笠岡市は,ゆたかな伝統と美しい自然に恵まれた希望のまちです。
わたくしたちは,笠岡市民であることに誇りと責任を持ち,この
憲章を心のささえとして日常の生活にいかし,明るく,住みよいま
ちづくりを進めます。
1 自然を守り,緑と花とを育てましょう。
1 親切をつくし,礼儀を正しくしましょう。
1 こどもと老人のしあわせをはかりましょう。
1 元気ではたらくよろこびに生きましょう。
1 教養を深め,文化の向上につとめましょう。
昭和 47 年 4 月 1 日制定 平成 14 年 4 月 1 日一部改正
笠岡市では平成 22 年度に第6次総合計画を策定し,市民一人一人が自分
の夢と希望に満ちた将来に向かって,元気あふれる生活を送ることができ
るよう,「市民協働で築くしあわせなまち 活力ある福祉都市かさおか」
という都市像の実現に向け,前期基本計画(平成 22 年度~ 25 年度)に掲
げた各種施策を展開してきました。
その前期基本計画の計画年度終了に伴い,新たな時代の流れに対応した
まちづくりに向けた後期基本計画(平成 26 年度~ 29 年度)を策定しまし
た。
現在,我が国の高齢化は世界に例を見ない速度で進行し,人口の継続的
な減少も続いております。
この少子高齢社会の到来により,地域活力の低
下,社会保障費の増大などの様々な問題が起こっています。また,多発す
る大規模災害への備えや地球温暖化を始めとする環境問題への対応等,私
たちの生活や地方自治体は克服すべき多くの課題に直面しております。
地方分権の進展により,地域を中心としたまちづくりを進めていかなけ
ればならない中,これらの課題に,より積極的な姿勢で取り組んでいくた
め,また,笠岡市のさらなる発展を目指して,これまでの施策の成果を踏ま
えて策定した新たな計画です。
この計画の下,
「笠岡市を良くしようとする情熱」と「挑戦する気持ち」
をもって,市民の皆様と共に市政の発展のために尽力してまいります。
最後に,本計画の策定に当たり,貴重なご意見,ご提言をいただきました
総合計画審議会委員の皆様を始め,市民の皆様方に心から厚くお礼申し
上げます。
平成 26 年4月
笠岡市長
三
島
紀
元
第
1
章
総 合 計 画 の 概 要
第
2
章
社会情勢と課題
第
3
章
基本構想
第
4
章
基 本 計 画
後 期 基 本 計 画 策 定 の 計 画 の 期
の 会
第 1項 人 口 予 測 第 2項 中 期 財 政 見 通 し
第 3項 取 り 巻 く 環 境··· 8
···10 ···13 ···14 ···14 ···16 ···17 ···18 ···23 ···26 ···30 ···32 ···34 ···36 ···38 ···40 ···42 ···44 ···46 ···48 ···50 ···52 ···54 ···56 ···60 ···62 ···64 ···66 ···68 ···70
··· 7
··· 6
··· 6
··· 3
··· 2
の 基 本
の 市 計 画
の 市 の 基 本
の 市 の 策 の
の 市 の
○ 計 画 の 全 体 像
○ ペ ー ジ の 見 方
定
1 ず っ と 住 み 続 け た い ま ち
1 調 和 の と れ た 土 地 利 用 に 取 り 組 む ま ち
2 良 好 な 景 観 と 憩 い の 空 間 が あ る ま ち
3 公 共 交 通 を 利 用 し や す い ま ち
4 便 利 で 安 全 な 道 路 が あ る ま ち
5 安 全 に 港 が 利 用 で き る ま ち
6 安 心 の 水 が 潤 う ま ち
7 下 水 道 に よ っ て 快 適 に 暮 ら せ る ま ち
8 危 機 に 備 え み ん な を 守 る ま ち
9 消 防 ・ 防 災 力 で み ん な を 守 る ま ち
10 ご み を 減 ら し 資 源 を 大 切 に す る ま ち
11 笑 顔 で 安 心 し て 安 全 に 暮 ら せ る ま ち
12 い つ で も ど こ で も 情 報 ネ ッ ト ワ ー ク に つ な が る ま ち
13 地 球 に や さ し い 環 境 を 守 る ま ち
14 生 き て い る 化 石 カ ブ ト ガ ニ を 守 る ま ち
1 充 実 し た 学 校 教 育 が 受 け ら れ る ま ち
2 歴 史 を 守 り 文 化 ・ 芸 術 を 育 て る ま ち
3 学 び が 人 を 育 て る ま ち
4 い つ で も ど こ で も だ れ で も ス ポ ー ツ が 楽 し め る ま ち
5 人 権 を 尊 重 す る ま ち
6 平 和 の 大 切 さ を 伝 え る ま ち 第 1 節
第 1 節
第 1 節
第 1 節
第 2 節
第 3 節 第 2 節 第 3 節 第 4 節 第 5 節 第 2 節
第 2 節
1 み ん な で 支 え あ う 福 祉 の ま ち ···74 ···76 ···78 ···80 ···82 ···84 ···86 ···88 ···90 ···94 ···96 ···98 ···100 ···102 ···104 ···106 ···110 ···112 ···116 ···117 ···118 ···119 ···120 ···121 ···122 ···123 ···124 ···125 ···126 ···127 ···130 ···131 ···133 ···134 ···135 ···137 ···138 ···143 ···156 ···157 2 安 心 し て 子 ど も を 産 み 育 て ら れ る ま ち
3 市 民 一 人 一 人 が 健 康 づ く り に 取 り 組 む ま ち 4 高 齢 者 が 生 き が い を も っ て 暮 ら せ る ま ち
5 障 が い 者 ・ 児 が 自 立 し て 生 活 で き る ま ち
6 生 活 を 支 え る 福 祉 の ま ち
7 安 心 し て 医 療 を 受 け ら れ る ま ち
8 迅 速 な 救 急 体 制 で 安 心 の ま ち
9 み ん な で 支 え あ う 安 心 の ま ち
1 地 元 で 働 け る ま ち
2 特 色 を い か し た 農 業 に 取 り 組 む ま ち
3 お い し い 水 産 物 が と れ る ま ち
4 商 工 業 が 盛 ん な ま ち
5 笑 顔 が あ ふ れ る 観 光 の ま ち
6 離 島 で 安 心 し て 暮 ら せ る ま ち
7 干 拓 地 を い か し た ま ち
1 市 民 と と も に 協 働 で ま ち づ く り を 進 め る ま ち
2 多 く の 人 や 文 化 と の 交 流 を 育 む ま ち
1 組 織 ・ 人 事 マ ネ ジ メ ン ト
2 人 材 育 成
3 全 庁 的 な 市 民 応 対 力 の 向 上
4 情 報 公 開 ・ 文 書 管 理
5 行 政 対 象 暴 力 へ の 対 応
6 適 正 な 財 政 運 営
7 施 設 管 理 ・ 契 約 管 理
8 施 設 等 の 耐 震 化 ・ 長 寿 命 化
9 公 正 な 課 税 と 収 納
10 行 財 政 改 革
11 監 査 ・ チ ェ ッ ク 機 能 の 強 化
12 計 画 の 進 行 管 理 ・ 行 政 評 価
資 料 1 地 理 的 な 特 徴
資 料 2 笠 岡 の 歴 史
資 料 3 本 市 の 特 性
資 料 4 市 民 意 識 調 査
資 料 5 人 口 ピ ラ ミ ッ ド の 推 計
資 料 6 第 6 次 総 合 計 画 人 口 フ レ ー ム
資 料 7 財 政 指 数 の 見 込 み
資 料 8 指 標 の 説 明
資 料 9 後 期 基 本 計 画 策 定 経 過
資 料10 笠 岡 市 総 合 計 画 審 議 会
第
5
章
計 画 実 現 に 向 け た 取 組
<資料編>
第 4 節
第 5 節
第
1
章
第 1 節
後期基本計画策定の
本 市 で は 平 成
22
年 4 月 に 「 第 6 次 総 合 計 画 」 を 策 定 し , 地 理 的 及 び 歴 史
的 な 特 性 と い う 笠 岡 ら し さ を 最 大 限 に い か し ,市 民 が 元 気 で 幸 せ を 感 じ て 暮
ら す こ と が で き る よ う , 市 民 と 行 政 が 協 働
※し て 目 指 す ま ち づ く り の 基 本 的
な 構 想 = 基 本 構 想 ( 計 画 期 間 : 平 成
22
年 度 ~ 平 成
29
年 度 ) を 示 し ま し た 。
そ し て ,こ の 構 想 を 実 現 す る た め ,ま ち づ く り の 基 本 的 な 計 画 = 前 期 基 本 計
画( 計 画 期 間:平 成
22
年 度 ~ 平 成
25
年 度 )を 策 定 し ,基 本 構 想 に 掲 げ る 将
来 像 で あ る 「 市 民 協 働 で 築 く し あ わ せ な ま ち
活 力 あ る 福 祉 都 市 か さ お か 」
の 実 現 に 向 け , 各 種 施 策 を 展 開 し て き ま し た 。
こ の 前 期 基 本 計 画 の 取 組 の 成 果 を 踏 ま え な が ら ,新 た な 時 代 の 流 れ に 対 応
し た ま ち づ く り に 向 け た 後 期 基 本 計 画 を 策 定 し ま し た 。
※ 協 働:複 数 の 異 な る 主 体 が , 目 標 を 共 有 し , と も に 力 を 合 わ せ て 活 動 す る こ と 。
第
1
章
総合計画の概念
第
一
節
後
期
基
本
計
画
策
定
の
趣
旨
< 計 画 の 構 成 >
第 6 次 総 合 計 画 は , 基 本 構 想 , 基 本 計 画 , 実 施 計 画 で 構 成 さ れ て い ま す 。
< 計 画 の 期 間 >
こ の 総 合 計 画 に 掲 載 さ れ て い る の は , 枠 内 の 計 画 で す 。
基本
(平成22年度∼平成29年度)期基本計画
平成22年度∼平成25年度
後期基本計画
平成26年度∼平成29年度
計画
平成26年度∼平成28年度
計画
平成27年度∼平成29年度
第 2 節
計画の
期
「 基 本 構 想 」は,総 合 計 画 の 核と して,本 市 が目 指 す 将 来 の 都 市 像 を 示し,そ の 実 現に向 けた 基 本 理 念を明らかにし,まちづくりに向け た施策の大綱を示したものです。 目標年次は平成29年度です。
「基本計画」は,将来の都市像の 実 現に向けて,施 策 の 大 綱ごとに, その体系と取り組む内容を示して います。この 基 本 計 画は前 期と後 期で構 成され,後 期 の 基 本 計 画 期 間は,平 成26年 度から平 成29年 度の4年間です。
「 実 施 計 画 」は,基 本 計 画に示し た 施 策を計 画 的 かつ,効 率 的に実 施するための短期的な計画です。 計画期間は3年間とし,毎年見直 しを行います。
第
二
節
計
画
の
構
成
と
期
< 計 画 の 進 行 管 理 >
本 市 の ま ち づ く り の 基 本 的 な 計 画 で あ る 第 6 次 総 合 計 画 の 進 行 状 況 を 把
握 す る た め ,行 政 評 価
※を 活 用 し ,基 本 計 画 は 施 策 評 価
※で ,実 施 計 画 は 事 務
事 業 評 価
※で 検 証 し , 本 市 の 公 式 ウ ェ ブ ペ ー ジ な ど を 通 じ て 毎 年 度 結 果 を 公
表 し て い き ま す 。
※ 行 政 評 価 :行 政 が 実 施 し て い る 政 策 , 施 策 や 事 務 事 業 に つ い て , 成 果 指 標 等 を 用 い て 有 効 性 ,
効 率 性 , 必 要 性 を 評 価 し , そ の 結 果 を 次 の 企 画 立 案 に い か す こ と に よ っ て 政 策 の 質 的 向 上 を 図 る た め の 行 財 政 改 革 の 手 法 の 一 つ の こ と 。
※ 施 策 評 価 :政 策 , 施 策 , 事 務 事 業 の 三 階 層 の う ち , そ の 中 核 単 位 と な る 施 策 を 対 象 と し て 行 う
評 価 の こ と で , 施 策 ご と に 現 状 分 析 ・ 課 題 抽 出 を 行 い , 今 後 の 方 向 性 を 明 確 に し , 次 年 度 の 事 業 実 施 に 反 映 さ せ る も の 。
※ 事 務 事 業 評 価 :各 課 の 業 務 活 動 の 基 本 単 位 で あ る 事 務 事 業 に つ い て , 事 務 事 業 の 妥 当 性 ・ 有 効
性 ・ 効 率 性 の 点 か ら 評 価 し , そ の 評 価 結 果 を も と に 課 題 整 理 を 行 い , 改 革 ・ 改 善 の 糸 口 を 見 出 し , 次 年 度 の 事 業 計 画 に 反 映 さ せ る も の 。
計 画 の 進 行 管 理 イ メ ー ジ
基本構想
基本計画
施策評価
事務事業評価
実施計画
第
1
章
総合計画の概念
第
二
節
計
画
の
構
成
と
期
間
第
2
章
[
第1項
]
人口予測
第6次総合計画策定時に,定住促進に向けた施策を行わないと仮定して将来の人口
を推計しました。平成
29
年の人口は約
49,000
人になる見込みで,全人口に占める高
齢者の割合も増加が予測されます。(巻末【資料5】を参照)
<総人口及び年齢 3 区分別の将来の人口予測>
≪参考≫
人口予測はコーホート要因法を用いています。コーホート要因法とは,年齢別人口の加齢に伴って生ずる年々 の変化をその要因(死亡,出生,及び人口移動)ごとに計算して将来の人口を求める方法です。
第 1 節
の 会
60,000
55,920
54,555
53,189
51,771
50,301
48,831
16,059
16,276
16,492
16,714
16,940
17,166
33,051
31,902
30,753
29,497
28,134
26,772
6,810
6,377
5,944
5,561
5,227
4,893
(人)
■老年人口 (65歳以上)
■生産年齢人口 (15〜64歳)
■年少人口 (0〜14歳)
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
平成 19年
平成 21年
平成 23年
平成 25年
平成 27年
平成 29年
0
第
2
章
社会情勢と課題
第
一
節
こ
れ
か
ら
の
社
会
情
勢
[
第
一
項
]
人
口
予
測
本市では,平成
15
年度から財政健全化計画を策定し,人件費の抑制,内部管理経
費の削減,公債費の一括償還など,財政の健全化を最重要課題として取り組み,今日
までに一定の成果が出てきております。
また,平成
25
年度からは,土地開発公社の経営健全化計画を策定し,笠岡市全体
の財政健全化を一層推進することとしております。
しかし,人口減少や少子高齢化の進展による社会保障費の増加により,将来の財政
負担は大きくなることが見込まれます。
このため,負債を減少させる取組と同時に,市の貯金(財政調整基金)を増加させ
る取組を強化し,将来世代の負担を軽減していくこととしております。
今後も引き続き行財政改革の取組を進めるとともに,定住促進や産業振興施策など
を重点的に推進し,地域経済の活性化と雇用の創出を図り,活力のある笠岡となるよ
う努めてまいります。
財政調整基金は,経済の不況等による市税の大幅な減収や災害の発生等による不測
の支出増加に対処するための市の貯金です。
基金残高は,平成
26
年度以降は増加し,平成
29
年度では,約
20
億円となり,目
標を達成できる見込みです。
今後も,更なる財源の確保に努め,効率的かつ効果的に施策を推進し,健全な財政
運営を継続してまいります。
[
第2項
]
財政見通し
財政調整基金残高の見込み
20 億円
15
10
5
0
財政調整基金 目標値
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 12.4 9.2 9.6 13.9 15.7 15.4 14.4 13.4 16.0 16.1 15.7 15.9 17.1 18.0 18.7 20.0
第
一
節
こ
れ
か
ら
の
社
会
情
勢
[
第
二
項
]
財
政
見
通
の
の
の
我が国は,今まで経験したことがないほどの人口減少の時代に入っており,少子高
齢社会の更なる進展により,社会・経済構造に大きな変化が起こることが予測されま
す。
出生率の低下による年少人口(
0
歳~1
4
歳)の減少は,子どもの社会性への影響や,
地域社会の活力の低下などといった影響が懸念されます。生産年齢人口(1
5
歳~
64
歳)の減少は,労働力の不足による経済活力の減退や産業構造の変化といった影響を
引き起こします。そして,老年人口(6
5
歳以上)の増加に伴い,医療費などの社会保
障費の支出が増大し,社会保障費の負担が増加することが予測されます。
地方自治体が,自らの判断と責任において,主体的な行財政運営を進めるという,
地方分権の時代がきています。
そして,地域主権により,市民がまちづくりの主役として自立し,地域を中心とし
たまちづくりを積極的に進めていくことが求められています。
近年,災害,感染症の流行,犯罪,食の安全性の問題,家庭内暴力などの暴力行為,
高齢者や幼児への虐待など,市民生活を脅かす要因が増えつつあります。
今日の環境問題は,地球の温暖化を始めとした深刻化する地球規模の問題から,ご
み処理や不法投棄などの身近な地域の問題まで広範囲にわたっており,行政はもとよ
り,市民一人一人が考えなければならない課題となっています。
今日では,正規雇用だけでなく,非正規雇用であるパートタイム,アルバイト,派
遣社員など就業形態が多様化しています。それに伴い,働く人の権利の保護や働きや
すい環境を構築することが課題となっています。
情報通信技術
※の進歩により,国際間や地域間において情報のネットワークは広が
り,企業,家庭や個人においてもインターネット環境が広く普及しています。災害な
どの非常時も含め,行政サービスを提供する手段に活用することで,市民の利便性の
向上に大きく寄与しています。
※ 情報通信技術:情報や通信に関する技術の総称のこと。
[
第3項
]
取り巻く環境
第
2
章
社会情勢と課題
第
一
節
こ
れ
か
ら
の
社
会
情
勢
[
第
三
項
]
取
り
巻
く
環
境
交通手段や情報通信技術の進歩により,人・物・資本・情報が国境を越えて容易に
移動するようになり,お互いの距離が急速に縮まりました。その結果,企業活動,環
境保護など様々な場面で,国際化の影響を受けるようになってきています。また,国
際紛争などにより国際的な人権尊重の気運も高まっています。
第
一
節
こ
れ
か
ら
の
社
会
情
勢
[
第
三
項
]
取
り
巻
く
環
次の項目を,今後のまちづくりの基本的な課題とします。
国からの補助金や地方交付税が見直されたことや,更に税収入の減少などから,地
方自治体は財政的に厳しい運営を迫られる一方,地方分権の進展により,自らの独自
性を高めるまちづくりが必要です。
少子化による人口減少社会の到来により,まちや地域コミュニティ
※を形成・維持
することが困難となり,また,生産年齢人口(1
5
歳~6
4
歳)の減少により経済活動
が低下し,自治体の税収入も減少するなど悪循環となります。人口減に対応した定住
に向けた取組を的確に進めることが必要です。
バブル期などの好景気時に行った積極的な資本投入による借入金の返済や,国から
の補助金や地方交付税の見直しにより,財政的に厳しい状況に置かれています。
今後,行政評価を活用して事務事業を適切に執行するとともに,国や県に対しての
税財源の移譲
※への働きかけや,独自に財源を確保する取組などを,更に進める必要
があります。
平成
20
年 1
0
月に施行した笠岡市自治基本条例
※では,基本理念として,まちづく
りの主役である市民と市議会と行政の役割分担とその責務を定め,市民参加と協働に
よる自治の在り方を明らかにし,市民主体の自治の実現を目指しています。その実現
のためには,自治基本条例に基づき,市民,市議会,行政の役割を原点から見直し,
常に協働の姿勢で進める必要があります。
市民生活を送る上での様々な地域の課題解決については,自分に起こったことは自
分や家庭で解決するという「自助」,地域コミュニティの仲間や隣同士で,お互いに
助け合って解決していくという「共助」,個人や周囲,地域あるいは民間の力ででき
ないことを公の力で行っていく「公助」という基本的な考えがあります。こうした考
えに基づき,お互いが信頼の絆で結ばれた対等な関係を築き,協働のまちづくりを進
めていくことが必要です。
※ 地域コミュニティ:自治会活動,地域福祉活動,防火・防犯・防災活動,環境美化活動などに関わりながら,
地縁に基づいて,住民がお互いに交流を行っている地域社会,あるいはその人々の集団のこと。
※ 税財源の移譲:国から地方への税源移譲とは,住民に新たな負担を求めることなく,国税を減らし,その相当
分を地方税として増やすことで,地方公共団体が自主的・自立的な行財政運営を行うための財源を確保する こと。
※ 自治基本条例:自治の担い手である市民が,市議会及び市の執行機関と一体となって,自治の実現を図ること
を目的として,笠岡市における自治の基本理念を明らかにし,自治の基本となる事項を定めたもの。
第 2 節
の基本
の
市 の
の
第
2
章
社会情勢と課題
第
二
節
ま
ち
づ
く
り
の
基
本
的
課
題
第
3
章
市民一人一人が,自分の夢と希望に満ちた将来に向かって,元気あふれる生活を送
ることができるようにしていきます。
みんなが元気になり,互いに互いを支え合う暮らしを築くことで,地域が活気づき,
更に,私たちのまち「かさおか」全体が活気に満ちあふれるようにしていきます。
そうすることで,市民一人一人が,笠岡に住んでいてよかったと幸せを実感できる
ような,心豊かで,やさしさとぬくもりの感じられるまちを目指します。
第 1 節
の 市
市民協働で築くしあわせなまち
活力ある福祉都市かさおか
第
一
節
将
来
の
都
市
像
本市は,第6次総合計画に掲げている定住促進策などの諸施策を実施することによ
り,平成
29
年度末の人口フレームを
52,000
人に設定します。(巻末【資料6】を参
照)
「市民協働で築くしあわせなまち
活力ある福祉都市かさおか」という将来の都市
像の実現に向けて,自治基本条例に定める自治の基本原則を含む7つの基本理念を掲
げ,市民と共に取組を進めます。
私たちのまちの運営は,国や県が決めるのではなく,市政の主権者である私たちで
決めることが,地方自治
※のあるべき姿であり,地方分権
※の目的です。
市民と行政が,お互いの立場を認識し,自らの判断と責任の下に自立したまちづく
りに取り組んでいきましょう。
人権とは,全ての人が,人間が人間らしく生きるために生まれながらにして持って
いる権利で,あらゆる場面において尊重されるべきものです。
市民一人一人が自らの人権のみならず,他者の人権についても正しく認識するとと
もに,権利の行使に伴う責任を自覚し,互いの権利を尊重し合うことが重要です。
人権が尊重されるまちを目指しましょう。
自治基本条例のもと,行政だけが主体的に地域の課題解決に当たるのではなく,市
民と行政は,お互いの果たすべき役割を分担し,協働して,地域の課題解決や魅力あ
るまちづくりに向けて取り組んでいきます。
市民は自らの責務に基づいてまちづくりに参画することを基本とし,市民と行政が,
信頼の絆で結ばれた対等な関係を築き,同じ目的に向けて連携協力してまちづくりに
取り組んでいきましょう。
自治基本条例のもと,市民と行政が協働のまちづくりを進めていくため,行政は保
有する情報を積極的に公開し,市民と共に共有します。
そして,市民,市議会,行政がお互いに情報を共有していきましょう。
※ 人口フレーム:フレームとは枠,骨組みのことで,人口フレームとは将来のまちの人口を想定すること。
※ 地方自治:住民が自らの地域を自らの手で治めていくこと。
※ 地方分権:国からの地方(県・市町村)に対する関与を廃止・縮小したり,国の事務権限や財源を地方に移し
たりすることで,住民に身近な行政はできるだけ住民に近い地方が行うことができるように,行政の仕組み を変えていこうとするもの
第 2 節
計画
第 3 節
の 市 の
基本
の
市 画 の
の
第
3
章
基 本 構 想
第
二
節
計
画
人
口
フ
レ
ー
ム
第
三
節
将
来
の
都
市
像
の
実
現
に
向
け
た
基
本
理
念
まちの活性化に向けて,市民活動に参加しやすい環境づくりを進めるとともに,保
健・福祉・防災・環境などの様々な分野において,市民活動やまちづくりに熱意を持
った人材を発掘し,育成していきましょう。
本市は,平成8年以降,年間
500
人から
600
人のペースで人口が減少しています。
定住促進につながる機会を的確にとらえた取組を進め,市民と行政が協働する魅力
あるまちづくりを進め,
「住んでみたい」
「住んでよかった」と実感できる笠岡を創っ
ていきましょう。
少子高齢化による人口減少,そして複雑多様化している社会情勢により,地方自治
体の厳しい財政状況が続くものと予測されます。
そうした状況を踏まえ,独自の財源確保に取り組みながら,限られた資源を重点的
かつ集中的に投入するまちづくりを進め,中長期的に安定した財政基盤を構築します。
の
定
第
三
節
将
来
の
都
市
像
の
実
現
に
向
け
た
基
本
理
第 4 節
の 市 の
策の
第6次総合計画では,「市民協働で築くしあわせなまち
活力ある福祉都市かさお
か」を実現するため,次の5つを施策の大綱とします。
必要な道路や港の整備,生活に身近なごみ・し尿収集,安心して使用できる水の供
給など,市民生活を快適に送るための基盤整備を進め,防災組織や防災施設を強化し,
カブトガニ保護活動を通じて自然環境保護に向けた取組を進めます。
全ての市民が,安全なまちづくりに向けて情報を共有し,利用しやすい快適な生活
空間がある地域社会の中で,生き生きと暮らすとともに,自然を守り地球にやさしい
環境に配慮しながら,増えつつある災害,危機,そして犯罪などから市民の生活を守
ることができるまちをつくります。
全ての市民がお互いの人権を尊重し,認め合い,生き生きと心豊かに生活できる地
域社会を築くことがまちづくりの基本です。
次世代を担う子たちが健やかに成長できるような環境をつくります。
また,市民一人一人が生涯にわたり,心身の健康と生きがいを持って生涯学習やス
ポーツに親しみ,充実感あふれる日常生活を送るとともに,長い歴史の中で創られ育
まれてきた歴史的資産や個性ある文化を継承し,新たな笠岡の文化を創造できるまち
をつくります。
地域で支え合いながら暮らしていくことができる地域福祉を進めます。
安定した社会保障制度
※を維持するとともに,安心して受けられる医療や迅速な救
急体制の整備を進めます。子ども,高齢者や障がい者など,全ての人が社会の中で生
活や活動ができるよう,市民が互いに支え合い,助け合って生きがいを持って暮らす
ことができるよう,健やかで,安心して暮らせるまちをつくります。
特色をいかした農業では,笠岡湾干拓地で循環型農業システム
※を構築することを
目指し,水産業では水産資源を安定して供給できる取組を進めます。商工業では,地
域の産業活動を活性化させるとともに,中心商店街のにぎわいを創ります。
また,瀬戸内海国立公園内の風光明媚な笠岡諸島など,地域の価値ある資源を活用
した観光メニューを創ることで笠岡の魅力を広く発信し,多くの人が笠岡に訪れるよ
うにします。
市内の産業がにぎわい,そこに携わる人たちを含めた市民全体が元気になることを
※ 社会保障制度:国民の安心や生活の安定を提供する仕組みのこと。社会保険,公的扶助,保健医療など。
※ 循環型農業システム:バイオマス(生物資源の量を表す概念)の発生状況や利用方法を踏まえながら,消費者,
NPOとも連携し,一定の地域で地域内循環利用する仕組みのこと。 1
2
3
4
第
3
章
基 本 構 想
第
四
節
将
来
の
都
市
像
の
実
現
に
向
け
た
施
策
の
大
綱
通じて活気あるまちをつくります。
市民と行政が協働して地域の課題に対する取組を進めていくことにより,市民の目
線に立った課題解決を行うことができます。市民と行政が信頼の絆でつながるととも
に,市民同士も信頼の絆でつながるような取組を進めます。
また,他地域との文化交流で人と人のつながりを広め,更には,国境を越えた国際
交流を行うことで広く多くの人とのつながりの輪を広げ,市民の暮らしが文化的で豊
かなまちをつくります。
「市民協働で築くしあわせなまち 活力ある福祉都市」を都市像に掲げた第6次総
合計画の遂行に向けて,限られた資源を最大限に活用し,市民の満足度の高い行政運
営を行うことを目的に,行政運営の仕組みや職員の意識改革など行財政改革
※を進め
ます。
これまで厳しく開発を制限してきた都市計画区域の線引き制度
※を平成
21
年4月
1日に廃止し,都市と農村が共存する,より定住しやすい「共生型土地利用」に向け
て,あたらしい笠岡のまちづくりがスタートしました。
市民が,これまで以上に快適で安心して暮らせるよう,土地利用を緩やかに誘導し
ながら,良好な景観や自然環境,農用地などの維持・保全を進めていきます。そして,
民間資本を積極的にいかしながら,笠岡市都市計画マスタープラン
※に基づき,調和
のとれたまちづくりに取り組んでいきます。
※ 行財政改革:政府や地方自治体が行う改革の一つで,財政面での経費節減と効率性とともに,行政サービスの
質を向上させることを目的として行われるもの。
※ 線引き制度:無秩序な市街化の防止と,計画的な市街化を図ることを目的に,都市計画法で定められた「区域
区分制度」のこと。具体的には,概ね10年を目安として,積極的に市街化へ誘導する「市街化区域」と土地 利用を規制,そして市街化を抑制する「市街化調整区域」に2分割する制度のこと。
※ 都市計画マスタープラン:都市計画法に定められた,概ね20年間の市町村の都市計画に関する基本方針のこと
で,将来のあるべき姿をより具体的に示し,また,地域における都市づくりの課題とそれに対応した整備等 に関する方針を示したもの。
第 5 節
の 市 の
5
計画
第
五
節
将
来
の
都
市
像
の
実
現
に
向
け
た
土
地
利
第6次笠岡市総合計画
○計画の全体像
第
3
章
基 本 構 想
施策の大綱
後期基本計画の施策項目
(
定
住
促
進
第
4
章
<今後の取組>
課題に対する取組 地域の特性をいかした個性あるまちづくり
取組の概要 主な事業
笠岡市の特性をいかした,魅力的で個性あるまちづくりを進めるた め,線引き廃止後のフォローアップ調査・都市計画基礎調査を基に笠 岡市都市計画マスタープランの変更を行います。
県から開発許可,建築確認の事務の移譲を受けて,より市民に身近 な市が行うことにより,地域の特性をいかした健全なまちづくりを誘 導するとともに,法令,条例に基づく公平公正な指導を行います。
• 笠岡市都市計画マスタープ ランの変更
• 開発行為などの許可
• 建築の確認及び指導 課題に対する取組 定住促進に向けた取組
取組の概要 主な事業
未利用地の有効活用による企業誘致など,定住促進につながる土地 利用の誘導を行うため,用途地域・特定用途制限地域の見直しを行い ます。
また,人口減少が著しい農村地域において,住環境を整備し,空き 家・空き農地の増加を防止するとともに,UIJターン※希望者や農村
に定住したいと考えている人に対して,空き家の情報提供を行います。
• 用途地域などの見直し
• 空き家等有効利用対策事業
課題に対する取組 住宅・宅地供給への取組
取組の概要 主な事業
市内への定住及び企業誘致を促進するため,道路整備を進めるとと もに,民間活力を活用した良好な土地造成を誘導します。
住宅マスタープラン※に基づき,民間の良質な住宅ストックの形成を
促進するとともに,老朽化した市営住宅の計画的な整備と長寿命化を 図り,官民連携した住宅供給を行います。
• 新設土地造成促進奨励金
• 市営住宅建設事業 課題に対する取組 優良農地の保全
取組の概要 主な事業
笠岡市農業振興地域整備計画に基づき,優良農地の確保と保全に取 り組み,田園風景と調和したまちづくりを進めます。
• 農地法の厳格な運用
• 農地・水・環境保全向上対策
• 中山間地域等直接支払事業 課題に対する取組 森林の保全
取組の概要 主な事業
森林の持っている地球環境の保全,水源のかん養,自然災害防止な どの機能を保つために,笠岡市森林整備計画に基づいて森林の整備, 保全に取り組みます。
• 植栽事業
※ UIJターン:一般的に,都心から地方に移住することを,アルファベットの形にちなんで表現したもの。 ※ 住宅マスタープラン:住生活基本法に基づき策定した住宅政策の視点での取組の考え方や目標を示した計画。
<施策項目名>
調和のとれた土地利用に取り組むまち 1111
<基本方針>
市民が豊かで快適に暮らせるよう,恵まれた自然環境を守り,田園風景と調和させながら,にぎ わいと活力のあるまちとなるような,それぞれの地域特性にあった都市的土地利用,農業的土地利 用,自然的土地利用を目指します。
笠岡諸島においては,瀬戸内海国立公園の貴重な自然や景観,歴史をいかすとともに,観光・レ クリエーションが盛んになるような土地利用を目指します。
また,市民が安全で安心して暮らせるような住環境の整備を目指します。 <現状と課題>
近年,人口減少や高齢化が大きく進んだことから,定住を促進する施策をより積極的に求める市 民の声がありました。このことから,多くの市民の参加により,平成16年に笠岡市都市計画マスタ ープラン※を策定し,職と住が近接し,人々の交流が生まれる魅力あるまちづくりの将来像を明らか
にしました。そして,このマスタープランを実現するため,平成21年4月から都市計画区域の線引 き※を廃止し,従来よりも緩やかな土地利用規制によるあたらしい笠岡のまちづくりを始めました。
線引き廃止後,旧市街化調整区域において,開発行為※による宅地造成が進んでいます。現在,様々
な項目についてのフォローアップ調査を実施しており,線引き廃止後の動向について検証中です。 今後は,人口減少の歯止めや,市の活性化を促す個性あるまちづくりを進めていく土地利用計画 について,方向性を定める必要があります。特に人口減少が著しい農村地域において定住を促すよ うな土地利用を進めていくことが課題であり,土地利用の状況を見据えながらマスタープランの変 更を行い,適切な都市計画の見直しを行うことが必要です。
都市計画区域の線引き廃止により土地利用の自由度が高まったことから,定住促進に向けた住 宅・宅地の供給を誘導することも課題となっています。定住地として選ばれ,かつ住み続けること ができるよう,多様な生活スタイルに適応する良質な住宅ストックを確保していく必要があります。
農用地については,線引きが廃止された後の新たな開発行為と整合性を保ちながら,優良農地の 維持・保全を図っていくとともに,状況に応じて見直しを行っていく必要があり,マスタープラン の変更と併せて農業振興地域整備計画※の見直しを行います。
森林は地球環境の保全,水源のかん養※,自然災害の防止など様々な機能を持っています。しかし,
最近では松くい虫などによる森林の荒廃が進んでいるため,森林の整備を進め機能を回復すること が必要です。
<指標>
※ 都市計画マスタープラン:都市計画法に定められた,概ね
20年間の市町村の都市計画に関する基本方針のこと で,将来のあるべき姿をより具体的に示し,また,地域における都市づくりの課題とそれに対応した整備等 に関する方針を示したもの。
※ 線引き:無秩序な市街化の防止と,計画的な市街化を図ることを目的に,都市計画法で定められた「区域区分
制度」のこと。具体的には,概ね10年を目安として,積極的に市街化へ誘導する「市街化区域」と市街化を 抑制する「市街化調整区域」に2分割する制度。
※ 開発行為:主として建築物の建築又は特定工作物の建設の目的で行う土地の区画形質の変更のこと。 ※ 農業振興地域整備計画:法律に基づき,本市の優良な農地を確保,保全するとともに,地域農業の振興を図る
ための総合的な農業振興の計画のこと。
※ 水源のかん養:健全な森林生態系の存在により豪雨時における河川の増水量(直接流出量)を軽減させるとと
もに,無降雨時の低水量(基底流量)を安定的に供給する作用のこと。
指標名 実績値 実績見込 目標値
H21 H22 H23 H24 H25 H29
土地利用の制限に満足している
市民の割合(市民意識調査) - 9.9% - 10.1% - 10.5%
建築確認件数(新築,増改築) 184件 177件 187件 176件 190件 230件 住環境の整備に満足している市
民の割合(市民意識調査) - 25.3% - 22.9% - 28.0%
No.
主担当課名 都市計画課 関係課名 企画政策課,農政水産課,経済観光活性課
ページの見方
施 策 項目:総合計画が目指 す都 市像を実 現するため, 基本構想の5つの施策大綱 ごとに定めたもので,39の 施策で構成しています。
現 状と課 題:各施 策を 取り巻く現在の状 況と 課題を示しています。
基 本 方 針:基 本 構 想 の もと,各施策が目指す基 本 的 な 方 針を 示して い ます。
指 標:各 施 策 で 後 期 基 本 計 画 期 間に実 現を目 指す目標として設定した 数値です。
主な事業:課題に対する 取組として行う主要な事 業を示しています。
第
1
節
定 住 促 進
主担当課名 定住促進センター 関係課名 全庁
<施策項目名> No.
ずっと住み続けたいまち
<基本方針>
笠岡市総合計画において「定住促進※」を重点施策と位置づけ,市民と協働しながら市政のあら
ゆる分野で定住促進施策を展開することによって,住みたいまち,ずっと住み続けたいまちを目指 します。
<現状と課題>
近年,笠岡市では,少子化による自然減が著しくなっています。転入転出による社会減も定住促 進施策の実施に伴う一定の効果により改善がみられるものの,人口減少に歯止めがかかっていませ ん。
人口の減少は,市民生活の活力の低下を招くばかりでなく,地域経済や財政にも大きな影響を及 ぼし,地域の存立基盤にかかわる深刻な問題になっています。このため,現に生活している市民は もちろんのこと市外の人々をも惹き付けることができ,魅力ある豊かな暮らしを創出できるような 施策を継続して実施するとともに,更に効果のある新たな施策の実施も必要となってきています。
特に,生産年齢人口層の前期(15歳~39歳)の減少が著しいため,若い世代を対象にした定住促進
策を図る必要があり,ライフサイクル※の中の,「就職」,「結婚」,「出産」,「子育て」といった定住
の動機付けに効果が期待できる時期に,定住促進施策を展開することが求められています。 更に,現在笠岡市に住んでいる人にも「ずっと笠岡に住み続けたい」と思えるような魅力あるま ちづくりを進めるため,今まで以上に庁内・市内の関係機関との連携を強化して,積極的に定住促 進施策を進める必要があります。
<指標>
指標名 実績値 実績見込 目標値
H21 H22 H23 H24 H25 H29
社会動態人口年間増減数 △130人 △315人 △274人 △285人 △200人 ±0人
笠岡に住み続けたいと答えた
市民の割合(市民意識調査) - 46.5% - 48.2% - 60.0%
※ 定住促進:人口の増加をねらった活力あるまちづくりに向けて,本市に定住するように政策的に誘導すること。
※ ライフサイクル:誕生から死に至る人の一生のこと。
第
4
章
後期基本計画
第
一
節
定
住
促
進
<今後の取組>
定住促進ビジョンの推進
定住促進センター実施事業(平成
24
年度~2
6
年度)
■
住宅取得支援
・住宅新築助成金交付事業
・固定資産税相当額の一部助成事業 ・空き家等有効利用対策事業 ・オール不動産情報集約提供事業
■
子育て支援
・三世代同居等支援事業
■
就業支援
・Uターン※・Iターン※就職情報提供事業
■
結婚支援
・結婚応援事業
・井笠圏域結婚推進事業
■
定住促進体制
・市内関係機関との連携 ・定住関連の積極的な情報提供
担当課における取組(定住促進に関連の深い取組を再掲)
■
調和のとれた土地利用に取り組むまち
(都市計画課) ・地域の特性をいかした個性あるまちづくり・住宅・宅地供給への取組
■
良好な景観と憩いの空間があるまち
(都市計画課) ・良い景観を守る取組・公園・緑地の整備及び緑化の推進
■
公共交通を利用しやすいまち
(企画政策課) ・分かりやすく利便性の高い公共交通体系の構築 ・利用者のニーズに応じた運行(航)の見直し ・地域資源や中心市街地との連携・各交通手段間の連携強化
・市民,交通事業者,行政の協働による持続可能な仕組みづくり
■
充実した学校教育が受けられるまち
(学校教育課) ・確かな学力の向上・学校施設の耐震化 ・幼児教育の充実
■
安心して子どもを産み育てられるまち
(子育て支援課) ・安心して子どもを産み育てるための取組・子どもを健やかに育てるための家庭支援の充実 ・安心・安全な子育て環境の充実
■
地元で働けるまち
(経済観光活性課) ・企業誘致の推進・就職の支援 ・創業支援と育成
■
市民とともに協働でまちづくりを進めるまち
(協働のまちづくり課) ・新たな地域コミュニティまちづくり協議会の支援・市民との協働事業による課題解決やまちづくり ・市民の力を引き出す市役所づくり
・市民活動支援センター「この指とまれ」の機能強化
※ Uターン:都市部から地方への人口還流現象の一つで,地方から都市部へ移住した者が再び地方の生まれ故郷に
戻る現象のこと。
※ Iターン:大都市(主に都心)で育った人が,故郷とは違う別の地方に移住して働くこと。
第
一
節
定
住
促
第
2
節
安全で快適なまちづくり
1 調和のとれた土地利用に取り組むまち ・・・・・・・・・・・・・・・・
30
2 良好な景観と憩いの空間があるまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
3 公共交通を利用しやすいまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
4 便利で安全な道路があるまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
36
5 安全に港が利用できるまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
38
6 安心の水が潤うまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
40
7 下水道によって快適に暮らせるまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
42
8 危機に備えみんなを守るまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
44
9 消防 ・ 防災力でみんなを守るまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
46
10 ごみを減らし資源を大切にするまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
11 笑顔で安心して安全に暮らせるまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
50
12 いつでもどこでも情報ネットワークにつながるまち ・・・・・・・・
52
13 地球にやさしい環境を守るまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
54
<施策項目名>
調和のとれた土地利用に取り組むまち
1111
<基本方針>
市民が豊かで快適に暮らせるよう,恵まれた自然環境を守り,田園風景と調和させながら,にぎ わいと活力のあるまちとなるような,それぞれの地域特性にあった都市的土地利用,農業的土地利 用,自然的土地利用を目指します。
笠岡諸島においては,瀬戸内海国立公園の貴重な自然や景観,歴史をいかすとともに,観光・レ クリエーションが盛んになるような土地利用を目指します。
また,市民が安全で安心して暮らせるような住環境の整備を目指します。 <現状と課題>
近年,人口減少や高齢化が大きく進んだことから,定住を促進する施策をより積極的に求める市
民の声がありました。このことから,多くの市民の参加により,平成16年に笠岡市都市計画マスタ
ープラン※を策定し,職と住が近接し,人々の交流が生まれる魅力あるまちづくりの将来像を明らか
にしました。そして,このマスタープランを実現するため,平成21年4月から都市計画区域の線引
き※を廃止し,従来よりも緩やかな土地利用規制によるあたらしい笠岡のまちづくりを始めました。
線引き廃止後,旧市街化調整区域において,開発行為※による宅地造成が進んでいます。現在,様々
な項目についてのフォローアップ調査を実施しており,線引き廃止後の動向について検証中です。 今後は,人口減少の歯止めや,市の活性化を促す個性あるまちづくりを進めていく土地利用計画 について,方向性を定める必要があります。特に人口減少が著しい農村地域において定住を促すよ うな土地利用を進めていくことが課題であり,土地利用の状況を見据えながらマスタープランの変 更を行い,適切な都市計画の見直しを行うことが必要です。
都市計画区域の線引き廃止により土地利用の自由度が高まったことから,定住促進に向けた住 宅・宅地の供給を誘導することも課題となっています。定住地として選ばれ,かつ住み続けること ができるよう,多様な生活スタイルに適応する良質な住宅ストックを確保していく必要があります。
農用地については,線引きが廃止された後の新たな開発行為と整合性を保ちながら,優良農地の 維持・保全を図っていくとともに,状況に応じて見直しを行っていく必要があり,マスタープラン
の変更と併せて農業振興地域整備計画※の見直しを行います。
森林は地球環境の保全,水源のかん養※,自然災害の防止など様々な機能を持っています。しかし,
最近では松くい虫などによる森林の荒廃が進んでいるため,森林の整備を進め機能を回復すること が必要です。
<指標>
※ 都市計画マスタープラン:都市計画法に定められた,概ね20年間の市町村の都市計画に関する基本方針のこと
で,将来のあるべき姿をより具体的に示し,また,地域における都市づくりの課題とそれに対応した整備等 に関する方針を示したもの。
※ 線引き:無秩序な市街化の防止と,計画的な市街化を図ることを目的に,都市計画法で定められた「区域区分
制度」のこと。具体的には,概ね10年を目安として,積極的に市街化へ誘導する「市街化区域」と市街化を
抑制する「市街化調整区域」に2分割する制度。
※ 開発行為:主として建築物の建築又は特定工作物の建設の目的で行う土地の区画形質の変更のこと。
※ 農業振興地域整備計画:法律に基づき,本市の優良な農地を確保,保全するとともに,地域農業の振興を図る
ための総合的な農業振興の計画のこと。
※ 水源のかん養:健全な森林生態系の存在により豪雨時における河川の増水量(直接流出量)を軽減させるとと
もに,無降雨時の低水量(基底流量)を安定的に供給する作用のこと。
指標名 実績値 実績見込 目標値
H21 H22 H23 H24 H25 H29
土地利用の制限に満足している
市民の割合(市民意識調査) - 9.9% - 10.1% - 10.5%
建築確認件数(新築,増改築) 184件 177件 187件 176件 190件 230件
住環境の整備に満足している市
民の割合(市民意識調査) - 25.3% - 22.9% - 28.0%
No.
主担当課名 都市計画課 関係課名 企画政策課,農政水産課,経済観光活性課
第
4
章
後期基本計画
第
二
節
安
全
で
快
適
な
ま
ち
づ
く
り
課題に対する取組
地域の特性をいかした個性あるまちづくり
取組の概要 主な事業
笠岡市の特性をいかした,魅力的で個性あるまちづくりを進めるた め,線引き廃止後のフォローアップ調査・都市計画基礎調査を基に笠 岡市都市計画マスタープランの変更を行います。
県から開発許可,建築確認の事務の移譲を受けて,より市民に身近 な市が行うことにより,地域の特性をいかした健全なまちづくりを誘 導するとともに,法令,条例に基づく公平公正な指導を行います。
• 笠岡市都市計画マスタープ
ランの変更
• 開発行為などの許可
• 建築の確認及び指導
課題に対する取組
定住促進に向けた取組
取組の概要 主な事業
未利用地の有効活用による企業誘致など,定住促進につながる土地 利用の誘導を行うため,用途地域・特定用途制限地域の見直しを行い ます。
また,人口減少が著しい農村地域において,住環境を整備し,空き
家・空き農地の増加を防止するとともに,UIJターン※希望者や農村
に定住したいと考えている人に対して,空き家の情報提供を行います。
• 用途地域などの見直し
• 空き家等有効利用対策事業
課題に対する取組
住宅・宅地供給への取組
取組の概要 主な事業
市内への定住及び企業誘致を促進するため,道路整備を進めるとと もに,民間活力を活用した良好な土地造成を誘導します。
住宅マスタープラン※に基づき,民間の良質な住宅ストックの形成を
促進するとともに,老朽化した市営住宅の計画的な整備と長寿命化を 図り,官民連携した住宅供給を行います。
• 新設土地造成促進奨励金
• 市営住宅建設事業
課題に対する取組
優良農地の保全
取組の概要 主な事業
笠岡市農業振興地域整備計画に基づき,優良農地の確保と保全に取 り組み,田園風景と調和したまちづくりを進めます。
• 農地法の厳格な運用
• 農地・水・環境保全向上対策
• 中山間地域等直接支払事業
課題に対する取組
森林の保全
取組の概要 主な事業
森林の持っている地球環境の保全,水源のかん養,自然災害防止な どの機能を保つために,笠岡市森林整備計画に基づいて森林の整備, 保全に取り組みます。
• 植栽事業
※ UIJターン:一般的に,都心から地方に移住することを,アルファベットの形にちなんで表現したもの。
※ 住宅マスタープラン:住生活基本法に基づき策定した住宅政策の視点での取組の考え方や目標を示した計画。
第
二
節
安
全
で
快
適
な
ま
ち
づ
く
No.
主担当課名 都市計画課 関係課名 農政水産課
<施策項目名>
良好な景観と憩いの空間があるまち
1121
<基本方針>
市街地に潤いを与える水と緑を保全活用し,ゆとりや快適性を備えた個性的な都市景観のあるま ちを目指します。
丘陵地や海浜,島しょ部の自然環境を乱開発から守り,豊かな自然景観を保全します。
市民が身近で気軽に憩い,やすらげる公園・緑地の整備を計画的に進めるとともに,適切に維持 管理します。
また,緑のある良好な環境にするため,緑化活動を進めます。そのことによって,憩いと潤いの あるまちを目指します。
<現状と課題>
景観法が平成 16年6月に制定され,町並み,屋外広告物,公共施設などが一体となった景観づ
くりを推進できることになりました。地域固有の歴史や伝統に目を向け,良好な景観と潤いを備え た都市の景観を形成することが課題となっています。
瀬戸内海の多島美や緑豊かな丘陵地など,笠岡らしい個性的な景観を保全していく必要がありま す。
良好な景観を守るため,屋外広告物を規制・誘導する必要があります。
市内には,32箇所の都市公園と63箇所の都市公園に準じる公園があり,大規模な公園・緑地は
整備されていますが,市民からは更に地域における小規模公園・緑地を設置するよう求められてい ます。
公園施設の多くは,昭和50年代に整備された施設で老朽化しており,施設の改修が課題となって
います。
<指標>
※ 里親制度:公園を子どもに見立て,公園の簡単な施設管理や美化活動をボランティアで行うこと。
指標名 実績値 実績見込 目標値
H21 H22 H23 H24 H25 H29
自然環境・景観の保護に満足して
いる市民の割合(市民意識調査) - 30.5% - 26.9% - 35.0%
公園・緑地の整備状況に満足して
いる市民の割合(市民意識調査) - 49.5% - 44.5% - 50.0%
市民1人当たりの公園面積 16.3㎡ 16.5㎡ 16.7㎡ 16.9㎡ 17.0㎡ 17.1㎡
市が管理している公園数 82箇所 88箇所 92箇所 95箇所 96箇所 99箇所
里親制度※で公園を管理している
団体数 8団体 8団体 8団体 7団体 7団体 10団体