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ボンドグラフによるハイブリッド発電システムの動特性解析: University of the Ryukyus Repository

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Academic year: 2021

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Author(s)

仲間, 博文; 新垣, 秀雄; 玉城, 史朗; 翁長, 健治

Citation

琉球大学工学部紀要(57): 131-136

Issue Date

1999-03

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/11947

(2)

ポンドグラフによるハイブリッド発電システムの動特性解析

仲間博文*新垣秀雄**玉城史朗***翁長健治***

DynamicCharacteristicAnalysisofAHybridPowerGenerationSystemBasedonBondGraphs

HimfilmiNAKAMA*HideoARAKAKI**Shiro'IykMAKI***KenjiONAGA***

Abstract

Whenanalyzinganddesigmngahyblidpowergenerationsystem,itisdif5culttoconstructthesystem,sstate

equations・Inthisstudy;anemsctiyeenergyanalysismethodbasedonbondgraphrCasomngappmachispmposedto

modelandanalyzethesystemtosolvetheabovepmb]enLWeve的theeHbctofthisapproachbysimulatjonusmgBGSP

(BondGraphSimulatjonPmgam),andaimatanoptimaldesignandcontmlfbrthepowergenerationsystem.

KeyWOrds:PowerGenerationSystem,SystemModeling,BondGraphs,SystemDynamics.

って考案された.一般に多くの要素から構成されるシス テムの全体としての挙動は,個々の要素の固有の,性質と それらの要素の結合形態との相乗効果として現れ るものである.上述のように,ポンドグラフはシステム の物理的性質をうまくとらえたものなので,対象とする システムをポンドグラフで表現するのは容易である[U、 1.はじめに 南西諸島は,風力エネルギーや太陽エネルギー等の自 然エネルギーが豊富な地域に位置している.現在,エネ ルギー有効利用の立場から,それらの自然エネルギーを 有効利用したシステムの研究・開発が注目されており, その代表例として,風力/太陽光エネルギーを活用した 発電システムがある. ところで,このようなシステムは,複合システムであ るため,設計や解析を行う際,通常の手法では汗数学モ デルの構築が困難な場合が生じる.上記の問題点を克服 するため,本研究では,エネルギーの流れ,パワーに基 礎を置くポンドグラフを導入する.そして,沖縄県勝連 町の津堅島に設置したハイブリッド発電システム,およ び糸満市の西崎親水公園に設置した集合型風力発電シス

テムの動作解析,および発電量のシミュレーションを行

い,その結果をもとにした,より効率の良いシステムの 利用形態を考え,システムの最適設計を目指す. 2.1ポンドグラフにおける変数の分類 ポンドグラフでは,電流,電圧,速度,力など,シ ステムにおける変数を,エネルギーの流れ,すなわちパ ワーを軸として,エフォート,フローという2種類の変 数に大別する.表1に示すように,様々な物理系におけ る,エフォートとフローの積は,単位がすべてDJ、/81, すなわちパワーとなる.したがって,これらの変数はパ ワー変数と呼ばれている.このように変数を分類するこ

とにより,あらゆる物理系の要素を含んだ複合システム

を統一的に扱うこと力溶易となる. 2.ポンドグラフについて ポンドグラフとは,抵抗,インダクタなどからなる

電気系,剛体,ばね,ダンバなどからなる機械系,流体

抵抗,タンク,流体慣性からなる流体系が,構成要素が

エネルギーの流れによって結合されているシステムとい う共通の視点でとらえられることに注目したシステムの グラフ表現であり,1959年にM1.TのPaynter氏によ 表1.変数の分類 受理:1998年12月1日 *理工学研究科情報工学専攻(DepLoflnbrmatjonEngineermg, GraduateSchooIofEngineeringSciences) **工学部電気電子工学科(DepLofElectrica]andElectmnic EngineeringFacofEng.) …工学剖糒報工学fKDepLoflnfbmlatjonEngineering,FacofEng.) 第20回記念国際風力エネルギーシンポジウムにて1998年11月19日 に発表済み 22ポンドグラフにおける素子の分類

ボンドグラフでは,システムを櫛成する素子をエネ

ルギー,パワーの観点から分類する.表2に示すように,

Effbrt Flow 電気系 電圧[V] 電流[A】 機械系 (直線j、』動) 力[N] 速度[m/S] 機械系 (回転運動) トルクlNm] 角速度[1/s] 流体系 圧力[N/mz] 流量[m3/s】

(3)

素子にはC,I素子を含むエネルギー貯蔵素子や,R素 子を含むエネルギー消費素子,トランスフオーマTF, ジャイレータGYを含むエネルギー変換素子があり,各 素子はその性質により分類される. るものとしてGYで表現されている.ポンドグラフでは 矢印がエネルギーの伝達方向を示している.例えば図3 では,風車によって発生した回転エネルギーが発電機に よって電気エネルギーに変換され,最終的に位置エネル ギーとしてタンクに貯蔵される流れを示している. タンク TFGY

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ノミ五霞 地下水 図2津堅島ハイブリッド発電システムの↑鰔図 RlIlRzl2SFlR31]R414R9SE2

ヘアヘ/1,ヘ7ヘプヘノ

SEl-l-ユGY-I-ユ0-二'一GY芦1-ユGY戸] 回転一電気エネルギー…P回転一位置 エネルギーエネルギーエネルギー 表2.素子の分類 3.ポンドグラフによる津堅島ハイブリッド発電シス テムのモデリング 図3.システムのポンドグラフ表現 本研究では,沖縄県勝連町の津堅島に太陽光/風力を 活用したハイブリッド発電システムを設置した.この島 では,人参を中心とした農業が盛んであるが,慢性的な 水不足に悩まされている.しかし地下水力豊富に存在す ることが明らかになっているため,自然エネルギーを活 用し,この水をくみ上げ;農業用水として利用しようと 考えた. 図1に,今回津堅島に設置したハイブリッド発電シ ステムの概念図を,また図2には同システムの構成図を

示す.なお,風車は4.5kW(WOIldPowerWhisper4500),

ソーラーパネルは17kW(多結晶シリコン太陽電iUD,ポ

ンプの消費電力は450W,バッテリーは24V-700Ah(鉛

畜電池)である.同システムにおいて,風車,およびソ

ーラーバネルで発生した電力は,一旦バッテリーに貯蔵 された後,インバータにより交流電力に変換され,揚水 ポンプを駆動する動力として使用される. このように,ポンドグラフでは要素の特性と結合形態 が視覚に訴えてわかりやすい形で表現されるので,シス テムの構成を理解するのに有用である 4.ポンドグラフによるハイブリッド発電システムの シミュレーション 今回,ポンドグラフ解析用プログラムとして,BGSP (BondGraphSimulationProgram)[2]を用いた.この ソフトは,通産省工業技術院機械技術研究所で開発され たポンドグラフ専用プログラムであり,ポンドグラフモ

デルと各素子のパラメータを入力することにより,シス

テムの状態方程式が自動的に導出され,その動特性を解 析することができる.表3に,今回シミュレーションで 用いたパラメータを示す.なお,太陽光発電電力につい ては,図4に示す,太陽電池モジュールの電流一電圧 特性の照度依存性に基づいてシミュレーションを行った. 図5に,風速をパラメータとした,風力発電機出力電力 のシミュレーション結果と,メーカー仕様値との比較を 示す.

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図1.津堅島ハイブリッド発電システム 図2をポンドグラフで表現すると,図3が得られる.

同図において,R,Iはそれぞれ風車の回転摩擦,慣性

モーメント,発電機の電機子抵抗,電機子インダクタン スなどを表している.また風車,ソーラーパネルはそれ

ぞれトルク源,電流源としてSE1,sF1で表現され

ており,発電機,モータ,ポンプはエネルギーを変換す 表3.シミュレーションパラメータ エネルギー貯蔵素子 C I 消費素子 R 変換素子 TF,GY 電気系 コンデンサ インダクタ 電気抵抗 モータ 発電機 機|iii系 ノギ liiI体の慣性 ダンパ てこ 流体系 液槽 液体の慣性 液体抵抗 ポンプ 風車 風車半径 2.25[m] 風車慣性モーメント 51[Nms2] 風車トルク係数 0.06 空気密度 L225[Ns2/m4] 発電機 トルク係数 0.95[Nm/A] 起電力係数 095[Vs/rad] 電機子抵抗 03[、] 電機子インダクタンス 0.01[H]

(4)

図6に,津堅島で実際に観測された,1997年の風速, および日射量データをもとにした,風力,太陽光発電電 力の合計,すなわちハイブリッド発電電力のシミュレー ション結果を示す.ただし,データは3月半ば以降のも のであり,5月後半,12月前半等,途中データが欠け ているのは,データロガーの不調により取得できなかっ た期間である.次に,1997年7月22日から31日 までの10日間の風力,および太陽光発電電力シミュレ ーション結果を示す.まず図7には,7月22日から2 6日までの5日間の,シミュレーション結果を示す. 4 3 2 [S礪画 0 01020”4050 盆圧[v] 図4.太陽電池モジュール電流一電圧特性の照度依存性 麺》趣》郵趣0 (二代⑤⑩砿 一シミュレーション、、---‐メーカー仕楳

麺》極、》、0

[皇痕回⑤戯 矛PFミフミ 刀” 丁/24 7/25 刀26 7/22 日 0246B1012141618m 風速[m/s] 22533932646 270。 図5.風力発電量シミュレーション結果 風速約10m/S以上の高風速域において,シミュレーシ ョン値と仕様値に多少差が見られるが,これは風車トル ク係数を一定としたために生じた誤差と考えられる.実 際は周速比(風車ブレードの翼端の進行速度と風速の 比)の変化に伴い,風車トルク係数も変化するが,通常 この値は実験的な方法によって得られる.現段階では実 験データが得られていないため,トルク係数を一定とし た.しかし,このような高風速が現れることは少ないた め,年間発電量シミュレーション等への影響も少ないと 思われる. 図7.1997年7月22~26日の風力・太陽光発電電カシミユレーS/ヨ籍果 この期間において,風力エネルギー,太陽光エネル ギーおよびバッテリーのみでポンプを駆動できる時間

Tpw,TPS,TpBは,インバータの効率を0.8,バッテリ

ーの放電深度を05とすると,それぞれ, T1,W=270kWh÷450W×0.8=480h (1) T昭=47kWh÷450W×0.8=83.6h (2)

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[二R毎国鰍 Tl0IB=700Ah×(1-05)×24V÷450W×08=14.9h(3)

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め,(1),(2)式より,バッテリーを使用しなくても,5

となる.この期間は天候もよく,平均風速も高かったた 日間ポンプを駆動し続けることができる.図8には,1 997年7月23日から31日までの5日間のシミュレ ーション結果を示す.先程と同様に,この期間において, 風力エネルギー,太陽光エネルギー,およびバッテリー のみでポンプ鶴|Z動できる時間は以下のようになる. 2 1 1 1 0 1 9 8[月 7 6 5 4 3 (4) TFW=10.4kWh÷450W×0.8=185h TPS=45.7kWh÷450W×0.8毛L2h (5) T1,,戸700Ah×(1-05)×24V÷450W×0.8=l49h⑥ 図6.ハイブリッド発電電力の年間シミュレーション結果(1907年) M′、、--/、、.ノ(、_’、、.Vノアー、ir-i  ̄ -=ニニニーニニ-- 風力 太陽光 ハイブリッド 平均風速 日射量 8.9[m/s] 307[W/m2] 平均電力[W] 2,253 393 2,646 電力量Ufwh/5EI 270 47 318 |、 |ⅡI '''’1, 1,'11 JI1l

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nW 風力 太陽光 ハイブリッド 平均風速 日射量 67[m/S】 202[W/m2] IIltl・フ肘湯ウ16 エコMキー[W】 2,930 3,232 6,162 1,275 258 1,533 効率[%] 43.5 8.0 24.9 F三面5~三三天ii詞 p、〃q ハヘハ IWJv Vv (ハハヘ 」、"、 ハ/L/』 (へ/w( ,f:: v ̄V ‐。■卍-ゴー、 ̄で巳、 (

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(5)

この5日間は,前日までと一転して,平均風速がかなり 落ち込んでおり,その結果,風力発電量も低下している. したがって,(4),(5),(6)式より,風車とバッテリーだ けならば,この5日間で約33時間しか駆動できないの に対して,ハイブリッドならば,風力エネルギーの不足 分を太陽光エネルギーが補い,合計約115時間,つま り5日間ポンプをほぼフル稼動できることがわかる. および発電機の電機子インダクタンスなどを示している. なお,GYはいずれも発電機を示している.図10では, 風車によって発生した回転エネルギーが発電機によって 電気エネルギーに変換され,最終的にバッテリーに貯蔵 される流れを示している. 魁`抄' `、ピダ

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ソーラーパネルバッテリーインバータ噴水.ライト 図9.西崎親水公園発電システム フノ2T 7/29 フノ29 7/30 7/31 日 R,I1 R2 ’、'’、 SE1-1-GY-I L1I1 R2【2 '、'’、/ R313 R剣 ’、/’、 SE-1-GYさ一一I RぅIS R6 1、/’、 図8.1997年7月27~31日の風力・太陽光発電電力シミユレーシヨ籍果 SE-1-GY-1-O-SE5 このようにシステムをポンドグラフ化すれば,システ ムの動作を定量的に把握することができ,その挙動を解 析するのに有効である【31また各パラメータの調節によ って性能を向上させ,問題点があればそれを見つけるこ とができる. S S 5.ポンドグラフによる集合型風力発電システムのモ デリングおよびシミュレーション 図10.発電システムのポンドグラフモデル 本研究では,勝連町の津堅島に続いて,糸満市の西崎 親水公園に,集合型風力発電システムを設置した.図9 に,今回設置したシステムの構成図を示す.同図に示す

ように,システムは,風車(500W×2,300W×2),

ソーラーパネル(600W単結晶シリコン太陽電池,バッ テリー(24V鉛畜電池),インバータ,噴水(550W), およびライトアップ用照明(150W×3)から成りたって いる.なお風車はWINDSEEKER(500W),AIRwmd module(300W)の2種類で,いずれも米国South Wmdpower社製である.同システムにおいて,風車, およびソーラーパネルで発生した電力は,一旦バッテリ ーに貯蔵された後,インバータにより交流電力に変換さ れ,噴水用ポンプの:勘や,ライトアップ用照明の電力 として使用される.図10は風力発電機,およびソーラ ーパネルからバッテリーまでをポンドグラフによりモデ リングしたものである.同図において,風車はトルク源 を示すSEl~4,ソーラーバネルは電流源を示すSF 1,バッテリーは電圧源を示すSE5でそれぞれ表現さ れている.また,Rは風車の回転摩擦,および発電機の 電機子抵抗を示しており,Iは風車の'間生モーメント, IlNIT -391 Ⅲ D6IVs化ac U7IVs/rac 表4.シミュレーションパラメータ 風力 太陽光 ハイブリッド 平均風速 日射量 bn/GI 298[W7m2] 平均電力[W] 87 381 468 電力量DfWh/5町 10 46 56

;風車伽0W))1J獄麹14蕊織;塾

七!。 風車半径 0.57[m] 風車,慣性モーメント 011[Nms2] 風車トルク係数 0.15 空気密度 1225[Ns2/ml

削廓靴00W)了?(1)lilノ{ilL1母/揮;

風車半径 077[m] 風車債|生モーメント 039[Nms2] 風車トルク係数 0.10

発電機⑬tIOW)灘{|繊:;l(1)

トルク係数 06[NmlA] 起電力係数 06[VS/rad] 電機子抵抗 0.1[Q] 電機子インダクタンス [H] 発電機(500W) トルク係数 07[Nm/A] 起電力係数 07[VS/rad] 電機子抵抗 0.1[Q] 電機子インダクタンス 001[H]

(6)

表4に,300W風車,および500W風車のシミュレ ーションで用いたパラメータを示す.なお,ここでも風 車トルク係数は一定とした.また,太陽光発電電力につ いては,図11に示す,太陽電池モジュールの電流一 電圧特性の照度依存性に基づいてシミュレーションを行 った. 7443Wh/日×0.8=5954Wh/日 (7) となる.噴水(550W)および照明(150W×3)の使用電力 を考慮すれば} 5954Wh/日÷(550W+150W×3)=5.954h/日⑧ となり,これらの負荷を-日あたり約6時間使用できる ことがわかる. 65 432 [己膳価 2000 000 000 505 [二R鯛価殿

11’'PlllIHVIWWllll

0 0 23456789low 月 図14.風力4基およびソーラーパネル出力合計可の 年間シミュレーション結果(1905年) 12 05101520253035 包圧[v] 図11.太陽電池モジュール電流一電圧特性の照度依ドァ性 図12,13に,300W風車,および500W風車の シミュレーション結果および仕様値との比較を示す.

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司轆、駒鯛8027553173269013101 蘭醜b鍾鯛16571535805826790612729

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一一シミュレーションUu---メーカ仕杷 麺靱 麺麺 壹二尺げゆ欧

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表5.各風車およびソーラーパネルの 年間シミュレーション結果(1995年) ⑰0 1 05101520 風速UVゾs] 図12.300W風車のシミュレーション結果および杜ブI1i値との比較 ムの動特性解析6.バッテリー容丘の変Ebを考慮した■力発電システ 一一シミュレーション伯----メーカ仕榔 これまでは,バッテリー電圧を24V一定と仮定し て,様々なシミュレーションを行ってきた.しかし実際 は,バッテリー容量の変化に伴い,バッテリー端子電圧 も変化する.したがって,充電電流も増減するため,発 電量も変動することになる.ここでは,バッテリー容量 の変動を考慮した津堅風車の発電量シミュレーションを 行う.図15に示すように,一般的なバッテリー(鉛蓄 血麺や双麺、0 百二R⑫伍鹸 0 5101520 風速[WS】 図13.500W風車のシミュレーション結果および{t様値との比較 35 30 竃、喝⑩50 [&田⑱’二卜う管

図14,表5に,1995年に那覇市で実際に観測

された,風速,および日射量データを基にした,風力発

電機,およびソーラーパネルにおける発電電力のシミュ レーション結果を示す.表5に示すように,この発電シ ステムによって,一日平均7443Whの電力量が得られ ることがわかる.インバータ効率を0.8とすると,実際 に利用できる電力量は, 80100 4060 バッテリー存且Dq 20 0 図15.鉛バッテリー特性

Fニユ迦回ミニニニニニニニニニニご ̄…… ̄、

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(7)

電池)は容量が約20~30%以下になると電圧が急激 に降下する[31.それに伴い充電電流が増加し,発電機の 回転を妨げる方向のトルクが大きくなる.その結果,風 車の回転数は下がり,発電電力も低下することになる. なお,インバータは,入力電圧18V以下で停止するも のとし,それに伴いポンプも停止するものとする. 図16,17,18はそれぞれ風速を一定とし,バッテ リーの初期容量を70%とした場合の,バッテリー電圧, 風車回転速度,および風力発電電力の24時間のシミュ レーション結果である. びポンプのスイッチがオンとなるといった動きを繰り返 すためである.、 図17,すなわち風速5m/sでは,風力発電電力より, ポンプ消費電力が僅かに大きいため,バッテリー電圧, 風車回転速度,風力発電電力ともに少しずつ低下してい るが,24時間以内では,ポンプは停止しないことがわ かる. そして図18,すなわち風速6m/sでは,ポンプ消費 電力よりも風力発電電力が大きいため,バッテリー電圧 等が上昇している様子がわかる.つまり,平均風速が6 m/s以上あれば,ポンプを駆動し続けることができると いう結果が得られた. _バッテリー盆庄一凪工回り兵迎度一風力発杜な力 鯛 0 , 鋼2 7.まとめ 、 、 5 2 [、勇葡白煙困咀一回」[シ胃山口 舅 220R CP 本研究では,ポンドグラフによる津堅島ハイブリッド 発電システム,および西崎親水公園に設置した,集合型 風力発電システムのモデリングを行った.そして,シミ ュレーションプログラムBGSPにより,風速,朋憧 などの実測値をもとにした発電量のシミュレーションを 行い,これらのシステム活用の可能性について示した. また,バッテリー容量の変動を考慮し,より現実的なシ ミュレーションを行った.今後の課題として,ポンドグ ラフによる,ポンプや噴水など負荷のモデリング,およ びシミュレーションや,システムから得られた実データ と計算結果との比較によるシミュレーション精度の向上, そしてシミュレーション結果に基づく,より効率の良い システムの利用形態を考え,最適なバッテリー容量や負 荷容量などの決定,すなわちシステムの最適設計を目指 す. 21o z□、 15 06121B 胸間 図16.風速4m/G8寺の24時間シミュレーション結果 24 -バッテリー色庄一風車回転速匿一艮力発宜盆力 35 55動、 、 5 2 司語砥色凶圏饗回.[更圃⑫

51.層

49CCU 47, 45, 2, 0 6 12 持問 18 24 参考文献 図17_風速5m/S時の24時間シミュレーション結果 [1]Juトーマ,須田信英,ポンドグラフによるシミュレー ション,コロナ社,1996 [2]幸田武久他,BGSPの改良に関する研究委員会成果報告 書別冊,日本油空圧学会,1992 岡技術説明書,ユアサ産業用鉛畜電池について,湯浅電池株 式会社 -バッテリ一色庄一凪互回転連頂一田力発包琶力 50 1,0 950 0 卯 4 {⑪勇刊』]塵凶等回.[昌出⑪ ご邑枳切 血 、 皿 8 20 0 6 12 時田1 18 24 図18.風速6m/S時の24時間シミュレーション結果 図16,すなわち風速4m/Sでは,風力発電量が,ポン プの消費電力量に追いつかず,バッテリー電圧が降下し ていき,約12時間後にはその電圧が18V以下となり, ポンプが停止する様子が分かる.その後,発電電力は振 動している爪これは,18V以下でポンプが停止する ため,その間に充電され,また’8V以上に戻ると,再

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