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オゾン水分析に向けた溶存オゾンリファレンススペクトルの校正 1180064

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Academic year: 2021

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高知工科大学システム工学群光エレクトロニクス専攻 学士論文要旨 2018 年 2 月 13 日

オゾン水分析に向けた溶存オゾンリファレンススペクトルの校正

1180064黒岩 翔平(プラズマ応用研究室)

(指導教員 八田 章光 教授)

1. 目的

オゾン水とは殺菌、酸化、脱色、脱臭といった多くの用途に 用いられ、野菜の洗浄や下水道の水処理などさまざまな分野 で応用されている[1]。しかし、オゾンは自己分解することや、

ほかの物質と反応しやすいことから、正確なオゾン濃度測定 は困難である。実用にあたり定量的効果を確認するためには、

オゾンの定量測定は重要である。正確なオゾン水濃度を得る ためにはリアルタイム測定が可能な紫外吸収分光法が適切で ある。先行研究では紫外吸収分光法を用いてオゾンの特性を 研究してきた。気相オゾンと溶存オゾンのスペクトルはピー ク位置がシフトすることなどが報告されている[2]。以上のこ とから紫外吸収分光法を用いて溶存オゾンのリファレンスデ ータ(1ppmあたりの吸収スペクトル)を校正することを目的 とする。

2. 研究内容・方法

KI(ヨウ化カリウム)法の実験手順を図1に示す。放電式 オゾン生成ユニット(中遠電子工業、OZ0001-100R)に高純 度酸素(G1 グレード)を供給し酸素を含むオゾンガスを生成 し、脱イオン化水(吸収分光用 石英セル中 3mL)中でバブ リングした。酸素流量は10sccm、20sccm、50sccm、100sccm の条件で意図的に変化させ、オゾンが飽和した際の濃度に対 して各測定条件で得られる濃度比が変化しないかを確認した。

同時に脱イオン化水の紫外域(190nm~400nm)の透過率を紫 外可視分光光度計(日立ハイテク U-3900)でその場計測した。

そこで生成したオゾン水をピペットでKI水溶液に 1.5ml し、KI法で濃度を算出した。その際にピペットで行う作業に よる濃度の減少を検証した。検証の結果、ピペットで行う作 業によるオゾン濃度の減少は19%程度と明らかとなった。そ のため、KI法で得られたオゾン濃度にピペット採取によるオ ゾン濃度減少を考慮し求めたオゾン濃度と紫外吸収分光法で、

先行研究の仮定したリファレンスより得られたオゾン濃度と の比を求めた。

3. 結果

2に紫外吸収分光法とKI法によって求めた溶存オゾン 濃度の関係を示す。紫外吸収分光法により算出したオゾン濃 度で得たオゾン濃度に対し、KI法で求めたオゾン濃度が1.6

倍程度大きい値を示した。図3KI法で得られた濃度比か ら溶存オゾンのリファレンスデータの作成を行い、気相オゾ ンのリファレンスデータの比較を行ったところ、溶存オゾン の方が吸光度が大きくなることが分かった。

4. 結論

紫外吸収分光法と KI 法の比較実験を行った。その作業 工程で使用するピペットの影響を調べたところ約 19 %減少 することが分かった。ピペットの影響を考慮して濃度比較を するとKI法が紫外吸収分光法より約 1.6倍大きい値を示し た。そのため、KI法で求めた値を校正して溶存オゾン濃度の リファレンスデータを作成した。

1 KI法の実験手順

2 KI法とUV法で得た溶存オゾン濃度の比較

3 校正した溶存オゾンと気相オゾンの リファレンススペクトルの比較

【参考文献】

[1]宗宮功 編著:“オゾンハンドブック”, 日本オゾン協会, p3 – p8

[2] 橋田圭矢、“オゾン水の紫外吸収分光測定”高知工科大 学卒業論文

参照

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