2015 年 9 月
第
1 版
NEC
Amazon Web Services 環境における
2
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目次
1. はじめに ... 4
1.1. 対象読者と目的 ... 4
1.2. 用語一覧 ... 4
1.3. 最新情報の入手先 ... 6
1.4. お問い合わせ方法 ... 6
2. 導入手順 ... 7
2.1. EC2 インスタンスの作成 ... 8
2.2. 動作確認 ... 11
3. ESB 環境の自動構築概要 ... 12
3.1. 背景 ... 12
3.2. AWS CloudFormation の概要 ... 12
3.3. Chef の概要 ... 13
3.4. WebOTX ESB 環境構築のための AWS CloudFormation / Chef サンプル ... 13
4. ESB 環境の自動構築手順 ... 16
4.1. CloudFormation と Chef によるスタック作成手順 ... 16
4.2. 動作確認 ... 19
4.3. EC2 インスタンスへの接続 ... 19
4.4. スタックの削除 ... 21
5. 構成のカスタマイズ ... 21
5.1. カスタマイズしたクックブックの使用 ... 21
5.2. 配備するアプリケーションの変更 ... 26
5.3. WebOTX AS/ESB のチューニング ... 29
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1.はじめに
1.1. 対象読者と目的
本書では、Amazon Web Services(以下、AWS)上に、WebOTX Enterprise Service Bus(以下 ESB) V9.2 環境を構築 する方法を説明します。本書を理解することで、AWS 上に用途に応じた任意の構成のシステムを構築する方法を習得す ることができます。
2 章ではあらかじめ ESB がインストールされた AMI を用いて AWS 上に ESB 環境を構築する方法を説明します。3 章、 4 章では事前に定義した構成ファイルを用いて、ESB を利用した HTTP・SOAP バインディングのサンプルシステムを
自動構築する方法を説明します。ここでは、構成ファイルとしてAWS CloudFormation テンプレートと Chef クックブ
ックを使用します。5 章では本書と合わせて提供している AWS CloudFormation テンプレートと Chef クックブックの サンプルをカスタマイズして独自の環境を構築する方法を解説します。
「4. ESB 環境の自動構築手順」までの対象読者は、以下に該当する方です。
EC2 インスタンスの前提知識を有しており、かつ以下の権限が与えられている IAM ユーザ
AWS Management Console にログインする権限が与えられている
EC2 インスタンスを生成する権限が与えられている 「5. 構成のカスタマイズ」以降の対象読者は以下に該当し、システム構成やパラメータ、アプリケーションを変更し、 任意の構成のシステムを構築する方法を習得する必要がある方です。 JSON、Ruby の記述方法を習得している、もしくはマニュアルなどを参照して理解することができる スタックに追加するAWS サービスの基本的な知識を有している、もしくはマニュアルなどを参照して理解するこ とができる アプリケーションサーバやOSS に関する基本的な知識を有している、もしくはマニュアルなどを参照して理解す ることができる
WebOTX Application Server および WebOTX ESB の運用管理コマンドを使うことができる、もしくはマニュア ルなどを参照して理解することができる
1.2. 用語一覧
1.2.1. WebOTX Enterprise Service Bus の用語一覧
用語 説明
ESB(Enterprise Service Bus) SOA に基づいたシステムのメッセージング基盤となるソフトウェアです。主にルーティング、プロトコル変換、メッセージ変換を備えます。
ドメイン
WebOTX Application Server の基本的な構成単位をドメインと呼びます。ドメインは WebOTX Application Server で管理するリソースやサービス群を論理的にグルーピング
しています。 ドメインは独立して運用され、コンフィグレーション情報など構成情報は ドメイン単位で独立したディレクトリに管理されます。 サービスアセンブリ サービスユニットを一つ以上まとめてパッケージしたものです。サービスアセンブリ単位 で配備やライフサイクル管理等の運用を行います。 BC(バインディングコンポー ネント) 様々なプロトコルでESB 外部のサービスやシステムと通信するモジュールです。 サービスエンジン メッセージ変換やシーケンス制御などESB 内部で処理を行うモジュールです。 サービスユニット バインディングコンポーネントやサービスエンジンのコンポーネントに関する設定情報 をパッケージしたものです。 Inbound 外部のサービスからリクエストメッセージを受け取ってポンスを受信して外部のサービスへ返却するコンシューマ機能です。NMR へ送信し、さらにそのレス
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Outbound NMR から送られてきたリクエストメッセージを外部のサービスに送信し、さらにそのレスポンスを受信しNMR へ返却するプロバイダ機能です。 NMR(Normalized Message Router) ESB 内部でバインディングコンポーネントやサービスエンジン間でメッセージを送受信 する機能です。 その他の用語についてはWebOTX マニュアル(http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/index.html)の用語集 (http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/glossary/index.html)を参照してください。 1.2.2. AWS の用語一覧詳細はAWS の Web サイト (http://aws.amazon.com/jp/documentation/) を参照してください。
用語 説明
AWS Management Console ウェブベースのユーザインターフェイスで、AWS にアクセスして管理するコンソールです。
Amazon EC2 Amazon が提供する計算資源を用いてアプリケーションを実行する商用ウェブサービスです。
EC2 インスタンス OS がセットアップされた AWS 上の仮想サーバです。 AMI
Amazon Machine Image の略で、ソフトウェア構成(OS、アプリケーションサーバ、アプ リケーションなど)を記録したテンプレートです。
AMI から AMI のコピーである EC2 インスタンスを起動します。
キーペア Amazon EC2 はパブリックキー暗号を使用して、ログイン情報の暗号化と復号化を行いま す。パブリックキー暗号は、パブリックキーを使用してパスワードなどのデータを暗号化 し、受信者はプライベートキーを使用してデータを復号化します。パブリックキーとプラ イベートキーは、キーペアと呼ばれます。 EC2 インスタンスにログインするには、キーペアを作成し、EC2 インスタンスを起動する ときにキーペアの名前を指定して、EC2 インスタンスに接続するときにプライベートキー を指定する必要があります。 Amazon VPC AWS が提供する仮想ネットワークサービスです。 独自の VPC を定義して、各環境を分離したネットワーク上に配置することが出来ます。 セキュリティグループ AWS 上の EC2 インスタンスのアクセスを制御するファイアウォールです。 1.2.3.AWS CloudFormation の用語一覧
詳細は、AWS CloudFormation(以下、CloudFormation)の Web サイト(http://aws.amazon.com/jp/cloudformation/)を 参照してください。
用語 説明
スタック
AWS サービスの集合のことをスタックといいます。AWS CloudFormation ではスタック
単位でAWS サービスの集合を管理します。例えば、スタックの破棄を実行すると、スタ
ックに紐づくすべてのリソースが破棄されます。
テンプレート スタックの構成をJSON 形式で記述したものです。AWS CloudFormation ではテンプレ
ートの内容を元にスタックを構築します。
1.2.4. Chef の用語一覧
詳細はChef の Web サイト(https://docs.chef.io/)を参照してください。
用語 説明 クックブック Chef によるサーバインフラストラクチャの情報をまとめた単位です。クックブックは必 ず目的を持ち(例えばMySQL をインストールして利用可能な状態にするなど)、その目 的を達成するために必要なレシピや属性ファイルなどを持ちます。 レシピ クックブックを構成する要素の1 つで、開発やテストで構築するサーバのインフラストラ クチャのあるべき姿を定義した仕様書です。Chef はレシピの定義に従ってインフラスト ラクチャの構築を行います。レシピの定義はRuby の文法で記述します。
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1.3. 最新情報の入手先
最新の製品情報については、以下のWeb サイトを参照ください。 http://jpn.nec.com/webotx/1.4. お問い合わせ方法
本ガイド記載事項における各種問い合わせにつきましては、以下のメールアドレスへお問い合わせください。 [email protected]7
2.導入手順
本章では、以下のAMI を使用して AWS 上に WebOTX Enterprise Service Bus が導入された EC2 インスタンスを作 成する手順を説明します。
AMI 情報
Region Tokyo
AMI Name WebOTX-ESB-RHEL6.5_x64-20150609
AMI ID ami-862bf586
OS Red Hat Enterprise Linux 6.5
Java Java7u80 (Linux x64)
WebOTX Application
Server WebOTX Application Server V9.2 Express (ライセンス期限 2016/06/08 まで) WebOTX Enterprise
Service Bus WebOTX Enterprise Service Bus V9.2 (ライセンス期限 2016/06/08 まで) 補足
Web サーバとして、WebOTX Web Server 2.2(Apache HTTP Server 2.2 ベース) を 使用しています。
WebOTXAdmin ドメインと domain1 ドメインが作成されており、domain1 には ESB の 機能が追加された状態です。
作業はAWS Management Console 上で行います。リージョンを以下のように、AWS Management Console 上部の ナビゲーションバーで、アジアパシフィック (東京)に変更した上で実施してください。
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2.1. EC2 インスタンスの作成
2.1.1. EC2 インスタンス作成前の作業
下記の手順は、AWS Management Console で EC2 サービスのメニューから実施してください。 1. キーペア(※)の作成 1) EC2 サービスメニュー左側のナビゲーションペインで 「キーペア」 をクリックします。 2) 「キーペアの作成」 をクリックします。 3) 「キーペアの作成」 ダイアログボックスの 「キーペア名」 フィールドに、新しいキーペアの名前を例として 「WebOTX-Key」 と入力し、「作成」 をクリックします。 4) プライベートキーファイル(WebOTX-Key.pem)のダウンロードが始まります。このファイルはインスタンスのログイン 認証の際に必要なファイルです。外部に漏洩することの無い安全な場所に保存してください。 (※) 「1.2.2 AWS の用語一覧」参照 2.1.2. AMI からの EC2 インスタンス作成 1. AMI の選択
1) EC2 サービスメニュー左側のナビゲーションペインで 「AMI」 を選択し、AMI の一覧を表示させます。
2) Filter の「自己所有」 を 「パブリックイメージ」 に変更します。「パブリックイメージ」に変更すると、すべての AWS ア
カウントに公開されているAMI が表示されます。
3) 「2 導入手順」の冒頭の情報を参照し、検索ボックスに AMI Name あるいは AMI ID を入力して検索を行いま
す。表示されるAMI を選択して「作成」 ボタンを押下します。なお、利用環境によっては AMI の検索に時間がかか
ることがあります。
2. インスタンスタイプの選択
EC2 インスタンスのインスタンスタイプを選択します。無料利用枠として利用可能な t2.micro を選択して「次の手順:イン スタンス詳細の設定」ボタンを押下します。
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3. EC2 インスタンスの詳細設定 EC2 インスタンスの詳細設定については既定値を変更せずに、「次の手順:ストレージの追加」ボタンを押下して次に進 みます。 4. ストレージの追加 既存のストレージの設定変更・ストレージの追加は行わず、「次の手順:インスタンスのタグ付け」ボタンを押下して次の設 定に進みます。 5. タグの設定EC2 インスタンスのタグとして Key と Value の組み合わせで設定を行うことができます。
ここではキーの 「Name」 に対応する値を、例として 「WebOTX-ESB-Instance」 と設定します。これにより、作成され るEC2 インスタンスの Instance Name(EC2 インスタンスの EC2 インスタンス名)が 「WebOTX-ESB-Instance」 にな ります。
設定が終わったら 「次の手順:セキュリティグループの設定」 ボタンを押下して次の設定に進みます。 6. セキュリティグループの設定
WebOTX が提供する AMI から作成される EC2 インスタンスは、利便性を高めるために OS のファイアウォールの設定 が解除されています。したがって、適切なセキュリティグループの設定を行う必要があります。 あらかじめ作成済の、22 番ポートと 80 番ポートへのアクセスを許可するセキュリティグループを選択し、 「確認と作成」 ボタンを押下して次の設定に進みます。 7. 起動するEC2 インスタンスの設定確認 作成するEC2 インスタンスの設定値が表示されます。 「作成」 ボタンを押下します。 8. キーペアの設定 キーペアの選択を行います。あらかじめ作成しておいたキーペアである 「WebOTX-Key」 を 「キーペアの選択」 で選 択します。EC2 インスタンスへのログインはここで指定したキーペアを使用して SSH によって行います。 「インスタンスの作成」 ボタンを押下すると EC2 インスタンスの作成が開始されます。EC2 インスタンスの作成にはしばら く時間がかかります。手順5 「タグの設定」 で前述した通り、作成される EC2 インスタンスの名前は 「WebOTX-ESB-Instance」 です。 2.1.3. 作成したEC2 インスタンスへの接続 1. ナビゲーションペインから 「インスタンス」 を選択し、EC2 インスタンスの一覧を表示させます。 EC2 インスタンスの起動には、インスタンスのタイプ、起動時間、データ転送量、EBS の容量等に応じて利用料金
が発生します。AMI から EC2 インスタンスを作成する際には、AWS の Web サイトの料金表を確認してください。
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2. 検索ボックスに「WebOTX-ESB-Instance」と入力して検索を行い、接続する EC2 インスタンスを表示します。 3. 接続するEC2 インスタンスが Instance State が running となっていることを確認します。Instance State が
stopped の場合は、接続する EC2 インスタンスを選択し、「Actions」 → 「Start」を押下し、Instance State が running となるまで待ちます。
4. 接続するEC2 インスタンスの Public DNS を確認します。
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5. ssh 接続で EC2 インスタンスへ接続します。以下のコマンドを実行して、EC2 インスタンスの ec2-user ユーザにログイン します。
chmod 400 <WebOTX-Key.pem>
ssh -i <WebOTX-Key.pem> <手順 4 で調べた Public DNS>
2.2.動作確認
以下の動作確認は、接続したEC2 インスタンス上で実施してください。
2.2.1. WebOTX Application Server の起動確認
以下のコマンドを実行して、WebOTX Application Server が起動していることを確認します。 /opt/WebOTX/bin/otxadmin list-domains
以下のように出力されれば、正常にWebOTX Application Server が起動しています。 WebOTXAdmin running
domain1 running
domain1 が起動していない場合は、以下のコマンドを実行します。 sudo /opt/WebOTX/bin/otxadmin start-domain domain1
ドメイン起動コマンドを実行したら、上記のlist-domains でドメインが動作していることを確認してください。 Public DNS の値は EC2 インスタンスを停止するたびに変更されます。 設定によりEC2 インスタンスに静的な DNS を割り当てて、停止しても Public DNS を変更しないようにすることも 可能です。詳細は下記をご参照ください。 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/elastic-ip-addresses-eip.html
Note
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3.ESB 環境の自動構築概要
本章では、2 章で使用した AMI をベースに、任意のサービスアセンブリが配備された WebOTX Enterprise Service Bus
のEC2 インスタンスを自動作成する手順を説明します。
3.1. 背景
3.1.1. AWS CloudFormation / Chef サンプル提供の背景
近年、クラウドコンピューティングサービスとして、AWS が急速な普及を進めています。また、Chef も近年の開発プ
ロセスの変化に伴い、開発者の間で急速な広まりを見せています。
開発プロセスの一例としてアジャイル型開発技法を挙げると、アジャイル型開発技法では計画・設計・実装・テストを 細かく分割して繰り返し実行するのですが、テストを行うための環境を構築する作業を繰り返し行う必要があり、これが 開発の負担になってしまいます。
この問題をAWS CloudFormation と Chef を活用することで、解決することができます。CloudFormation を用いるこ
とで、テンプレートからAWS のスタックを短時間で作成することができ、これに加えて Chef を用いることで OS 上の
テスト環境を短時間で作成することができます。しかもソフトウェアによる環境構築なので、手作業での環境構築と比較 しヒューマンエラーを軽減することができます。
このように、開発プロセスの変化に伴いCloudFormation や Chef の重要性が増してきています。開発プロセスの変化
に柔軟に対応するため、CloudFormation と Chef を用いて AWS 上に WebOTX ESB の環境を構築するためのサンプル を提供します。
3.2. AWS CloudFormation の概要
3.2.1. AWS CloudFormation とはAWS CloudFormation(以下、CloudFormation)とは、AWS サービスを組み合わせたスタックの構成を JSON 形式で記
述して、その構成の作成・管理を容易にするAWS のサービスです。 ユーザは独自のテンプレートを作成して自由なスタック構築を行うことが可能です。あるいは、CloudFormation で既 に用意されているサンプルテンプレートを利用してスタック構築を行うことも可能です。 CloudFormation は追加料金なし(2015 年 6 月時点)で利用でき、テンプレートに従って構築された各 AWS サービスに 対しての課金のみが発生します。 CloudFormation の主な特長は以下です。 容易な環境構築が可能 テンプレートを作成しておけば、短時間でスタックを構築できます。起動時にパラメータを渡すことができるので、 さまざまな設定値によるスタックを単一のテンプレートで行うことが可能です。また、パラメータを変更せずに、 同様のスタックを繰り返し構築することもできます。 一般的な形式によるテンプレート記述が可能 CloudFormation テンプレートは JSON 形式のテキストファイルです。 リソースの調査が可能 CloudFormation にテンプレートのコピーが保持されるので、スタック作成時に適用した正確なリソース設定を必 要に応じて見返すことができます。
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3.3. Chef の概要
本ドキュメントでは構成管理ツール「Chef」を用いて WebOTX AS の設定を行う方法を紹介します。Chef は AWS イ
ンスタンス起動時に自動で実行されますので、試しに環境設定済みのWebOTX ESB を AWS インスタンス上で操作して
みたい方はChef の存在を意識する必要はありません。しかし、Chef を使って WebOTX ESB の設定変更を行いたい場合
は本章の内容を理解しておく必要があります。本章はChef を使用したことがないという方を対象に、Chef とは何か、何 が出来るのか、どのような用途で使用するのかを説明します。 3.3.1. Chef とは Chef はサーバインフラストラクチャを自動で構築してくれるソフトウェアです。ここでいう環境にハードウェアは含ま れません。あくまでソフトウェアやファイル、ネットワーク設定などのOS 上の環境構築を行います。 Chef ではサーバインフラストラクチャの構築に環境情報を記述したコードを用います。インフラストラクチャのあるべ き状態をコードで定義しておけば、そのコードが表す状態のサーバ設定をChef コマンドひとつで作成することができま
す。例えば、Chef を使って nginx のような Web サーバと PostgreSQL のような RDBMS がインストールされて、そこ
にWeb ページが配備された環境を作ることができます。また、よりプライベートな使い道として、よく使用するアプリ
ケーションを定義しておき、PC をリプレースする際にそれらを一括でインストールすることもできます。これにより、
今まで手作業で行っていた環境構築作業を短時間でより正確に実施することができます。
3.3.2. Chef ソフトウェア体系
Chef は Chef 社(旧名 Opscode 社)が開発し 2009 年に初めて発表しました。その後、Chef の開発は継続的に進められ、 2015 年 9 月現在、Chef 社は Chef の名を冠した製品を複数リリースしています。それぞれどのような製品なのかを簡単 に紹介します。 ソフトウェア 説明 Chef Client 最も基本的なChef 製品です。クックブックを実行してローカルマシンに開発やテストで 作成するサーバのインフラストラクチャを構築します。 その名の通りクライアントとして動作し、Chef Client をインストールした複数のマシン
を1 台の Chef Server インストールマシンから管理することができます。また、Chef
Server と連携せずに単体で使用することもできます。 Chef Server Chef Client をインストールしたマシンを管理するソフトウェアです。マシンを複数台使 用するシステムにおけるサーバの構築に使用します。Chef Server を使用する場合には、 Chef Server をインストールする専用サーバマシンが必要になります。そのためマシン台 数が十台を超える大規模なシステム開発で使用されることが多いです。
Chef Development Kit Chef のクックブック作成に有用な開発者用のツールをまとめたパッケージです。
これらのソフトウェアは2015 年 9 月現在、以下のページから入手が可能です。
http://downloads.getchef.com/
なお、本ドキュメントではChef Client のみを使用します。
3.4. WebOTX ESB 環境構築のための AWS CloudFormation / Chef サンプル
3.4.1. WebOTX ESB 環境構築サンプル構成14
[A] CloudFormation の実行を開始スタック作成ユーザが、AWS Management Console の CloudFormation メニューから、CloudFormation テ ンプレートを用いてスタック作成を開始します。
[B] CloudFormation が以下の処理を行うことでスタックを作成 [B-1] EC2 インスタンス作成・起動
CloudFormation テンプレートで指定されている AMI から EC2 インスタンス(図中 EC2 Instance)の作
成と起動を行います。このAMI は WebOTX AS インストール済みの公開 AMI です。したがって、作
成されるEC2 インスタンスにはすでに WebOTX AS がインストールされています。 公開AMI についての詳細は次の Web ページの「クラウド上の評価環境のご案内」を参照してください。 http://jpn.nec.com/webotx/download/trial/index.html [B-2] セキュリティグループ設定 EC2 インスタンスに対して、アクセスを制御するファイアウォールであるセキュリティグループを設定 します。セキュリティグループの名前はEC2SecurityGroup です。このセキュリティグループは EC2 イン スタンスに対するHTTP(80 番ポート)以外のアクセスを全て遮断します。 [B-3] クックブックのダウンロードと Chef-Client 実行
Chef のクックブックをダウンロードして、chef-client コマンドを [B-1] で作成した EC2 インスタンス 上で実行します。chef-client コマンドはクックブックをクライアント上で実行する Chef Client のコマ ンドです。chef-client 実行により、クックブックに定義されている下記の手順 [C] の処理が実行され ます。
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[C-1] サンプルアプリケーション(サービスアセンブリと Web アプリケーション)のダウンロードと配備 作成されるスタックの構成を以下に示します。 スタック情報 EC2 インスタンス (図中EC2 Instance)WebOTX Application Server V9.2 Express と WebOTX Enterprise Service Bus V9.2 が インストールされています。
Chef Client がインストールされており、chef-client の実行により、WebOTX AS、WebOTX ESB の設定とサンプルアプリケーション HttpInbound_SoapOutbound、SoapService が配備された状態です。 外部からの不正なアクセスを防ぐため、セキュリティグループのEC2SecurityGroup が 設定されています。 EC2SecurityGroup 80 番ポート(HTTP)へのアクセスのみを許可しています。 備考 EC2 に設定されている EC2SecurityGroup が 80 番ポート以外のアクセスを許可していな いため、ポート22 番で接続する SSH を用いてインスタンスに接続することはできません。 EC2 インスタンスに SSH 接続する場合は、「4.3 EC2 インスタンスへの接続」を参照の 上、セキュリティグループの設定を変更してください。
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4.ESB 環境の自動構築手順
4.1. CloudFormation と Chef によるスタック作成手順
4.1.1.スタック作成前の作業下記の手順は、AWS Management Console で EC2 サービスのメニューから実施してください。 1. キーペア(※)の作成 2.1.1 節で既にキーペアを作成済みの場合は、本手順を行う必要はありません。 1) EC2 サービスメニュー左側のナビゲーションペインで [キーペア] をクリックします。 2) [キーペアの作成] をクリックします。 3) [キーペアの作成] ダイアログボックスの [キーペア名] フィールドに、新しいキーペアの名前を例として 「WebOTX-Key」と入力し、[作成] をクリックします。 4) プライベートキーファイル(WebOTX-Key.pem)のダウンロードが始まります。このファイルはインスタン スのログイン認証の際に必要なファイルです。外部に漏洩することの無い安全な場所に保存してください。 (※) 「1.2.2 AWS の用語一覧」参照 2. CloudFormation テンプレートのダウンロード 以下のURL から、CloudFormation テンプレートをダウンロードします。 http://jpn.nec.com/webotx/download/aws/Linux_WebOTX_ESB_On_EC2.template なお、クックブックはCloudFormation によるスタック作成時に自動的にダウンロードされますので、利用者によるダ ウンロードは不要です。 4.1.2. スタック作成 1. スタック作成
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2. テンプレートの選択 (Select Template)以下の操作を行った上で、右下の「Next」をクリックして次の画面に進みます。
Stack の Name に「WebOTX-ESB-Stack」と入力します。 (これがスタックの名前になります。この名 前がCloudFormation メニューのスタック一覧の「Stack Name」に表示されます。)
Template の Source で「Upload a template to Amazon S3」を選択し、「ファイルを選択」を押し、ス
タック作成前の作業として4.1.1 節であらかじめダウンロードしておいた CloudFormation テンプレート を指定します。 3. パラメータの指定 (Specify Parameters) 以下のそれぞれのパラメータに値を入力して「Next」をクリックして次の画面に進みます。 項目名 入力する値 項目の説明 EC2SecurityGroup InboundSource 0.0.0.0/0 EC2 インスタンスに設定するセキュリティグループの 80 番ポートへのアクセスを許可するIP アドレスです。規定値 の0.0.0.0/0 を設定すると、80 番ポートへのアクセスに関し て、接続元のIP アドレスによる制限を行いません。
InstanceType t2.micro EC2 インスタンスのインスタンスタイプです。
KeyName WebOTX-Key EC2 インスタンス用キーペアの名前です。
4. オプション (Options) 何も入力せずに「Next」をクリックして次の画面に進みます。 5. 確認およびスタック作成 (Review) 「Create」をクリックして、スタックの作成を開始します。スタックの作成には時間がかかることがあります。 CloudFormation メニューのスタック一覧で、「Status」が「CREATE_COMPLETE」と表示されれば、ス タックの作成は完了です。
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4.2. 動作確認
提供するCloudFormation テンプレート、クックブックから作成されるスタックに含まれる EC2 インスタンスには、あ らかじめサンプルアプリケーションFindEmployeeWeb が配備されており、以下の手順で動作を確認できます。 4.2.1. サンプルアプリケーションのクライアントをダウンロード 提供するCloudFormation テンプレートは、サンプルアプリケーションの動作確認用のスクリプトファイルのダウンロ ードURL を保持するように定義されています。以下の手順で URL を確認します。 1.CloudFormation メニューのスタック一覧からスタック名が「WebOTX-Stack」のスタックを選択します。 2.「Output」タブを選択すると、OS 別の動作確認用スクリプトのダウンロード URL が表示されます。Key:「TestScriptForLinux」が Linux 用のスクリプト、Key:「TestScriptForWindows」が Windows 用のス
クリプトです。クライアントマシンのOS を確認した上で、対応スクリプトをダウンロードします。
4.2.2.動作確認
Linux 環境の場合は test_linux.sh ファイルを、Windows 環境の場合は test_windows.vbs ファイルを、それぞれダウン ロードして実行します。 スクリプトの実行により以下の結果が出力されることを確認します。 <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><ns2:opr_09_HttpInbound_SoapOutbound_002Response xmlns:ns2="http://www.nec.com" xmlns:S="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"><return>hello</return></ns2:opr_09_HttpInbound_So apOutbound_002Response> 以上で動作確認は終了です。サンプルアプリケーションに関する詳細は、WebOTX マニュアル (http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_devstudio/dev_devstudio_esb/4.9_sample09.html) を 参照してください。
4.3. EC2 インスタンスへの接続
以下では、EC2 インスタンスに ssh 接続する方法を説明します。WebOTX AS の設定変更などのために EC2 インスタ
ンスに接続する必要がある場合に参照してください。 1.セキュリティグループの設定 提供しているCloudFormation テンプレートで作成される EC2 インスタンスには、80 番ポート以外へのアク EC2 インスタンスのパブリック DNS の値はインスタンスを停止するたびに変更されます。3.2.1 の手順で確認でき るURL は EC2 インスタンスのパブリック DNS を含むので、インスタンスの再起動を行った場合は上記の手順で は正しいURL を確認できません。スタック作成後にインスタンスの再起動を行った場合や 3.2.2 でページの表示に 失敗する場合は、EC2 メニューで対象の EC2 インスタンスを選択して表示されるパブリック DNS を確認して、 http://<パブリック DNS>/test_linux.sh , http://<パブリック DNS>/test_windows.vbs を URL としてください。
また、ダウンロードしたスクリプトファイルにもURL が記載されていますので、こちらも同じように URL を変更 してください。 なお、AWS の設定により EC2 インスタンスに静的な DNS を割り当てて、停止してもパブリック DNS を変更しな いようにすることも可能です。詳細は下記をご参照ください。 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/elastic-ip-addresses-eip.html
Note
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セスをブロックするセキュリティグループが設定されています。したがって、EC2 インスタンスへの接続を行 うために、22 番ポートへのアクセスを許可する設定を追加する必要があります。 以下の手順で、セキュリティグループの設定を変更します。 1) EC2 メニューのナビゲーションペインから「セキュリティグループ」を選択し、セキュリティグループの 一覧を表示させます。 2) 検索ボックスに「WebOTX-ESB-Stack-EC2SecurityGroup」と入力して検索を行い、EC2 インスタンス に設定されているセキュリティグループを表示させます。 3) 表示されたセキュリティグループの「インバウンド」に、22 番ポートへのアクセスを許可する設定を追加 します。2.ssh 接続で EC2 インスタンスへ接続します。以下のコマンドを実行して、EC2 インスタンスの ec2-user ユー ザにログインします。
chmod 400 WebOTX-Key.pem
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4.4.スタックの削除
以下では、作成したスタックを削除する手順を説明します。 1.スタックの削除
1) CloudFormation メニューのスタック一覧で削除するスタックを選択して「Delete Stack」を押します。 2) 「Delete Stack」というウィンドウが表示されますので、「Yes, Delete」を押します。
3) スタックの削除が開始されます。スタック一覧から対象のスタックが消えればスタックの削除は完了です。 スタックの削除には時間がかかることがあります。
5.構成のカスタマイズ
5.1.
カスタマイズしたクックブックの使用
カスタマイズしたクックブックを使用してEC2 インスタンス上の WebOTX AS の構成を変更する手順を説明します。 具体的なクックブックのカスタマイズ方法は4.2 節、4.3 節をご参照ください。 5.1.1. クックブックや配備アプリケーションのアップロード4 章の利用手順では、NEC の Web サイト上に公開されているクックブックやウェブアプリケーションを AWS CloudFormation や Chef から HTTP ダウンロードして利用しています。ただし、利用者が独自にクックブックをカスタ マイズして配備するアプリケーションの変更やWebOTX AS の設定変更を行いたい場合、クックブックやウェブアプリ ケーションを独自にダウンロード可能な状態にしておき、CloudFormation や Chef でそれらをダウンロードする定義を 行う必要があります。 本節ではカスタマイズしたクックブックや配備アプリケーションをダウンロード可能な状態にする一例として、あらか じめEC2 インスタンス(本節では、カスタマイズファイル用インスタンス)を別途作成して、Web サーバとして利用す る手順を説明します。 1.セキュリティグループの作成 提供するサンプルで作成するEC2 インスタンスは、デフォルト VPC のサブネットワーク上に作成されます。 このサンプルによって作成するEC2 インスタンスから HTTP 経由での接続を可能にするため、カスタマイズフ ァイル用インスタンスにユーザのデフォルトVPC からの HTTP アクセスのみを許可するセキュリティグルー プを設定します。 1) VPC メニューを選択します。
22
2) 左ペインの「VPC」を選択して VPC 一覧を表示させ、「デフォルト VPC」が「はい」となっている VPC の「VPC ID」と「VPC CIDR」の値をメモします。 3) EC2 メニューの左ペインから「セキュリティグループ」を選択し、「セキュリティグループの作成」を押 してセキュリティグループを作成します。 4) 「VPC」で、2)で調べた VPC ID を選択します。 5) 「インバウンドルール」タブを選択して「編集」を押して、下記 2 件のルールを追加します。 カスタマイズファイル用インスタンスにssh 接続する端末から 22 番ポートへのアクセスを許可するルール 「ポート範囲」 に 80 番を、「送信元」に 2)で調べた VPC CIDR の値を設定したルール 2.カスタマイズファイル用インスタンス作成 ここでは、公開済みのAMI を利用して、下記の手順でカスタマイズファイル用インスタンスの作成を行います。1) EC2 サービスメニュー左側のナビゲーションペインで 「AMI」 を選択し、AMI の一覧を表示させます。 2) フィルターの「自己所有」 を 「パブリックイメージ」 に変更します。パブリックイメージに変更すると、 すべてのAWS アカウントに公開されている AMI が表示されます。 3) 検索ボックスに「ami-e1c031e1」を入力して検索を行います。表示される AMI を選択して「作成」ボタ ンを押します。 4) 作成するインスタンスの設定は基本的に規定値を選択します。ただし以下の 3 点については設定を行いま す。 「ステップ 5: インスタンスのタグ付け」で、キー名「Name」に対応する値を「Upload-Instance」 とします 「ステップ 6: セキュリティグループの設定」で、手順 1 で作成したセキュリティグループを選択し ます。 「キーペアの選択」で、あらかじめ作成しておいた「WebOTX-Key」を選択します。
23
3.ファイルのアップロード 手元のファイルをカスタマイズファイル用インスタンスの /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot 配下にア ップロードする手順を示します。 1) カスタマイズファイル用インスタンスにファイルをアップロードします。ファイル転送はカスタマイズフ ァイル用インスタンスのec2-user ユーザが行いますので、まずは ec2-user ユーザがファイルを追加するこ とができるec2-user のホームディレクトリ(/home/ec2-user)にファイルをアップロードします。 【作業環境(ローカルマシン)がLinux の場合】 以下のコマンドを実行して、ファイルをカスタマイズファイル用インスタンスの/home/ec2-user にフ ァイルを転送します(実際には1 行で実行する)。 scp -i WebOTX-Key.pem <ファイル名> ec2-user@<カスタマイズファイル用インスタンスのパブリック DNS>:~ EC2 インスタンス作成方法の詳細は「Amazon Web Services 環 境 に お け る WebOTX Enterprise Service Bus 導 入 ガ イ ド (Linux) 」 (http://jpn.nec.com/webotx/download/info/webotx-as-getting-started-guide-on-aws-linux.pdf) の 2 章を参照し てください。
24
【作業環境(ローカルマシン)がWindows の場合】
ファイル転送ツールを用いて、ファイルをカスタマイズファイル用インスタンスの/home/ec2-user にファイルを転送します。
Windows の場合、AWS のドキュメントに、一例として WinSCP というツール を使用した Linux イ ンスタンスへのファイルの転送手順が記載されています (http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/putty.html) 。詳細は本 URL の 「WinSCP を使用した Linux インスタンスへのファイルの転送」を参照してください。 2) カスタマイズファイル用インスタンスに SSH で接続します。接続手順については 4.3 を参照してください。 3) 手順 1)で/home/ec2-user にアップロードしたファイルを同じカスタマイズファイル用インスタンスの /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot に移動し、以下のコマンドを実行します。
/opt/WebOTX/domains/domain1/docroot へのファイルの追加は root 権限が必要なため、sudo コマンドを 使って行います。
sudo mv <コマンドオプション> /home/ec2-user/<ファイル名> /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot
4.アップロードされたかどうかの確認 1) 以下の手順でファイルのダウンロードが開始されることを確認します。 【作業環境(ローカルマシン)がLinux の場合】 以下のコマンドを実行します。 curl –L http://<カスタマイズファイル用インスタンスのパブリック DNS>/<アップロードしたファイル名> 【作業環境(ローカルマシン)がWindows の場合】 ブラウザのアドレスバーに以下を入力します。 「http://<カスタマイズファイル用インスタンスのパブリック DNS>/<アップロードしたファイル名>」
25
5.1.2. CloudFormation テンプレートの修正 スタックにアップロードしたクックブックの内容を反映するには、スタック作成時に使用するCloudFormation テンプ レートを修正する必要があります。本節では、CloudFormation テンプレートの修正方法を説明します。修正した CloudFormation テンプレートを利用してスタックを作成する手順は 3 章を参照してください。 1. CloudFormation テンプレートのダウンロード以下のURL から、Linux 版の CloudFormation テンプレートをダウンロードします。
http://jpn.nec.com/webotx/download/aws/Linux_WebOTX_AS_ESB_On_EC2.template
2. CloudFormation テンプレートの修正
ダウンロードしたCloudFormation テンプレートには、スタック作成時にクックブックをインターネット上か
らダウンロードするスクリプトが組まれています。スクリプトが記載されている [Resources] ->
[WebAPServer] -> [Properties] -> [UserData] 要素を探し、スクリプト内のクックブックダウンロード URL を、自身でアップロードしたものに変更してください。
Linux 版テンプレートのテンプレートについて、ダウンロード URL を http://example.com/cookbooks.zip
に変更した場合のCloudFormation テンプレート以下に示します。 Linux_WebOTX_ESB_On_EC2.template 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 "UserData" : { "Fn::Base64" : { "Fn::Join" : ["", [ "#!/bin/bash ‐x¥n", "cd /root¥n", "mkdir ‐p cfn_work¥n", "cd cfn_work¥n", "exec > >(tee /root/cfn_work/cfn_userdata.log) 2>&1¥n", "date¥n", "curl ‐L https://www.opscode.com/chef/install.sh | bash¥n", "curl ‐L http://example.com/cookbooks.zip > cookbooks.zip¥n", "unzip cookbooks.zip¥n",
26
5.2. 配備するアプリケーションの変更
4 章の手順により作成した EC2 インスタンスには Web アプリケーションのサンプルである「FindEmployeeWeb」が配 備されています。本節では、配備アプリケーションを任意のアプリケーションに変更する方法を説明します。 以下の2 点から、CloudFormation テンプレートファイルを編集することで、配備するアプリケーションとサービスア センブリを変更することができます。 アプリケーションを配備する処理は webotx-esb-samples クックブックの recipes/default.rb に記載されて いますが、配備するアプリケーションの設定情報は全てattributes で定義されています attributes の値は roles/webotx-esb-sample-linux.json ファイルの定義で上書きできます 配備するアプリケーションを変更するCloudFormation テンプレートの編集後の例は以下のとおりです。 Linux_WebOTX_ESB_On_EC2.template 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95
"unzip cookbooks.zip¥n"
,
"cat <<EOF > roles/webotx‐esb‐sample‐linux.json¥n"
,
"{¥n"
,
" ¥"name¥": ¥"webotx‐esb‐sample‐linux¥",¥n"
,
" ¥"default_attributes¥": { },¥n"
,
" ¥"override_attributes¥": {¥n"
,
" ¥"apps¥" : {¥n"
,
" ¥"list¥": [¥"app1¥", ¥"app2¥"]¥n"
,
" },¥n"
,
" ¥"app1¥" : {¥n"
,
" ¥"url¥":¥"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_dev
studio/dev_devstudio_esb/4.1_sample01/01_SoapService.war¥"¥n"
,
" },¥n"
,
" ¥"app2¥" : {¥n"
,
" ¥"url¥":¥"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_dev
studio/dev_devstudio_esb/4.10_sample10/10_http_outbound_servlet.war¥"¥n"
,
" },¥n"
,
" ¥"esb_apps¥" : {¥n"
,
" ¥"list¥": [¥"esb_app1¥", ¥"esb_app2¥"]¥n"
,
" },¥n"
,
" ¥"esb_app1¥" : {¥n"
,
" ¥"url¥":¥"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_dev
studio/dev_devstudio_esb/4.1_sample01/01_File_XSLT_SOAP.zip¥"¥n"
,
" },¥n"
,
" ¥"esb_app2¥" : {¥n"
,
" ¥"url¥":¥"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_dev
studio/dev_devstudio_esb/4.10_sample10/10_SoapInbound_HttpOutbound.zip¥"¥n"
,
" }¥n"
,
" },¥n"
,
" ¥"json_class¥": ¥"Chef::Role¥",¥n"
,
" ¥"description¥": ¥"This is just a sample role.¥",¥n"
,
" ¥"chef_type¥": ¥"role¥",¥n"
,
" ¥"run_list¥": [¥n"
,
" ¥"recipe[webotx‐esb‐sample::linux]¥" ¥n"
,
" ]¥n"
,
"}¥n"
,
"EOF¥n"
,
"chef‐client ‐z ‐c solo.rb ‐j init‐linux.json¥n"
,
27
このCloudFormation テンプレートでは、EC2 インスタンスの初回起動時に roles/webotx-esb-sample-linux.json を生 成しています。CloudFormation テンプレートが生成する webotx-esb-sample-linux.json は以下のようになります。 roles/webotx-esb-sample-linux.json { "name": "webotx‐esb‐sample‐linux", "default_attributes": { }, "override_attributes": { "apps" : { "list": ["app1", "app2"] }, "app1" : { "url":"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_devstudio/dev_devstudio_ esb/4.1_sample01/01_SoapService.war" }, "app2" : { "url":"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_devstudio/dev_devstudio_ esb/4.10_sample10/10_http_outbound_servlet.war" }, "esb_apps" : { "list": ["esb_app1", "esb_app2"] }, "esb_app1" : { "url":"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_devstudio/dev_devstudio_ esb/4.1_sample01/01_File_XSLT_SOAP.zip" }, "esb_app2" : { "url":"http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/optionpp/dev_devstudio/dev_devstudio_ esb/4.10_sample10/10_SoapInbound_HttpOutbound.zip" } }, "json_class": "Chef::Role", "description": "This is just a sample role.", "chef_type": "role", "run_list": [ "recipe[webotx‐esb‐sample::linux]" ] } 上記の例では配備するアプリケーションの設定を、override_attributes‐>apps‐>list と override_attribute‐>app1, override_attributes‐>app2 に記述します。また、配備するサービスアセンブリの設 定を、override_attributes‐>esb_apps‐>list と override_attribute‐>esb_app1, override_attributes‐>esb_app2 に記述します。 各属性の詳細を以下の表に示します。 要素名 説明 override_attributes ‐>apps ‐>list 配備するアプリケーションの一覧を定義する属性です。 override_attributes ‐>esb_apps ‐>list 配備するサービスアセンブリの一覧を定義する属性です。 override_attributes ‐>* 配備するアプリケーションに関する情報を定義する属性です。具体的な情報(配備するア プリケーションの取得元のURL)はこの属性の子要素に定義します。この属性の名前は override_attributes->apps->list で定義した要素に一致させる必要があります。
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override_attributes ‐>* ‐>url 配備するアプリケーションの取得元のURL です。 従って、上記の記入例の場合はWebOTX のマニュアルサイトから 2 つのサンプルアプリケーション「01_SoapService.war」、「10_http_outbound_servlet.war」と 2 つのサービスアセンブリ「01_File_XSLT_SOAP.zip」、 「10_SoapInbound_HttpOutbound.zip」をそれぞれダウンロードして、ドメインに配備します。
29
5.3. WebOTX AS/ESB のチューニング
本章ではクックブックのカスタマイズによる、WebOTX ESB のチューニング方法を説明します。
5.3.1. otxadmin set サブコマンドによるチューニング
WebOTX AS では自身の設定情報を変更して、チューニングを行うための機能として、otxadmin set コマンドが用意さ
れています。例えばotxadmin set コマンドを使用してドメインの最大ヒープメモリサイズを 768M バイトに変更する場
合、次のように実行します。
otxadmin set -u admin -w adminadmin server.java-config.max-heap-size=768m
※ 最大ヒープメモリサイズの設定反映には、ドメインの再起動が必要です。
-u はドメインの管理ユーザ名を指定するオプション、-w は管理ユーザのパスワードを指定するオプション、-u と-w は set コマンドを行う際の必須オプションです。また、server.java-config.max-heap-size はドメインのヒープサイズを指定
するMO 属性です。属性名の調査方法は 5.3.2 節を参照してください。
otxadmin set コマンドの操作も、Chef の execute リソースを使用してレシピに定義することができます。以下にレシピ の記入例を示します。 cookbooks/webotx-esb-sample/recipes/linux.rb execute "set‐max‐heap‐size" do action :run command <<‐EOH #{node['webotx']['otxadmin']} set ‐u admin ‐w adminadmin server.java‐config.max‐heap‐size=768m EOH end
上記のレシピの #{node['webotx']['otxadmin']} は、otxadmin コマンドの実行パスを示す変数です。attributes として下 記のように定義されており、Windows OS では otxadmin に、それ以外の OS では /opt/WebOTX/bin/otxadmin に置換 されます。
cookbooks/webotx-esb-sample/attributes/default.rb case node["platform"]
when "windows"
default['webotx']['installdir'] = "#{ENV['SYSTEMDRIVE']}¥¥WebOTX" default['webotx']['otxadmin'] = "otxadmin"
else
default['webotx']['installdir'] = "/opt/WebOTX"
default['webotx']['otxadmin'] = "#{default['webotx']['installdir']}/bin/otxadmin" end
otxadmin set コマンドで行う設定の一部には、設定を反映するためにドメインの再起動を必要とするものがあります。
そのため、レシピでチューニングを行う際には、otxadmin set コマンド実行後にドメインの再起動を行うように定義し
30
cookbooks/webotx-sample/recipes/windows.rb # Restarts "domain1". execute "stop_domain1" do action :run command <<‐EOH #{node['webotx']['otxadmin']} stop‐domain domain1 EOH end execute "start_domain1" do action :run command <<‐EOH #{node['webotx']['otxadmin']} start‐domain domain1 EOHnotifies :run, "execute[wait‐startup]", :immediately end
5.3.2. MO 属性名の調査方法
otxadmin set コマンドを使用してレシピから WebOTX AS のチューニングを行う場合、チューニング対象となる MO
属性名を明らかにする必要があります。本節ではWebOTX 統合運用管理コンソールから任意の設定属性の MO 属性名を 調べる方法を説明します。 ESB の MO 属性名の調査方法 ESB ではマニュアルに操作可能な MO 属性の一覧を記載しています。Web ブラウザで 「http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/serviceintegration/esb/ref_common/2_moref.html#2.1.2.」 にアクセスし、設定をしたい項目のMO 属性名と設定可能な値を調べてください。 AS の MO 属性名の調査方法 1.設定項目の調査
ローカルマシンのWeb ブラウザから「http://<EC2 インスタンスのパブリック DNS>:5858/manager」にアク セスし、WebOTX 統合運用管理コンソール上で設定を変更したい項目を調査します。5858 ポートで接続する
ので、接続の前にセキュリティグループやOS のファイアウォール設定で 5858 ポートへの接続を許可して下さ
い。セキュリティグループの設定変更方法は3.3 節の手順 1 を参照してください。
今回は例として ドメイン名(既定値は domain1)>>アプリケーションサーバ>>WebServer の”最大同時接続 本節で紹介した「execute」リソースと「service」リソースについての詳細は Chef の Web ドキュメントを参照下さ い。 - execute リソース https://docs.chef.io/resource_execute.html - service リソース https://docs.chef.io/resource_service.html
Note
本節で紹介した「otxadmin」コマンドについての詳細は WebOTX のマニュアルを参照下さい。 http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/index.html - Application Server - リファレンス集 運用管理・設定編 - 4. 運用管理コマンドリファレンスNote
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数 [1-4096]” をチューニングの対象とします。2.MO の DottedName の調査
チューニングしたい属性が決まったらWebOTX マニュアルで属性の MO 名を調べます。
「http://jpn.nec.com/webotx/download/manual/92/」にアクセスしマニュアルを開き、「Application Server」 >「リファレンス集 運用管理・設定編」>「2. MO 定義リファレンス」>「2.3. 統合運用管理ツールの表示か ら検索」を開きます。
WebOTX 統合運用管理コンソール上の表示に対応して MO の DottedName の一覧が表示されますので、設定
したい項目に対応するDottedName を調べます。