RIA開発の視点で考える
「クラウド」の現実
小島 英揮（Hideki Ojima） Marketing Manager, Japan
Amazon Data Services Japan 株式会社 Email: hidekio@amazon.co.jp
• AWSの日本におけるマーケティング全般と「都市伝説」 対策を担当
• Twitter: @hide69oz • 主な経歴
– 約19年間 ITのマーケティングを担当
– C/S => Internet => Linux => XML => RIA => クラウド（イマココ） – アドビシステムズ時代：Flex User Group(FxUG)の立ち上げ – 2009年12月より現職
• 休日はMTB、登山、沢登り等
AMAZONのビジネス
一般消費者様 向けサービス セラー様向け サービス 開発者様& IT プロ様向け サービス Eコマース （Amazon.co.jp） マーケットプレイス 物流サービス提供 （Amazon Services） クラウド コンピューティング2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 AWS Amazon.com AWS のデータセンター利用規模が Amazon.com に並ぶ 現在: AWS の利用規模がAmazon.comより ボリュームも伸び率も大きい Bandwidth Usage:
急成長を続けるAMAZONのクラウドサービス
エンタープライズからエンターテイメントまで
幅広い利用
Amazon 100 Google ３０
Salesforce １０？？
自己紹介
Amazonクラウド 100
Google App Engine 32
Windows Azure 27
出典より編集：http://radar.oreilly.com/2010/08/amazon-cloud-platform-still-the-largest-but-others-are-closing-the-gap.html
米国ではAWS開発者へのニーズ高い
日本でのイメージ調査
日経BP社調べ：「クラウドランキング」
クラウド
コンピューティング
とは？
クラウドコンピューティングとは?
今日の電力サービス
信頼できる送電網、大規模な発電所のおかげで、 いつでも、必要なだけ、安価に電気を利用が可能。
クラウドコンピューティングとは?
電力の世界で起こった事が、コンピュータパワーでも実現
高速＆高信頼なネットワーク網と、
信頼できるクラウドベンダーのデータセンター により、電力サービスと同じ利用モデルを実現
それって
サーバまわりの
面倒な作業から
Yes!
調達や
サイジングや
メンテや
例えば・・・ （AWSの場合）
・・・・・・ ピーク対応が楽 システムリカバリが楽 アクセス急増！ オートスケールで サーバ数が自動増減 システム不調 同じ構成の サーバ起動 ↓ 新たなサーバに EBSをアタッチ ↓ 不調なサーバ をシャットダウン リカバリ完了！ EC2API経由でサーバリソースを調達（AWSの場合） API Web UI アプリケーション 人手の介在は 不要
「１円クラウド」から「スパコン」クラスまで1時間単位で 仮想サーバを調達可能 （AWSの場合） マイクロ スタンダード ハイメモリ ハイCPU 1-2ECU クラスタ コンピュート RDS EMR 1-8 ECU 5-20 ECU 13-26 ECU 33.5 ECU 1-26 ECU 1-26 ECU $0.02/h ～ $0.085/h ～ $0.68/h $0.085/h ～$0.68/h $0.17/h ～$2.4/h $1.6/h $0.1/h ～$3.58/h $0.11/h ～$3.10/h
１時間単位で
「すぐに」「必要なだけ」
コンピュータリソースが
サーバの余剰、不足から解放
クラウド導入で開発プロセスのボトルネックの解消 クラウド前（社内 or レンタルサーバ利用） クラウド後 タスク タスク 順番に処理 ＋ 処理時間は保有H/Wに依存 同時処理 ＋ 処理時間は必要に応じて短縮可能 クラウド導入により、 ボトルネックを解消
プロダクション環境でも高い導入メリット
需要予測の難しいアプリケーション 定期的に大量データ処理を必要とする業務 ピーク変動の激しいキャンペーンサイト、 ソーシャルアプリ、ゲームサイト 期間限定＋ピーク予測 の難しいサービス等 需要予測 実際の トラフィックRIA開発の課題
• IDEは年々充実 ⇒サーバまわりの運用効率が一層課題に • プロトタイピング等でユーザテスト増加 ⇒システム開発の全体工数をいかに管理するか？ • 開発期間、費用圧縮へのプレッシャー ⇒従来以上にプロセス簡略化、迅速化の必要性 • 日々進化する技術 ⇒エンジニアの教育工数…etcなんか、すごく忙しい
(>_<)
クラウドがもたらすメリット: 開発工数の配分を改善 AWS利用による クラウドインフラ 本来の 業務 本来の業務 付帯的な業務 クラウド の管理 70% 30% 70% 従来型の インフラ 30%
RIAとクラウドの「おいしい」関係
AWS利用による RIA x クラウド 環境 H/W Sizing Setup, etc…. Cloud Server SideDevelopment Development RIA
従来型の開発＋ RIA RIA Development Server Side Development コスト増！ トータルでコスト減！
ベストマッチは？
HTML5
×
クラウド
AWS=
Amazon Web Services
とは？
AWSのポジション
技術の親和性 OS M/W Apps 仮想OS M/W Apps 仮想OS M/W Apps ・・・・・・ PaaS ・・・・・・ SaaS Apps 従量制課金と拡張性 PaaS / SaaS 既存社内環境 / データセンターEC2/S3だけではない、AWSのサービス
【仮想サーバ】 Amazon EC2 【キューサービス】 Amazon SQS 【RDB】 Amazon RDS 【NoSQL】 Amazon SimpleDB 【プッシュサービス】 Amazon SNS 【ストレージ】 Amazon S3 【CDN】 CloudFront Data Center 【分散処理】 Elastic MapReduce 【ロードバランサー】 Amazon Elastic Load Balancing ミドル ウェア サービス 仮想 サーバ 【仮想ディスク】 Amazon Elastic Block store Edge LocationAmazon EC2 Instances
AWSを使ったWEBアプリ構築例
Amazon EC2 Instances Elastic Block Storage Volumes Elastic Block Storage Volumes Elastic IP AddressMonitoring and Auto Scaling Elastic Load Balancing Amazon S3 Buckets Amazon S3 Buckets Relational Database Service
EC2：ROOT権限＋個別のセキュリティ設定で利用可能 物理インターフェース （Physical Interfaces） ユーザ #1 ハイパーバイザ（Hypervisor） ユーザ #2
…
ユーザ #n…
仮想インターフェース Firewall ユーザ #1 セキュリティグループ ユーザ #2 セキュリティグループ Customer n セキュリティグループ• キャッシュフロー経営に効く
• ビジネスのスピード向上
• ピーク時の対応が安心
• 機会損失を削減
技術者視点でみたAWS
• 既存の知識、技術をそのまま使える
• 試したい技術、アイデア、システム構成をすぐに
試せる
• 個人レベルでも、サーバからロードバランサー、
大規模ストレージまですぐに調達可能
• APIでクラウドを自分好みに「プログラム」可能
世界に広がるAWSのネットワーク
Amazon EC2, Amazon Elastic MapReduce,
Amazon SimpleDB, Amazon RDS, Amazon SQS Amazon S3
Amazon CloudFront
US Standard
US West (Northern California) Europe (Dublin)
Singapore
US East (Northern Virginia) US West (Northern California) Europe (Dublin)
Singapore
Ashburn, VA / Dallas, TX / Los Angeles, CA / Miami, FL / Newark, NJ / Palo Alto, CA / Seattle, WA / St. Louis, MO / New York NY/ Amsterdam / Dublin / Frankfurt / London / Tokyo / Hong Kong / Singapore
US East Region Zone A Zone B Zone C Zone D US West Region Zone A Zone B EU West Region Zone A Zone B
• Region (地域) 及び Availability Zoneを選択可能 • RegionとAvailability Zoneの組み合わせた運用可能 • 高い耐障害性
• 2010年にアジアにRegionを2か所追加
＊2010/4/28 シンガポール オープン
社内ネットワーク AWSパブリック クラウド環境 インターネット経由 でのVPN接続 VPC利用者用に分離 されたエリア 企業ネットワークとAWSを統合：
AMAZON VPC
VPN ゲートウェイ 社外ユーザ サブネット 社内ローカル IPを利用 ルーター ルーターAWS日本市場への注力
• アジアパシフィック地域へのデータセンター増強 – 2010年に2か所
• AWSビジネスをドライブするための日本法人の設立 – Amazon Data Services Japan株式会社
• 公認デベロッパーコミュニティ設立 – JAWS-UG
• 日本でのソリューションプロバイダーの拡充 – 2010年9月24日現在：10社
RIA x AWS
AWSは最も汎用性の高いクラウドの一つ
HTML5×
クラウド
RIA
AWSの場合….
• ライセンス含め、対応ミドルウェア、 アプリケーションが多い • 今まで使ってきた技術、フレーム ワークを利用可能 • テストだけAWS、本番は物理サーバ というプロセスにも対応 • 豊富な導入事例 … etc画面開発者 (システム管理者 or SIer） 利用者 Visualforce、Apexコードに変換 ②Studioで画面デザインを行い、 Salesforceへのデプロイ指示 ③Visualforce等を デプロイ ④作成画面使用 <Salesforce画面> <SkyEditor2 Studio> ①SkyEditor2 サーバへアクセス
テラスカイ様「SkyEditor2」 ： Silverlight x AWS
クロスマーケティング様「オフラインアンケート
システム」 ： HTML5 (on iPad) x AWS
アドインアプリから アンケート画面データ を登録 適宜サーバへ アップロード デバイス（端末）でアンケート画 面を表示、｢アプリケーション キャッシュ｣させる アンケート 画面 データ 回答データを ｢ローカルストレージ｣ に保管 アンケート 回答 データ 事前・事後作業 会場調査（オフライン） アンケート 画面 データ プレスリリース： http://www.cross-m.co.jp/news/pdf/release_20100804_clouddevice.pdf
日本郵便様ｘリプレックス様「ウェブポ」
： Flex x AWS
【記事抜粋】 「クラウドがなければ、さあこれから年賀状 シーズンが始まるという今になっても、要件 定義すら終わってなかったかもしれません」。 こう笑顔で語るのはベンチャー企業「リプレッ クス」（Ripplex）の代表取締役、直野典彦氏 だ。 ■@IT：Amazon EC2で大規模サービス、クラウド時代のシステム開発とは http://www.atmarkit.co.jp/news/200911/30/webpo.html
