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日本放送協会 理事会議事録
(平成26年 7月29日開催分) 平成26年 8月 29日(金)公表 <会 議 の 名 称> 理 事 会 <会 議 日 時> 平成26年 7月29日(火) 午前9時00分~10時00分 <出 席 者> 籾井会長、堂元副会長、吉国専務理事、石田専務理事、板野専務理事、 木田理事、福井理事、下川理事、森永理事、井上理事、浜田技師長 上田監査委員 <場 所> 放送センター 役員会議室 <議 事> 籾井会長が開会を宣言し、議事に入った。 付議事項 1 審議事項 (1)職務権限事項の改正について (2)災害対策規程の改正について 2 報告事項 (1)考査報告 (2)新金沢放送会館の基本設計について (3)2014年6月全国放送サービス接触動向調査の結果について
2 (4)放送番組審議会議事録(資料) 議事経過 1 審議事項 (1)職務権限事項の改正について (経営企画局) 平成26年6月20日に成立した「放送法及び電波法の一部を改正す る法律」の成立および一部施行と、それに伴う手続きに関する7月22 日の第1218回経営委員会の議決を受けて、協会国際衛星放送に関わ る職務権限について改正したいので、審議をお願いします。 改正点は、次のとおりです。 協会国際衛星放送業務に関わる計画のうち、「基幹衛星以外の衛星に よる協会国際衛星放送業務の開始にかかわる計画作成」と、「協会国際 衛星放送業務の休止及び廃止のうち、総務大臣の認可を要しないものの 計画作成」については、部局長権限事項とするように、見直しを行いま す。 本件が了承されれば、経営委員会で議決された7月22日をもって施 行とします。 (会 長) 原案どおり決定します。 (2)災害対策規程の改正について (総務局) NHKの災害対策の基本となる「災害対策規程」について、あらゆる 災害時により迅速・的確に対処するため、改正することとしたいので、 審議をお願いします。 改正する主な内容は、次のとおりです。 第1に、「『ハンドブック』『マニュアル』の作成と周知を明記」で す。本部および各放送局は、災害時の行動指針となるハンドブックをと りまとめ、所属する役職員等に周知を徹底します。また、各部局その他 の対策活動にあたる組織は、必要に応じ、ハンドブックを補完する詳細 な 手引きとしてのマニュアルを作成し、所属する職員等に周知徹底しま
3 す。 第2に、「各現場が迅速かつ自発的に状況に応じて非常配備体制を確 立」です。災害時、各部局長は、対策活動にかかわる情報を収集し、そ の状況に応じた非常配備体制をとり、対策活動を行います。 第3に、「初動の対応として役職員等の『安否の確認』と『安全確保』 を明記」です。災害時は、役職員等の安否を確認し、状況を把握します。 役職員等は、自らの安否の状況を速やかに報告します。また、対策活動 の実施にあたっては、役職員等の安全確保を最優先します。 第4に、「災害対策本部の設置について明確化」です。対策活動を確 実に実施する必要があるときは、本部では会長、放送局では局長は、自 らを本部長とする災害対策本部を設置できることとします。放送総局長 または総務局担当役員は、必要に応じて、会長に本部の災害対策本部の 設置について提案します。 災害対策本部設置の必要がある事態とは、大規模災害等が発生し、公 共放送の使命達成のために、NHKの資源を緊急かつ大規模に動員する 必要がある場合です。東日本大震災のような地震・津波だけでなく、大 規模な風水害など、災害の実情に応じて柔軟に判断します。また、放送 機能が失われた場合や、職員が避難しなければならない場合など、局舎 や職員が被災し、放送機能の確保または職員の安全確保のために、特段 の対策が必要な場合です。 第5に、「本部・拠点局が被災地域の放送局を支援する責任を明記」で す。本部各部局および被災地域の地域拠点局は、被災地域の放送局が円 滑適切に対策活動を実施できるよう、必要な支援を行います。 第6に、「被災地局支援の『ロジスティクス・プロジェクト』と本部の 『帰宅困難者対応プロジェクト』の設置を明記」です。災害時、災害対 策本部事務局長は、必要に応じて被災地局支援チーム(ロジスティクス・ プロジェクト)や、帰宅困難者対応チーム(帰宅困難者対応プロジェク ト)を置き、対策活動を実施します。 本件が決定されれば、この改正は本日付で施行します。 (会 長) 大規模災害に備えては、各部署の実態に合わせて、災害 発生時に初めにやることと次にやることを書いて掲示する 対応を図ってください。放送現場では、放送を続けるとい
4 う大きな使命の下で、対応がしっかりと決められていると 思いますが、首都直下地震という、誰も経験したことがな い災害も想定されるので、日ごろから十分に備えておいて ください。 原案どおり決定します。 2 報告事項 (1)考査報告 (考査室) 平成26年6月16日から7月20日までの間に放送した、ニュース と番組について考査した内容を報告します。 この期間に、国内放送番組では、ニュース20項目、番組105本の 考査を実施しました。 ニュースの主な項目としては、自民・公明両党の合意を受けて、従来 の憲法解釈を変更しての集団的自衛権の行使容認を政府が閣議決定した ことや、政権側と親ロシア派の戦闘が続くウクライナ東部でマレーシア 航空機が撃墜され、親ロシア派がミサイルを発射したとする欧米各国と ロシアが激しく対立していること、台風8号について気象庁が、台風で は初めて特別警報を宮古島地方と沖縄本島地方に出し、最大級の警戒を 呼びかけたこと、東京・池袋で脱法ハーブ(7月22日以降「危険ドラ ッグ」に用語統一)を吸った男が運転する車が暴走し、歩行者が死傷し た事故と同様の事故が相次いでおり、警察が対策を進めようとしている こと、携帯用ゲームソフト「妖怪ウォッチ」が子どもたちの人気を集め ていることなどがありました。 番組では、集団的自衛権の行使容認の閣議決定までの背景を、協議に 参加した当事者の証言で明らかにした、NHKスペシャル「集団的自衛 権 行使容認は何をもたらすのか」(7月13日放送)、これまでの常識 を覆すような認知症対策を伝えた、NHKスペシャル“認知症800万 人”時代「認知症をくい止めろ~ここまで来た!世界の最前線」(7月2 0日放送)、26年4月に日本人間ドック学会が発表した新たな健康診断 の「基準範囲」が、従来は正常とされた範囲と異なるケースもあって受 診者を混乱させている現状をふまえ、2つの基準のポイントや違いを解 説した、あさイチ「ホントはどうなの?健康診断の基準」(6月25日放
5 送)などの番組を中心に考査しました。 また、国際放送では、外国人向けテレビ国際放送「NHKワールドT V」の番組5本の考査を実施しました。考査したのは、滋賀県知事選で、 無所属の新人で元民主党衆院議員の候補が、自民党・公明党などが推薦 する候補を破って当選したことなどを紹介した「NEWSLINE」(日 本時間7月14日放送分)や、歌舞伎俳優の市川染五郎さんが案内人と なり、歌舞伎の魅力を様々な角度から海外の視聴者にわかりやすく伝え る番組「KABUKI KOOL Larger-Than-Life Heroes」(日本時間7月17日)などです。 考査の結果、これらの一連のニュース・番組は、放送法、国内番組基 準、国際番組基準等に照らし、おおむね妥当であったと判断します。 (2)新金沢放送会館の基本設計について (技術局) 新金沢放送会館については、平成25年7月16日の理事会、および 7月23日の第1194回経営委員会で整備方針・概要の決定を受けて、 基本設計を進めてきましたが、このたび、設計の概要がまとまりました ので、報告します。 新放送会館は、敷地面積は4,000㎡、延べ床面積は5,299㎡で、 地上4階の建物です。建設地は、27年春に開通する北陸新幹線の窓口 となる金沢駅西側の再開発地区にあり、駅前からは、けやき大通りを4 00mほど北西に行った角地です。 建物の特徴は、次のとおりです。 緊急報道や防災・減災に役立たせるため、けやき大通りに開いた1階 のハートプラザを情報発信の拠点やイベントスペースとして利用します。 車両動線は2方向確保し、融雪装置を設置するなど、雪国ならではの冬 季対策を行います。また、地域文化の交流拠点として金沢駅西地区のラ ンドマークとなるよう、シンプルで機能的なデザインとし、けやき大通 りや駅西中央公園からの人の流れを呼び込む動線設計になっています。 さらに、放送機能強化の観点から、いかなる災害時にも対応できる建物 として、鉄塔には外壁を設けて、降雪時にも鉄塔上の機器の保守ができ るよう配慮したほか、免震構造、雷対策についても強化を図ることとし ています。
6 今後のスケジュールについては、今回の基本設計を基に詳細設計を行 い、27年5月に着工し、28年10月に建物を完成させる予定です。 その後、放送設備の整備等を行い、29年度中の運用開始を見込んでい ます。 (3)2014年6月全国放送サービス接触動向調査の結果について (放送文化研究所) 2014(平成26)年6月に実施した、「全国放送サービス接触動向 調査」(以下、「接触動向調査」)の結果について報告します。 平成24年まで実施していた「全国接触者率調査」の質問項目等を時 代状況に合わせて見直し、25年から6月と11月の年2回、接触動向 調査を実施しています。接触動向調査では、1週間に特定の局やメディ アに接触した人の割合を示すリーチ(週間接触者率)について、NHK へのリーチと同様に民放についても測定しており、両者を比較・分析す ることが可能です。 6月2日月曜日から8日日曜日までの1週間、全国の7歳以上の男女 3,600人を対象に、1日単位で5分以上の視聴・利用があったかどう かを記入する方法で実施しました。有効数は2,395人、有効率は66. 5%でした。 接触動向調査では、テレビ・ラジオの放送に加え、録画再生、録音再 生、VOD(ビデオオンデマンド)や、ウェブサイト、動画サイト、S NS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等の放送局で展開す るインターネットサービスについて、NHK、民放それぞれへの接触の 有無を調査しています。それらを、放送と同時の接触を示す「リアルタ イム」、録画再生など番組への時差接触を示す「タイムシフト」、デジタ ルコンテンツサービスへの接触を示す「インターネット」の3つのリー チにまとめ、分析の基本としています。 1週間のリーチを見ると、「リアルタイムリーチ」は、NHK76.5%、 民放(民放各局のいずれかに接触した率)88.9%、「タイムシフトリ ーチ」は、NHK22.0%、民放44.8%、「インターネットリーチ」 は、NHK7.2%、民放15.7%でした。この3つのリーチのいずれ かに接した人を表す「トータルリーチ」は、NHK77.7%、民放90. 5%でした。前年同時期と比べると、NHKはいずれも増加しています
7 が、民放はいずれも横ばいとなっています。 3つのリーチの年層別傾向について説明します。NHKと民放を比べ ると、「リアルタイム計」は、NHK・民放ともに50代以上で全体より 高く、中高年層で高めの傾向です。「タイムシフト計」は、NHKと民放 でリーチの大きさに違いがありますが、NHKでは50~60代で高い のに対し、民放は7~12歳、30~50代で全体よりリーチが高く、 傾向が異なります。「インターネット計」は、NHKは年層差が少ないの に対し、民放は13歳~40代の若中年層が主な接触者になっており、 傾向が異なっています。 「リアルタイム」、「タイムシフト」、「インターネット」の3つの接触 パターンを見ると、NHKは、全体で「リアルタイムのみ」が52.2% と、民放の41.1%に比べて多いのが特徴です。年層別では、前年同時 期と比べ、「リアルタイムとタイムシフトのみ」、「リアルタイム、タイム シフト、インターネットすべて」が増加し、60代では「リアルタイム のみ」が減少しました。民放は、前年同時期と比べてほぼ変化はありま せんが、13~19歳で「タイムシフトのみ」など、リアルタイム以外 で接触している人が7%と、一定数見られました。 「リアルタイムリーチ」の中では、NHK・民放ともに「データ放送」 のリーチが前年より増加しました。データ放送のリーチを男女年層別に 見ると、NHKは男70歳以上、女60代以上で全体より高く、民放は 女30~40代で高くなりました。前年同時期と比べると、NHKでは 女70歳以上で、民放では女40代と70歳以上で増加しており、特に 中高年層に広がっています。 続いて、インターネットラジオについてです。1週間のリーチはNH K1.6%、民放2.8%で、前年同時期と同程度でしたが、インターネ ットラジオのこれまでの利用経験率を見ると、NHKネットラジオ「ら じる★らじる」は2.8%、民放「radiko.jp(ラジコ)」は4. 3%と、全体で増加しました。特に、NHKは男70歳以上で、民放は 男20代と女50代で前年同時期よりも増加しました。 次に、「タイムシフトリーチ」についてです。NHKの「地上録画再生」 と「CS録画再生」のリーチが前年同時期より増加したことで、「録画再 生計」が16.5%から20.1%になりました。「地上録画再生」を男女 年層別に見ると、男30代と60代、女70歳以上で前年よりも増加し
8 ました。 「録画再生頻度」については、前年同時期に比べて「毎日のように」 録画再生する人が全体で増加しました。男女年層別では、男60代で「毎 日のように」と「週に3~4日くらい」が増加しました。 地上波とBSそれぞれの放送と録画再生の接触パターンを見ると、地 上波では、NHKは「テレビ放送のみ」、民放は「テレビ放送と再生の両 方」が多くなり、BSはNHK、民放ともに「テレビ放送のみ」が多く なりました。地上波の方がBSよりも放送計のリーチは大きいものの、 「録画再生のみ」について見ると、民放地上波よりも民放BSの方が大 きくなりました。 「インターネットリーチ」について見ると、各サービスとも、若干の 増加が見られるものの、前年同時期と比べてほとんど変化は見られませ んでした。 最後に、SNSと動画サイトの利用についてです。普段のインターネ ットの利用状況を尋ねたところ、前年同時期の55.7%から59.1% と増加し、インターネットの普及が進んでいます。SNSの利用は全体 の3割、動画サイトの利用は全体の4割に達し、前年同時期と比べて増 加しており、若年層に限らず幅広い年層に利用の広がりが見られます。 (石田専務理事) データ放送のリーチが増加していますが、どのよ うなコンテンツが利用されているかわかりますか。 (放送文化研究所) 今回の調査では、データ放送利用の有無について のみ尋ねているため、利用内容まではわかりません が、ニュースや気象情報の利用が多いのではないか と推測しています。 (4)放送番組審議会議事録(資料) 編成局と国際放送局から、中央放送番組審議会、国際放送番組審議会、 全国の地方放送番組審議会(関東甲信越、近畿、中部、中国、九州沖縄、 東北、北海道、四国)の平成26年6月開催分の議事録についての報告 (注)。 注:放送番組審議会の内容は、NHKホームページの「経営情報」のな
9 かに掲載しています。 以上で付議事項を終了した。 上記のとおり確認した。 平成26年 8月26日 会 長 籾 井 勝 人