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論文題目 超伝導バルクを用いた磁気浮上工具の

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Academic year: 2021

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D-5

九州工業大学大学院情報工学府 先端情報工学専攻 電子情報工学専門分野(木内研究室)

1. はじめに

自動車や航空機等の進歩に伴い使用される内部部 品も、複雑な部品へと変化している。これらの部品加工 には、旋盤加工や磁気研磨法を始めとした様々な手法 が利用されるが、従来の加工法では部品内部の複雑な 切削研磨加工までは不可能である。一方で、Fig. 1に示 すような超伝導バルクと永久磁石間に働く磁気力を用 いた、非接触な磁気浮上工具 SUAM(SUpercondcutive Assisted Machine)が考案されている。このSUAMでは、

磁束ピンニング力を用いてバルクの空中上部で永久磁 石を固定することで、バルクを回転させると、空中で固 定されている磁石も回転する。したがって、この空中固 定された磁石を加工対象材料の内側から押し付けるこ とによって、材料の内部研磨加工が可能になる。また、

磁束ピンニング力は横方向の復元力を持つことから、研 磨のみでなく切削も可能である。

本研究では、SUAM の重要な特性である磁気浮上 力と復元力について、磁気ポテンシャル𝐴と電気スカラ ポテンシャル𝜙を未知数として解く𝐴-𝜙法を有限要素法 によって計算した。着磁位置を変化させた場合の影響 やバルクの配置の変化による磁気浮上力と復元力への 影響についても解析を行なった。さらに、電磁界解析を 用いて、SUAMの性能向上についても議論した。

2. 解析方法

超伝導バルクの空中上部で永久磁石を磁束ピンニン グ力で固定するためには、バルクを磁化する必要があ る。このため、バルクが常伝導状態時に磁界を加え、そ の後に超伝導状態に転移させる磁界中冷却プロセスに よる磁化を考慮した。具体的には、常伝導状態の電気 抵抗率に対して超伝導状態の電気抵抗率を小さくする ことによって、超伝導体内の磁界侵入を再現した。また、

解析に必要な電界-電流密度(𝐸-𝐽)特性の計算には𝑛値 モデルを使用し、この材料の典型的な値である𝑛 = 10 を用いた。磁束ピンニング機構を考慮するために臨界 電流密度の磁界依存性(𝐽c-𝐵特性)が必要となるが、ここ では同様なバルクの実験結果を用いた[1]。また、バル クのサイズは縦横の幅が35 mm、厚さが10 mmの四角 柱で、4つ組み合わせている。また、磁石は内径10 mm、

外径29 mm、厚さ10 mmのリング状ネオジム磁石である。

この磁石はバルクの回転に追従回転できるように、回転

角方向にN極とS極が交互に配置される片面4極型と なっている。磁石の表面磁界は 450 mT、重さは 186 g である。この重さによる重力は1.8 Nとなる。以上を考慮 した有限要素法解析には、JSOL 社製 JMAGを使用し た。

3.結果および考察

Fig. 2に超伝導バルクの上部10 mmで着磁した場合 の引力及び反発力における実験結果とFEM 計算の結 果の比較を示す。Fig. 2 より、バルクと永久磁石の距離

が10 mm以近では磁石に反発力が発生する。これに対

して、10 mm 以遠となった場合、磁石には下方向への 引力が働く。切削加工の際には反発力が、研磨加工の 際には引力が利用される。計算による最大引力はバル ク上部15 mmで1.5 Nであるが、実際には磁石には重 力があるため、磁石に働く総引力は3.3 Nとなる。この力 により発生する研磨圧力を磁石の接触面積を考慮して 求めると、1.8 kPaとなる。この値は一般的な研磨工具の 最低研磨圧力の約1/5 である。そのため、ここでは磁石 の質量を増やすことによる研磨圧力の向上に注目した。

上記の解析手法から磁石の重量を186 gから1.0 kgま で増加させた場合、研磨圧力は5.0 kPaまで向上できる。

更に、重量を 2.3 kg まで増加させることによって、研磨

引力を10 kPaまで向上させることができ、一般的な研磨

方法と同等の研磨圧力が得られることを明らかにした。

参考文献

[1] W. Zhai et al, Cryst. Growth Des., (2015) 15 907 – 914

学生番号 15676122 氏 名 平松 佑太

論文題目 超伝導バルクを用いた磁気浮上工具の

有限要素法による電磁現象解析に関する研究

Fig. 1: SUAM (SUperconductive Assisted Machine)

Fig. 2: Repulsive and attractive force of SUAM when magnet levitates 10 mm above

superconducting bulks

0 10 20

0 50 100

F orc e [N ]

Distance [mm]

FEM Experiment Field Cooled Magnetization Initial Magnetization distance: 10 mm

Force Magnet

Superconductor Distance

Magnetization

Repulsive Force Attractive Force

Fig. 2: Repulsive and attractive force of SUAM  when magnet levitates 10 mm above

参照

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