経 営 と 経 済 第 七 四 巻 第 四 号 一 九 九 五 年 三 月
︽ 判 例 研 究 ︾
出 向 と 懲 戒 処 分
− 勧 業 不 動 産 販 売
・ 勧 業 不 動 産 事 件 判 決
︵ 東 京 地 平 判 四 ・ 一 二
・ 二 五 判 タ 八 三 二 号 一 一 二 頁 ︑ 労 判 六 五
〇 号 八 七 頁 ︶
−
上 村 雄 一
一 ︑ 本 判 決 の 位 置
出向︵在籍出向︶は︑労働者と出向元会社の二者関係から︑労働者︑出向元︑出向先の三者関係への労働関係の存
在形式ないし権利義務関係の変動をもたらす点に特徴がある︒この当該三者間の法的関係の理論的整序が出向法理の
固有の課題である︒ただ︑二者関係から三者関係への﹁変動﹂といっても当該出向によって内容は多種多様であり︑
.
経 営 と 経 済
当該出向にともない労働契約関係のどの側面がどのように変更するのかを分析することは必ずしも容易ではない︒本
研究で検討する出向中の懲戒処分権の帰属先(処分権者は出向元か出向先か︑あるいは両者か︑両者であるとすれば︑
懲戒権はどのように分担・行使されるべきか)の問題も例外ではない︒
出向先の行為を理由とする懲戒処分事件はこれまでにも若干みられる︒いずれも出向元による懲戒解雇処分の効力
を争った事件である︒これに対して︑本件は︑出向元と出向先の両者が同時に同一行為に対して懲戒解雇以外の懲戒
処分(役付罷免︑降格処分︑出勤停止)をおこなった事例である︒判決は結論として出向元・出向先の両者による処
分をともに有効であると判断している︒
本判決を理論的にみるとき︑第一に︑出向元と出向先の就業規則の適用関係について判断している点︑第二に︑出
向元と出向先の両者がともに懲戒処分権者になる理由を明示している点︑第三に︑出向元と出向先の両者がともに懲
戒処分権を行使しても不当に過酷とはいえないとする理由を明示している点が注目される︒いずれも︑これまで本格
的に検討されることの少なかった論点である︒以下︑この三点を中心にして本件判決を検討してみたい︒
一 一
︑ 事 実 の 概 要 と 判 旨
︿ 事
実 の
概 要
﹀
v u は不動産売買・仲介・鑑定等を主たる目的とする会社である︒もは同じく不動産関係を主たる業務とする会社で︑
ものいわゆる親会社である︒
X は昭和六二年四月にも(出向元)に採用され︑平成二年四月にもに総務部係長として在籍したまま︑
V U
(
出向先)
に出向し︑同年六月頃よりもの A 支庖の庖長代理として勤務していた︒しかし︑同じくもから出向している上司の訴
経 営 と 経 済
外 B との折り合いが悪く︑ B の指示に対し﹁そんなことは自分でやれ︑ばかやろう﹂と発言するなど B に侮辱的言動
等をくりかえしたため︑平成二年一一月に︑もどもの両者はそれぞれ懲戒処分(もが庖長代理罷免処分および一 0 日
間の出勤停止︑もが主事補から書記への降格処分および係長罷免処分)をおこなうとともに︑
v u
は X
の 出
向 を
解 き
︑ X にもの﹁本部業務付﹂を命じたところ︑ X はもを退社し︑両懲戒処分の無効等を主張して本件提訴に及んだもので
あ る
本 ︒
件 判
決 は
︑ X の B に対する一連の侮辱的言動がもの就業規則に定める懲戒事由に該当すると認定するとともに︑
次のように判決している︒
︿ 判
旨 ﹀
一部却下一部棄却(控訴)
﹁ も
は ︑
X に対して︑出向先であるもにおける行為について本件懲戒処分二︹降格処分および役付罷免]をした
が ︑ X のもへの出向は在籍出向であり︑ X ともとの聞の雇用関係はなお継続しているから︑
v u
は︑出向元会社の立
場 か
ら ︑
v u
における行為について︑もの就業規則に基づいて懲戒処分を行い得ると解すべきである︒﹂
同本件事情を考えると︑﹁
VU
からもの A 支庖に出向した原告を含む三名の従業員は︑もにおいても︑親会社である
もの就業規則の適用について同意しているものと解されるから︑もはもの就業規則を適用して懲戒処分を行い得る
ものと解するのが相当である︒﹂
付
﹁
X は︑本件各懲戒処分は︑出勤停止︑役付罷免及び降格という何重もの不利益を科したものであって︑ X
の 行
為に比し過重な処分であると主張するが︑もともは︑出向元会社と出向先会社として︑それぞれ異なる立場から X
に対して本件各懲戒処分を行ったものであること[等]に照らせば︑
v u が出勤停止︑役付罷免を︑もが役付罷免及
出向と懲戒処分
経 営 と 経 済
四 び降格を X に付したことをもって︑何重もの不利益を科したとか︑ X の行為と比して過重な処分であるということ
は で
き な
い ︒
﹂
*本件では︑懲戒処分無効確認の訴えの場合の確認の利益の存否も争点になっている︒判決は︑結論として︑本件の場合には確
認の利益は存在しないとして X の請求を却下している︒重要論点であるが︑主題から離れるので省略することにする︒したが
って判旨としても引用していない︒﹁一部却下﹂はこれに関する判断である︒
三︑研
究
一︑出向元の懲戒権の根拠(就業規則の適用関係)
ハ円判旨付は︑本件出向が在籍出向であり X ともとの間の雇用関係が継続していることを理由に︑﹁もは︑出向元会
社の立場から︑もにおける行為について︑
v u の就業規則に基づいて懲戒処分を行い得る﹂と説示してい氏︒簡単な
説示にとどまっているためその意味するところは必ずしも明確ではないが︑直ちに問題になるのは︑判旨付のいう
﹁在籍出向﹂と﹁
VUの就業規則﹂の関係である︒在籍関係があるときには出向先
(VM)の就業規則は当然に継続適
用されるというのが判旨の自然な理解と思われるが︑そうだとすると解釈論としてはいささか粗雑である︒
出向と懲戒処分
ω 法人格の区別を前提にするかぎり︑出向中は︑出向元に対する出向労働者の労務提供の義務は全面的または部分
的に免除されている︒労務提供義務が免除されていないのであれば︑出向期間中も︑就業規則の定める就労義務の
すべてを出向労働者は負担していることになり︑出向中の労働関係の説明として明らかに不当である︒出向は第三
のもとで就労することについての第三者(出向先)を含めた出向当事者の合意を基礎にする会社間労 者(出向先)
働移動にほかならず︑出向元における就労義務の全部または部分的な免除を当然の前提にしている︒したがって︑
在籍関係にあったとしても︑出向元
(VU)の就業規則の全体が出向労働者
( X
)
に対して全面的に適用されること
はありえないのであるから︑懲戒処分の根拠を就業規則に求めるかぎり(これは本判決の立場である)︑就業規則
の適用関係について判旨はもっと厳密であるべきであった︒
すなわち︑就業規則に懲戒権規定が存在しないときには懲戒権を行使できないとの立場(本判決の立場)に立脚
しつつ︑出向元による懲戒権行使を正当化するためには︑就業規則の懲戒権規定が出向中も継続して適用される理
由を積極的に提示する必要がある︒この場合に︑不用意に﹁在籍関係﹂をもちだすべきではない︒﹁在籍関係﹂は︑
それ自体では︑かならずしも有効な根拠とはいえないのであって﹁在籍関係﹂があれば︑なぜ︑第三者(出向先)
のもとでの就労にかかわる行為について就業規則の懲戒規定を適用できるのかにそもそも論点があ足︒
分析的には︑出向先での就労は出向元との雇用関係を基礎に実行されているのであるから︑出向先に対する労務
の提供は同時に出向元に対する労務の提供の意味を有していると把握し︑それ故に︑就業規則(懲戒権規定)は出
向中も適用されると説明する方向が考えられる︒実際︑出向元の就業規則(懲戒権規定)の適用を肯定するために
は︑観念的であれ︑出向中も出向元への労務提供は継続していると構成するほかないように思われる︒しかし︑﹁観
念的﹂といっても労務提供の事実を肯定する以上︑それに対応する﹁現実﹂が存在していなければならない︒そう
でなければ︑右の構成は出向元の懲戒権を肯定するための目的的な技術操作の意味をもつにすぎない︒たとえば︑
出向元が使用者としての責任の一切を負担しない出向形態の場合であっても︑かかる構成を認めてよいかは疑問で
ある︒これを認めるとすれば︑労働契約の双務性が問われる︒
この点について︑労務提供に対する対価の意味を厳格に解する必要はなく︑出向中に賃金を支払うなど使用者と
前門出向と懲戒処分
五
経 営 と 経 済
ム
ノ
、
しての責任を具体的に負担していないとしても︑出向期間を在職期間として通算しそれを退職金などに反映させる
措置がとられているときには︑労働契約の双務性は最終的には担保されていると考えてよいとする見解があるかも
しれない︒事実︑出向事例の多くがこのような在職通算制度を採用しているところであり︑考慮に値する論点であ
る︒しかしこれを認めるとしても︑それは︑出向元が出向労働者に対して使用者としての最終責任を負担する旨を
明示的に約束している場合に限定されると考えるべきであろう︒自己(出向元)に対する労務の提供(雇用関係の
当事者としての義務履行)を求めつつ︑使用者としての責任は負担しないというのは背理であり︑そのような方法
での就業規則の選択的適用は衡平の原則︑労務提供の対価性に反する︒他方︑出向元が使用者としての責任を出向
元にゆだね︑出向労働者もそのことについて同意しているときには︑両者の聞に﹁在籍関係﹂が存在するとしても︑
出向元は就業規則(懲戒権規定)を当該労働者に適用できないと考えるべきであろう︒使用者としての責任を負担
しない旨を当事者が確認しているのであるから︑それは当然の結論である︒これを本件についてみると︑もがもの
人事・給与等の管理をおこなっていると認定されている︒したがって︑労務の対価性の観点からみるとき︑
が懲 v u
戒権を有していることにはそれなりの合理性があるといわなければならない︒
伸しかしながら︑対価支払の事実から︑出向元
(VU)
の就業規則(懲戒規定)の継続的適用を直ちに肯定すべきと
の結論にいたるわけではない︒出向中に︑就業規則中のどの規定が継続適用され︑どの規定が適用を停止されるに
至るかは労務の対価性の観点からは説明できないのであって︑結局︑それについては︑当該出向の目的に適応した
出向元︑出向先︑労働者の三者の合意によって判断するほかない︒対価支払の事実があれば︑自動的に懲戒権が認
められるというものではなく︑実際︑当事者の合意により出向元の就業規則(懲戒権行使)を制約している例が多
数みられる︒こうした出向制度の多様性は当事者の当該出向についての合音山内容の相違に起因するものである︒も
出向と懲戒処分
経 営 と 経 済
とより︑現実に紛争になるのは当事者が就業規則の適用関係について明示的に合意していない場合であろうから︑
どのような出向形態のときに︑出向元の就業規則(懲戒規定)の適用を肯定してよいのかの基準設定が法解釈学に
おける課題になるが︑出向労動関係の法的基礎はあくまでも当該出向に関する当事者の合意(出向合意)にある︒
出向実態は当事者の意思が不明なときにそれを推定するための素材(ただし︑重要な素材)にとどまる︒
これに対して︑就業規則は︑労働条件・職場ル l ルの定型的処理を目的にしているのであるから︑就業規則の適
用対象は当事者の主観的意思から離れて客観的に定まり︑その適用関係(懲戒権の所在)を当事者合意により判断
するのは適切ではないとの反論があるかもしれない︒これは就業規則の本質理解にかかわる論点であり︑たしかに︑
一般論としてみれば︑就業規則の法規的側面は否定できないように思われる︒しかしながら︑出向中に︑出向元と
出向先の就業規則の両者が︑それぞれに︑全面的に適用されることはなく︑少なくとも出向元の就業規則について
は部分的に適用されなくなることを考慮すれば︑その適用関係については当事者の合意が支配すると考えるのが妥
当である︒別言すれば︑就業規則の適用関係を当事者の合意によって決定することによって︑当該出向の内容も特
定されるにいたるのであり︑就業規則の適用関係についての当事者の合意は当該出向の内容を特定する意味を持つ︒
出向内容(出向実態)は︑当事者の合意を論理上当然に前提にするのであって︑その逆ではない︒
右と関連して︑﹁就業規則は︑本来使用者が作成・変更するものであり︑法規範的な効力があるとされているの
で︑最終的には使用者において︑適用関係を定めてさしっかえない﹂とする見解がある︒また︑その見解は︑﹁使
用者とは出向元会社と出向先会社の双方をいうものであるから︑出向社員の就業規則の適用をどうするかというこ
(四 )
とは︑出向元と出向先の両使用者間で協議し決定し得ることになる﹂とする︒しかしながら︑当該出向により︑労
働者の義務(使用者の権利)のみならず労働者の権利(使用者の義務)の変動もともなう事情(ほとんどの出向が ( 五 ) ( 六 )
出向と懲戒処分
七
経 営 と 経 済
ノ
1、
これに該当する)を考えるならば︑労働者の同意のないかぎり︑必ずしも当然にこれを実行できるものではない︒
たとえば︑出向元の賃金支払義務を出向先に免責的に移転させる合意は︑債務引受の論理により︑債権者である労
働者の同意がないかぎり許されないはずである︒就業規則の作成義務者が使用者であることを理由に︑就業規則の
適用関係についても使用者に判断権があるとは当然にはいえないのである︒向︒し結論は労働者に重大な不利益を与
える出向についても指摘できる︒たとえば︑本件で問題になっている懲戒規定は典型例である︒後でも説明するよ
うに︑当該出向により︑出向元と出向先の両者に二重に懲戒権が発生するときには︑当該出向労働者は一般の労働
者に比較して重い負担を引き受けることになるのであるから︑労働者において︑このことについての明示の合意が
存在していなければならないと考えるべきである︒
仙川本件の場合︑この種の合意があったかは不明である︒既述のとおり︑判旨は在籍出向であることを理由に出向元
就業規則(懲戒規定)の適用を自明視しているが︑自明でないことはすでに説明したとおりである︒くりかえし指
摘しているように︑出向により出向元
(VU)の労務提供義務は全面的または部分的に免除されているのであるから︑
就業規則の適用関係を変更することなく︑もの就業規則を X に全面適用できないことはきわめて当然である︒判旨
を合理的に説明するためには︑労務提供義務にかかわる規定を選択的に排除する一方︑懲戒規定については継続適
用するとの合意にもとづき︑もは就業規則(懲戒規定)を X に適用したと解するほかない︒しかし︑このように解
釈することは余りにも窓意的であろう︒懲戒権が労働契約の違反(債務不履行)に対する単純なサンクション以上
の意味を含んでいることを考慮すると︑このように解釈するのではなく︑むしろ︑当事者の明示の合意がないかぎ
り︑懲戒権規定の適用は排除されていると推定するのが妥当である︒その意味において︑本件は︑そもそも出向中
の労働関係(就業規則の適用関係)について︑当事者の問題意識が欠如している(そのために︑懲戒規定が整備さ
出向と懲戒処分
れていなかった)事例であると評価することも可能である︒もとより︑黙示の合意の技術を利用して出向中の労働
関係を事後的に確認する操作は可能である︒しかし︑懲戒処分については︑その性格に照らし︑かかる推定操作は
原則として否定すべきであろう︒本件では︑この点について当事者の明示の合意は存在しないのであるから︑結論
として︑出向元と出向先の両者は懲戒権の根拠を獲得していないと解さざるをえない︒
この部分は︑正確には︑傍論である︒判旨は︑在籍出向の場合には︑出向元の就業規則(懲戒規定)の適用を当然と考えている︒
﹁在籍﹂出向を強調する論理は︑岳南鉄道事件(静岡地沼津支判昭和五九・二・二九労民集三五巻一号二三頁)︑松下産業事件(大阪
地判平二・五・二八労判五六号六四頁)などの先例の採用するところである︒ただし︑いずれも簡単な説示にとどまっている︒付言す
ると︑これまでの裁判例で出向元の懲戒処分権を否定したものはない︒出向元の懲戒権の根拠に言及せず出向元の懲戒権を当然視する
例に守谷商会事件判決(大阪地判平元・三・六労判五三六号三一頁)がある︒もっとも︑同判決は懲戒手続違反を理由に処分無効と判
断している︒このほか︑メガネの田中チェーン懲戒解雇事件(広島地判平五・五・一七労民集四四巻三号四四五頁)が注目される︒同
事件は︑就業規則の﹁従業員﹂規定で﹁取締役﹂を排除していた(つまり︑就業規則の適用対象外であった)にもかかわらず︑取締役
在任中の懲戒処分対象行為を理由に︑債務者会社の﹁従業員﹂になった時点で債務者の就業規則に基づいて懲戒解雇処分をおこなった
事例である︒債権者は訴外 A 社の従業員としての身分を保有したまま債務者の取締役に出向していた︒裁判所は︑債務者と訴外 A 社の
関連性(同一企業グループに属していること)︑従業員としての地域の相互互換性︑就業規則の共通性︑債権者が繊務者(出向先)の
当時おける従業員の採用教育担当の責任者であったことを理由に︑債権者は︑﹁当該行為においても︑債務者会社の従業員と同視され
ることを拒みえないというべきである︒﹂と判示して懲戒解雇処分を有効とした︒企業グループにおける会社間移動問題を考えるうえ
で重要な判例であるが︑支持しがたい︒就業規則で適用対象外と明記している以上︑訴外 A 社が出向元として懲戒解雇処分をおこなう
のはともかく︑債務者がこれをおこなうことは許されないというべきである︒なお︑以上はこの事件の多数にわたる債権者のうちの一
名についてのものであり︑また︑懲戒解雇処分当時︑債権者が訴外 A 社と雇用関係にあったかは不明である︒
出向と懲戒処分
九
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O
(三)出向元の就業規則の適用の可否を度外視して︑在籍関係が継続しているかぎり出向元は当該雇用関係を基礎に懲戒権を当然
に有するという見解もありえないわけではない︒その場合には︑出向元に﹁籍﹂が残っている以上︑就業規則の適用の有無に
関係なく︑出向元は出向労働者に対し固有の権利として懲戒権を有する旨の説明論理が用意されることになろう︒しかし問題
は︑﹁籍﹂の意味であって︑これを説明しないかぎり説得的な議論とはいえない︒
(四)安西愈﹃企業間人事異動の法理と実務﹄(中央経済社一九九一年)一一一一頁︒
一 一
︑ 出 向 先 の 懲 戒 権 の 根 拠 と 懲 戒 処 分 権 の
﹁ 調 整 ﹂
判旨は︑出向元
(V口)の懲戒権については︑当事者合意(出向合意)にこの根
拠を求めている︒すなわち︑①設立経緯︑役職構成などからみてもがもの実質的な子会社であること︑①業務内
容・人事管理の方法に照らしもが実質的にもの営業一部門の体をなしていること︑① A 支庖の X を含む三名の従業
員すべてがもからの出向者であること︑①
v u に就業規則が存在しないことの各事実に照らし︑出向労働者
( X )
は
の就業規則が出向先
(VU)でも適用されることについて同意していると解されると判示している(判 の場合とは異なり︑出向先
(VU)出向元
(V
M)