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Academic year: 2021

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(1)

つめの固定条件と把握圧力分布の関連

一一セルフターニングの研究一一

門 脇 義 次

斉 藤 邦 彦 ・

R e l a t i o n  between  t h e  F i x i n g  C o n d i t i o n   o f   Jaw  and  t h e   Chucking P r e s s u r e   D i s t r i b u t i o n  

一一

Study o f  t h e   Se l f   Turning Operation‑‑

Y o s h i t s u g u   KAOOWAKI .  Kunihiko SAITO ・

( 1 9 9 2

1 0

3 1

日受避)

To  o b t a i n  a  w i d e r  c h u c k i n g  s u r f a c e ,  t h e  c o n d i t i o n s   s u c h  a s  f i x i n g  a n d  c u t t i n g  on  t h e  s e l f   t u n u n g  o p e r a t i o n  must 

be 

v e r y   i m p o r t a n t .   The c u t t i n g  c o n d i t i o n  l i k e  a s  c u t t i n g   s p

d , f e e d  r a t e   and  d e p t h   o f  c u t  a r e  k e p t  a t  c o n s t a n t  v a l u e .   The i n f l u e n c e   on  t h e  c h u c k i n g   p r e s s u r e   d i s t r i b u t i o n   o f  f i x i n g  c o n d i t i o n s  a r e  i n s p e c t e d .   The s t u d y  shows ( 1 )  8 0 t h  r i n g   t y p e   b r i d g e  and  c y l i n d e r   t y p e   b r i d g e   g i v e   a p p r o x i m a t e l y  t h e  same c h u c k i n g  p r e s s u r e  d i s t r i b u t i o n  a t

esame f i x i n g   c o n d i t i o n .   ( 2 )  Wh e n  t h e   f i x i n g  f o r c e   i s  a c t e d   i n  t h e  c e n t r i f u g a l  d i r e c t i o n  f r o m  c h u c k  jaw  t o   r i n g  t y p e  b r i d g e   i n   s e l f  tuming o p e r a t i o n  t h e  o p e n i n g   o f  jaw i s   o b s e r v e d   i n  c h u c k i n g  o f  w o r k p i e c e .  

1 .

はじめに

CIM

に代表される.機械加工のシステム化が急速 に進展していくなかで工作物取付具のみは依然とし て陰路のままであるように見受けられる。旋盤周の チャックの場合,切削中のチャック把握力の経時変 化の研究H,チャックの動的な特性の研究2)などの努 力が箆ねられているもののいまだ不充分である。旋 緩めチャックでは高精度加工,術総務加工への対応 とともに,工作物直径に対する柔軟性についても考 慮せねばならない。工作物外径とつめの把援商の直 径が合致するとき,静的にも動的にも最も則性が高 い剖ことを前提として,犯援工作物寸法に合わせ,つ めの把握面をセルフターニングするか抱鐙面を仕上 済みのつめをストッカーから取り出して交換する方 法が実施される。し:かし.抱擁工作物直径とつめの 内径とに差があれば,たとえそれがわずかでも把鍵 剛性の低下が著しい叫'つめの自動交換には高価な 絞備を要する.などの背景から自動化の傾向には逆

ァキタ電子工業綿

行するが,最も獲実でかつ安価な入手による交換と つめの把握函をセルフターニングする方法を合せて 実施する例が多い。

本報では,効果的なセルフターニングのための基 礎資料を得ることを目的として,チャックのセルフ ターニングの条件,特につめの悶定方法がつめの把 援圧力分布に対してどのような影響をおよぼすかを 明らかにしようとしている。

2.実験畿置および方法

図 lはリング状つめ罰定具の使用状態である.マ スタージョウへの取付けボルト穴を利用してつめを 固定するもので,ボルト穴に固定具付属のピンを差 し込み.チャックキーにより通常の締付け方向に移 動することでつめは固定される.この固定具は,適 応寸法範囲の広いこと.つめの把握長さ会体にわた ってセルフターニングが出来るなどの利点を有して いる。ただし本研究の場合は,円筒状固定兵と同条 件とするため.つめの先端から

20mm

のみセルフタ ーニングしている。さらに,つめ回定の際の移動方

(2)

つめの回定条件と把握庄カ分布の関連

‑ 9 ‑

Ring  type  bridge 

m c ‑ A

1 リング状固定具によるつめの固定

Ring  type  b r i  dge 

J 2  

Jaw 

b o d y  

mAV{

2

円筒状固定具によるつめの箆定

向は内方向のみならず.外方向にも可能である。

2

は同筒形状つめ固定呉の使用状態を示してい る。手軽に使用できるため一般に広〈利用されてい る。しかし,固定呉をつめの奥で把握する必要があ り,セルフターニングが出来る長さ,すなわち工作 平成

5

2

物を把握できる長さに制限がある。図

2

ではつめの 奥に把握商と直角に突当て面を設けている。図 1に おいてもこれと同形状になるようにしている。

1

は上で述べたつめの固定具を始めとするその 他の実験条件を示している。すなわち,供試チャッ

(3)

門脇義次斉藤邦彦 1 実験方法

Bridge o r   J a w  fixture  R i n g  t y p e ,  Cylinder  t y p e   C h u c k   s i z e  S o . 1 0  ( O u t e r  diameter 2 6 5 m m )  

N O . 6   ( U u t e r  diameter  1 6 5

m ) Chucking  f o r c e   i n   s e l f  

t u r n i n g 

2 / 3  t i m e s   o f   chuck i n

f o r c e

Chucking direction  I  Centripetal ,  Centrifugal  ( o n l y   i n   t h e   c a s e  o f   Ring  t y p e   b r i d g e )  

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クとして 2 種類の寸法のものを用い,

工作物把握時

(感圧紙による抱縫圧力の 測定時)の抱縫モー メン トを 6 0 0 k g f ・ c m のー忠 固 定 具 の 把 鋭 強 さ を 4 0 0

kgf ・ c m の一定としている。これは.リ

ング形状固定

具のメーカが鍛奨する『つめのセルフタ

ーニングで

は工作物把握の際の把握力の 2 / 3 がよいjに従ったも のである。予備爽験の結果からもこれが最良の締付 け条件であることが獲づけら れている。

リング状固定共では外向きに締付ける場合につい ても同様に笑験している

セルフターニ ングの際のつめの中ぐり切削条件 は,予備実験をもとに最良の結果が得られるものを 選定している.また,正回転による中ぐり仕上げの 他逆回転でも同様の切削を行なっている. したがっ て , 中 ぐりバイトは右勝手,左勝手の 2 積類が必要 である。

3 . 実厳結果と考.

(1

把握圧力分布におよぽすチャックサイズの影響 図 3 ,図

4

は感庄紙に よる把握圧力の測定結果で

ある。各国の それぞれ 3 例は測定のばらつきを考慮 して伺一条件 で 3 回測定した結果 ー であり, それぞれ l 回ごとのセルフターニ ングの結果ではない.こ れ は以下の図についても問機である

。図 3,図 4にお

けるセルフターニング条件は何れも, リング状悶定 兵を用い,内向きの締付け.正転切削によるもので あり,両国の相違は,チャ

ックサイズのみである.

何れの場合も 幾分つめの先端付近の圧力がつめの奥 に比較して小 さい, いわゆるつめのロ聞き傾向が見 られるものの,つめごとの圧力のばらつきから,抱 縫物の傾きの影響ともみられる. したがって図 3 , 図 4はほぼ一様な把援庄カ分布といえる。 しかも,

図 3 ,図 4 を比較しても顕著な差は見られず,抱縫 圧力分布に対し てチャックサイズの影響は明瞭でな u 、 。

( 2 )  把握庄カ分布におよぽすつめ悶定具の影響

図 5 は前図と同様に感圧紙による測定結操であ

.た だ し こ の 場 合

l i ,円筒形状つめ固定具を使

用している。したがって図 3 と図 5 を比較すればつ

めの固定兵の影響 を考祭できる

。図

5 の場合も幾分

つめの口 開き の傾向は秘められるも のの,ほぽ

一様

(4)

つめの国定条件と把媛圧力分布の関連

‑ 1 1

一 一 Chuck body 

CO

υφ

﹄一同

v o

c

M V

υ1

11

Chuck s i z e   :  N o .  10  B r i  dge  :  Ring type  Chucking direc t  i o n  : 

C e n t r i  peta 1 

3 感圧紙による犯鍾圧力分布測定例(1) 

← ‑ Chuck  body 

CO

U

E

c

三 コ

U l

‑ ‑ +

Chuck s i z e   :  N o .  10  Bridge:  Cylipder type  Chucking direc t  i o n  : 

Cent r i  pet a  I 

5 感庄紙による抱銀座カ測定例(3)

平成52月

ー 一 一 ー Chuck body 

C O

υ E

c

一 三

U l

‑ ‑ +

Chuck s i z e   :  No .  6  Bridge: Ring type  Chucking direc t  i o n  : 

Centri peta I 

4

4!圧紙による抱鍾庄カの測定例

( 2 )

+一一

Chuck body 

c o

z u

E

c

一 三

υ l l l +

Chuck s i z r  e   :  No .  1  0  B r i  dge  :  Ring  type  Chucking direc t  i o n  : 

Centrifugαl 

S 感圧自民による絶纏圧力測定例(4)

(5)

門脇義次・斉藤

n

骨一一

Chuck body 

l L J   f l  

。 c 

‑ !~

4炉,

Chuck s i z e  :  N o .  6  Br i dge :  R i n g type  Chucking d i r e c t  i o n  : 

ー 日

Centrifuga I  .

7 感庄紙による把掻圧力測定例(5)

な接触状態と考えてよし図

3

との聞で顕箸な違い は見られない.したがって本実験の範囲内でリング 状樹定具と同筒形状箇定具とて慢劣はつけ縫い。

(3)  把握圧力分布におよぽすつめを固定する際のカ の方向の影奇襲

6

, リング状国定具のピンを取付けボル にはめ,つめを外方向に移動することによって固定 ,セルフターニングの後把援圧力を測定した結果 である。つめの先鎗付近で圧カが低<,明らかな口 聞きの状態である.つめ箇定の際のカの方向のみ異 なる条件による例は.lの場合であり. したがっ て図

1

と図

6

を比較することにより.つめ固定力方 向の影響を考祭することが出来る.両図を比較した 結果,本実験の範図で内向きのカによるときつめの 口聞きが小さししたがって,つめの偶定方法とし て優れているといえる。

(4把握圧力分布におよぽすセルフターニング時の 切削方向の影理事

7

,図

8

はこれまでとセルフターニング時の切 削方向を逆にした場合の感圧紙による測定結果であ る。また両図は閤定具を締付ける際の回定カの方向 が異なっている.すなわち図

7

では外向き,図

8

は内向きである。外向きの場合,つめの口開きが生 ずることは,前節での考祭を裏づけるものである。

。 c 

4岡,

. . .  

0'1 

4.... 

ι J 

+一一

Chuck body 

Chuck s i ze  :  No .  6  Bridge :  Ring type  Chucking direction: 

Centripetal 

8 感圧紙による把古屋圧力測定例(6)

巡回転でセルフターニングする場合もつめから見て 外向きの回定カは望ましくないことが分かる.図

2

と図

6

を比較すれば.切削方向の影響のみ拍出でき るが.図

6

の場合セルフターニング中つめの切りあ がり側に幾分つめが逃げる方向に動いたため,切均IJ

後の測位回復によってこの部分が高くなっている。

したがって,この部分で把録圧力が高い。この部分 を無線するとほぼ一様な当りを示すといえる.

4.

ま と め

旋:tiのチャックに

I

刻して,つめの把握圧力分布の 観点より.チャックのセルフターニング時のつめの 固定条件を実験的に比較した.その結果以下のこと を明らかにすることができた.

(1リング状つめ箇定具,円筒形状つめ固定共共に 使用条件が正しければ,工作物把鐙時にほぼ一様

な把録圧力分布が得られる。

(2)  リング状つめ固定具を外向きに締付けるセルフ ターニングでは工作物把鍵時につめのロ聞きを生

じ一様な把握圧カ分布カe得られない。

(3)  セルフターニングの際の切削方向は,把握圧力 分布に対して影響が少ない。

(4)上記の傾向はチャックサイズの影響を受けな

(6)

‑ 1 3  ‑

つめの阻定条件と抱鐙圧力分布の関連

u 、 .

終りに,本研究は日本工作機械工業会のご支援に より行なわれたものであり,開会チャック研究分科 会主査,東京工業大学工学部伊東磁教授を始め,関 係各伎に心から感務申し上げます.

平成

5

2

文 献

1 )

新野他

2

名,織論,

5 5 ‑ 5 0 9  

(1

9 8 9 ‑ 1 )

, 

1 8 2

1 8 7 2 )

土井他

2

名,機諭,

56

5 2 4 ( 1 9 8 9 ‑ 4 )

, 

1 0 4 1 ‑ 1 0 4 6   3 )   Rahman ,  M. ,  Anna l s  o f  t h e  CIRP Vo

l. 

3 3 4

1 ( 1 9 8 5 )

, 

3 3 9

3 4 2

4 )

門脇後藤.秋田高等研究紀要

2 5

3 4

4 1

図 1 リング状固定具によるつめの固定
図 S 感圧自民による絶纏圧力測定例 ( 4 )

参照

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