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梵詩メーガ・ヅータ散文譯(承前)

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(1)

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

梵詩メーガ・ヅータ散文譯(承前)

小野島, 行忍

https://doi.org/10.15017/2556581

出版情報:文學研究. 29, pp.99-117, 1941-08-31. The Kyushu Literary Society バージョン:

権利関係:

(2)

4

五一

︵■1︶﹁それを渡りて︑つる草めく眉のこびに馴れまつげ上げたれば黒白の光たち閃き妻辮のゆらぎを追へる畔の美しさう

︵8︶めどな

はふ︑ダシャ・プラのたをやめの眼の好みの對象と汝が身をなしつ上行け︒

︵1︶︑チャルマンブチ−川︵四九4︶を︒

︵2︶素馨の白き花を女の眼に︑その花に戯るL黒き蜂を女の腿毛に比せしなり︒

︵3︶グシャ・・フラは國名にして亦その都の名なり︒この都はウヅジャイニー︵二八I︶の北にありてチャル

マンブチ1川︵四九4︶の岸にあり︒今の冨騨︒§め日なり︒

五二

︵1︶かた︵2︶

﹁さて︑プラフマーブルタてふ図に汝は影さして入りつ上︑王族の戦ひを示るかのクルの野に赴くべし︒かしとにて

梵詩メーガ・ヅーダ散文課

Iq

QI

梵詩メーガ・ヅータ散文毒︵承前︶

雲のつかひ

1

F1

野島行忍

(

九九︵三五阿九︶ 唾

︑P

t′

山口I

(3)

丈坐研究第二十九戦一○○ご霊五○︶ ガーンヂー函ワ・ダン・ワシへ3︶肥も一拍f ︲阿嶋那は︑蓮華に雨そLぐ汝唱.︶とく︑鋭き数百の矢を諸侯の面に射かけたり︒〃

︵1︶プ|フフー︑1ブルタはハスチナープラの西北に位する剛にしてサラスプチー河とそれに合流するドリ

シャッドプチー川との間に在り︒/

︵2︶クルの野︵カウラヴ︒クシェートラ︶はスターネーシュブラ︵今の昌旨ご$僧︶の東南近くに在りて

・聖地の一なり︒而して大詩史マハー︒︒ハーラタに歌はれたるパーンヅ族五王子方の軍とクル族百王子

方の軍と戦ひたる虚なり︒

︵3︶ガー︲ンヂーブ・ダンブンは﹁ガーンヂー︑ワ︵といふ︶弓︵をもてる︶﹂の意にしてアルジユナの異名

なり︒アルジュナはパーンヅ族五王子の第三の王子なり︒/

§

五三

にギ.ぴと︲なさけラーンガリソ︵1︶︵2︶おほふき︵3︶

﹁和人よ︑しんみの傭もて干戈いとひし賊雑々摩が︑レープチーの眼のかげさす芳味ゆかしき大御酒すて上うけし︑

サラスヅチー︵4︶

瀞犬河の水をのみて汝みうち清淨なるぺけれど色のみは黒かるべし︒

︵1︶ラーンガリンは﹁鋤をもてる﹂の意にしてバラ・ラーマの異名なり︒彼は鋤頚逓その武器とせるを

以て斯く名づけらる︒︒ハラ・ラーマはバーン曇シ族近王子の銘二兄ビーマ及びクル族百王子の長兄ヅル

ョーダナの鎚矛の師なりしかぱ︑パーンヅ族とクル族との間に大戦起るや彼は雨族に對する義理より

して戦ひに加はることを拒みたり︒ゞくう︒ラーマはピシュヌ祁の子なり︒即ちピシュヌ祁が白と黒との

《.

l」

■P

(4)

11

ハ リ

におもむくべし︒それはガウリーの顔のひそみするを白沫もて笑へりげに︑波の反王手月にふれ撫婆の御髪を把れ

︵5︶へ0︶︵7︶うたかた︵8︶生た生て・ンヤンプ︵9︶みぐじと

﹁かしこより汝は︑サガラの公達のみそらへの飛階にして禰王雪山より落ち︵來り︶しがカナ・カラ近き聖女価河

︵1︶︲︵2︶きんだち罰ざばし・ンヤイ〃・↑ソージヤ︵別︶︵4︶ジヤフス・力︾ヤー

梵詩メーガ・ヅータ散文課 ︵1︶クルの野︵五二3︶より︒ L

︑︵2︶サガラは日種の王なり︒彼が馬の犠牲をはじむるやインド|フ帥は之れを恐れてその犠牲の馬を地下

︐界につなぎたり︒其虚には大聖カピラが苦行をして鵬りしがサガラ王の六萬の王子がその馬をたづね

毛をとりて子を成すや白毛は識ハラ・ラーマとなり黒毛はクリシュナとなる而してその母はデーブキー

なり︒兄の琴︿ラ・ラーマは色白くして滴を好み︑弟のクリシュナは色黒くして女を好めり︒

︒〃

︵2︶レープチーはアーナルタ族の王ライブタの姫にしてバラ・ラーマの妻なり︒それが夫の酒宴につね

に侍りしかば斯く三へるなり︒︒

︵3︶クリ︑ンユナが一御考を兄バラ・ラーマに殺させたり︒バラ・ラーマは之れを殺せし後サラスブチー

河にてみそぎしたり︒

︵4︶︲サラスブチー河はヒマーラャ山の南部より流れ落ちてクルの野︵五二・︶の西北近くを過ぎ砂漠に

入りて消ゆ︒此の河は伍河ヤムナー河と共に三聖河とせらる︒

︐︲出IIlriIlIIlI間!IoI0lI

五四

一○一︵三五五一︶ 1.1

1

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(5)

・1−11

I

P

|'r 丈學研究鋪二十九輯一○二︵一一宝五一︶

て地を堀下りカピラの修行逓妨ぐるやカピラは怒りて彼等を次となせり︒サガラ王の曾孫なる今ハギー

oラタ王は天の随河を地に引下してその骨灰にそ上ぎ之れを淨めて彼等を天上界によみがへらしめた

り︒かくて地上の憧河は成りたるなり︒

︵3︶シャイラ・ラージャは﹁山の王﹂の意にしてヒマーラヤ︵雪山︶の異名なり︒

︵4︶カナ・カラは恒河右岸のハリ・ドブーラの近くにある聖地なり︒伍河は此の邊にてシブーリヵ山脈

の峡を過ぎて平野に入る︒

︵5︶ジャフヌ︵ジャフノーッホ︶カンャーは﹁ジャフヌのむすめ﹂の意にして惚河の異名なり︒バギー・ラ

タがサガラ王の御子たちの什次にそLぐ爲に惚河を天より引下して地上に流し海に入れ地下界にみち

びきし時︑途中その極河が聖王ジャフヌの供御地に氾濫したる︵又はジャフヌの修行を妨げたる︶を以

てジャフヌは怒りてその水を飲み千せしが︑やがて尋ハギー・ラタの所りによりてその怒りとけその水

を己れの耳より流れいでさせたり︒かくて恒河は﹁ジャフヌのむすめ﹂と云はる︒

︵6︶その憶河は︒︑

︵7︶ガウリーは﹁かがやく女︵祁︶﹂の意にしてシブ刺の后パールブチーの異名なり︒天の伍河の落下

を大地が受くる能はざりしかぱバギー・ラタは之れをシプ称の頭に受けてもらひたり︒パールブチー

は惚河︵ジャフヌのむすめ︶がシブ祁の頭に落つるやひどく嫉みて眉をひそめたり︒

︵8︶印度にては大笑を﹁白き笑﹂といふ︒泡沫は白し故に原典に﹁泡沫﹂とあるを課にはことさらに

I ノ

Ill可 可

I

(6)

全 ノ

I 五五

〃〃

スラ・ガジヤ︵1︶こし︵ぃこはすかひ

﹁天象にも似てみそらに雁すゑつ凡︑汝もし白水晶のごとく清きその水を破随にのまんと恩は唾︑流れにそひて

もこよな ︵叩⑪︶︵4︶.と玖

這行へる爾が影によりてその河は︑虚ならずもヤムナーのそLぎに逢ひしかとばかり頓に美しかるべし︒

〆︵1︶︸スラ・ガジャは﹁神の象﹂の意なり︒天の八方にヂク・パー︒︵方守︶と云ふ守護洲ありてその各

共は雌雄の象をもてり︒

︵2︶伍河の︒

︵3︶伍河は︒

︵4︶.白き恒河と黒きヤムナー河とはプラャーガにて合流す︒弦にては黒き雲をヤムナー河に比したるな

貼伽ソ○

︵Iu︵・己トリ・ナ

﹁そのみなもと︑伏す鹿の騰香に岩くんぜられ毒しろき山につきて︑旅の疲れをばらふその峰に坐したる汝は︑撫婆

ヤナ今⑲︶・

肺の白牛に堀りかへされし土にくらぺん麗しさもたむ︒

梵詩メーガ・ヅータ散文課一○三︵三五五一C

イ﹁白沫﹂の字を當てたり︒

︵9︶シャンプは﹁慈悲ふかき﹂の意にしてシブ抑の異名なり︒

一 '、

1

1

1

L

(7)

$ 千の淋瀝もて汝これを消しつくすぺし︒武人の財は幸なき者の苦をしづむるを目あてとすれば︒︲

みづそ上ぜさち

﹁風ふける時しもサララの枝の共ずれより川でほのほもて牝薙牛の尾ぶさいたむる︑林火もしその山逓なやませば数

︵1︶チヤマリー︐︵2︶︵3︶

︵1︶サララは學名園三二こ︒︒彊昏言といふ松柏類の樹なり︒

︵2︶チャマリーはヤク︵鋒牛︶の一諏の牝なり︒

︒︵3︶ヒマーラャ山を︒fI

︑五八 ︵1︶しんい・ンヤーソバ︵2︶︵3︶かし承ま

﹁かしこ︑脈悲の飛糀すきまじきかの八足獅はや通よけし汝をよしや俄かに輿ふともその身の破滅︑汝かれらを鱒

さくなだりくはだて一︒

しき毬の漉下もて散らすべし︒かひなき企にいそしむ者はげに誰かあざけりの的とならざるべき︒

︵1︶ヒマーラャ山にて︒.

lrl,

丈躍破究飾二十九秘一○凶舎琉五四︶︑

︵1︶極河の︒

︵2︶.●ヒマーラャ︵雪山︶に︒︒

︵3︶トリ・ナャナは吾眼﹂の意にして撚婆川の異名なり︒鼓にては白きヒマーラャ山を淵婆祁のつか

ふ白牛に︑黒き雲逓堀りかへされし拠土に比したるなり︒ノ

五七

1

(8)

︵2︶シャラバは八足をもてる怪獣にして獅子よりも弧くつねにヒマーラャ山の如き雪つもれる山に棲む

と云はる︒

︵3︶︲シャラバの通る道を︒︐

ぺし︒それを兇るや断悪深信の人は形骸を離れてのち常住なる天衆の位に至る身となる︒

からだガナ︵三七2︶ 蕊擁し幕垂れし汝は︑かしこ巌上に見えてつねに帥依粁に供物ぁまたそなへらる典漁婆祁の足印を旋続る ︵1︶くもつアルデーンヅ・マウリ︵2︶みあとめぐ︵3︶

五九

廼 一︵1︶ヒマーラヤ山にて︒

︵乳︶アルデ︑︲ンヅ・マウリは﹁牛川︵を︶額︵につけたる︶﹂の意にしてシブ肺の異名なり︒

︵3︶旋続することは敬職なり︒

・六○ キジ︒ナリー︵1︶︵2︶たた

﹁風にみてるうつる竹はうらぐはしく鴫り︑それにつれて緊那雑女はトリ・プラの征をぞ歌ふ︒もし虚岫にて汝の雷

パシL・パチ︵3︶そな

群が太鼓の韮印に似かよは噂︑そこに撫婆刺の伎樂のしなはまさに具はりてあるべし︒

︵1︶キン︒ナリーはキン・ナラの女性なり︒キン・ナラは﹁如何なる人﹂の意にして八部衆の一にて樂I

を奏し歌筵うたふ天人なり︒

梵詩メーガ・ヅータ散文課一○五︒︵三流涯五︶ 14

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︲ 1 1 J 国 1 1

︲ 1 1 9

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(9)

ブラーレiヤードリ︵1︶さかのへきゐハ︑一サ︵二四2︶プリグ・パチ︵2︶はぎ農

〆︵の︒︶

﹁雪山の鼓上とりjfIの埼疎を過ぎて︑鶴のかよひぢ斧鋏羅嘩のぼまれの道なるクラウンチャの晩あり︒かの

︵4︶︑ピシユヌ︵5︶はす

バリ退治に繋げし毘紐笈の黒き御足のごとく肢地にひろがりて美しき汝は︑それを北へとたどり行くべし︒

︵1︶プラーレーヤードリは﹁雲山﹂の意にしてヒマーラヤ山の異名なり︒

︵2︶プリグ・パチ﹁プリグ族の主﹂の意にしてパラシュ・ラーマ︵斧域羅摩︶︑の異名なり︒彼はジャマヅ

ド・アグ二仙の子にしてビシュヌ肺の第六化身にて波羅門族の典型なり︒

〃︵3︶クラウンチャはヒマーラャ山脈に在る山の名にして︑一説によれば今の陦鱒日の北の連峰の東部に

在り︒カイラーサ山︵六二3︶匹Lシブ榊の教をうけたるブリグ・パチ︵斧鍼羅摩︶はクシャトリャ

︵王族︶討伐のために南方に行くにあたりてクラウンチャ山に矢を射て峡路をつくりたり︒之れをク

ラゥンチャ・ランドラ︵クラウンチャの峡︶といふ︒叉この峡路はハンサ︵鶴︶が毎年マーナサ湖︵.一

一1︶に行くに通るを以てハンサ・ドプーラ︵鶴の門︶とも云はる︒

︵4︶臓玉くりは天と地と地下との三界を領したるが︑その驍慢なるをビ︑ンユヌ刺が慨りて之れを訓伏せ

||'!

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丈畢研究錐二十九職一○六︵三五五六︶

︵2︶トリ・・フラは﹁三都﹂の意にして金︵天︶︑銀︵室︶︑鋤︵地︶2一ろの都なり・季これらはマャといふ

阿修羅のつくりしものなるがシブ神に焼かれたり︒

︵3︶パシュ・パチは﹁戦の主﹂の意にしてシ甑ワ脚の異名なり︒

じ〆

︷︿一

I

(10)

・んとし︑保儒となりて現はれその三歩にて行き得る庭を己れに與ふることを華ハリに約せしめたり︒︽ハ

リが之れぞ諾するや株儒のピシュヌ祁は忽ち偉大になり︑二歩にて天界と地界とを取り︑地下界︵パ

ーターラ︶のみは零ハリの領として残してやり︑︒ハリの頭を足蹴にして之れを地下界に落しこみたり︒

・㈱︵5︶ピシュヌは﹁遍在者﹂の意にして養護の祁なり︒

︷︿一一

坂.・ン十・ムヅカ︵1︶もた︵2︶︵3︶生らうど︵4︶

﹁さらに上にと行きて汝は︑峰のつけね十面鬼のかひなに捧げられし︑天女の鏡カイラーサの賓客となるべし︒そ

︵6︶あ症ぢトリァンパカ︵5︶たが父ふ︵6︶

れは︑睡蓮のごとく白きたかねもて天路さ↑へぎり︑Ⅱ.﹄と重ねられし撫婆刺の高笑めきてぞ立てる︒

︵1︶グシャ・ムッカは﹁十面せる﹂の意にしてラーブナ鬼の異名なり︒ラーブナがカィラーサ山逓他産に

移さんとして架さざりしが其のためにカイラーサ山は著しくその基礎を愛じたり︒

︵2︶カイラーサ山は水品や銀にて成れりとも云はるLを以て之れを﹁天女の鏡﹂と云ひたるなり︒

︵3︶カイラーサはヒマーラャ山脈の一峰なり︒賓玉にて成れる山にして︑クベーラ耐の都アラヵーは此

の山に在りて︑シブ脚もそこに住めり︒.

︵4︶カイラーサ山はO

︵5︶トリ・アン$ハカは﹁三服なる﹂の意にしてシプ川の異名なり︒

︵6︶﹁商笑﹂は﹁白き笑﹂と云はる︒

梵詩メーガ・ゾータ散文課一○七︵三五五七︶ 4

1111

111J

(11)

へ1︶へ2︶・ンャ︾プ︵五四9︶と︵五四J︶

﹁またその遊樂山に︑くちなはの腕環はづして撚婆か︵その︶手を把らせたる︑ガウリーもし歩みさまよへば汝さき

とr きだがたた主さかみはし

立ちつ上︑水の流れを身うちに過めからだを段形にして︑玉波のぼる御階となれ︒

︵1︶カイラーサ山にて︒

︵2︶彼女の恐る上話氣づかひて蛇の腕環をはづしたるシ課ワ脚の手にすがりつ凡后ガウリーがそ唾ろ歩き

夕︒︑︑

せるを云ふ◎

ざ堂つげず﹃八1︶さかのへききれ︵2︶

﹁つやめける溶きし腿雄にまがふ汝岐上にか上れるや︑いま斫りし頻牙の片かと白きその山︵は︶︑紺青のころも

ハラ●プリヅト︵3︶めかふざは

肩にかけたる峨雑為摩に似て︑目離れず兇らる上に和唯しき艇しさもたんとわれ想へり︒

︲︵1︶アンジャナ︵雌雄︶は腿や瞼につける黒き化粧料または目薬にして油煙なども其の一つとして悔汕

にときて用ゐらる︒

︵︒︶カイラーサ山︒

︵3︶ハラ・プリットは﹁鋤をもてる﹂の意にして・ハラ・ラーマ︵五三1︶の異名なり︒彼は色卿くして

紺青の衣をまとへり︒︲

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狸4

−』卓一

研究

︷へ一二

弟二十九岬

一○八︵三五五八︶

用﹂

(12)

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1

六五

﹁かしとにて天女は︑.︵その︶うでわの磁光珠にあたりて水送れる汝を︑たしか時雨風呂とせむ︒友よ夏時とらへら︵1︶

︵3︶の渉いかづち

︐れし汝もしそれらより逃れえざれば︑遊び心陣なき毒沁らを耳にこ上ちよからぬ宙鴫もて驚かすべし︒

︵1︶カイラーサ山にて︒︐

︵2︶印度にては金剛石と牢黒哩とは同質のものと老へられたり︒雷電は雨をふらす︑故に金剛石も雨逓降

らすとせり︒マッリ・ナータはパラャ・クリシャを﹁腕環の尖端﹂と識めり︒

︵3︶天女だち︒

︷︿︷ハ︒

︵一一1︶プイーフーヴク︵1︶︵2︶ねの︵部﹀うぜもの

﹁金蓮はゆるマーナサの水をのみ︑東天象にしばし顔︵おぼふ︶布の雄しさあたへ︑︵または︶如意樹の芽を雑衣の

ナゲーンドラ︵4︶管己ごとくそよ風にて揺りつ上︑所作さま人︑の戯れもて雲よその峰王山を心のま瓜に樂しむくし︒

︵1︶アイラーブタは﹁海より生じたる﹂の窓にして八天象︵五五1︶の一つなり︒之れはインドラ川の

.象にして東方にて天を支持せろものなり︒

︵2︶水を飲む﹁しばし﹂のあひだなり心象が水を飲む時にはその弊に面紗をかけてやるなり︒弦はその

面紗の役を雲が魚してとの意なり︒

蛇詩メーガ︒ゾータ散文課一○九︵三五五九︶ q

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込む垂

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11

(13)

L

いとしを︵1︶さかガンガー︵2︶ううもの︵七3︶︵邪︶︵4︶

﹁愛人の︵ひざに︶とばかりその城に︑伍河の羅裳︵ときて︶おとせしアラヵーを望みて︑如意遊行肴よ︑汝らの

みやゐ︵5︶よるしめ

時には宮殿も商きそ︵の都︶が︑腿女の度珠の理路かざしたる髪︵せる︶が如く︑水そLぐむら雲いた図ける注︑汝

などか兄知らざらむ︒.

︵1︶カイラーサ山の︒

︵2︶ガンガーは﹁早く行くもの﹂の意にして伍河なり︵五四5参照︶︒

︵3︶雲によびかけて云ふ︒︑

︑︵4︶﹁汝︵雲︶らの時﹂とは雨期︵メーガ・カーラ︶を五ふ︒

︵5︶アラカーが︒

丈﹃染研究鋪二十九脚︑二○︵三五六○︶

︵3︶如意樹はインドラ岬の淨土の五樋の一にして︑すべての願望をかなふる樹と云はる︒

︵4︶ナゲーンドラは﹁山の主﹂の意にしてカィラーサ峰︵六二3︶の異名なり︒

︵5︶ヵ剣マムは﹁書ぴて﹂と戒みてクルヴン︵與へ︶に附くるが順なる可けれど今は詳文の趣きより

マッリ・ナータに擦りて之れをニル・ピシェース︵樂しむ︶につけて﹁心のま上に﹂と誠みたり︒

六七

1

IIlIl

111

(14)

︵1︶いる塁ゆかいた蒔き私やゐ

﹁かしと︑美しきたをやめ︑さては彩約︑歌舞にうたるL太鼓︑玉づくりの床︑雲にそぴゆる尖頂などもてる宮殿

︲いたづゑ

インドラ︵9︶めぼしさおた

は︒宙花ともなひ︑因陀羅の弓たづさへ︑と典ちよき底鳴りもち︑水く上みて高き汝に︒とり入︑の微群もて拮抗り

うるぞ︒

︵1︑︶六九

︵2︶ずさへ3︶はなのこ

﹁かしこ︑たをやめの︑手には遊びのはちす︑髪にうらわかき素韓のかざし︑顔には江1ドラの花末にて黄白みし麗

.︵4︶ふりわけ︵局﹄︲︒會二1︶

しさ︑もと圏りに新しき千日紅︑耳にはやさしきシリーシャ︑また振分には汝のよりそひに生えしニーパぞある︒

●︵1︶此の句は︑秋のカマラ︵蓮華の一種︶多のクンダ︵素軽の一種︶寒季のロードラ春の千日紅夏のシ

リーシャ雨季のニーパと︑一年中の花をよせたり︒すなはちアラヵーにては一年中の花が何時にても

災きそるへりと︒

梵詩メーガ・ヅータ散文課二一含蒄六己

︵1︶アラカーの︒︵2︶インドラは雨祁にして﹁インドラの弓﹂とは虹なり︒

4

のちのくも︵六八三二︶

1

六八

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ひI

11

(15)

、 一

かし員1︶ピジテ!ンヤ︵2︶ほかクスマ・シャラ︵か︶J

﹁彼虚にては︑げに染叉には︐泪は職びょりいづる他因になく︑愛川より生じいとしき人との逢ひごともて

癒さる上に非る苦なく︑圷謡によらずして別れの起ることも無く︑また青春ならざる齢なし︒

いやよはひ

︒︵1︶アラカーにては︒

ゞ︵︒︶・ピヅテーシャは﹁富の主﹂の意にして川人藥叉︵ヤクシャ︶の異名なり︒

﹃ L

﹁かしと︑

僻なされ︑

し︒

文畢

︵の型︶

︵か○︶

︵︲紐︶ ︵ 戸

︵1︶アラカーの

舎一営 上ろ さrめかときじくハンサ︵二四2︶つら

樹觜はうつるはい花とり具ひ酢ひごLろなる峰もて味だしく︑は寸池は非時の蓮華つけて鵬の列にて

くぴせうらぐは

家の孔雀はつねに輝く尾をもち蕊あげて頚駐もたげ︑夕べはとこしへの月影あり間のゆくて退かれて怡悦

lIllI

IIIIIIIIIIIllIlIlIIll0IIllIIhIl0bIIIIII︐iトー11︐︲トーrlIIIIIIII︑1111例IIl1llIII0IIIIIlllIIIIIIII

研究節二十九輯二二︵三五六二︶

0アラカーのO

ロードラは畢名を母旨已︒8m目︑の目︒切潤といふサハフタギ科の木にしてその花は黄なり︒

シリーシセは學名を炉8o旨い罫の吻騨︑といひマメ科に崎す︒

髪の分け目︒︲︑

七○〃

■■■■■

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.、

f6︑lL︑心111脚hll

(16)

J1

釘ら

七三

︵1︶空よめマングーキニー︲︵3︶

﹁かしこ︑神のことよせ少女は.堤に生えた騒露浮蔭により日照りさけて聖伍河の水す堕しき風にかしづかれ

︵4︶がく

つL︑とぶしもて金砂に入れ膣して捜す寅石をもてあそくり︒

︵1︶︲ゞアラカーにて◎

でいこ

.︑︵︒︶マンダーラは梯沽︵學名同q昏臥︒日三島8︶といふマメ科の樹なるが︑又インドラ脚の淨土の五樹

︐の一つにもマンダーラあり︒

梵苛メ︲ガ・ヅータ散文課・一二二︵三五六一c ︵1︶ならたをやめヤクシャ︵2︶うてな

﹁かしこ︑比ぴなき嫁女ともなへる薬叉は︑花かとまがふ星影もてかざられし水鮎づくりの瑞蜜に行きて︑汝の底鳴.︵3︶︵六急3︶ラチ・パラう曇ばけりにかょふ鼓皮しづかに打たる上時しも︑如意樹よりいでし催春の美酒をうけて梁しむ︒..

︲︵1︶アラカーにて◎

︵2︶ヤクシャは財愛の祁クベーラのしもぺなる祁人なり︒

︵3︶歌舞の催さる︲巽時︒

0.

︵3︶クスマ・シャラは﹁花の矢もてる﹂の意にして愛祁カーマの異名なり︒此の脚は愛のしるしなる江 J●

本の箭をもてり︒

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I

(17)

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七四

/ f l

﹁彼陛にて︑手もあやなき癌奔雑か︑︑吟害才︵の唇せるたをやめの下紐むすび目とけてしどなき維鍵を︑鍔蛎ゆゑにかな

かしこ︵1︶

一︒u寺■

︵3︶こな︵・池︶

ぐる畔しも︑恥ぢまどひて︵なげし︶香水のひとにぎり︑高くかFやく玉燈ま向きにとごきても︵それは︶あだなる

振舞なり︒

︵1︶アラカーにてo

︵2︶ピン︑ハはピンゞ︿︑!︵學名言︒ョoa−8ョ︒豈己の﹈己冨︶と云ふヘウタン科の亜草の瓜にして︑其の色は

しり

女の唇の朱きに叉その形は女の腱の丸きになぞら︿らる︒

︵3︶たをやめが︒

︵4︶香よきサフランの化粧粉なり︒

戸七五

︵1︶魂やゐうてなにひしづくいる連どみか

﹁栞する風によりその宮殿の蕊塗にみちぴかれし妻らの汝に似たるが︑新雫もて彩繪いためて頓におそれにうち克たし莚り︒ lⅢⅡⅢⅢ引

丈學研錐二十九卿一︑一四︐︵二一五六四︶

︵3︶マンダーキニーは﹁のろく行く﹂の意にして恢河の一支流にてヒマーラャのケーダーラ・ナータ谷

を流れ下る川の名なれど︑数にてはたご慨河を云ふ︒

︵4︶これはグーダ・マニ↓︵玉かくし︶と五ふ遊びなり︒

6

LF

(18)

︵1︶い樫しをグナロパナ︵七I︶

﹁かしと︑かぎり無きたから臆のうちに持ち天津をとめの松の位にかしづかれ語らひ居れる愛人は︑帆糾羅のほまれレ

キン・ナラへ六○1︶そとには︐

を高くうたへる鐸うつくしき緊那雑と共に︑︑ワィブラージャてふ外苑を日ごと樂しむ︒

句︵1︶アラカーにてU

︵1︶つ識かげ↓︵2︶いとしをた堂き

﹁かしこ興夜なか︑汝の障りさりて満き素光により逃しるしづく滴らしつ比靴網にか比れる月玉は︑愛人に手抱ゆる

たをやめ

められし婬女の︑まぐはひより出でし身のものうさを挑ふ︒

一︵1︶.アラカーにて︒

︵2︶月玉︵チャンドラ・カーンタ︶は月光を吸ひて之れを白霧となして吐くと云はれ︑叉は〃光の凝り

て成れる玉にして月に照らさるや椿くるものとも云はる︒

れんじまど

れたりげに︑煙ふき出づるまねに馴れつiちぎれて橘子窓をぬけて去る︒

ノ j︵1︶アラカーの○

鈍時メーガ・ヅータ散文課 七七

一一五︵三五六菰︶

(19)

−− 二一

I

﹁かしと日の昇るや︑愛女の小夜のかよひ路は︑歩揺により髪より散りし埜陀雑の花J葉のきれはし︑耳より落ちし

︵・L︶いとしめ︵⑪二︶マングーラ︵七岨﹃岬一︶

か た

金蓮華︑興珠の羅網︑胸のほとりにて糸きれし理路などにてぞ示らる上︒

.︵1︶アラカーにて︒

︵2︶装ひをこらして男のもとに夜道をいそぎて行く女を云ふ︒.

かしニスJ︶マンマタ︵2︶・グナ・パチ︵七1︶とも︵巾心︶︵4︶﹁彼庭にて愛川は︑倶稗雑の朋なる肺みづか負呂活したまへるを知りて恐催のあまり峰の弦かけし弓をつれの如く播

ログ

︵5︶・さかLめひそながしめいとしを炎とらず︑その仕わざは巧女の︑擬みて流砺をなげ愛人の的あやまたぬ︑媚によりてこそ成さる上なれ︒

︵1︶アラカーにて︒.

︵2︶マンマタは﹁心を騒がすもの﹂の意にして愛の祁カーマの異名なり︒

︵3︶財寅の祁クペーラの朋祁シブを云ふ︒シブは破壊と呼現の脚にしてアラカーに住めり︒

/ =

丈學

︵4︶愛の祁カーマ︵マンマタ︶は峰の弦かけし弓に花の矢をつがひてシブ抑を射てそのパールプチー

︵ガウリー江四7︶に對する勝熱を煽りたり︒シプは怒りてその三眼の中の額の眼より炎を出してヵ

七九

七八

究第二十九輯

一一六︵三流六六︺ lllILr

(20)

q一 I

︵5︶愛の祁カーマeンマタ︶のや〆. j戻泗lll

へ2︾いるごろももるめうよざけ

﹁かしこ彩衣︑双眼の媚のしつけ巧みなる美酒︑芽のむた花のほころび︑飾りのかず〃︲1︑蓮華にまがふ足につけて

ぺに︑造をやめ︵六六3︶

よき紅など︑なべて婬女の装ひをひとり如意樋はいだす︒

︵J︶此の句を第七七句にあるブイプーフージャ園の描痴なりとする有り︒

︵2︶アラカーにて︒

︵未完︶

旬梵詩メーガ・ヅータ散文課1 "

1

1

Tlマ

︵1︶八0

L

一一七︵三五六七︶

4

3

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