用の二重性と「貨幣資本と現実資本J論証券市場の発展を前提にし, それを媒介として商業銀行による資本信丹!の 供与が展開されるけれども, 信用制度の側に包摂された証券市場の展開は基 本的には資本信月!に支持されてこそ可能になるものであった。
証券tH_保貸付形式による資本信則は, 証券流通市場でブローカーやディー ラーに供与され, 証券発行市場で、は証券業資本に対して引受けた証券を担保 に発行信用を供与するというかたちをとって展開されることになる。
つまり, 株式発行市場での擬制資本の創出, 流通市場での擬制資本の成\'[,
展開の全l面にわたって 擬制資本信用範鴎全般にかかわるものが資本信用で あった23)。
だがここで、注立すべきことは, こうした資本信用の展開を軸に銀行資産の 構成に変化が生じるという点であろう。
資本信川の展開を通じて有価証券は銀行の利子うみ資本の投下対象に組み こまれて銀行資産の重要な構成部分となり, これによって銀行資産の流動性 の維持が存易になるからであった。 商業銀行の構造変化に対応した銀行資産
2fì� 約11 i羽; /r�融市新のJlI',;1命とj長IHJ
の構成変化である
このように, 資本い川の民間を叫にイjイrlli,Æ券をキIlみこんだ銀行;{tJì(の流動 '1''[:が明大寸る段|;i奇において, IfB業銀行は"1'典的If百業銀f J"から約:次IfB業銀行 への業務払人, あるいは構:ì1変化をとげているといわねばならないであろ
つ
ここでこの点を強1制するのは, 証券市場ìyllげIÎで、の資本1,�'川の反|剥が, 他}j でI'J:fi:_政過粍への資本1,t)jJ. lllJち[,\líc資本部分への追加資本の供lj-と|占IJË化 を ウ主科f支ーまで"1'能にするものだからである2�
従;,k, 資本1,�; J 1 jのl義論においてはjl}'I:,1お品科への|叶定資本1,;川供与に1'1'-う 貸付債権のIIIJ以|付難二流動作の低ドを1IIIj壁するためにldWJ貸付(六時それ1'1体 の流動化を|刈るというl命則的脈絡においてII!.L�嫁流動作カ\li,�m'づ‘けられる何[I{IJ が強かった その場介, IjíT.JX:とされているのはドイツ刑の兼rl;;�.銀行による,
長期貸付依権のII'IWへの転換と株式允1;11による投トー資金の川!J)(}jょにで、あった したがって, これをめぐってはしばしばiU引いじじ化された資本い川の紡県/ト:
じた流動刊:の低ドという止析を打|制するために';11, 券dO坊で、の転嫁流動作が民 閲されるのか, それとも証券djj;劫で、の転嫁�flC�})'I"I:がfìij犯となるからいjソ七点過 科での長期jの資本拘点が111'能になるか, が''[1},',I:となった
ri市fll{(J{Jには後-fí'の観点から, 資本1,1')1 Jの民1mとそれに主えられたt疑;111]資本 伝川を判lにffi川i!llJ度l命的な与釘ぎがなされるべきであろう アニカ\' その場介に 兼常銀行に顕�:な業務内科を議論のrìíj提にJ耐えるのではなく, ます"'1m業到Hj' の構造変化の脈絡においていm諭体系の構築がなされねばならなし
その窓fI.未で、は, ここで'TbJ�された. ,\lE券rli場部rMで、の資本1.\川の民間に立;
えられて�j}t�:. J�長過程で、の資本イri川の供'j,が"f能になるというl論点はïf(裂な芯 l床をもっといってよいu これをjL体的に,íえば. Ilftl:: )ギ:J曲れで、の資本1,";川は 知期貸付の!疋新・繰りのべの形式でイj七fj-され それにf、1:う資本拘点のf't1'Ilは,
!荷業銀行の他の資産JSi [1である保布引価証券の允1;1lによって保障, 補完され るものだからである。 これが資本伝川の第 '形態である そしてこの関係を 則論化したものが転嫁流動性理I諭だったのである25)。
これに対して資本伝用の第一;形態は咋初からrjl. 長期]のイri川を供与するも
第8草 金融、午新と資本日l十l 263
のであり, 第 イ杉!1�にみられた銀行資庄の転嫁流動作で、は対処できない刊行 を抱えることになる アメリカのI拘業到{行によるターム ・ ローンはこの第 . 形態にJ1<.Ä寸るものである ドイyのJftr[�I�銀行はI証券業資本を第:次|均業銀行 業務が包摂することで、資本伝川のお:形態を供与しえたのであった
このように, 資本い川はrilLが折1保貸付をi論flH的端緒として証券rli場(il� I�iで 民間され, 他}j jl}'i:,Jポ.ìfQ f'Eに対して資本い川の第 -形態から第 J杉態へと長 W]1fHを町大させていく これは資本1,i'川の民間jの " if('I''!:を/J'すものである だが, これはいいかえれば, f疑�II]資本{貨幣資本)と現'jミ資本への資本の;
IT(化にじ川:lflj}交のil!リから対L�:した形態に他ならない つまり, í貨幣資本と 現実資本JiÍ�iìの民間にlílJけて, Ú�;川;IIIJJ主の側から持近する|僚の分析装計の25 イiたる(1'/ iitl:をIliめるものこそ, 資本f11川純略であり. 資本1r�mの '.,îfi:性だっ たのである山
1 . 結びにかえて
本市では, 資本11;; fjj範民主が形態規定されたJ疑;111]資本伝川をよtj:することを 通じて, t挺ilfl]資本1,;;川がい川純時としてLJiL論体系Lに以降jしうる関係にあ ることを解lりjすることに努めた 資本1, �川と挺市1]資本イ古川の関係を軸にした r,川ilII]Jir命の民IJ,Jであり. 1,\)IJ論体系檎築の試みで、ある
この考察においてlりjらかになったもうひとつの情なすべき論},',(は, 資本イ'Î 川の民IH,Jが慌illl]資本と現実資本への資本の:司iR化に対応して, 資本1,� JtJの;
町1"1:をとるという点で、ある ここに「貨幣資本と現実資本」論へのも?川ilfl]J文 の側からの}j法的視雌が与えられたというべきであろう
資本イペ川と擬制資本1, ;;ハjの関係を軸にしたも守HU命体系の凶IJト!は. í流通IIj IlIjの11...帰」と「資本所イfの伝的制限のlJJ易」の2つの論J1}1系請を架橋し, 体 系化することを立|床し, í資本JVí'イJの量的制限の止揚Jの民間|付作をfE'品・化 することを広l床していた、
だが「資本所イfのlP: (I�J制限の11-.揚jは伝川分析の悦戸jを抽象的にiiiぶした ものにすぎず, J L体的考察にとっては限界をもつものであった したカfって,
264 第H部 金融革新の理論と展開
この視角から具体的な理論分析を試みるための新たな視座が要請されること になろう。 これが擬制資本論の新たな態様を考察するための「貨幣資本と税 実資本」論である。
資本信用はその展開の二重性が示すように. 信用制度の側から「貨幣資本 と現実資本J論に接近するための基礎視角たる位置を市めるものだったので ある。 そして, この点に資本信用が金融革新を考察するための中幅IJ的な信用 範鴎として提示される論拠を求めることができるのである。
注
1 ) 信用論体系における資本信用範時の展開については, 本書第10章「資本信用とター ム・ローンJ第11章「ターム ・ ローンと信用論体系一一一資本信用範時の展開 J を 参照されたい。
2 ) 飯田裕康『信用論と擬制資本j布斐閉, 1971年 9f-L 124頁 3 ) 向上, 125頁。
4 ) 深町有問爾f所有と信用J [1本評論社, 1971iF 6月, 29&-97貞。 なお,深町氏の場合
も擬制資本の運動において重視されるのは価格変動による走額利潤の取得である3
「この証券売買を行なう個別資本家のl直接の動機は, G A-G'というかたちでのiE 額利潤のすくいあげである。J (同上, 297頁)
5 ) 擬制資本を中心とした学界動Injについては, 浜野俊引�,深町仰嫡制f資本論体系 第6巻 利子・信用j有斐閣, 1985年4)], í第田部研究と晶争 4擬制資本J (拙稿) を参照されたい
6 ) 深町有問爾「管理通貨制度論と信則論(11 )j r経済学研究J (九州大学)第40巻第4 5 ・ 6合併号, 1975年12月,1ω頁
7 ) 深町郁禰「管理通貨と金融資本J }II合4郎制[現代信用品(ド)Jイf挫|副, 1978年11 月, 第 9章,152-53頁
8 ) 同仁145頁。あるいは,í証券市場, 株式会社, 1,1,1定資本伝川を供しz証券業務を常 む, 商業銀行業務とは医別される銀行業の新たな態様 金融媒介機関としての業務 ーーなどJ(向上, 147頁)と規定されている
9 ) 向上, 145頁
10) 深町氏は, í資本集中機構としての株式会社の ・般化, 証券市場, 金融媒介業務 機関の展開の動l且としての貨幣資本形成の独占段階的特質, 手IJ rぅみ資本運動の新た な領域への展開J(向上,148-49貞内)を強調され, í資本所布のfl(的制限Jのl卜J品の
「要品を実現していく信川制度の発展が, 利子生み資本運動の, 本米の商業伝川代{立 による銀行信用の供与という部面をこえて展開するところに成立する証券市場 , 株式 会社, そして金融媒介業務・機関にはかならない J(同仁151頁)と指摘されるが,
金融媒介業務・機関の登場による信用制度の発展・構造変化については, íここでは たんに指摘しておくにとどめざるをえない。J(向上, 153民)とされたのである内 11) 飯田, 前掲書, 296頁
12) 飯f1J裕康f貨幣・信用論j同文舘, 1976年, 11月, 248貞ヲ
第8章 金融革新と資本信用 265
13 ) 飯田裕康f貨幣と信用の理論J :嶺書房, 1985年 5 月, 245貞
14) 擬制資本信用を最初に提唱された小竹豊治氏は, 証券取引資本家という概念を最初 に堤唱された論者でもある これについては小竹豊治『証券経済論一擬制資本論要 綱一一j慶応義塾生活協同組合, 1967年, を参照されたし、。 なお視角を異にするが.
証券業資本に言及したものとして. 渡辺裕 - í資本結合と証券業資本一一f資本市場j の原理的規定について一一」伊藤誠-桜井毅・山LJ重克制作IJ子論の新展開j社会評 論社,1984年 3 月, 第 6章, がある
15) づ|受の経済機能が「貸付」と形態的同一性をもつことについては. アメリカでの商 業銀行によるレベニュー債引受けについて若干の考察をおこなったn拙稿「商業銀行 とレベニュー債の引受けJr証券経済学会 年報j第22号, 1987年 5月, 拙稿「金融革新 とレベニュー債引受問題J rインベストメントJ (大阪証券取引所)第40巻第 3号,1987 年6)-J. 本書第13章「レベニュー債の商業銀行引受と信用理論問題一一レベニュー債
と公信用の多様化一一」を参照されたい。
なお, これに関連して, わが国の縁故地方債の地方 銀行引受けについては次の拙 稿 を 参照されたい 拙稿 「縁故地方債の流通と証券化一一地方債管理政策へInjけて 一一Jr産業経営研究J (熊本商科大学付属産業経常研究所)第 5号. 1987年11月, 拙 稿「公信用と第一次地方債管理政策一一地域金融市場の再編構想一一Jr産業経営研 究j第 6号,1988年7)j 31日勺
16) このような観.I•t川、らアメリカの投資銀行についての再検討が必要であろう。
なおドイツの兼営銀行は, 占典的商業銀行業務から第よ次商業銀行業務へと業務拡 大したのを受けて吏に証券業資本をも結合して展開された「銀行業Jの形態である
この.'.'川こついては, 第10章「資本信用とターム ・ ローン」を参照されたいp 17) 資本1,tJ日範幡の提唱者はR. ヒルフアデイングであるが, 信用論体系とに資本信用
を位置づける場合, 彼の展開方法はよ峻に富むものといわねばならない。
私見によれば. f庄の資本信用範曙はその分析Jiì去に即して1重に規定されている
ír資本信)I]J範鴫を規定する第 ーの視角は. 貨幣信用論の論理系譜 上に展開され
るもので, 遊休貨幣資本の相互融通による利子うみ資本化の視角である f流通信用j 論での分析視角が『流通費としての貨幣の節約jであったのに対して, これはf節約 されない貨幣の利子うみ資本化j視角からの理論分析といえようn この論理系譜上に,
預金一 貸付・の媒介業務の臼江化として. 銀行が措定されてくるのである 利子うみ 資本制度としての銀行の確江であった。
第:の視角は, 再生産過程の体産的資本家の側に分析基準をおくもので, 追加資本 の供ヲーを『資本信用jの機能的特質とするものである。
第三の視角は, r信用の基本規定jの ヴiの柱であるf資本所有の量的制限の止揚j の観点であった これは. r資本信用j論での銀行準備金が商業信用代位の銀行準備
以外の多様な源泉から構成されている点に, r資本所有の量的制限の止揚j の要請に 対応するための論理的な端緒を求める規定である J(拙稿íf資本信用jと商業銀行 一一ヒルフアデイングにおける商業銀行機能の把握(2トーJr現代経済学の諸問題j
〔熊本商科大学経済学部開設10周年記念論文集) 1978年11月, 194頁。) 18) この点については. 本書第10章「資本信用とターム ・ ローン」を参照されたい 19)深町I所有と信用J. 222頁 なお傍点は,深町氏のもの あるいはまた氏はこう百
266 第II部 :rè融,'(•• ・新の�,;i命と民1m
われる 「銀行のイffl出ωE券11[1民�'fí・! ないしはィ、動産ほ勺l'fj.Jという業務 分貯は. 1白:は には機能資本家と銀行との問の関係としてあらわれるけれとも, このような金融dJ.lJ)j の機能と逆動様態を自民介としてはじめて展開されうるものであるにJ(l'iJ卜ベ 225山) 20) i葉町. 11Íi掲占. 289([
21) これは, 飢lII.L\:の次のような品11JJに対しでもその{本!{:化にIhJけてn品用的制拠をillぷ しうるものではないかと与えている
「株式会社形態での資本の結{ì. �..:lJ' 0)民間は, 銀行いmを民間化する傾向を促進 寸る それは株式,iJL券の挺市IJ資本化によって. 銀行資本がt'l己資本および他人資本の 4動性を. 擬制資本の動静に1,むじて弾力的に確保しうるよう』こなるからである しか しこのことは, 銀行信Jl]がささド指摘しておいた重",'1偽造を, 擬制資本1,:;川関係との かかわり合いのなかで現')i化してくることを立1\ポしている この.1,1人は. 件1"1 とく に先進資本主義|五]-ーの全融資本の成、1にさいして甲斐なf文書IJを演ずる「銀行jの性 栴が, 銀行Uniの本米の形態であるよりは, むしろ銀行の業態におけるnJl券業務の比 革;の高い 銀行jであることのうちにも明らかである いわLf. 挺市IJ資本ι111形態と 銀行信mとがからみ合うことによって, 銀行のw権あるしBは債務の流動化機構が形成 されるということになる このような間連偽造を も,IIJI則係の展開JuJ 1自jとしてとりだ したとき. ヒルファデイングのいうr:ti本fl,lJlJが展開するJ(飯川『貨幣と1,t 111の J1p.論J. 24511 fEl.し傍.1,',(はfí- fí-カ'i・1・したものである)
22) このばあい, 占典的向業銀行業務から第J大rt百業銀fr業務への移行にあた っては,
I 山U'i-の灰別と関連が問題になるか. 1,i川供与の形態については, 資本1,{)IJは5tH if,; JIJ の規定性のもとに民間されるというべきであろう
「ところで, このような形成源泉を込礎にした, ,iJL券市場を似介と寸る資本い川も,
銀行は )ド米の銀行伝川の場1rとIriJ慌に, 勺ドj�勘定への回全設定というえ11、約点のl'i 刊の形態で供'壬していくことになるから, 前述した銀行間の版科-付|殺メカニスムに よる貨幣節約が行われることμなる 資本山川も銀行の貨幣1"IJJのかたちをとゐかぎ りrlJ川創造jの外被のもとに展開していくといわなければならないJ(深u可制;蝿
「商業銀行と銀行li�JJJJ, 深町(Jjj嫡.i)�'J!'f俊 -I�II制[資本晶体系抗6在. flJ r . 1,\ Jll J 布斐問1985年4) J . 312tf )
23) 金融資本段階にいiイiな信山範時として資本l,;f!Jを似出づけ. それをKJUl i'fl.Jと株式 の引受け, 売出し, 流通に対するk;川として民間されたのは, '止、村出 -.L,:であった
氏のt張されるや二米的な資本伝川とは í!日本的には銀行は企;r::との|町の長!甘ji'fi.j けを介した内的な継続的関係を基礎に. 株式の引受け つ引11しにともなうい川を与え る とくに株式の引交けは孔体的にはliiJによってその形態. 1入l容を民にするが, 本目 的には株式発行による資本の調達を保証するものであるから, '.k:1緊には株式発行制に 相、当する伝JHを企業に与えることになるのである もちろん, のちにIVJらかにするよ うに, 株式の引受けのみによる資本信f!Jの供うだけで株式発行とそれによる1,1'1 íl:資本 調達がIIrrì�になるわけではない。株式の引受け一光州しが行なわれるためには. 株 式の流通. 先出しが行なわれなければならないのであるが そのためには佑々ない�Il の追加的供給が不可欠である 投資荷あるいは株式先日業有にたいする株式判保l'fIH しはそのひとつの形態である 広義にはこれらもまた資本信川の ー形態として}l�ffý(� れなければならない"J (,ι村高 ーrJJ本資本r!î場分析j東京大学11'.版会, 1969年llJJ.
あ8f;\: 危融革新とJ行令:f,HII 267
7-8rt, )また,ι村出 ・「銀行行動の日本的品開j r粍i汗d品J 1975年3JJ日\を参rmさ れたい
24 ) この.I.I.�につしBて探11TH\:は次のようなJIJIJi命民間をされている
「銀行にとっては, 証券市場の確々.にともなって. HfiI!iIlIl'券は銀行資本(資l来)を 桃j此する主要な要点へと成長するlそれらは1f[保としてとられるたけでなく, 銀行の
手IJ[-'1'.み資本運動のI{{接の対象ftß面となってn人れられるにし、たる そうなると布価
,iiE券のもつdï場↑'1:=転売可能件は銀行資本の流動性を維持する甲斐な子段となる こ のことによって銀行は機能資本家への貸十lの[11JlI i.とは独、止に. 必要とあればイ(価日IEみ の,j己J、Jlによって銀行資本(資庄)の構成内存を川従する11� i�Î:をとることがIIf能となる 11円以としてぷし人れられた有価証券であっても, 必安lこ応LてfjHlli��され他の銀行な
いし貨幣資本家からl'fj.j可能な貨幣資本を人rする子段としてJIJ ÎÎ.てられさえするの であるc このように3銀民f行j資牛本;のi流A点L動↑r性!主L維持のJ主〈ι.'.'λ点l日"
たけではなくなり. イl仙l証券の口入ーヅ己却をも包照し それに京心がかかってくるよ うになれは\銀行は. かなりの程度まて'Ir{接に個別資本の長期にわたる資本伝川の安 心にも泌じうることになるであろうJ l深町ïfr1fと1<�nJ J. 225-226貝_)
興味深し斗行摘である 氏1'1身はH�系的に展開されることはなかったが. これは紅、の t張するJ行本伝川の疑問を軸とした第 ,次商業銀行業務の内容を理u命的にぷ峻したも のといってよいであろう。
25) このj点!
26引) 資イ本三f伝三訂j川1日jのh民毛問を金融jl付仲l片小tl介機|限問弘刻1が先行的にJ判I日iうことによつて第 .次商業銀f行t業務へ と参入することがあるが. これは第 a次商業銀行業務の機能を分担lするものとして金 融1111介機l1J:lが派生してきたものと促えるべきであろう
これについては, 本占第9市「第 -次金融革新と信託会社 資本七月Jと信託会 H Jを参f!日されたい
268
第9章
第一次金融革新と信託会社
一一資本信用と信託会社一一一
1 . 問題の所在
アメリカにおいて金融制度は19世紀末から20世紀初頭にかけて急激な展開 をとげたといってよいであろう。 独占の形成に対応した種々の金融機関の台 頭がそれである。 産業の医大化を促進するために必要な過剰資本の吸引=分 配機関として, 又証券市場の発展を担う証券業資本として貨幣仲介機関は新 たな機能を求められるのである。 と同時に こうした貨幣仲介機関はその活 動を通じて金融市場を拡張していくとしづ市場形成)Jをも発揮していくこと になった。 この期間の古典的商業銀行とは区別された貨幣
・金融仲介機関の
形成を第一次金融革新と呼ぶことにしたい。ところでドイツでは ひとつの金融機関が商業銀行業務, 長期融資業務,
証券の引受=発行業務を兼営するいわゆる兼営銀行が成立した。 これに対し てアメリカでは商業銀行と投資銀行(インベストメント ・ パンク)とに大き く二分される形での展開となり, かなり様相を異にすることになった。 とは いえアメリカの金融制度はイギリスを規範とする分業型の発展をしたのでは なく, どちらかといえば異種業務の兼営化を志向する傾向にあった。 この傾 向を端的に体現したのが信託会社である。 そこで本章では商業銀行と投資銀 行との間にあってこの時期の金融革新の中心に位置した信託会社の役割につ いて考察することにしよう。
さて本章で強調したい論点は 金融のデパート化を推進した信託会社の多 様かつ多面的な異種業務の結合を通じて, 信託会社が商業銀行業務を押し進
第9章 第一次金融革新と信託会社 269
め, 事実上商業銀行とみなされるに至った信託会社の商業銀行化をどのよう に把握するか, という理論的問題である。 その際問題となるのは信託会社が 商業銀行業務の領域に進出 ・介入して推進した商業銀行業務とは何であった かという点である口
信託業務から預金一貸付の形態的類似業務を展開することで信託会社は商 業銀行業務へ参入した。 しかし, もちろんのこと銀行券の発行とコマーシャ ル ・ ペーパーの割引は信託会社には認められていない。 したがって信託会社 の商業銀行化の過程ではこの商業銀行機能の取り扱いをめぐって議論が展開 されることになる。 だがここで留意すべきことは, 信託会社が預金一貸付の 形態的類似業務を通じて本来の商業銀行を圧倒し, 商業銀行業務を既成事実 化することができた貸付業務の中味である。
信託業務から銀行業務への業務転換の核であり画期をなしたものこそ証券 担保貸付であった。 信用理論上の系譜からいえば, 証券担保貸付は資本信用 の論理的端緒となるものである。 そして商業銀行が古典的商業銀行業務から 資本信用を推進軸とする第二次商業銀行業務へと業務拡大を展開する際の媒 介環的位置を占めるものが資本信用としての証券担保貸付である1
)。
つまり信託会社は第二次商業銀行業務へ積極的に参入することを通じて商 業銀行化を推進したといってよし、商業銀行が古典的商業銀行業務の基礎の ヒに第二次商業銀行業務を十分に展開しえていない時に, 再生産過程の側か らの「資本所有の量的制限の止揚」の要請に応えて, 本来的商業銀行でない 異種金融機関である信託会社が貸付業務を遂行しえた点に資本信用の特質が 認められる。 いいかえれば, 資本信用は商業銀行業務の展開上に第二次商業 銀行業務として位置づけられ, 古典的商業銀行業務の形態に包摂されて信用 供与されるものであるが, その貨幣仲介的側面の故に他の金融機関からの接 近と機能分化による形態的同一性が析出されることになったということであ る。 したがってその点だけからいえば, 信託会社の商業銀行化は, 商業銀行 の業務展開の派生化として, 即ち商業銀行の機能分化を担うものとして, 第
一次商業銀行業務を開始するものであったといえよう2 )。
本章において資本信用の論理系譜上に信託会社を位置づけ, 信託会社の商
270 お11 ;l;[� 金融市新のJlIl識とJÆllfJ
業銀行化のfllL命I人j符の検討を1試みるのは, このような矧},',(から資本1, �川の形 態的特質を析wし, r1j典的商業銀行業務とは)'tl�質な第;次It'B業銀行業務の民
|非jが1,lm制度諭j-_にもつ広味を探るためである
以卜\こうした点を念頭においてい斗会社が第 ・次金融II(I�新で米たした役 割について, 1,5, A{:会社の商業銀行化の11[1Jlfìiを小心にみていくことにしよう
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. 金融革新と信託会社(1
) 金融制度の兼営化傾向近年のアメリカの金融革新に|到する研究のrjlで?,主IJすべきことは, 191ft紀 から20 llt紀初出にか けてのい託会社のめざましい民間について改めて強い関 心が寄せられていることであろう
サメッツ (Arnold W. SameLz)は, アメリカの金融制度は19331'ドのグラ ス=スティーガルiLの成心:まで, いわゆるイギリスlW (English model)で はなくむしろドイツ!日! (German model)にIÎIJけてj約:?化を強める(頃IÎ1Jにあっ たことを指摘し, 1,;;託会社を経f!-Iしてこの傾向が押し進められることになっ たと主張しているο
それによれば, ドイツ理!の銀行は尚業銀行業務のみならず投資銀行業務を も結令しておこなうもので, ドイツではそれによって令[1<1的なぶrh網をもっ 少数の大銀行が形成されることになった その型には 口付がぶ1Mトーはt'JWJ で不断の更新をおこなうものであれ, 長期lのものであれ, 的械や立思決定技 術は|行lじであるから効率的で、あり , 資j烹述川も多燥化ができ'ムて全'1''[も山まる という特徴があるコ
これに対してアメリカではドイツW!の銀行構造への批判が強いが, それら は少数銀行による反競争, 集rjl化への懸念, 東部の強力な金融支配肘への懸 念によるものであった。 だが, アメリカの歴史を通じて ドイツW!を促進し ようとする傾向は効率'111:を求めて繰り 返し起ったのである。 したがって, グ ラス=スティーガル法はドイツ理!への動きをイギリス���iへと押し民そうとし
�� 9章 第 ー次金融市新とも;託会札 271
て�I})主iLilJIJ化されたものとみなされねばならない
こうした飢},',(からみた場介, アメリカの金融制度の発反はい託会社の電史 料:が次第に閉すにつれて, ドイツ別の)jlílJへと動いてきたといってよい
信託会ネl:は, 金融サービス業務として出金業務で1荷業銀行と競?トをし, 投 資顧問業務, 新脱出正券の版光, 促進そして証券保有と業務の多様化をおしす すめた
20 1IJ:紀の初出までには, 信託会社は金融のデパートとして広く知られるこ とになった その??;式として州法の規制がゆる やかで, 州法認可の信託会社 や州法銀行を述}:I;政府が規制できなかったため, 信託会社は|荷業銀行業務と 投資銀行業務を拡張することができた。 こうした信託会社の業務拡大に対抗 して州法銀行もIPI,�広い金融サービスの供与を求め, ほぽ信託会社と同様の業
務をすることカfできるようになった1
エドワーズ(George \V.
Ed\\'ards)も司lてぷの兼営化傾向lについては ほぼ [ü]じ見解をノjよしている
「アメリカの金融制度は実際にはイギリスの専門化された金融制度より も むしろ大|姥の兼仏・化された金融制度に従った」のであり, Iその過程で信託 会社は業務を拡娠して, 投資銀行業務のみならず, 商業銀行業務の|前Ij )jを包 合することになった \ }J
だが このことはアメリカの金融制度の来営化傾向がその、�I時. 広く承認 されていたことをぷすものではない1 規範とされたのはイギリス砲の占典的
|荷業銀行業務であり 点正干形理論であったd こうした環境ドにあっては,
信託会社という「このf危険かつ非什法なJ Wiの金融機関の発反5 lJはむし ろ呉端的なイ{{{であったに違いない。
けれども独Ilj形成mJのアメリカにおいて商業銀行業務ド1体が変質化してき ており r!I典的l商業銀行業務から第:次尚業銀行業務への移行がすでに現わ れてきていた6)u 理論や規範にもかかわらず, 再生産過程からの要請に対し て金融制度の側の新たな対応が迫られていたのである。 業務の拡大, 多角化 を内容とする兼常化は, この新たな段階に対応する金融機関の側での典理的 な動きであるといわねばならなし可。 それがい託会社の兼営化だったのである