数学 2 ・数学演習 2 No.5 2004.10.28
1.2.2 逆関数の微分 担当:市原
¶ 逆関数 ³
関数 y = f(x) の値域のどの値 b に対しても f (a) = b となる a がただ一つ存在する とき , 対応 b 7→ a で決まる関数を , もとの関数 y = f (x) の逆関数といい , y = f
−1(x) で表す .
ここで , f
−1の右肩の小さい「 −1 」は「マイナスいち」ではなく , 逆関数を表す記 号で「インバース」 (inverse) とよむ .
µ ´
定理 9 ( 逆関数の性質 ) 関数 y = f(x) が逆関数 y = f
−1(x) を持つとき次が成り 立つ .
(1) y = f (x) の定義域のどの値 a に対し ても , f
−1(f(a)) = a
y = f (x) の値域のどの値 b に対して も , f (f
−1(b)) = b
(2) y = f(x) のグラフと y = f
−1(x) の グラフは直線 y = x に関して線対称 となる .
y = f ( x ) y = f ( x )
-1c
c f ( c ) x
y
y = x
f
-1( c )
定理 10 ( 逆関数の導関数 ) 微分可能関数 y = f (x) の導関数 y = f
0(x) がどこで も 0 でないとき ,
逆関数 x = f
−1(y) は微分可能であり , その導関数は x
0= 1
f
0(y) となる .
例題 12 次の関数の逆関数を求めなさい . また逆関数の導関数を利用し , 微分しなさい . (1) y = √
3x
(2) y = x − 2 x + 1
(3) y = e
x11
p O y x
p
p 3 2 - p 2 - p 2
Figure 3: 三角関数の逆関数の存在範囲
逆三角関数
¶ ³
(1) 閉区間 [−
π2,
π2] において , y = sin x は逆関数をもち , これを x = arcsin y と かく .
(2) 閉区間 [0, π] において , y = cos x は逆関数をもち , これを x = arccos y とかく . (3) 開区間 (−
π2,
π2) において , y = tan x は逆関数をもち , これを x = arctan y と
かく .
これらの逆関数を総称して逆三角関数
aとよぶ .
a
arcsin, arccos, arctan
はそれぞれarcsine, arccosine, arctangent
の略で,
アークサイン,
アー クコサイン,
アークタンジェントと読む.
µ ´
O x
y _ _
p2
- _ _
p2 y = a r c t a n x
O x
y
- 1
1
_ _
p2
- _ _
p2
y = a r c s i n x O
xy p