高等学校
平 成5年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
特 別 活 動
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成5年 度
教 育 研 究 員 名 簿(特 別 活 動)
Na
学 区 学 校 名 氏 名1 2
都 立 園 芸 高 等 学 校 千 谷 順 一 郎2 5
都 立 足立 東 高 等 学 校 小 野 勉3 6
都立江東商業高等学校 大 塚 慶 二 郎4 z
都立八王子工業高等学校 平 池 徳 見5 7
都 立 山 崎 高 等 学 校 志 村 結 美6 7
都 立 松 が 谷 高 等 学 校 木 村 隆7 8
都 立 多 摩 高 等 学 校 小 峰 直 史8 10
都 立 永 山 高 等 学 校 馬 場 正 英9 ti
都 立 大 島 南 高 等 学 校 加 藤 修 担当 教育庁指導部高等学校教育指導課 遠 藤 隆 二目 次
1は じ め に
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研 究 の ね らい
研究の背景 と主題設定 の理 由 研究の進め方
皿 学校生活 に関する生徒の意識 と学校行事及び部活動の実態並びにその問題点 …
19自0σ
学ぶ意欲 と帰属意識の実態 学校行事の実態 と問題点 部活動の実態 と問題点 皿 学校行事及び部活動の改善策
1学 校 行 事 (ll
(2) 2部 活 動
(1) (2)
!3)
学校行事の改善策
学ぶ意欲と帰属意識を高め る文化祭 学校の指導体制 と顧問の指導姿勢 生徒の意欲を高める取 り組み
地域、保護者及び卒業生 の理解を深める取 り組み IV学 ぷ意欲と帰属意識を育て高めた事例
1 2 り 0 4
体育祭 文化祭 帆走訓練
移動 教室 の在 り方
2 2 2 2 3 3 6 8 0 0 0 2 4 4 6 6 7 7 9 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2
V年 間の主な行事計画例(学 年別簡略年間行事計画例)
VIま と め
23
25
教 首 主 題
学 ぷ意 欲 と帰 属意識 を高め 、主 体 的 、実践的 な態度 を育 て る指導 の工 夫 一 学校行事及 び部活動を中心と して
1は じ め に
1.研 究 の ね ら い
特 別 活 動 は 、 「望 ま しい集 団 活 動 を 通 して 、 心 身 の 調 和 の とれ た 発 達 と個 性 の 伸 長 を 図 り、
集 団 の ・ 員 と して よ りよ い生 活 を 築 こ う とす る 自主 的 、 実 践 的 な 態 度 を 育 て る と と も に、 人 間 と して の 在 り方 生 き方 にっ い て の 自覚 を 深 あ 、 自 己 を 生 か す 能 力 を 養 う」 こ とを 目標 に し て い る 。 学 校 の 現 状 を 見 る と 、 こ の 目標 が 必 ず し も達 成 され て い る と は言 い難 い 面 が あ る。
そ こで 、 本 年 度 研 究 員 は 、生 徒 同士 や 生 徒 と教 師 の 人 間 関 係 を 深 あ る と と も に、 学 校 へ の 帰 属 意 識 を 高 め 、 自 ら学 ぼ う とす る主 体 的 で 実 践 的 な 態 度 を 育 て るた あ の効 果 的 な学 校 行 事 及
び部 活 動 の 在 り方 を 探 る こ と に した。
2.研 究 の 背 景 と主 題 設 定 の 理 由
近 年 、 生 徒 数 が 年 々減 少 して い るに もか か わ らず 、 都 立 高 等 学 校 の 中 途 退 学 者 数 は 依 然 と して 減 少 して い な い。 こ の原 因 や 背 景 に は複 雑 な もの が あ る が 、 そ の 原 因 の … っ に 、 学 校 に 魅 力 が な く な り、 生 徒 の 学 校 へ の 帰 属 意 識 が 低 くな って い る こ とが あ げ ら れ る 。 「高 校 生 活 で 楽 しか っ た こ と」 にっ い て の調 査 結 果 を 見 る と、 学 校 行 事 や 部 活 動 を あ げ る者 が 多 いが 、 中 途 退 学 者 で は少 な く、 在 校 生 と の 間 に大 き な差 が 見 られ る。 こ う した 実 態 か ら、 学 校 生 活 に魅 力 を も た せ 、 生 徒 の 学 校 へ の 帰 属 意 識 を高 め るた め に は 、学 校 行 事 と部 活 動 の 在 り方 を 見 直 す 必 要 が あ る と考 え た 。
生 徒 同 士 及 び 生 徒 と教 師 の 望 ま しい 人 間 関 係 を形 成 す る と と もに 、 生 徒 の学 校 へ の 帰 属 意 識 を 高 め 、 豊 か な 心 を 育 み 、 自 ら学 ぼ う と す る主 体 的 で 実 践 的 な態 度 を 育 て る に は、 ど の よ
う な学 校 行 事 や 部 活 動 が 望 ま しい か 、 を 探 る こ と は意 義 の あ る こ とで あ る。
3.研 究 の 進 め 方
学 校 行 事 に 関 して は 、 研 究 員 所 属 校 の実 態 調 査 を 行 い 、 実 施 時 期 、 実 施 内 容 、 事 前 ・事 後 指 導 等 の 様 々 な観 点 か ら検 討 を 行 い 、 そ の 問 題 点 を 明 確 に した 。 ま た 、 「高 校 生 活 に 関 す る 生 徒 の 意 識 調 査 」 を 実 施 して 在 校 生 と 中 途 退 学 者 の 意 識 を 比 較 した り、 生 徒 を 引 きっ け て い る学 校 の 具 体 的 な実 践 例 を 分 析 した りす る な ど して 、 魅 力 あ る学 校 行 事 の 在 り方 に つ い て 検 討 した 。
部 活 動 に関 して は、 部 活 動 へ の 加 入 率 、 部 合 宿 へ の 参 加 率 等 か らで き るだ け 客 観 的 に実 態
を 把 握 し、 指 導 実 践 の 在 り方 にっ い て 検 討 した 。
H学 校 生 活 に 関 す る生 徒 の 意識 と学 校 行 事 及 び部 活 動 の実 態 並 び に そ の 問 題 点
特 別 活 動 は、 学 校 の 実 態 に 即 し生 徒 の 特 性 や 地 域 の 特 色 を 生 か す な ど して 、 生 徒 が 「なす こ と に よ って 学 ぶ 」 自主 的 ・実 践 的 な 活 動 で あ るが 、 や や もす る と教 師 主導 に な りが ちで あ る。 こ こで は学 校 生 活 に お け る生 徒 の 意 識 の 実 態 か ら学 校 行 事 。部 活 動 の 問 題 点 を 探 り、 そ の 指 導 の 在 り方 に つ い て考 察 した 。
1.学 ぶ 意 欲 と帰 属 意 識 の 実 態
生 徒 の 学 校 生 活 を 充 実 した もの に す るに は、 学 校 へ の 帰 属 意 識 と生 徒 の学 ぶ 意 欲 が 重 要 に な る。 そ こ で 生 徒 の 学 校 生 活 に 関 す る意 識 調 査 を 実 施 した。(調 査 対 象 校7校 、 調 査 対 象 人 数1352名)こ の 調 査 結 果 と文 部 省 の 「学 校 不 適 応 対 策 調 査 研 究 協 力 者 会 議 報 告 」 と合 わ せ な
が ら中 途 退 学 者 と特 別 活 動 の 関 係 に っ い て も考 察 した 。 (1)調 査 、 統 計 か らみ た 高 校 生 の意 識 の 実 態
① 高 校 生 活 の 中 で 何 が 充 実 して い ま した か 。1年 生 にっ い て は、
学 校 生 活 で 何 に 期 待 します か 。 (複 数 回 答)
% 口1高 率を示 した学校の値 goo 口2低 率 を示 した学校の値
園3平 均 xo
一1翠3
60 臼一 一 一
40
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…
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…
… 喜臨
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夷 悪 藷 影 錺 箏 琵 瀦
助 套 套;肇
ri祭 祭
O「 ア 」 に っ い て:学 校 生 活 に お い て 充 実 感 を 得 るた め の 基 本 の 一 っ は人 間 関 係 で 、 友 人 との 出 会 い の 垂 要性 が うか が え る。 ま た 、 専 門 学 科 が 普 通 学 科 よ りや や 高 い の は 、 実 習 等 で 共 同 の 体 験 学 習 を す る機 会 が 多 い せ い で は な い か と考 え られ る。
○ 「イ、 キ 、 ク、 ケ」 に つ い て:そ れ ぞ れ30%を 越 え て い る こ とを 考 え る と 、 学 校 生 活 の 中 で も重 要 な 位 置 を 占 め て い る こ と が 分 か る。(特 にE校 で は、 文 化 祭 、 体 育 祭 が 約60%、 部 活 動 も約50%と 高 率 で 大 変 充 実 して い る こ と が うか が え る。)
○ 「ウ、 オ」 につ いて:生 徒 の 評 価(充 実 感)と 学 校 と して の 教 育 的 意 義(願 い)が 一 致 して い な い が 、 これ は 、 生 徒 に 「面 倒 く さ い」 「疲 れ る」 と い う意 識 が 先 行 す る か
ら と思 わ れ る。
○ 「エ」 に つ い て:実 施 場 所 等 の 制 約 が な け れ ば 、 も っ と高 くな る と 思 わ れ る。
一2一
○ 「カ」 に つ い て:移 動 教 室(ホ ー ム ル ー ム 合 宿)に つ い て は 、 実 施 して い る学 校 の 平 均 が42%、 実 施 して い な い学 校 で は16%と 差 が あ る 。 実 施 して い る学 校 で は教 師 の 期 待 と生 徒 の 充 実 感 が 一 致 して い る と思 わ れ る。
○ 「コ」 にっ い て:専 門 学 科 が 普 通 学 科 の約2倍 な って い る。 入 学 時 の 目的 意 識 の 違 い が 現 れ て い る の で は な い か と考 え られ る 。
② 高 校 生 活 で の 友 達 は ど こで 知 り合 い ま した か。
(複 数 回 答)
% 100
80 60 40 20 0
一
口1高 率 を示 した学 校 の イ
ニÀ
口2低 率を示 した学校 の
一一 ◇
、
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、 \き ・
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、 、\ 一
ア.中学 時代 イ.ホームルーム ウ,部 活 動 工。学校 行 事
○ 「ア 」 に つ い て:普 通 校51%、 専 門 校37%の 違 い は、 学 区 制 が と られ て い るか ど うか が 関 係 して い る と思 わ れ る。
○ 「イ 」 に っ い て:少 な い学 校 で も約70%近 くあ る。 「期 待 度 、 充 実 度 」 が 最 高 で あ る 前 述 の 「友 人 関 係 」 と考 え 合 わ せ る と、 ホ ー ム ル ー ム 活 動 の重 要 性 が 浮 か び上 が って
く る。
○ 「ウ」 に っ い て:平 均50%越 え て い るが 、 学 校 間 の差 が 大 き い。E校 、F校 で60%を 越 え 、 活 発 な 部 活 動 が うか が え る。 少 な い 学 校 は で は28%で あ った 。
○ 「エ」 にっ い て1学 校 差 が 顕 著 で あ る。A校7%、E校 で は、36%と そ の 差 が 大 い。
学 校 行 事 の在 り方 が 生 徒 間 の 人 間 関 係 や 学 校 生 活 の 充 実 度 に 大 き く影 響 して い る こ と が 分 か る。(E校 で は前 述 の 「文 化 祭 」 と 「体 育 祭 」 の 充 実 度 が 約60%)
③ 学 校 で部 活 動 を して い ま す か 。
○ 「ア 」 の 運 動 部 で 活 動 して い る者 は40%を 越 え て い るが 、 「イ」 の 文 化 部 へ の 加 入 率 が 低 い 。 文 化 部 の 充 実 が 必 要 で あ る。
④ 学 校 を や あ た い と思 った こ とが あ り ます か 。 040%を 越 え る生 徒 が や め た い と思 った こ と が あ る と答 え て い る。(2)「中 途 推 移 」 参 照
■
運動 部
40.50%文 化 部
國9.60%
し な い
■ 10.40%
運 や め た
自27.20%
文 や め た
圏
12.30%
) る い 眺 あ な ー α 口 目 0 1 9
8 7
6
5
4
3
2
1
0
(2)中 途 退 学 者 数 ・率 の 推 移(平 成5年 度 生 活 指 導 研 究 協 議 会 資 料 の 数 値 を グ ラ フ 化 す る 。)
① 昭 和61年 度 〜 平 成4年 度 間 の 中途 退 学 者 の 推 移 ② 平 成4年 度 高 等 学 校 中 途 退 学 者 の 状 況 (%)〈 都 立 高 校 全 日制 の 中 退 率(%)〉(%)<学 校 を や め た い と思 っ た生 徒(%)>
s.aF‑一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一so
、.。.二ニー ニ ….、。
i.af‑一 一一一一一一一一一一一一一一 一 一 一Zo
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61年62年63年 元 年2年3年4年1年2年3年
都 立 高 等 学 校 全 日制 の 中 退 率 は 、 昭 和63年 度 か ら増 加 し続 け、 こ こ2年 横 ば い の 状 態 に あ る。1学 年 に 多 い と い う結 果 は 、 私 達 の 実 施 した調 査 に も現 れ て い る。 調 査 対 象 生 徒1352名 の うち 、 や め た い と思 った こ とが あ る と答 え た 生 徒 が561名(41.5%)あ り、
そ の う ち255名(45.5%)が 入 学 して す ぐか 、1学 年 の 時 に や め た い と思 っ た こ と が あ る と答 え て い る。1年 時 に 人 間 関 係 を深 め 、 学 校 へ の 帰 属 意 識 を 高 め る の に 効 果 の あ る 移 動 教 室 を 実 施 した り、 在 り方 生 き方 を 中心 に ホ ー ム ル ー ムで の効 果 的 な指 導 が 望 ま れ
る 。
③ 高 校 生 活 で 楽 しか っ た こ と は 何 で す か 。
(%>
AO 30 zo 10
中途 退 学 者 は 、 在 校 生 と比 べ る と、 学 校 行 事 や 部 活 動 を あ げ た 者 が 少 な い。 こ の こ と か ら学 校 行 事 や 部 活 動 が 生 徒 を 学 校 にっ な ぎ と め る効 果 を も って い る もの と考 え られ る。
④ 中途退学者の部活動の状況
部 活 動 へ の 未 加 入 者 は、 中 途 退 学 者 が 在 校 生 の約5倍 で あ る。 生 涯 学 習 の観 点に立 って 、 部 活 動 の 在 り方 の 見 直 しを す る必 要 が あ る。
以 上 の こ とか ら、 中途 退 学 者 を 少 な くす る た め に も、 魅 力 の あ る 内 容 や 暖 か で きめ 細 か な 援 助 ・指 導 等 の 視 点 か ら、 学 校 行 事 と部 活 動 の 見 直 しを す る必 要 が あ る。
一4一
2学 校 行 事 の 実 態 と問 題 点
前 章 に お い て 、 学 校 行 事 は生 徒 の学 校 へ の 帰 属 意 識 を 育 て 高 め る大 切 な 教 育 活 動 で あ る こ と を 述 べ た。 そ こで 、 研 究 員 の 所 属 校9校 の 学 校 行 事 の 実 施 状 況 を 分 析 し、 そ の 問 題 点 を 探 る こ と に した 。
次 ペ ー ジの 「セな 学 校 行 事 の 実 施 状 況 一覧 」 を 見 る と、 各 校 共 通 の行 事 が 多 い 中 で 、 移 動 教 室(ホ ー ム ル ー ム合 宿)や 合 唱 コ ン ク ー ル な ど ホ ー ム ル ー ム単 位 で行 う行 事 を 見 直 し ・精 選 す る傾 向 に あ る こ とが 分 か る。 そ の 要 因 と して は、 次 の5点 が 考 え られ る。
(1)特 定 の担 当 者 に負 担 が 集 中 す る。
例 え ば 、 合 唱 コ ンク ー ル に お け る音 楽 科 担 当 者 や 担 任 へ の負 担 の 集 中 や 移 動 教 室(ホ ー ム ル ー ム合 宿)に お け る担 任 へ の 負 担 の 集 中 な ど で あ る。 実 施 内 容 や 実 施 方 法 等 の検 討 が 必 要 と思 わ れ る。
(2)行 事 の 効 果 に疑 問 が あ る。
行 事 の 実 施 期 間 が 隣 接 して い る た め 、 十 分 な準 備 期 間 が とれ ず 、 そ の 準 備 や 指 導 に比 べ て 、 そ ρ 行 事 の 指 導 効 果 に 疑 問 が 起 こ る場 合 が あ る。 生 徒 の 実 態 と3年 間 の 学 校 生 活 を 見 通 し た行 事 の 計 画 ・立 案 が 課 題 で あ る。
(3)生 活 指 導 上 の 問 題 が 発 生 す る こ とが 多 くな り、 負 担 感 を 覚 え る 。
行 事 の 準 備 に追 わ れ 、 学 校 全 体 に 落 ち 着 きを 欠 き、 教 科 学 習 に 取 り組 む 雰 囲 気 が 失 わ れ が ち で あ る。 ま た 問 題 行 動 が 起 こ る場 合 が 多 々 あ り、 そ う した生 徒 た ち の 指 導 に 負 担 感 を 覚 え る こ と が あ る。 日常 的 な 生 活 指 導 と関 連 を も たせ た 行 事 指 導 が 必 要 で あ る。
(4)教 科 学 習 の 指 導 に 困 難 を き た し、 そ の 能 率 と効 果 が 低 下 す る。
計 画 的 ・継 続 的 な教 科 指 導 が 困 難 に な った り、 生 徒 が 落 ち着 き を 欠 い た りす る な ど して 学 習 能 率 と そ の 効 果 が 低 下 す る こ とが あ る。 学 校 の教 育 活 動 全 体 の 見 直 しが 必 要 で あ る。
(5)行 事 の マ ン ネ リ化 が 見 られ る。
ホームルー ム活動 の停 滞化 \
帰 属 意 識 の低 下 学校行事の困難化
行 事 の 減 少/
上 記 の よ う な 悪 循 環 が 見 られ る。 行 事 を定 期 的 に点 検 ・評 価 す る な ど して 、 指 導 の 在 り
方 っ い て の 見 直 しが 必 要 で あ る 。
ー ① 1
学 校 行 事 実 施 対 象 学 年 及 び 実 施 状 況
学 校 行 事 A校
B校
C校 D校E校 F校
G校 H校1校
移 動 教 室 全 学 年
11月 中 旬
X1年
5月 連 休 明 け
X X1年
5月 連 休 明 け
X X X遠 足
1年 5月 中 旬
5月 、11月 春 、 秋5月 中 旬
10月'ド 旬zo月 下旬 5月
2年 5月 中 句 5月 5月 連 休 明 け 春 5月 中 旬 5月 連 休 明 け 10月 下 旬 5月
3年 5月 秋 5月 中 旬 5月 連 休 明 け 10月 下 旬 5月
修 学 旅 行 3年 5月 中 旬
2年 ll月
3年
5月 連 休 明 け 3年 春
2年 ll月 中 旬
2年 10月 中旬
2年 10月 中 旬
2年 2月
3年 普 通 科 6月 下 旬 球 技 大 会 全 学年
4月 下旬
全 学 年 6/ll(金)
全学 年 6月 、11月中 句
全学 年 7月 考査 後
1、2年 2月 中 旬
1、3年 10月 中 旬
全 学 年 5〜6月5日 間
1年 2月
全 学 年 4、1月 下 句
体 育 祭 全 学 年
10月 上 旬
全 学 年 10/8(金)
全学 年 9月 ド旬
全 学 年 10月 第1水 曜
全学 年 6月 中旬 日曜 全 学 年 6月 第1金 曜
全 学年
9月 一 ド旬 全学年 6月
全 学 年 10月 下 旬
文 化 祭 全 学 年
ll月2週 末
全 学 年 9/2223
全 学 年 10月 下 旬
全 学 年 ll月 中 旬
全 学 年 9月 中 〜 下旬
全 学年 秋 分の 日
全 学 年
11月 下 旬
X全 学 年 ll月 上 旬
合 唱 コ ン ク ー ル x X X X X X X X X
芸術鑑 賞教室
全 学 年5/1、2月 一ド旬
全 学 年 5/1(映 画)
全 学 年 5/1、2月 中 旬
全学 年 11月r旬
全学年
6月 中旬 全 学 年 6月 中 〜 下 旬
全学年 9月 全 学 年 5/1
全学 年(映 画) 6月 第9月 曜 新 入生 歓迎 会 全学年
4月k旬
X X X入 学 翌 日 1年 入 学 翌 日 1年 全学 年
入学翌 日
1年 入 学 翌 日
全学年 入学 翌 日
マ ラ ソ ン人 会 X 1・2年
2/18(金) X
全学 年 1月 下旬
1、2年 2月 上 旬
1、2年
2月r.旬 X
1、2年
2月 ヒ旬
11月 最 終 土 曜
ス キ ー 教 室 X
希望 者
1月 休業 中
希 望 者 12月 休 業 中
希望 者 1月 上旬 希 望 者 12月 休 業 中
希 望 者 12月 休 業 中
希 望 者 12月 休 業 中
希 望 者
12月 休 業 中
X合 同 部 合 宿 運動 部
8月 中旬
希 望部 8月
希望部
8月 上旬
x希 望部
8月 夏休 中
希望 部
7月 休 業中 希望 部
8月 休 業中
X X校 内 合 宿
x X x希望 部
夏休 業中
X希 望 部
7〜8月 休 業 中
X X X産 業 教 育 フ ェ ス テ ィバ ル11月
生徒 会合宿 4月 上旬
水泳大 会
9月 上旬
卒業 ファイナルフェスティバル卒業式後生 徒会役 員研 修5月 下旬
ダ ンス 発 表 会 沿 岸 実 習2年 2学 期30日 意 見発表会
6月 送別 会全学 年
卒業 前々 日
工場 見学
2年 秋 臨 海教 室1年
7月F旬 沿 岸 実 習23 1学 期46日
そ の 他
帆走訓練3年
1月下 旬
弁 論 大 会
全学年11月上旬
3.部 活 動 の 実 態 と そ の 問題 点
部 活 動 は教 育 課 程 外 の 活 動 で あ る こ と 、 生 徒 の 意 欲 や顧 問 教 師 の 姿 勢 等 が そ の 活 動 の 支 え に な って い る実 態 が あ る こ と な ど に よ り、 部 活 動 に つ い て の 客 観 的 な実 態 把 握 に は 困 難 さ が あ る。 こ こで は、 研 究 員 の 所 属 校 の7校 の 部 活 動 へ の 加 入 と部 合 宿 参 加 の 状 況 に つ い て 、 過 去5年 間 さ か の ぼ って 調 査 し、 そ の 実 態 と問 題 点 を 探 る こ と に した 。(こ こ で い う 部 活 動 と
は 、 部 合 宿 が 学 校 行 事 に 位 置 付 け られ て い る も の を い う。)
〈 表 一1>部 活 動 加 入 率(一 線)と 部 合 宿 参 加 率(一 一 線)
(注)1部 活 動 加 入 率 は 年 度 当 初 の もの(単 位:%)
%
0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 7 6 5 4 3 2 1
5璽 メ7a6794
27.829.1
04!
27.626 .627.3
H元2345平 均
2部 合 宿 参 加 率 は全 校 生 徒 数 で 算 出 部 活 動 加 入 率 の平 均 が79.4%、 部 合 宿 参 加 率 の 平 均27.3%と 算 出 さ れ た が 、 過 去5年 間 の 推 移 を 見 る と、 部 活 動 加 入 率 は ほぼ 横 ば い 、 部 合 宿 参 加 率 は 減 少 の 傾 向 に あ る。 ま た、 運 動 部 と文 化 部 の 所 属 別 を 見 る と 、 運 動 部 が 約65%を 占 め て い る。
合 宿 の 実 施 に つ いて も文 化 部 は一 部 で あ り、 日常 活 動 も不 活 発 で 、 文 化 部 の 活 動 は 全 般 的 に 低 調 で あ る こ とが うか が え る 。
<表 一2>部 活動の構成条件及 び点検 と見直 しの観点
指 導方針 目標 の位 置づ け
① 伸 び伸 び や れ る状 況(施 設 、 設 備 、 予 算 、用 具 等)に な って い る か 。
② 安 全 性 と危 険 度 へ の 配 慮 、救 急 体 制 の 整 備 等 は ど う な っ て い る か 。
③ 学 校 開 放 や 学 校 週5口 制 へ の 対 応 は ど う な って い るか 。
① 委 嘱 方 法 や 顧 問(専 門 、複 数 、男 女 、引 率 等)は ど う な っ て い る か 。
② 全 員 加 入 指 導 や 退 部 者 の 把 握 と そ の 配 慮 は ど う な って い る か 。
③ 顧 問 間 の 共 通 理 解 と連 携 、顧 問 及 び 合 宿 担 当 者 の 負 担 等 は ど う な っ て い る か 。
顧 問 の 考 え 方 とそ の ① 顧 問 主 導 型 、 自主性 尊 璽 型 、 バ ラ ンス指 導 型 等 の 研 究 を して い るか 。 取 り組 み ② 取 り組 む 意 欲 と姿 勢 は ど う な って い るか 。
生 徒会組織 の位 置 づ け
① 活 動 内 容 、 年 間 計 画 、 予算 等 が 部 の 目標 に 合 致 して い るか 。
② 活 動 時 間 と活 動 場 所 の確 保 、休 業 中 の活 動 と合 宿 の 計 画 等 は ど うな って い る か 。
③ 運 動 系 と文 化 系 の バ ラ ンス 、男 女 の バ ラ ンス等 は ど うな って い る か 。
① 組 織 と ル ー ル の確 立(部 長 、顧 問 、 出 欠 、 人 聞 関 係 等)は ど う な っ て い る 部 の 自主 性 と 自立 性 、 か
。 本 人 の意 欲 の 有 無 ②
日常 活 動 の ル ー ル や 部 へ の加 入 率 は ど う な って い る か 。
③ 合 宿 の 実 施 と内容(目 標 、時 期 、 場 所 、予 算 等)は ど う な って い る か 。
④ 大 会 や 発 表 及 び成 就 間 や 成 果 等 に っ いて 把 握 ・分 析 して い るか 。
⑤ 反 省 や 評 価 及 び 引 継 ぎ等 は ど う な って い る か 。
① 経 験 者 の 加 入 状 況 は ど うな って い るか 。
② 近 隣 中 学 校 との 交 流 と勧 誘 、 知 名 度 、 信 頼 度 等 は ど う な って い るか 。
① 保 護 者 等 と の 交 流 、 保 護 者 の 理 解 ・関 心 ・信 頼 等 は ど うな って い る か 。
② 学 力 偏 重 、帰 宅 部 、 ア ル バ イ ト等 の 状 況 把 握 はで きて い るか 。
① 卒 業 生 の組 織 や 卒 業 生 の 協 力 や援 助 等 は ど う な って い るか 。
② 部 活 動 を生 か した進 路(生 涯 学 習 、 ス ポ ー ッ等)は な され て い る か 。 自主 的 な 部 活 動 で は、 ま ず 生 徒 自身 の 意 欲 の 有 無 や 意 欲 の 度 合 い に よ って 活 動 が 活 発 化 す る か ど うか が 決 ま る。 特 に 運 動 部 に っ い て は 、経 験 者 の 入 部 者 数 に よ って 部 活 の 盛 り上 が り が 大 き く左 右 す る。 次 に学 校 の 理 解 度 や 顧 問 の 姿 勢 や取 り組 み 方 等 に よ っ て 、 部 の 隆 盛 と衰 退 の 人 半 が 決 定 付 け られ て し ま う。 近 年 、 文 化 部 系 が 低 迷 して い る の は 、 顧 問 の 姿 勢 とそ の 指 導 の 在 り方 に原 因 の 一 っ が あ りそ う で あ る 。 従 来 か らの 画 一 的 な指 導 法 で 生 徒 の 意 欲 を な く して い る 実 態 や 多 様 化 して い る生 徒 の 状 況 に 応 じた 指 導 ・援 助 が 難 し くな って い る実 態 が あ る。 しか し、
卒 業 生 の 理 解 と組 織 に支 え られ 、 保 護 者 や 地 域 住 民 の理 解 を 得 な が ら活 発 な 活 動 を して い る部 もあ る。 今 、 部 活 動 に対 す る学 校 の 指 導 体 制 と顧 問 教 師 一一人 一 人 の 指 導 。援 助 姿 勢 が 問 わ れ て い る と受 け 止 め て い る。 最 近 の 生 徒 の 特 徴 ・傾 向 と して 、 「努 力 しな い 」 「苦 労 した が らな い」
「汗 を 流 さ な い 」 「面 倒 な 人 間 関 係 を 嫌 う」 者 が 増 え 、 俗 に 言 う 「帰 宅 部 」 「ア ル バ イ ト」 な ど 安 易 な方 向 に 流 れ る傾 向 に あ る。
以 上 の よ う な こ と か ら、 部 活 動 の 問 題 点 は 、 大 き く次 の 三 っ に ま と め られ る。
○ 学 校 の 指 導 体 制 と顧 問 の 姿 勢 及 び 指 導 ・援 助(表2の1か ら3)
○ 生 徒 自 身 の 意 欲 と活 動 姿 勢(表2の4か ら6)
○ 保 護 者 、 地 域 及 び 卒 業 生 の 理 解 と協 力(表2の7か ら9)
一8一
皿 学 校 行 事 、 部 活 動 の 改 善 策
1.学 校 行 事 の 改 善 策
学 校 行 事 は、 生 徒 の 学 校 で の 生 活 に 潤 い と ア クセ ン トを 与 え 、 学 校 生 活 の 充 実 と 発 展 に 資 す るね らい を も って 実 施 さ れ て い る 。 しか し、 そ の ね ら い が必 ず し も十 分 に達 成 さ れ て い る と は 言 いJiい 実 態 が あ る。 そ こで 、 生 徒 の 自主 的 で 実 践 的 な 態 度 を 育 み 、 ス ク ー ル ・ア イ デ ンテ ィテ ィを 育 成 す る観 点 か ら、 学 校 行 事 全 体 と そ の 在 り方 を 見 直 す と と もに 、 学 校 行 事 の 中 の 一 大 イ ベ ン トで あ る 文 化 祭 の 活 性 化 の た め の 改 善 に っ いて 考 察 した 。
(1)学 校 行 事 の 改 善策
研 究 員 の 所 属 校9校 の 学 校 行 事(P6参 照)の 問 題 点 を ブ レー ンス トー ミ ン グ法 を 用 い て 明 らか に した 。 明 らか に さ れ た 問 題 群 をKJ法 を利 用 して 抽 象 的 化 して で き あ が っ た の が 、 図1の 「学 校 行 事 改 善 の た め の 相 互 連 関 図 」 で あ る。 こ こで は そ の 改 善 点 を4点 に整 理 した 。
もた ら さ れ る効 果
① 最適 の 行 事実 施時 期
は い っか?④ 全教職 員の協 力体制
を ど う進 め るか?
年 間 行 事 貢弓列 の決
る決
なの
鎖事e一r﹂L匹21'
学校 行事 の 目的 の明確 化
校 内 ・校 外 研 修 の必 要 性
ファイリングシ ステムの導 入
② 生 徒 の 自主性 を どの よ うに 育 成 す るか?
事前指 導 と事後指 導
③ ホー ム ル ーム 活動 の 活 性 化
の
﹁ダ 一 成 リ 育
一計ルの営ム動運一活的ボム画
学 校 行事 の 成 功 に よ り、 成就 感 とク ラスの 団 結 力が 生 まれ る。
生 徒 会 の活 性 化
①行事 の配置と実施時期く行事集 中型〉 と〈行事分散型〉
長 所 短 所
行 事集中型 教 科 学 習 に 集 中 しや す い環 境 を作 れ る。 行 事 を実 施 す るの に精 …杯 とな る傾 向 に あ る。
行 事分散型 学 校 生 活 に 変 化 を も た せ る こ とが で き る。
行 事 を 丁 寧 に実 施 で き る。
教 科 学 習 に 集 中 を 欠 く こ と もあ る 。
行 事 は 、 教 育 目標 に 基 づ き、 生 徒 や 地 域 の 実 態 に即 し、3年 間 を 見 通 して 適 切 に 実 施 す る必 要 が あ る。 各 校 の 行 事 を 分 析 す る と、 集 中型 と分 散 型 の 二 っ の パ タ ー ン分 類 で き る。
9ペ ー ジの 調 査 結 果 に よ る と、 約40%の 生 徒 が 「学 校 を や め よ う」 と答 え 、 そ の時 期 は、
1年 の1学 期 に集 中 し な が ら も、 全 学 期 に ま た が って い る。 学 校 へ の 帰 属 意 識 を 高 め る と い う観 点 に立 っ と 、 行 事 は分 散 型 に して 、 生 徒 同 七や生 徒 と教 師 の人 間 関 係 を 深 め なが ら、
生 徒 の 生 活 に 潤 い と リズ ム を 作 る こ とが 望 ま しい と言 え る。
② 生 徒 の 参 加 度 合 い 〈 教 員 主 導 型 〉 か らく 生 徒 主導 型 〉 へ
現 在 の 都 立 高 等 学 校 で は生 徒 が 多 様 化 し、 ほ とん ど の 行 事 を生 徒 の 手 で 自主 的 に 運 営 し て い る学 校 か ら、 教 員 主 導 で 何 とか 行 事 を 成 立 させ て い る学 校 も あ る。 しか し、 どん な学 校 で あ れ 、 教 師 が 生 徒 に行 事 の ね らい や 実 施 内 容 ・運 営 方 法 等 の モ デ ル を 示 しな が ら〈 生 徒 主 導 型 〉 へ と転 換 す る こ とが 必 要 で あ る。 教 師 が 動 か な け れ ば生 徒 も動 か な い し、 動 い た と して も放 任 に な って し ま う恐 れ が あ る。 「生 徒 の 活 動 意 欲 を 高 め る 」 と い う観 点 か ら 生 徒 に 働 きか け 、 教 師 が 率 先 して モ デ ル を 示 して 生 徒 の 活 動 を 励 ま し、 生 徒 に 自信 を もた せ る こ と が 重要 で あ る。 そ の 際 、 リー ダ ー研 修 会 を 実 施 す るな ど して 、 核 と な る生 徒 を 育 て る こ と も大 切 で あ る。 こ う した〈 生 徒 主 導 型 〉 へ の 転 換 は 、 ホ ー ム ル ー ム活 動 を 生 き生 き と し た時 間 に す る こ とが で き る。 ホ ー ム ル ー ム で の 「生 徒 一 人 一 人 の存 在 を 生 か せ る場 」 を 設 定 す る こ と は 、 ホ ー ム ル ー ム活 動 を 活 発 に し、 学 校 へ の帰 属 意 識 を 高 め る こ と に な る か らで あ る 。
鋤 ㌃ 」
③ 教 師 の 参 加 度 合 い 〈 … 部 の担 当 教 員 主 導 型 〉 か らく 全 教 職 員 の 共 同 歩 調 〉 へ
〈 一一 部 の 担 当 教 員1三導 型 〉 で は 、 当 該 教 員 の 異 動 等 に よ り行 事 が 衰 退 して しま う可 能 性 が 高 い 。 そ こ で 、 全 教 職 員 の 共 通 理 解 と学 校 の 指 導 体 制 を整 え 、 全 教 職 員 が 事 前 指 導 か ら .ir k日の 指 導 及 び 事後 指 導 ま で 歩 調 を 合 わ せ て 行 う必 要 が あ る。 教 師 の 行 事 に 取 り組 む 姿 勢 や 学 校 に 対 す る愛 校 心 が 、 生 徒 の 帰 属 意 識 を 育 ん で い く もの と考 え られ る。
一10一
④ ホ ー ム ル ー ム活 動 く 事 務 連 絡 の 場 〉 か らく 人 間 と して の 在 り方 生 き方 を考 え る場 〉 ヘ ホ ー ム ル ー ム と学 校 行 事 は車 の 両 輪 の 関 係 に あ り、 ホ ー ム ル ー ム 活 動 は学 校 行 事 を 活 性 化 す る上 で 大 き な比 重 を 占 め る。 ホ ー ム ル ー ムで 生 徒 一 入 一 人 に存 在 感 と 「活 動 の 場 」 を 与 え る こ と で 、 学 校 行 事 へ の 参 加 意 欲 を 高 め る こ とが で きる。例 えば 、移 動 教 室 や リー ダ ー 研 修 会 と連 動 しな が ら、 ホ ー ム ル ー ム活 動 を 計 画 的 ・組 織 的 に 運 営 す る方 法 が あ る。 担 任 は、 生 徒 が ホ ー ム ル ー ム を 人 間 と して の 在 り方 生 き方 を 自覚 し実 践 す る場 と位 置 付 け 、 学 校 行 事 と関 連 さ せ た ホ ー ム ル ー ム経 営 案 と ホ ー ム ル ー ム 活 動 の 指 導 案 を 作 成 して 実 践 す べ きで あ る。(『平 成4年 度 教 育 研 究 員 研 究 報 告 書 』 に よ る と、 ホ ー ム ル ー ム 活 動 の 指 導 案 を 作 成 して い る教 師 は3割 程 度 で あ る。)そ の 際 、 「ク ラス の 生 徒 全 員 が リー ダ ー に な れ る」
と い う発 想 で 、 事 前 指 導 か ら事 後 指 導 まで 丁 寧 に 援 助 す る こ と が 行 事 成 功 の 秘 訣 で あ る 。 (2)学 ぶ 意 欲 と帰 属 意 識 を 高 め る文 化 祭
都 立 高 等 学 校11校 の 文 化 祭 に っ いて の 調 査 結 果 を 、KJ法 を 利 用 し て 整 理 した の が 図2 で あ る。「文 化 祭 に お け る 問 題 群 」と して あ げ た4点 は 、 どの 学 校 で もか か え る悩 み で あ る。
〈図2>学 ぶ意欲 と帰属意識を高ある文化祭
z化 祭 にお け る R'1SET
改善策
・け・ 〔 ア級 欝
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全教 職 員 の ru力 体 制 の 随 ケ
、 文献
研究 校 内 ・外 一
② 、 ④
器 材 ・ユ.具 を安 く手 に いれ る 方法 を探 す
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効 果 臼 信.学 ぷ 力.ク ラ ス ・
'了'校へ の 帰 属 意 識 が 高 ま る 糟 蟹 剛 か れ た学 校 へ目曜 ・祝nの 開催
優 れ た 実 践 を して い るA校 の 文 化 祭 とE校 の 体 育 祭 は 、 地 域 の 評 価 も高 く、 毎 年 多 数 の
来 場 者 が あ る。 そ れ が 生 徒 の 自信 と学 校 へ の愛 着 を 深 め 、 … 層 の 工 夫 を し、 努 力 す る と い
う相 乗 効 果 を 生 ん で い る。 こ こで は 、A校 とE校 の 優 れ た実 践 に学 び な が ら、 文 化 祭 の 活
性 化 に っ い て 考 察 した 。
① 移 動 教 室(ホ ー ム ル ー ム合 宿)を 中 心 にす え た ホ ー ム ル ー ム経 営 が 重 要 で あ る。 宿 泊 を 伴 な う体 験 学 習 は、 人 間 関 係 を 豊 か に し、 ホ ー ム ル ー ム へ の 帰 属 意 識 を 高 め る。 そ れ は、
教 科 学 習 や他 の 特 別 活 動 へ の 波 及 効 果 を も た らす 。 移 動 教 室 で の 文 化 祭 につ い て の討 論 は、
文 化 祭 へ の 関 心 と主 体 的 な 取 り組 み へ の 意 欲 を高 め 、 生 徒 に 活 動 の 場 を 与 え る と と もに 、 生 徒 の 学 級 で の 存 在 感 を 高 め て い る。
② リー ダ ー研 修 会 と連 動 し、 リー ダ ー層 の 発 掘 と育 成 に 努 め る こ とが 大 切 で あ る。E校 の 生 徒 用 の 「文 化 祭 引 き継 ぎ ノー ト」、J校 の 「文 化 祭 マ ニ ュ ア ル 」 は 、 リ ー ダ ー 研 修 会 に お け る 指 導 実 践 の上 に成 り立 って い る。
③ 発 想 と イ メ ー ジを 豊 か にす る必 要 が あ る。 様 々 な 文 献 を 活 用 した り、 他 校 の 文 化 祭 を 取 材 した りす る こ と も大 切 で あ る。E校 で の 文 化 祭 プ ロ モ ー シ ョン ビデ オ の 作 成 は 、 映 像 世 代 と も い わ れ て い る現 代 高 校 生 の 動 機 づ け ・指 導 に 大 変 有 効 で あ る と思 わ れ る。
④ 器 材 ・工 具 を い か に安 く手 に 入 れ る か 等 の情 報 収 集 や そ の ス トッ ク の 在 り方 も大 切 で あ る。 教 育 目的 で あ る と、 企 業 や 財 団 は好 意 的 に器 材 を 貸 して くれ る こ と もあ る。
⑤ 校 内 外 の 研 修 会 に参 加 して 、 教 員 の発 想 、技 術 力 、 指 導 力 を高 め る こ と が 大 切 で あ る。
K校 の 行 事 の フ ァイ リ ン グ シ ス テ ム の導 入 は、 伝 統 の 継 承 と全 教 職 員 協 力 体 制 の 確 立 と い う点 で も大 きな 効 果 を も た ら して い る。
「我 が 校 の文 化 祭 は ち ょ っ と違 う」 と、 生 徒 に 思 わ せ た い 。 そ う し た 文 化 祭 を 軍 ね る こ とが 「伝 統 」 と な り、 学 校 の 特 色 に っ な が る。 文 化 を創 る とい う困 難 な 作 業 、 課 題 を 克 服 す る過 程 の 中 か ら、 問 題 解 決 能 力 が 生 ま れ 、 自信 が 育 まれ る。 そ こか ら ク ラ ス 、 学 校 へ の 帰 属 意 識 が 高 ま っ て い く もの と考 え る。
ブ レ ー ン ス トー ミ ング 法
一 人 一 人 の もって い る知 恵 や 情 報 を 討 論 に よ り共 通 の 場 に 吐 き 出す 方 法 の ひ と つ 。
① 他 人 の 意 見 を 否 定 しな い こ と、 ② 自 由 に意 見 を 述 べ る こ と、 ③ 多 量 の ア イ デ ア を 出 す こ と、 ④ 他 人 の 意 見 に触 発 され て 自分 の 意 見 を 発 展 さ せ る こ と な どが 大 切 で あ る。
KJ法
川 喜 田二 郎 氏 の 考 案 した 発 想 法 の ひ とっ 。 ブ レー ンス トー ミン グ に よ り出 され た 意 見 を 以 下 の 順 序 で 一 巡 す る方 法 で あ る。 ① 集 め た 資 料 の エ ッセ ンス を メ モ した カ ー ド づ く りを す る。 ② 同 類 と思 わ れ る カ ー ドを 集 め 、 そ の カ ー ドの グ ル ー プ編 成 をす る。
③ グル ー プ編 成 され た ユ ニ ッ トを 「意 味 が 首 尾 一 貫 した 落 ち着 き の あ る構 図 」 に 配 列 す る。 ④ そ の 図 解 を も とに 文 章 化 を 行 う。(川 喜 田 二 郎 著 「発 想 法 」 「続 発 想 法 」)
一12一
2。 部 活 動
こ こで は、 前 述 の 部 活 動 の 問 題 点 の 指 摘 を 受 け 、 そ の 解 決 と 改 善 につ い て 考 察 した ・ (1)学 校 の 指 導 体 制 と顧 問 の 指 導 姿 勢
① 学 校 全 体 の 指 導 体 制 と顧 問 の 指 導
部 活 動 を 顧 問 教 師 に任 せ き り にせ ず 、 年 度 当 初 の 年 間 計 画 書 や 活 動 計 画 書 、 学 期 ご と の 活 動 状 況 の報 告 書 等 を 提 出 させ るな ど して 、 学 校 全 体 と して 部 活 動 の 状 況 を 把 握 して お く必 要 が あ る。 ま た 、 所 属 の 変 更 の 際 に は転 ・退 部 届 を 提 出 さ せ る と と も に、 活 動 の 実 態 調 査 を 年 間 に2回 程 実 施 し、 加 入 状 況 を確 実 に 把 握 して お く必 要 が あ る。
部 活 動 の 顧 問 や 指 導 者 は、 当 該 校 の 教 員 で あ る こ とが 望 ま しい。 部 活 動 の 活 発 な学 校 は 、 「す べ て の 教 師 が 部 の 顧 問 に な って い る学 校 」 に 多 く、 顧 問 教 師 が そ の 指 導 の 中 心 に な って い る こ とか ら も うか が え る。(平 成4年 度 高 等 学 校 教 育 開 発 指 導 資 料 集P5) 顧 問 の 配 置 につ い て は、 教 員 の希 望 や 、 指 導 力 を発 揮 で き る可 能 性 を 最 優 先 す べ きで あ
る が 、 専 門 性 、 年 齢 構 成 、 男 女 の 特 性 、 加 え て 指 導 に 対 す る意 欲 等 も考 慮 して委 嘱 す べ きで あ る 。 そ の 際 に は顧 問 の複 数 化 が ぜ ひ と も必 要 で あ る。 そ れ は 、 異 動 に伴 う活 動 の 衰 退 防 止、 平 日指 導 の交 替 や 休 日引 率 等 の 負 担 解 消 等 の た め で もあ る 。
② 部 活 動 顧 問 委 員 会 等 の 設 置 に よ る顧 問 問 の 連 携 ・協 力
部 の活 動 状 況 が 思 わ し くな くな る と、 え て して 顧 問 の 意 欲 が な く な り、 そ の 結 果 顧 問 に よ って は、 そ の 原 因 を 生 徒 の 意 欲 の な さ や 、 施 設 ・設 備 、 予 算 等 の 条 件 の悪 さに転 嫁 し、
自 ら指 導 の 活 力 を 失 っ て い く こ とが あ る。 そ の よ うな 事 態 に 陥 らな い よ う に、 活 動 状 況 の 報 告 や 公 式 戦 ・コ ン ク ー ル 等 で の 活 躍 、 活 動 に お け る 問 題 点 な ど にっ い て 、 定 期 的 に 顧 問 間 で 協 議 ・検 討 す る〈 部 活 動 顧 問 委 員 会 〉 な ど を 設 定 し、 お互 い に 連 携 を 図 り合 っ て 、 切 磋 琢 磨 しな が ら指 導 に 当 た る環 境 作 りを 行 う必 要 が あ る 。
③ 評 価 の 改 善 及 び ホ ー ム ル ー ム担 任 と の 連 携
対 外 試 合 や コ ン クー ル に お け る成 績 等 が そ の 部 の 主 な 評 価 に な りが ち で あ る が 、 顧 問 教
師 の 経 験 や 考 え 、 あ る い は生 徒 の 自 己 評 価 だ け に 任 せ ず 、 学 校 全 体 と して 評 価 基 準 を 設
け て 適 切 な 評 価 を 行 う こ と が 必 要 で あ る 。 評 価 の 内容 と し て は、 指 導 体 制 、 都 全 体 の 活
動 状 況 、 部 員 ・ 人 一 人 の 活 動 状 況 等 が 考 え られ る が 、 評 価 は、 よ り 一層 充 実 した 活 動 に
な る よ うに 客 観 的 で 、 具 体 的 に す る こ とが 大 切 で あ る。 評 価 に 当 た って は 、 顧 問 自身 の
評 価 だ け で な く、 部 員 の 評 価 、 部 員 一 人 一 人 の 相 互 評 価 等 を 総 合 で き る よ うに す る こ と
が大 切 で あ る 。 ま た 、 入 学 か ら卒 業 ま で の く 部 活 動 個 人 票 〉 を 作 成 し、 そ の 年 度 の 活 動
の記 録 を 顧 問 が 学 期 ご と に記 入 し、
ホ ー ム ル ー ム担 任 の生 徒 理 解 の 資 料 にす る こ と も大 切 で あ る 。
④ 条 件 整 備
施 設 ・設 備 の 充 実 やr算 の増 額 な どの 物 的 条 件 の 整 備 に対 す る要 望 が 強 くな って い る。 顧 問 の 指 導 意 欲 を 高 め る1:か ら も、 で き得 る限 りの 充 実 を 継 続 的 に 行 って い く必 要 が あ る。
⑤ ホ ー ム ル ー ム 活 動 に お け る指 導 ホ ー ム ル ー ム担 任 は 、 生 徒 に 部 活 動 の意 義 を説 い て そ の 積 極 的 な 参 加 を 促 す と と も に、 生 徒 一 人 一 人 の 加 入 状 況 や 活 動 状 況 の 実 態 を常 に把 握 す る必 要 が あ る 。 生 徒 の 体 調 や 心 理
平成 年度 《部 活 動 個 人 票 》
年 組 氏名
一 一
1学期 2学期 3学期
i所 属部
部 部 部出席状況(参 加態度)
練 習 に積 極 的 だ った か(活 動意 欲) 技能 は上 達 した か(技 能上 達) 力を合わせて活動 した か(協 調性) 部内での役割を果た したか(責 任 感)
目標を達成するように努力 したか(目 標 達成) 自分の意見を進んで発表できたか(自 発的活動)Aよ く努力 して いるB
《顧 問 の コ メ ン ト》
努 力 して い るC努 力 が必 要
1学 期 2学 期 3学 期 学 年
状 態 、 あ る い は 人 間 関 係 の 状 況 を 把 握 し、 カ ウ ンセ リ ン グマ イ ン ドを も って 対 応 して い く必 要 もあ る。
⑥ 合 宿 の 実 施
長 期 休 業 期 間 は、 日常 の 取 り組 み で は不 十 分 な 点 を 補 う こ と が 可 能 と な り、 集 中 的 な 活 動 計 画 の も とに 指 導 の 強 化 を 図 る と い う観 点 か ら も、 合 宿 の 実 施 を計 画 す べ きで あ る。
ま た 、 合 宿 は 、 寝 食 を 共 に す る こ と に よ り、 教 員 と生 徒 、 生 徒 同 士 の 望 ま しい人 間 関 係 の 育 成 と い う面 か ら も必 要 で あ る と 思 わ れ る。
(2)生 徒 の 意 欲 を 高 め る取 り組 み
① 全 校 生 徒 の 全 員 加 入 の 指 導
年 度 当 初 に 、 学 校 で の 部 活 動 の 意 義 を 十 分 理 解 させ 、 生 徒 全 員 が 何 れ か の 部 に 加 入 す る よ う援 助 ・指 導 す る 。 部 活 動 へ の 加 入 を 、 生 徒 の 自 ら学 ぶ 意 欲 を 育 て 、 学 校 へ の所 属 感 と 帰 属 意 識 を 芽 生 え させ る き っか け と した い 。
② 生 徒 の 積 極 的 な参 加 の 援 助 ・指 導
教 員 の 積 極 的 な指 導 を 基 本 に して 、 生 徒 の 活 動 意 欲 を喚 起 す る こ とが 部 活 動 活 性 化 へ の 近 道 で あ る こ と は疑 う余 地 の な い と こ ろ で あ る。 毎 月1回 部 活 動 顧 問 委 員 会 等 を もち 、 生
一14一
徒 の参 加 や 活 動 状 況 等 を 報 告 し合 い 、 不 参 加 の 多 い 生 徒 に は ホ ー ム ル ー ム担 任 と連 携 を 取 りな が ら、 積 極 的 な 参 加 を 促 す よ う努 力 す る。
③ 事 前 指 導 の 充 実
あ らか じめ 顧 問 と 部 長 等 で 話 し合 わ れ た活 動 方 針 や 、 一 定 の 期 間 を 見 通 した 活 動 計 画 及 び 大 会 ・コ ン クー ル へ の 参 加 な ど に つ い て の 理 解 を 得 られ る よ う に して お く必 要 が あ る。
ま た 、 合 宿 に お いて は、 個 人 の 課 題 を 設 定 させ 、 参 加 意 欲 を 高 め さ せ る な ど の きめ 細 か な 指 導 が必 要 で あ る。
④ 事 後 指 導 の充 実
…定 期 間 ご と の 目標 の 設 定 と そ の 反 省 、 さ らに新 た な課題 の発 見、 そ して次 な る 目標 の 設 定 と い う継 続 性 の あ る一 連 の 過 程 の 中 で 、 き め細 か な プ ラ ス 面 で の 評 価 を す る こ とが 大 切 で あ る。 合 宿 に お い て は、 事 前 に掲 げ た課 題 の達 成 度 を 個 人 で 評 価 させ 、 次 な る ス テ ッ
プ へ とっ な げ て い く必 要 が あ る 。
(3)地 域 、 保 護 者 及 び卒 業 生 の 理 解 と協 力 を 深 め る取 り組 み
① 地 域 の 理 解 と協 力 と深 め る取 り組 み
施 設 や 設 備 の 充 実 度 に左 右 され るが 、 日頃 か ら地 域 の 社 会 人 や 中 学 生 な ど と の コ ミニ ュ ケ ー シ ョ ンを 図 り、 施 設 や 校 庭 開 放 な ど も含 め た開 か れ た 部 活 動 づ く りを 目指 す こ とが 大 切 で あ 。 ま た 、 活 動 の 状 況 や 公 式 戦 ・コ ン クー ル な ど に お け る実 績 な どを 校 外 の 掲 示 板 や 広 報 誌 な どを 用 い て 、 地 域 の 人 々 に広 くPRし 理 解 を 求 め る努 力 を す る こ と も必 要 で あ る 。
② 保 護 者 の 理 解 と 協力 を 深 め る取 り組 み
顧 問 が 部 活 動 の 「保 護 者 通 信 」 を定 期 的 に発 行 し、 活 動 の 状 況 を具 体 的 に報 告 す る と と も に、 部 の 保 護 者 会 の 開 催 、 練 習 や練 習 試 合 の 見 学 会 、 公 式 戦 や コ ンク ー ル な ど へ の招 待 等 を 行 い、 よ り… 層 の 理 解 を 深 め る努 力 を す る。
③ 卒 業 生 の理 解 と協 力 を 深 め る取 り組 み
顧 問 が 部 活 動 の 「卒 業 生 通 信 」 を 定 期 的 に 発 行 し、 活 動 の 状 況 を 報 告 す る と と もに 、 卒 業 生 の 会 開 催 や 、 公 式 戦 や コ ン ク ー ル の 応 援 な ど へ の 招 待 を 行 い 、 卒 業 後 も後 輩 の 育 成 ・ 指 導 に協 力 を 要 請 す る。 在 校 生 に と って は 、 卒 業 生 と の 交 流 が 多 くの情 報 源 とな り、 さ ら
な る活 力 を 引 き出 す こ と に っ な が る と考 え られ る。
IV学 ぶ 意 欲 と帰 属 意 識 を 育 て 高 め た 事 例
1.体 育 祭
E高 校 の 体 育 祭 は、 今 年 第10回 を 迎 え 、 創 設 時 か らの 願 い通 り、 名 実 と もに 「 地 域 の名 物 」 とな っ て い る 。 本 年 度 は 朝 の う ち 雨 が 降 って い た に もか か わ らず 、2000人 の 来 場 者 の 声 援 と 生 徒 の 熱 気 で 今 ま で に増 して 充 実 した もの に な っ た。 閉 会 式 は 、 感 激 で 涙 を 流 しな が ら全 員 で肩 を 組 み 、 大 合 唱 す る校 歌 で 幕 を 閉 じた 。 この 体 育 祭 は 、E高 生 の誇 りと して 、思 い出深
く心 に 刻 み 付 け られ る もの で あ る。
(1)実 施 時 期 等 の 工 夫
6月 ヒ旬 の 第1ま た は 第2日 曜 日に 実 施 し、 雨 天 の 場 合 は順 延 と し、 中 止 に は 決 して し な い 。 梅 雨 入 りの 季 節 で あ るが 、 他 の 行 事 と の 関 連 を 考 え(文 化 祭9月 中 旬 、 修 学 旅 行11 月 中 旬)、 こ の 時 期 に 実 施 して い る。 一 っ … っ の 行 事 を 大 切 に、 よ り多 く の 生 徒 の 力 が 発 揮 で き る よ うに 、 そ して 、 よ り質 の 高 い もの を創 り あ げ るた め に は、 準 備 期 間 を 適 切 に 設 け る こ と が 必 要 で あ る。 この 考 え に よ り、1学 期 に体 育 祭 、2学 期 に 文 化 祭 と2大 行 事 を 分 け て 実 施 して い る 。 ま た 、E高 校 は 開 設 当 時 か ら 「地 域 に 根 ざ した学 校 づ くり」 を 目指 して い る。 体 育 祭 に お い て も生 徒 の 日頃 の 活 動 の成 果 を 発 表 し、 地 域 の 人 々 の 理 解 を 得 る 機 会 とす る趣 旨 で 、 休 日開 催 を前 提 と して い る。 幸 い な こ と に10回 を 迎 えた現 在 、保 護 者 、 卒 業 生 だ け で な く、 近 隣 の 人 々 、 地 域 の 小 。中 ・高 校 生 が 朝 早 くか ら声 援 して くれ る 。
「E校 の 体 育 祭 に 参 加 した い 」 と い う思 い で 入 学 して く る生 徒 も少 な くな い 。 ま た 、 近 隣 の 一 軒 一 一軒 に生 徒 が 案 内 状 を 配 布 し、 協 力 を お 願 い す る な ど の 配 慮 も して い る。
② 競 技 形 式 ・組 み 分 け 等 の 工 夫
誕 生 月 に よ る四 季 別 〈 春(3‑5月)夏(6‑8月)秋(9‑11月)冬(12‑2月)〉
の 組 み 分 け を 行 う。 ま た 、 四 季 が緑 、 赤 、 黄 、 青 と色 別 さ れ 、 それ ぞ れ カ ラーTシ ャツを 着 用 す る。3年 間 縦 割 り に され た 同 じ組 ・色 に 属 す る こ と は 、 帰 属 意 識 を 高 め 、 団 結 力 を 培 う こ と に な り、 さ らに は継 続 的 な 活 動 と発 展 を 生 み 、 伝 統 化 し易 い 。 また 、L級 生 の 指 導 力 を育 成 し、 生 徒 主 導 の 運 営 を し易 くす る 。 色 別 カ ラ ーTシ ャッ を 着 用 す る こ と は 、 こ れ らの効 果 を 一 層 高 め て い る。 この よ うに 四 季 別 の 組 み 分 け は ク ラス 数 の 増 減 に よ って も 変 化 が な く、 長 期 的 な展 望 が 立 て 易 い。
(3)競 技 内 容 ・実 施 内 容 等 の 工 夫
① 競 技 種 目
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個 人 種 目 ・集 団 競 技 ・集 団 演 技 の3つ に分 か れ 、 騎 馬 戦 ・棒 倒 し ・棒 引 き ・四 季 別 対 抗 リ レー な ど全 力 を 尽 く した エ ネ ル ギ ー を ぶ っ け 合 う 「競 技 種 目」 と 、 障 害 物 競 争 な ど
の 「レ ク リエ ー シ ョ ン種 目」 との 内 容 的 な バ ラ ンス を 考 慮 して 決 定 さ れ る。 儀 式 は厳 粛 に行 う と い う観 点 か ら入 場 行
̲9〆 進 ・開 閉 会 式 は緊 張 感 を もた せ 、 得 点 の 対 象 と して い る。
集 団 演 技 は 、1年 「オ リ ジ ナ ル体 操 」、2年 男 子 「alt体 操」、
2年 女 子 「ダ ン ス」 と ど れ も完 成 度 が 高 く、観 衆 を圧 倒 し、
終 了 時 に感 激 で 涙 す る生 徒 も多 い。 一 一人 も欠 け られ な い集 団 演 技 の 中 で 集 団 に お け る存 在 意 義 を 見 い 出 し、 集 団 の 中 で の 在 り方 を考 え 、 他 人 へ の 思 い や り と協 働 の 心 を 学 ぶ 。
② 応 援 団 の 活 動
前 年 度 終 了直 後 か ら次 年 度 に 向 け て 準 備 を 始 め る。 企 画 ・
感 動 と協 働 の 組 体 操 (4重 の 塔) 団 編 成 ・団 長 の 選 出 は 前 年 度2月 に行 わ れ 、 新 入 生 を 迎 え 、 本 格 的 に準 備 が 始 ま る 。3年 の 団 長 を 中心 に伝 統 を 引 き継 ぎっ っ 、 各 学 年 の カ ラ ー を 出 し、 優 勝 を ね らい 、 マ ス コ ッ ト 製 作 、 団 別 応 援 、 シ ョー タ イ ム の 練 習 を 重 ね る。 マ ス コ ッ トは 、 立 体 的 で 規 模 も大 き く、
移 動 した り、 仕 掛 け が あ っ た り と 」 二 夫 が 凝 らさ れ る 。 シ ョー タ イ ム は体 育 祭 の 目玉 の1っ で 、 最 も応 援 団 が 力 を 入 れ る もの で 、 観 客 を楽 しま せ 、 目 を 見 張 らせ る。 そ の内 容 の濃 さ、
団 結 力 の 強 さ、 ア ピー ル性 の 高 さ に は 毎 年 驚 か さ れ る もの が あ る。
(4>教 員 の 取 組 み
生 徒 指 導 部 ・保 健 体 育 科 を 中 心 に 全 教 員 が 係 を 受 け もち 、 誕 生tlで 生 徒 と同 様 、 各 団 に 分 か れ る。 教 員 と生 徒 が …体 に な り各 団 を 盛 り上 げ 体 育 祭 を 創 りLげ て い く。 さ らに 、 教 員 間 に 体 感 も生 ま れ て く る。 この よ う に生 徒 ・教 員 ・地 域(保 護 者 を含 む)が 一体 とな っ て 体 育 祭 を創 り あ げ て い く姿 勢 を 大 切 に して い る。
(5)ま と あ
生 徒 は体 育 祭 を 通 し、 感 動 と成 就 感 を 体 感 し、 臼信 を もっ 。 自分 自身 へ の 自イ,1を もつ と
と も に、 学 校 に 対 して も、 自 信 と誇 り、 そ して 、 帰 属 意 識 を 高 め て い る。 この こ と は、 生
徒 に 人 間 と して の 在 り方 生 き方 を考 え させ 、 将 来 の 自 己実 現 に も大 き く影 響 して い る。 今
後 は 「地 域 の 名 物 」 に と ど ま らず 、 よ り オ リジ ナ ル な 内容 を 盛 り込 ん で 、 さ らに 発 展 さ せ
て い く必 要 が あ る。 そ の た め に は、 全 教 職 員 の 共 通 理 解 を 深 め る と と も に、 生 徒 の 自主 性
と主 体 性 を 尊 電 しっ っ 、 よ り適 切 な助 言 ・指 導 を す る必 要 が あ る。
2.文 化 祭 一専 門 学 科 の 発 表 展 示 と ホ ー ム ル ー ム 発 表 を 柱 とす る 文 化 祭
都 立A高 等 学 校 の 文 化 祭 で は、 毎 年11月 の 第2週 の 週 末 に開 催 され 、 近 隣 か らは2日 間 で 、 8000人 を 越 え る来 場 者 が あ る 。 専 門 学 科 の 学 習 で 生 産 さ れ る農 産 物 や 加 工 品 の 販 売 の 人 気 も
手 伝 って 、 地 域 の 秋 の 行 事 と して 親 し まれ て い る。
(1)ホ ー ム ル ー ム発 表 の 充 実
この 学 校 の 文 化 祭 の 内 容 は、 伝 統 的 に専 門 学 科 の 学 習 成 果 や生 徒 の 作 品 の 展 示 発 表 に 重 点 が 置 か れ た い た 。 こ の た め 、 文 化 祭 の 準 備 期 間 に な る と、 生 徒 の 大 半 が 学 科 内 の 各 部 所 に分 か れ て 展 示 準 備 に と り か か る の で ホ ー ム ル ー ム 発 表 は 行 わ れ て い な か った 。
しか し、10年 前 か ら各 学 科 の特 徴 を 生 か した ホ ー ム ル ー ム発 表 の 充 実 を 図 って 、 全 ホ ー ム ル ー ム で 文 化 祭 の 発 表 を 行 う よ う指 導 し実 施 して き た。 そ の結 果 、 生 徒 の 自 由 な 発 想 に よ る趣 向 を 凝 ら した 発 表 が 数 多 く見 られ る よ うに な り、 好 評 を博 す よ うに な った 。
発 表 内 容 は縁 日的 な もの に な る こ とを 避 け、 専 門 の学 習 に 関 係 す る も の に して 、 学 校 の 特 色 が み られ る よ うに 指 導 して い る。
生 徒 の 文 化 祭 へ の取 り組 み は積 極 的 で 、 全 校 の 準 備 期 間 に 入 る前 か ら、 放 課 後 な ど 自主 的 に必 要 な 準 備 を 始 め る 。 ま た 、 終 了 後 の 後 始 末 ま で 全 員 で 行 う こ と に よ って 、 学 科 や ホ ー ム ル ー ム に お け るの 望 ま しい人 問 関 係 が 形 成 され
、 生 徒 は達 成 感 、 成 就 感 を 味 わ って い る。
(2)主 な 発 表 内 容
専 門 学 科 ホ ー ム ル ー ム
バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 、 小 菊 、 大 菊 、 果 ジ ャ ン グ ル喫 茶(熱 帯 植 物 を使 った 室 物 、 実 習 の紹 介 、 野 菜 の 販 売 、 バ ラ園 内 装 飾)、 野 草 の て ん ぷ ら の 試 食 、 自
園 芸 科 の内容等
作 の フ ラ ワ ー ア レ ン ジ メ ン トを 使 っ た
花 嫁 衣 装 の フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー 、 バ ー
ブ喫茶
造 園 科
庭 園 設 計 図 、 庭 園 模 型 、 竹 垣 、 苗 木 実
教室内の日本庭園習 の紹 介 、 樹 木 の 名 前 当 て クイ ズ
ク ッ キ ー 、 味 噌 、 乳 酸 飲 料 の 販 売 、 発 食 品 添 加 物 の 調 査 ・研 究 、 安 全 な 食 品
食品化学科 酵食品の研究、実習風景の紹介を テ ー マ に した 休 憩 所 、 ア ジア の 発 酵
品の試作 と試食
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