• 検索結果がありません。

平成19年度農林水産物貿易円滑化推進事業

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "平成19年度農林水産物貿易円滑化推進事業"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第4章 牛乳・乳製品

1. 品目の定義 品 目 CCC コード アイスクリーム 2105.00.10.00 チーズ(塊状のプロセスチーズ) 0406.30.00.00 牛 乳 (未濃縮・甘味料無添加・脂肪分1~6%の生乳) 0401.20.10.00 牛 乳 (未濃縮・甘味料無添加・脂肪分1~6%の保存乳) 0401.20.20.00 牛 乳 (未濃縮・甘味料無添加・脂肪分6%以上の保存乳) 0401.30.20.00 2. 手続き全体の流れ (1) フローチャート 図1 フローチャート 動物検疫検査 食品検査 通関・輸入 輸 入 者

(2)

(2) 留意点 日本から牛乳・乳製品を輸入しようとする場合、日本の動物検疫所の発行する 動物検疫証明書を添付することが義務付けられている。 一方、申請者の台湾サイドでは、輸入動物検疫申請書を到着地の動植物検疫局 分局に提出し、許可を得ることになる。 検査にかかる所要日数は通常開始から48 時間となっている。 検査・検疫費用は月曜日から土曜日まではCIF の 0.1%であるが、祝・祭日の場 合はこれに特別費用が加算される。 以上の諸手続きを経て、輸入するのに問題がないと判定されると、動植物検疫 局によって輸入証明書(Import Certificate)が発行され、税関へと進む。 3. 輸入制度・輸入規制 (1) 輸入手続き 前項のフローチャートの説明文と重複する部分もあるが、牛乳・乳製品を輸入 する際に輸入商品全般に適用される輸入食品検査制度及び動物検疫制度上の規制 を受ける。 ① 輸入食品検査制度 食品衛生管理法に基づく検査手続 ・食品検査 合格 不合格 輸入手続へ 輸入検査の申請 輸入検査 輸入証明書 返却・廃棄 上記の図は輸入する食品全般に対する検査手続きを示したものである。 行政院衛生署が経済部標準検査局に委託して検査を実施している。検査は、

(3)

「食品衛生管理法」に基づく「輸入食品検査弁法」に則って行われる。 検査申請書に輸入する食品名と生産国名を記入し、輸入食品基本情報申告書(資 料14)を標準検査局に申し込む。 検査方法は、人体に有害と疑われる製品や、徹底検査が必要と判断されるも のに対しては、全数検査・抜き取り検査を行っている。その他、微生物検査が 必要な場合は、最小包装単位での抜き取り検査をする。また、「個人消費用」ま たは「サンプル」の場合は取り出し検査の対象となる数量が規定量に満たない 場合は、事前に標準検査局又は衛生署に業者は税関に「個人消費用」または「サ ンプル」として先に検査の免除を申請することができる必要がある。 ② 動物検疫制度 牛乳・乳製品の輸入に当たっては、畜産に害を与える細菌や微生物の侵入を 防止するために輸出国の政府機関による動物検疫証明書の添付を義務付けてい る。 この検査証明書を輸入動物検査申請書(資料15)に添付し、動植物検疫局に 提出する必要がある。輸入港または空港で検疫を実施した結果、家畜の伝染性 疾病をひろげるおそれがある場合、不合格となる。 (2) 輸入許可のための要件 動物伝染病予防条例に基づく輸入検査手続 輸入検査の申請 輸出国の動物検疫証明書を添付 輸入検査 家畜の伝染性疾病をひろげるおそれが ある場合 家畜の伝染性疾病をひろげるおそれが 無い場合 返却・廃棄 輸入証明書 食品衛生管理法に基づく手続

(4)

後述の各品目別のページを参照されたい。 (3) 関税以外の国境特別措置 特にない。 4. 販売時の規制・手続き 牛乳・乳製品を販売する際に適用される法規制としては、「食品衛生管理法」「包装 容器衛生基準」があり、規制の要旨を紹介すると次の通りである。 (1) 販売手続き ① 食品衛生管理法 表1 食品衛生管理法の要旨 主な項目 内 容 内容物表示 重さや内容量は、通例の単位を用いる 容器・包装を 用 い る 食 品 の 表示 ・字体は縦2mm、横 2mm 以上とする。 ただし、表面積が10 ㎠以下の小分け包装の場合は、品名・ 業者名・賞味期限以外は、字体の大きさは2mm×2mm で も良い 全面禁止 (製造・販売・ 加工・包装・輸 送・貯蔵・輸出 入・贈答・公開 陳列) ・変質、腐敗しているもの ・有害で異物が混入しているもの ・病原菌に感染しているもの ・残留農薬が安全許容量を超えているもの ・放射能含有量が安全許容量を超えているもの ・偽造物 ・賞味期限を過ぎているもの 廃棄処分 ・衛生上問題があるもの ・賞味期限の表示がない、または表示が判読不能なもの ・業者名や商品の出自が不明なもの 食品業者の 作業場所・施設 ・中央管理機関の定める衛生規定に合致していること ・規定に違反した場合は、内容によって一時作業停止・ 廃棄処分・改善通達・罰金が課せられる。

(5)

② 包装・容器の衛生基準 表2 ビニール類・紙の衛生基準 品名・ 原料 材質試験項目の合格基準 溶媒 条件 溶出 項目及び合格基準 註 鉛100ppm 以下 水 高マンガン酸カリウム消 耗量10ppm 以下 ビニール 類 カ ド ミ ウ ム 100ppm 以下 4% 酢酸 60℃、 30 分 重金属1ppm 以下 一般規定に適合する他、ビニ ール類の規定にも適合する こと。 紙 (その内 部が直接 内容物と 接触する 部分が蝋 或いは糊 製品の場 合) 蛍光増白剤が 検 出 さ れ な い こと。 水 60℃、 30 分 <pH5 以上の食品用 容器・包装> ヒ素:0.1ppm 以下 ホルムアルデヒド:陰性 蒸発残留物:30ppm 以下 →30ppm 以上の場合、 そのクロロホルム可 溶物は40ppm 以下 1.食品と直接触れる場合 に適用。紙糊・木・バ ナナ・アシ・麻・稲わ ら・竹等の農業資材の 植物繊維を主原料とす る容器で、ビニールコ ーティングまたは物理 的方式でビニールが剥 離するもの、または剥 離する金属箔成分が全 体重量の10%を越えな いもの。 2.紙が原料の場合、きちん と保管されていた食品 用紙材を使用する。リ サ イ ク ル 紙 は 使 用 不 可。 3.農業資材を使用する場 合、原生一次材料のみ とする。有害物質を含 む 竹 木 原 材 は 使 用 不 可。 4.紙製品と食物が接触す る面がビニール(合成 樹脂含む)で完全には 覆 わ れ て い な い も の は、その材質が内容物 と触れる部分が蝋・紙 糊 製 品 或 い は 植 物 繊 維。 4% 酢酸 <pH5 以上の食品用 容器・包装> ヒ素:0.1ppm 以下 重金属:1ppm 以下 蒸発残留物:30ppm 以下 →30ppm 以上の場合、 そのクロロホルム可 溶物は40ppm 以下 材質と内 容物が直 接触れる 部分が植 物繊維 材質と内 容物が直 接触れる 部分がビ ニール ビニール類の関連規定に適合していること。 1. ポリ塩化ビニール・ポリ塩化ビニルデン・ ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリスチ レン・ポリパラベンゼンカーボン酸エチル ダイエステル・ホルムアルデヒドを合成原 料とするビニール・ポリメタクリル酸メチ ルエステルなど。 2. 上記以外のビニールについては、その溶出 試験は「金属缶」の合成樹脂塗層の規定に 従うこと。

(6)

表3 乳品用容器・包装の衛生基準 品名・ 原料 材質試験項目の 合格基準 溶媒 溶出 条件 項 目 及 び 合 格 基準 特殊試験合格基準 水 60℃ 30 分 過 マ ン ガ ン 酸 カ リ ウ ム 消 耗 量:5ppm 以下 <破裂強度試験> 1. 内容量 300ml 以 下 の 場 合 、 2.0kgf/c ㎡以上 (常温保存の製 品は、その破裂 強 度 試 験 は 4.0kgf/c ㎡以上) 2. 内容量 300ml 以 上 の 場 合 、 5.0kgf/c ㎡以上 (常温保存の製 品は、その破裂 強 度 試 験 は 8.0kgf/c ㎡以上) <密封強度試験> 破損・空気漏れなし 乳 品 用 の ポ リ エ チ レ ン 製 容 器 、 ポ リ エ チ レ ン 加 工 紙 容 器 ( 鮮 乳 ・ 一 部 脱 脂 乳 ・ 調 整 乳 ・ 発 酵 乳 ・ 乳 酸 菌 飲 料 ・ 牛 乳 を 含 む 飲 料 用) N-ヘキサン 抽出物: 2.6%以下 キシロール 可溶物: 11.3%以下 ヒ素: 2ppm 以下 重金属: 20ppm 以下 4% 酢酸 60 ℃ 30 分 蒸 発 残 留 物 : 15ppm 以下 重金属:1ppm 以下 常温保存の製品は、 容器が遮光性・気体 無 透 過 性 を 備 え る こと。 ポ リ エ チ レ ン 加 工 紙 容 器 と は、内容物 と 直 接 触 れ る 面 が ポ リ エ チ レ ン で あ るもの。 水 60 ℃ 30 分 過 マ ン ガ ン 酸 カ リ ウ ム 消 耗 量: 5ppm 以下 フェノール:陰 性 ホ ル ム ア ル デ ヒド: 陰性 密 封 ア ル ミ 蓋 の 部 分 が ビ ニ ー ル に ア ル ミ 箔 加 工のもの 内容物と接する部 分がビニールの 場合: ヒ素:2ppm 以下 カドミウム: 100ppm 以下 鉛:1ppm 以下 クレゾール燐酸脂 質:1000ppm 以下 塩化エチレン単 体:1ppm 以下 4% 酢酸 蒸発残留物: 15ppm 以下 重金属: 1ppm 以下 破裂強度試験: 2.0kgf/c ㎡以上 (2) 販売許可のための要件 以上の食品衛生管理法及び包装・容器衛生基準を満たすことが要件である。 5. 表示方法 (1) 法律に基づく義務表示 輸入食品を対象とした中国語による表示方法について、食品衛生管理法に基づき、 容器入り或いは個別包装されている食品は、下記の項目を中国語及び通用符号を用 いて包装上にはっきりと表示しなければならない。 ① 種類・品種

(7)

② 内容物名及び重量・容量・数量。2種類以上のものが混ざっ ている時は、別々に表記する。 ③ 食品添加物名 ④ 業者名・電話番号・住所。輸入の場合は、台湾国内での担当 業者名・電話番号・住所。 ⑤ 賞味期限。中央主管機関より指定のある場合は、その製造日・ 保存期限或いは保存方法を一緒に明記する。 ⑥ その他、中央主管機関公布の指定表示事項。 2008 年 1 月 1 日より、全ての包装食品は、栄養成分とその含量を中国語及び通用 符号を用いて表示することを義務づけられた。 表示しなければならない項目は以下のとおり ① 熱量 ② タンパク質 ③ 脂肪 ④ 飽和脂肪酸 ⑤ トランス脂肪酸 ⑥ 炭水化物 ⑦ ナトリウム また、原産地表示について下記のような新しい規制があるので注意しなければな らない。 三・輸入食品の原産地は、財政部と経済部が発布した我が国の「輸入貨物原産地認定標準」で認定 されていなければならない。 四・本公告は、2008 年 1 月 1 日から実施する。(製造年月日を基準にする。) 五・本公告実施日以前の包装材の未使用在庫がある場合、2007 年 12 月 1 日前 に、組合を通してその在庫量と使用終了予定日を管轄の衛生局に届け出ること。 行政院衛生署 公告 2007 年 6 月 13 日 発布 2008 年 1 月 1 日より実施 主旨 : 容器或いは包装入りの食品は、個別包装上に原産地表示をしなければならない。 根拠 : 食品衛生管理法第17 条第1項第 6 款の規定による。 公告事項 一・容器或いは包装入りの食品は、その原産地或いは原産国を中国語で表示し なければならない。ただし、表示されている製造業者とその住所から一目 で原産地(国)が明らかな場合は、この限りではない。 二・原産地表示の字の大きさは、タテ・ヨコともに2mm 以下であってはならない。

(8)

(2) 法律に基づく任意表示 特になし。 (3) 業界自主表示 特になし。 (4) 「食の安心・安全」に対する表示 <農産物検証制度> これまで、台湾では優良な農産物を推奨する制度として、台湾優良農産品(CAS) 制度が実施されてきた。 日本のJAS 制度と同様に、検査認証機関による認証プロセスを経た農産品には 「CAS 優良畑・果樹園安全野菜果物標章」「CAS 有機農産品標章」「CAS 優良食 品標章」「良質米標章」などの標章を記すことができる制度で、優良品ブランドは、 健全な栽培環境・旬であること・適地栽培であること、さらに優秀な農業作業人 員がいることを証明するものである。また、国際規範である衛生安全検査を通過 したものでなければならない。 政府は近年来「優良畑・果樹園」に重点を置いた標章を推進していて、GAP(Good Agriculture Practice)マークと言う。つまり、優良農業作業の意味で、生産過程 において使用する農業資材が完全に安全であることを証明するもので、農産品の 品質向上を目的としている。標章番号によって農家の生産管理の状況を検索でき る。標章は所属する県・市政府との契約で使用でき、契約期間中は無料で標章を 使用できる一方、農薬試験所の抜き打ち抜き取り検査を受けなければならない。 これにより、消費者も安心して優良農産品を買うことができるようになった。 消費者はブランドの信頼性によって品質を確認しているので、その品質こそが 消費者の消費行動への鍵である。台湾でも上述のような認定標章制度を導入する ことにより、優良ブランドとして消費者の信頼を得る努力をしている。 台湾も他の先進国同様、「有機農業」の発展に力を入れている。栽培管理の過程 で、いかなる化学肥料・化学農薬・生長調整・化学添加物をも使用しないで生産 する制度である。作業だけでなく、栽培地の耕地土壌と灌漑水質の評価基準につ いても、有機農業の要求を満たさなければならない。現在、行政院農業委員会で は、4つの民間団体を指導し、有機農家の認証作業を行っている。この4つの認 証機関を全て通過した農家だけが有機農家として標章を使用する資格を有するこ とができ、その有機生産農産物にその有機認証標章を貼ることができる。関連制 度・規制の下、現在台湾全土で1000ha あまりの有機農業耕地があり、稲作の田ん ぼがその 50%の面積を占めている。有機農産品の種類は多くはないが、有機専売 店やスーパーマーケットの専用コーナー或いは農業委員会の有機産業 e-ビジネス ネットワークで購入できる。

(9)

近年、国内外で食品安全にまつわる事件が多く報告されており、台湾でも食品 安全への信頼性に慎重な態度を見せている。台湾では、2005 年 4 月にフランスか ら輸入された粉ミルクのサルモネラ菌汚染疑惑事件が起きたり、2005 年 5~6 月 には台湾彰化地区でアヒルの卵がダイオキシン汚染に遭うなど、人々は食品安全 に強い関心を持っている。 食の安心・安全に深い関係を持つ台湾の有機農業について、概観すると次の通 りである。 <台湾の有機農業の概況> 地球環境の悪化に伴う自然体系の崩壊や人体の健康への悪影響を防止するため に、化学肥料や農薬、成長ホルモン剤などの使用を抑制する動きが活発になって きており、台湾農業もその例外ではなく、行政府を中心にその対応がなされてい る。その対応策の具体的な動きについて述べると次のようになる。 有機農業は、化学肥料や農薬、成長ホルモン剤、飼料添加物といった増産のた めの機能物質を使わない農業ということができよう。この有機農業により生産さ れた農産物を広めるために生産者と消費者の両者を保護する目的で生まれたのが、 有機農産物検査と認証制度である。 この制度は、1996 年に(財)国際美育自然生態基金会(MOA)が自然農法の 普及を図る目的で「MOA 自然農法実施基準(台湾版)」を発表したのが最初であ る。これを受けて翌1997 年に(財)慈心有機農業発展基金会が設立され、有機栽 培農家の育成を進める一方で、検査・認証制の下で標章の発行を開始した。 その後、1999 年に入り、「有機農産物生産基準」、「有機農産物検査・認証機関 指導要点」、「有機農産物検査・認証機関の申請・審査作業手順」等の行政規則が 整備された。 これらの諸規則を強化する意味合いから、2003 年 9 月に上述の4規則を廃止し、 新たに「有機農産物管理作業要点」、「有機農産物検査・認証機関の資格審査作業 手順」、「有機農産物の生産規範(作物)」を公布・施行すると同時に、同年 10 月 には有機畜産物を対象とした「有機農産物の生産規範(畜産)」が公布・施行され た。 <農産品生産及び認証管理法> これまで実施されてきたCAS 制度、有機農産物認証制度は行政手続きとして 行ってきたものであり、また標章マークも多岐に渡り非常に複雑な制度となって いる。今後、消費者の安全・安心への要求に更に応えるために、農業委員会は農 産物の認証制度の法制度化を図り、2007 年 1 月に農産品生産及び認証管理法が成

(10)

立した。 本法に基づき、生産・販売履歴農産物、有機農産物及び有機農産加工品及び優 良農産物の認証制度が確立されている。 生産者が生産履歴を記帳するか否かは任意の取り組みであるが、生産履歴と農 産物に表示をする場合は、本法に基づく認証を受ける必要がある。 また、猶予期間終了後の2009 年1月 29 日以降は、有機農産物及び有機農産物 加工品についても、本法に基づく認証を受けなければ「有機」及び同趣旨の外国 語を表示してはならない。 農業委員会以外が所管している制度としては、GMP があり、要約すると次の通 りである。 <GMP とは>

GMP は、Good Manufacturing Practice の略称で、「良好製造規範」「優良製造 標準」として、製造過程中での製品品質と衛生安全面の自主的な管理に特に重き を置いた経済部工業局所管の制度である。食品製造管理に用いられるので、「食品 GMP」または「FGMP」と呼ばれる。 台湾では、食品GMP 認証を受けた食品は全て包装上に「食品 GMP ほほえみマ ーク」を表示する資格が与えられる。これは消費者にとって、安全・衛生・品質・ 純正・信頼性の証明となり、製品に対する100%の満足度と安心感を得る大きな要 素となっている。 参考 台湾食品GMP発展協会 http://www.gmp.org.tw/ 6. 税制度 牛乳・乳製品として、アイスクリーム、チーズ及び牛乳(未濃縮、甘味料無添加、 脂肪分 1~6%の生乳・保存乳、それと未濃縮、甘味料無添加、脂肪分 6%以上の保存 乳)の以上3品目を対象とする。

(11)

表4 牛乳・乳製品の品目別 CCC コードと関税率 単位:従価税%、重量税NT$/kg 関 税 率 輸入規定 品 目 CCC コード 従価税 重量税 F01 B01 MWO アイスクリーム 2105.00.10.00 10 - ○ - - チーズ (塊状のプロセスチーズ) 0406.30.00.00 5 - ○ - - 牛 乳 (未濃縮・甘味料無 添加・脂肪分 1~6%の生乳) 0401.20.10.00 15(注) - ○ ○ ○ 牛 乳 (未濃縮・甘味料無 添加・脂肪分 1~6%の保存乳) 0401.20.20.00 15(注) ○ - ○ 牛 乳 (未濃縮・甘味料無 添加・脂肪分 6%以上の保存乳) 0401.30.20.00 15(注) ○ - ○ 記号説明(輸入規定) F01 :行政院衛生署による「輸入食品検査弁法」の規定により、経済部標準検査局に輸 入検査申請をする。「輸入食品検査弁法」の規定については、以下に述べる。 B01 :行政院農業委員会動植物防疫検疫局による「検疫が必要な動植物品目表」により、 検疫が必要な品目。 MWO:中国大陸から輸入が禁止されている品目 (注)牛乳は、関税割当となっており、枠内は15%、枠外は NT$15.6/kg である。 <輸入食品検査弁法>より 1. 輸入の際に必要な書類 ・ 申請書 ・ 輸入食品基本情報申告書 ・ 輸入通関申告書コピー ・ 衛生安全面を考慮して、必要と思われる証明書類 これらを書面或いはオンラインで検査執行機関に提出し、検査の申請をする。 2. 検査を受けた食品が衛生管理法の関連規定に適合している物は輸入できる。しかし、 以下のような場合は検査を免除できる。 ・ その食品が、互恵優待検査免除出品国政府が発給した検査合格証明書のある物。 ・ 各国の駐台領事館或いは外交免税権を享受している者が私用で輸入する場合。 ・ 輸入非売品の自家用・商業サンプル・展示品或いは研究開発試験用の物品等、 その金額或いは数量が中央主管機関公告の規定に合う物、或いは中央主管機関 が検査免除を認めた物。

(12)

3. 検査方法は、以下の3種類による。 ・ 書類審査 ・ 現場検査:検査員による、貨物集積場での品目合わせ・包装・外観・表示項目 等の検査を行う。 ・ 抜き取り検査:検査員が一定数量を抜き取り、実験室にて化学・生物・物理性 などの検査を行う。 食品衛生管理法に違反するリスクレベルによって、全数検査・抜き取り検査が行わ れる。また、年度によって検査を強化するよう中央主管機関から指定された輸入食品 や、前回輸入検査不合格品目を出した輸入業者による同一品目・産地からの輸入申告 の場合などでも、検査が強化される。 関税率は、アイスクリームが 10%、チーズは 5%の従価税を課している。牛乳の場 合は、関税割当制の対象品目として、重量税が適用され、kg 当たり NT$15.6 が課税さ れる。 7. 国内生産・輸出入実績 表5 品目別生産実績(2004~2006 年) 単位:数量 100 トン 2004 年 2005 年 2006 年 品 目 数 量 比率 数 量 比率 数 量 比率 アイスクリーム 170 5.0 219 6.7 208 6.1 チーズ - - - - - - 牛 乳 3,227 95.0 3,035 93.3 3,232 93.9 合 計 3,397 100.0 3,254 100.0 3,440 100.0 チーズの国内の生産実績が不詳なため、アイスクリームと牛乳の2品目に限定した。 最近3年間の合計生産量は、2004 年が年間 3,397 百トンに対して、2005 年は 4.2% 減少し、年間3,254 百トンとなった。2006 年は前年の生産量を上回る年間 3,440 百ト ンとなり、2004 年をも上回る最高となった。 このうち、アイスクリームが年間 170~219 百トンと、合計生産量に占める比率は 5.0~6.7%とわずかである。牛乳が全生産量の 93.3~95%に相当する年間 3,254~ 3,440 百トンと過半を占めている。

(13)

表6 品目別輸出実績(2004~2006 年) 単位:数量 100 トン 2004 年 2005 年 2006 年 品 目 数 量 比率 数 量 比率 数 量 比率 アイスクリーム 5 100.0 5 100.0 7 100.0 チーズ - - - - - - 牛 乳 0 0 0 0 0 0 合 計 5 100.0 5 100.0 7 100.0 対象製品の中で、輸出実績が年間 100 トン以上ある製品は、アイスクリームのみで ある。チーズの場合は、後述の品目の項に記した通り、最近3年間の年間輸出量は、 18~23 トンと、30 トンに満たない状態が続いている。牛乳については、輸出実績は皆 無の状態である。 表7 品目別輸入実績(2004~2006 年) 単位:100 トン 2004 年 2005 年 2006 年 品 目 数 量 比率 数 量 比率 数 量 比率 アイスクリーム 35 22.0 37 23.7 37 21.5 チーズ 56 35.2 66 42.3 67 39.0 牛乳 68 42.8 53 34.0 68 39.5 ① 32 20.1 23 14.8 38 22.1 ② 36 22.7 30 19.2 30 17.4 ③ - - - - - - 合 計 159 100.0 156 100.0 172 100.0 注:牛乳は、①~③の合計量である。 ①:未濃縮・甘味料無添加・脂肪分1~6%以下の保存乳 ②:未濃縮・甘味料無添加・脂肪分1~6%以下の生乳 ③:未濃縮・甘味料無添加・脂肪分6%以上の保存乳 最近3年間の輸入実績について見ると、2004 年が年間 159 百トンで、品目別内訳は 牛乳の68 百トン(42.8%)が最大で、次いでチーズの 56 百トン(35.2%)、アイスク リームの35 百トン(22%)の順となっている。 2005 年は年間 156 百トンと前年比わずかに減少した。しかし 2006 年には、牛乳が 年間68 百トン(39.5%)と 2004 年の水準に戻ったことと、チーズが年間 67 百トン (39%)と順調に伸びたことで、年間輸入量は前年比で 10.3%増加し、172 百トンを 記録している。

(14)

表8 品目別供給量(2004~2006 年) 単位:100 トン 2004 年 2005 年 2006 年 品 目 数 量 比率 数 量 比率 数 量 比率 アイスクリーム 200 5.6 252 7.4 239 6.6 チーズ 55 1.6 65 1.9 67 1.9 牛 乳 3,295 92.8 3,088 90.7 3,300 91.5 合 計 3,550 100.0 3,405 100.0 3,606 100.0 牛乳・乳製品の最近3年間の年間供給量(需要)は、2004 年が 3,550 百トンで、こ のうち牛乳が 3,295 百トンの 92.8%を占めており、アイスクリーム、チーズは残りの 255 百トンと 7.2%を占めているにすぎない。 2005 年は、牛乳の大幅な減少が影響し、アイスクリーム、チーズがともに増加した にもかかわらず、総供給量は前年比で4.1%減少し、年間 3,405 百トンとなった。 2006 年は、主力製品の牛乳の増加を反映し、年間供給量は 3,606 百トンを記録して いる。 数量ベースでは、牛乳が牛乳・乳製品の代表的な座を占めており、今後もこの構造 が継続するものと予想される。 8. サンプル輸出の規制状況等 動物検疫は通常通り受ける必要がある。輸入食品検査は事前に衛生署または標準検 査局に許可を得れば免除される。 なお、入国する旅行客が携帯する自家用農水産品・畜産品には制限(禁止あるいは 上限)がある。詳細は「第1 章米・米加工品、8.サンプル輸出の規制状況、等」の項を 参照されたい。 9. 関連企業・団体概要リスト (1) 所轄官公庁 行政院農業委員会 http://bulletin.coa.gov.tw/show_index.php?cat=index 台北市南海路37 号 Tel:02-2381-2991 行政院農業委員会動物検疫局 http://www.baphiq.gov.tw/main/index.asp 台北市重慶南路2段51 号9F Tel:02-2342-1401 Fax:02-2343-1400 行政院衛生署 http://www.doh.gov.tw/cht/default.aspx 台北市愛国東路100 号

(15)

Tel:02-2321-0151 経済部国際貿易局 http://cweb.trade.gov.tw/ 台北市湖口街1号 Tel:02-2351-0271 Fax:02-2351-7080 経済部標準検査局 http://www.bsmi.gov.tw/ 台北市済南路4号 Tel:02-2343-1700 財政部関税総局 http://wwweng.dgoc.gov.tw/ 基隆関税局 http://www.klcb.gov.tw/ 基隆市港西街6号 Tel:02-2420-2951 高雄関税局 http://www.khcb.gov.tw/ 高雄市鼓山区捷興一街3号 Tel:07-561-3251 Fax:07-551-4958 台北関税局 http://www.tpcb.gov.tw/ <私書箱> 中正機場郵局第111 号信箱 Tel:03-383-3049(24 時間対応) Fax:03-398-2752 (2) その他 中華民国対外貿易発展協会 http://www.taitraesource.com/default.asp

(Taiwan External Trade Development Council, TAITRA) 台北市基隆路1段333 号 国貿大楼 5-7F Tel:02-2725-5200 Fax:02-2757-6444 台北市進出口商業同業公会 http://www.ieatpe.org.tw 台北市松江路 350 号 Tel:02-2581-3521 台湾区乳品工業同業公会 http://www.dairy.org.tw/news/index.asp 台北市長安東路1段27 号 4F Tel:02-2531-8499 Fax:02-2531-1906 中国青年商店(股) http://www.sungching.com.tw/ (本社)台北縣五股郷五工六路53-2 号(五股工業区) Tel:02-2298-9100 Fax:02-2298-9091

(16)

10. 品目別詳細 10-1 アイスクリーム CCC コード:2105.00.10.00 (1) 税制度 アイスクリームは、自由化品目である。関税率は従価税で、輸入価格に対して10% である。「輸入食品検査弁法」の規定に基づいて、輸入検査申請が必要である。 (2) 国内流通・取引慣行 2-1 生産実績 表1 生産実績(2004~2006 年) 単位:数量トン 生産実績 年 次 数 量 指数 2004 16,983 100 2005 21,933 129 2006 20,805 123 資料:工業生産統計年報 年間生産量は、2004 年が 16,983 トンであったが、2005 年には前年比 129.2%と 大幅な増産となり、21,933 トンとなった。しかし、2006 年は前年比 5.1%減の 20,805 トンとなった。 2-2 輸出入実績と供給量 表2 輸出実績(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 アメリカ 270 59.9 214 45.7 319 49.2 149.1 カナダ 103 22.8 118 25.2 135 20.8 114.4 オーストラリア 36 8.0 51 10.9 73 11.2 143.1 シンガポール 29 6.4 - - 29 4.5 - 中 国 5 1.1 - - - - - 上位5カ国計 443 98.2 383 81.8 556 85.7 145.2 その他 8 1.8 85 18.2 93 14.3 109.4 合 計 451 100.0 468 100.0 649 100.0 138.7

(17)

最近3年間の輸出量を見ると、2004 年が年間 451 トン、2005 年が年間 468 トン と、400 トン台で推移していたが、2006 年には前年比 138.7%の大幅な増加となり、 年間輸出量は649 トンとなった。 大量輸出先は、アメリカ、カナダの2カ国である。 表3 輸入実績(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 タ イ 1,025 29.5 872 23.6 1,088 29.3 124.8 フランス 872 25.1 1,398 37.8 1,151 31.0 82.3 日 本 418 12.0 546 14.8 617 16.6 113.0 香 港 564 16.2 339 9.2 231 6.2 68.1 アメリカ - - 193 5.2 206 5.6 106.7 計 2,879 82.8 3,348 90.6 3,293 88.7 98.4 その他 600 17.2 347 9.4 417 11.3 120.2 合 計 6,479 100.0 3,695 100.0 3,710 100.0 100.4 輸入は、年間3,479~3,710 トンと 3,000 トン台で推移している。大量輸入先は、 タイ、フランス、日本、香港、アメリカの5カ国で、その年により多少の差異は否 めないが、全輸入量の82.8~90.6%を占めている。 表4 供給量(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 区 分 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 生 産 16,983 84.9 21,933 87.2 20,805 87.2 94.9 輸 出 451 2.3 468 1.9 649 2.7 138.7 輸 入 3,479 17.4 3,695 14.7 3,710 15.5 100.4 供 給 20,011 100.0 25,160 100.0 23,866 100.0 94.9 最近3年間の年間供給量(需要量)は、2004 年が 20,011 トン、2005 年が 25,160 トンとかなり変動している。最大の供給源である生産量の増減が、供給量に大きく 影響しているようで、国内生産主体の需要構造となっている。

(18)

2-3 流通経路 図1 牛乳・乳製品 アイスクリームの流通経路 海外生産者 輸入業者 国内生産者 登録卸売業者 一般商店 加工業者、外食産業 スーパーマーケット 消 費 者 一般的な農産品と同様な流通ルートで消費されている。アイスクリーム独自の流 通ルートといったものはない。 2-4 新規参入時の留意点 日本は、最大輸入国の上位5カ国にランクされている。この実績を踏まえて、販 売上(輸出)の拡販に障害となっている要因について検討を加え、さらなる輸出促 進を図ることが望まれる。 10-2 チーズ(塊状のプロセスチーズ) CCC コード:0406.30.00.00 (1) 税制度 チーズは、自由化対象品目である。関税率は、従価税によりCIF 価格の5%と定 めている。 (2) 国内流通・取引慣行 2-1 生産実績

(19)

チーズの生産統計の詳細は不明である。 2-2 輸出入実績と供給量 表1 輸出実績(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 香 港 13 68.4 0 0 1 1 - ニュージーランド 0 0 16 69.6 14 14 87.5 シンガポール 6 31.6 0 0 0 0 0 フィリピン 0 0 7 30.4 0 0 - 中 国 0 0 0 0 3 3 - 上位5 カ国計 19 100.0 23 100.0 18 18 78.3 その他 0 0 0 0 0 0 0 合 計 19 100.0 23 100.0 18 18 78.3 チーズの年間輸出量は、最近3年間で18~23 トンと非常に少ない。国内需要が活 発旺盛なためと見られる。 表2 輸入実績(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 ニュージーランド 2,754 49.5 3,022 46.0 2,917 43.3 96.5 オーストラリア 1,918 34.5 2,212 33.7 2,403 35.7 108.6 アメリカ 322 5.8 540 8.2 470 7.0 87.0 ブラジル 146 2.6 347 5.3 463 6.8 133.4 日 本 136 2.4 164 2.5 190 2.8 115.9 上位5 カ国計 5,276 94.8 6,285 95.7 6,443 95.6 102.5 その他 287 5.2 284 4.3 294 4.4 103.5 合 計 5,563 100.0 6,569 100.0 6,737 100.0 102.6 輸入は、2004 年の年間 5,563 トンに対して、2005 年は 6,569 トン、2006 年には 6,737 トンと順調に増加している。大量輸入先は、ニュージーランド、オーストラリ ア、アメリカ、ブラジル、日本などである。

(20)

表3 供給量(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 区 分 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 生 産 - - - - - - - 輸 出 19 0.3 23 0.4 18 0.3 78.3 輸 入 5,563 100.0 6,569 100.4 6,737 100.3 102.6 供 給 5,544 100.0 6,546 100.0 6,719 100.0 102.6 国内生産量が不詳なため、供給源を輸出・輸入に限定した。 この結果、年間供給量は、2004 年が 5,544 トン、2005 年が前年比 18.1%増加し 6,546 トンとなった。2006 年はさらに前年を 2.6%増加し、6,719 トンと順調である。 台湾も食生活の多様化・洋風化に伴い、チーズ需要は伸びていくものと考えられる。 2-3 流通経路 図1 牛乳・乳製品 チーズの流通経路 海外生産者 輸入業者 国内生産者 登録卸売業者 一般商店 消 費 者 加工業者、外食産業 スーパーマーケット これまで見てきた通り、チーズの供給源は輸入に大きく依存している模様である。 従って、流通は輸入業者ルートを主体に大手スーパーマーケットや加工業者などが 海外の生産者から直接輸入するルートに大別される。これらのルートを介して消費 されている。

(21)

2-4 新規参入時の留意点 2007 年 1~6 月の半年間の輸出量及び輸入量は、前者が 2 トンで後者が 3,299 ト ンと、前年までと同水準の状態が続いている。 日本は、輸入先の第5位にランクされており、拡販を図るために競合品との総合 的な対比と並行して台湾の市場性のより一層の解析が期待される。 10-3 牛乳 CCC コード:0401.20.10.00 未濃縮・甘味料無添加・脂肪分 1%以上 6%以下の生乳 0401.20.20.00 未濃縮・甘味料無添加・脂肪分 1%以上 6%以下の保存乳 0401.30.20.00 未濃縮・甘味料無添加・脂肪分 6%以上の保存乳 (1) 税制度 牛乳は前述の通り、生乳と保存乳に区分されている。関税率は関税割当があり、 枠内は従価税15%、枠外は輸入重量 kg 当たり NT$15.6 である。 (2) 国内流通・取引慣行 2-1 生産実績 表1 乳牛の飼育頭数と生産実績(2004~2006 年) 単位:数量頭、数量トン 乳 牛 搾 乳 年 次 数 量 指数 数 量 指数 2004 54,615 100 322,660 100 2005 53,151 97 303,496 94 2006 52,269 96 323,165 100 資料:台湾農業統計年報 乳牛頭数は、2004 年の 54,615 頭に対して、2005 年は 53,151 頭、2006 年は 52,269 頭と減少している。 搾乳量は、2005 年が年間 304 千トンと前年を下回ったが、2006 年は年間 323 千 トンと2004 年を上回る回復を見せている。 2-2 輸出入実績と供給量 輸出実績は認められない。

(22)

表2 保存乳・生乳別輸入実績(2004~2006 年) ①牛乳(未濃縮・甘味料無添加・脂肪分1%以上 6%以下の保存乳) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 ニュージーランド 2,481 76.5 1,484 64.1 2,446 64.2 363.0 オーストラリア 617 19.0 447 19.3 251 6.6 56.2 ウルグアイ 83 2.6 122 5.3 797 20.9 653.3 アルゼンチン 0 0 248 10.7 249 6.6 100.4 フィリピン 12 0.4 13 0.5 - - - 上位5カ国計 3,193 98.5 2,314 99.9 3,743 98.3 161.8 その他 48 1.5 2 0.1 65 1.7 3,250.0 合 計 3,241 100.0 2,316 100.0 3,808 100.0 164.4 ②牛乳(未濃縮・甘味料無添加・脂肪分1%以上 6%以下の生乳) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 オーストラリア 3,547 100.0 3,007 100.0 2,937 100.0 98.9 タ イ 0 0 1 - 0 0 - 計 3,547 100.0 3,008 100.0 2,937 100.0 98.8 その他 0 0 0 0 0 0 0 合 計 3,547 100.0 3,008 100.0 2,937 100.0 98.8 ③牛乳(未濃縮・甘味料無添加・脂肪分 6%以上の保存乳) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 ニュージーランド 20 100.0 0 0 0 0 - ベトナム 0 0 0 0 6 60.0 - 日 本 0 0 0 0 2 20.0 - オーストラリア 0 0 1 100.0 2 20.0 - 上位4カ国計 20 100.0 1 100.0 10 100.0 100.0 その他 0 0 0 0 0 0 0 合 計 20 100.0 1 100.0 10 100.0 100.0

(23)

④牛乳合計(①~③) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 国 名 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 ニュージーランド 2,501 36.7 1,484 27.9 2,446 36.0 164.8 オールトラリア 4,164 61.2 3,455 64.9 3,226 47.5 93.4 ウルグアイ 83 1.2 122 2.3 797 11.7 653.3 アルゼンチン 0 0 248 4.6 249 3.7 100.0 フィリピン 12 0.2 13 0.2 0 0 - 上位5カ国計 6,760 99.3 5,322 99.9 6,718 98.9 126.2 その他 48 0.7 3 3 73 1.1 2,433.3 合 計 6,808 100.0 5,325 5,325 6,791 100.0 127.5 保存乳・生乳別の輸入実績について、整理作表したのが表2 ①~④である。 調査対象とした種類の牛乳の年間輸入量は、2004 年が 6,808 トン、2005 年が 5,325 トン、2006 年が 6,791 トンと、5,300~6,800 トンで推移している。 このうち、生乳が 2004 年には年間 3,547 トン(52.1%)、2005 年が 3,008 トン (56.5%)、2006 年では 2,973 トン(43.8%)と 50%を切っているが、これまでは 保存乳は生乳を補完する恰好となっている。 輸入牛乳全体の輸入先は、オールトラリアを筆頭にニュージーランド、ウルグア イ、アルゼンチン、フィリピンが上位先である。 表3 供給量(2004~2006 年) 単位:数量トン 2004 年 2005 年 2006 年 区 分 数量 比率 数量 比率 数量 比率 対前年比 生 産 322,660 97.9 303,496 98.3 323,165 97.9 106.5 輸 出 0 0 0 0 0 0 0 輸 入 6,808 2.1 5,325 1.7 6,791 2.1 127.5 供 給 329,468 100.0 308,821 100.0 329,956 100.0 106.8 最近3年間の年間供給量は、2004 年が 329 千トン、2005 年は 309 千トン、2006 年は330 千トンと、309~330 千トンで推移している。 国内生産量から見て、完全自給に近い状態である。

(24)

2-3 流通経路 図1 乳製品(牛乳)の流通経路 海外生産者 輸入業者 国内生産者 一般商店 消 費 者 加工業者、外食産業 スーパーマーケット 2-4 新規参入時の留意点 生乳を主体とした牛乳は、需要量のほぼ全量を国内生産で満たす自給体制が確立 している。この点を勘案した取り組みが必要である。 台湾の牛乳の殺菌方法は、大部分が超高温殺菌(UHT)である。UHT 殺菌とは、 120~150℃で 1~4 秒殺菌する方法である。 理想的な殺菌は、有害病原菌だけを殺し、有用菌や栄養・風味を損なわないこと であるため、乳業規則では「62~65℃で 30 分間加熱殺菌、或いはこれと同等以上の 殺菌効果のある方法で加熱殺菌を行う」と規定されている。台湾の乳業でも、殺菌・ 無菌乳の品質保存性・容器・重金属含量について研究されており、日本の乳業技術 や衛生研究が取り入れられている。 輸入時の検疫については、以下の書類を添付し、行政院農業委員会動植物防疫 検疫局の管轄する分局或いは検疫窓口で申請する。 1. 輸出国政府の検疫機関が発行した動物検疫証明書 2. 船積書類(Bill of Lading) 3. その他関連書類 まずは書面での検疫検査を原則とし、その後、その場で抜き取り検査を行う。

表 3  乳品用容器・包装の衛生基準  品名・ 原料  材質試験項目の合格基準  溶媒 溶出 条件  項 目 及 び 合 格基準  特殊試験合格基準 註 水 60℃  30 分  過 マ ン ガ ン 酸カ リ ウ ム 消 耗 量:5ppm 以下  &lt;破裂強度試験&gt;  1
表 6  品目別輸出実績(2004~2006 年)                                                                          単位:数量 100 トン  2004 年 2005 年 2006 年  品  目  数  量  比率  数  量  比率  数  量  比率  アイスクリーム 5  100.0  5  100.0 7 100.0  チーズ  -  -  -  -  -  -  牛  乳  0 0 0  0 0 0  合  計
表 8  品目別供給量(2004~2006 年)                                                                              単位:100 トン  2004 年 2005 年 2006 年  品  目  数  量  比率  数  量  比率  数  量  比率  アイスクリーム 200 5.6  252  7.4  239 6.6  チーズ 55 1.6  65  1.9  67 1.9  牛  乳 3,295 92.8  3,

参照

関連したドキュメント

事業開始年度 H21 事業終了予定年度 H28 根拠法令 いしかわの食と農業・農村ビジョン 石川県産食材のブランド化の推進について ・計画等..

一度登録頂ければ、次年度 4 月頃に更新のご案内をお送りいたします。平成 27 年度よ りクレジットカードでもお支払頂けるようになりました。これまで、個人・団体を合わせ

(平成 29 年度)と推計され ているが、農林水産省の調査 報告 15 によると、フードバン ク 76 団体の食品取扱量の合 計は 2,850 トン(平成

(平成 28 年度)と推計され ているが、農林水産省の調査 報告 14 によると、フードバン ク 45 団体の食品取扱量の合 計は 4339.5 トン (平成

その他 わからない 参考:食育に関心がある理由 ( 3つまで ) 〔全国成人〕. 出典:令和元年度食育に関する意識調査 (

平成 27

平成 27

(平成 28 年度)と推計され ているが、農林水産省の調査 報告 14 によると、フードバン ク 45 団体の食品取扱量の合 計は 4339.5 トン (平成