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な水くきの岡の葛原かへすくもか

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Academic year: 2021

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(1)

101 校

ー名は︵群︶

今の世のーいまの︵静︶

と︑はーことs︵伏︶1事は︵黒︶

岡ー岳︵慶︶

ーくす葉︵残・群・学・慶・三︶ーかつらは ら︵伏︶

iなりけり︵群・松・九・万・竹・静・岡︶

捨ーすて〜︵慶︶

 もれーれ﹀︵平︶ もーまつりことに︵松︶ーにも︵広甲︶

⑧らる︑ーらる︵慶︶

ーなから︵残・群・鈴・三︶

 るかたもなく︵宮︶  やるかたなくーたへやるかたなく︵鈴︶ーや  うれへ1憂ひ︵三・黒︶ ーナシ︵伏︶

中よりもとめいてたりけん

文の名をは今の世の人の子は夢はか

りも身のうへのことsはしらさりけり

な水くきの岡の葛原かへすくもか

きをく跡たしかなれともかひなき物

はおやのいさめ也又賢王の人を捨給はぬ

政にももれ忠臣の世をおもふ情にも

らるsものはかすならぬ身ひとつ

なりけりと思ひしりなは又さてしも

あらて猶此うれへこそやるかたなくかなし

10 9 8 7 6 5 4 3 2  1

(257)

(2)

ヱ02

①さらにーさらは︵静︶ーさらて︵平︶けれさらにおもひつ\くれはやまと歌

 1

(258)

さひーすさみ︵群・九・林・古・池・内・扶・鷹

乙・広乙・三・天・平︶

りーたり︵鈴︶

ーナシ︵三︶

ーナシ︵松︶

よりーナシ︵残・群・三︶ ー磐門の︵鈴︶

⑥たちのーたち︵松︶

くらのーかくら︵学・慶・黒︶

ーことは︵松︶

さめーおめめ︵松︶

るーけり︵九・学・慶・黒︶

ちはたsまことすくなくあたなる

すさひはかりと思ふ人もやあらん日のもと

国にあまのいは戸ひらけし時より四方

神たちのかくらの詞をはしめて世をおさ ものをやはらくるなかたちと成にけると

2

4 3

6 5

るーたり︵群・万・竹・古・静・池・内・鷹乙・

岡・天・平︶ーたりける︵幽・残・松・九・学・

慶・鈴・扶・鷹甲・広乙・三・黒︶

1なを︵鈴︶

れー猶おほかれ︵鈴︶

⑨とーとも︵幽・松・九・学・慶・鈴・扶・宮・鷹甲・ 広乙・黒・平︶ 二たひーたひく︵黒︶きこえー名を︵鈴︶

ーナシ︵残・三︶

ーナシ︵伏︶

ちのひしりたちはしるしをかれ

るさても又集をえらふ人はためしお

と二たひ勅をうけて世々にき

こえあけたる家はたくひ猶ありかたくや有

8 7

9 10

(3)

ー夜︵鷹甲︶

さはりてーたつさにて︵松︶

ーをのことも︵幽・学⊥慶・鷹甲・

黒︶ーをのこsと︵伏︶iおの子ともの

鈴︶

も︑ちーもsち〜︵平︶歌−夢︵鷹甲︶

るほくーふるほこ︵幽・鈴・宮・鷹甲︶ーふ

るほんこ︵平︶ けむ其跡にしもたつさはりてみたり

おのこs共もsちの歌のふるほくともを

るえにかありけんあつかりもたる

2 1 3

iこそ︵鷹乙︶−ことも︵三︶

ー子︵伏︶ーなを︵松︶

く︑めーはこくめ︵慶・黒︶

あれと道をたすけよ子をはくsめ

4

後の世をとへとてふかき契をむすひを

5

ゆへなくーナシ︵広甲︶

きと︑めーせきとめ︵残・静・鈴・三︶1せ をとsめ︵竹︶

法のーナシ︵鈴︶

まほりーまもり︵幽・残・群・松・九・万・学・竹

・古・静・池・内・鈴・扶・鷹甲・鷹乙・広乙・三

黒・岡・天・平︶

ーナシ︵黒︶

ーいのり︵松︶

しほそ川のなかれもゆへなくせきと\

められしかは跡とふ法の灯も道をまほ

り家をたすけむおや子の命ももろ

6 7 8

103

きえーきみ︵古︶

あやうくーあやふく︵残・群︶

なからー物から︵残・三・黒︶ そきi心ほそ︵鈴︶

としてーなとして︵松︶ーナシ︵鈴︶あやうく心ほそきなから何としてつ ともにきえをあらそふ年月をへて

9 10

(259)

(4)

104

けふー今︵鈴︶

なからふーなからふる︵万・竹・古・池・内・鈴 まてーまては︵残・群・鈴・三︶

 侍︵静︶ 扶・鷹甲・鷹乙・広乙・岡・天︶−なからふ 捨れーすくれ︵静︶ はーを︵鈴︶

ーナシ︵鷹乙︶

恨−かきり︵静︶ ーしのひて︵平︶

くーなくて︵幽・松・九・学・慶・鈴・宮・鷹

甲︶ さてもーナシ︵黒︶

ーナシ︵伏・黒︶

⑥うつさはーうつさむは︵群・万・竹・岡︶1う

は︵松・九︶

くけふまてなからふらんおしからぬ

身ひとつはやすく思捨れとも子をおもふ

は猶忍ひかたく道をかへりみる恨

はやらん方なくさても猶あつまの亀の

うつさはくもらぬ影もやあらはるsとせ

2 1 3

5 4

ー忘れて︵静︶ーいわれ︵黒︶

もひあまりてようつのはsかりをわ

6

⑦ようなきーえうなき︵残・鈴・三︶

しはて︑ーなし果て︵学︶ー思ひなして

鈴︶

ゆくりもなくーゆくりなく︵幽・学︶ーゆつ

りもなく︵古︶ さそはれーさそはれて︵竹・静・宮︶

ようなきものになしはてs

ゆくりもなくいさよふ月にさそはれ

7 8  さりとてーさりとては︵静︶ーさるとて︵鈴︶ 出なんとそ思ひなりぬるさりとて文とそーと︵鈴・黒︶

9

さそふーさそふ水︵群︶

あらすすむーあらすむ︵松︶

屋のやすひてかさそふにもあらすすむ

10

(5)

ZO5

 三冬ーみふゆ︵残︶ もーナシ︵池︶

ーたち︵黒︶

ーさためなきそら︵残・群・万・竹・三・岡︶

ふりみふらすみーふりふらすみ︵九︶

とー涙︵松︶

なしけれとーものかなしけれと︵鈴︶

⑥とてもーとて︵松・九︶ へきにもーへきに︵伏︶

 わかれせーめかれ︵静︶ーめかりせ︵鈴︶ たちーせ︵黒︶ あらてーあらす︵黒︶

さりつるーきりつる︵慶︶

ーナシ︵三︶

⑨見まはされーみわたされ︵平︶  もーの︵松︶  つるーたる︵鈴︶ ーたにも︵鈴︶

袖のー袖︵鷹乙︶

き国もとむるにもあらす比は三冬

はしめの空なれはふりみふらすみ

雨もたえす嵐にきほふ木葉さへ涙

とともにみたれちりつs事にふれて

くかなしけれと人やりならぬみち

なれはいきうしとてもとsまるへきにも

あらて何となくいそきたちぬめかれせ

さりつる程たにあれまさりつる庭も

まかきもましてと見まはされてした

はしけなる人々の袖のしつくもなくさ

10 9 8  7

(260)

6 5 4 3 2 1

(6)

106

従ーしSうの︵松・万・竹・古・内・扶・広乙・

岡・平︶

うちくつしーうちくむし︵九︶1うちつくし  いとーナシ︵林︶1と︵平︶ 万・竹・古・静・伏・内・鷹乙・岡︶

ーナシ︵静︶

③うち見れはーうちをみれは︵幽・残・群・学・  2行目﹁つ﹂一字見セ消チ

慶・鈴・宮・鷹甲・三・黒・平︶1うちをみや

は︵松・九︶

枕の1枕さへ︵残・群・万・竹・三・岡︶ーまく

ら︵池︶をみるもーをみるにも︵残・群・学・三︶1も

宮︶ーをみるに︵鷹乙︶

なしくてーかなしとて︵平︶ めかねたる中にも侍従大夫なとのあな

     ちにうちつくつしたるさまいと心くるしけ

はさまくいひこしらへねやのうち見

は昔の枕のさなからかはらぬをみるもい

ま更かなしくてかたはらにかきつく

2 1

3 4 5

   わが

ー我︵残︶ーわか︵鈴・宮・三︶ー我︵幽・群

松・九・万・学・竹・古・静・池・内・扶・鷹甲・

鷹乙・広乙・岡・天・平︶

らはむーかはらん︵三︶

歌のー歌︵宮︶ けるーたる︵静・宮・平︶ われ立さらはたれかはらはむ とsめをくふるき枕のちりをたに

代々にかきをかれける歌のさうしともの

6 7 8

⑨なとしてーして︵残︶−なととて︵群︶

あたならぬーあたなる︵鈴︶iあたなりぬ

鷹甲︶

⑩した︑めてーしたxめ︵鈴︶

きーナシ︵黒︶

くかきなとしてあたならぬかきりをえ

りしたsめて侍従のかたへをくるとてかき

10 9

(7)

107

ー記念︵三︶

とはーとも︵残・群・万・竹・鈴・扶・宮・広乙・ 三・岡︶

 天・平︶ くなーかくる︵広甲・万・古・扶・広乙・岡・

 とくーかく︵林︶1しく︵黒︶ りこと1返し︵松︶

あたにはならしーあたにもなさし︵平︶

 に残さはーにのこせは︵残・群・万・竹・伏・三 ーに︵伏︶

 ︵宮︶ 黒・岡︶1にのこさむ︵林︶ーのこさはや

ましーしな︵黒︶

をしへーをしみ︵黒︶

⑩それーたれ︵平︶

る歌

浦にかきとsめたるもしほ草

これをむかしのかたみとは見よ

あなかしこよこ浪かくなはま千鳥

とかたならぬ跡をおもはs

見て侍従のかへりこといととくあり

ゐによもあたにはならしもしほ草

よの跡に残さは

まよはましをしへさりせははま千鳥

とかたならぬあとをそれとも

10 9 8 7 6 5  4

(261)

3 2 1

(8)

本  108

くー心やすう︵静︶

くてーたく︵静︶ーたくへて︵鈴︶

しほれぬーしほたれぬ︵残・九・三︶ーしほれ

松︶ーしくれぬ︵伏︶ーふしぬ︵鈴︶

あなかちにーかちに︵広甲・林・万・竹・古・池  られーられて︵平︶ りーナシ︵松︶

伏・内・鷹乙・岡・天︶

てーナシ︵松︶

⑥したはれーしたふれ︵林︶

ーに︵鈴︶

 つーて︵静︶ ー方︵広甲︶

⑩ななかめそーなかめそ︵松︶

かへり事いとおとなしけれは心やすく哀

なるにも昔の人にきかせ奉りたくて又

打しほれぬ大夫のかたはらさらすなれき

るをふり捨られなんなこりあなかちに思ひ

しりて手習したるを見れは

るくと行さき遠くしたはれて

とかきつけたるものよりことに哀にて

しかみにかきそへつ

くくと空ななかめそ恋しくは

四ウ

10 9     8

      (262)

7 6 5 4 3 2 1

(9)

ちとをく共はやかへりこん

1

あにのーナシ︵宮︶ーあにのの︵岡︶とそなくさむる山より侍従のあにのくさむるーなく︵松︶

2

もーおりしも︵九︶ー律師︵静︶

もいてたち見むとておはしたり

3

それもーけれとも︵松︶

物ーナシ︵残・群・広甲・林・万・竹・古・伏・扶・

を見て⁝かき付ておくに︵六オ④︶ーナシ ⑤ともーナシ︵伏︶ とーとて︵鷹甲︶ 乙・広乙・三・黒・岡・平︶

甲・林・古・内・鷹乙︶

ーナシ︵静︶

りーつ︵鈴・黒︶

た︑ーのみ︵残・群・扶・広乙・三︶iなく︵万・

竹・静・岡︶

もいと物心ほそしとおもひたるを此手習

ともを見て又かきそへたり

あたにたsなみたはかけし旅衣

5 4 6

⑦立ーナシ︵宮︶こsろのゆきて立かへるほと

7

とはーナシ︵鈴︶

 こといみしーいみし︵伏︶ーいといみし︵鈴︶

のーナシ︵伏︶

とはこといみしなから涙のこほるsをあ

8

まきらはすもーまきらすも︵宮︶ーまきらは

す︵松︶

⑩の君1のみ︵万・竹・岡︶

09

ーてにて︵静︶

1

らsかにものいひまきらはすもさまく

あはれなるをあさりの君は山ふしにて

9

ユ0

(10)

110

この人々ー人々︵伏︶ー此人︵群・万・竹・扶・

広乙・岡︶

はーナシ︵鈴︶

なりーなる︵松・九︶

②みちのー道︵三・平︶ ーたひ︵伏︶

をくらんーおくり奉らん︵残・群・万・竹・静・

扶・広乙・三・岡︶

とてーと︵伏︶

︑るめるをーいてたるめるを︵九・

慶︶1出たるを︵静︶ーおはしぬるも︵鈴︶

−いてたsるめる︵宮︶

ーナシ︵松・九・慶・鈴︶

ましはらさらむーましらはさらむ︵残・群・

万・竹・静・扶・広乙・三・岡︶

⑤そーに︵池︶ーも︵扶・広乙・黒・平︶

けるーけり︵黒・平︶ この人々よりはあになりこのたひの

ちのしるへにをくらんとていてたsる

あるをこの手ならひに又ましはらさら

はとてかきつく

ちそふそうれしかりける旅衣

2 1 3

  4

(263)

5

まもりーこもる︵万・竹・岡︶ーまほり︵黒︶

まもりは

6

   をんなのこ

子ー女子︵残・鈴︶iむすめのこ︵群︶

あまたもーあるも︵鈴︶

あまたもなしたsひとりにて

このーこの頃︵群・万・竹・静・扶・広乙・岡︶

のーほと︵平︶

 一ところー二所にて︵鈴︶ 宮ーひめきみ︵平︶

まれ給ひしはかりーうまれたまふはかり

残・三︶ーうまれ給ひ許り︵群︶ーむまれ

給へりしはかり︵松・九︶1むまれ給ひし

事︵静︶1むまれ給計︵扶・広乙︶1むまれ

事︵万・竹・岡︶りにてこ〜うつかひもまことしきさま 院の姫宮一ところむまれ給ひしはか このちかき程の女院にさふらひ給ふ

8 9 10

(11)

ーにて︵残・群・扶・広乙・三︶

御方のー御かた︵松︶ となしくーおとなくしく︵松・九︶

しさー恋しさ︵残・群・万・学・竹・伏・扶・

∴一〒岡︶

をくーおき︵黒︶

夫ーし〜うのたゆふ︵松︶ー侍従の大

夫︵宮・平︶

ーの︵伏︶−こと︵宮︶

く︑みーはくsみて︵池︶ーはこくみ︵伏・

黒︶ ーおはす︵群・万・竹・慶・扶・広乙・岡︶

ーおかす︵鷹甲︶

 こまかにーナシ︵池・尊・天︶1まかきに︵伏︶ もーナシ︵万・竹・鈴・黒・岡︶

ーつsけて︵松・九︶

⑤こそーのみ︵平︶

たのめーたのむ︵学・鈴︶

ーの︵静︶

となしくおはすれは宮の御方の御恋

しさもかねて申をくついてに侍従大

夫なとの事はくsみおほすへきよし

もこまかにかき付ておくに

こそあさ日とたのめふる里に

こるなてしこ霜にからすな

2 1

4 3 5 6

 こまやかにーこまかに︵黒︶ 御かへりー此御返事︵鈴︶ たれはーたれと︵広甲︶

とーナシ︵黒︶

はーかへしには︵残群・松・九・古・鈴

扶・鷹甲・広乙・三・黒︶ー御返事には︵広

甲・学︶ー御返しには︵万・竹・岡︶ー御返事

は︵静︶ーかへり事に︵池︶

⑨と︑めはーと︑めよ︵三・平︶

と聞えたれは御かへりもこまやかに

とあはれにかきて歌の返事には

おもひをくこsうとsめはふるさとの

7 8 9

1ヱ1

もかれしやまとなてしこ

 ラ

ーo

 ︵

(12)

112

︑ー三つ︵扶・広乙︶1五人︵三︶1いつ  のこりなくーのこるなく︵松・九︶ く︵黒︶ーいつく︵平︶

︑けぬるもー付ぬる︵鈴︶−つsけける

黒︶

は⁝心にはーナシ︵鈴︶

とーナシ︵幽・万・竹・静・慶・伏・宮・鷹甲・

黒・岡︶おこかましけれとーおこかましく侍れと

静︶

哀にーあはれと︵幽︶ ーにて︵松︶−に︵慶︶

きーナシ︵松︶

たりーたる︵学︶

よはくてもーよわくては︵残・三︶ーよはく

て︵黒︶ーにはくても︵鈴︶

とてーと︵伏︶

ーすつ︵黒︶

よりーよりそ︵松・九︶ーよりも︵万・学・竹・

古・静・池・内・扶・鷹乙・広乙・岡・天︶ つーつる︵松・九︶

も9

寧}と巌

享鍾

竹・山扶静硲

富扶)

鷹広甲乙 岡三

  

 平    1 に  も

とそあるいつsの子ともの歌のこりな

くかきつsけぬるもかつはいとおこかま

しけれとおやの心には哀におほゆるまs

きあつめたりさのみ心よはくても

sとてつれなくふりすてつあはた

くちといふ所より車はかへしつ程なく

あふ坂のせきこゆるほとも

2 1 3 4

6 5

7

さためなきーさなきたに︵平︶

とーなれは︵万・竹・岡︶さためなき命はしらぬ旅なれと

8

あふさかとたのめてそゆく

9

⑩はーナシ︵松・九︶行さきー行さきの︵静・三︶

ちといふ所はこしかた行さき人も

10

(13)

ヱ18

日はーナシ︵竹︶

︑りてーかsるて︵静︶ーかsり︵鈴・鷹

乙︶物かなしーおかなし︵古︶1はかなし︵静︶1

し︵鈴︶

そ︑くーそxき︵黒︶

しの原ー後のさ〜原︵松︶ーのちしの

原︵林︶

 へしーへき︵学︶ くーとsまる︵鈴︶

⑥つれとーつれとも︵静︶

はて︑ーはて︵伏︶

行つかすーえ行つかす︵松・九︶

時雨猶ー猶時雨そ︵学・静︶  にもーに︵鷹甲︶ ⑦と︑まりぬーとsまる︵鈴︶ もり山ーもる山︵松・九︶

りーける︵学・静︶

ー我か︵松︶ー我︵九︶

もる山ーもり山︵静・池・慶・内・宮・鷹乙・黒︶

 しもーして︵万・竹・鈴・宮・黒・岡・平︶

日は暮かsりていと物かなしとお

もふにしくれさへうちそsく

打しくれふるさとおもふ袖ぬれて

さきとをき野路のしの原

こよひはかsみといふ所につくへしとさた

めつれと暮はてs行つかすもり山といふ

所にとsまりぬ麦にも時雨猶したひき

けり

とs猶袖ぬらせとややとりけん

まなくしくれのもる山にしも

2 1

5   4

(265)

3 6

7 8

10 9

(14)

ズヱ4

くるしく1心くるしく︵鈴︶ なりけりー成けりと︵広甲︶ー也︵幽・鷹甲︶ ーナシ︵伏・鈴︶

うちーナシ︵残・群・万・竹・三・岡︶

かすかにーナシ︵慶︶ ーひかりは︵殊・三︶

もり山1もる山︵松・九︶ 明ほのにー明更︵広甲︶1に︵黒︶

④程ー程に︵幽・学・慶・鈴・扶・宮・鷹甲・広乙・ ーやすの河︵幽・静・伏・宮・鷹甲・平︶

黒・平︶

さきーさきに︵平︶

旅人のー人の︵松・九・尊︶1旅人の人の︵伏︶ iナシ︵宮︶

たひの︵宮︶

あし音iあしのをと︵林・松・九・万・竹・古・

池・内・扶・鷹乙・広乙・岡・天︶

ーに︵鈴︶

しーふし︵内︶

もーたひ人は︵幽・残・群・学・慶・鈴・扶・

甲・広乙・三・黒︶

ー朝︵幽・残・群・万・学・竹・静・慶・扶・宮・

甲・広乙・三・岡︶

やすの川きりーやす川のきり︵松・九・鷹乙︶

けふは十六日の夜なりけりいとくるしくて

うちふしぬいまた月の光かすかに残りた

る明ほのにもり山をいてsゆくやす川わた

る程さきたちて行旅人のこまのあし音

はかりさやかにて霧いとふかし

もみなもろともに先たちて

うちわたすやすの川きり

2 1

4 3

5 6 7

日のー十六目の︵松︶ー十六日︵九︶

月出てーナシ︵鈴︶

松のーナシ︵三︶ たるーナシ︵平︶ ーはに︵鈴︶

ー見せ もしろしーおもしろ︵松︶

 にーは︵残・群・三︶ーも︵松・九・静︶ーを︵学︶ 十七日の夜はをのs宿といふ所にとsまる月出て山の峯に立つsきたる松の木の間けちめみえていとおもしろしこsに夜ふか

8

  9

(266)

10

(15)

215

ーひ︵古・池・黒︶

ならはーなから︵三︶

おもふー見る︵松・九︶

1かち人なを︵慶︶

−うち︵鈴︶

めりーなり︵池・慶︶ーなる︵静︶ーナシ︵宮︶

 1あり︵鷹乙︶

1

 ⑦ つま

∴了

⊥§

5

  ⑥国十と 国日お1八そ

看魏に1ほ

筈8と

))_岡甲9   )

 ⑤井や ひは 苦季 黒了 了柔 只静 芭毬

き霧のまよひにたとりいてつさめか井と

らは打過ましやとおもふに

ち人は猶立よりてくむめり

sこる心をすsきなは

うき世の夢やさめか井の水

とそおほゆる十八日みのs国せきの藤河

わたる程にまつおもひつsけsる

わかことも君につかへんためならて

わたらましやはせきのふち河

不破のせき屋の板ひさしは今もかはらさりけり

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

(16)

1ヱ6

関屋はー関やの︵伏・平︶

−雨の︵宮︶

しくれー銀竹︵竹︶

もーナシ︵鈴︶

 心−山︵池︶

 むまやーひまや︵伏︶ さぬひーかさぬいひ︵古︶

所にー所にくれはてねと︵残・群・三︶

 ゆふくれのーゆくくれの︵幽・鷹甲︶1ゆう  はらふーはらひ︵幽・松・九・鷹甲︶ ー旅人の︵黒︶

くれに︵鈴︶

   ⑩     ⑨⑧ ねへ人わ い 程とつ十

晶λ題鵠、斯音

1羅)

      シ)

まおほきふはの関屋はこの程の

しくれも月もいかにもるらん

関よりかきくらしつる雨しくれに過て

降くらせは道もいとあしくて心より外に

さぬひのむまやといふ所にとsまる

旅人はみのうちはらふゆふくれの

雨にやとかるかさぬひのさと

日又こ\をいてsゆく夜もすから降

る雨にひら野とかやいふ程みちいとs ろくて人かよふへくもあらねは水田の

 2 1

(267)

3 4 5 6 7 8

10 9

(17)

   つら

おもー面︵残︶ー面︵幽・九・広甲・学・静・池・

慶・鈴・鷹甲︶

そーナシ︵黒︶

りーナシ︵静︶

あくるーナシ︵平︶

ーところ︵鈴︶

目にーナシ︵内︶

社ー森︵伏︶神とそー神と︵残︶ー袖とそ︵静・伏︶

④きこゆるといへはーゆうめる︵鈴︶−きこゆ

る︵黒︶

もをそさなからわたりゆくあくるま\に

らすなりぬひるつかた過行道に

目にたつ社あり人にとへはむすふの神と

きこゆるといへは

2 1 3 4

まほれーまもれ︵幽・残・群・松・九・広甲・万・

学・竹・古・静・池・慶・内・鈴・扶・宮・鷹甲・

乙・広乙・三・岡︶ まほれたs契むすふの神ならは

5

とけぬうらみにわれまよはさて

6

1Z7

とかやーと︵学・伏・鈴︶

ーナシ︵黒︶

 はーナシ︵鈴・平︶ 川ー月︵平︶

ーナシ︵平︶ ︐

と︑めーかけとめ︵鈴︶ーかきと〜め

黒︶

あやうけれとーあやふけれと︵残・群・三︶ー

あやうけれは︵竹︶ーあやうけれとも︵鈴︶

ーあやうくあれと︵黒︶

ー塘︵学︶

かたはーかた︵広甲︶

くはーかたかた︵広甲︶ るうき橋ありいとあやうけれとわたる まさきのつなにやあらんかけとsめた すのまたとかやいふ川には舟をならへて

川堤のかたはいとふかくてかたくは浅けれは

 7

(268)

8 9 10

(18)

本  118

きーふるき︵岡︶

ーの︵松・九・静︶

をー身の︵幽・松・九・静・慶・鷹甲︶

 にーと︵静︶ ー船の︵竹︶

そーも︵九︶

ーナシ︵宮︶

ー宮や︵鷹甲︶

たつーみたたつ︵広甲︶

 ⑩   ⑨ てへゆ おの

nくおも国 ナ人1りと1

轡誌顯辮

  九)り

  琶と   1 い   ゆ ふ

  真銭   琶癖    三

    1

ちのふかき心はありなから

目つsみにさそせかるらん

りの世のゆきsとみるもはかなしや

身をうきふねをうき橋にして

とそおもひつsけsる又一宮といふやし

ろをすくとて

名さへなつかしふたつなく

なき法をまもるなるへし

廿日おはりの国おもとsいふむまやをゆく

よきぬ道なれはあつたの宮へまいりて

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

(19)

ヱ19

ー硯を︵学︶

 いて︑ーいて︵伏︶

きつけてーかきつけ︵松・九・鈴・黒︶ー書

甲︶ーかきつンけて︵宮︶

るー奉りける︵学・静・宮︶

ーナシ︵残・群・学・宮・三・平︶1いてs

松︶ー五首︵広甲︶

くーさしひく︵鷹甲︶

もーを︵伏︶ーの︵鈴︶

神ー袖︵万・竹・古・岡︶

ー浦かを︵松︶1浦浪︵学・伏︶

もーや︵学︶

きつるーいのる︵幽・鷹甲︶

ーの︵幽・鷹甲︶

るめーうるめ︵伏︶

⑯しほひー鳴海の潟を過るにしほひ︵残・群・ ーに︵黒︶

三︶ーちきりあれやむかしもゆめにみし

は心にかけてめくりあひぬる しほ

ひ︵松・九・静︶ をーナシ︵黒︶

とりいてsかきつけて奉る歌五

るそよわかおもふことなるみかた

くしほも神のまにく  なるみかたわかの浦風へたてすは

おなしこsうに神もうくらむ

しほのさしてそきつるなるみかた

神やあはれとみるめたつねて

も神のこsうにまかすらん

わか行さきのさはりあらすな

しほひの程なれはさはりなくひかたを

10 9 8 7 6 5 4 3  2

(269)

1

(20)

120

①いとーナシ︵松・九︶さきたちてー先立︵鈴︶

ーナシ︵竹︶

跡とめむーあととめし︵松・九︶ーあとsは

 ん︵静︶ をーか︵鈴︶

たりーナシ︵黒︶

とーナシ︵慶︶

 あしとーあしとの︵鈴︶

⑦ありーをり︵黒︶

さりしーあかsりし︵宮︶

ーこし︵松・九︶

とーかも︵群・竹・慶・伏・宮︶ーとは︵静︶

⑩にーナシ︵松・九︶1にも︵静︶

山も野も1野も山も︵鈴︶

おりしも浜千鳥いとおほくさきた

ちてゆくもしるへかほなる心ちして

はま千鳥なきてそさそふ世中に

跡とめむとはおもはさりしを

河のわたりにこそありときsし

とみやこ鳥といふ鳥のはしとあしと

あかきはこの浦にもありけり

とsはむはしとあしとはあかさりし

鳥かと

ら山をこえて行に山も野もいとs

10 9 8 7 6  5

(班0)

4 3 2 1

(21)

Z21

①↑ロもーナシ︵平︶

④と︑まらんとーと﹀まらむ人々ー︵松・九︶

1とまらむと︵学︶

くらきーくらさ︵幽・群・松・九・広甲・林・万・

学・竹・古・静・池・慶・内・鈴・扶・宮・鷹甲・ 鷹乙・広乙・黒・岡・天・平︶

⑥なりぬーナシ︵静︶

    あやふ⑥あやうきー危き︵残・三︶ーあやしき︵鈴︶

をーも︵平︶

⑦ぬる哉1かねつる︵松・九︶

 に1日︵松・九︶ 廿一日ー廿日︵松︶ー廿二日︵広甲︶

りーたる︵平︶

山もとー山︵残・広甲・三︶ー山も︵竹︶

ら野を1野原を︵学︶ーはら野︵伏︶

⑩いとーナシ︵松︶

くて日もくれはてぬ

はるくと二むら山を行すきて

とる野へのゆふやみ

橋にとxまらんといふくらきにはしも

すなりぬ

さsかにのくもてあやうき八はしを

ゆふくれかけてわたりぬる哉

廿一日八はしをいてsゆくにいとよくはれた

り山もと遠きはら野を分ゆくひるつ

なりて紅葉いとおほき山にむかひ

十一オ

工0 9 8 7 6 5 4 3 2 1

(22)

222

なきーつれなきくれなゐ︵松・九︶ーつ

きなき︵静︶ーつれな︵宮︶

 ところところー所々に︵池︶

くち葉にーもみち葉に︵静︶ーくち葉︵宮︶ー

松はに︵黒︶

けりーける︵松・九︶ーなり︵岡︶

とも︑ーも︵鈴︶ーともし︵鷹乙︶ーとも︵平︶

 をーと︵松︶ あをちーあふち︵竹︶ー青葉︵鷹甲︶  ・ すーして︵松・九︶

ちの山ーみやち山︵残・群・万・竹・黒・

岡︶ーみやちといふ山也︵学・慶︶ といふーとそいふ︵松・九︶

なきところくくち葉に

けりときは木ともsたちま

しりてあをちの錦をみる心ちす人に

とへはみやちの山といふ 十一ウ

 2 1

(271)

4 3

⑤けりーせり︵広甲︶

 のーに︵広甲︶ しくれけりそむる千しほのはては又

5

るまてーかはるまて︵幽・群・扶・鷹甲

乙︶ーかへるとて︵静︶ もみちのにしきいろかへるまて

6

まてーにて︵鈴︶

 にーナシ︵九︶

ーぬ︵群︶

此山まては昔見し心ちするに比さへかはらねは

7

まちけりなむかしもこえし宮ち山

8  かや屋のーかやsた〜︵松・九︶ーや屋の 竹のー竹︵松・九︶

林︶

 見ゆるー見ゆるは︵黒︶ おなし時雨のめくりあふ世を

山のすそ野に竹のある所にかや屋の一見

9 10

(23)

くてーかく︵黒︶

らんーすみぬらん︵鈴︶

るいかにしてなにのたよりにかくてすむ

1

らんとみゆーナシ︵伏︶

2

しめーとめ︵静︶

しやたれ山のすそ野に宿しめて

3

④あたりーあたに︵松︶

あたりさひしき竹のひとむら

4

もの︑ーナシ︵黒︶

あやめもわかぬほとにーあやめわかるsほ

と︵松・九︶ーあやめもわけぬほとに︵竹︶⑥わたうと︑かやーわたと〜かや︵学・慶︶ー

 と︑まりぬーとsまる︵鈴︶ うとかや︵万・竹・静・鈴・黒・岡︶

廿二日の−廿二日︵鈴︶

ー曉は︵学・静・慶︶ーナシ︵鈴︶

きーふかく︵残・学・静・池・慶・三・黒︶

影にーかはかり︵静︶

ゆくーナシ︵慶︶

もーナシ︵慶︶

物かなしーつsかなし︵群︶ー物いとかなし

 ︵松・九︶

ーは︵松・九︶

うき身ー浮世︵松・学︶

けー月︵鈴︶

1

日は入はてs猶ものsあやめもわかぬほとに

うとsかやいふ所にとsまりぬ

廿二日の曉夜ふかきあり明の影にいてs

ゆくいつよりも物かなし

すみわひて月のみやこをいてしかと

うき身はなれぬ有明のかけ

5

 7 6

(272)

9 8

10

十ニオ

(24)

本  Z24

①なるーする︵三︶

さへーナシ︵伏︶

りーたる︵松・鈴︶

出つー出ぬ︵広甲・平︶ ーは︵黒︶

月ーかけ︵竹︶

のーナシ︵群︶

こえーこし︵平︶ つーゆく︵宮︶

浦ーナシ︵広甲︶

ーナシ︵伏︶

いとーナシ︵林︶

しーあらし︵松・九︶

めーかた︵鈴︶

浪ー風︵松九・静︶ーなれ︵学︶ー音︵鈴︶

ーた︵黒︶ とそ思ひつsくるともなる人有明の月さへ

さきたりといふをきsて

旅人のおなしみちにや出つらむ

さうちきたる有明の月

しの山もこえつ海見ゆる程いとおもし

ろし浦風あれて松のひsきすこく浪い

とたかし

浪もたかしのはまならん

との浪はやすまて

としろき洲さきにくろき鳥のむれ 十ニウ

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

(25)

125 校

鳥ー鳥の︵鈴︶

くーほほく︵松︶

ーちかひ︵幽・残・群・松・九・広甲・林・万

学・竹・古・静・池・慶・内・鈴・扶・鷹甲・鷹

乙・広乙・三・黒・岡・天・平︶ へもーにも︵黒︶ いるーいり︵幽・鷹甲︶1入︵静・慶・鈴・鷹乙︶

ーゐる︵黒︶

⑥ゐーい︵松・池︶

るーいる︵松︶

ーに︵平︶

けこすー影こす︵群︶1かすこそ︵松・九︶

ーかたこす︵黒︶

⑨ひきまーひくま︵残・群・万・竹・扶・広乙・岡︶ ーも︵静︶

ー引間︵幽・松・鈴・鷹甲︶iひき︵林︶ー引

馬︵三︶

 と︑まるーとsまり︵静︶

⑩所のー所︵鈴・平︶大方ー舘︵広甲・慶︶ーたち︵学︶名はーなをは︵残・扶・広乙三一︶

ーも︵残・群・松・九・万・学・竹・古・静・池・

慶・内・鈴・鷹乙・三・岡・天︶

ーナシ︵平︶

なりけりーなりけん︵広甲︶ーナシ︵静︶ーな り︵平︶

ー洲︵鈴︶

此所の大方の名ははま松とそいひししたし こよひはひきまのしゆくといふ所にとsまる 波のかけこす袖に見なれて

もめゐる洲崎の岩もよそならす 岩の・2へにもゐたり 鳥いとおほく飛かひて水のそこへもいる はまなのはしより見わたせはかもめといふ

よはs絵にかきてまし 白はまにすみの色なる嶋つ鳥

るは鵜といふ鳥なりけり

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

(273)

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