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消費者委員会食品表示部会 ( 第 31 回 ) 議事次第 1. 日時平成 26 年 9 月 24 日 ( 水 ) 9 : 58~ 13: 場所消費者委員会大会議室 1 3. 出席者 ( 委員 ) 阿久澤部会長 夏目部会長代理 安達委員 池戸委員 池原委員 石川委員 板倉委員 宇理須委員

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消費者委員会 食品表示部会

第31回議事録

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消 費 者 委 員 会 食 品 表 示 部 会 ( 第 31回 )

議 事 次 第

1 . 日 時 平 成 26年 9 月 24日 ( 水 ) 9 : 58 ~ 13: 01 2 . 場 所 消 費 者 委 員 会 大 会 議 室 1 3 . 出 席 者 ( 委 員 ) 阿 久 澤 部 会 長 、 夏 目 部 会 長 代 理 、 安 達 委 員 、 池 戸 委 員 、 池 原 委 員 、 石 川 委 員 、 板 倉 委 員 、 宇 理 須 委 員 、 鬼 武 委 員 、 春 日 委 員 、 栗 山 委 員 、 河 野 委 員 、 迫 委 員 、 宮 地 委 員 ( 説 明 者 ) 消 費 者 庁 岡 田 審 議 官 、 竹 田 食 品 表 示 企 画 課 長 、 山 本 課 長 補 佐 、 石 丸 課 長 補 佐 、 船 田 課 長 補 佐 、 岩 城 課 長 補 佐 、 塩 澤 食 品 表 示 調 査 官 ( 事 務 局 ) 黒 木 事 務 局 長 、 井 内 審 議 官 、 大 貫 参 事 官 4 . 議 事 ( 1 ) 開 会 ( 2 ) 食 品 表 示 基 準 の 制 定 に 係 る 審 議 に つ い て ( 消 食 表 第 229 号 諮 問 書 ) ( 3 ) 閉 会

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≪ 1. 開会 ≫ ○大貫参事官 定刻 まで まだ時間がございま すが 、皆さん 、おそろいにな り ましたので始めさせて いただきます。 本日は、皆様、お 忙し いところをお集まり いた だき、ありがとうご ざい ます。 ただいまから「消 費者 委員会食品表示部会」第31回会合を開催します 。 本日は、澁谷委 員、立 石委員は所用により 御欠 席ですが、過半数 に達し ており、定足数を 満たし ております。 議事に入る前に、 配付 資料の確認をさせて いた だきます。 今、お配りをし ており ます資料は、配付 資料一 覧のとおり、資料 1から 参考資料4まで、及び追 加配付資料です。 欠席の立石委員の 意見 書が参考資料3です 。 鬼武委員のコメン トペ ーパーが追加配付資 料で す。 委員提出資料につ いて も、議論に御活用い ただ くようお願いします 。 不足の資料があり まし たら、事務局へお申 しつ けください。 本日も多くの傍聴 の方 にお越しいただいて おり ますので、発言の際はマ イ クに近づいて発言いた だくようお願いいた しま す。 それでは、阿久澤 部会 長、議事進行をお願 いい たします。 ○阿久澤部会長 皆 さん 、おはようござい ます。本日は、消費者庁から岡 田審議官、それと 竹田食 品表示企画課長に御出席 いただいております 。よ ろしくお願いいたし ます 。 なお、本日の会議 は公 開で行います。議事 録に ついても後日公開す るこ ととします。 それでは、本日の 議題 に入ります。 6月まで当委員会 の栄 養、生鮮、加 工の調査会 で議論していました 食品 表示基準案について 、パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト が 終 了し 、 内 閣 総 理 大 臣 よ り 最終 案 に つ い て 正 式 に 諮 問を 受 け ま し た 。 本 日 は 、 その食品表示基準案 につ いて議論をいたしま す。 なお、今回諮問 を受け た基準案には、一 部検討 中と書かれた部分が あり ます。栄養機能食 品に関 する部分ですが 、現時点 で検討が終わってい ない とのことで、そ の部分に ついては別に諮問が 届く ことになっています 。 また、消費者庁が現在パ ブリックコメントに かけ ている新たな機能性 表示 に係る食品基準案もこ の中には含まれてお りま せんので、あらかじ め御 報告いたします。 まず、今回 、諮問を受 けた分の食品表示基 準案 に関する審議の進め 方に ついて、提案させ ていた だきます。 基準案は、調 査会で時 間をかけて一度議論 して おりますので、議論のポ イントを基準案と6 月に まとめた報告書の取 りま とめ意見の間で差が 残っ ているところに絞り たい と思います。資料3がそ のまとめになってお りま す。その資料3 に沿って 議事を進めたいと思 いま す。資料3はA 3の裏表 の見開きになってお りま す。 1

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資料1として、消費者 庁 からパブリックコメ ント前の基準案と今回諮 問さ れた基準案の変更点を まとめた概要資料が 出さ れていますが、この資料 からは、6月に まとめた 当方の報告書の取り まと め意見と今回の基準 案の 相違点が確認できま せん 。このため、資料3です が、その差を明ら かにす る た め に 報 告 書 の 取 り ま と め 意 見 と 基 準 案 の 記 載 が 異 な っ て い る 項 目 や Q & A の 作 成 と い っ た 運 用の面にかかわる意 見を 出していた部分につ いて 、事務局にまとめて もら いました。 審議は資料3に沿 って、当方の意見と基準案 との 間に差が残った理由 や今 後のQ&Aなどへの対 応といった点を確認 しな がら進め、その中で資料 1 の内容についても議 論し ていきたいと思いま す。 また、項目ごと の質疑 の後、その項目に 関する 基準案の内容につい て、各委員が賛成できる かど うか、1項目ご とに御意 見を確認していきた いと 思います。御欠 席になっ ている委員にも後ほ ど議 事録を確認いただい た上 で、当該部分の 基準案に ついての意見をお聞 きし 、全委員の意見 を勘案し て最終的に答申をど うす るか考えたいと思い ます 。 ここまでの進め方 につ きましての提案につ いて 、何か御意見ご ざいます でしょうか。よ ろしいで しょうか。 それでは、賛成い ただ けたとい う こ と で す の で 、提 案 し た 進 め 方 で 議 事 を 行 い た い と 思 い ま す 。 なお、今回の 議題は議 論すべき項目が多い こと から、本日だけ で全ての 項目について議論で きな いと思いますので、 本日 と次回の部会の2回 に議 題を分けて御議論い ただ きたいと思います。 本日は、資料 3の1ペ ージ目について議論 し、次回は2ページ目に つい て御議論いただくと いう ことでいかがでしょ うか 。よろしいでしょう か。 それでは、特に異 論も ないよう で す の で 、 本 日 は 資 料 3 の 1 ペ ー ジ 目 を 議 論 す る こ と と し ま す 。 最後に、参考資 料2の 扱いについてです 。参考 資料2は、先ほど 議事進 行に使用すると御説 明し た資料3の内容も含 んだ 資料で、6月に公表した 報 告書やまとめに記載 され た全ての意見と基準案 の対比表になってい ます 。 資料3は、各 調査会の 取りまとめ意見と基 準案 の比較のみを記載し てい ますが、こちら の資料に は、報告書やまと めに記 載されている委員の 個別 意見も載せています 。今 後の議論に当たって 、こ れらの個別意見につ いて もあわせて議論すべ きと 委員の皆さんの合意 が得 られる意見があれば、そ れらも適宜議論の対 象と したいと思いますの で、 よろしくお願いいた しま す。 それでは、各資料 の内 容を御説明いただき たい と思います。 まず、食品表示基 準案 について、その内容 の説 明を消費者庁からま ずお 願いします。 ≪ 2. 食品 表示 基準 の制定 に係 る審 議に つい て(消 食表第 229 号諮 問書 )≫ ○竹田食品表示企画課長 食品表示企画課長 でご ざいます。 それでは、お 手元の資 料1をごらんいただ きた いと思います。部会長か ら御指摘がございま した けれども、パブリックコ メ ントを経て修正をし た点 について御説明をさ せて いただきたいと思いま す。 まず、資料の 2ページ をごらんください 。前回 の食品表示部会の後にパ ブリックコメントを 開始 2

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いたしました。2ページ の下のほうにありま すよ うに、7月7日 ~8月10日までということで 意見 の募集をしたところ でご ざいます。 ご ら ん の と お り 、 意 見の 総 数 は 4,329件 と な っ て い ま す 。 そ の 概 要 、 消 費者 庁 と し て の 考 え 方 に つきましては、別 途、参 考資料1ということ でお 手元に用意してござ いま すので、適宜ごら んいた だ き た い と 思 っ て お り ます 。 な お 、 こ の パ ブ コ メの 概 要 に つ き ま し て は 、昨 日 付 け で 政 府 の e-Gov のホームページでも 公表 しているところでご ざい ます。 資料の3ページは これ まで御説明申し上げ まし た統合のイメージで ござ いますので、省略をさせ ていただきます。 4ページでござい ます けれども、これ がパブコ メにかけたときの資 料で ございます。2 にありま す よ う に 、 現 行 制 度 か らの 主 な 変 更 点 と い う こ とで 9 点 御 説 明 を 申 し 上 げた と こ ろ で ご ざ い ま す 。 こ れ に つ き ま し て パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト の 意 見 を 踏 ま え て 修 正 を 加 え た も の を 順 次 御 説 明 し て ま い ります。具体的に は、② の製造所固有記号制 度、④の栄養成分表示の 義務 化の部分、⑤の栄 養強調 表示に係るルールの 部分 、⑨の表示レイ アウトの 改善の部分、こ の項目に は出てまいりません けれ ども、新しい制 度へ移行 するための期間 、経過措 置期間について当初 の御 提案から修正をして いる ところでございます 。 それでは、具体的 な項 目に入ってまいりま す。 5ページをごらんい ただ きたいと思います。 まず製造所固有記 号の ルールでございます。こ れまで説明をさせて いた だきましたけれども 、昨 年の食品表示法の附 帯決 議において、衆 参両院か ら、消費者が知 りたいと いうことに対して答 えら れるような改善をす るよ うにという御指摘をいた だいていまして、それを 踏 まえた御提案をしてい るところでございま す。 製造者等の情報を 知り たいという消費者の 方々 の御要望、事業 者側の包 材の共用化、コ ストの削 減というメリットと 、こ れのバランスを図る とい う意味で、パブ コメ案の ところにございます よう に、2以上の工 場で製造 する商品について利 用し ていただけるように 制度 としては存置をする 。た だし、記号を使 う場合に は消費者からのお問 い合 わせに対してお答え をい ただくということで、例 えば、①電話等で 応答し ていただく、②ホ ームペ ージなどに情報をア ップ していただく、③ 記号と 製 造 所 等 の 対 応 関 係 に つ い て あ ら か じ め 容 器 包 装 に 印 刷 を し て い た だ く と い っ た よ う な 手 法 を お とりいただきたいと いう ことで御提案しまし た。 これに対しては 、下の 注にありますように 、こ ちらの部会のほうで 幾つ かの代案といいまし ょう か、御提案があり ました 。詳しくは御説明 しませ んけれども、そも そも認 めるべきではないと いっ た全廃の御意見から、我 が ほうの消費者庁のデ ータ ベースの改善措置だ けを 講ずれば足りるといっ たものまで幅広い御 意見 がございまして、これも あ わせてパブコメでつ るし まして御意見を募集し たところでございま す。 1枚おめくりいた だき まして、下のほ うに主な パブコメ意見と書い てご ざいます。参考 資料1の ほうですと、具体的 には18~20ページに該当の 主な 御意見を記載してい ると ころでございます。 先ほどごらんいた だき ましたように、この部会 で御提案のあった① ~⑥ 、ほぼ全部に該 当するよ うな御意見が出てき てい ると承知してござい ます。基本的には我々とし て消 費者の方々の製造者等 3

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を知りたいという御 要望 にお答えする、事業者側 の 包材の共用化という コス ト削減のメリットは維 持したい、両者 のバラン スを図るということ で、我々の考え方につい て現 時点で最良のものだ と考 えているところでご ざい ます。ただ、対象となる 食品につきまして 、業務 用の食品を除くとい うこ とを修正してござい ます 。 これは説明するま でも ございませんが、業務用 の 食品はあくまでBtoBと いうことでございまし て、消費者の方が直接そ れ をごらんになって製 造者 を知りたいというフ ェー ズが生じないという現 実がございます。 理由のところに書 いて ございますけれども 、黒 ポツの3つ目、4 つ目の ところです。今申 し上げ ましたように、消 費者が 直接業務用食品を手 にす るということはあり 得な い、また、事 業者間の取 引としては企画書等 によ り製品情報の伝達・管理 がなされる慣習がご ざい ますので、そう いった慣 習を踏まえれば、取引の 間 において製造者の氏 名等 が把握できないとい う事 態は生じないのではな いかということで 、業務 用食品について対象 から 除く、あくまで BtoCの 部分について今回の 改正 をしていただくとい うこ とを考えております 。 以上が製造所固有記号 の関係でございます 。 次、7ページ にいって いただきまして 、栄養成 分表示の義務化にか かわ りますナトリウムの 取り 扱いについてでござ いま す。パブリック コメントにかけた案でござい ます けれども、義務表示とし てのナトリウムの量 につ いては食塩相当量で 表示 をする。ただ 、任意にナ ト リウムの量を併記する という場合には、食塩相 当 量の次にナトリウム の量 を括弧書き等で書い てい ただくという案でパブ コメをかけたところ でご ざいます。 これについての修 正案 でございますけれど も、下のほうに主なパブ コメ 意見とございます 。これ は参考資料1で申し 上げ ますと、15ページに 具体 的な意見等がござい ます 。 修正案のところを ごら んいただきますと、変更 点でございますけれ ども 、ナトリウムの 量につい て食塩相当量で義務 表示 をするという点には 変更 ございませんけれど も、任 意にナトリウムの量を 表示する場合につき まし ては、ナトリウムの量の 次 に食塩相当量を括弧 書き 等で併記するといった 形に修正したいとい うこ とでございます。 理由のところに黒 ポツ 2つございますけれ ども、まず基本的には食塩 相当 量というのが消費者に とってもわかりやす い、理解しやすいという こと は間違いないところ でご ざいます。ただ 、下のほ うにありますけれど も、食塩を添加していな い食 品等につきまして 、食塩 相当量という事項名 で表 示するということは、事 後 的に食塩が添加され たよ うなことについてそ うい う加工がされているの ではないかといった よう な誤認を生じる可能 性が あるということでご ざい ますので、ナトリウムを 先に書いて食塩相当 量を 括弧書きで併記する とい ったような形を認め たい と思います。現 に、この 形の商品は市場に広 く流 通してございますし、食 塩 相当量という情報を 伝え るという意味において は劣後するものでは ない と考えております。ナト リ ウムを表示するとき の併 記の方法の変更につい てでございます。 8ページでござい ます。栄養成分表示の義務 化に かかります小規模事 業者 の取り扱いについてで ございます。まず 、パブ リックコメントにか けた案でございますけれ ども 、いわゆる5項目 の表示 4

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を 省 略 で き る 小 規 模 事 業者 と し て は 、 消 費 税 の 非課 税 基 準 で ご ざ い ま す 売上 高 1,000万 円 以 下 の も のについて省略を可 能と するということでパ ブリ ックコメントをかけ たと ころでございます。 こちらにつきまし ては 、下のほうに主 なパブコ メ意見とございます けれ ども、参考資料 1でいき ますと25~26ページ に意 見がございます。 主なパブコメ意見 のと ころをごらんいただ きた いのですけれども 、1つ 目の黒ポツ、こ れは和菓 子 の 製 造 事 業 者 か ら 挙 がっ て ま い り ま し た け れ ども 、 売 上 高 1,000万 と い う の は 、 製 造 原 価 、 諸 経 費 を 差 し 引 く と 、 い わ ゆる 粗 利 で ご ざ い ま す け れど も 、 200万 円 程 度 に な る。 法 人 の 事 業 と し て は ほぼなり立たない規 模で ある。個人事業 主が法人成りをしたような 、ほぼ 1人でやられている よう なところだというこ とで 、事実上そうい う事業者 は存在しないので 、こう いう基準については 御考 慮いただきたいとい うの がございました。 2つ目のところ 、これ はこちらの部会でも 御意 見があったと思いま すけ れども、売上高 について は、毎年変動する ものな ので、基準の取り 方とし てはなかなか適当で はな いのではないか。食品製 造業の従業員規模別 の実 態を踏まえれば、19人以 下の製造品出荷額が 全体 の7%、つまり 、逆に考 えますと、およ そ93%の 商品については 、こうい った事業者を省略可 能と しても義務表示され ると いうことで、義 務化のス タートとしては十分 なも のではないかと 、カバー率として十分なものでは ないかという御意見 がご ざいました。 さらに、直接 団体等か らはございませんで した けれども、いわ ゆる農業 者の方が6次産業化 に取 り組まれるような場 合、それから、小規模 な農家 の方が集まって法人 をつ くる、農業生産法 人をつ くるような場合もご ざい ますけれども、こういっ た方々についても、ある 程度の農家の方であ れば 売 上 高 1,000万 と い う の は 軽 く 超 え て い く と い う こと で 、 そ う し た 方 々 に いわ ゆ る プ ロ の 食 品 事 業 者 と 同 じ よ う な 方 々 の 義 務 を 直 ち に か け て い く と い う の は な か な か 難 し い 面 も あ る と 私 ど も と し て考えております。 以上、申し上げ ました ことを踏まえ、修 正案に つきましては、ご らんい ただきますように 、当分 の間ということでご ざい ますけれども、中小企業 基本法に規定する小 規模 企業者、おおむ ね常時使 用する従業員の数は20人 、商業、サービス業に属 す る事業を主な事業と する ものについては5人と いうことで、省略を 認め たいと考えておりま す。 以上が小規模事業 者の 扱いでございます。 9ページでござい ます 。栄養強調表示 に係るル ールの改善というこ とで ございます。い わゆる相 対表示の考え方でご ざい ますけれども、パブコメ にかけたものにつき まし ては、低減され た旨の表 示、カットとか オフとか そういうものでござ いま すけれども、そ ういうも のを表示する場合に は絶 対差に加えて、25%以上 の 相対差が必要という こと でパブリックコメン トを かけたところでござい ます。 こちらに対する意 見と いたしましては 、下のほ うをごらんいただきたい のですけれども 、参考資 料1でいきますと28~29ページに御意見がご ざい ます。ごらんいただいて い るものを少し御紹介し ますけれども、1 つ目が みその業界から出て きた 御意見でございます 。み そにつきましては 、塩分 を20%以上カットし てし まうと正常な発酵が でき ない。つまり 、製品とし て のみそをつくるという 5

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ことにそもそも支障 が出 てくるという御意見 がご ざいました。 しょうゆにつきま して も、これも発酵 過程を経 る食品でございます けれ ども、食塩とい うのは醸 造微生物を制御する ため に必須のものである 。微 生物のコントロール をす るという観点からは 、や はり食塩の低減には 限界 があるのだというこ とで、25%以上に引き上げ ると いうことについてはな かなか難しい面があ ると いう御指摘があった とこ ろでございます。 これを踏まえた修 正案 ということでござい ます けれども、今 、申し上げ ま した品目についてとい うことではございま せん けれども、原則 に対する 考え方として、修正案の ところをごらんいた だき たいのですけれども 、食 品の保存性、それ から、品質を保つ観点から 、25%以上ナトリウムの 量を カットするというこ とが 困難な食品につきま して は、相対差についての特 例 を認めるというルール をつくってはどうか とい うことでございます。あ く まで今申し上げた個 別の 品目についてアプリオ リにこうだというこ とで はございませんけれ ども、ルールとしてこうい うも のを例外として設けて はどうかということ でご ざいます。 理由のところに書 いて ございますけれども 、先 ほど申し上げました よう に、実行可能性 、今、申 し上げた保存性 、品質と いった観点から 、事業者 に対してこれまで表 示で きていたことが表示 でき ない。逆にいうと 、消費 者の方にも情報が伝 わら なくなるといったこ とに ついては、企業の 創意工 夫のある活動という こと について、なるべく制約 を 設けないということ も一 案ではないかと考えて このような修正案を 提案 しているところでご ざい ます。 次は10ページにい って いただきます。小包装、小 さな表示可能面積の 食品 の省略可能な表示事項 と い う こ と で ご ざ い ま す 。 パ ブ コ メ 案 に つ き ま し て は 、 表 示 可 能 面 積 が 30cm2以 下 の 場 合 に は 、 安 全 性 に 関 す る 表 示 事 項 に つ き ま し て 省 略 は 可 能 と い う こ と で 御 意 見 の 募 集 を し た と こ ろ で ご ざ い ます。 ページが先にいっ てい ただきますけれども、11ペ ージに主なパブコメ 意見 ということで書いてご ざいます。参考資料 1で いきますと25ページ 、そ れから27頁に該当の 意見 がございます。 1 つ に は 、 L -フ ェ ニ ルア ラ ニ ン 化 合 物 を 含 む 旨の 表 示 、 こ れ も い わ ゆ る摂 取 す る 方 の 安 全 性 を 確保する上で重要で はな いか、アレルギーと並び で 表示を省略できない 事項 にすべきではないかと いう御意見がござい まし た。 2 つ 目 の ポ ツ と し ま し て 、 表 示 可 能 面 積 が 30cm2以 下 の 加 工 食 品 を 販 売 す る 場 合 で ご ざ い ま す け れども、製造所の 所在地 等を省略することが でき ます。一方で 、不特定多 数の方に対して加工 食品 を無償で譲渡するよ うな 場合でございますけ れど も、こういった場合には 表 示責任者の表示が要ら なくなるということ でご ざいます。 そうしますと 、ダブル でかかるときには最 終的 に手にした方が 、誰がつ くったものかという のが わからなくなる事態が生 じるのではないかと いう 御意見がございまし た。 以上を踏まえまし て10ページに戻っていた だき ますけれども、修 正案と しまして、今 、申し上げ ま し た L -フ ェ ニ ル ア ラ ニン 化 合 物 を 含 む 旨 に つ きま し て は 、 書 い て い た だく こ と と す る 、 省 略 不 可 と す る 。 こ う い う 表 示 事 項 が 1 つ ふ え る と い う こ と で ご ざ い ま す の で 、 30cm2と い う 基 準 に つ い てはおおむねという こと にいたしまして、若干上 に 許容範囲を設けてい くと いうことにしたいと思 6

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います。 「加えて」と いうとこ ろでありますけれど も、先ほど申し上げたと ころ でございますが、表示責 任者を表示しなくて もよ い場合、これにつきまし て は一定の改善をした いと いうことでございまし た。 理由の2つ目のポ ツの ほうをごらんいただ きた いのですけれども、イン ス トア加工された容器包 装入りの食品ですと か、サンプルで無償配布 され るような食品、食品関連 事業者以外の販売者 がバ ザーなどで販売する 食品 といったものにつき まし ては、表示責任者の表示 が 義務づけられてござい ません。当該食 品につき ましては、表示 責任者を 通じて最終の衛生管 理が なされた場所の情報 を消 費者が知ることがで きな いという事態が生じ ます 。今回、製造所固有記号 等 の見直しのお話もござ いますけれども 、どなた が製造したものなの かと いうところについて は、最終的にたどりつけ るよ うな情報というのは 残し たほうがいいのでは ない かということで、以上の よ うな見直しをかけたと ころでございます。 時間の関係で大変 はし ょっておりますけれ ども 、最後、12ペ ージ、経過 措 置期間のほうをごらん いただきたいと思い ます 。 新 制 度 へ の 移 行 期 間 でご ざ い ま す け れ ど も 、 加工 食 品 に つ い て は 2 年 、添 加 物 に つ い て は 1 年 、 いずれも栄養成分表 示に ついては5年、生鮮食品 に ついては経過措置期 間は なしということで御提 案したところでござ いま す。 こ れ に つ き ま し て 見 直し を し て ご ざ い ま す 。 修正 案 の と こ ろ か ら い き ます け れ ど も 、 加 工 食 品 、 添加物の全ての表示 につ いて、まず5年の 経過措 置期間を設ける。生鮮食 品の表示について 、ゼロ だったものを1年6 カ月 とするということに して ございます。 理 由 の と こ ろ を ご ら んい た だ き た い の で す け れど も 、 ま ず 製 造 所 固 有 記号 制 度 に つ き ま し て は 、 消 費 者 庁 の デ ー タ ベ ー ス を 整 理 す る た め に 平 成 27年 度 予 算 で 所 要 額 の 要 求 を し て い る と こ ろ で ご ざいます。この予算が認 め られましてデータベ ース の整備を終えますの は27年度いっぱいかかると いうことでございま す。つまり、新しい 固有記号 をおとりいただける のは それからということ にな るとお考えしていま すの で、その時点からラベル の 改版作業の具体的な 検討 をお始めになるという ことが想定されます。つま り、最初の1年につい ては なかなかデータベー スの 関連がありますので、 改版作業をお進めい ただ けない状況が考えら れる というのが1つでご ざい ます。 それから、2 つ目にご ざいますけれども 、ラベ ルを変えるときには メー カーさんのまさに自 力だ けでは容器包装を変 えら れない。そこに あります ように、缶詰で あれば製 缶メーカーのほうで 具体 的に対応していただ く必 要があるということ があ ります。缶詰のラベルの 改 版作業でございますけ れども、効率的 に作業を 行えたとしても、これは 製缶メーカーにとっ てあ くまでも都合よく平 準化 して、毎日同じ ような仕 事が流れてくるとい うイ メージでございます けれ ども、そういっ た形で作 業が進んだとしても 、最 低3年はかかる。つまり 、一番理想的な状 態で3 年なのですけれども 、な かなかそうはいかな いだ ろうと考えられます。予 期できない開発スケ ジュ ールのずれ、注 文が集中 するですとか、一定期間 注文があいてしまう です とか、そういっ たことを 考えると少なくとも 4年 ぐらいはかかるとい うよ うな実態からの御意 見は あったところがござ いま す。 7

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3つ目のポツ 、添加物 につきましては 、過去に 平成20年の加工でん ぷん に係る改正の際にも 2年 半の経過措置を設け てご ざいますけれども 、今回 につきましては 、ほぼ全 ての添加物について 表示 の変更が生じる。商品特 性でございますけれ ども 、業務用の添加物 につき ましては、賞味期 限が非 常に長いということ で、短 い期間の経過措置で すと 製品の在庫が消化で きず に結局廃棄処分しなけ ればいけないという こと でかなり事業者の負 担に なるということで、やは り 4年程度の経過措置期 間が欲しいというこ とで ございました。 ゼロで考えており まし た生鮮食品でござい ます けれども、任意に栄養表 示 をしているものがござ います。こういっ たもの につきましては、改版の 作業が発生するとい うこ とでございます。現に栄 養表示をしている容 器包 装につきまして 、在庫処 理に要する平均的な 期間 、容器包装の発 注から印 刷までに要する期間、改版 内容の検討ですとか チェ ックですとか、そうい った 期間を考慮しますと、 大体1年6カ月程度、経 過措置期間が必要に なる のではないか。経 過措置 期間がゼロですと 、来年 の4月から直ちに新 しい 表示をしなければい けな い。そうします と、既存 の 刷ってあるものを捨て なければいけないと か、正確な表示をするた めの 検討時間が少なくな るの ではないか。あ るいは一 度つくったものにつ きま しては、季節物 につきま しては、今シー ズン消化 できないときには来 シー ズンも使って使い切 ると いうようなことがご ざい ます。そういったことを理 由の4ポツ目にで書い てございますけれど も、 1年6カ月程度必要 では ないかというところ でご ざいます。 13ページはパブコ メの 意見ということでご ざい ますけれども、今、御説 明 申し上げたようなこと が御意見として挙が って きているところでご ざい ます。 以上、時間の 関係で大 変はしょった説明で ござ いますけれども 、パブコ メ案からの修正点と 修正 理由は申し上げたと おり でございます。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございました。 それでは、次に資 料3 について、消費者委 員会 事務局から説明をお 願い します。 ○大貫参事官 資料 3に ついて説明させてい ただ きます。 「調査会報告 書記載事 項と食品表示基準案 との 対照一覧からの抜粋 」と いう資料になってお りま す。先ほど部会 長のほう からお話がございま した ように、対照一 覧の全体 については参考資料 2と いう形になってござ いま す。 この表を見ていた だき ますと、表頭のと ころ、検討事項、調査会 取りま とめ事項、食品表 示基準 案のパブリックコメ ント前、パブリック コメント後とまとめてござい ます 。部会長からも お話がご ざ い ま し た よ う に 、 こ の部 会 で は 調 査 会 の 取 り まと め 事 項 と い う の が 各 調査 会 で 取 り ま と め た 後 、 部会ではそれに対し て御 意見をいただいたの です けれども、特に取りまと め といったものはしてい ないということで、 この 調査会取りまとめが 議論 のスタートになるの かな ということです。 ちなみに、食品表示 基準 案と書いてあります もの は、基準案から抜粋を して いるわけではなくて、 その基準案の内容を 見て、調査会の取りまとめ 事項がどのように反映さ れて いるのかを事務局の責 任で表記をしている もの です。 最初が栄養表示に 関す る調査会です。第1の項 目が栄養表示の対象 成分 についてですが 、表示に つ い て 「 義 務 」 「 任 意 (推 奨 ) 」 「 任 意 ( そ の 他) 」 の 3 段 階 と す る と いう 調 査 会 取 り ま と め が 、 8

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パブリックコメントでは 、「義務 表示」「推奨表 示」「任 意表示」とに分 けられているという こと で、若干違いがあ るので はないかということ です 。ただ、この項 目につき ましては、法令上 義務と 書かなければ任意で ある というの は 自 明 で す の で 、 ほ と ん ど 違 い は な い の か な と 考 え て お り ま す 。 2番目の項目、3番目 の項目、4番目の 項目に つきましては、調 査会の 取りまとめ事項とパ ブリ ックコメント前の案 が同 じでございますので、消 費 者庁から説明がござ いま したとおりの変更につ いて議論いただくこ とに なるかと思います。 続きまして、生 鮮食品・業務用食品の表 示に関 する調査会です。生鮮食 品と加工食品の整理 につ いてです。上の1つ目の 項目につきましては、製 造、加工、調整、選別の 定義を明確にという こと ですが、もとも とどれが 当てはまるのかとい うの はQ&Aで説明をす べき ということで、したがっ て、パブリック コメントの案の中でも、Q&Aは 今回パブリックコメ ントでかかっておりませ んの で、これは反映さ れてい ないということで 、予定 どおりということか と思 います、念のため Q&A の措置をされるとい うこ とを確認する必要が ある ということで挙げて おります。 下のほうにつきま して は、調査会のほ うでは取 りまとめが最後でき なく て、さらに検討 が必要と まとめられて、消 費者庁 のほうは従来どおり 、現 行どおりの扱いをさ れて いるというものです 。こ れについても一応御 議論 いただくということです 。 次に、加工食品の 表示 に関する調査会です 。 最初の項目が横断 的事 項の表示についてと いう ことで、ここは主に食品 添 加物以外の原材料とい うことで、食品添 加物が 原材料に含まれるの か、そうではないのかと いう 概念上の整理の問題 、そ れが別記様式1にど のよ うに反映されている かと いう問題だったと認 識し ております。これにつき ま し て は 、 調 査 会 の 取 りま と め で は 、 JAS法 の 食 品添 加 物 以 外 の 原 材 料 と いう 表 現 を 使 っ た 取 り ま とめをしているとこ ろで すが、6月25日の 部会に おきまして、消費 者庁の ほうから、食品表 示法に おいては添加物と原 材料 が別概念になってい ると いう御説明があって、石 川 委員からもこれについ て御意見をいただい たと ころと考えておりま す。 その次の表示責任 を有 するもの等の整理に つい てですが、これも先ほど と 同じで調査会の取りま とめとパブリックコ メン ト前の案はほぼ同じ なの ですけれども、Q&Aや 通 知で記載をされるとい うことで一応御確認 いた だく必要があるとい うこ とで挙げています。 以上が本日の議論 予定 の部分でございまし て、裏側、2ページ目 でござ いますが、これは 次回の 分になります。一 番上は 、製造所固有記号 につい てということで、これは 消費者庁から御説明 があ ったとおりです。 2番目のレイアウ ト、文字の大きさについ て。これは調査会取りま とめ 事項の2つの文書が ござ いますけれども、上のほ うについてはほぼ同 じで 、下のほう、栄 養表示が 義務化となった場合 、文 字数が増加するため、表 示 事項と実行可能な面 積に ついての検証が今後 必要 であるという文面にな っている部分、ここの部 分についてパブリッ クコ メント前の案に特に 記載 はないと、結論 が出てい るわけではなくて 、検証 が必要という記述ぶ りだ ったのそうされたの かと 思いますが、こ こについ て一応議論いただく 必要 があるかということ です 。 あとはパブリック コメ ントの前後の改変と いう ことで、消費者庁から御 説 明があったとおりでご 9

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ざいます。 一番下、報告書 に記載 はないが、パブリ ックコ メント後に変更が生 じた 事項ということで 、経過 措置について、これ も消 費者庁から御説明が あっ たとおりです。 事務局からの説明 は以 上です。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございました。 では、議論に進み たい と思います。 資料3に沿って進 めま すので、今の説 明に関す る質問等もその中で お願 いします。もし 項目ごと の議論に関連せず 、結果 として質問や意見を 述べ るタイミングがなか った 案件が残った場合は 、次 回部会に御発言いた だけ る時間を設けますの で、そちらでお願いした いと 思います。よろ しくお願 いいたします。 では、議事を始め ます 。 まず、栄養表示 の対象 成分についてです 。この 項目は、基準案はパブリ ックコメント前と現 在の 案が同じです。調査会で 基準案に対して意見 が出 ていましたが、結果とし て変更されなかった 部分 になります。消費者庁か ら 当方の意見と基準案 の記 述に違いがある理由 を御 説明いただきたいと思 います。よろしくお 願い いたします。 ○塩澤食品表示調査 官 この点でございます けれ ども、取りまとめの意見 と しては義務というもの がまず1つ。それ から、任意でも推奨とその 他と いうことで、いず れにし ても3段階にすべき とい う御意見だったと思 いま す。我々の案とし ても、その3段階という点 で一 緒でございまして 、義務 はあくまでも義務 、それ 以外は任意の整理と いう ことで、推奨表示 、任意 表示としております けれ ども、先ほど大 貫参事官 からも御説明があり まし たとおり、私ど もとして 趣旨は全く変えてご ざい ません。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございました。 今の説明に対して 御意 見ありますか。ある よう でしたらお願いした いと 思います。 池原委員、どうぞ 。 ○池原委員 この件 につ きましては、調査 会にお いて私のほうから、かな り繰り返し、推奨 という 表現を使われると 、事業 者にとっては実質義 務と 同じ対応をせざるを 得な いということで 、なるだ けこの表現について は和 らいだものにしてい ただ きたい、この消費者庁の 趣 旨については理解でき る、要するに 、同じ任意 の中であっても優先 順位 の高いものがあって 、そ れは義務の一歩手前 であ る、そういったものにつ い て何らかの意思を示 して いきたいという趣旨 につ いては理解いたします が、ただ、表現 を推奨と いう形で、ばしっ と書い ていただくと、事 業者に とっては義務と同じ 対応 をせざるを得ないの で、そ こは柔らかな表現を して いただきたいという こと を繰り返しお願いして まいりました。 それで今回の御説 明で すけれども、実 質は調査 会のまとめと同じと いう ことですが、我 々から見 るとさらに義務と推 奨と 任意という形で 、3つを 同じ高さで並べられ てし まうと、その意味として 推奨はあくまで任意 とい うことなのですが、やは り 任意という箱と推奨 とい う箱がまた別のもので あ る と い う こ と に な る と、 調 査 会 よ り も 、 さ ら に、 そ の 推 奨 の 意 味 合 い が強 く な っ て し ま う の で 、 10

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この表現の仕方につ いて は、もう一度考え直 して いただきたいと思い ます 。 具体的なやり方と して は、あくまで表 示基準と しては義務と任意の 2つ にしていただく 。この推 奨 と い う 内 容 に つ い て は任 意 の 下 に 書 い て い た だく 。 あ る い は 、 こ の 基 準の 中 に 書 く の で は な く 、 例えばアレルギーの 推奨 表示のように、別途通知 によってそういった 内容 を示していただく、要す るに積極的に表示す るこ とが望ましい栄養成 分と いうことで、その該当成 分 を通知によって示して いただくというやり 方もたいへんよいのでは ない かと思います。 そうでないと 、アレル ギーの推奨の表示と 比較 して、非常にバ ランスが 悪いのではないかと 思い ます。そういっ たやり方 であっても、こ の調査会 で消費者庁が説明さ れた 目的が十分に達成で きる のではないかと思い ます ので、ぜひそういっ た形 でしていただくとあ りが たいと思います。 以上です。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。御 意見 ということで。 迫委員、どうぞ。 ○迫委員 今の御意 見に ついて、一言申し上 げた いと思っております 。 「推奨」と いう言葉が 強いのではないかと いう御意見ですが、栄 養政策 上の問題になろうか と思 いますけれども、消費者 に 対してこれが重要で ある ということを表示制 度の 中できちんと伝えてい くということが非常 に重 要なことだと思って おり ます。ぜひ事業者の方に は そういう形で対応して いただくように、今 回の 表示案について全面 的に 賛成するものであり ます 。 以上です。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 どうぞ。 ○ 鬼 武 委 員 栄 養 成 分 の3 分 類 に つ い て は 、 調 査会 の 中 で も 多 分 何 度 か 議論 に な っ た と 思 い ま す 。 調査会で私はオブザ ーバ ーでしたが、今回発 言さ せてもらいます。 先ほど他の委員か ら意 見がありまして 、一方で 推奨というのは、ある程 度義務表示の次に我 々国 民 が 摂 取 す る 上 で 重 要 な 情 報 と し て 食 物 繊 維 と 飽 和 脂 肪 酸 と い う 栄 養 素 が あ る と い う の は 理 解 で きます。そのや り方とし て、消費者庁事 務局から表示基準案の文書自 体に 推奨表示というのと 任意 と推奨というのが言 葉の 説明では意図は変わ らな いと説明されても新 食品 表示の文面では、その点 は、同じものではな いと いう感想をもってい ます。 そ れ か ら 、 海 外 で も 今回 提 案 さ れ て い る 3 段 階(義 務 、 推 奨 、 任 意 )は ないと い う こ と で あ れ ば 、 むしろ推奨項目のと ころ を栄養成分の義務化 があ る程度成熟して5年 後先の先、それは現時点でわ かりませんが、加工食品 が栄養表示の義務項目 が成 熟して全部のものに ほと んどされたあとに義務 となる項目であるこ と。その上で、その次 に来る のは、推奨表示で あって 、それが期限的にたとえ ばその後2年を検討 する ことをイメージする 方が、むしろそういうふう なこ との計画を明確にして もらったほうがいい よう な気がします。あえて曖 昧 な義務と任意という表現 を法律の条文で使うと いうことについては 慎重 であるべきだと考え てお ります。 以上です。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 11

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推奨という表現に つい てお三方からの意見 がご ざいましたが、ほか にご ざいますか。 どうぞ。 ○石川委員 推奨表 示と いうのは確かに中途 半端 な状況ではあるので すけ れども、将来の義務化に 向けての中間的な意 味合 いとしては、意味がある のかなと思っていま す。基本的には義務表示 だけ は行政処分の対象に なる し、処分に違反すれば刑 罰 の対象になるという 意味 で非常に重たいですけ れども、推奨はあ くまで 任意表示ということ であれば、厳然とルー ルとし て違っていますので 、推 奨表示を記載しない から といって行政処分の 対象 になることはないで すか ら、全く明確に区別され るので、そこは余り 気に する必要はないのか なと 思います。 あ と ア レ ル ギ ー 表 示 、推 奨 表 示 の よ う な 通 知 でと い う お 話 が 出 て い ま した け れ ど も 、 義 務 表 示 、 推 奨 表 示 、 任 意 表 示 は 表示 基 準 の 中 に 入 っ て い ます け れ ど も 、 推 奨 表 示 は通 知 の レ ベ ル で あ っ て 、 ある意味でいうと第 4段 階目ぐらいの話です。ア レ ルギーの表示であり なが ら表示基準の中にも入 っていないというこ とで 非常に弱い4段階目 の表 示なので、そこに推奨表 示 を落とすということ は、 任意表示もさらに落 とす ようなレベルの話に なり かねないので、現行の3 つ の表示で基準の中に入 れておくということ でい いのではないかと思 いま す。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 ほかによろしいで しょ うか。 では、宮地委員、 どう ぞ。 ○宮地委員 片一方 で、文言の統一という話 をし てきた中で、ア レルギー 表示の推奨と今回の 推奨 の意味合いが違う 。この ことについては疑問 に思 います。趣旨に ついては 多分皆さんも同じよ うに 順番にしなければな らな いと思っていらっし ゃる と思いますので 、例えば 今、池原委員が おっしゃ ったような、通 知による やり方もひとつでは ない か思いますので 、もう一 度そこは検討いただ くよ うな考えはないかと いう ことでお願いしたい と思 います。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 では、河野委員、どう ぞ。 ○河野委員 栄養表 示を 消費者側から見たと きに、やはり今回の義務化 とい うのは大きな一歩だと 考えております 。問題に なっている推奨表示 なの ですけれども、本日資料 として提出されたパ ブコ メの意見を、ほぼ 初見で すけれども、ざっ と見た ところ、推奨項目 に対し てはかなり希望が多 いと 書かれていますし 、実際 には5年後にこの形 で実 行に移されるわけで すか ら、猶予期間5 年がある ということを考えま すと 、新たに、今 、現状加工 食 品がふえている中で 栄養 表示の重要性というこ とを考えても、推奨とい う形で私たち消費者 に対 してというか、国民に対 して注意喚起をして いく という形であれば、 私は 納得できると思って おり ます。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 栗山委員、どうぞ 。 ○栗山委員 今、池原委 員 のおっしゃったアレ ルギ ー表示の推奨まで落 とし ていただきたいとおっ しゃったのですが 、アレ ルギー表示の推奨と いう のは、それから 見ると落ちた推奨の位置づけ にな るのですか。ここの あれ ではないのかもしれ ない のですが、教えてい ただ ければと思います。 12

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○阿久澤部会長 先 ほど それに関して石川委 員か らお話がありました 。 ○石川委員 表示基 準と いうのは内閣府令で つく るということですけ れど も、通知自体は府令みた いな法律の根拠はな いの です。ですから 、やはり 推奨表示を通知でや ると いうことは、基準 に基づ くものではないので 、や はり法規制としては 一段 落低いと見ざるを得 ない ですね。実態上 は推奨表 示 と 言 わ れ て い る ア レ ル ギ ー 表 示 も 基 準 の 中 に 入 れ て は ど う か と い う 意 見 は た し か 私 も こ こ で 言 ったと思うのですけ れど も、そういう意 味で言う と、今のアレル ギーの推 奨表示の位置づけが通知 では問題で、やは り基準 の中に盛り込むべき では ないのか。そうす れば、推奨表示に関して宮 地委 員がおっしゃってい たよ うなバランスの悪さ とい うのがむしろ解消さ れる と思っております。 ○阿久澤部会長 ど うぞ 。 ○栗山委員 私のよ うな あまり法律的な区分、当 事 者でありながらまこ とに お恥ずかしい話なので すが、そういう位 置づけ について不勉強な者 とし ては、まさかそん なこと になっているのだと 、ア レルギーがそのレベ ルで 考えられていたとは 思っ ていなかったのです。こ こ での議論は済んでいる ことなのでしょうが 、石 川委員に教えていた だい て、ちゃんとし た基準の 位置づけの中に入れ てい ただきたいなと思い まし た。ここでの議論 ではな いので、多分また 別な機 会に、ぜひそこの ことに ついて御検討いただ きた いなと思いました。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 ほかにございませ んで しょうか。そうし ました ら、推奨の位置づ け、こ れを栗山委員、基 準とし たらどうかというよ うな 意見ですね。そ れともう 一つ、法令文で はあいま いな表現は使わないほう がいいという内容で すか 。 鬼武委員。 ○鬼武委員 ですか ら、 それが法律上の文面でで きるのだったらとい うこ とです。 ○阿久澤部会長 こ の2 点について、消費者 庁の ほうから説明をお願 いい たします。 ○塩澤食品表示調査 官 まず、義務表示 、推奨表 示、任意表示、3つに分 けているのを直した ほう がいいのではないか とい う御指摘でございま した けれども、まさに先ほど 池 原委員もおっしゃっ た、 普通の任意よりも推 奨項 目はより位置づけが 高いとの認識どおり、それをス トレートにより社会に わかりやすい形で規 定し ているものでござい ます ので、特段これを見直す 必 要性はないと考えてい ます。 ○阿久澤部会長 も う一 点。 ○塩澤食品表示調査 官 それと通知に下げる 下げ ないという話でござ いま したね。 ○阿久澤部会長 鬼 武委 員からの条文のほう の表 現です。 ○塩澤食品表示調査 官 先ほど、それも申 し上げ たと思ったのですけ れど も、今の義務表示 、推奨 表示、任意表示とい うこ とについて特段変更 する 必要はないと考えて おり ます。 ○阿久澤部会長 ほ かは よろしいでしょうか 。 鬼武委員、どうぞ 。 ○鬼武委員 もう変 える 余地がないというこ とは 理解できましたけれ ども 、ただ、議事録において 例 え ば 義 務 と 任 意 と 推 奨 の 3 つ の カ テ ゴ リ ー の 定 義 を ど こ か に Q & A か 何 か で 1 つ は 出 し て ほ し 13

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いということは要望とし てあります。 2つ目は、や はり推奨 ということで飽和脂 肪酸 と食物繊維というこ とで 、これは調査会 の中で多 分その次に優先順位 で挙 がってくる理由だっ たと の認識ですが、1つの栄 養 素は取り過ぎのこと と、 片一方の栄養素は少 ない という、違う意味で日本 の 国民として栄養表示 に係 る必要な情報だと思っ ていますので、その点に ついても、どう して飽和 脂肪酸と食物繊維が こう いう推奨に挙がって きた のだということにつ いて も、きちんと説 明するよ うな資料も別途用意 して いただいたほうが 、いい のではないでしょう か。それがいわゆる事業 者な り、消費者なり 、みんな のところで推奨表示 が格 上げになるというか 、将 来的に栄養素としてなる ということでありま すの で、この2つの 栄養素に ついてどうして表示 が必 要であるかを説明で きる 資料の御検討をお願 いし たいと思います。 ○阿久澤部会長 よ ろし くお願いいたします 。 それでは、ほか にござ いませんでしょうか 。な いようですので、最後、皆さんの意見を確認 した いと思いますが 、この場 では判断できないの で保 留にしたいという方 がい れば、その旨お っしゃっ ていただければと思 いま す。いかがでしょう か。 この項目について 基準 案に賛成できるかで きな いかということを伺 いた いと思います。現時点で は留保したいという 方が いましたら、どうぞ 。よ ろしいですか。 それでは、この部 分の 基準案に賛成できな い方 は挙手をお願いした いと 思います。 (池原委員、挙手) ○阿久澤部会長 ど うも ありがとうございま した。それでは、池原委員が 不賛 成の記録を残します。 先ほども申しまし たが、本日御欠席の委員に も会 議の速記録を確認い ただ いた上で御意見をお聞 きします。最後 の答申作 成の参考とするため、全 ての項目に対する全 委員 の意見を記録してい きた いと思います。よろ しく お願いいたします。 では、次に進みま す。 同じく栄養表示の 対象 成分についてですが 、ナ トリウム表示につい て、報告書の意見と同じ 内容 があったパブコメ前 の案 と現在の案が異なっ てい ます。先ほど竹田課長の ほ うから御説明いただい た資料1の7ページ にそ の理由などの記載が あり ます。この部分 について 御意見、御質問 はありま すでしょうか。 迫委員、どうぞ。 ○迫委員 確認をさ せて いただきたいと思い ます。義務化されるのは食 塩相 当量であるということ は修正案の1のとこ ろに もきちんと記述がさ れて いるから、これは同意が で きるわけでございま す。 食塩相当量が義務で ある にもかかわらず 、ナトリ ウムを表示したい場 合に は、ナトリウム を括弧の 外に出して、括弧の 中に 食塩相当量を入れる とい うつくりで今回の御 提案 かと思っています。 ということは「食塩相 当量(ナトリウム)」と いう表示と、「ナトリウ ム(食塩相当量)」とい う表示がまず混在す るの かどうかというとこ ろ、これが1点目でござ いま す。「ナトリウ ム(食塩 相当量)」とい う表示に 関しては、食塩を 使用し ていない食品に関し ての 1つの措置という、これ は委員会等、調査 会でも 意見があったかと思 うの ですが、そういう ことと 、それから、現 行でのレ イ ア ウ ト が 流 通 し て い ると い う こ と の 2 点 を 修 正理 由 と し て 出 し て い る と思 う わ け で す け れ ど も 、 14

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現行での流通という のは 5年間の中で変わる もの ですので、これは論点か ら 外れてもいいのではな いか。そうして いった場 合に、食塩を実 際使用し ていないにもかかわ らず ナトリウムが含有さ れて いるものについてこ の表 示を認めるのだとす ると、認める場合の要件み たい なものを明確にする必 要があるのではない か。 両方とも流通され るの か、片方にする のかとい うところと同時に 、本当 に食塩を使用してい ない 食品に限定してこう いう 表示を認めることと する のかどうかというと ころ が、ここは確認をさせて いただきたいと思っ てい ます。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございます。 では、消費者庁、 お願 いいたします。 ○塩澤食品表示調査 官 順番どおりの回答に なる かわかりかねるので すけ れども、御回答させてい ただきます。 私どもとしては 、まず、先ほど迫委員が おっし ゃるように、義務 表示は あくまでも食塩相当 量で すので、義務対象になる 食 品については必ず食 塩相 当量が書かれるとい う考 え方はもちろん変えて ございません。た だ、任 意で食塩相当量とい う情 報とナトリウムとい う情 報、これを両方書 きたい という場合、当初 、我々 としては、食塩相 当量と いうのは括弧なしで 書い ていただき、ナト リウム を括弧に入れて下に 書い てもらうという案で ござ いました。ただ 、いろい ろ な御意見がパブリック コメントで挙がって きた ということがありま して 、その部分を修 正して、両 方の情報を書きたいと いう場合には、まずナト リウムというのを括 弧な しで書いていただく 。食 塩相当量について括 弧つ きで書いていただく とい うことにしておりま す。 したがって、両 方で書 く場合は、ナトリ ウムに ついては括弧なし、食塩 相当量は括弧つきで 書か れるというもののみ とし たいと考えておりま す。したがって、両方書かれると きに「ナトリウム(食 塩相当量)」というもの と、「食 塩相当量(ナト リウム)」というのが混 在するということは ない と我々としては考え てご ざいます。 それから、こ ういうふ うな考え方を今回取 り入 れることになった理 由と して、食塩を添 加してい る食品とそうでない 食品 という話があったか と思 いますけれども、それも パ ブコメの意見としては 確かに挙がっており まし たが、ただ 、我々として 食 塩を添加していない もの にのみ今回の規定を設 けるというつもりは なく て、どちらかとい うと、現行広く流通してい るも の、これも有効活 用する という観点から今回こう いう規定にしたもの でご ざいます。消費 者にとり ましては、表示 の必要性 ということで、新たに食 塩相当量ということ がす べからく表示として はな されますので、括弧の中 にあるかないか 、この違 いはございますけれ ども、新たに食塩相 当量とい う情報は広く伝達さ れる ということにおいて は、この調査会でも御議 論い ただいた方向性 、これを 踏まえたものと認識 して おります。 ○阿久澤部会長 あ りが とうございました。 迫委員、よろしい です か。 栗山委員、どうぞ 。 ○栗山委員 そうす ると 、消費者として はこの違 いを見たときに 、違いが ないと受け取るので しよ 15

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うか。それともどう 違う と受け取ればいいの でし ょうか。 ○塩澤食品表示調査 官 まず優先的に見てい ただ きたいのは食塩相当 量と いう情報。ナトリウムと いうのは、括弧から 出さ れたとしても補足的 情報 と読んでいただけれ ばい いのかなと思います 。 ○栗山委員 この表 示の 違い、食塩相当量と、こ の両方が流通するの です ね。 ○塩澤食品表示調査 官 「食塩相当量」とだけ書 かれた食品と、両 方書か れる場合は「ナト リウム (食塩相当量)」、 この 2パターンがあると いう ことでございます。 ○栗山委員 この上 のも のは流通しないとい うこ とですね。わか りました 。ありがとうございまし た。 ○阿久澤部会長 で は、 鬼武委員。 ○鬼武委員 迫委員 のと ころと質問が重なる かも しれませんが、もう 一度 お尋ねします。 1つ目は、今回 意見が 寄せられた中で、現行の ところが使えるとい うこ とで、ナトリウム(食塩 相当量)という表記方法 についての意見数が かな り出てきているので しょ うか。パブリッ クコメン トの数で決めること は絶 対ではないでしょう けれ ども、改定案を策定する う えで参考として扱う必 要性から、その辺のとこ ろ がパブコメの集約し た資 料中から読めません でし たというのをもう一度 お尋ねします。 次に食塩を使って いな いと簡単に言います けれ ども、例えば飲料のよう に食塩を加えておらず本 当にナトリウム元素 が少 ないというようなも のか ら、加工食品と して複合 原材料として、原材料の 中の使っている食品にお いて食塩の添加の有 無ま ではわかりません 、例え ば、加工食品中 の原材料 として塩辛を加えた 場合 にも食塩量としては 高い ものですが、原材料とし て 食塩を添加していない ような加工食品もあ るわ けです。そうい うものに ついてどういう考え があ るか、もう一度 考え方に ついて教えてくれま すか 。今回の栄養表示につい ての「ナトリウム(食塩 相当量)」を書くという 今回の案について出 てき たところについて 、再度入っていないという 意味 合いについて、もう一度 説明してください。 ○塩澤食品表示調査 官 まず、後者の点か らお答 えすると、我々と しては 、食塩が入ってい る、入 っていないとか、添加し ている、添加しな いとか 、それは関係なく 、両方 書いていただくとき には 「ナトリウム(食 塩相当 量)」としては どうかと いうものでございま すの で、繰り返しにな ります けれども、添加 の有無に よって表示を書き分 ける とかそういうことは 考え ておりません。あくまで も食塩相当量の情報 を義 務としていて、それが括 弧 の中にあるかないか とい う違いはありますけれ ども、情報は消 費者には 何らか伝わる、食塩相当 量としても情報は伝 わる ということには違い がな いと考えております 。 1つ目の流通して いる というお話だったと 思い ますけれども、これはも う皆様方、広く その辺は 認識されているかな と思 いますけれども 、実際ス ーパーなどに行って みて も、5成分とあ わせて食 塩相当量というのを 書い ている商品というの は広 く流通しているとこ ろだ と思いますし、あとは今 回もどの成分を義務 対象 とするかという議論 の中 で、消費者にとっての表 示 の必要性とともに事業 者にとっての実行可 能性 という観点もありま した ので、もう既にそういう 情 報を提供しているとい うものについては 、その 表示も有効活用でき るよ うにするということ は、その趣旨から何ら反 する 16

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ものではないと考え て今 回の変更案としたと ころ でございます。 ○阿久澤部会長 ど うぞ 。 ○ 迫 委 員 変 更 案 の 中 で食 塩 相 当 量 と ナ ト リ ウ ムの 両 方 の デ ー タ が 読 み 取れ る と い う と こ ろ で は 、 情報の量としてはふ える ので、それはそれで いい かなとは思っている ので す。 もう一点、確認 をさせ ていただきたいのは 、食 塩相当量は義務です ね。ナトリウムはその成 分に なりますので、熱量 、た んぱく、脂質、炭 水化物 、食塩相当量または ナト リウムと、この順番 に入 るということでよろ しい ですね。 というのは、現行の包 材にこだわるという こと であれば、現行 包材の場 合にはナトリウムが 中に 入っていて欄外に食 塩相 当量が括弧書きで書 かれ ているというものも ござ います。義務表示として は、義務表示事 項は同一 のところに書かれて いる ことが必要だと思わ れま すので、欄外表 示を認め るということではな いと 解釈してよろしいか どう かということでござ いま す。これは具体の話です けれども、お願いし ます 。 ○阿久澤部会長 お 願い いたします。 ○塩澤食品表示調査 官 そこは細かな運用部 分に なるので、それはまた今 後 お示ししようと思って おりますけれども 、ただ 、括弧が中に入っ ている 、外にあるという ことで は、特段情報とし て伝わ り方に相違はないと 思っ ていますので、そういう こ とも踏まえた上で運 用と して規定していきたい と思っています。 ○阿久澤部会長 で は、 鬼武委員、どうぞ。 ○鬼武委員 そうし たら 、運用として別 記の様式 3-1と書いてある のだ けれども、現行 が例えば ナトリウムが栄養表 示の 括弧の中に入ってい て、外 側に食塩相当量が書 いて あるという表記の仕方 は、現行、流通・販売し ているから引き続き 認め るということの理解 でい いですか。保健所 によっ てはそういうやり方 とか 、中に書いてある のがい けないとか、いろ いろあ るのだけれども、これは 先ほど迫委員も言わ れた ように、その辺は どうな のでしょうか。具 体的に いうと、多分欄外 に書い てあるものがいいの では ないかなと思うし、様式 を どこまで規定するか とい うのは保健所によって 解釈は異なり、取り 締ま りについても現行は 違う と思います。 ○塩澤食品表示調査 官 その括弧を欄の中に 入れ る、入れないに ついては 、見た目的にも同様にわ かりやすければ特段 問題 ないのではという考 えも ありますし、これは運用 の 話になってきますの で、 また改めてお示しさ せて いただきたいと思い ます 。 ○阿久澤部会長 で は、 河野委員。 ○河野委員 今お答 えい ただいたことに関し てな のですけれども、私たち 、栄養表示、栄養成分表 示 を 受 け る 国 民 か ら す ると 、 運 用 で 食 塩 相 当 量 が義 務 表 示 の 枠 か ら 出 る とい う 可 能 性 に 関 し て は 、 本当にそれはやめて いた だきたいと思ってお りま す。 これまでの栄養調 査会 の議論においても、日本 人 の食事の摂取におい て食 塩相当量というのは重 要であること、特に長野 県が長寿日本一を達 成し たときに、塩分 のコント ロールをどれだけ上 手に やったか、また諸外国で も 今糖分に加えて塩分 のコ ントロールが非常に 重要 なファクトになってい ます。確かにコ ーデック スではナトリウムを採用 しているけれども 、日本 ではやはりわかりや すい 17

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ように食塩相当量に しよ うという、あの議論 はぜ ひ生かしていただき たい と思っております。 私自身は、こ こに消費 者庁さんの7ページ に出 されました2つの様 式の うち、上になる と思って おりましたけれども 、上 は全く存在しないこ とに なって、下のみ存 在し、現行の包材をそのま ま利 用することになれば、下 の様式になると特に食 塩相 当量が枠外に出てし まう 可能性があるというこ と、ずっと現行のま まで いってしまうという こと に対しては非常に残 念に 思います。 ○阿久澤部会長 ど うぞ 。 ○塩澤食品表示調査 官 先ほどの私の発言は 言葉 が足りなかったかな と思 うので、一部補足させて いただきたいと思い ます 。 例えば5成分しか 書い ていないものがあっ たと します。5成分が書かれ て いて枠で囲まれていた 場合、ナトリウ ムは枠の 中の一番下の項目に なる かと思うのですけれ ども 、そのナトリウ ムのすぐ 下に、枠から外 れて括弧 して例えば食塩相当 量と あった場合は、見た目的 にはそれほど問題は ない と思うのです。た だ、一 番わかりやすさとい う意 味で問題になるのは 、ナ トリウムの後にビタ ミン ですとかミネラルな どが たくさん書き込まれ た場 合、その途中に あるナト リウムという情報と 、そ ういったビタミン 、ミネ ラルを挟んだ上で枠 の外 に食塩相当量という のが 書かれた場合、ナトリウ ム と 食 塩 相 当 量 の リ ン ク が 断 た れ て し ま う 可 能 性 が あ っ て わ か り に く い と い う 問 題 も 確 か に あ る かもしれません。 ですので、現段 階での私どもの考え方とし ては 、途中にたくさん の成分を挟むような場合は 、挟 まない場合とは違う 考え 方をしなくてはいけ ない 。基本、ナトリウムと食 塩 相当量の情報はセット というふうな表示の 仕方 が望ましいのではな いか と考えております。 ○阿久澤部会長 栗 山委 員、どうぞ。 ○栗山委員 今 、ほかの ものがビタミン何と かと 書かれたらわかりに くい けれども、そう でなけれ ば枠外に書かれても とい うのは、そうお 考えと伺 いましたが、私 たちから 見るとそういうふう には 見えなくて、や はりまず は食塩相当量がメイ ンで あるということのた めに は、四角の中に 食塩相当 量が書かれるという こと が何よりも大事なの かな と思うのです。そう思い ますと言われると 、私と してはそうは思いま せん という意見です。 ○塩澤食品表示調査 官 ただ、今 、確かに枠の外 に 書かれている例が多 く流 通していると思います けれども、それによって 特 段枠の外にあるから わか りにくいというよう な御 意見は今のところ我々 に寄せられていませ んの で、一応情報として は伝 わっているのかなと 思っ ております。 ○栗山委員 情報と して 伝わっていないことはな いと思います。た だ、5 年の猶予期間は、栄養表 示は最初から認めて いる もので、であれば 、これ もオーケー、あれ もオー ケーというよりは 、より わ か り や す く 消 費 者 が ま さ に そ れ に よ っ て 健 康 増 進 に つ な が る よ う な 表 示 と い う ほ う を 選 ん で い ただきたいなと思い ます 。 ○阿久澤部会長 板 倉委 員、どうぞ。 ○板倉委員 私も栗 山委 員の意見に賛成です 。枠 内にあって、食 塩相当量 という言葉が目に飛 び込 むかどうかによって も消 費者の意識は違いま すの で、よく調べてみたら確 か に食塩相当量も載って いたというような感 じで 栄養表示がされてい ても 、余り教育上影響がない と思うのです。 18

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