1.はじめに
経済波及効果の計算は、公共事業や国家 プロジェクトといった施設建設を対象とし たものから始まり、スポーツ・観光・祭り などイベントの消費へと対象を拡大し、様々 な調査・研究機関で計算が行われてきた。
またこれら数値結果は政策評価やアカウン
タビリティなどの観点から地域活性化や税 金支出の妥当性を定量的に示せる有力な指 標である。今後地方自治体の財政状況が厳 しくなる中で、効率的な税金の支出や費用 対効果を明示する上で経済波及効果の計算 は重要さを増すものと考えられる。
こうした状況や計算対象・目的の変化に
地域イベントの直接効果測定方法について
―OSAKA 光のルネサンス 2011 を事例に―
How to Measure Direct Expenditure on a Regional Event :Case of OSAKA Hikari-Renaissance 2011
田 口 順 等
Nobuhito TAGUCHI
荒 木 長 照
Nagateru ARAKI
【要旨】
近年、経済波及効果は観光・地域イベント消費の定量的な効果を示すために用いられ てきており、これらの推計を行う入場者数や消費単価を調査しイベントの支出額である 直接効果を計算することが重要となる。本稿では経済波及効果を計算する上での問題点 を指摘し、OSAKA 光のルネサンス 2011 を事例に入場者の特定が困難な無料イベント において、アンケート調査を用いて実質入場者を特定することでより正確な経済波及効 果の推計を行った。
【目次】
1.はじめに
2.先行研究と本事例への適用 2.1 先行研究
2.2 本事例における適用
2.3 入場者数の計算およびアンケートについて
2.4 実質入場者の計算(OSAKA 光のルネサンス副次的入場の排除)
3.産業連関表による経済波及効果の計算および結果 3.1 税収の推計方法
3.2 経済波及効果結果 4.おわりに
産業情報論集 Vol.11 (No.1) September 2014 pp.19-27 Journal of Industry and Information Science
対し、各種研究機関は地域間産業連関表や 小地域産業連関表の作成、税収の推計を追 加することで対応し、観光・地域イベント 消費の経済波及効果を計算してきた。その 最初の段階である直接効果の計算について は、経済波及効果の精度を決める重要な作 業であり、入場者の集計とアンケート調査 による消費額の調査などによって消費額の 推計が行われてきた。
本稿では 2011 年 12 月 14 日~25 日に 大阪市中央区にある中之島一帯で夜間に開 催された入場無料のイベント、 OSAKA 光のルネサンス 2011 を事例に、イベント 開催によってもたらされる経済波及効果を 推計した。
2.先行研究と本事例への適用 2.1 先行研究
川口(2002)によると最初に産業連関 表を用いて経済波及効果が計算された事例 は 1970 年大阪万国博覧会であり、通商産 業省(当時)などが 3 行 3 列の産業連関 表を用いて、万博開催に伴う建設事業の経 済波及効果を計算している。以後巨大公共 工事やオリンピックなどの国家プロジェク トに伴う施設建設の経済波及効果の計算が おこわなれるようになった。次にイベント・
観光によって発生した消費に伴う経済波及 効果が試算される。筆者の調査した限りで の古い事例では、消費に関しては、佐々木
(1985)による阪神タイガース優勝の経済 波及効果であり、観光・イベントに関して は佐久間(1990)による「未来東北博覧 会 」 に 関 す る 経 済 波 及 効 果 」 や 村 田
(1991)による NHK 大河ドラマの経済波 及効果(「武田信玄」1988 年放映)であ ると考えられる。その後インターネットの 普及により統計データの入手が容易となり、
またコンピュータ・表計算ソフトの性能向
上で経済波及効果の計算が簡単に行えるよ うになり、政府・地方自治体・大学・民間 シンクタンクなどの組織・研究機関でさま ざまな事例で経済波及効果が計算されるよ うになる。「都道府県等における産業連関 分析実施状況」によれば平成 23 年度に実 施・把握した産業連関分析事例は 108 件、
うちイベント・観光を分析テーマにしたも のが 59 件に上っている。またマスメディ アなどで紹介され、経済波及効果は身近な 言葉となった。2011 年において、新聞の 見出し・記事本文中で掲載された「経済波 及効果」の言葉は 1,114 件に上っている1。
このように情報技術の進歩によって容易 かつ大量に経済波及効果が計算されるよう になった一方で、事後データを使用しない 事前の試算のみが行われ、計算手順・根拠 が不明確なものも散見されるなど、特に直 接効果の計算に問題があるものが見受けら れるようになった。
本稿のテーマである観光や地域イベント の消費額や直接効果を推計するには、入場 者を集計し、開催費用・運営費など統計デー タを集め、さらにはアンケート調査などに よって消費単価を調べなければならない。
アンケート調査やヒアリング等による平均 消費額の計算や入場者数の集計は大きな費 用を伴うものであるが、正確な直接効果や 経済波及効果の計算には必要不可欠である。
たしかにアンケート調査などを行わず観光 庁や都道府県観光課が調査した観光消費額 など過去・既存の統計データで代用するこ とである程度の信頼性を担保させることは 可能であるものの、当該イベントでアンケー トなどの調査を行うことで、事後検証を行 うことが可能となり、それを次の計算にフィー
1 新聞記事データベース(日経テレコン 21)より全 国紙、地方紙スポーツ紙の見出しおよび本文の検索 結果件数。筆者集計。
ドバックすることで経済波及効果の精度を 高められる。このような作業によって産業 連関分析による経済波及効果は根拠のある、
有効な定量的な指標となる。
2.2 本事例における適用
本論では、2011 年 12 月 14 日~25 日 に大阪市中央区にある中之島一帯で開催さ れた夜間イルミネーション・イベントであ る OSAKA 光のルネサンス 2011 を事例 と し て 取 り 上 げ る 。 こ の イ ベ ン ト は OSAKA 光のルネサンス実行委員会が主 催のイベントで、主に大阪市の税金と企業 の協賛金を得て開催された無料イベントで ある2。図 1 に開催場所を示している。こ のイベントの会場は川の中州を利用した半 閉鎖的なものであるが、無料であることか ら来場者は自由に会場を出入りすることが できる。
また、本イベントに隣接する道路の御堂 筋の街路樹をライトアップする御堂筋イル ミネーションが同時に開催されている(図 1 参照)。両イベント会場間の往来も盛ん であると考えられる。つまり、来場者は、
当該イベントが目的で来場した人と御堂筋 イルミネーションが目的で当該イベントも ついでに来場した人の二種類に分けられ、
それらを識別して効果を計算する必要があ る。
というのも、ついでに来場した人を計算 から排除しなければ、御堂筋イルミネーショ ンを起点として発生した直接効果・経済波 及効果を含んだものとなってしまい、税金 支出の効果、純粋なイベントの効果を測る ことができなくなるからである。そこで、
つ い で に 入 場 し た 人 を 副 次 的 入 場 者 、
OSAKA 光のルネサンス 2011 を主目的で 入場した人を実質入場者とそれぞれ定義す る。以下の計算では、実質入場者に関する 直接効果の計算を行う3。直接効果の計算 は、基本的には入場者数(あるいは実質入 場者数)×消費単価で行い、実質調査を絞 り込むためにはアンケート調査の結果を用 いている。。
さらに詳細に説明すると、消費単価の違 いを明確にするため、大阪府内来場者と大 阪府外の来場者に分類し異なる消費単価で 直接効果の計算を行っている。
なお、2010 年における同イベントを調 査した田口・荒木(2011)では、実質入 場者数を用いて計算しているものの、大阪 府外・大阪府内の消費単価は区別してなかっ た。その後大阪府外から来場者が少なから ず存在していることがわかり(図 2 参照)、 そのため直接効果が過小に推計されている 問題が明らかになった。この問題を改善す るためにアンケート調査の対象を大阪府内 から大阪府外へと対象範囲を拡大させてい る。
2 大阪府も若干の税金を支出しているが、わずかであ
り実質は大阪市主催イベントと考えられる。 3 実際の推計では、両入場者の効果を推定している。
2.3 入場者数の計算およびアンケートにつ いて
OSAKA 光のルネサンス 2011 は入場無 料であるため、チケットの着券・半券は存 在しないので、集計員を使った入場者の集 計となっている。また会場である中之島は 堂島川と土佐堀川で囲まれた中洲であり、
会場混雑緩和・入場者整理のため一方通行 規制が行われるため、出入口は橋など限ら れている。そこで入場者を集計には毎時 0 分から 5 分にかけて各入口に集計員を配 置し通過入り数のカウントを行い、それを 12 倍したものを 1 時間の入場者数として いる。入場者数は母集団全体を集計したも のではないものの、偏りなく標本の抽出を おこなっており、一定の誤差は存在するも のの、統計学上大きな問題はないと考えら れる。
つぎに直接効果を計算するに当たっては、
アンケート調査によって該当するサンプル・
比率の特定を行い大阪府内および近畿圏で Web アンケートを行った。概要は下記の とおりである。
(アンケート調査の概要)
調査タイトル:OSAKA 光のルネサンス 2011 に関するアンケート
調査方法:マクロミルのモニタ会員による インターネットによる回答
実施機関:マクロミルによる委託
実施期間:2011 年 12 月 26~27 日 (イ ベント終了直後)
有効サンプル数:大阪府内 724、 大阪府 を除く近畿(滋賀県、京都府、奈良県、兵 庫県、和歌山県)で合計 312
これ以外にも、 OSAKA 光のルネサン ス実行委員会が会場で行うアンケートから 入場者の居住地域を図 2 のとおり調査し ており、入場者をこの比率で配分すること で大阪府内・大阪府外の入場者に分離して いる。
図 1 OSAKA 光のルネサンスと御堂筋イルミネーションの位置関係
Google マップを基に筆者作成。
OSAKA光のルネサンス
御堂筋イルミネーション
こうしたアンケート結果を使って、実質 入場者の計算をするために Web アンケー トで次のような設問 Q7 を設けた。入場者 と実質入場者の定義は図 3 とし、 回答結
果を大阪府内・大阪府外ごとに集計したの が表 1 であり、この表を用いて大阪府内 実質入場者と大阪府外実質入場者を計算し た。
図 2 居住エリア(回答者数 450)
出典:OSAKA 光のルネサンス実行委員会より筆者作成。
2.4 実質入場者の計算(OSAKA 光のルネサンス副次的入場の排除)
(設問内容抜粋)
[Q7]Q5 でお答えいただいた日の OSAKA 光のルネサンス 2011 の来場に関してお答え ください。同時開催されている御堂筋イルミネーションとの関係についてあなたに該当 する項目を一つだけ選んでください。
1.OSAKA 光のルネサンス 2011 だけ見た。
2.OSAKA 光のルネサンス 2011 を見るのが目的で来場して、ついでに御堂筋イルミネー ションも見た。
3. 御堂筋イルミネーションを見る目的で来場し、ついでに OSAKA 光のルネサンス 2011 も見た。
4.そのほか
大阪府
(市除く)
36%
大阪市内 34%
1 府 4 県 25%
2 府 4 県以外 5%
図 3 御堂筋イルミネーションとの競合関係と実質入場者の定義
表 1 居住地別入場者および実質入場者
定義 Q7 回答 大阪府内 構成比 大阪府外 構成比 合計 構成比
両方 1.光のルネサンスだけ見た 259 35.8% 101 32.4% 360 34.7%
両方 2.御堂筋は「ついで」 358 49.4% 162 51.9% 520 50.2%
実質入場者 上記合計 617 85.2% 263 84.3% 880 84.9%
入場者 3.光のルネサンスは「ついで」 93 12.8% 37 11.9% 130 12.5%
入場者 4.その他 14 1.9% 12 3.8% 26 2.5%
入場者 724 100.0% 312 100.0% 1,036 100.0%
表 2 一人当たり消費単価(単位:円)
分類・定義 入場者
地域 大阪府内 大阪府外
交通費 587 1,204
飲食代(会場内) 1,635 2,056
買い物代 822 2,097
有料プログラム 48 91
その他 75 76
合計 3,167 5,524
4 本来であれば直接効果ごとに消費単価を集計するこ とも可能であるが、集計による排除でサンプル数が 減少する(特に大阪府外の回答サンプル数)ため 2 種類のみの消費単価とした。
2.5 消費単価・開催事業費について 大阪府内入場者と大阪府外入場者に分離 し、同じく Web アンケート調査から消費 単価を集計した4。結果は表 2 のとおりで ある。
入場者と定義
実質入場者と定義
OSAKA 光のルネサンスは
「ついで」
2.OSAKA 光のルネサンス を主に目的とした
・御堂筋イルミネーションだけ
を見た (調査対象外)
・4.その他
1.OSAKA 光のルネサンス
だけ見た。
表 2 の支出を経済波及効果の推計にあ わせて、日本標準産業分類を参考に産業連 関表の産業部門分類(54 部門)ごとに分 類したものが表 3 である。例えば交通費 は鉄道会社・バス会社の生産額なので「運 輸」、飲食費は「対個人サービス業」など と分類した。またイベント消費額のその他 や不明については各内訳の割合で按分した。
さらに経済波及効果の計算過程において平 成 17 年産業連関表(全国表)より運輸マー ジン・商業マージン率を計算して、直接効 果を生産者価格表示に変更し、自給率・地 域間調達比率の設定については、商業、サー ビス業など大阪市内(府内)で需要が発生 し消費されるものについては自給率・地域 間調達比率の設定は行っていない。
開 催 事 業 費 の 産 業 分 類 に つ い て は 、 OSAKA 光のルネサンス実行委員会の予 算資料から開催業務委託会社の支出項目に より表 4 の通りに分類した。開催事業費 1.8 億円は、直接効果の各直接効果の定義 に算入する。この開催事業費のうち公金支 出については、光のルネサンス実行委員会
提供の収支データより大阪市負担金は 1 億円、 大阪府西大阪治水事務所負担金が 300 万円である。
3.産業連関表による経済波及効果の計 算および結果
経済波及効果の計算においては、本稿で は新たに地域産業連関表・地域間産業連関 表の作成を行わず、既存の統計(大阪市産 業連関表)を用いて計算した。
3.1 税収の推計方法
直近の平成 22 年(2009 年)の税務統 計および GDP および付加価値の統計値を 用い推計を行った。安田(2008)・国土 交通省観光庁(2012)を参考に税収係数を割 り出し、税収を推計した。イベントの消費・
開催事業費から経済波及効果を計算して GDP(雇用者所得、営業余剰・混合所得)
に換算し、それによって税額が増加するも のとしている。固定資産税や均等割などイ ベントによる消費の増加によって税収が増 加するとは考えられないものは除外してい る。税収係数の分子・分母として使用した 統計は「国税庁統計年報」「地方財政統計 年報」「県民経済計算」「大阪市統計書」
「大阪府統計年鑑」「大阪国税局統計書」で ある。
表 3 産業分類別一人当たり消費単価
(単位:円)
分類・定義 入場者
産業分類 大阪府内 大阪府外
農林水産業 - 7
飲食料品 130 248
繊維製品 285 1,404
窯業・土石製品 10 -
石油製品 3 -
電気機械 12 -
その他の製造工業製品 391 447
不動産 56 1
運輸 588 1,293
対個人サービス 1,693 2,123
合計 3,167 5,524
表 4 事業支出(産業分類、単位:円)
産業分類 直接効果
その他の製造工業品 10,799,889
建設業 42,500,000
金融保険 906,880
情報通信 49,932,881
教育・研究 2,500,000
その他の公共サービス 12,873,856 対事業所サービス 61,189,204
合計 180,702,710
税収係数の分母・按分指標として、個人 に課税される税は雇用者所得・県内雇用者 報酬、法人及び自営業の利益に課税される 税は営業余剰および混合所得、消費税は GDP とする。そのため必要に応じて年度 データの統計を暦年に変換をして税収係数 を計算している。
税収推計では実際の税体系による計算、
つまり所得割や均等割などによる実際の税 体系に基づく推計ではなく、税収÷GDP といった平均的な税収割合で推計している
。別の推計方法として産業連関表の投入 係数表の部門である間接税からも税収が推 計可能である。そのため次の注意すべき点 が 2 つ存在する。1 つは推計の対象とした 税収は、主に所得や利益に比例したもので あるが一部の税には統計の分類上均等割部 分が含まれている。さらに日本の税体系で は地方交付税交付金や国庫支出金など国か ら地方へ税が移譲されるため、実際の府や 市の歳入は増える可能性がある。ただし、
地方自治体の税収の増加は地方交付税交付 金の算定根拠である基準財政需要額と基準 財政収入額の差を縮小させるため、地方交 付税交付金の減額につながる可能性もある。
よって本報告書では税収の推計に留め、歳 入まで計算していない。
3.2 経済波及効果結果
入場者数および消費単価、開催事業費の 合計(直接効果)を 42 億 9,101 万円とし、
さらに地域間産業連関表による経済波及効 果、粗付加価値額、税収推計額を推計した。
結果は表 5 のとおりである。直接効果 42 億 9,101 万円から大阪市内で発生した 1 次波及効果(直接効果)が 49 億 4,057 万 円、2 次波及効果が 11 億 9,982 万円、合 計した経済波及効果が 61 億 4,040 万円と なった。そのうち、生産原価、家計外消費
支出を差し引き、大阪市内総生産に該当す る粗付加価値(GDP 換算)は 34 億 4,269 万円 であ る。 税収 推計 額は 、 国税 3 億 4,709 万円、府税 8,658 万円、市税(大阪 市) は 4,069 万円で、 合計が 4 億 7,436 万円である。
4.おわりに
今後の課題については以下のような点が 考えられる。
直接効果の計算において、もう一方の重 要な要素は入場者数についてであるが、本 稿では入場者数のカウント・推計方法につ いては既存のデータを用いテーマの対象外 とした。この入場者の正確な測定は直接効 果・経済波及効果の精度を高めるためには 非常に重要な問題である。入場無料かつ複 数の出入り口から来場できる会場やパレー ドや祭りなど街そのものが会場である場合 の入場者数の推計は困難を伴うからである。
また今後、大阪で冬に行われる地域イベン ト大阪・光の饗宴では、大阪府・大阪市統 合の一環として御堂筋イルミネーションと 共同開催となり、会場やイルミネーション も広範囲に拡大し、出入り口が限られた中 之島地域だけでなく、広範囲かつ往来が自 由な御堂筋での集計が必要となり、直接効 果の計算にはさらなる困難が予想される。
以上のような課題は存在するものの、経 済波及効果の計算での問題点を指摘し、入 場者の特定が困難な無料イベントにおいて、
アンケート調査を用いて実質入場者を特定 することでより正確な経済波及効果の推計 を行うができた。今後も改善を続け解決策 を明示し経済波及効果の精度および有用性 の向上を目指していきたい。
謝辞
調査に際し、 OSAKA 光のルネサンス 実行委員会および関西電力株式会社よりデー タのご提供・ご協力をいただきました。こ こに記して感謝いたします。なお、本稿の ありうべき誤謬は筆者の責任に帰するもの です。
参考文献
[1]川口和英 (2002)「集客型施設の立地 による地域への波及効果分析事例に関する 研究 : 集客施設整備による波及効果の測 定 手 法」 鎌 倉女子大学 紀要 第 9 号 、 pp65-75
[2]佐久間恵二(1990)「「未来の東北博覧会」
に関する経済波及効果の分析:地域産業分 析事例」産業連関第 1 巻第 3 号、pp66-70 [3]総務省政策統括官(統計基準担当)付 産業連関表担当統計審議官室(2012)「都道 府県等における産業連関分析実施状況」
[4]国土交通省観光庁(2012)「旅行・観光 産業の経済効果に関する調査研究」
佐々木基彦(住友信託銀行調査部)(1985)
「タイガースフィーバーの経済的波及効果」
住友信託銀行 News Release(1985 年 9 月 30 日発表)
[5]田口順等・荒木長照「地域イベントの 経済波及効果と税収の推計」(2011)日本観 光学会誌第 52 号 pp1-10 日本観光学会 [6]土居英二[編]・熱海市・静岡県・(財)
静岡総合研究機構ほか[著](2009)『はじめ よう観光地づくりの政策評価と統計分析 熱海市における新交響経営(NPM)の実 践』日本評論社
[8]村田俊也(1991) 「NHK大河ドラマの 経済波及効果:「武田信玄」は 350 億円 に及ぶ生産誘発効果」 産業連関第 2 巻第 3号、pp50-54
[9]安田秀穂(2008) 『自治体の経済波及効 果の算出』学陽書房 2008 年
表 5 直接効果・経済波及効果・税収推計(単位:円)
イベント消費額 開催事業費 合計
直接効果 4,110,310,599 180,702,710 4,291,013,309 1 次波及効果 4,723,253,088 217,321,079 4,940,574,168 2 次波及効果 1,143,756,788 56,064,604 1,199,821,392 経済波及効果 5,867,009,876 273,385,683 6,140,395,560 粗付加価値額(GDP 換算) 3,289,588,609 153,103,554 3,442,692,162
種類 推計項目 税収推計額
国税 所得税(給与所得・配当所得・
事業所得)・法人税・消費税 332,630,962 14,454,936 347,085,898 府税 都道府県民税(法人・個人)・
事業税 83,048,550 3,535,242 86,583,792 市税
(大阪市)
市町村民税(個人所得割・法
人税割)・事業所税 38,998,921 1,687,436 40,686,358 合計 454,678,433 19,677,614 474,356,047