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実にアイロニカル : 今の日米関係 利用統計を見る

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Title

実にアイロニカル : 今の日米関係

Author(s)

大木, 英夫

Citation

聖学院大学総合研究所紀要, No.28, 2004.2 : 3-5

URL

http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/de tail.php?item_id=4132

Rights

聖学院学術情報発信システム : SERVE

SEigakuin Repository and academic archiVE

(2)

実にアイロニカルll

今の日米関係

聖学院大学総合研究所所長

大 木

アメリカの大統領︑あるいはその周辺には︑今日日米の間で北朝鮮の核問題の脅威について親密に

語り合えるようになっていることは︑日本を第二次大戦で敗北させたことがもたらした立派な成果だ

というふうに考える向きがある︒日本の民主化の結果︑ それが可能となった︑もし日本を軍事的に敗

北させなかったら︑このようなことは起こり得ないという意味である︒それを今日のイラク攻撃の正

当性の未来的証明としているようだ︒プッシュ政権の政策は︑しかしその未来的証明が現れるかもし

れない以前に︑秋の大統領選挙でアメリカ国民の審判に付されることになる︒

プッシュ大統領と小泉首相との親密さの温度は︑イラク戦争を契機としてかなりの程度にまで上昇

してきた︒ところが︑プッシュ大統領は︑彼のパートナーが韓国と中国から靖国参拝問題で嫌われて

いることを気にもしないし問題にもしない様子である︒靖国神社に東京裁判で A 級戦犯として処刑さ

(3)

れた戦争指導者を組つであるからというのが韓国と中国の反援の理由だ︒誰が裁いたか︒連合軍とい

っても実はアメリカではないか︒

実にアイロニカルなことだ︒ブッシュ大統領は︑ その親密さの中で︑小泉首相に靖国参拝をやめる

ようにアドヴアイスできるもっとも説得力を持つ人であると思う︒ はたして小泉首相は︑プッシュ大

統領に︑中国や韓国に対するのと同じ論理をもって︑靖国参拝の理由を説明できるだろうか︒ とても

できるとは思えない︒

それとも小泉首相のアメリカべったりは︑何か深い策略をもってのことか︒ つまりアメリカの口を

封じて︑明治維新の日本の回復︑ つまり日本ナショナリズムの復興への布石とする算段か︒ それほど

深謀遠慮をもっているとも思えない︒しかし︑含みは実にアイロニカルなことだ︒

ブッシュ大統領は︑極めて単純に︑神は人間に自由を与えた︑ アメリカはその自由を世界に広めな

ければならない︑ という確信をもっている人のようだ︒ それは決して悪くない︒日本が敗戦後日本国

憲法によってデモクラシーを受け入れたことはよいことであった︒ しかし︑自民党にはこの憲法が占

領軍から押しつけられたものであり︑ だからそれを廃棄し︑日本伝統を生かした新しい憲法を制定し

ょうとする執搬な努力があることは知られている事実である︒日米は︑けっしてブッシュ氏が期待す

るほどには一体化できないところがある︑ それともそのたぐいの残

ところが︑北朝鮮問題が触媒となって︑ブッシ

ュ共和党と小泉自民党と︑常温では起こらない︑激しい化合を起こしている︒ いや︑残っているというべきか︑

党がよみがえりの機会をねらっているというべきか︒

もしプッシュ・小泉結託が今日のアメリカ的政治の勇猛にして果敢(浅慮も含め)と敗戦後の日本

(4)

的政治の深謀(?)にして遠慮(語の二重の意味で)との暫定協定

( B

︒仏g

is

ロ 岳

) ︑

だ と

す れ

ば ︑

の未来的証明は果たしてどう出るか︑もちろん

いう﹁天に座する者笑いたまわん﹂という言葉の予感がある︒

﹁ 終

わ り

よ け

れ ば

す べ

て よ

し ﹂

だが︒しかし︑聖書の

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