別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲 第 2677 号 氏 名 二村 明徳
論文審査担当者
主査 生理系解剖学顕微解剖学分野 塩田 清二
副査 社会医学系衛生学公衆衛生学衛生学分野 中館 俊夫
副査 内科系内科学循環器内科学分野 小林 洋一
(論文審査の要旨)
頭頂葉性運動失調は,頭頂葉病変により障害部位と反対側の上下肢に出現する 稀な神経 症候である.頭頂葉性運動失調には2つのタイプがあり,1つは感覚障害を伴う Sensory ataxia,もう1つは運動麻痺も感覚障害も伴わない Pseudocerebellar ataxia である.
既報告は合計 10 例に満たず症例報告に限られていたために,頭頂葉性運動失調の症候 学的特徴や病変部位による症候学的違いなどの検討は今までになかった.
頭頂葉性運動失調の症候学的特徴や病変部位との関連を明らかにする目的に,頭頂葉性 運動失調を呈した脳梗塞患者 13 例について,運動失調と感覚障害,運動障害の内容を検 討した.病変部位は脳 MRI を用いて,中心後回深部白質,中心後回,上下頭頂小葉に分類 した.
検討の結果,Pseudocerebellar ataxia と Sensory ataxia のいずれにおいても,指鼻試 験における運動分解と動作の遅さ,反復拮抗運動における運動分解が最も多く,病変部位 による運動失調の内容に違いがないことを指摘した.
本論文は新しい知見を得ており,学術上価値のあるものと考えられる.
論文題名:
Parietal ataxia: 13 cases plus a review of relevant literature
(頭頂葉性運動失調:自験例 13 例と既報告例の検討)
掲載雑誌名:
THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES. Vol.26 No.4 2014 年掲載予定
(主査が記載,500字以内)