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○学 小林 繁(同志社大院) 池田 大樹(同志社大院)

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Academic year: 2021

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特異な制約条件の確率的選択に基づく資源追加削減法の改良 特異な制約条件の確率的選択に基づく資源追加削減法の改良 特異な制約条件の確率的選択に基づく資源追加削減法の改良 特異な制約条件の確率的選択に基づく資源追加削減法の改良

An Improvement of the DORAR Method Based on the Random Selection of Peculiar Constraints

正 三木 光範(同志社大工) 正 廣安 知之(同志社大工)

○学 小林 繁(同志社大院) 池田 大樹(同志社大院)

Mitsunori MIKI,Tomoyuki HIROYASU ,Shigeru KOBAYASHI and Taiju IKEDA

Knowledge Engineering Dept.Doshisha University, Kyoto, Japan.

Key Words:Optimum Design,Parallel Distributed Algorithm,DORAR method

1111 はじめにはじめにはじめにはじめに

離散構造物の最適設計に対して提案された並列計算機の ためのアルゴリズムである資源追加削減法1)(以下DORAR 法)は,これまでに電気回路最適化問題,トラス構造物最 適化問題といった非線形最適化問題に対してその有効性が 確認されている2).しかし,最適化問題の中には非線形性が 高い制約条件をもつものがあり,DORAR 法によって最適 解を得ることが困難となる場合がある.その理由は,この ような制約条件が存在すると,DORAR 法における資源の 増減プロセスが不連続に変化するためである.本研究では,

他の制約条件と比較して非線形性が高い制約条件を特異な 制約条件と呼び,確率的にこの特異な制約条件を無視する という新たなアルゴリズムの改良を提案し,検証する.

2222 資源追加削減法資源追加削減法資源追加削減法資源追加削減法((((DORARDORARDORARDORAR法)の概略法)の概略法)の概略法)の概略1)1)1)1)

DORAR法は,システムを構成する離散的な各要素が,要

素に関する情報を頼りに,要素の持つ知識のみで自律的に 挙動し,その結果としてシステム全体がより最適な方向へ 近づくという考えである.アルゴリズムを以下に示す.

(1) 各要素ごとに局所制約条件に関する資源余裕を評価する.

(2) 各要素ごとに全体制約条件に関する資源余裕を評価する.

(3) 上の資源余裕の最小値を各要素の臨界資源余裕とし,こ れを削減する.(資源削減処理)

(4) 各要素に一定の微少な資源を追加する.(資源追加処理) (5)(1)から(4)を繰り返すことにより最適解を得る.

3333 離散構造物への適用離散構造物への適用離散構造物への適用離散構造物への適用 3.1 

3.1 3.1 

3.1 最適化の対象とした離散構造物最適化の対象とした離散構造物最適化の対象とした離散構造物最適化の対象とした離散構造物

最適化の対象とした離散構造物はトラス構造物とした.

Fig. 1 A 14-member truss

ここでは,Fig. 1に示す8節点14部材トラス構造物の最 小体積設計問題を考え,負荷荷重として節点8に1kNの水 平荷重を付加した.また応力制約条件として40MPa,変位 制約条件として節点8の変位(

δ

8)を0.01m以下とした.

3.2 3.2 

3.2 3.2 最適化の結果と問題点最適化の結果と問題点最適化の結果と問題点最適化の結果と問題点

10種類の初期値を乱数で与えた.ここではそのうちの1

例を示す.Fig. 2に示す初期値で最適化を行った.繰り返し 数400回,変位制約条件を0.01mまたは0.001mとしたと きに得られた収束解の断面積分布をFig. 3に示す.

Fig. 2 Initial configuration

(Magnification × 0.2)

δ80.01m

δ80.001m

Fig. 3 Converged solutions

10種類ともに同様な断面積分布の収束解に収束した.し

かし,変位制約条件が0.01mの場合における部材番号3,7 および12の部材の断面積が, 0.001mのときと比べて大き くなっていることがわかる.これは,変位制約条件が緩く,

構造物の幾何学的変形が大きいため,部材の圧縮座屈に関 する制約条件が活性となり,制約条件外にある設計点を制 約条件内に移動するために断面積が増加する.この解は明 らかに最適解ではない.すなわちDORAR法の従来のアル ゴリズムでは,このような非線形性の高い制約条件には対 応できない.それは資源削減処理をすべての制約条件に対 して一律的に行っているからである.

7 8 1 kN

0.30m 1 4

2 3

5 6

(1) (2)

(3) (4) (5)

(6) (7) (8) (9)

(10) (12) (11)

(13) (14)

0.40m

i:node index ; (i): member i d

E=1GPa

日本機械学会 日本機械学会日本機械学会

日本機械学会「第「第「第「第12121212回計算力学講演会」講演論文集回計算力学講演会」講演論文集回計算力学講演会」講演論文集回計算力学講演会」講演論文集((((1999/11/241999/11/241999/11/241999/11/24))))pp.199pp.199pp.199pp.199〜〜〜〜200200200200

(2)

200 4444 特異な制約に対する新たな資源削減処理の提案特異な制約に対する新たな資源削減処理の提案特異な制約に対する新たな資源削減処理の提案特異な制約に対する新たな資源削減処理の提案

4.1 特異な制約条件特異な制約条件特異な制約条件特異な制約条件          

   前節で8節点14部材トラス構造物を最適化した結果,不 要となる部材の断面積が減少しなかった.その原因は,座 屈強度に関する制約条件の影響が過大であったためである.

本研究では,このような収束解に影響を及ぼす非線形性の 高い制約条件を特異な制約条件と呼ぶ.

4.2予備実験予備実験予備実験予備実験

  特異な制約条件の影響を緩和するために,座屈強度に関 する制約条件に関して資源削減処理を行わないというルー ルを追加する.このルールは設計点が制約条件外にあった としても,体積を増加させないというものである.このた めに部材の断面積の減少が期待できる.初期値から得られ た収束解の断面積分布をFig. 4に示す.

Fig. 4 Converged solution (Case of disregarding peculiar constraints ) Fig. 4をみると,部材番号3,7および12の部材の断面 積が減少していることがわかる.しかし,逆に部材番号 6 および11のような本来重要な部材の断面積までもが減少し,

座屈が生じる.そこで,これらの重要な部材と重要でない 部材を区別するために,各部材の軸力,座屈強度,そして 制約条件との距離の推移に着目する.Fig. 5 は部材番号 3 および11におけるそれぞれの履歴を示す.

(Member-3)

(Member-11)

Fig. 5 Histories of the load,the buckling stress and the distance from constraint of the member during iterations

部材番号3は,繰り返し数の増加と共に軸力,座屈強度,

制約条件との距離の大きさが減少し,設計解が改良されて いることがわかる.一方,部材番号11では,軸力,制約条 件との距離の大きさが増加し,設計解は改悪されているこ とがわかる.またこれらの特徴が他の圧縮応力を受けてい る部材にも同様にみられた.したがって,設計解が改良さ れた部材とを区別することができた.

4.3 確率的選択ルールの提案確率的選択ルールの提案確率的選択ルールの提案確率的選択ルールの提案

上のことより,特異な制約条件を無視したときのその制 約条件の満足度合の変化から資源削減処理を行うか否かを 判断することで良好な収束解を得ることが可能となる.し かし,対象部材を見い出すことは部材の組み合わせの問題 があって容易ではない.また,情報を得ることのできる区 間が異なってくるため必ずしも区別できなくなる.そこで これらの問題を解決するために新しいルールを提案する.

このルールは,特異な制約条件に対して,資源削減処理を 確率的に行い,その効果を検証する区間も確率的に決める というものである.すなわち,ランダムに選ばれた部材の 特異な制約条件をランダムに設定した区間だけ無視した結 果を評価し,その部材が改良されたと判断されれば,その まま資源削減処理を行わず,逆に改悪されたと判断されれ ば,資源削減処理を行うというものである.

4.4ルールの適用ルールの適用ルールの適用ルールの適用

前節で提案したルールを適用する.初期値から得られた 収束解の断面積分布をFig. 6に示す.

Fig. 6 Converged solutions(New rule)

Fig. 6をみると,収束解に対する特異な制約条件の影響を

緩和できたこと,また制約条件を無視すべき部材とそうで ない部材とを区別することが可能となり,良好な収束解を 得ることができた.

5555 結論結論結論結論

得られた結論は以下の通りである.

1) 制約条件の中には,非線形性の高いものがあり,これが DORAR法での収束解に多大な影響を及ぼす場合がある.

2) 特異な制約条件に対して,資源削減処理を確率的に行う ことにより,良好な収束解を得ることが可能となった.

参考文献 参考文献 参考文献 参考文献

1) M.Miki,M.Furuichi,Y.Watanabe,”Smart Distributed Minimization of the Volume of Discrete Structure”,

Proc,AIAA,SDM Conference,pp.2344-2352,1996 2) Mitsunori Miki,Tomoyuki Hiroyasu,Taiju Ikeda,

“Parallel Distributed Optimization by Resource Addition and Reduction”, Lecture Notes in Computer Science 1615,Springer, pp.194-205,1999

- 2 .0 E + 0 2 0 .0 E + 0 0 2 .0 E + 0 2 4 .0 E + 0 2 6 .0 E + 0 2

0 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0

N u m b e r  o f  ite r a tio n s Load,buckling stress and distance from constraint

Load

Buckling stress

Distance from constraint

- 8 .0 E + 0 2 - 4 .0 E + 0 2 0 .0 E + 0 0 4 .0 E + 0 2 8 .0 E + 0 2

0 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0

N u m b e r   o f   ite r a tio n s Load,buckling stress and distance from constraint

Load Buckling stress

Distance from constraint

Fig. 1    A 14-member truss
Fig. 5    Histories of the load,the buckling stress and the distance from constraint of the member during iterations

参照

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