• 検索結果がありません。

誤差論 : 平均値の平均誤差の実際的有効性

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "誤差論 : 平均値の平均誤差の実際的有効性"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

誤差論 : 平均値の平均誤差の実際的有効性

著者 久世 宏明

雑誌名 静岡大学教養部研究報告. 自然科学篇

巻 21

ページ 7‑19

発行年 1986‑03‑15

出版者 静岡大学教養部

URL http://doi.org/10.14945/00008492

(2)

      誤差論

一平均値の平均誤差の実際的有効性一

     T]臨e Theory of Erx⑪rs

 −T}ke Pをac髄㈱l Ap砂盈icabi騰y of the Mea鷺Square Error of M[ea搬一

久 世 宏 明

Hiroaki KUZE

(Received O¢t.14,1985)

 Although the mean square errof of mean is weU defined in the statistical theory, its practical appl三cability is often disputed in the error theory. The point of asserti◎n is that the actual distribution of errors is not always a normal distributiQn and that the statistical theory cannot be applied f◎r sma11 number of samples.王n the present paper、 it i忘shown that the probability indicated by the rnean square error◎f mean is nearly c◎nstant even for non−norma1 distributions and for sma1王samples, as loRg as the sample size is apPropriate.

The stat董stical theory is reviewed, the probability is simulated for non.−n◎rmal distributions,

宅he error in using a mean for a distributed physical quantity is c◎nsidered, and a praCticaI procedure treating the reading errors and instrumental errors is proposed。

1.はじめに

 この小文においては,同一一の物理量を反復して測定する場合の平均値の誤差について論ずる。

この問題は通常,初歩的な物理実験の教程の一環として扱われることが多く,一定の処方が確 立しているように見受けられる1)しかし,以下に見るように,この処方では実際の測定値の扱 いにおいて有効に適用し得るか否かが明らかとは言えない。そのため,これを一定の約束事と みなして無批判に適用する傾向が少なからず見られる。一方,これと対照的に,この処方に対 する懐疑から平均値の誤差に実際的価値を認めないという立揚も少なくない。ここでは,確率 論の立場から平均値の誤差の意味を明確にし,さらに実際の測定におY・て平均値の誤差の適用 が可能となる条件について調べる。

 はじめに,ここで扱う平均値の誤差をめぐる問題点について,その概略を述べておく。以下 の議論では,しばらく機械誤差や理論誤差等の系統誤差については考えない。物理量xの測定 において偶然誤差のみが問題となる場合,測定を数回繰り返して平均値(算術平均値)

     露、=ユーΣxi       b    (1)

を計算する。ここで,nは測定回数, Xi(i=:1,2,…,n)は測定値,和の記号は添字について1か

らnまでの和である。譲の誤差を考えるとき,各測定値と平均値との差(残差)魏幽銑一勇から,

(3)

     ・m−[ΣVi22z(刃一1)] 2       (2)

を計算し,結果を藷±σmのように書くのが最も普通である。σmは平均値の平均誤差,または単 に平均値の誤差と呼ばれる(添字mは平均値meanの頭文字)。

 従来の初歩的教程では,誤差分布として正規分布(ガウス分布)を仮定し,かつ測定数㌶が 十分に大きいとして②式を導く(11節)。正規分布は,誤差の三公理

 (i)正負の誤差は同じ確率で起こる  (ii}大きな誤差の起こる確率ほど小さい  樋誤差の大きさには限界がある

に基づいて導出される。しかし,実際の誤差がこの三公理を満たすかどうかについては多くの 議論があり,経験に根ざす反対論も多い書}通常の物理測定においては,同一の物理量を何百回

も測定することは稀であって,3〜5回,多くとも10回程度であることが普通である。この程 度の測定回数では,各々の場合について誤差分布が正規分布であるか否かについて明確な判断

を下すこと億難しいDしたがって,②式を導くにあたって正規分布と十分な測定回数を仮定す る限り,実際の場合に②式を適用して意味があるかどうか疑問とせざるを得ない。以上がdm を用いる上での第一の問題点である。これに対しては,H節において,確率・統計論的方法に よるOmの導出法を示し,6mが誤差の分布形,測定回数の多寡によらない統計的意味を持つこと を明らかにする。

 Pt節では,真の値Xが藷一σm≦X≦¢+σmの範囲に存在する確率に関し,正規分布の場合 および他の形の分布の場合について検討する。中心極限定理を利用して,測定回数%を増やす

ときに平均値thの分布が正規分布に近づく様子を調べることにより,必要なnの大きさの目安 が得られる。あわせて,計算機シミュレーションにより,上記の確率の値の誤差分布による違

いを検討する。平均値の誤差が分布によらず一定の確率的意味をもつためには,ある程度の測 定回数が必要とされるが,それは一般に考えられるほど大きな値ではないことが明らかとなる。

 W節では,針金の直径や板の厚さのように,分布が存在する物理量の測定を行なって平均値 を求め,その値から形状によらない物質固有の定数(弾性定数など)を計算する場合の誤差に ついて考える。この場合,直接測定しようとする物理量についていわば真の値が存在しないと 見ることができるが,その際でも勇を精度良く求めることに意味があるかどうか,という問題

である。

 V節では,平均値の誤差σmの大きさが,測定回数%の増大とともに1/海の割合で減少す ることによって生じる問題の実際的処理方法について検討する。前のIV節では平均値を用いる ことによる理論誤差が問題となり,このV節では測定における読み取り誤差,測定器の器差・

公差が問題となる。これらの偶然誤差以外の原因により,測定回数を増やすことによる精度の 改善には自ら隈界があることが明らかとなる。

∬.6mの導出法について

この節では,従来普通に行なわれているびmの導出法の難点について調べ,それに代わるもの

として確率・統計論的方法3)について述べる。

(4)

 亙}1.従来の方法(大標本的方法〉

 物理量必の出現頻度に対し,正規分布の確率密度関数

     ∫ω一虎exp{一(x−一窺2σ髪)2}      (3>

を仮定する。6xは標準偏差であり,分布の広がりを表わす。 mは分布の期待値であるが,系統 誤差を考えなければ,これは真の僚Xに一致する。

 平均値については

     語一÷Σ認F窺+麦Σ(x・−m)       (4>

が成り立っ。各測定値の誤差(真の値とのずれ〉は誤差の三公理の(i)により正負が同じ割合で生 じるから,(4)式の右辺の第2項はn→。◎のとき0となる。よってtu・n・・mが成り立つ。

 n個の測定値Xl, x。・,…, Xnがあるとき,各測定値の平均誤差は

     σ一[Σ(誓魏アr        〈5>

で定義される。また,平均値の平均誤差は

σm=[(認一一m)2]lf2

(6>

で定義される。(6>式に罐躍Σ銑/nを代入すれば

     σ峠[Σ(一)・+裂多(Xl−m)(灘 棚     (7)

となるが,nが十分大きければ括弧内の第2項は誤差の正負の相殺により0となる。よって

     σm一霧       (8)

が諺}られる。

 〈5)式において,真の値勉は実際は末知である。そこで,残差恥富銑一露を用いて

     Xi 一・一 m ・ Vi十(x−m)

とすれば,(7)式の場合と同様の議論により,十分大きなnに対してσ・=[Σv髪/(rz −1)]1i2が得

られる。よって,(8)式と合わせ,実際にσmを計算するのに用いちれる式

     伽一[謬1)T 2        (9)

力暫尋られ.る。

 この議論の要点は,測定圓数%が十分に大きいとき,誤差の正負の相殺から Σ(Xi・−m),

ΣΣ(認ぎ 勉)(ゐ一吻)がともに0になるとするところにある。しかし,nがどの程度大きければ よいのか,また3〜5回,多くともio回程度の測定でσmを用いてよいのかどうかは明らかで

i#

ない。この点が大標本的方法の難点であり,Omを用いる誤差評価の一般性に疑念が生じる原因

となっている。

ll 一一2.確率・統計論的方法

物理量灘の出現頻度分布の確率密度関数を∫(x)で表わし,

(5)

∫lf(x)de・一 i

鋼叢∫:が(3じ)伽窺

嘲竃∠:(x−−m)・∫(鋤一σ釜

とする。ここで,誤差分布は正規分布に阪定せず,任意の分布でよい。E[x], V[X],σxはそれ それ期待値,分散,標準偏差と呼ばれる。

 多2回の測定の結果得られる測定値Ci(露1,2,

率変数となり,

     E[Xi] ・・lm, v[ t,〕= 6釜

…,7・Z>は各々,確率密度がノ(Ci)で与えられる確

       ω である。演算子Eの線型性を利用すると,平均値(統計学的には標本平均)aiについて

     E圃一壱Σ嘲一魏         (121

となるから,この意味で,jbによ}) m(母平均)を推定することができる。大標本的方法の(4)式 の場合と異なり,測定回数(標本数)nが大きい必要はない。

 標本分散σを

     σ・畢 1      ㈱》

によって定義すれば,ariとゐαキノ)の統計的独立性

E[(Xi−m)(x5−・一 M)}−O

ω

の仮定の下に

     Elσ2}謹σ釜

が得られる告)よって,標本分散σ2によって母分散峨を推定することができる。

 次に平均値の分散を考える。定義により

     v[th]・ ・E[(th ・一 E〔切)2]…E[(x−m)2]

である。これにjii ・Σ,x,/nを代入し,㈹式に注意すると

     嘲瀞恥一彿)・]讐

が得ちれる。母分散峨は未知であるから,これを標本分散σ2で置き換え,

     σ鉛÷簿(Σか多難一1)

としてamを定義する。このとき,

     E囲一麦E[σ・1一寄咽

〈15)

(17)

(18)

どなるから,協の期待値は平均値廊の分散に一致する。平均値灘の誤差としては,その標準偏 差(分散の正の平方根)を用いるのが適当であるから,藷±Omの表示が適当であるという結論

に達する。

 以上の確率・統計的議論では,誤差の分布形,測定回数の大きさについては特に制限を設け

(6)

ていない。要点はω式の,Xi,ゐ(i≠ブ)の統計的独立性にあり,これについては議論の余地はある ものの,各々の測定が他の測定に影響を受けないとすれば受け入れやすい仮定である。

 従来の大標本的導出法では,nが十分大きいとしてΣ(Xi−m)→0,ΣΣ(Xi−m)(紛一m)→O       iキゴ

を仮定せねばならなかったが,このような厳しい条件によらなくとも,統計的独立性の仮定の みで平均値の平均誤差を導出できる?このことは,誤差に関する初歩的教程においても,もっ

と強調されてよいように思われる。

 ここで,測定値の平均誤差(標本標準偏差)σと,平均値の平均誤差σ斑の違いについて述べ ておこう。6mの一般性に対する疑念から,σを以て平均値の誤差に代え, X±σなる表示を用い る場合があるが,これは次の二つの意味で好ましくないと考えられる。第一に,σを誤差とし た場合,測定回数を多くしたことにともなう精度の改善が,誤差の数値に反映されない。 Om を用いれば,誤差の大きさは1/ノ万の割合で減少する.nが大きい場合に6mが他の誤差二の要因 に比べて小さくなりすぎる問題については,別に解決を図るべきである(V節参照)。第二に,

σ2は母分散の推定量であって,平均値の分散の推定量ではない。σmの場合は平均値げと真の値 X(母平均m)との差の大きさに対する確率的意味を持つが(皿節参照),σの場合はそういう

ことは言えない。したがって,σmの実際的な適用可能性(一定の確率的意味をもつこと)が確 かめられる限り,平均値の誤差としては6m(またはその定数倍)を用いることが好ましい。

・皿.σmの確率的意味

 この節では,jii 一 OmからX+σmの範囲に母平均E[X] =mが存在する確率について考える。誤 差の分布形や測定回数によってこの確率が大きく変わるようであれば,Omを一律に適用するこ

とに問題が生じる。

 M−1.正規分布の場合

 誤差分布が正規分布である場合はs平均値露の分布は,よく知られたティ分布で議論できる§)

すなわち,測定回数を71とすれば,確率変数       露一勉

     t:

       (7m

は自由度φ鵠η一1のティ分布fe(t)に従うから,驚一刎がt、,dmを越えない確率は      P(lx−ml<t・・ffm)司一2∬ん(t)dt

(2e)

として計算できる。表1に,n=・ 3,5,◎○についてP(ltu−mぐσin)およびP(椀一刎く36m)を示

す。

表1 正規分布における6mの確率的意味

}則定1亘1数n  

P(Iiiii 一 ml<σm)  1)(lii−一一ml<3ffm)

35Q◎

57.6%

62.6 68.3

90.4%

96.0 99.7

(7)

表1から,誤差Omの大きさを問題とせずに,確率のみを問題とするとき,測定回数は3〜5 回で十分であること,また,±dmの範囲の確率は約60%,±30mの範囲の確率は約90%と考え ておけばよいことが知られるZ)

 M−2.−mmth般の分布の場舎

 誤差分布が正規分布以外の場合であっても,測定回数%の増加とともに,平均値置の分布は 平均値規,分散協の正規分布に近づいていく(中心極限定理)§}したがってnが十分大きけれ

ば,任意の誤差分布に対してP(ljt1 一一 ml<σm) ・68.3%, P(lx・−ml<30m)=・99.7%とみなすこと

ができる。ここでは中心極限定理を利用して正規分布への近づき方を調べることにより,必要 な測定回数を見積る方法を検討する。

 いま,確率変数をx,確率密度関数をノ(x)とする。簡単のため,xは規準化されているもの とする。すなわちE[x]= m :O,γ[姻需碓烹1であるe積率母関数は

     Mx(のイ:2砒∫ω礁      ㈱

で定義される。eexをテイラー展開して      Mx(θ)r離6㌧・

ただし

ン冠:灘・ノ(x)cix

㈱ はk次の母積率である。xが規準化されている場合は

レo瓢1,レ1=0,ン2輿1

(24)

が成り立つ。標本平均,lbを規準化した変数

     継翫蕩一痂

に対する積率母関数は

     M・(θ)一[砥畜)]n

となるので,⑳式より

     1・gM・(θ)−nl・9{ヱ+釜熾!(腸副

を得る。10g(1+x)の展二開により次式を得る。

     1・gMa(θ)一糠ん!(蕩)融

λhはk次のキュムラントと呼ばれる。最初の数項を書いてみると

λ3 ・y3, λ4 ・ y4−3

λ5準ン5−10ン3

A6==ン6−15ン4−10ン彗十30

。 ㈱

(28)

(8)

である。〈29)式から

     uaz(θ)−exp{争読θ・+振3θ・+…}     ㈱

となるが,これはn→。○のとき正規分布の積率母関数に一致する(申心極限定理)。

 (30拭によれば,もとの分布形ノ(x)について母積率ン3(母歪度),Y4(母尖度〉,・・の大きさが推

定できれば,条件

     謬《・,畢《い       ㈹

によって,必要なnの大きさの目安を得ることができる2)表2に,正規分布,一一ec分布,およ び指数分布の母積率を示す。正規分布ではAk ・ Oである。 Y4までとったとき,一一tw分布では

n》1,指数分布ではn》6でなければzは正規分布に従うとはみなせないことになる。

表2 分布の確率密度関数と母積率

分  布 確率密度  レ3     レ4     ン5

(母歪度)(母尖度)

v6

正規分布  e Xei2/》騙

噺布{1艦鴇鋼

繍布{1叱ニゴ1

G

0

2

3 0

1.8   0

9 44

15

3.9

265

 M−3。いくつかの分布についてのシミュレーシsuン

 表2に示した3種類の分布および確率密度が次の働式で与えられる分布の計4種類の分布に

ついて,P(} t  一一・ mlくam)およびPG詔一刎く3σm)を計算機シミュレーションにより調べた。

酎il∵:

⊥2 ︻よ2 < 

≦ ≦ 1 へ

 ﹇

雪←り絢−り々

 一

1

(32)

〜様乱数の変換によ1) ,各々の分布に従う乱数を1000回発生させたときの分布の様子を図iに 示す。シミュレーションでは%諏3,5,10の各々の場合について,標本平均afをIG◎回計算し,

th±σm, af±36.の範囲に母平均mが入る回数を数えた。(したがってn・=3の場合のデータの 総数は3Ge,%罵10の場合は1GOOである。)試行は各々の分布について5國行なった。結果を表3

に示す。

 表3を見ると,一様分布の場合は,n=・5で既に正規分布とほとんど変らない結果が得られ

ている。また,指数分布や㈱式のこ山形の分布のように,通常ではあまり起こりそうもない条

件の悪い(すなわち正規分布から遠い)分布の場合であっても,n・・5であれば,正規分布の

場合とあまり違わない確率の値が得られている。参考のため,指数分布からとった標本平均の

分布形をn・= 3,10の場合につい(示す(図2)。㈱式からはn》6であったが,n・10では

やや非対称が残っているものの,正規分布にかなり近づいていると書える。

(9)

      ⁝蝕       捻嚢

     き萎9屡⁝塗窪一

     韮3垂﹁⁝●

     6●5重蒙i葺38    呈︸2置ξ●零﹁孟幽零堕量畠客2歪9韮爲   2翼藩奎■妻電●⁝覇⁝こ⁝6卿適伽蓋2量董看噂

  ⁝⁝董●⁝;2垂電噌董葦塩垂σ垂噌

  8齢嘩3塞●⁝輩垂垂雪33⁝璽3■ら薯⁝;凄萎需﹂嚢⁝垂巳O

 電等匿冨辱9⁝ψ壁等●噂蓬唖馨5藝匙謬■蚤置3景量23の零蓋08Zε葺零鳳53畜⁝箪●零舎⁝置■

一韮一茗⁝⁝齢電⁝零8互亀●−零蓬董石毫−⁝輪篭叢﹂⁝剛零釜蛮達颪警40

ぎオまのまロニゆきさきをロごゆ おおきまヨままモロきニまコリユコままののきコめー︑聾翼繋嚢嚢蓑嚢嚢慕嚢﹄難蓑㈲

 茎⁝8⁝■︐⁝⁝⁝冨ー婁脚著藷=蓬言竃■董豊零電⁝=⁝茎ξ讐

  ●■置華吟旨躍駐OO⁝鳴富魑ε彦量隔■餉§ロ腫3弓呂胃■言鵯q肇⁝峯鼻零葦の  ■毒●乾●●書C●茎嶋呂票馨⁝●讐二二9零ワ電蓋昌ゆ●⁝釜3●庫塞3︐   ■−萎零=●翼2ヱ購4齢3冨⁝●=驚暑垂盈零ζ=.霊

    =コ輪⁝膠.36︐塞L壽33韮苓

     ロのままおサほさニヨニき ニゆ

     婁巽暴轟       墨       山

{ … 孟

爺 臨

嚢︶製暴に    畠2§●齢Z働亀鵜

    蓬陰孟7=;噂●●    薯.呂=竃3釜含隔犀鳳■   噌⁝家毒◎2零︐⁝韮‡■⁝見●   霊妻垂蓄⁝・雲茎口⁝  =1富酵至書駅賢三垂⁝︐=蜜=陰ρ箒⁝66  ︸霊雪■2ロ馨●零畢藝=qO雲営■■冒魑唱零26罵6

 ・●oヨ累富巳3雪;■●鑑雪豊o撃笛o・⁝£8・3重電5室弔翻ρ●嚇客⁝= 箪隼5重=︐写呂⁝9畠颪垂霊..屋零言畠9圭︻妻⁝圭匿︐9︐

竃.=己垂魯⁝書監⁝喝言曇尊竃2●2亀⁝望⁝・●竃⁝コ竃⁝己;⁝書⁝8⁝罵峯匂

        …

   ,       萎    きぎ     lき

紬llllllllll}l!灘

1灘灘灘1{lili灘

      (b)

   : ・.    、1

   ま       t

   l−.、     ll

   liii   、ii≡

  、i灘     、llli

  lllil     lil襲

勲撫li/i瓢

      (d)

 (a)正規分布,(b)一様分布,(c>指数分布,(d)本文(32)式の確率

密度をもつ分布。計算機の一様乱数をもとに,10◎0圓の乱数を 発生させ,ヒストグラム化してある。

表3 藷±σm,jli±3σmに母平均の含まれる圓数(⑳◎回の試行中〉

分布 測定回数  莇±6m       n   1 2 3 4 5

 5

砺︽

3

±3 必

2 1

正規分布a)

一様分布

指数分布

働式の分布

3510 3510   0

り∂5

  1   0

りσ5

  1

56 58 62 64 66 75 63 62 68

57 61 62 61 67 76 63 70 74

49 49 53 56 63 61 55 67 60

76 71 63 65 67 69

40◎4

5ハ◎ハ0

ρ0︻UnU5ρ0ρ◎ 7妻◎シど05ハ◎農U

OQQゾ4

5ハ◎ハ◎ 143

駿りρ◎ハ◎

り乙にJAV4だ0ρ∪

77 72 77 72 72 64

ハVG◎ハ◎ワ8ρ0ハ◎

96  89  92  94

97  97 100  98 100  98 :LOO IOO

90  87  89  91 94  96  97  96

99  98 100 100

88  83  86  80 83  86  92  86 93  97  98  93

86  77  83  81 93  93  96  94 97  97  99 10◎

り4だ00004◎4◎ゾ

AコAV8 ◎0◎︾◎ゾ

り05り乙

◎◎◎◎◎4

ワ8︵UOCワσ◎り9

a)理論から期待される回数は裟1を参照、

(10)

 表3の結果から見る限り,通常の場合においては誤差 分布の形をあまり気にせずに,測定回数η≧5であれば

1)G2一η2k侮)〜60%,∫)(}2−ml<30m)〜90%と考えて、

それほど誤りはなさそうである。すなわち,この確率の みに注目すれば,中心極限定理から予想される必要測定 回数よりも少ない測定回数でよい。また,この確率の値 が誤差分布の形や測定回数(≧5)によって大きく変ら

ないことが,σmを一一一一re的に用いてよい理由となっているlo)

      蓼妻ミ亀§韮妻茎

導■■竃一骨箪樽=嚇書■軍逮嚇■=篭●書属巴一罵嶋■2顯嚇層⁝●O曙鼎﹁電電一暑噛鷺噂邑薗嚇妻黍一一9︐匂噂一■客韓■電噺O象●⇔層⁝⁝竃讐醤9鼎茎

  

@ 

@ 

@ 

@ 

@ 

@ 

@ 

@ 

@ 

@一潔・齢雪脚の3一●嗣写一︐藍一客9盤の2●一騨一昌=椰需層二3●畠曾囎轡3雷一脚コ幽一〇9●層誓一一暑累一﹂蟹零3●剣

      塁一零噂誕輪曹=謂

0

IV.分布のある物理量

 弾性定数などの測定においては,解析に用いる理論は 一様な太さの針金や一様な厚さの板などを仮定して組み 立てられていることが多い。実験に際しては,針金の太 さや板の厚さを数ヶ所において測り,その平均値を以て,

理論に仮定した太さや厚さとみなす。この場合,分布の ある物理量を平均値で代用することによって,後述のよ うに一種の理論誤差が生じていると考えられる。したが って,平均値の信頼度は測定回数を増やすことにより無 制限に改善できるわけではなく,この理論誤差の大きさ がその限界を定める。 (読み取りにともなう誤差や,測 定器具の器差・公差は今は無視する。)

 議論をあまり一般化すると分かりにくいので,針金を 用いて荷重に対する伸びの関係からヤング率を求める場 合を例にとる。この場合,針金の半径が長さ方向に分布 していることが問題となる。長さ3,断面積Sの針金に 質量Mのおもりを吊したときの針金の伸びをdfとすれば

     E争警

b

図2 指数分布の母集隅からとった

  標本平均の分布。(a)標本数3の   場合,(b)標本数1◎の場合。プロ   』ットのための平均値の算出回数   は(a)が10000團,(b)が2000回で   ある、(a>の分布はかなり非対称   であ.るが、(b)は正規分布に近づ   いている。

㈹ の関係がある。Eはヤング率(針金を作る金属の種類によって決まる),gは重力加速度である。

 針金の半径γが長さx(0≦x≦9)の方向に

γ(,2) ・Te{1+ε(x)} 〈34>

のように分布しているものとする。ε(x)は絶対値が1に比べて十分に小さい関数である。平均

半径アは  1

     弓∬γ(鋤噛+夢∬εωゐ         ㈲

で与えられる。フ oを平均半径に等しいように選んでおけば

     〈ε〉篶ナ蓋亀(x)dx−・

となり,テ論名oである。半径について,予め平均操作を行なって得られるヤング率の値をEappr。x

(11)

と書けば

     Ea一藷7森        .(37}

である、通常の解析はこの式に基づいて行われる。

 次に,平均操作を行わずに半径の分布を考慮した場合について,ヤング率を求めてみる。・針 金の長さ砒の微小部分について

     E讐1)一藩・ , 、    (38>

が成り立つ。ただし,針金の自重の影響は荷重に比べて小さいとし,無視する。両辺にdx/E をかけて積分すれば

     〃一砦儲・  .    , (39)

こう、して求められるヤング率をE trueと書けば:

     Eバ鑛論・季∬1轟)}2 ,       (・lo)

である。ここで{ε(x)1がユより十分小さいとすれば,最後の積分は

     ÷∫鴇・一諭一2ε+3εゴー4ε・+…)dU    

        t.騨+3候2>一一4〈ε3>+…t     ・   ω

となる。ただし   j*1        ・    『       ・

ピ.〈εb>』》仙・dx   °   (42>

などである謎ρて⑩式却

     輪毒轟謙(1+3〈ε2>−4<ε3>+…)

       ==E approx(1十3〈ε2>−4<ε3>十… )             〈43>

が得られる。したがって,半径について予め平均操作を行なうことによって,ヤング率に3〈ε2>

程度め理論誤差が生じるととになるCi     ,  ・ 1・      ・t− ・ ・t  この理論誤差の大きさと,㈲式の平均半径の誤差に基づくヤング率の誤差の大きさとを比較 する。平均半径の測定における測定値の平均誤差をσとすれば,σ2は次式により見積られる。

     σ・干》ルω7ア}・ゐヲ書〈ε2>      ㈲

平均を求めるために%回の測定を行なったとすれば,平均値の平均誤差碗は6/Mで与えられ

るから

     …厚      ㈲

となる。したがって,相対誤差は〉砺の程度になる。ヤング率の表式では半径は2乗の形

で入っているから,誤差伝播を考えると,ヤング率の相対誤差への寄与は2>熔▽万となる。こ

の誤差は測定回数%の増大とともに減少する。しかし,㈹式における理論誤差3〈ε2>を下回っ

(12)

て小さくしても意味はないと考えられる。その意昧で,針金の半径の測定回数%には上限があ り,それは次式により定まる。

     2>孕>3〈ε・〉        ㈲

これを解いて

     n<9〈4E2〉      ㈲

を得る。すなわち,nの上限は半径のばらつき〈ε2>に左右される。〈ε2>が小さければ測定回数 nを増やすことにより精度の向上が期待されるが,〈ε2>が大きいときは,ヤング率の誤差は平 均値を用いることによる理論誤差3〈ε2>によって決まってしまうため,nを徒らに増やしても意

味はない。

 例えば,半径フ の値が10%ばらついているとすれば(44)式より〈εz>=(OJ)2であるから,㈱式に

よってn<44となる。したがって,実際の測定においてn≦10であるとき,半径のばらつきが かなり大きくても(1◎%以下の程度であれば)理論誤差の影響は小さく,測定回数を増やすこと による精度改善の意味はあると考えてよい。

 〜般に,最終的に求めたい物理塁が,平均値で近似する物理量の々乗に比例(または反比例)

するとき,働式に対応する式として

     ・1<て赫研         ㈱

が得られる。kが大きくなるほど理論誤差の影響が大きく,意味のある測定圓数は滅少するとi)

V.精度向上の実際的限界

 平均値の平均誤差σmに対して,誤差の分布形にかかわらず確率的に一定の意味を持たせるた めには,測定回数nが5圓程度以上であればよいことが皿節の結果から分かった。これが,測 定回数の下限に対する制約である。一方,nの増加にともない, Omは1/所の翻合で小さくなr っていくが,こうして改善されるのは偶然誤差のみであることに注意する必要がある。測定機 器の調整不足による機械誤差や,理論が不十分であるための理論誤差は除くとしても,実際の 測定に際しては以下述べるような原困により測定精度の向上に限界が存在する。すなわち,繭 節の議論をも含めて,一般に測定回数には上限が存在している。

 限界を定める第一の要因は,測定器の目盛の粗さである。アナログの計器では,最小の圏盛 の刻みの数分の1から10分の1位まで読み取るのが普通であり1それ以下は読み取れない。そ れにもかかわらず,nを増やすことによ})誤差σmが最小圏盛の1/100,1/1000と小さくなる ことが原理的には起こり得るが}2)これは明らかに具合が悪い。デジタルの計器の場合も,最小 表示桁以下で同じようなことが起こる。

 限界の第二の要因は,上と密接に関係することであるが,測定器には器差(正しい値からの ずれ)が存在することである。器差は,正しいことが知られている測定器との比較等により較 正を行なえば取り除けるが,一般に較正は大変な労力を要する作業であるから,実際には計器

に表示してある目盛をそのまま使用することが多い。この場合,器差に基づく誤差の限界は,

JIS(日本工業規格)等により定まっている公差により評価することになる。すなわち,較正

を行なっていない計器は,最悪の場合,公差程度の誤差を覚悟せねばならない。

(13)

 限界の第三の要因は,分布のある物理量を平均値で近似することによる誤差(W節)である。

これによって,⑱式のように測定圓tw nの上限が定まってくる。しかし,分布の程度があまり 大きくない限り,n・・10程度であればこの誤差は無視してよい。

 上の第一,第二の要因により,実際の誤差処理にあたっては読み取り誤差6rおよび公差に基 づく誤差厩を考慮する必要が生じる。(r,tはreading, toleranceの頭文字。)6r, otの大

きさは,測定に使用した機器,測定の状況(物理量の変化の遅速や読み取りの粗さ)によって 推定できる。これらとOmを比較する場合は,7z≧5でP(lx−mi〈6m)〜60%(表3)であること

を考慮して,5r,びtの大きさを約60%程度信頼できる大きさにとればよいe(3amの場合は,こ の数値は約90%となるe>そうした上で,実際的な処理法としてはσr,Gtとσm(または3σm>の

うち最も大きいものを平均値の誤差として用いればよいであろう。このようにすれば,確率的 意味をあまり損わずに妥当な平均値の誤差を定めることができて,相対誤差の大きさの比較や 誤差伝播の計算を統一的に行なえる。σ,,Otとの比較を行なうことを前提とすれば,必要な測 定圓数の上限を予め見積ることもできる。すなわち,数回の予備的測定から測定値のばらつき

σの程度を知り,条件      σ鵬一霧>a…6t によってnを決めればよい。

VE.おわりに

 この小文では,平均値の誤差の実際的有効性をめぐる問題点について検討を行なった。通常 の場合,測定回数がそれほど大きくなくても@≧5),また,誤差分布が軍規分布でなくても,

σmには一定の確率的意味

P({x−ml<σm)〜60%, P(lx−ml<3σm>〜90% 〈50)

がある。また,分布のある物理量で,いわば真の値が存在しないような場合であっても,㈱式 の条件の下で平均値を真の値とみなし,誤差にσmを用いることができる。測定回数難の増大と

ともにdmが小さくなりすぎる懸念については,読み取り誤差や公差に基づく誤差との比較を行 なえばよい。以上の理由から,平均値の標準偏差という統計学的意味をもつOmは,測定論にお ける平均値の誤差として(一定の注意の下に)有効に用いることができる。

 最後に誤差の教程に関して一言しておこう。,H節に述べたような大標本論的なdmの導出法は σmの有効性に関して非常に制限された印象を与える。それにもかかわらず,学生実験等におけ る初歩的誤差理論は,ほとんどの場合この方法で説明がなされてきている。平均値の誤差の正 しい理解のためには,数学上の難しさはあるものの,確率・統計論的な導出法が好ましいと考

える乙3》

 この小文の内容は,物理教室のメンバーとの討論に負うところが多い。原稿を精読して下さ った北原隆教授をはじめとする物理教室のメンバーと,資料を提供して下さり,有益な議論を

して頂いた統計学の馬場良和教授に感謝します。

(14)

文献と補注

1)一瀬正巳,「誤差論」培風館(1953).影出誠三郎,沢田正三,「基礎物理実験」朝倉書店(1968).下村健次,他  「基礎物理学実験」(増訂版)共立出版(1977>.東京大学教養学部物理学教室編,「物理実験」(七訂新版)学術図

書(1983>.など。

2)森村正直,計測と制御,9,489(1970).兵ma串一一,「物理実験者のための13章」東京大学出版会(1976),

 P.102.

3)林周二,「統計学講義」丸善(1973>.白屠1亘吉,「確率・統計」朝倉書店(1979).など。

4)静岡大学教養部物理教室編,「物理実験指導書」(13訂版)(1985)別冊「確率・統計学にもとつく誤差論」.

5)誤差の伝播についても,!司様に確率・統計的議論ができる。文献4参照。

6)文献3のほか,WEDeming and R.T.Birge, Rev, M◎d。 Phys.6,119(1934)。

         t

7)3伽の3という数字は,統計学でしばしば用いられる3シグマ法による。物理計測論では,このほか,20m,

 2.56mなどを用いる場合もある。また,0.6745砺を平均値の確率誤差と呼ぶ。

8)文献3のほか,清水良一,「中心極限定理j教育出版(1976)。

9>分布が特殊な形をしていて高次のキュムラントが大きい場合は,更に高次の項を考える必要があるが,通  鴬の誤差分布に現われるような分布に対しては⑳式で十分であろう。図2も参照。

IO)このことは,ティ分布による母平均の検定が非正規母集団に対しても経験的に有効であることに対応して  いる。文献3の白 rz p.123参照。

ll)べき乗以外の場合も㈲式と同様にして平均値のまわりで展開すればよい。

12)lll綻精度を1G◎倍上げるためには1000◎倍の測定回数が必要であるから,あまり現実的とは費えない。

13)文献藁は,その一つの試みである。

参照

関連したドキュメント

• 1つの厚生労働省分類に複数の O-NET の職業が ある場合には、 O-NET の職業の人数で加重平均. ※ 全 367

CIとDIは共通の指標を採用しており、採用系列数は先行指数 11、一致指数 10、遅行指数9 の 30 系列である(2017

した標準値を表示しておりますが、食材・調理状況より誤差が生じる場合が

平均的な消費者像の概念について、 欧州裁判所 ( EuGH ) は、 「平均的に情報を得た、 注意力と理解力を有する平均的な消費者 ( durchschnittlich informierter,

目標 目標/ 目標 目標 / / /指標( 指標( 指標(KPI 指標( KPI KPI KPI)、実施スケジュール )、実施スケジュール )、実施スケジュール )、実施スケジュールの の の の設定

浮遊粒子状物質の将来濃度(年平均値)を日平均値(2%除外値)に変換した値は 0.061mg/m 3 であり、環境基準値(0.10mg/m

5日平均 10日平均 14日平均 15日平均 20日平均 30日平均 4/8〜5/12 0.152 0.163 0.089 0.055 0.005 0.096. 

A=都道府県の区分 1.2:特定警戒都道府県 1.1:新型コロナウイル   ス感染症の感染者の   数の人口に対する割   合が全国平均を超え