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学位論文題名Ikeda’Sconjecture on the Petersson inner product of the Ikeda lifting

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Academic year: 2021

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博 士 ( 理 学 ) 河 村 尚 明

     学位論文題名

Ikeda Sconjecture on the Petersson inner product of     the Ikeda lifting

(池田リフトのピーターソン内積に関する池田の予想)

学位論文内容の要旨

  Symplectie群Sp″(Z)に関する重さたのSicgcl尖点形式Fに対して,その商空間Sp″(Z)\カ″

(カ″はn次のSiegel上半空間とする)上の積分値として定義されるPetersson内積(EF)は,

Fのstandardム 函数L(sっFSt)の 特殊 値の 超 越的 部分 を記 述す る非 常に 重要 な不 変量 で あることが知られている.一方)本稿中の文献[17]において)池田保氏は,Duke−Imamoglu の予 想を 証明 する 形で ,た 冫n十1を 満た す正 の偶 整数n,た につ いて ,SL2(2)に関する 重 さ2k ‑nの 尖 点形 式′ に対 して 〕Spハ(Z)に関 する 重さ たのSiegel尖 点形 式ら でそ の standard工―函数が

    n

    L(sっり,St)二二く(s)nL(s十た十t,′)

    i‑l

となるものを構成した.このりフト毋はっ現在では,池田リフトと呼ばれている.更に、池 田氏は)文献[18]において 】りのPetersson内積(Ff,り)の値を′の保型D函数の特殊値 を用いて記述する予想を提出した.尚,n二ニ2の場合には,Ffがゾの齋藤ー黒川リフトと一 致 す る こ と か ら ) こ の 予 想 は ,Kohnen―Skoruppaに よ っ て 既 に 知 ら れ て し ヽ る ,   本論文は,上述の予想を証明するべく)桂田英典氏と 共同で進めてきた研究の中で、主 に,著者によって得られた結果について報告するものである:まず)著者は,りのPetersson 内積(り,り)が,アに付随する己ー函数の特殊値と,りのFourier一Jacobi展開の係数として 得られる,JaCobi群Spn−l(Z)J二ニ二Sp〜―1(2)K(22n−2x Z)に関する重さた指数1のJaCobi 尖点形式¢′のPetersson内積(¢´,¢´)を用いて記述され得ることを示した,更に,著者 は,伊吹山知義氏によって与えられた線型対応により¢′に対応する,Sp ―1(2)の合同部 分群Fo( ―1)(4)に関する重さたー1/2のSiegel尖点形式Frを用いて,りのPetersson内積

(り)り)がっFfのPctersson内積(ろ,Tf)と,,′に付随するL函数の特殊値を用いて記述 され得ることをも明らかにした.このことにより,上で 述べた池田の予想がっより証明す るのに適した形の或る予想へと帰着される.実際ユ本研 究のその後の進展によりっこの予 想が示され)その結果,池田の予想に完全な証明が与え られた.このことについてもっ本 論文の最終節において,詳細に言及している,又,著者は,本論文においてっ池田リフトの FourieトJacobi展 開に よっ て得 られ るJacobi尖点 形式 ぬ に対 して ,そ のstandardL函数 L(s,¢´,St)の明示公式をも与えている,

‑ 1397 ‑

(2)

学 位 論 文 審 査 の要 旨

主査   准教授    前田芳孝 副査   教授   中村    郁 副査   教授   山下    博

副査   教授   桂田英典(室蘭工業大学・共通講座)

     学位論文題名

Ikeda Sconjecture on the Peterssonlnner product of     the Ikeda lifting

     (池田リフトのピーターソン内積に関する池田の予想)

    リーマンのゼ一夕関数の正の偶数点に於ける値の代数的因子はクンマーにより円分体の類 数と深い関係があり,それは後に岩澤理論へと結実した.この円に関する整数論は楕円曲線に関 する整数論へと進展しており,楕円尖点形式に付随するエル関数の特殊値の代数性が志村五郎に より示されている,これらの研究に続くものとして,楕円尖点形式の多変数への拡張であるジー ゲル尖点形式に付随するスタンダード・エル関数の特殊値の研究は整数論に於しゝて重要なテーマ である.この場合にも特殊値の超越因子の本質的因子は問題のジーゲル尖点形式のピーターソン 内積で与えられることがベッヒェラーによって示されており,その明示的な公式を求めることは 重要な問題である.これに関し,池田は楕円尖点形式から池田リフトと呼ばれるジーゲル尖点形 式を構成し,そのピーターソン内積についての予想を与えた.2次のジーゲル尖点形式への池田 リフトの場合は,齋藤一黒川リフトと一致し,この場合についての池田の予想は既にコーネンース コルバにより既に知られている,河村氏は桂田との共同研究により,更に高次のジーゲル尖点形式 が現れる一般の場合に(2次の場合も含めて),池田リフトのピーターソン内積を元の楕円尖点 形 式に付随 するエル 関数の特殊値とヤコピ形式のピーターソン内積との積及び元の楕円尖点 形式に付随するェル関数の特殊値と半整数ウエイトのジーゲル尖点形式のピーターソン内積との 積による2通りの明示的公式を与えた.これらの表示はそれ自身興味深いものであるが,この表 示により池田の予想が1変数の半整数ウエイトの尖点形式のピーターソン内積と高次の半整数ウ エイトのジーゲル尖点形式のピ一夕ーソン内積との間の関係に関する自然な問題へと変換され この観点から池田予想の解決への道を与えるとしゝう意味でも重要なものである.これに関し,河 村 氏 は こ の 方 針 に よ る 池 田 予 想 の 解 決 に 重 要 な 明 示 公 式 も 与 え て い る .   これを要するに、著者はジーゲル尖点形式の池田リフトについて重要な新知見を得たものであり、

ジ ー ゲ ル 尖 点 形 式 の 整 数論 並 び に関 連 す る分 野 ヘ貢 献 す ると こ ろ大 な る もの が ある 。   よ って 著 者 は北 海 道大 学 博 士( 理 学) の 学 位を授 与される 資格があ るものと認 める。

参照

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