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保健体育 中1 心身の発達と心の健康

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Academic year: 2021

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第1学年

保健体育科(保健分野)学習指導案

指導者 1 単元名 心身の発達と心の健康「欲求不満やストレスへの対処」 2 単元の目標 (1)心身の機能の発達と心の健康について関心をもち,学習活動に意欲的に取り組もうとすること ができるようにする。 (健康・安全への関心・意欲・態度) (2)心身の機能の発達と心の健康について,課題の解決を目指して,知識を活用した学習活動など により,科学的に考え,判断し,それらを表すことができるようにする。 (健康・安全についての思考・判断) (3)心身の機能の発達と心の健康について,課題の解決に役立つ基礎的な事項およびそれらと生活 の関わりを理解することができるようにする。 (健康・安全についての知識・理解) 3 単元と生徒 (1)単元について 本単元は,年齢に伴う身体の各器官の機能の発達を呼吸器,循環器を中心に取り上げるとと もに,発達には個人差があること,また,思春期は,身体的には生殖にかかわるが機能が成熟 し,精神的には自己形成の時期であること,心の健康は,欲求やストレスに適切に対処するこ とによって保たれ,身体と精神はお互いに影響し合うことなどを中心として構成されている。 中学生期は,心と体が大きく変化する思春期のまっただ中にあり,客観的に自己を見つめる ことが難しい時期である。そのため,不安や悩みを多く持ち,試行錯誤しながら生活する時期 である。そこで,心身の発育・発達の著しい思春期にある生徒に,本単元を学習する中で理解 した基本的事項をもとに,自己を客観的に見つめ,心身共に健康でたくましく生きていく力を 育てることが大切である。 現代社会では,ストレスが増大し,健康への被害が深刻であり,うまく解消していかない と,うつ病をはじめとする心の病に陥る傾向が見られる。中学生期はストレスを感じやすい時 期であるが,同時にストレスに対する耐性もほとんどない時期である。そのため,正しい知識 を身に付け,身の回りに起こりうる現象に対して適切な対処ができるようになることが大切で ある。 (2)生徒について ( 省略 ) (3)指導について 学習指導要領では,単に知識を理解するに留まるのではなく,知識を活用する学習活動を取 り入れるなどの指導方法の工夫を行うことが提示されている。したがって,保健の知識の習得 を重視した上で,知識を活用する学習活動を積極的に取り入れることにより,思考力・判断力 を育成できるように指導することが大切である。 本単元では,思春期における心身の発育・発達のしくみについて十分な知識をもち,自他の健 康・安全を確保していこうとする態度を育てたい。また,友達の意見を聞いたり学級全体で話 し合ったりする中で,性差や個人差について望ましい認識をもって他と接していける態度を育 てたい。そのために,ワークシートを活用したり,豊富なデータを提供したりすることで,生 徒の関心を高める工夫をしていきたい。また,グループや仲間と調べたり話し合いをもったり してお互いを高め合うことができるような場を工夫したい。 本時では,自分なりのストレスへの対処方法を見付けることが大切であることを理解させた 上で,友達の考えを参考にしながら,どんな対処方法があるのかを考えさせたい。

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4 単元の評価規準 健康・安全への 健康・安全についての 健康・安全についての 関心・意欲・態度 思考・判断 知識・理解 単 心身の機能の発達と心の健康につい 心身の機能の発達と心の健康につい 身体機能の発達,生殖にかかわる 元 て関心をもち,学習活動に意欲的に て,課題の解決を目指して,知識を 機能の成熟,精神機能の発達と自 の 取り組もうとしている。 活用した学習活動などにより,科学 己形成,欲求やストレスへの対処 評 的に考え,判断し,それらを表して と心の健康について,課題の解決 価 いる。 に役立つ基礎的な事項を理解して 規 いる。 準 学 ①心身の機能の発達と心の健康につ ①心身の機能の発達と心の健康につ ①身体機能の発達について理解し 習 いて 健康に関する資料を見たり, , いて,健康に関する資料などで調 たことを言ったり,書き出した 活 自分たちの生活を振り返ったりす べたことを基に,課題や解決の方 りしている。 動 るなどの学習活動に意欲的に取り 法を見付けたり,選んだりするな ②生殖に関わる機能の成熟につい に 組もうとしている。 どして,それらを説明している。 て理解したことを言ったり,書 即 ②心身の機能の発達と心の健康につ ②心身の機能の発達と自己形成につ き出したりしている。 し いて,課題の解決に向けての話合 いて,学習したことを自分たちの ③精神機能の発達について理解し た いや意見交換などの学習活動に意 生活や事例などと比較したり,関 たことを言ったり,書き出した 評 欲的に取り組もうとしている。 係を見付けたりするなどして,筋 りしている。 価 道を立ててそれらを説明してい ④欲求やストレスの対処と心の健 規 る。 康について理解したことを言っ 準 たり,書き出したりしている。 5 指導・評価計画(総時数12時間) 評価規準 ねらい・学習活動 関心 思考 知識 評価方法 意欲 判断 理解 態度 1 〔ねらい〕身体の発育・発達について,健康に関す 〈関意態-① (学習活動1・2)〉 る資料を見たり,自分たちの生活を振り返ったりす 身体の発育・発達について,健康に関する るなどの学習活動に意欲的に取り組み,体の各器官 資料を見たり,自分たちの生活を振り返っ の発育・発達の違いを理解することができるように たりするなどの学習活動に意欲的に取り組 する。 もうとしている状況を【観察】で捉える。 (学習活動) 〈知理-① (学習活動2・3)〉 1 体の中の,いろいろな器官を知っているだけ挙 ① ① 体の各器官の発育・発達の違いについて, げる。 言ったり 書き出したりしている状況を 観, 【 2 発育曲線の四つの型を見て,その違いについて 察・ワークシート】で捉える。 話し合う。 3 望ましい発育・発達のために思春期をどんなこ とに気をつけて過ごしたらよいか,ワークシート にまとめ,発表する。 2 〔ねらい〕呼吸器・循環器の機能の発達について, 〈思判-① (学習活動2・3)〉 学習したことを自分たちの生活や事例などと比較し 呼吸器・循環器の機能の発達について,学 たり,関係を見付けたりするなどして,説明するこ 習したことを自分たちの生活や事例などと とができるようにする。 比較したり,関係を見付けたりするなどし (学習活動) て,筋道を立ててそれらを説明している状 1 酸素や血液は,どのような経路で全身に送られ 況を【観察・発表・ワークシート】で捉え ていくのか考える。 ① る。 2 脈拍数や脈拍数の変化と呼吸器や循環器の機能 の発達の関係について話し合う。 3 持久力を高めるために頑張っていきたいことや 改善したいことををワークシートにまとめ,発表 する。 3 〔ねらい〕性機能の成熟について,思春期に女子の 〈知理-② (学習活動2・3)〉 体の中で起こる排卵と月経のしくみについて理解す 思春期には女子に排卵や月経などが起こる ることができるようにする。 こととその仕組みについて,言ったり,書 (学習活動) き出したりしている状況を【観察・ワーク 1 思春期に現れる体の変化について知っているこ シート】で捉える。 とを発表する。 ② 2 排卵と月経がどのような仕組みで起こるのかに , 。 ついて 健康に関する資料を見て意見交換をする 3 排卵と月経がどのような仕組みで起こるのかに ついて理解したことをワークシートにまとめ,発 表する。 体 の 発 育 ・ 発 達 呼 吸 器 ・ 循 環 器 の 発 達 性 機 能 の 成 熟 ー 1

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4 〔ねらい〕性機能の成熟について,男子では思春期 〈知理-② (学習活動1・2・3)〉 に射精が起こること,また女子では妊娠が可能にな 思春期には男子に射精が起こり,また女子 ることについて理解することができるようにする。 では妊娠が可能になることについて,言っ (学習活動) たり,書き出したりしている状況を【観察 1 射精の仕組みについて健康に関する資料などを ・ワークシート】で捉える。 見て理解する。 ② 2 妊娠の仕組みについて健康に関する資料などを 見て理解する。 , , 3 排卵や月経 射精が起こるようになったことは 「大人の体に近付いている」赤ちゃんが産めるよ うになった」ということについて,理解したこと をワークシートにまとめ,発表する。 5 〔ねらい〕性情報について,課題の解決に向けての 〈関意態-② (学習活動1・2・3)〉 話合いや意見交換などの学習活動に意欲的に取り組 性情報について,課題の解決に向けての話 み,健康に関する資料などで調べたことを基に,課 合いや意見交換などの学習活動に意欲的に 題や解決の方法を見付け,それらを説明することが 取り組もうとしている状況を【観察】で捉 できるようにする。 える。 (学習活動) ② ② 〈思判-② (学習活動3・4)〉 1 今もっている性に関する意識について考える。 性情報について,健康に関する資料などで 2 望ましい性意識をもつために心がけていかなけ 調べたことを基に,課題や解決の方法を見 ればならないことについて話し合う。 付けるなどして,それらを説明している状 3 「信頼できる 「危険性がない」性情報を選ぶ」 況を【観察・発表・ワークシート】で捉え ために大切なことについて話し合う。 る。 4 正しい性情報を選び,責任ある行動をとってい くために必要なことや大切にしていきたいことを ワークシートにまとめる。 6 〔ねらい〕知的機能と情意機能の発達について,健 〈関意態-③ (学習活動1・2)〉 康に関する資料を見たり,自分たちの生活を振り返 知的機能と情意機能の発育・発達につい ったりするなどの学習活動に意欲的に取り組み,そ て,健康に関する資料を見たり,自分たち れらは大脳が発達とともに高まることについて理解 の生活を振り返ったりするなどの学習活動 することができるようにする。 に意欲的に取り組もうとしている状況を (学習活動) 【観察】で捉える。 1 心の働きにはどのようなものがあり,どこで営 〈知理-③ (学習活動3)〉 まれているか考える。 ③ ③ 知的機能と情意機能は大脳の発達とともに 2 知的機能と情意機能について,健康に関する資 高まっていくことについて,言ったり,書 料を見たり,自分たちの生活を振り返ったりして き出したりしている状況を【観察・ワーク 理解する。 シート】で捉える。 3 心の豊かな発達が大脳の発達とともに高まるこ とについて,ワークシートにまとめ,発表する。 7 〔ねらい〕社会性の発達について,健康に関する資 〈思判-②〉 (学習活動3・4) 料などで調べたことを基に,課題や解決の方法を見 社会性の発達について,健康に関する資料 付け,それらを説明することができるようにする。 などで調べたことを基に,課題や解決の方 (学習活動) 法を見付けるなどして,それらを説明して 1 「家の人に甘えている」と思うとき 「おとな, いる状況を【観察・発表・ワークシート】 扱いしてほしい」と思うときはどんなときかを考 で捉える。 え,発表し合う。 ② 2 小さいときと比べて,家の人や友だちとのかか わりはどかを考える。 3 いろいろな場面を想定して,自分の気持ちを相 手に上手に伝える練習をグループで行う。 4 他者と上手にコミュニケーションをとっていく ために頑張ったり,改善したりしたいことをワー クシートにまとめる。 8 〔ねらい〕自己形成についての話合いや意見交換な 〈関意態-② (学習活動1・2)〉 どの学習活動に意欲的に取り組み,健康に関する資 自己形成について,課題の解決に向けての 料などで調べたことを基に,課題や解決の方法を見 話合いや意見交換などの学習活動に意欲的 付け,それらを説明することができるようにする。 に取り組もうとしている状況を【観察】で (学習活動) 捉える。 1 自分自身をどのように捉えているかについて考 ② ② 〈思判-② (学習活動2・3)〉 え,発表し合う。 自己形成について,学習したことを自分た 2 自分自身の良いところや悪いところを見付け, ちの生活や事例などと比較したり,関係を グループで意見交換などの学習活動をする。 見付けたりするなどして,それらを説明し 【 】 3 「ありのままの自分」を好きになり,様々な活 ている状況を 観察・発表・ワークシート 動に積極的に取り組んだり,多くの人とかかわっ で捉える。 たりすることが大切であることをあることについ て,ワークシートにまとめる。 性 機 能 の 成 熟 ー 2 性 と ど う 向 き 合 う か 知 的 機 能 と 情 意 機 能 の 発 達 社 会 性 の 発 達 自 己 形 成

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9 〔ねらい〕欲求不満への対処について,欲求が全て 〈知理-④ (学習活動3)〉 満たされるわけではないことや欲求不満に陥ること 欲求不満への適切な対処方法について,言 があり,適切な対処の仕方があることについて理解 ったり,書き出したりしている状況を【観 することができるようにする。 察・ワークシート】で捉える。 (学習活動) , 1 心と体の状態が互いに影響した例について考え 発表し合う。 2 欲求は全て満たされるものではないことや欲求 ④ 不満に陥ることがあることについて,健康に関す る資料などを見て理解する。 3 欲求不満への対処方法として考えられる行動に ついてグループで話し合い,発表する。 4 うまく対処できた場合とうまく対処できなかっ た場合にどう対処するかについて,ワークシート にまとめる。 10 〔ねらい〕ストレスへの対処について,学習したこ 〈思判-② (学習活動2・3)〉 とを自分たちの生活や事例などと比較したり,関係 ストレスへの対処について,学習したこと を見付けたりするなどして,それらを説明すること を自分たちの生活や事例などと比較した ができるようにする。 り,関係を見付けたりするなどして,それ 1 ストレスとはどのようなことかについて理解す らを説明している状況を【観察・発表・ワ る。 ークシート】で捉える。 2 ストレスへの対処方法としてどのような方法が あるかについて考え,発表し合う。 ② 3 自分に合ったストレスの対処方法を見付けるこ とが大切であることについて,ワークシートにま とめ,発表する。 本時 欲 求 や ス ト レ ス へ の 対 処 1 欲 求 や ス ト レ ス へ の 対 処 2

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6 本時の計画(10/10) ( )ねらい1 ・学習したことを自分たちの生活や身近な事例などと比較したり,関係を見付けたりするなどして,スト レスへの対処方法を見付けられるようにさせる。 ( )学習過程2 発問・指示 評 価 段階 学 習 活 動 学習形態 ○教師の指導の手立て 導 1.ストレスの意味について確認し,本 一斉 ○イメージをもちやすくするためにストレスのモデ 入 時の学習の見通しをもつ。 ルを提示する。 10 分 2.自分や他の中学生が「ストレス」を 個 感じる物事を知る。 ↓ 自分や他の中学生は,どんなことでストレスを ○自分で考えてきたものをグループ グループ 感じているのだろう。 で分類する。 ○自分や他の中学生が抱えるストレスに気づきやす くするために,ストレスを分類した項目を示す。 ○今までに最も困った,逃げ出したいと思ったこと について,どのように対処したか思い出させ,学 3.学習課題を把握する。 一斉 習課題へとつなげる。 学習課題 ストレスについて知り,その適切な対処方法を考えよう。 展 4 ストレスに対する反応について知る. 。 一斉 , , 開 ストレスが大きかったり 長く続いたりしたら 30 どんな状態になりますか。体や心,行動の変化を 分 挙げてみよう。 , , , ○ストレス反応を分かりやすくするために 体 心 行動に表れる例に分類して整理する。 5.例示されたストレスへの対処方法を 個 考える。 グループで,例示されたストレスへの対処の仕 ↓ 方を見付けよう。 例)友だちの悪口を言ってないのに,どういう わけか,悪口を言ったことになっていた。 ○具体的な対処方法をイメージできるように,おお けんかになってしまい,悲しい気持ちだ。 グループ まかな例を示す。 誤解を解いて,仲直りしたい。 例 ・コミュニケ-ションの方法を身に付ける。 ↓ ) ・リラクセーションの方法を身に付ける。 ・気分転換できる方法を見付ける。 ○グループの代表は,グループで考 一斉 ・誰かに話したり,相談したりする。 えた内容を発表する。 ○いろいろな対処方法があることを実感させるため に,ブレインストーミングをさせる。 終 6.自分に合ったストレス対処方法を見 個 末 付ける。 自分のストレスに対して,適切だと思う対処の 10 ○自分で考えて,ワークシートに書 仕方を考え,ワークシートに記入しよう。 分 く。 ○自分のストレスを焦点化して考えやすいような記 入欄をつくる。 自分に合うストレスへの対処方法を見付けてい 。 ( ) る 観察・ワークシート ○自分のストレスがないという人は,他に用意した 課題から選ばせたり,仲間が考えた対処方法から 選ばせる。 7.学習のまとめをする。 一斉 ○ストレスへのさまざまな対処方法を知るととも ○ストレスへの対処方法を見付ける に,自分に合った対処方法を身に付けることの大 ときに大切だと思うことを発表し 切さを押さえる。 合う。

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