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ヴエ}バ}のクラリネット協奏曲第

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Academic year: 2021

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ヴ エ } バ } の ク ラ リ ネ ッ ト 協 奏 曲 第 2 番変ホ長調作品川の背景と作品としての特性

教科・領域教育専攻 芸術系(音楽)コース 細 木 千 裕

[演奏曲目:クラリネット独奏]

カール・マリア・フォン・ヴェーバ一作曲 Carl Maria von Weber 

クラリネット協奏曲 第 2番

変 ホ 長 調 作 品74 Konzert fur Klarinette und Orchester 

第 1楽 章 ア レ グ ロ Allegro 

Nr.2 Es dur op.74 

第2楽章 アンダンテ・コン・モート Andante con moto 

第3楽章 アラ・ポラッカ Alla Polacca 

はじめに

カール・マリア・フォン・ヴェーバー (Carl Maria  von  Weber,1786‑1826)は、短い生涯のう ちに、《魔弾の射手》をはじめとする 300曲あ まりの作品を作曲した。このうち、彼が作曲し たクラリネット作品は6曲もあり、他の著名な 作曲家と比べると比較的多く、しかも、これら の作品は 1811年から 1816年に集中して作曲さ れた。このような事実は、クラリネット奏者で あ る ハ イ ン リ ヒ ・ ベ ー ル マ ン (Heinrich  Baermann,1784‑1847) と 出 会 っ た こ と が 契 機 に なっている。ヴェーバーのクラリネット作品か ら、我々は、ヴ、エーバーがクラリネットの特性

指 導 教 官 山 根 秀 憲

を追求した成果を確認することができる。した がって、クラリネット奏者にとっては、非常に 興味深く、効果的な演奏のあり方を検討する上 で注目するべき作品群になっている。

研究の目的

以上のような見地から、本研究は、ヴェーバ ーのクラリネット作品を、技巧的な走句と音楽 的な効果に着目しながら検討し、特に、研究の 対 象 と な る 《 ク ラ リ ネ ッ ト 協 奏 曲 第 2番 変 ホ長調 作品 74))に 関 し て 、 演 奏 に 向 け て の 課題を検討することを目的とする。

研究の概要

第 l章では、ヴェーバーの生涯を4つに区分 しながら概観した。第 1節では、彼が作曲家と して自立するまでの時期に着目し、第 2節では、

作曲家として、また、楽長として活動を開始し た時期を述べた。第3節では、ベールマンとの 交流によって作曲された一連のクラリネット作 品の創作活動の経緯について述べ、第4節では、

彼の晩年にふれた。

第2章では、ヴ、エーパーが作曲した代表的な クラリネット作品について述べた。第 1節では、

作品成立の背景を概観し、第2節では、演奏時 間と楽器編成の規模を確認した。第3節、第4 節では、これらの作品を特徴づけているリズム

と旋律の動きに着目し、ヴェーバーのクラリネ ット作品の全体的な特性について考察した。

第3章では、本研究の対象となる《クラリネ

‑402一

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ッ ト 協 奏 曲 第2番 変 ホ 長 調 作 品 74))を 詳細に検討した。第 1節では、作品が成立した 背景を述べ、第2節では、作品の全体的な特性 を述べた。第 3節では、作品の中にみられる技 巧的な走句の特性と音楽的な効果を検討し、第 4節では、ここまでの考察をふまえながら、演 奏に向けて工夫するべき課題を検討した。

研究の成果

第1章では、ヴェーバーの生涯を概観するこ とによって、一連のクラリネット作品が、ベー ルマンとの出会いと友好関係によって創作され たことを確認することができた。

第2章では、ヴ、ェーバーが作曲した代表的な クラリネット作品について概観することを試み た。その結果、ヴェーパーのクラリネット作品 では、リズム上の仕掛けによって、音楽の雰囲 気やエネルギーの変化が効果的に生み出されて いるという特徴を確認することができた。また、

ヴ、エーパーのクラリネット作品の中にみられた 旋律の動きは、広い音域を駆使することが可能 なクラリネットの特性を生かしながら、跳躍音 程等を含む多様な旋律の動きを効果的に生み出 していた。そのことは、技巧的な走句において も、確認することができた。

第3章では、ここまでの考察をふまえながら、

《 ク ラ リ ネ ッ ト 協 奏 曲 第 2番 変 ホ 長 調 作 品 74))の中にみられる技巧的な走句と音楽的 な効果に着目し、演奏に向けての課題を検討し た。その結果、《クラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 作品 74))の中にみられる技巧的 な走句は、音楽の雰囲気を効果的に高め、多様 な表現の可能性を豊かにしていることが確認で きた。特に、この作品にみられる技巧的な走句 は、単なる技巧的な誇示を目的としたものでは なく、ヴェーバーが構想した音楽の創作の結果

として生み出されたものであることが確認でき た。

以上のように、楽譜に込められた内容を的確 に読みとることは、演奏者にとって何よりも基 礎的な作業になる。その結果、楽譜に込められ た内容をふまえながら、演奏者が音楽的な表現 のあり方を工夫し、これを具体化する楽器操作 上の工夫を試み、演奏者自身の心の内に演奏の イメージを抱くことが可能になる。したがって、

演奏上の技術的な問題に対して、実際に練習を 行 う こ と が 重 要 で あ る こ と は 言 う ま で も な い が、このことばかりに始終するのではなく、本 研究で試みたように、作曲家の音楽的な意図を 十分にくみ取った作品研究と演奏の工夫をして

いかなければならない。

おわりに

一般に、ヴェーバーのクラリネット作品は、

技巧的であると思われている。しかしながら、

本研究を通して、ヴ、エーバーのクラリネット作 品は技巧的な側面ばかりが全面に出ているので はなく、技巧的な側面と音楽的な効果によって、

作品の内容が豊かになっていることが確認され た。したがって、ヴェーバーのクラリネット作 品は、技巧的な側面だけを重視する演奏を求め るのではなく、作曲家の意図を十分にくみ取っ た演奏を追求することが重要である。その結果、

作品に対して、また、演奏に対して謙虚に取り 組むことが可能になる。今後の課題としては、

この作品を別の視点からとらえ直し、研究を深 めていきたい。特に、フレージングとアーテイ キュレーションについて、より詳細な検討を加 えていきたい。また、本研究で得た知見と考察 の方法を基礎としながら、ヴェーパーのその他 のクラリネット作品についても、さらに研究を 進めていきたい。

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参照

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日本語訳 作曲者 曲名 演奏者 指揮者 レコード会社 記号番号 14/249 バッハ/ブランデンブルク協奏曲 コレギウム・アウレウム合奏団

[r]

Malm, P. Nagauta the Heart of Kabuki. Tuttle Company, Rutland, Vermont and Tokyo, Japan:

The present study not only analyses Antonin Dvořák’s Cello Concerto in A Major (B.10) through the Autograph (A), in which the piece is observed to be clearly composed for cello

過句を経て,第 159 小節から第 166 小節までに主題が三 現する (41) 。第 166 小節から第 182 小節までの経過句を経て, 第

の箇所が 副主題になっているだろうか?(分析表には※印で示し ておいた)この副主題は第 56 小節と第 58 小節に主題と 絡みながら順次再現される

ヘ長調に拠ってオーケストラで呈示される (36) 。再現部では 第 131 小節から第 138 小節までに第 1 主題が主調の変ロ 長調に拠って独奏ピアノで再現される

ても、「三味線の特性」に即して、とくに記譜法・技法と奏法・アンサンブルにおける役割の3点に着目すべきことを提示