• 検索結果がありません。

File Information Additional Information Type Rights(URL) Doc URL Issue Date Citation Author(s) Title

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "File Information Additional Information Type Rights(URL) Doc URL Issue Date Citation Author(s) Title"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Instructions for use

Title NPOが主導する新しい経営形態を有する組織の創造 : 地域一体型の複合企業(地域コーポレーション)によ

る地域経営 [論文内容及び審査の要旨]

Author(s) 加藤, 知愛

Citation 北海道大学. 博士(国際広報メディア) 甲第12893号

Issue Date 2017-09-25

Doc URL http://hdl.handle.net/2115/67403

Rights(URL) http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.1/jp/

Type theses (doctoral - abstract and summary of review)

Additional Information There are other files related to this item in HUSCAP. Check the above URL.

File Information Tomoe̲Kato̲abstract.pdf (論文内容の要旨)

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

(2)

学位論文内容の要旨

博士の専攻分野の名称:博士(国際広報メディア) 氏名:加藤知愛

学位論文題名

NPO が主導する新しい経営形態を有する組織の創造

―地域一体型の複合企業(地域コーポレーション)による地域経営―

将来的に安定的で豊かな地域社会を創造するためには、地域を支える産業と人材が必要である。

国や自治体の産業振興政策や、民間企業の招致は有効であるが、新しい産業を創造する非営利組織 を育成することは、もう一つの選択となる。本研究における非営利組織(以下NPO)とは、「営利 を目的とせずに、市民が主体となって自発的・継続的に社会的公益的なサービスを提供する組織で あり、その利益を構成員に分配しない組織」をさす。そのようなNPOを、新しい産業を担う組織に 育成するためには、NPOが直面する制度上の諸課題を乗り越える必要がある。NPO以外の経営形態 を選択することは1つの打開策となる。しかし、営利企業は、長期的利益を追求したり地域に貢献 し続けたりすることを必ずしも約束しない経営形態であるため、それを克服する「地域社会に貢献 するNPO の特徴を保持した営利企業」という概念上矛盾する組織が求められる。本研究の目的は、

「NPOを越えてNPOであろうとする営利企業=新しいNPO」の姿を、先駆的な事例−北海道グリー ンファンド−の風力発電事業−から、経営形態に着目して導出し、その誕生、成長する道筋、特徴と 成立条件及び機能、それが将来的に安定的で豊かな地域社会を創造する可能性を、描き出すことに ある。NPO 法人北海道グリーンファンドは、1999 年に札幌市に設立された事業型のNPO であり、

当NPO及びこれと提携する2つの株式会社(市民風力発電、自然エネルギー市民ファンド)を、本 研究では、グリーンファンドグループと呼ぶ。グリーンファンドグループは、「新しい経営形態を 有する組織」を体現する。「新しい経営形態を有する組織」とは、NPOのみ、営利組織のみ、協同 組合のみで越えられない課題を克服する経営形態を備えた組織であることをさす。尚、当グループ の非営利活動若しくは営利事業に携わり、「新しい経営形態を有する組織」の設立や経営に関わる 人々を、実践者と称する。

本研究では、2 つの調査手法を用いる。第1は、インタビュー調査である。第2 は、当グループ 組織の社会事業に関するプログラム評価分析である。前者のインタビュー調査(計23回延べ約70時 間)は、2014年4月から2017年5月にかけて、7名の実践者と関係機関の諸氏に対し3段階に分け て行なった。本研究で実践者の言葉を重視する理由は、(1)組織の戦略・事業体系・理念は、実践者 の言葉に内在し、言葉を媒介にして組織内外に伝達され、(2)そこに公開資料には未だ表われていな い未来の組織の姿と未来の地域コミュニティの姿が表れている、からである。第1 段階のインタビ ューは、実践者の自己の組織に関する認識と関わり方について、対面で問いかけた。その結果、実

(3)

践者は、「北海道グリーンファンドは、再生可能エネルギー社会に変えていく NPOである」と考え ていることが明らかになった。この結果を検証するため、第 2 の調査手法であるプログラム評価

(program evaluation)を、北海道グリーンファンドの再生可能エネルギー事業に関して行なった。

プログラム評価とは、事業の目的と戦略との関係を検証することによって、その達成度と妥当性を 測定する手法である。本論では、6つの評価項目−(1)事業本来の定義、(2)解決すべき課題の設定の検

証、(3)目的に対する手段の検証、(4)実施過程で起きている現象の把握、(5)成果から見たプロセスの

妥当性の検証、(7)成果から見た達成度の検証−に対して、グループの事業活動報告書、有価証券報告 書等の公開資料を元にロジック・モデルを策定して分析した。分析の結果、北海道グリーンファン ドは、再生可能エネルギー市場を開拓し、国や自治体の政策・施策に影響を与え、暮らしのインフ ラを次世代のものに転換する事業モデル=「社会変革モデル」を有することが明らかになり、この モデルは後述する、2つの条件−「NPOの要素と株式会社の要素を備える経営形態」と「協働性のネ ットワークとプラットフォームの形成機能」−に支えられていることが示唆された。次に、上記結果 を検証するため、第2段階のインタビュー調査を実施し、3つの観点(事業の持続性36項目、経営 形態28項目、協働性のネットワーク形成機能32項目)から検証した。その結果、後述する「新し い経営形態」の概念モデルが導かれた。本概念モデルの有効性を検証するために、明らかになった グループ組織の特徴を掘り下げて問う第3 段階のインタビューを実施し、実践者の言葉の意味を解 釈した。その結果、「新しい経営形態を有する組織=新しいNPO」の特徴と「その可能性= NPOが 主導する地域形成手法」が導かれた。

本研究の独自性は、NPO と営利企業の制度上の課題を克服する解となる新しい NPO の姿を提示 したことにある。新しい NPO は、社会的使命を実現するために、NPO と株式会社を結合させた組 織形態を有する。NPOと結合する株式会社は、3つの過程を経て誕生する。この組織は、NPOと株 式会社の両方の特徴—NPOの行動原理である「社会変革性」「市民性」「地域への貢献」と技術「地 域の意思決定との事業成果の統合」、企業の行動原理である「営利益の追求」と「経済的持続性」と 技術「マーケティング」「プロモーション」「財務能力」−を備え、全てのセクターの組織と連携可能 で、企業とも政府ともNPOとも協力して、地域の意思決定に沿った産業創造事業を担い、利益(good) を地域に還元する。実施されるビジネルモデルは、環境保全と両立し、かつ各地域に適合するよう に改良され、地域の実践者によって活用される。このような地域一体型の複合企業(地域コーポレー ション)は、その経営形態及び成長モデルである。第2 に、新しい NPO/地域コーポレーションは、

社会的使命を、プロダクツの供給を通じて市民と消費者に信頼とともに伝達する。社会的使命には、

「持続可能性」「協同組合」の理念と「市場メカニズム」の原理が含まれ、実践者の価値観、組織の 事業理念、地域社会の将来ビジョンに共有される。第3に、新しいNPO/地域コーポレーションは、

協働性のネットワークを活用して、地域社会のNPOや新規の事業者を支援し、協働性のプラットフ ォームを起点に、地域社会に市民・地域主導の事業が創造される環境(eco=system)を形成する。各 地域に離れて存在する多種多様な組織が、地域内外の組織と自律的で対等の関係で結ばれ、有機的 なシステム(organic network system)を創り出す。

以上のような、新しい NPO/地域コーポレーションによる地域経営には、政策立案を担う市民と、

地域経済の形を創出する市民が協働して地域社会を形成する可能性が秘められている。

Instructions for use

参照

関連したドキュメント

参考資料12 グループ・インタビュー調査 管理者向け依頼文書 P30 参考資料13 グループ・インタビュー調査 協力者向け依頼文書 P32

(4) 「舶用品に関する海外調査」では、オランダ及びギリシャにおける救命艇の整備の現状に ついて、IMBVbv 社(ロッテルダム)、Benemar 社(アテネ)、Safety

環境影響評価の項目及び調査等の手法を選定するに当たっては、条例第 47

社会調査論 調査企画演習 調査統計演習 フィールドワーク演習 統計解析演習A~C 社会統計学Ⅰ 社会統計学Ⅱ 社会統計学Ⅲ.

105 の2―2 法第 105 条の2《輸入者に対する調査の事前通知等》において準 用する国税通則法第 74 条の9から第 74 条の

★分割によりその調査手法や評価が全体を対象とした 場合と変わることがないように調査計画を立案する必要 がある。..

このほか「同一法人やグループ企業など資本関係のある事業者」は 24.1%、 「業務等で付 き合いのある事業者」は

(79) 不当廉売された調査対象貨物の輸入の事実の有無を調査するための調査対象貨物と比較す