理⼯学部・材料機能⼯学科 岩⾕ 素顕 [email protected] 発振回路 LCを⽤いたLC発振回路について理解する ⽔晶振動⼦を⽤いた⽔晶発振回路の原理を理解する
アナログ電⼦回路
発振(意味):持続的振動を発⽣すること 発振回路:直流電源から持続した交流を作 る電気回路 12-1発振とは、どのような現象か?
⾝近な発振現象・・・・ハウリング
12-2発振とはどのような現象か?
•
光の発振現象を利⽤した例
半導体レーザ 半導体レーザを ⽤いた医療応⽤ ガスレーザ レーザ加⼯機 12-3 ⾳の周波数スペクトル http://www.toa.co.jp/products/manabiya/oto/4-1.htm フィードバック マイク スピーカ 増幅器 周波数 周波数⾳量
⾳量 特定の周波数成分がどんどん ⼤きくなる フィードバック=帰還 発振とは、どのような現象か? ⾝近な発振現象・・・・ハウリング 12-4レーザの原理
レーザとは、光の発振器 光増幅媒体 光の正帰還回路 鏡 レーザー 335 340 345 350 355 360 365 350.9 100mA 200mA RT, Pulse Duty 0.1% 光強度[a.u.] 波長[nm] 発光ダイオードの発光ス ペクトル レーザの発光スペクトル特定の波⻑の光のみが
発振する
12-5発振回路を実現するための条件
• 電気信号を増幅すること⇒増幅回路を適⽤ • 正のフィードバックが必要 • フィードバックした信号の位相が⼀致することが必要 Circuit3-Transient-3-Graph v(IVm2) 0.0 1.000 2.000 3.000 4.000 Time (s) 0.0 200.0000u 400.0000u 600.0000u 800.0000u 1.0000m 1.2000m 1.4000m 1.6000m 1.8000mTIME 254.438u v(IVm1) 9.996m v(IVm2) 869.125m D(TIME) 0.0 D(v(IVm2)) 0.0
位相が180°ずれる
抵抗を⽤いた負帰還増幅回路の場合
VCE IC VCC RC RB IB VBE RE RA IA VBB ⇒出⼒電圧を⼊⼒側に戻しても発振回路とはならない 12-6発振回路を実現するためには
•
正のフィードバックが必要
•
フィードバックした信号の位相が⼀致すること
が必要
•
⇒この2つの条件を満たすための回路はどのよ
うに作製すれば良いかを考える
12-7実際の発振回路について考える
X1 X3 X2実際に発振回路とし
て動作する回路
簡略化して考える
12-8実際の回路を考える
X1 X3 X2発振回路にするための条件は?
X
1~X
3は理想リアクタンスとする
12-9実際の回路を考える
X1~X3が理想リアクタンス ⇒X1~X3での損失は無視 ⇒各リアクタンスにトランジスタか ら各素⼦へは電流が流れない X1 X3 X2v
1v
2v
3v
1~v
3を以下のように取る
⇒電流の流れは図中の通りi
1 2 3
0
3 2 1
V
V
I
X
X
X
V
ここでI≠0なので0
3 2 1
X
X
X
12-10正帰還をかけるためには・・・
X1 X3 X2 v1 v2 v3位相が同じことが条件
X
2とX
3は同じ種類のリアクタンスである
また、
X
1
X
2
X
3
0
X
1とX
2およびX
3は異なるリアクタンス
発振させるための条件 12-11 演習:下記の回路構成で発振回路を実現する場合、どのような回路 構成があるかを書きなさい X1 X3 X2コルピッツ発振回路
ハートレー発振回路
12-12発振周波数はいくらになるのか?
•
発振する条件は、コンデンサ・コイルを適当に
組み合わせれば良いことが分かったが、発振す
る周波数はどのように決めれば良いか?
•
⇒⽣成する交流の周波数を決めるのは重要
X
2とX
3は同じ種類のリアクタンスである
X
1とX
2およびX
3は異なるリアクタンス
発振回路の条件0
3 2 1
X
X
X
また 12-13 2 1 2 1 2 2 1 2 1 2 1 3 2 1 0 1 1 0 C LC C C C C C C j L j C C j L j X X X 2 1 2 1 2 1 C C C C L f C
1C
2L
発振周波数
コルピッツ発振回路の発振周波数をL,C1,C2を⽤いて表す 12-14下記の回路でC
1=C
2=100pFとする。発振周波
数を4.5MHzにするためのLを求めなさい。
μH
f
C
C
C
C
L
25
1
4
1
2 0 2 1 2 1 2
C
1C
2L
演習:
12-15LC発振回路の問題点
種類 キーデバイス ⻑所 短所 LC発振回路 LとC 発振周波数可変 発振周波数不安定〜10-3 ⽔晶発振回路 ⽔晶振動⼦ 安定(〜10発振周波数-7) 発振周波数を変化できない 12-16http://www.nhk.or.jp/proj ectx/library/library.html
⽔晶の歴史
1880年
Jacques CurieとPierre Curie兄弟が圧電気現象を発⾒ (ラジウムのキューリー夫⼈の息⼦たち) 1917年 連合軍、Uボート対策に潜⽔艦のソナー開発、現在では ⿂群探査機に応⽤ 1927年 最初の⽔晶時計開発(アメリカ) 1969年 セイコーが⽔晶発振式腕時計を発売 12-17
具体的な応⽤例
• 時計の場合 32.768kHz(1秒間に2の15乗回振動する値)など⼩型で1Hz • パソコンの場合 マザーボードに取り付けられたクロック(⽔晶発振機) http://www.sugilab.net/jk/joho-kiki/ 12-18 ⽔晶:透明⽯英結晶、 化学式SiO2、 六⽅晶系結晶 ⽔晶⽟ http://www.rys.co.jp/tangerine/s_list.html アメジスト:⽔晶に 微量のFeを含むもの ローズ⽔晶:ルチル系 結晶が混じった⽔晶宝⽯としての⽔晶
⽔晶の話 ⽔晶振動⼦の原理・・・圧電効果 12-19⼈⼯⽔晶
http://www.ndk.com/jp/crystal_world/004/index.html • ⽔晶(SiO2)のアルカリ溶液に対 する溶解度が温度により異なる (⾼ 温で⽔晶が多く溶ける) ことを利⽤ • 圧⼒が⾼い⽅が溶解度が⾼いので ⾼圧下で⾏う ⽔晶の作製炉 ⽔晶の作製後の写真 12-20単結晶板を結晶から切り出す
⽔晶振動⼦の作り⽅
12-21⽔晶発振⼦
実際の⽔晶振動⼦
12-22圧電とは?
圧電材料:外部から⼒を加える と、内部で電圧が発⽣する 電⼦式ライター⽔晶振動⼦の基本原理:圧電現象
12-23⽔晶振動⼦の基本原理:圧電現象
圧電現象
http://www.qiaj.jp/pages/frame20/page01.html#sec_07 12-24⽔晶振動⼦の動作原理
イメージ図(実際に⽔晶が振動しているのを⽬で⾒ることはできないです) 12-25 i ⽔晶振動⼦ i 時間 振幅は減衰、周期は⼀定 周期⇒⽔晶振動⼦固有⽔晶振動⼦の動作原理
イメージ図(実際に⽔晶が振動しているのを⽬で⾒ることはできないです) 12-26⽔晶振動⼦の
電気記号
r
0L
0C
0r
0は⾮常に⼩さい
0 0r
L
Q
は⾮常に⼤きい
=
C:電極間の静電容量
⽔晶振動⼦の等価回路
12-27L
0C
0C
(1)右の回路図の⾚丸部分の共振周波数(f0)を有効数字5桁で求めなさい。]
[
5916
.
1
2
1
0 0 0MHz
C
L
f
⽔晶振動⼦のインピーダンスに関する以下の問に答えなさい。r0は⼩さいの で無視してある。ただし、L0=100mH、C0=0.1pF、C=50pFとする。 12-28(2) この回路全体のインピーダンスを求めなさい